目次
391 関係: APG II、APG体系、単子葉植物、学名、属 (分類学)、ナンヨウザクラ科、ナンキョクブナ科、ナデシコ科、ナデシコ目、ナガボノウルシ属、ナス科、ナス目、ミツバウツギ科、ミツガシワ科、ミカン科、ミクリ属、ミズーリ植物園、ミズアオイ科、ミズキ科、ミズキ目、ミソハギ科、ミソデンドルム科、ミゾハコベ科、マチン科、マメモドキ科、マメ科、マメ目、マヤカ属、マンサク科、ノボタン科、マツムシソウ科、マツムシソウ目、マツモ科、マツブサ科、ノウゼンハレン科、ノウゼンカズラ科、マタタビ科、チシマゼキショウ科、ネウラダ科、ネギ亜科、ハナイカダ、ハナイ科、ハナシノブ科、ハマミズナ科、ハマビシ科、ハマビシ目、ハマウツボ科、ハンニチバナ科、ハングアナ属、ハイノキ科、... インデックスを展開 (341 もっと) »
- 2009年の科学
- 植物分類体系
APG II
APG II は、APG植物分類体系の、2003年に発表された第2版である。
APG体系
APG体系(エーピージーたいけい)は、1998年に公表された被子植物の新しい分類体系である。 APGすなわち被子植物系統グループ とは、この分類を実行する植物学者の団体である。この分類は特に命名されておらず、「APG体系」や「APG分類体系」などと呼ばれる。 旧い分類法の新エングラー体系やクロンキスト体系がマクロ形態的な仮説を根拠に帰納的に分類体系を作り上げたのに対して、ミクロなゲノム解析から実証的に分類体系を構築するものであり、根本的に異なる分類手法である。
単子葉植物
単子葉植物(たんしようしょくぶつ)とは、被子植物のうち、1枚の子葉を持つことで特徴づけられている植物の一群のことであり、双子葉植物としばしば対比される。
学名
生物学における学名(がくめい、scientific name)は、生物学(かつては博物学)の手続きに基づき、世界共通で生物の分類群に付けられる名称である。 種の学名は種名(しゅめい、species name)と呼ばれ、[属名+ 種小名](細菌では[属名 + 種形容語])の構成で表す。この表し方を(にめいほう、binominal nomenclature、二語名法)という。二名法は「分類学の父」と呼ばれるカール・フォン・リンネによって体系化された。二名法による名称を二連名(にれんめい、binomen, binominal name、二語名)という。 命名には一定の規則があり、語構成要素が何語に由来しようとも、あくまでラテン語の文法に則ったラテン語形で表記される。この規則は、生物学の3つに大別された分野ごとにある命名規約によって取り決められている。
見る APG IIIと学名
属 (分類学)
属(ぞく、genus, pl.:genera)は、生物分類のリンネ式階級分類における基本的階級の1つ、および、その階級に属するタクソンである。属は科の下・種の上に位置する。属の下に亜属(subgenus、pl.: subgenera)をもうけることがある。
ナンヨウザクラ科
ナンヨウザクラ科(ナンヨウザクラか、学名:Muntingiaceae C.Bayer, M.W.Chase & M.F.Fay)はアオイ目に属する被子植物の科である。Dicraspidia、ナンヨウザクラ属(Muntingia)、Neotessmannia の3属を含み、いずれの属も単型である。アメリカ大陸の熱帯地域に生育している木本植物である。クロンキスト体系では 、シナノキ科に含まれていた。本科に含まれるナンヨウザクラ()は、果物を食用としており、熱帯地域で幅広く栽培されている。
ナンキョクブナ科
ナンキョクブナ科(ナンキョクブナか、Nothofagaceae)は双子葉植物の科。ナンキョクブナ属(Nothofagus)のみの単型科でニューギニアブナ、ニュージーランドブナ等35種ほどある。すべて木本で、アフリカを除く南半球の温帯から熱帯つまりニューギニア島、ニューブリテン島、ニューカレドニア、オーストラリア東南部およびタスマニア島、ニュージーランド、南米南部に40種足らずが分布している。北限はニューギニア島。もちろん南極大陸には現生しないが、化石が発見されている。ブナ科(北半球中心に分布)に似ており、かつてはブナ科に含められたこともある。しかし分子系統的には近縁ながら別系統であるため、APG植物分類体系でも別科としている。
ナデシコ科
カワラナデシコ(ナデシコ) カスミソウ ウシオツメクサ ナデシコ科(ナデシコか、Caryophyllaceae)は、真正双子葉類ナデシコ目の科の1つで、約88属2000種に達する大きな科であり、ナデシコ目のタイプ科である。熱帯から寒帯まで、アマゾン川流域、コンゴ盆地、オーストラリア西部などを除く世界に広く分布するコスモポリタンで、特に近東から地中海地域に種類が多い。 ナデシコ科の植物に共通する特徴は葉が対生で鋸歯ではないことである。 ナデシコ属やセンノウ属、マンテマ属など園芸植物が多く、ハコベ、ミミナグサなど身の周りの植物としてもなじみ深い種類が多い。
ナデシコ目
ナデシコ目 (ナデシコもく、Caryophyllales)は、双子葉植物の目の一つで、ナデシコ科をタイプ科とするものである。
ナガボノウルシ属
ナガボノウルシ属(ナガボノウルシぞく、)はナス目に属する被子植物の属の一つ。ナガボノウルシ科 は単型である。 クロンキスト体系・新エングラー体系では、ナガボノウルシ科はキキョウ目に含められていた。 茎の先に穂状花序をつけ、見かけはタデ類に似ている。
ナス科
ナス科(ナスか、学名:)は、双子葉植物綱キク亜綱ナス目(クロンキスト体系)の科の1つ。115属2678種からなる大きな群である。ナスに加え、ジャガイモやトマトなど多くの有用植物が属している。
見る APG IIIとナス科
ナス目
ナス目 (ナスもく、Solanales) は被子植物の目の一つ。ナス科をタイプ科とする。約5000種からなる。
見る APG IIIとナス目
ミツバウツギ科
ミツバウツギ科(ミツバウツギか、Staphyleaceae)は双子葉植物に属する科。熱帯から北半球の温帯にかけて分布する木本、5属60種ほどからなる。日本にはミツバウツギ、ゴンズイ、ショウベンノキの3種がある。 葉は対生、奇数羽状複葉のものが多い。花は両性花で放射相称、5数。子房は上位、2-3心皮からなる。果実は蒴果または分果。 ミツバウツギを山菜として利用することはあるが、経済的な価値はほとんどない。 従来のクロンキスト体系ではムクロジ目ミツバウツギ科としているが、APG植物分類体系では2つの科に分割されている。 Huertea属、Tapiscia属は、フエルテア目タピスキア科に、ゴンズイ属、ミツバウツギ属、ショウベンノキ属はクロッソソマ目ミツバウツギ科に入れている。
ミツガシワ科
ミツガシワ ミツガシワ科(ミツガシワか、Menyanthaceae)は双子葉植物に属す科で、湿地または水中に生育する草本、5属60種前後が世界的に分布する。日本には3属5種自生する。 花はがく・花冠が5裂し、花冠の縁は細かく切れて房状になるものが多い。雄蕊は5本あり、子房上位。葉はミツガシワ(3出複葉)以外は単葉で、水草のアサザ属ではスイレンに似た円い葉が水面に浮く。 古くはリンドウ科に含めていたが、分離された。APG分類体系ではキク目に入れている。
ミカン科
レモン ミカン科(ミカンか、Rutaceae)は双子葉植物の科で約150属、900種からなる。木(一部草本)の状態で存在し、温帯から熱帯に分布する。精油を含み芳香(異臭の場合もある)を有する。花に芳香のあるものも多い。かつての日本ではヘンルーダ科と呼ばれていた。 はマツカゼソウ()から取ってマツカゼサウ科としている。
見る APG IIIとミカン科
ミクリ属
ミクリ属(Sparganium)はガマ科の属の一つ。主として北半球の温帯、寒帯に20種ほどが分布する。かつては独立のミクリ科(Sparganiaceae, 1811)とされていた。
見る APG IIIとミクリ属
ミズーリ植物園
ミズーリ植物園(Missouri Botanical Garden)は、ミズーリ州のセントルイスにある植物園である。創立者の慈善家のヘンリー・ショーにちなんで、ショーズ・ガーデンとも呼ばれる。
ミズアオイ科
ミズアオイ科(ミズアオイか、Pontederiaceae)は単子葉植物の科で、水草、9属33種ほどからなる。世界の熱帯から一部温帯に分布する。日本にはミズアオイとコナギが自生するが、最も有名なのは南米原産のホテイアオイ(ホテイソウ)で、世界の熱帯・亜熱帯の河川・湖沼に広く野生化し、問題となっている。
ミズキ科
ミズキ科(みずきか、)は、被子植物の科の1つで、ミズキ、ハナミズキなどを含む。
見る APG IIIとミズキ科
ミズキ目
ミズキ目(ミズキもく、)被子植物の目の一つ。ミズキ科をタイプ科とする。
見る APG IIIとミズキ目
ミソハギ科
ミソハギ科(ミソハギか、Lythraceae)は、双子葉植物に属する科。32属600種ほどがあり世界の熱帯から亜寒帯にかけて広く分布する。日本には7属、十数種が自生する。
ミソデンドルム科
ミソデンドルム科(ミソデンドルムか、学名: )大場秀章編著『植物分類表』アボック社、2009年11月2日(2010年4月20日初版第2刷(訂正入))、106頁、ISBN 978-4-900358-61-4。は、ビャクダン目に属する被子植物の科の一つ。ミソデンドロン科とも呼ばれるキャロール・グレーシ 「ミソデンドロン科」『週間朝日百科 植物の世界40 ラフレシア ツチトリモチ』岩槻邦男ら監修、朝日新聞社、1995年、4-117-118頁。。ヤドリギ科やオオバヤドリギ科と同様、宿主とする樹木の幹や枝に根を下ろして半寄生する寄生植物である。チリとアルゼンチンの南部のみに自生し、宿主は、主にナンキョクブナ属であるが、カバノキ科の植物に寄生する種もある。
ミゾハコベ科
ミゾハコベ科 (ミゾハコベか、Elatinaceae) はキントラノオ目の小さな科のひとつで、シマバラソウ属とミゾハコベ属の2属およそ40種が含まれる。
マチン科
マチン科(マチンか、Loganiaceae)は双子葉植物の科のひとつ。
見る APG IIIとマチン科
マメモドキ科
マメモドキ科(マメモドキか、Connaraceae)は双子葉植物の科。世界の熱帯に16属350種ほどが分布する。日本には自生しない。タイプ属であるコウトウマメモドキ属Connarus(中国南部・台湾などに分布する)の和名からコウトウマメモドキ科ともいう。 木本で、つる性のものが多い。葉は羽状複葉、花は両性。雌蕊は1、または5個前後が離生するが1個だけが成熟する種類が多い。果実は名の通りマメ科に似た袋果で1または2個の種子を含む。現在はマメ科に特に類縁はないとされている。 クロンキスト体系ではバラ目に入れたが、APG分類体系ではカタバミ目に入れている。
マメ科
マメ科(学名:, )は、被子植物に含まれる分類群の1つで、いわゆるマメの仲間を含む。バラ科などと並び、非常に大きなグループであり、現代の地球で繁栄していると考えられている一群である。 マメ科・ネムノキ科・ジャケツイバラ科に3分する説もあったが、ジャケツイバラ科が他の2科を内包する側系統であり、系統的には否定された。
見る APG IIIとマメ科
マメ目
マメ目 (マメもく、Fabales) は、被子植物の目の一つ。タイプ科としてマメ科を含む。
見る APG IIIとマメ目
マヤカ属
マヤカ属(マヤカぞく、Mayaca Aubl.)は、イネ目マヤカ科に分類される唯一の属(単型)である。 全種が水生植物であり,アクアリウムでも古くからMayaca fluviatilisがマヤカ (水草) として親しまれている. 2003年に発表されたAPG IIシステムで、ツユクサ類イネ目マヤカ科に分類された。 1981年に発表されたクロンキスト体系では、ツユクサ亜綱ツユクサ目に分類されていた。 メキシコからアルゼンチンにかけての中南米、西インド諸島、アメリカ南東部、および中央アフリカに分布している。
見る APG IIIとマヤカ属
マンサク科
マンサク科(満作科、まんさくか、Hamamelidaceae)は、双子葉植物の科である。クロンキスト分類体系ではマンサク目に分類されていたが、APG植物分類体系ではユキノシタ目に統合され、フウ属とその近縁の属はフウ科に分離された。世界の亜熱帯から暖帯にかけて、27属80-90種が分布しており、日本にもトサミズキ、マンサクなどの自生種があり、また、庭木として古くから栽培されている。低木または小高木で、葉は単葉で托葉があり、螺旋状に生じる。花は総状花序または穂状花序で、花弁は4枚または5枚だが、退化しているものもある。
ノボタン科
ノボタン科(ノボタンか、Melastomataceae)は、双子葉植物に属する科のひとつ。
マツムシソウ科
マツムシソウ科(DipsaceaeまたはDipsacaceae)は、被子植物の科である。一部木本もあるがほとんどが一年草または多年草である。葉は、単葉のものと羽状複葉のものがある。
マツムシソウ目
マツムシソウ目 (マツムシソウもく、Dipsacales) は双子葉植物の目の1つ。46属に約1000種を含む。所属する科は分類体系による異同が少なく、明確な分類群といえる。ただし近年のAPG植物分類体系により、従来のスイカズラ科が分割されるなど、科の再編が行われた。APG IIIでは、レンプクソウ科以外を広義スイカズラ科としてまとめる。
マツモ科
マツモ科(マツモか、学名: )は被子植物の科の1つであり、沈水性の水草であるマツモ属(学名: )のみを含む。マツモ属にはマツモなど6種ほどが知られ、世界中に広く分布している。またマツモ科のみでマツモ目(学名: )を構成する。 マツモ属は根を欠き、水中を漂うか特殊化した枝で水底に固着している(図1)。茎には1–数回二叉分岐し葉縁に鋸歯をもつ葉が輪生しており、節には小さな単性花がつく。果実は痩果であり、ふつうトゲをもつ。いくつかの種はアクアリウムでの観賞用に栽培されることがある。 化石記録が豊富であり、マツモ科に関連すると考えられている最古のものは前期白亜紀にさかのぼる。被子植物の初期分岐群の1つであり、最初期の分子系統学的研究からは、現生被子植物の中で最初に他と分かれたグループであることが示唆されていたが、2020年現在では真正双子葉類の姉妹群であるとする仮説が示されることが多い。
見る APG IIIとマツモ科
マツブサ科
マツブサ科(マツブサか、学名: )は、被子植物のアウストロバイレヤ目に属する科の1つである。直立またはつる性の木本であり、精油を含む。花は両性または単性、らせん状に配置した多数の花被片(萼片と花弁の分化は不明瞭)と雄しべをもつ(図1)。雌しべは離生し、果実は集合性の袋果または液果となる。 北米南東部と東アジアから南アジアに隔離分布している。3属(シキミ属、サネカズラ属、マツブサ属)、約80種が知られる。シキミ属を別科(シキミ科)に分けることが多かったが、2020年現在ではふつうマツブサ科としてまとめられている。
ノウゼンハレン科
ノウゼンハレン科 (ノウゼンハレンか、Tropaeolaceae) は双子葉植物に属する科。Magallana 、Tropaeastrum 、Tropaeolum (ノウゼンハレン属)の3属(ノウゼンハレン属にまとめることもある)、約90種からなり、南アメリカ、特にアンデスなどの山地に分布する。 多汁の草本で、茎はつるまたは地上を這う。葉は葉柄が長く(巻きつくものもある)、盾状の単葉または掌状複葉。花は左右相称で距がある。がく片は5枚、花弁は2ないし5枚。雄蕊は8本、心皮は3個で果実は分果または液果。 観賞用またはハーブとしてよく栽培されるノウゼンハレン(キンレンカ、ナスタチューム)のほか、アンデス地方でいもを食用にするマシュアなどがある。
ノウゼンカズラ科
''Amphitecna macrophylla'' ''Chilopsis linearis'' ''Catalpa speciosa'' ノウゼンカズラ科(ノウゼンカズラか、Bignoniaceae)は双子葉植物に属する科で、約110属650種を含む。多くは高木、低木またはつる性で、一部草本(、、ハナゴマ属 の3属)もある。熱帯、亜熱帯に多いが温帯にもある。花弁は筒状または漏斗状で、大きく美しいものが多く、鑑賞用に栽培される。日本にはキササゲが自生し、ノウゼンカズラなどが栽培される。また熱帯で栽培されるジャカランダやカエンボク(火炎木、アフリカンチューリップツリー)も有名。
マタタビ科
マタタビ科(マタタビか、学名: )は、被子植物の科の一つ。マタタビ、サルナシ、キウイフルーツなど3属が含まれる。 クロンキスト体系ではマンサク亜綱のツバキ目に含められていた。
チシマゼキショウ科
チシマゼキショウ科(チシマゼキショウか、学名:)は、単子葉植物の科の一つ。北半球の温帯・寒帯に3 - 5属27種が分布する。 従来はユリ科などに含められたが、APG植物分類体系ではオモダカ目に置いている。日本にはイワショウブ属・チシマゼキショウ属の4種がある。種子に突起物を有することを特徴としており、特にイワショウブは多種と比べ巨大な突起物を有することが認められている。
ネウラダ科
ネウラダ科(ネウラダか、学名:Neuradaceae Kostel.)は、3属10種含まれる被子植物の科である。本科に属する属(Grielum、Neurada、Neuradopsis)は、バラ目に属していたが、アオイ目に変更された。本科のさらなる研究が必要とされる。
ネギ亜科
ネギ亜科(ネギあか、学名: )は、ヒガンバナ科の亜科の一つ。APG IIでは独立のネギ科 、APG IIIではネギ亜科とされ、アガパンサス亜科とともにヒガンバナ科 に含める。 かつての新エングラー体系・クロンキスト体系ではユリ科(子房上位または中位)に含まれていたが、形態的にはヒガンバナ科(子房下位)に似た点も多く、1970年代から、ネギ科を分離すべきと主張する分類学者がかなりいた(ダールグレン等)。
見る APG IIIとネギ亜科
ハナイカダ
ハナイカダ(花筏・青莢葉、学名: Helwingia japonica)はモチノキ目ハナイカダ科ハナイカダ属に属する落葉低木。別名、ヨメノナミダ(嫁の涙)。北海道南部以南の森林に自生する。葉の上に花が咲くのが特徴である。やわらかな葉は山菜として利用できる。
ハナイ科
ハナイ科 (ハナイか、Butomaceae) は、単子葉類の科のひとつでハナイ (Butoma umbellatus) 1種のみからなる単型科。球根性の多年草、水草である。ユーラシアの温帯に分布するが、日本には自生しない。多くの分類体系ではオモダカ目に属する。
見る APG IIIとハナイ科
ハナシノブ科
ハナシノブ科(ハナシノブか、Polemoniaceae)はツツジ目の科の一つ。 世界に25属400種ほどあり、すべて草本である。北米に多く、南米アンデス地方や、アジアやヨーロッパの温帯地方にもあり、日本では九州地方にハナシノブが自生している。キキョウナデシコ(フロックス・ドラモンディ)、クサキョウチクトウ(フロックス・パニキュラータ)、シバザクラなどは、観賞用に以前から栽培されているが、近年、コベア、ギリア、ポレモニウムなどの草花も作られるようになってきた。
ハマミズナ科
ハマミズナ科(ハマミズナか、学名: )は、被子植物の科で、約126属1,100種を含む。 和名に混乱があり、ツルナ科と呼ばれることも多いが、 と 属を狭義のツルナ科 として分ける場合にはハマミズナ科の名が用いられる(ただし、現在はツルナもハマミズナ科に含めるのが普通である)。マツバギク科、メセン科などの通称も使われる。学名も 、 などの旧称が使われることがある。また、かつてはザクロソウ科 と一緒にしていたため、古い図鑑には「ザクロソウ科 」などの表記もみられる。ハマミズナ科の植物は英語ではアイスプラント(iceplants)と総称され、狭義では耐寒マツバギク属(Delosperma)やマツバギク属(Lampranthus)を指す。日本語のアイスプラントはコモンアイスプラント (Mesembryanthemum crystallinum)を指すことが多い。
ハマビシ科
ハマビシ科(はまびしか、Zygophyllaceae)は双子葉植物の科のひとつ。30属250種以上からなる。 特に熱帯から温帯の乾燥地に多く、草本から木まである。日本には、海岸植物のハマビシのみ1種類が自生する。
ハマビシ目
ハマビシ目(ハマビシもく、)は被子植物の目の一つ。
ハマウツボ科
ハマウツボ科 (ハマウツボか、Orobanchaceae) は、双子葉植物の科のひとつ。アジアとヨーロッパの温帯地方を中心に分布する。 ほとんどが程度の差はあるが寄生植物で(例外は後述)、葉が退化して鱗状の痕跡になっているものがかなりある。日本にもナンバンギセル、ハマウツボなど数種が分布している。
ハンニチバナ科
ハンニチバナ科(ハンニチバナか、Cistaceae、英名rock-rose family)は、APG分類体系でアオイ目(旧来の分類体系であるクロンキスト体系や新エングラー体系ではスミレ目)に属する植物のひとつ。ごく小さな科で、開花期には花で覆われる美しい灌木になることで知られる。8属170-200種からなり、ヨーロッパと地中海沿岸の温暖な地域に主に分布するが、北アメリカにもあり、少数の種は南アメリカに分布する。
ハングアナ属
ハングアナ属(ハングアナぞく、学名: Blume)はツユクサ目ハングアナ科の唯一の属である。 ハングアナ科は現行のAPG IIIではツユクサ目に入れられているが、APG Iではツユクサ類の目不明として扱われた。ハングアナ属に属する約11種は多年草で、スリランカ、東南アジア、ニューギニア、ミクロネシア、北オーストラリアの熱帯域に分布している。
ハイノキ科
ハイノキ科(はいのきか、学名:Symplocaceae)は、双子葉植物の科の一つ。ハイノキ属のみの単型の科であり、約400種が知られる永益英敏「ハイノキ科」(『週刊朝日百科植物の世界』62、1995年6月25日発行、朝日新聞社)、6の34頁。。 クロンキスト体系と新エングラー体系においてはカキノキ目に、APG植物分類体系においてはツツジ目に分類される。
ハエモドルム科
''Wachendorfia thyrsiflora'' ハエモドルム科 (ハエモドルムか、Haemodoraceae) は、単子葉植物の科の1つで、およそ14属116種の多年生草本で構成される。 主に南半球で見られる科で、南アフリカ、オーストラリアやニューギニアの旧熱帯と、アメリカ合衆国南西部から熱帯アメリカの新熱帯に分布している。大きな球根や地下茎を持った多年草で、葉は混生で、線形または剱状である。美しい花を咲かせる種が少なくなく、世界的には観賞用に栽培されているが、寒さに弱いため、日本ではあまり普及していない。最も知名度が高いのはやのカンガルー・ポーと呼ばれる植物。科名は模式属であるハエモドルム属から来ているが、この属名は「血の贈り物」を意味し、アボリジニが赤い地下茎を食用したことに由来する。
ハエドクソウ科
ハエドクソウ科(ハエドクソウか、)は双子葉植物の科の一つである。約13属190種が属し、北アメリカとオーストラリアを始めとして世界に分布する。果実は蒴果で、ハエドクソウ属のみ種子が1個、その他は多数の種子を含む。花冠は筒状で先は唇状になる。 従来ゴマノハグサ科に分類されていた属を含む。
ハゴロモモ科
ハゴロモモ科(ハゴロモモか、学名: )は被子植物のスイレン目に属する科の1つであり、多年生の水草であるジュンサイ属の1種とハゴロモモ属の約5種を含む。ジュンサイ科ともよばれる。 水中に茎を伸ばし、葉をつける。ジュンサイ属は主に楕円形の浮水葉をもつ浮葉植物であるが(図1a)、ハゴロモモ属は細かく分岐した沈水葉をつける沈水植物である(図1b)。花は離生心皮(複数の雌しべ)をもつ3数性の同花被花(萼片と花弁が分化していない花)であり、水上で開花する(図1a)。ヨーロッパを除く世界中の熱帯から温帯域にかけて散在的に分布している。日本にはジュンサイが自生し、古くから食材とされている。アメリカ大陸原産のハゴロモモ属(カボンバ)はアクアリウムでの鑑賞用に栽培され、本属のハゴロモモ(フサジュンサイ)は逸出して日本で野生化している。
ハスノハギリ科
ハスノハギリ科 (ハスノハギリか、Hernandiaceae) は双子葉植物の科のひとつで、2-5属の数10種からなる。位置づけは体系によって異なるが、原始的被子植物とする見解が有力である。亜熱帯から熱帯の汎熱帯に分布し、日本にはハスノハギリとテングノハナが自生する。
ハス科
ハス科(ハスか、学名:)は、双子葉植物の科の一つである。現生の属はハス属のみで、多年生の水草であるハスとキバナハス(北米原産で花が黄色)が属する。 かつてはその形態的特徴からスイレン科に属していたが、近年の研究によればスイレン科とは系統が大きく異なり、APG植物分類体系ではヤマモガシ目に分類されている。実際、葉が丸いこと、花が水面から咲き、日中の数時間だけ開くことといった共通点がある。しかし、スイレンは浮葉のみであり、花も水面近くに咲くのに対し、ハスの葉は水面から1m程度まで伸長し、花も葉の近くに咲くこと、ハスの葉は切れ込みがなく中央に葉柄がついており撥水性がある(ロータス効果)のに対し、スイレンは1か所切れ込みがあり水をはじかないこと、ハスの花は中央に花托があり色は白・ピンク・黄色に限られる一方、スイレンは複数の柱頭と雄蕊が並び色は白・黄色のほか、紅・青・紫色のものもみられるといった点で異なる。したがって、見分けるのは比較的容易である。
見る APG IIIとハス科
バラノプス科
バラノプス科(バラノプスか、学名:)は、双子葉植物の科で、バラノプス属 のみの6-9種からなる。 常緑木本で、フィジー、ニューカレドニア、オーストラリアのクイーンズランド州北部に分布する。花は単性花。雌花は無花被で単生する。雄花は雄蕊5-6本と鱗片状の花被1枚からなり尾状花序を作る。果実は核果。 新エングラー体系では単独のバラノプス目、クロンキスト体系では(見かけは似ているので)ブナ目に入れていた。APG分類体系ではキントラノオ目に入れる。
バラ科
バラ科(バラか、)は、バラ目に属する植物の科の一つ。およそ90属2500種を含む。 などはイバラ科としている。
見る APG IIIとバラ科
バラ目
バラ目 (バラもく、) は、双子葉植物の目のひとつである。 バラ科を中心とする目だが、形態的特徴による旧分類(新エングラー体系、クロンキスト体系)と分子系統学に基づくAPG植物分類体系とで内容が全く異なり、「バラ科を含む」という共通点以外は同名異物に近い。従来分類の「バラ目」は多系統群と考えられる。
見る APG IIIとバラ目
バルベヤ科
バルベヤ科 (バルベヤか、Barbeyaceae) は双子葉植物の科で、アラビア半島南部とアフリカ東部の紅海沿岸部のみに分布する高木 Barbeya oleoides ただ1種からなる。属名は採集者であるWilliam Barbeyに由来する。発見当初はイラクサ科とされたが、その後ニレ科に移され、最終的に独立の単型科とされた。APG植物分類体系では、他の旧イラクサ目の植物とともに、バラ目の中に置かれている。 サウジアラビアの自生地では、乾燥させた根を小麦粉と混合し、家畜の消化促進剤として用いていた。
バンレイシ科
バンレイシ科(バンレイシか、学名: )とは、モクレン目に分類される科の1つである。多くは常緑性の木本であり、葉は互生し、花はふつう3枚の萼片、3枚ずつ2輪の花弁、多数の雄しべと雌しべをもつ(図1b)。果実はふつう液果であり、集合果を形成する(図1a)。世界中の熱帯から亜熱帯域に分布し、およそ110属2,400種程が知られ、モクレン目では最大のグループである。日本には、ただ1種クロボウモドキが八重山諸島に自生している。 バンレイシ属のバンレイシ(蕃茘枝、釈迦頭、スイートソップ、シュガーアップル)、トゲバンレイシ(サワーソップ)、チェリモヤなどの果実は熱帯域で広く食用とされるが、輸送が困難なためほとんど現地で消費される。また北米産のポポー(ポーポー)は、ときに日本でも植栽される。
バショウ科
バショウ科(バショウか、Musaceae)は単子葉植物ショウガ目に属する。分布はショウガ科と似て熱帯を中心に分布するが比較的耐寒性は高いものもある。多くは高温多湿の環境に適応する。果実を野菜や果物として利用するバナナや、繊維作物として栽培されるバショウ、マニラアサを含む。
バターナット科
バターナット科(バターナットか、Caryocaraceae)は双子葉植物の科で、中南米の熱帯に分布する木本2属25種ほどからなる。 ナッツとして食用にするバターナット(Caryocar nuciferum)やペキー(C. brasiliense)を含む。 クロンキスト体系ではツバキ目に入れていたが、APG植物分類体系ではキントラノオ目に入れる。 はたなつとか。
ムラサキ科
ムラサキ科(ムラサキか、Boraginaceae)は双子葉植物の科のひとつ。約100属、約2,000種からなる巨大な科であり、灌木、亜灌木または草本で、世界中に分布する。日本には、草本の11属と木本の1属が分布している。 APG IIIまではどの目にも属さない単独の科であったが、2016年に公表されたAPG IVにより、ムラサキ目の下に属することになった。
ムクロジ科
ムクロジ科(むくろじか、Sapindaceae)は双子葉植物に属する科。熱帯から温帯に分布し木本が多い。現在主流のAPG植物分類体系では、旧分類におけるムクロジ科(旧ムクロジ科、約140属2000種)のほかカエデ科(約2属150種)・トチノキ科(約3属15種)もムクロジ科に含める。
ムクロジ目
ムクロジ目 (ムクロジもく、Sapindales) は双子葉植物の目の1つ。 ムクロジ科やカエデ科、ウルシ科、ミカン科などを含むが、分類体系により多少異なる。
メッテニウサ科
メッテニウサ科(メッテニウサか、Metteniusaceae)は、被子植物のメッテニウサ目に属する唯一の科である。 主に熱帯地域に自生する11属約60種から構成される。従来、本科はメッテニウサ属のみが属していたが、分子系統学の研究の成果から当時のクロタキカズラ科の内の10属が本科に属すことが分かり、整理された。
メギ科
メギ科(メギか、Berberidaceae)は双子葉植物に属する科で、多年草と低木を含み、主に北半球に分布する約15属570種(大部分がメギ属)からなる。花は両性花で、がく片、花弁と雄蕊は多くは3、4または6個(花弁を欠くものもある)、雌蕊1本(心皮1個)からなり、子房上位。アルカロイドを含むものが多く、メギ(ベルベリンを含む)、イカリソウ(漢方薬)、ナンテンなど薬用になるものや、有毒なものもある。園芸用に広く栽培されるナンテンやヒイラギナンテンのほか、イカリソウなどのように花が美しいので山草として栽培されるものがある。維管束が分散するものもあるため、単子葉植物との類縁が考えられたこともある(現在は特に近縁ではないと考えられている)。
見る APG IIIとメギ科
モチノキ科
モチノキ科 (モチノキか、) は被子植物の科で、2属約600種の木本からなり、世界各地に分散して分布する。日本にはモチノキ属のみがあり23種ほどある。 葉は互生。花は両性または単性で、放射相称、花弁・がくは4-5枚。小形で目立たない花が集散花序をつくる。子房上位、果実は数個の核を含む核果で、赤いものが多いが、イヌツゲなどは黒く熟す。 樹皮は粘り気の強いゴム状の粘着質の物質を含んでおり、かつてはこれを精製することで天然の鳥黐の素材としていた。
モチノキ目
モチノキ目 (モチノキもく、Aquifoliales) は被子植物の目の一つ。
モンティニア科
モンティニア科 (モンティニアか、Montiniaceae) は、被子植物のナス目に含まれる科である。マダガスカルとアフリカ東部の熱帯地域や南西アフリカに生息している固有の低木から成る3つの属で構成されている。グレヴェア属とモンティニア属は、これまでの被子植物の分類体系のほとんどで認められてきており、本科はかつてこの2属のみから構成されるものと考えられてきた。カリフォラ属は、APG II以降の新しい分類システムでモンティニア科に含まれることになったが、アルメン・タハタジャンの分類体系などの過去の分類体系では、カリフォラ自身をタイプ科とするカリフォラ科のカリフォラ属として扱われていた。
モッコク科
モッコク科(モッコクか、学名: )またはサカキ科は、被子植物の分類群の一種。科の階級に位置する。ペンタフィラクス科ともいう。 伝統的分類体系(新エングラー体系、クロンキスト体系など)ではツバキ科のモッコク亜科 としていた。ツバキ亜科とは花粉、葯、果実などの形態が異なる。系統的にツバキ科と異なることが明らかになったため、APG IIでは独立の科としても、 に含めてもよいとしたAPG II (2003) 論文。APG IIIでは共通点が多いことから の範囲を拡げてこれに含め、 の名前は使わないAPG III (2009) 論文。連の階級に置かれたモッコク連 の名前はあるが、ヒサカキ等を含まないStevens (2001 onwards)。
モニミア科
モニミア科 (モニミアか、Monimiaceae) は、現行のAPG植物分類体系やクロンキスト体系ではクスノキ目に、新エングラー体系ではモクレン目に分類されている双子葉植物の科である。南半球の熱帯から亜熱帯にかけて18-25属150-220種が分布、とくに、マダガスカル、オーストラリア、メラネシアに多い。常緑の低木または高木で、幹は直立する。葉は対生し、革質で、托葉はない。花は頂生するか、葉腋に単生し、小さなものが多い。APG植物分類体系以前は、アセロスペルマ科()の属(チリアンローレル など)など7属14種、シパルナ科()のシパルナ属()など2属40種あまりが含められていた。なおアセロスペルマ科もシパルナ科もAPG IVにおいてはクスノキ目に置かれている。
モウセンゴケ科
モウセンゴケ科 (モウセンゴケか、) はナデシコ目の科の一つ。すべて食虫植物である。3属200種弱が所属するうち、ムジナモ属とハエトリグサ属は1種からなり、大部分はモウセンゴケ属に数えられる。日本には2属7種が産する。 はイシモチソウから取っていしもちさう科としている。
モクマオウ科
L. モクマオウ科(モクマオウか、木麻黄、学名:Casuarinaceae)は被子植物の科の1つ。モクマオウなど、およそ65種が含まれるが、属の数は1属から4属まで研究者によって異なる。熱帯の砂浜で「マツ」と間違われる植林は、モクマオウの場合がある。マツとは類縁は薄い。
モクレン科
モクレン科(モクレンか、学名: )は、モクレン目に属する被子植物の科の1つである。2属230–340種ほどが知られ、コブシ、ホオノキ、オガタマノキ、タイサンボク、ユリノキなどを含む。すべて常緑性または落葉性の木本であり、精油を含み、葉は単葉で互生する。托葉は芽を包み、早く脱落する。花は大きく、ふつう3数性の花被片をもち、多数の雄しべと雌しべがらせん状についている(図1)。果実は集合性の袋果または翼果。アジア東部とアメリカに隔離分布するが、世界各地で観賞用に植栽されている。
モクレン目
モクレン目(モクレンもく、学名: )は被子植物の目の1つであり、モクレンやニクズク、バンレイシなどが含まれる。全て木本であり、精油を含み、葉が互生する。花はふつう大きく、3数性の花被片をもつものが多い(図1)。多くの場合、雄しべと雌しべが多数あり、らせん状についている(図1)。 6科135属3,200種ほどが知られる。モクレン科など古くから"原始的"と考えられていた被子植物が含まれる。系統的にも被子植物の大系統群である単子葉類や真正双子葉類には含まれず、クスノキ目、カネラ目、コショウ目に近縁であると考えられている。
モクセイソウ科
モクセイソウ科(モクセイソウか、Resedaceae)は双子葉植物の科で、6属70種ほどの草本からなる。
モクセイ科
キンモクセイ ヒイラギモクセイ モクセイ科(モクセイか、木犀科、Oleaceae)は、双子葉植物に属する科。木本で、つる性のものもある。花弁は合着して4裂(一部5-8裂)の合弁花冠を形成する。花は芳香を放つもの(モクセイ、ジャスミン、ライラックなど)が多く園芸や香料に利用される。またオリーブは食用としてよく利用される。
ヤナギ科
ヤナギ科(ヤナギか、)はキントラノオ目に属する科の一つ。ヤナギやポプラなどの木本を含む。
見る APG IIIとヤナギ科
ヤマノイモ科
ヤマノイモ科(ヤマノイモか、Dioscoreaceae)は単子葉植物の科で、8属、800種ほどからなるが、大多数はヤマノイモ属(Dioscorea)に属する。草本または低木、多くがつる性。地下茎または担根体(いも)をもつ。 花は6枚の花被、6または3本の雄蕊をもち、子房下位。大部分の種で単性花で、雌雄異株のものが多い。果実は3室に分かれ、蒴果(ヤマノイモ属の種子は扁平で翼がある)、液果または翼果となる。 世界の熱帯から温帯に分布し、特に熱帯に多い。ヤマノイモ属にはヤマノイモ、ナガイモなどのほかヤムと総称されるいも類が含まれ、熱帯の一部では重要な作物である。芋の他にもむかごも多く利用される。
ヤマノイモ目
ヤマノイモ目 (ヤマノイモもく、Dioscoreales) は単子葉植物の目のひとつで、ヤマノイモ科をタイプ科とするもの。分類体系によって含まれる科は異なる。
ヤマモモ科
ヤマモモ科(ヤマモモか、学名:Myricaceae)は、植物の分類群の1つで、4属40種ほどからなる。アフリカ北部を除き世界的に分布する。
ヤマモガシ科
ヤマモガシ科(学名:Proteaceae)は双子葉植物の科で、75から80属、1600種ほどからなる。現在は特に南アフリカとオーストラリアで多くの種が栄えている。日本にはただ1種、ヤマモガシ(Helicia cochinchinensis Lour.)が野生し、東南アジアから西南日本まで分布する。ヤマモガシ科は南米、南アフリカ、インド、オーストラリア、ニューカレドニア、ニュージーランドなどに分布するが、これらはかつてのゴンドワナ大陸の一部である。またニュージーランド南島の白亜紀の石炭中から多くのヤマモガシ科の花粉が見つかっていることなどから、本科はゴンドワナ大陸で発展した(ゴンドワナ植物)と考えられる。
ヤマモガシ目
ヤマモガシ目 (ヤマモガシもく、Proteales) は被子植物の目の1つで、ヤマモガシ科を含むもの。所属する科は分類体系によって異同がある。
ヤマイモモドキ科
ヤマイモモドキ科(ヤマイモモドキか、Cardiopteridaceae)は双子葉植物の科。 従来の分類(クロンキスト体系等)では、東南アジア・オーストラリアに分布するつる草1属3種のみからなる。果実は偏平な翼果で、果実や葉の形などヤマノイモ科に似ているが、単子葉植物であるヤマノイモ科とは類縁はない。 APG植物分類体系では、以前クロタキカズラ科などとされていたCitronellaなど約5属もここに含め、モチノキ目に入れている。 Category:被子植物の科 Category:モチノキ目。
ヤマグルマ科
ヤマグルマ科 (ヤマグルマか、Trochodendraceae) は被子植物の科のひとつで、日本ではヤマグルマ のみを含む。 分類体系によりヤマグルマの1属1種からなるとするか、スイセイジュ を含めた2属2種からなるとする。
ヤマゴボウ科
ジュズサンゴ ヤマゴボウ科(やまごぼうか、Phytolaccaceae)は、ナデシコ目に属する双子葉植物の一つで、約22属120種がこの科に属する。熱帯アメリカやアフリカ南部に多くの種類が野生しており、日本ではヤマゴボウ、帰化したヨウシュヤマゴボウの2種を見ることができる。なおこの科に属するとされていたジュズサンゴは現在ではジュズサンゴ科とされている。インクベリーと呼ばれる染料の原料になる植物である。。
ヤッコソウ科
ヤッコソウ科 (ヤッコソウか、Mitrastemonaceae) は被子植物に属する寄生植物の科。葉緑素を持たない全寄生植物で、森林のシイノキなどの根に寄生する。
ヤブコウジ科
ヤブコウジ科(ヤブコウジか、Myrsinaceae)は双子葉植物の科。 ほとんどが常緑性木本で、主に熱帯・亜熱帯、一部は温帯に、35属1000種ほどを産する。日本では暖地を中心に3属が自生する。 ヤブコウジ、マンリョウなど観賞用(特に果実が美しい)に栽培されるものが多い。花は放射相称、子房上位で、4-6数性、花冠は合生する。果実は液果または核果で、1個ないし数個の種子を含む。 ツノヤブコウジ属は東南アジアのマングローブ構成樹種で、偽胎生種子をつける。
ヤシ
ヤシ(椰子)は、単子葉植物ヤシ目ヤシ科に属する植物の総称である。熱帯地方を中心に亜熱帯から温帯にかけて広く分布する植物で、独特の樹型で知られている。実用価値の高いものが多い。ヤシ科は英語でパルマエ (Palmae) といい、ラテン語のpalma(掌、シュロ)の複数形に由来する。基準属Arecaに基づくArecaceaeも科名として用いられる。
見る APG IIIとヤシ
ユリズイセン科
ユリズイセン科(ユリズイセンか)もしくはアルストロメリア科 (アルストロメリアか、学名:) は、APG植物分類体系またはダールグレン体系における単子葉植物の科であり、いずれの体系でもユリ目に属す。他の分類体系ではユリ科、もしくはヒガンバナ科に含まれる。3-4属があり、200種ほどが知られる。科名は「分類学の父」と呼ばれるカール・フォン・リンネの友人だったクラース・アルストレーマー男爵 (Clas Alströmer 1736 - 1794) に因んだものである。
ユリ科
ユリ科(ユリか、Liliaceae)とは、被子植物の分類の一つ。単子葉植物に属する。 ユリやチューリップなど、地下に鱗茎・球根が発達するものが多い。1998年に発表されたAPG体系の分類の研究が進むまでは、ネギ属やヤマノイモ属といったAPG体系上ではクサスギカズラ目やヤマノイモ目に分類される種を含む広範で多種多様な科であった。 チューリップなど園芸植物として親しまれている種も多い。イヌサフランなど毒を持つものがある。
見る APG IIIとユリ科
ユリ目
ユリ目 (ユリもく、Liliales) は、単子葉植物の目の1つ。10科に約70属1600種が属する。
見る APG IIIとユリ目
ユキノシタ科
ユキノシタ科(ユキノシタか、Saxifragaceae)は、双子葉植物に属する科である。ユキノシタやクモマグサ、ヒマラヤユキノシタ、ネコノメソウ、チダケサシ(アスチルベ)などの草本を含む。 新エングラー体系ではアジサイ、ウツギ、スグリなど(主に木本)を含めていたが、クロンキスト体系ではこれらをアジサイ科、スグリ科として分けている。さらにAPG IIIでは、ウメバチソウをニシキギ科、タコノアシをタコノアシ科に分離している。 花は両性花で放射相称または左右相称、花弁は4または5枚で雄蕊はその2倍ある。温帯から寒帯(高山にも多い)に分布し、観賞用に(または山草として)栽培されるものもある。
ユキノシタ目
ユキノシタ目 (ユキノシタもく、Saxifragales) は被子植物の目のひとつで、ユキノシタ科をタイプ科とするもの。分類体系によって含まれる科は異なる。
ユズリハ
ユズリハ(楪・交譲木・譲葉・杠、学名: )は、ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木。春に新しい葉が出ると古い葉が場所を譲るように落ちて生え替わるようすが特に目立つことが特徴で、和名の由来になっている。別名、ウスバユズリハ。 花の形態がトウダイグサ科に似るので、古くはトウダイグサ科に含められたが、雌蕊が2個(トウダイグサ科は3個)などの違いから、独立のユズリハ科(学名: )とされた。APG分類体系ではユキノシタ目に入れられている。
見る APG IIIとユズリハ
ラン科
ラン科(ランか、蘭科、Orchidaceae)は、単子葉植物の科のひとつで、その多くが美しく、独特の形の花を咲かせる。世界に700属以上15000種、日本に75属230種がある。鑑賞価値の高いものが多く、昔から栽培や品種改良が進められている。他方、採取のために絶滅に瀕している種も少なくない。ラン科の種はラン(蘭)と総称される。
見る APG IIIとラン科
ラパテア科
ラパテア科(ラパテアか、Rapateaceae)は被子植物の科である。南アメリカと西アフリカの熱帯地帯に分布し、約100種がこの科に分類されている。 1981年に発表されたクロンキスト体系では、単子葉植物綱ツユクサ亜綱ツユクサ目に分類されていた。
ラフレシア科
ラフレシア科 (ラフレシアか、Rafflesiaceae) は寄生植物の科で、東南アジアに産する世界最大の花、ラフレシアを含む。 他のいくつかの寄生植物の科と共にラフレシア目に所属させる研究者が多かったが、ラフレシア科はAPG分類体系では分類未確定の科であった。最近の研究では、一部の属のみを狭義のラフレシア科としてキントラノオ目に所属させ (Barkman et al.
ラクトリス科
(学名) は、被子植物の科の1つである。1属1種、ラクトリス・フェルナンデジアナ のみを含む。2022年現在では、コショウ目ウマノスズクサ科に含めることも多い。 ラクトリス・フェルナンデジアナは低木であり、倒卵形の葉が互生し、3花被片をもつ緑色の小さな花が葉腋につく (図1)。チリのファン・フェルナンデス諸島のみに分布しており、現地では「falsa pimienta(ニセのコショウ)」とよばれる。
リムナンテス科
リムナンテス科 (リムナンテスか、Limnanthaceae) は双子葉植物の科のひとつで1-2属のおよそ10種からなる。やや肉質で複葉または深く切れ込んだ単葉。北アメリカに分布する。日本には栽培植物として紹介されている。ヨーロッパなどで広く栽培されるLimnanthes douglasii は花の配色から"poached egg plant"(落とし卵草)と俗称される。 アメリカ合衆国では、L.
リュウゼツラン科
リュウゼツラン科(リュウゼツランか、Agavaceae)は単子葉植物に属する科で、木本または大型の常緑多年草からなる。リュウゼツラン、ユッカ、ドラセナなどを含む。古くはユリ科(子房上位のユッカ、ドラセナなど)とヒガンバナ科(子房下位のリュウゼツランなど)に分けられていたが、その他の形態的類似性を重視して1つにまとめられた。おおむね下記の属をリュウゼツラン科としている。しかし科をさらに細かくDoryanthaceae、Dracaenaceae(リュウケツジュ科)、Phormiaceae、Asteliaceae、Nolinaceae(トックリラン科)などに細分する意見もある。APG植物分類体系では、ユリ科とともに分類が再編成されている(新しい分類参照)。
リョウブ科
リョウブ科(リョウブか、Clethraceae)は双子葉植物の科で、1または2属、100種前後の常緑および落葉性木本からなる。アジア、アメリカ大陸およびマデイラ諸島の熱帯・温帯に分布する。日本にはリョウブだけが自生する。 葉は互生。花は両性、萼片と花弁は各5枚で、子房上位、果実は蒴果で多数の種子を含む。総状等の花序が頂生する。ツツジ科に似るが、心皮が3個で花粉が互いにくっつかない点が異なる。 従来の分類ではリョウブ属(Clethra)のみからなる。また従来はキリラ科に入れることが多かった中南米産のPurdiaea属も、むしろリョウブ科に近いとされるようになった(Anderberg & Zhang 2002)。
リンドウ科
リンドウ科(リンドウか、Gentianaceae)は、リンドウ目に属する双子葉植物の科である。世界の広い範囲に分布し、極地や高山、砂浜など、かなり環境の厳しいところにも自生している。 一年草または多年草で、地下茎の肥大しているものもある。クロンキスト体系でマチン科(Loganiaceae)であった木本を含む属やゴムミカズラ属()といった属がAPG体系ではリンドウ科に移されているため、APG体系においてはリンドウ科の木本も存在するということになる。葉は鋸歯がなく、対生する。日本にも多くの自生種がある。リンドウやトルコギキョウなどは観賞植物として栽培されており、また、リンドウ、センブリなど、薬草として利用されているものもある。
リンドウ目
リンドウ目 (リンドウもく、竜胆目、Gentianales) は被子植物の目のひとつで、リンドウ科をタイプ科とするもの。
レンプクソウ科
レンプクソウ科(レンプクソウか、Adoxaceae)は双子葉植物綱マツムシソウ目の植物の科で、クロンキスト体系以前には小さい多年草であるレンプクソウ Adoxa moschatellina 一種のみからなっていた。しかしAPG植物分類体系ではガマズミ属 Viburnumとニワトコ属 Sambucus (これまでスイカズラ科とされていた、ほとんどが木本)も含み、3属、150ないし200種を擁する。 レンプクソウは日本を含むユーラシアの温帯から寒帯にかけて分布する。春先に花弁が4列したものが中央に1輪花弁が5裂したものがその周囲に4輪固まって咲くため、日本では連福草(れんぷくそう)という名前が付けられているが、ラテン語のAdoxaは「何の取り柄もない」という意味である。
レースソウ
レースソウ (Aponogeton) は単子葉植物の属の1つ。アフリカやアジアの熱帯に産する沈水性または浮葉性の多年生の水草で、およそ60種がある。葉の形や花を観賞するためアクアリウムで栽培されるアクアリウム・プラントの一群として知られる。また、レースソウはその中の1種A.
ロマンドラ亜科
ロマンドラ亜科 はキジカクシ科の亜科の一つ。かつてはラクスマンニア科 として独立の科とされていた。 多くの種は根茎を持つ房状の草本で、新エングラー体系、クロンキスト体系等ではユリ科に含められていた。センネンボク属はかつてリュウゼツラン科とされていた木本である。 主にオーストラリア、東南アジアなどの熱帯に分布し、日本には自生しない。
ロリドゥラ属
ロリドゥラ属(ロリドゥラぞく、ロリズラ属、学名Roridula)は双子葉植物に属する食虫植物の属。南アフリカ南部(ケープ植物区)の湿地に自生する2種(R. gorgoniasとR. dentata)からなる。クロンキスト体系ではビブリス科に入れるが、新エングラー体系、APG植物分類体系では独立の単型科、ロリドゥラ科(Roridulaceae)とする。食虫植物の中でも特異な生態を示す。
ロウバイ科
クロバナロウバイ属の一種 ''Calycanthus floridus'' ロウバイ科(ロウバイか、蝋梅科、Calycanthaceae)は、クスノキ目に属する植物の科である。クロンキスト体系では双子葉植物綱に属する。東アジアとアメリカ合衆国に4属12種が分布する。落葉または常緑の低木または小高木で、葉は単葉で対生し、花は花弁とおしべが螺旋状に配列する。花に香りがある物が多い。 漢字で蝋梅と書くが、バラ科のウメとは無関係。
ワスレグサ亜科
ワスレグサ亜科(ワスレグサあか、学名: )はワスレグサ科の亜科の一つ。 APG植物分類体系ではキスゲ科 Hemerocallidaceae として分離されていたが、APG IIIではススキノキ科に含めている。ゼンテイカ科とも呼ばれる。他の体系ではダールグレン体系で採用されていたが、従来よく用いられたクロンキスト体系・新エングラー体系などの分類ではユリ科またはリュウゼツラン科に含められていた。
ワタモドキ科
ワタモドキ科 (ワタモドキか、Cochlospermaceae) は被子植物の科。2属20種ほどの木本からなり、世界の熱帯(東南アジア島嶼部を除く)に分布し、特に乾燥地に多い。 ベニノキ科に近縁であり、APG植物分類体系の2003年版 (APG II) ではベニノキ科に含めてもよいとし、さらに2009年版 (APG III) ではベニノキ科の中に入れている。
ワサビノキ属
ワサビノキ属(ワサビノキぞく、山葵の木属、学名: Moringa)は、アブラナ科やフウチョウソウ科に近縁で、単型のワサビノキ科 (Moringaceae) を構成する唯一の属である。ワサビノキ(M. oleifera)が広く栽培され、ワサビノキという場合にはこの種を指すことが多い。学名および英名はこの種のタミル語名ムルンガイ(முருங்கை murungai)、テルグ語名ムナッカイ(మునగ munakkai)およびマラヤーラム語名ムリンガ(മുരിങ്ങ muringa)に由来する。 アフリカから南アジアの熱帯から亜熱帯にかけておよそ十数種が分布する。樹高10mくらいまでの落葉高木で、幹は直立し、葉は1-3回羽状複葉で非常に大きい。葉・花・樹皮・果実の鞘などに、ワサビに似た香味があるところから名付けられたといわれる。日本国内では、栽培実績が少ないものの天草地方や小豆島などで栽培されている。
ヴァーリア科
ヴァーリア科(ヴァーリアか、学名:) は、被子植物のヴァーリア目に属する唯一の科で、ヴァーリア属のみを含む単型科。ヴァーリア属は5種からなり、草本・木本両方を含む。アフリカの北西部を除く地域に分布し、3種がイラクからセイロン島にかけての南アジアでも見られ、1種は更にベトナムのフーコック島にも隔離分布する。草地や林内では見られず、河原のような開けた地形を好み、海水が流れ込む塩分濃度の高い土壌でも生育する。学名はデンマーク・ノルウェーの植物学者マルティン・ヴァール (Martin Vahl) に因む。
ヌマミズキ科
ヌマミズキ科 (ヌマミズキか、Nyssaceae) は双子葉植物の科のひとつで、クロンキスト体系のように、しばしばミズキ科の一部とされる。2-5属10-20種がある。木本または草本、東南アジアと北米に隔離分布するが、日本に自生種はない。 ヌマミズキやハンカチノキ、カンレンボクを含む。
ボロボロノキ科
ボロボロノキ科(ボロボロノキか、学名:Schoepfiaceae)は、ビャクダン目の植物の科のひとつ。APG体系第3版により、(和名は新エングラー体系およびクロンキスト体系ではボロボロノキ科、APG体系第2・3版ではオラクス科)から分離した。 日本には、ボロボロノキ()が唯一、九州から南西諸島にかけて分布する。ボロボロノキは落葉樹で、落葉のさいに細い枝がぼろぼろと一緒に散ってしまうところから名付けられたという。また、材が、柔らかくてもろくぼろぼろで、役に立たないからと言われている。
ボタン科
ボタン科 (ボタンか、Paeoniaceae) は双子葉植物の科で、ボタン属Paeonia だけからなる単型科である。花が大きく美しいボタンやシャクヤクを含む。 草本または小低木で、アジア、南欧、北米西部に40種ほど分布する。日本にはヤマシャクヤク Paeonia japonica とベニバナヤマシャクヤク P.
見る APG IIIとボタン科
トチュウ
トチュウ(杜仲、Eucommia ulmoides)は、中国原産の落葉高木。トチュウ目トチュウ科(APG植物分類体系ではガリア目トチュウ科)を構成する唯一の種である。 一科一属一種で、クロンキスト体系(Cronquist system)では、独立した目としてトチュウ目に分類されたが、APG分類体系(APG II system)ではガリア目(Garryales)に分類される。。 植物は専門外なので、正しい情報を執筆できる方にお任せします。 -->。
見る APG IIIとトチュウ
トチカガミ科
ネジレモ オオカナダモ トチカガミ科(トチカガミか、Hydrocharitaceae)は単子葉植物の科で、淡水または海水中に生育する水草、18属100種ほどからなる。日本と周辺の海には7属十数種が自生し、帰化植物としてオオカナダモ、コカナダモなどがある。世界の熱帯から温帯にかけ分布する。多年生または一年生で、匍匐茎で広がるもの、直立茎に葉が螺旋状につくもの、ロゼット状のものがある。葉の形態も多様で、線形(葉柄がない)、楕円形、心形、円形などのものがあり、多くは水中葉であるがトチカガミのように海綿状組織に空気を含んで浮くものもある。花は子房下位、多くは雌雄異花で、萼と花弁が各2または3枚、またはないものもある。雄蕊は1ないし多数。1-2枚の細長い苞にはさまれ、多くは単生。
トリメニア科
トリメニア科 (トリメニアか、学名) は被子植物のアウストロバイレヤ目に属する科の1つである。常緑性の木本であるトリメニア属 の約8種のみを含む。ニューギニアからフィジー、オーストラリア東部などに分布する。
トベラ科
トベラ科(トベラか、Pittosporaceae)は双子葉植物の科のひとつ。9ないし11属、200種ほどからなり、木本とつる植物を含む。 トベラ科は新エングラー体系とクロンキスト体系では花の形態からバラ科やユキノシタ科に近いバラ目としていたが、APG植物分類体系ではセリ目とされている。
見る APG IIIとトベラ科
トゥルニア科
トゥルニア科 (トゥルニアか、) は被子植物の単子葉類の科の一つで、2つの属と4つの種を構成している。この学名は、これまで被子植物の分類体系がめまぐるしく変遷を遂げ続けてきたという経緯があったにも拘らず、多くの分類学者によって一貫して使用されてきた。
トウツルモドキ科
トウツルモドキ科(トウツルモドキか、学名:)は単子葉植物の科。つる性の多年草で、見かけはイネ科に似ており、イネ科と同じく珪酸体を含む(ただし維管束のみ)。葉の先は巻きひげとなってからみつく。花は両性で花被と雄蕊は各6個あり、茎先に円錐花序をつける。果実は核果。 旧世界熱帯に1属4種が分布し、日本では南西諸島にトウツルモドキ(籐蔓擬、F.
トウダイグサ科
トウダイグサ科(トウダイグサか、Euphorbiaceae)は真正双子葉類の科で約300属7500種以上を含む大きな科である。特にトウダイグサ(ユーフォルビア)属 Euphorbia が多く1500種ほどある。 現行のAPG植物分類体系では、新設されたキントラノオ目に属する。 かつてはユズリハ科やツゲ科など多くの種が含められていたが、これらは後に別の科に分けられた。近年では、ラフレシア(巨大な花で有名な寄生植物)がトウダイグサ科の系統に含まれるとする説も提唱されている。
トウエンソウ科
トウエンソウ科(トウエンソウか、Xyridaceae C. Agardh)は被子植物の科である。5属300種含まれており、種のほとんどはトウエンソウ属である。種は、主に熱帯および亜熱帯に分布している。 1981年に発表されたクロンキスト体系では、ツユクサ目ツユクサ亜綱に分類された。 の1935年最終版では, Enantioblastae目に分類されていた。
トケイソウ科
トケイソウ科(トケイソウか、Passifloraceae)は被子植物の科の1つ。代表的な種に、観賞用のトケイソウと果実を栽培するパッションフルーツがある。亜熱帯から熱帯に分布し、温帯では果物として、あるいは観賞用の園芸植物として栽培される。
ブナ科
ブナ科(ブナか、学名: )は、被子植物の科の一つで、世界に7から10属、1,100種程度ある。多くは高木。古くは殻斗科とよばれた。
見る APG IIIとブナ科
ブナ目
ブナ目(ブナもく、学名:)は、双子葉植物の目の1つ。
見る APG IIIとブナ目
ブルニア科
ブルニア科(ブルニアか、学名: Bruniaceae)は、南アフリカ共和国の岬の地域に自生する低木の植物である。主にケープ州(現 西ケープ州、東ケープ州、北ケープ州、北西州)に限られてきたが、クワズール・ナタール州にも少数の種類が生育している。 APG IIでは、シソ目に配置されたが、2008 年の研究で、ブルニア科は、コルメリア科と姉妹群であるとされ、では、その両科をブルニア目に配置することを提案している。
ブルニア目
ブルニア目(ブルニアもく、学名: Bruniales)は植物の目の1つである。最近まで使用されなかったが、2008年の研究で、ブルニア科とコルメリア科とは姉妹群であると提案した。APG体系の最新版であるAPG IIIでは、両科をブルニア目に配置し、そして、ブルニア目は、セリ目の姉妹群として配置した。 APG III の系統樹(キク類):。
ブレッシュネイデラ・シネンシス
ブレッシュネイデラ・シネンシスはアカニア科ブレッシュネイデラ属の高木であり、同属のただ一つの種である。ブレッシュネイデラという学名はバルト・ドイツ人の中国学者にして植物学者であるエミール・ブレットシュナイダーの名をもとに命名された。
ブローディア亜科
ブローディア亜科 はキジカクシ科の亜科の一つ。かつてはテミス科 Themidaceae として分離されていた。北米西部のブリティッシュコロンビア州から、中米のグアテマラまでに自生するOle Seberg. 2007. "Themidaceae" page 404. In: Vernon H.
ブドウ科
ブドウ科 (ブドウか、学名: ) は、ブドウ目の科。ブドウ、ヤマブドウ、ノブドウ、ツタや、雑草のヤブガラシなどを含む。いずれもつる性の木本または草本で、巻きひげまたは吸盤をもつ。約15属700種が世界の熱帯から温帯に分布する。 形態的にはクロウメモドキ科に類似点が多いため、従来クロウメモドキ目に入れていた。しかし分子系統学的には特に近縁ではないと考えられ、APG植物分類体系では独立の科としている。ウドノキ科(形態的にブドウ科に似るが直立し、熱帯に分布)もここに入れている。
見る APG IIIとブドウ科
ブドウ目
ブドウ目 (ブドウもく、学名: )は、APG体系(APG III)ではバラ類に属する被子植物の目である。ブドウ科のみ含まれる。新エングラー体系、クロンキスト体系では使用されておらず、その下位分類であるブドウ科は、クロウメモドキ目に属していた。
見る APG IIIとブドウ目
プロコスペルマ科
プロコスペルマ科 (プロコスペルマか、Plocospermataceae) は、被子植物の中のシソ目に属している。この科には1属1種しか知られておらず、唯一Plocosperma buxifolium(中米に分布)のみが属している。
パナマソウ科
パナマソウ科 (パナマソウか、Cyclanthaceae) は単子葉植物の科のひとつで、パナマソウなどを含む。木本、または多年生の草本でヤシに似た葉を持つ。新熱帯に産し、およそ12属180種を含む。Carludovicaがパナマ帽の材料であったためこの名前がある。
パラクリフィア科
パラクリフィア科(パラクリフィアか、学名: Paracryphiaceae)は、東南アジア、オーストラリア、ニューカレドニアに自生する樹木あるいは低木からなる分類群である。2009 年のAPG IIIでは、独自の目であるパラクリフィア目を立て、キキョウ類に置かれている。APG IIでは、パラクリフィア科は、所属不明であった。
パンダ科
パンダ科(パンダか、Pandaceae)は、双子葉植物の科。アフリカ西部と東南アジアの熱帯に分布する木本、4属28種ほどからなる。かつてはトウダイグサ科に含められることもあった。クロンキスト体系ではトウダイグサ目、APG植物分類体系ではキントラノオ目に含める。 Category:被子植物の科 Category:キントラノオ目。
見る APG IIIとパンダ科
パパイア科
パパイア科(パパイアか、Caricaceae、パパイヤ科)は被子植物の科のひとつで、果樹のパパイアなど4-6属30種あまりが含まれる。日本には自生種は知られていない。
パイナップル科
パイナップル科(パイナップルか、Bromeliaceae)は単子葉植物の科。アナナス科ともいい、学名そのままにブロメリア科ともいう。パイナップルや観賞用のアナナス類など、60属1400種ほどを含む。
ヒナノシャクジョウ科
ヒナノシャクジョウ科(ヒナノシャクジョウか、Burmanniaceae)は、主として腐生植物からなる小型の植物の群である。科名Burmanniaceaeは、オランダの植物学者ヨハネス・ブルマンに由来する。
ヒマンタンドラ科
ヒマンタンドラ科(ヒマンタンドラか、学名: )は被子植物のモクレン目に属する科の1つである。常緑性の高木であり、葉など植物体表面に特徴的な楯状の鱗毛をもつ。花は花被を欠くが、らせん状についた多数の仮雄しべ(生殖能を欠く雄しべ)が花被のように見える(図1)。複数の雌しべが融合し、1個の核果状の果実を形成する。ニューギニア島からオーストラリア北東部に分布する。 ヒマンタンドラ科は、ガルブリミマ属()のみを含む単型科である。ガルブリミマ属は2–3種に分けられることもあるが、2022年現在、ガルブリミマ・ベルグラウェアナ()1種のみが認められることが多い。本種はさまざまなアルカロイドを含み、樹皮や葉が幻覚剤、向精神薬として利用される(→#利用)。
ヒメハギ科
ヒメハギ科 (ヒメハギか、Polygalaceae) は被子植物の科のひとつ。世界的に広く分布し17-19属、900-1000種を含む。特にヒメハギ属 (Polygala) が多い。
ヒヤシンス科
ヒアシンス科(ヒアシンスか、ヒヤシンス科、学名: )は、ダールグレン体系およびAPG IIにおける単子葉植物の科である。APG IIIではキジカクシ科に含め、ツルボ亜科(ツルボあか、学名: )とする。 古い分類(クロンキスト体系、新エングラー体系)ではこの科を認めず、ユリ科に含めている。
ヒユ科
ヒユ科(ヒユか、Amaranthaceae)は双子葉植物の分類群。ほとんどが草で、世界に70属800種ほど(日本には5属10数種)あり、特に熱帯に多い。花は小さい風媒花で総状・穂状などの花序をなす。花被は5枚、子房上位。
見る APG IIIとヒユ科
ヒルムシロ科
ヒルムシロ科 (ヒルムシロか、Potamogetonaceae) は単子葉植物の科で、水中(淡水または汽水)に生育する多年草からなる。特にヒルムシロ属が多く(60種ほど)、世界に広く分布する。
ヒルガオ科
ヒルガオ科(ヒルガオか、Convolvulaceae)はナス目に含まれる科の一つで、ヒルガオ、アサガオ、サツマイモなどを含む。約50属1200種からなり、熱帯・亜熱帯を中心に世界的に分布する。日本には5属10種ほどが自生する。 草または低木で、大部分はつる性または茎が地面を這う。葉は互生。花は5または4数、花弁は合生してラッパ状になり、1日でしぼむものが多い。子房上位。がくは花後も残る。果実は蒴果または液果で、大きい種子(胚乳はない)を含む。 経済的に最も重要なのはサツマイモで、ほかに茎葉を食用にするヨウサイなどがある。 アサガオ、モミジヒルガオ、ヨルガオ(ウリ科の植物ユウガオとは別物)、ルコウソウ、エボルブルス属など、花が美しいので栽培されるものも多い。
ヒルギ科
オヒルギ。細長い棒状のものが胎生種子 ヒルギ科(ヒルギか、Rhizophoraceae)は、双子葉植物の科である。熱帯から亜熱帯に分布する16属120種ほどの常緑木本からなる。
見る APG IIIとヒルギ科
ヒドノラ科
(学名) は、コショウ目に分類される科の1つである。2022年現在では、ヒドノラ亜科としてウマノスズクサ科に含めることも多い。すべて光合成能を欠く全寄生植物であり、寄生根で宿主植物に寄生し、地上に大きな花を咲かせる(図1)。花は3–4枚の多肉質の花被片をもち、雄しべは多数の葯をもつ。 2属13種ほどが知られ、ヒドノラ属()はアフリカ、アラビア、マダガスカルに、プロソパンケ属()は中南米に分布する。
ヒドロスタキス科
ヒドロスタキス科(ヒドロスタキスか、Hydrostachyaceae)は双子葉植物の科。1属30種ほどがアフリカ南部に分布する。いずれも水草で、道管はない。葉は複葉で、気孔はない。花はめしべまたはおしべ1つだけからなる無花被の単性花で、穂状花序をつくる。 著しい退化のため系統は長らく不明確で、クロンキスト体系の分類ではアワゴケ目とされていたが、新しいAPG植物分類体系ではミズキ目に移されている。
ヒダテラ科
ヒダテラ科(ヒダテラか、学名: )は、被子植物のスイレン目に属する科の1つであり、小型の水草である のみを含む。 には十数種が知られ、オーストラリア、ニュージーランド、インドの各一部に分布する。細長い葉をもちイネ科やホシクサ科など単子葉類に似た外見をもつが(図1)、系統的にはスイレンなどに近縁であることが示されている。アクアリウムでの観賞用に栽培されることがある。
ヒガンバナ科
ヒガンバナ科(ヒガンバナか、Amaryllidaceae)は、単子葉植物の科の1つ。 ヒガンバナ科は多くの分類体系(新エングラー体系、APG植物分類体系など)で認められており、一般に使われる分類群名であるが、クロンキスト体系ではユリ科の中に含められている。 新エングラーではユリ目に含める。形態的にはユリ科に類似するが、新エングラーでは子房下位である点(ユリ科は子房上位または中位)で分けていた。 APGでは新エングラー体系のヒガンバナ科から数属(アルストロメリア属 Alstroemeria 等)を除いたものをキジカクシ目ヒガンバナ科としている。 さらに第3版(APG III)では、それをヒガンバナ亜科、新エングラーではユリ科に含まれていたネギ属及び近縁属(AGPIIではキジカクシ目ネギ科)をネギ亜科、 同じくユリ科のアガパンサス属(AGPIIではキジカクシ目アガパンサス科)をアガパンサス亜科とし、ヒガンバナ科に含めている。
ビャクブ科
ビャクブ科(ビャクブか、Stemonaceae)は単子葉植物の科で、地下茎または球茎をもつ多年草からなり、つる性のものもある。3 - 4属、30種前後が東南アジアを中心に東アジアからオーストラリアまで、また北米の一部に分布する。 花は両性、子房上位で、花被片4個、雄蕊4個がある。ただしペンタステモナ属Pentastemonaでは各5個のため、独立のペンタステモナ科とする見解もあった。葉は葉柄があり、葉身は幅広い卵形から心形で数本の主脈がある。日本にはナベワリとヒメナベワリが自生し、ビャクブとタチビャクブが栽培される。 クロンキスト体系の分類ではユリ目に入れていたが、APG分類体系ではタコノキ目に入れる。
ビャクダン科
ビャクダン科 (ビャクダンか、Santalaceae) は被子植物の科の一つで、世界中に広く分布し、他のビャクダン目と同じく半寄生の性質を持つ。木本または草本。
ビャクダン目
ビャクダン目 (ビャクダンもく、) は被子植物門の目の1つ。世界中に広く分布するが、特に熱帯・亜熱帯地域に多い。 被子植物門では珍しく種皮のない種子をつけるものが大部分である。この目に属すものの多くは半寄生植物であり、光合成によって糖を作り出すことができるが、他の植物に茎や根を絡み付かせて水とミネラルを得ている。ツチトリモチ科や Arceuthobium 属などは全寄生で、葉緑素を全く持たず宿主に全てを依存している。
ビワモドキ科
ビワモドキ科 (ビワモドキか、Dilleniaceae) は被子植物の科の1つで、約11属400種がある。果樹または観葉植物として利用されるビワモドキなどがある。 古くから認識されていた科で、新エングラー体系およびクロンキスト体系では双子葉植物ビワモドキ亜綱ビワモドキ目の基準科である。ダールグレン体系ではアオイ上目ビワモドキ目に位置させる。APG分類体系では目の位置づけをせず、真正双子葉植物 (Eudicots) のなかのコア真正双子葉類 (core Eudicots) に置いている。APG IV (2016)では、上位クレードとしてビワモドキ目が再び認められ、ビワモドキ科はビワモドキ目唯一の科としてこれに属することになった。
ビブリス科
ビブリス科(ビブリスか、Byblidaceae)は双子葉植物に属する食虫植物の科のひとつ。
ピクラムニア科
ピクラムニア科 (ピクラムニアか、Picramniaceae) は、被子植物に分類される科の1つ。主に新熱帯区に分布し、アルヴァラドア属、ノトタリシア属、ピクラムニア属の3属で構成される。 ピクラムニア科に含まれる植物は、形態学からニガキ科に含められていたが、1995年に独立した科として名前が付けられた。2009年に改訂された APG III では、ピクラムニア科のみを含む上位分類群として「ピクラムニア目 (Picramniales) 」が新設された。なお、本記事は「ピクラムニア目」に関する情報も併せて解説する。
ツノゴマ科
ツノゴマ科(ツノゴマか、学名: Martyniaceae )は、シソ目の被子植物の科であり、その分布域は、新世界に限定されている。ツノゴマ科は、クロンキスト体系ではゴマ科(ゴマノハグサ目) に含まれていたが、APG植物分類体系では別の科とされている。両科の特徴は、葉または茎には、ぬるぬる感またはじめじめ感を与える粘液質の毛を持ち、果物に引っかけや角があることである。ツノゴマ属の一部の種は、角のある果実を形成することから「ユニコーンプランツ」(unicorn plant)または「悪魔の爪」(devil's claw)と呼ばれている。
ツチトリモチ科
ツチトリモチ科(ツチトリモチか、Balanophoraceae)は、一見キノコに似ているが、菌類ではなく、双子葉植物である。新エングラー体系ではツチトリモチ目に、クロンキスト体系ではビャクダン目に属しているが、APG植物分類体系では「分類未確定」になっている。寄生性の植物からなる一群である。
ツバキ科
ツバキ科(ツバキか、Theaceae)は、ツツジ目に属する植物の科。 ツバキ、サザンカ、チャ(茶の木)、ナツツバキなどを含む。 木本で、葉は互生する。花は放射相称で子房上位。がくと花弁の数は5または4のものが多いが、さらに多いものもあり、特にツバキなどはがくから花弁に連続的に移行する。花弁は離生するものと、基部が合生するものがある。おしべは多数。果実は蒴果か核果。大部分が東・東南アジアに、一部は南北アメリカ大陸などに分布する。
見る APG IIIとツバキ科
ツユクサ科
ツユクサ科(ツユクサか、Commelinaceae)は単子葉植物に属する科で、ツユクサ目を構成する5科の中では最大の41属約650種を含む。ムラサキツユクサ、ムラサキオモト等の園芸植物の他、日本にはツユクサ、イボクサ、ヤブミョウガなどが自生する。ツユクサ科は熱帯から温帯にかけて分布するが、旧熱帯・新熱帯で多様性が高く、両方にまたがって分布する属もある。花や花序などは、被子植物の中でも特に形態的な変異に富むとされる。 ツユクサ科は分類学の歴史の中では古くから認められ続けており、DNAの分子系統学に基づくAPG体系においても、1998年のAPG Iから2016年のAPG IVまで変わらず採用されている。
ツユクサ目
ツユクサ目(ツユクサもく、Commelinales) は被子植物単子葉植物の目の1つで、ツユクサ科をタイプとする。DNAの分子系統学に基づいたAPG体系では、ツユクサ科、ハエモドルム科、タヌキアヤメ科、ハングアナ科、ミズアオイ科の5科が含まれる。約70属800種以上で、多くはツユクサ科に属する。ツユクサ目の共有派生形質には、菌根の欠如、葯のタペート細胞の束晶などがある。 ツユクサ目の姉妹群はショウガ目であり、ショウガやバナナ等が含まれる。多くの研究では、ツユクサ目の起源と多様化は白亜紀の中期~後期に起こったとされるが、推定値には幅があり、ショウガ目との分岐は1億2000万年-7300万年前、ツユクサ目内部の多様化が1億1000万年-6600万年前である。
ツリフネソウ科
ツリフネソウ科(つりふねそうか、学名:Balsaminaceae)は双子葉植物に属する科。2属900種以上を含むが、1種を除いてツリフネソウ属に属する。 などはホウセンカから取ってホウセンクワ科としている。
ツルムラサキ科
ツルムラサキ科 (ツルムラサキか、Basellaceae) は、双子葉植物の科の一つで、ツルムラサキなどを含む。草本で、多肉質のものが多い。アジア、アフリカ、アメリカの汎熱帯に分布する。
ツルボラン亜科
ツルボラン亜科 は、ススキノキ科に属する単子葉植物の亜科の1つ。アロエなど800種程度を含む。日本にはツルボラン 、ハナツルボラン が帰化または栽培で存在し、アロエ属の種が園芸栽培される。 APG植物分類体系ではツルボラン科 としてキジカクシ目の中に含めていた。第2版(APG II)ではススキノキ科に含めてもよいとし、第3版 (APG III) ではススキノキ科の亜科とされた。クロンキスト体系ではこの科は認められておらず、アロエ類はアロエ科に属する。
ツツジ科
ツツジ科(ツツジか、学名:Ericaceae)は、ツツジ目に属する被子植物の科の1つ。
見る APG IIIとツツジ科
ツツジ目
ツツジ目 (ツツジもく、Ericales) は双子葉植物の分類群で、ツツジ科をタイプ科とする目である。花弁は多くは4-5枚に分かれるが、合着するものが多いことから、新エングラー体系では合弁花類に含められた。しかし現在では、離弁花類とされていたツバキ科、マタタビ科等も同系統としてツツジ目に含めている。 またツツジ科やイチヤクソウ科は代表的な菌根植物で、特に腐生植物であるシャクジョウソウ科もこのグループに含まれる。これらはすべてツツジ科にまとめられた。
見る APG IIIとツツジ目
ツヅラフジ科
ツヅラフジ科(ツヅラフジか、学名:Menispermaceae)は、双子葉植物の科で、70属500種ほどからなる。ほとんどが熱帯に分布し日本は分布の北限にあたるため数種のみである。
ツクバネカズラ科
ツクバネカズラ科(ツクバネカズラか、学名: Ancistrocladaceae)は、旧世界の熱帯地方で発見されたつる植物である。被子植物の科である。科名は、果実がツクバネに似たつる植物から由来する。ツクバネカズラ属(Ancistrocladus)のみを含む(単型科)である。
ツゲモドキ科
ツゲモドキ科(ツゲモドキか、学名:)は、双子葉植物の科で、APG植物分類体系で採用される。従来の分類ではトウダイグサ科コミカンソウ亜科ツゲモドキ連(一部の種を除く)とされていたが、トウダイグサ科やコミカンソウ科とは系統が異なるとされ分離された。 4属200種ほどが世界の熱帯に広く分布する。日本には南西諸島のツゲモドキと小笠原諸島のハツバキの2種がある。常緑木本で、花は雌雄別、花弁はない。またカラシ油配糖体を含む(アブラナ目以外では例外的な性質である)。 Category:被子植物の科 Category:ツゲモドキ科。
ツゲ科
ツゲ科(ツゲか、Buxaceae)は双子葉植物に属する科で、4または5属、90-120種からなり、常緑の木本およびわずかな多年草を含む。 世界の熱帯から温帯に分布する。花は単性で花弁を欠き、がくと雄蕊は4個のものが多い。子房上位で、果実は蒴果または核果で種子を数個含む。 日本にはツゲ(小高木、園芸用、また木材を櫛などに利用する)とフッキソウ(草のような小低木で、植え込みによく使う)が野生する。 APG植物分類体系第3版では、ツゲ目が新設されている。
見る APG IIIとツゲ科
ツゲ目
ツゲ目(ツゲもく)は被子植物の真正双子葉類に含まれる目のひとつで、APG III(2009)で新たに設けられた。 下位分類としてツゲ科とハプタントゥス科の2つの科をもつ。 APG II(第二版 2003年)ではディディメレス科は独立した科であったが、APG III(2009)でディディメレス科がツゲ科に含まれることになった。だが、その後の分子系統解析では、ディディメレス属はハプタントゥス属より先に分岐し、ハプタントゥス属はツゲ属の姉妹群となるという結果が得られている。
見る APG IIIとツゲ目
テリハボク科
テリハボク科(テリハボクか、学名:)は、世界の熱帯に分布する常緑木本の科の一つ。13属約460種が所属する。系統的にはカワゴケソウ科 + オトギリソウ科 の姉妹群となる。 日本ではテリハボクが南西諸島と小笠原諸島に自生する。 クロンキスト体系等ではオトギリソウ科 Clusiaceae の亜科 Clusioideae に含められるか、独立のテリハボク亜科 Calophylloideae とされていた。
テトラメリスタ科
テトラメリスタ科(テトラメリスタか、)はツツジ目に属する植物の科の一つ。
テトラメレス科
テトラメレス科 (テトラメレスか、) はウリ目に属する植物の科の一つ。東洋区の熱帯雨林に自生する高木である。かつてはナギナタソウ科 の一部とされていた。
テオフラスタ科
テオフラスタ科(テオフラスタか、Theophrastaceae)は双子葉植物の科。クロンキスト体系など従来の分類では、中南米の熱帯に分布する低木、5属(Clavija、Deherainia、Jacquinia、Neomezia、Theophrasta)100種ほどからなる。ヤブコウジ科に似るが樹脂を含まない点で異なる。 APG植物分類体系では、従来サクラソウ科に分類されていたハイハマボッス属( Samolus )をこの科に移している。ハイハマボッス属は世界の温帯に広く分布する多年草で15種ほどあり、日本にはハイハマボッス( S.
ディディメレス科
ディディメレス科(ディディメレスか、学名:)は、被子植物の科のひとつで、マダガスカル島に産する。1属(のみ)に2種が含まれる。日本には自生種は知られていない。
ディディエレア科
Didierea madagascariensis ディディエレア科(ディディエレアか、Didiereaceae)は4属11種からなる被子植物の小さな科。マダガスカル南部と南西部に固有であり、有刺林の重要な構成種をなす。
ディオンコフィルム科
ディオンコフィルム科(ディオンコフィルムか、学名: Dioncophyllaceae)は、 被子植物の科であり、西アフリカの熱帯雨林に自生する。 最も近縁の科は、 ツクバネカズラ科(Ancistrocladaceae)である。両科とも 1998年、ナデシコ目に移動された。このクレードにはモウセンゴケ科、ウツボカズラ科、ドロソフィルム科(これらは食虫植物である)が含まれている。 ディオンコフィルム科の植物は、つる植物であり、鉤あるいは巻きひげを使ってよじ登る。食虫植物のトリフィオフィルム・ペルタトゥム()のほか、ハブロペタルム・ダウェイ()とディオンコフィルム・トロニイ()が存在する。
デゲネリア科
(学名: )は、被子植物のモクレン目に属する科の1つである。ただ1属、デゲネリア属()のみを含み、2種ほどが知られる。常緑高木であり、葉は互生、精油をもつ。雄しべは葉状で葯は背軸面につき、雌しべは1個の心皮からなり合わせ目の融合が不完全である。フィジー諸島に分布する。 デゲネリアの名(Degeneria)は、タイプ標本を採集したアメリカ合衆国の植物学者であるでオットー・デゲネル(Otto Degener)に献名されたものである。
フミリア科
フミリア科(フミリアか、HumiriaceaeまたはHoumiriaceae)は双子葉植物の科。南米(および1種のみ西アフリカ)の熱帯に分布する常緑性木本、8属50種ほどからなる。葉は単葉で互生。花は5数性の両性花、萼と花弁があり、雄蕊は10ないし多数ある。子房上位。円錐花序につく。果実は核果で核が水に浮いて散布される。 属:。
フランケニア科
フランケニア科(フランケニアか、学名: Frankeniaceae)は、被子植物の科である。APG植物分類体系ではギョリュウ科と姉妹群とされ、ナデシコ目に属する。クロンキスト体系および新エングラー体系では、スミレ目に属する。草本および小低木で、暖温帯・亜熱帯に分布する。地中海地域で最も多く生育する。
フトモモ科
フトモモ科(フトモモか、Myrtaceae)は、真正双子葉植物に属する科で、すべて木本、3000種以上からなり、130–150属に分けられる。 や はテンニンカ()から取ってテンニンクワ科(旧仮名遣)としている。 大部分が世界の熱帯・亜熱帯に分布し、特に東南アジアからオーストラリアにかけてと南米に多い。日本ではアデクが亜熱帯地域(南西諸島や小笠原諸島)に自生し、小笠原諸島には固有のムニンフトモモとヒメフトモモがある。 利用価値のあるものとしては、ユーカリのほか、熱帯果樹のグアバ、レンブ、フトモモ、フェイジョア、ジャボチカバ、ピタンガなど、香辛料のチョウジ(クローブ)、オールスパイスなどのほか、鑑賞用に栽培されるギンバイカ(ミルテ)、ギョリュウバイ、テンニンカやブラシノキを含む。
フトモモ目
フトモモ目(フトモモもく、Myrtales)は、被子植物の目のひとつで、フトモモ科をタイプ科とするもの。フトモモ科のほかミソハギ科、アカバナ科、ノボタン科、シクンシ科等を含む。
フウチョウボク科
フウチョウボク科( フウチョウボクか、Capparaceae または Capparidaceae )は、被子植物のアブラナ目の科である。本科には33属と約700種が含まれる。最大の属はフウチョウボク属( )で約150種、マエルア属( )が約100種、ボスキア属( )が37種、カダバ属( )が30種と続く。ケッパーなどが含まれる。 旧来、日本では "Capparaceae" に「フウチョウソウ科」の名称が当てられていた。しかし近年のAPG 植物分類体系では、フウチョウソウなどは"Cleomaceae"として独立した科に所属しているため、これに「フウチョウソウ科」が当てられ、残った"Capparaceae"には「フウチョウボク科」が当てられている。このように英名と日本語の対応や定義の変遷があり、また2018年現在、ひきつづきAPG 以前の分類体系を用いる場面もみられるため、語の使用や理解には注意を要する。
フウチョウソウ科
フウチョウソウ科(フウチョウソウか、Cleomaceae)は双子葉植物の科。世界の熱帯・亜熱帯に分布する草本または木本(一部つる性)、40属900種前後からなる。 日本に自生するのはギョボクだけで、鹿児島県以南に生育する。またセイヨウフウチョウソウ(クレオメ)などが観賞用に栽培され、野生化もしている。香辛料として利用されるケッパー(ケーパー、セイヨウフウチョウボク)もこの科に含まれる。 アブラナ科に近縁で、クロンキスト体系の分類ではともにフウチョウソウ目とする。からし油配糖体を含む点もアブラナ科と共通。またアブラナ科とフウチョウソウ科をともに食草とできるチョウもいる。葉は単葉または掌状複葉で互生。
フウロソウ科
ニオイテンジクアオイ''Pelargonium graveolens'' フウロソウ科(フウロソウか、Geraniaceae)は被子植物の科のひとつ。観賞用に栽培する、いわゆる「ゼラニウム(Geranium)」を含むが、これは現在フウロソウ属(Geranium)とは別のテンジクアオイ属(ペラルゴニウム属 Pelargonium)に分類されている。 約800種を含み、クロンキスト体系の分類では11属ほどに分ける。草本または低木で、温帯と亜熱帯を中心として、世界に広く分布する。 葉は切れ込みのある単葉または複葉で、托葉がある。花は5数性、放射相称または左右相称の両性花で、虫媒花で目立つものが多い。
フウロソウ目
フウロソウ目 (フウロソウもく、Geraniales) は被子植物の目の一つ。フウロソウ科をタイプ科とする。
フウ科
フウ科(フウか、学名: )は、ユキノシタ目の科の一つ。従来はマンサク科に含められていた。
見る APG IIIとフウ科
フエルテア目
フエルテア目(フエルテアもく、Huerteales)はAPG植物分類体系で設定された被子植物の目の一つである。Peter F. Stevens (2001 onwards). "Huerteales". In: Angiosperm Phylogeny Website. In: Missouri Botanical Garden Website. (see External links below) APG III(2009)における大規模な双子葉類グループを構成するバラ類(rosids)の17目の一つであり、 また、バラ類の中でもアオイ類(Malviids)に分類される。 APG III(2009)ではアオイ類は広義の範囲で8つの目、より狭義の範囲では4つの目で構成されるがどちらの範囲でもフエルテア目は含まれる。
フクロユキノシタ
フクロユキノシタ (袋雪の下、Cephalotus follicularis) は食虫植物の1種で、フクロユキノシタ科に所属する唯一の種である。別名セファロタス。
フクギ科
フクギ科(フクギか、学名: )は、世界の熱帯に分布する常緑木本の科の一つ。14属595種ほどから構成される。フクギ属 にはマンゴスチンを始めとした果樹などが属し、日本ではフクギが南西諸島と小笠原諸島に自生する。 クロンキスト体系等ではオトギリソウ科 Clusiaceae のフクギ亜科 Clusioideae とされ、この広義のオトギリソウ科の学名に 属に基づく が用いられているが、APG植物分類体系における狭義のオトギリソウ科の学名には が与えられている。 系統的にはヤチモクコク科 の姉妹群となる。
見る APG IIIとフクギ科
フタバガキ科
フタバガキ科(フタバガキか、学名: Dipterocarpaceae)は双子葉植物の科。東南アジアを中心に分布する高木で熱帯雨林を代表する一群である。
フサザクラ科
フサザクラ科(ふさざくらか、学名: Eupteleaceae)は双子葉植物の科。
ドロソフィルム
ドロソフィルム はスペイン、モロッコ、ポルトガルに分布する植物である。粘着式(鳥黐式)の食虫植物で、葉面の腺毛から分泌する粘液で昆虫を捕らえ、消化吸収する。約250種知られている粘着式の食虫植物中では屈指の大型種である。ユッカの葉をイトバモウセンゴケに置き換えたような草姿を持つ。
ドクダミ科
ドクダミ科(ドクダミか、学名: )は、コショウ目に属する科の1つである。多年草であり、精油を含み、葉は単葉で互生する。個々の花は小さく花被を欠き、雄しべと雌しべだけからなる。しばしば花序(花の集まり)の基部に花弁状の白い苞をもち、花序全体が1個の花のように見える(図1)。北米および東アジアから東南アジアに分布し、4属6種ほどが知られる。日本ではドクダミとハンゲショウが生育している。
ドクウツギ科
ドクウツギ科(ドクウツギか、Coriariaceae)は双子葉植物の科で、ドクウツギ属(Coriaria)のみの約30種からなる。
ニレ科
ニレ科(学名:Ulmaceae)は広葉樹の一科である。ニレ属のほか、ハリゲヤキ属、ケヤキ属などが含まれる。
見る APG IIIとニレ科
ニガキ科
ニガキ科(ニガキか、Simaroubaceae)は双子葉植物の科で、従来の分類(クロンキスト体系等)では20属150種ほどある。 すべて木本で、世界の熱帯・亜熱帯などに分布する。日本にはニガキが自生する。葉は多くが羽状複葉。花は放射相称、3-5数性で、多くは心皮が離生(花柱は合生)する。雌雄別の小型の花で散房・総状等の花序をつくるものが多い。 クワシノイド(Quassinoid)と総称される変形テルペノイドを含み、これにより薬用(健胃薬等)にするものとしてニガキやクワッシャ(Quassia)などがある。 中国原産のニワウルシは庭木や街路樹として栽培されたが、生長が速く世界的に野生化している。
見る APG IIIとニガキ科
ニクズク科
ニクズク科(ニクズクか、学名: )は、モクレン目の科の1つである。常緑性の木本であり、樹液は有色(通常は赤色)。花は小さく単性、花被片はふつう3枚で合生(図1a)、多数の雄しべが合生した単体雄しべをもち、雌しべは1個。種子はふつう派手な仮種皮で包まれ(図1b)、胚乳には虫食い状の陥入がある。世界中の熱帯域に分布し、約20属500種ほどが知られる。ニクズク()の種子は、香辛料のナツメグやメースとして広く利用されている。
ニシキギ科
ニシキギ科(ニシキギか、Celastraceae)は、ニシキギ目に属する植物の科である。世界の熱帯から温帯にかけて約100属千数百種が分布する。
ニシキギ目
ニシキギ目 (ニシキギもく、Celastrales) は被子植物の目の一つ。ニシキギ科をタイプ科とする。
ホルトノキ科
ホルトノキ科 (ホルトノキか、) はカタバミ目の科の一つ。主として熱帯・亜熱帯に分布する常緑樹である。日本にはホルトノキ(本州南部から東南アジアまで分布)など、ホルトノキ属の4種が自生する。利用価値は少ないが、庭園樹(ホルトノキなど)あるいは花の観賞用に栽培されるものもある。 クロンキスト体系ではアオイ目に含められていた。 ホルトノキ Tetratheca pilosa。
ホロムイソウ
ホロムイソウ(幌向草、Scheuchzeria palustris)はホロムイソウ科、ホロムイソウ属の多年草。一属一種。
ホンゴウソウ科
ホンゴウソウ科 (ホンゴウソウか、Triuridaceae) は単子葉植物に属す科。APG植物分類体系ではタコノキ目に入れる。世界の熱帯を中心に少なくとも40種があり、8属前後に分けられる。いずれも小型の腐生植物で葉緑素はなく、森林内に生える。花は多くは単性で、雌蕊は多数が離生し果実は集合果となる特徴がある。日本では主に西日本にホンゴウソウ、ウエマツソウなどホンゴウソウ属の10種1変種が知られる。 2015年10月、屋久島で見つかった腐生植物は新種と確認され、ヤクシマソウ(Sciaphila yakushimensis)の名がついた。
ホホバ
ホホバ(学名: Simmondsia chinensis)はナデシコ目に属する常緑低木。 「中国産」という種小名が付いているが、アメリカ合衆国南西部からメキシコ北部が原産。ホホバ (jojoba) と言う名前は、スペイン語である。 かつては、ツゲ科やトウダイグサ科に分類されていたこともあったが、1990年代にこの一種だけが属するホホバ科(シモンジア科)が作られた。属名は1805年に死去した英国の植物学者シモンズに因んだもの。
見る APG IIIとホホバ
ホシクサ科
ホシクサ科(ホシクサか、学名:)は、単子葉植物に属する科である。APG分類体系ではイネ目に分類される植物群である。新エングラー体系ではツユクサ目に、クロンキスト体系では単型のホシクサ目に分類されていた。 熱帯及び亜熱帯を中心に広く分布しており、11属 、1000種以上を擁する。種の多くが中南米に集中しているが、Mesanthemum属はアフリカのみに分布し,ホシクサ属 Eriocaulon は世界的に分布している. 日本国内からはホシクサ属の23種が知られている. ほとんどは草本で、一部は低木。湿地に生育し、一部に水生種がある。葉は線形で、短い茎にロゼット状につくか、あるいは螺旋状につく。花茎はその基部を筒状の鞘に包まれる。花は単性、少数の膜質の花被に包まれ、それが多数集まって頭状になる。
ダシポゴン科
ダシポゴン科 (ダシポゴンか、Dasypogonaceae)は単子葉植物の科のひとつ。オーストラリア南部固有種であり4属16種が知られる。新エングラー体系およびクロンキスト体系では、ススキノキ科(Xanthorrhoeaceae)に含まれていた。 ダシポゴン科がヤシ科の姉妹群であるという複数の研究結果を受け、APG IV(2016)ではツユクサ類ヤシ目に置かれた。APG IIIまではツユクサ類のクレードの中におかれていたが、所属する目は設定されていなかった。
ベルベリドプシス科
ベルベリドプシス科(ベルベリドプシスか、Berberidopsidaceae)は双子葉植物の科で、チリとオーストラリア南東部だけに分布する常緑樹。ベルベリドプシス属Berberidopsis(チリ、オーストラリアに各1種)とストレプトタムヌス属Streptothamnus(オーストラリアに1種)の2属3種で構成されている。従来の多くの分類体系では独立の科として認めずイイギリ科に含めていた。和名をメギモドキ科とする資料もある。 APG分類体系ではAPG IIまではコア真正双子葉類の中に入れられていたが、所属する目は設けられていなかった。2009年のAPG IIIにおいてベルベリドプシス科とアエクストキシコン科で構成されるベルベリドプシス目が新設された。
ベルベリドプシス目
ベルベリドプシス目(ベルベリドプシスもく、Berberidopsidales)は南半球に分布する被子植物の目の一つである。 APG II(2003)では将来的に目となる可能性がある科としてベルベリドプシス科とアエクストキシコン科が設けられ、コア真正双子葉類に分類された。その2つの科を含む目としてAPG III(2009)で新しく設けられたのがベルベリドプシス目である。 アエクストキシコン科は南米のチリに分布するアエクストキシコン属のみから構成される単型科である。ベルベリドプシス科は2属3種で構成され、チリおよびオーストラリア東部に分布する。
ベンケイソウ科
ベンケイソウ科(ベンケイソウか、)とは、被子植物の科のひとつである。およそ33属1400種を含む。
ベニノキ科
ベニノキ科 (ベニノキか、Bixaceae) は双子葉植物の科のひとつでベニノキを含むもの。位置づけや含むタクソンは体系によって異なる。花弁、萼片は5枚、雄蕊は多数。
和名
和名(わめい)は、生物の種、鉱物、現象などにつけられた日本語での名前。特に、学名と対応させた標準和名のことをさす場合がある。
見る APG IIIと和名
アナカンプセロス科
アナカンプセロス科 (Anacampserotaceae) は、植物学の科学誌「 Taxon誌 」の2010年2月号で提案された被子植物のナデシコ目の科である。本科は、アフリカ、オーストラリア、アメリカに生息する3つの属と約40の多肉植物の種から構成されている。サボテン科とは近縁だとされる。
アマモ科
アマモ科(アマモか、甘藻科、海藻科、Zosteraceae)は、単子葉植物の科の1つで、海底に生える海草(かいそう、海藻とは同音異字、異義)の2-3属10種ほどを含む。アマモ、スガモなどが属する。 砂質の海底に繁茂し、多様な海洋生物の生息環境と食料を提供する。
見る APG IIIとアマモ科
アマ科
アマ科(アマか、)はキントラノオ目に属する科の一つ。繊維と油を採るために栽培されるアマなどが含まれる。 クロンキスト体系ではコカノキ科などとともにアマ目としていた。
見る APG IIIとアマ科
アポダンテス科
アポダンテス科(アポダンテスか、学名: Apodanthaceae)は、草本性の寄生植物であり、約10種存在する。宿主の枝あるいは茎の内部に菌類の菌糸体とよく似た糸状体を伸ばして寄生し、花および果物のみを宿主の外に現す。クロロフィルを生成せず、光合成は一切行わない。 と の2属が知られている Albert Blarer, Daniel L.
アヤメ科
アヤメ科(アヤメか、)は単子葉植物の科で、多年草からなる。世界に66属2000種ほどありStevens (2001 onwards)、南アジアなどを除く世界の熱帯から温帯にかけて分布し、特に南アフリカに多く産する。花は放射相称または左右相称で、外花被・内花被が各3枚、おしべが3本ある。めしべは3裂し、裂片が花弁状になるものもある。花の基部には2枚の苞がつく。子房下位で、果実は蒴果となる。地下茎が球根状になるものも多い。 アヤメ、ハナショウブ、カキツバタ、グラジオラス、フリージア、クロッカスなど、花を観賞するために栽培されるものが多数ある。サフランは香辛料として使われる。
見る APG IIIとアヤメ科
アリノトウグサ科
アリノトウグサ科 (アリノトウグサか、Haloragaceae) は双子葉植物の科のひとつで8-9属150-200種がある。アリノトウグサ属 (Haloragis) やフサモ属 (Myriophyllum) が日本に分布する。世界中に広く分布するコスモポリタンであるが、多様性の中心はオーストラリアなど南半球である。
アルセウオスミア科
アルセウオスミア科(アルセウオスミアか、学名: Alseuosmiaceae)は、オーストラリア、ニューカレドニア、ニュージーランドで見られるキク目の被子植物である。 アルセウオスミア科は、低木であり、葉は、茎に対し螺旋状あるいは渦巻き状に位置する。花は単独あるいは、総状花序束状に花をつける。いくつかの種は香りがよい花を咲かせる。花冠は、壷状あるいは漏斗状で、4 -7裂片である。雄しべは、4 - 7本あり、2つに裂片した1本の雌しべがある。 果実は多肉質の漿果であるWatson, L.
アワブキ科
アワブキ科 (アワブキか、Sabiaceae) は被子植物の科のひとつで、3属50-100種ほどが含まれる。 はアオカズラ()から取ってアヲカヅラ科としている。
アンボレラ科
アンボレラ科(アンボレラか)またはアムボレラ科(学名: )は、被子植物の科の1つであり、アンボレラ属()のアンボレラ()のみを含む。またアンボレラ科のみで、アンボレラ目()を構成する。現生被子植物の中で、最初に他と別れた植物であると考えられている。 アンボレラはニューカレドニアに固有の常緑低木であり、雌雄異株(雄花と雌花が別の個体につく)、花の要素(花被片、雄しべ、雌しべ)が杯状の花托にらせん状についた小さな花をつける(図1)。多くの被子植物とは異なり、道管をもたない。Amborella はラテン語で「小さな口の周り」を意味しており、おそらく花の構造を示している。
アブラナ科
アブラナ科(アブラナか、)はアブラナ目に属する科の一つ。4枚の花弁が十字架のように見えることから、昔は十字花科(Cruciferae)とも呼ばれていた。APG植物分類体系では、すべての植物の科名が典型属に由来するものに改められたため、アブラナ属 に由来するものになっているが、旧学名も保留名として認められており、最新の書籍でも新名と保留名が併記されていることが多い。 十字架状の花弁と、細長い(種によっては扁平なうちわ型の)角果が特徴。ワサビやキャベツ、ダイコンなどのように、野菜あるいは香辛料として利用されるものを含む。またシロイヌナズナはモデル生物として有名である。 アブラナ科はフウチョウソウ科と近縁であり、APG植物分類体系(第2版まで)ではこれも(グループ内の詳細な関係が不明だったため、暫定的に)アブラナ科に含めていた。
アブラナ目
アブラナ目(アブラナもく、学名: )は被子植物の目の一つ。APG植物分類体系で設定された目で、それ以前の体系におけるフウチョウソウ目とほぼ同じ種を含んでいる。
アニソフィレア科
アニソフィレア科(アニソフィレアか、Anisophylleaceae)は双子葉植物の科で、東南アジア、南インド、アフリカ、南米の一部の熱帯雨林に分布する4属34種ほどの木本からなる。日本には産しない。葉は単葉、全縁で互生する。花は小型で、放射相称で3-5数性、子房下位で、属により単性または両性。総状または円錐花序をなす。果実は核果または翼果。 形態の類似からヒルギ科に近いとされたこともある。クロンキスト体系ではバラ目に分類していた。APG植物分類体系ではウリ目としている。
アウストロバイレヤ科
アウストロバイレヤ科(アウストロバイレヤか、学名) は被子植物のアウストロバイレヤ目に属する科の1つである。アウストロバイレヤ科は、1属1種、 のみを含む。 は精油を含む常緑性のつる性木本であり、オーストラリア北東部の熱帯雨林内に生育する。
アウストロバイレヤ目
アウストロバイレヤ目(アウストロバイレヤもく)(アウストロべイレヤ目、アウストロべイレア目、学名: )は被子植物の目の1つである。常緑性または落葉性の木本であり、直立またはつる性となる。精油細胞をもち、芳香を放つものが多い。不特定多数の花要素がらせん状についた花をつける(図1a)。北米南東部、東アジアから東南アジア、メラネシア、オーストラリア東部に分布し、5属約90種が知られている。マツブサ科のトウシキミ(八角、スターアニス)やチョウセンゴミシは飲食用や生薬とされ、また日本ではシキミが仏事に広く用いられている。 マツブサ科(シキミ科 を含む)、トリメニア科()、アウストロバイレヤ科()の3科を含み、これらの頭文字から「ITA群」ともよばれる。アウストロバイレヤ目と同じ範囲の分類群に対して、シキミ目の名を用いている例もある。
アオイ科
アオイ科(学名: )は、双子葉植物のアオイ目の科のひとつ。 範囲と分類については#分類の項を参照。
見る APG IIIとアオイ科
アオイ目
アオイ目 (アオイもく、Malvales) は被子植物の目の一つ。アオイ科をタイプ科とする。
見る APG IIIとアオイ目
アオキ (植物)
アオキ(青木、学名: または var. )は、ガリア科またはアオキ科()アオキ属の常緑低木。青々とした葉と赤い果実が特徴で、山地の林内に自生するほか、庭木にも使われる。葉は民間薬となり、陀羅尼助の原料として配合される。
アカネ科
アカネ科(学名:Rubiaceae)は、リンドウ目に属する被子植物の科の一つ。アカネなどを含む。クロンキスト体系ではアカネ目に分類されていた。
見る APG IIIとアカネ科
アカバナ科
アカバナ科(アカバナか、Onagraceae)は、フトモモ目の科で、その多くは多年草。まれに低木。約640-650種あり、世界中に分布している。フクシア、ツキミソウ、マツヨイグサなどを含む。世界に約37属あり、日本には5属が分布し、その他、帰化種・栽培種がある。花はふつう4数性か2数性。雄蕊は花弁と同数か2倍数となる。
アカリア科
アカリア科(アカリアか、)はキントラノオ目に属する科の一つ。全世界の熱帯に分布する。木本であるが、Acharieaeのみつる植物や無茎植物が含まれる。 かつては現在の Acharieae 3属のみが属する小さい科で、クロンキスト体系・ダールグレン体系・新エングラー体系いずれでもスミレ目に含められていた。それ以外の種は、現在ではヤナギ科に統合されているイイギリ科に含まれていた。
アカテツ科
アカテツ科(アカテツか、赤鉄科、学名:Sapotaceae)は双子葉植物の科で、65属(35-75属:分類には諸説あり)、800種ほどからなる。クロンキスト体系ではカキノキ目に分類される。
アガパンサス属
338x338ピクセル アガパンサス属(アガパンサスぞく、)は、単子葉植物の属の1つで、南アフリカ原産。日本では園芸用に球根が販売される。
アケビ科
アケビ科(アケビか、Lardizabalaceae)は、双子葉植物に属する科。7属35種ほどからなり、つる性または直立(Decaisnea属のみ)の低木。 大部分が東アジア(日本、朝鮮からヒマラヤまで)に分布するが、Lardizabala とBoquila の2属はチリに産する。 葉は複葉(大部分は掌状、Decaisnea属のみ羽状)で、互生する。花は単性で3数からなる。萼片は3枚または6枚で花弁のようにみえる。花弁は退化して、ないか、または蜜腺に変化し6個。雄しべは6本。雌しべは3心皮から9心皮(サルゲントカズラは20~40心皮)が離生する。花柱はなく子房の先が柱頭となり、また心皮が完全に閉じていない場合(アケビ属)もある。
見る APG IIIとアケビ科
アジサイ科
アジサイ科(アジサイか、学名:)は、双子葉植物の科の1つ。 新エングラー体系では、ユキノシタ科に含められていたが、クロンキスト体系ではスグリ科とともに別科としている。さらに分子系統学的にはユキノシタ科と縁遠いことが明らかになり、APG植物分類体系ではミズキ目に入れられている。
アゼナ科
アゼナ科(アゼナか)またはアゼトウガラシ科 (アゼトウガラシか、Linderniaceae) は被子植物の科。従来の分類ではゴマノハグサ科に含められており、APG植物分類体系の第2版(2003年)までは他の多数の種とともにオオバコ科に移されたが、別系統とする意見もあり、APG III(2009年版)でアゼナ科として分割が認められたAPG IIIの論文を参照。13属、約195種の草本からなり、世界に広く分布するが特に熱帯アメリカに多い。
見る APG IIIとアゼナ科
アサ科
アサ科(アサか、学名:Cannabaceae)はバラ目に属する植物の科の一つ。
見る APG IIIとアサ科
イネ科
イネ科(イネか、)は、おおよそ700属と8000種が属する被子植物単子葉類の大きな科である。世界中で広く分布する。古くは禾本科(かほんか)又はホモノ科とも呼んだ。
見る APG IIIとイネ科
イネ目
イネ目(イネもく、)は、単子葉植物の分類群である。ただし、イネ目と訳される分類群には他に 等があるが、現在はほとんど使われない。
見る APG IIIとイネ目
イラクサ科
花式図 イラクサ科(イラクサか、)は、多くは草本で、一部に木本になるものを含む、被子植物の一群である。花が地味なのが特徴で、多くは単性、すなわち雄蘂か雌蘂のみを含む(花式図参照)。多くは風媒花で、地味な花を穂状につける。 世界中におよそ54属2600種があり、日本には12属約40種が産する。イラクサ属、イラノキ属などは葉や茎に毒を含んだ刺毛を有し、人や動物が触れると刺さって痛みや蕁麻疹を起こさせることで知られる。
イワウメ科
イワウメ イワウメ科 (イワウメか、Diapensiaceae) は被子植物ツツジ目の科のひとつで、6-7属およそ20種が含まれる。日本にはイワウメ、イワウチワ、イワカガミなどが分布する。従来の分類では1科でイワウメ目とされることが多かった。
イワタバコ科
イワタバコ科(イワタバコか、Gesneriaceae)は、シソ目に属する双子葉植物の科のひとつ。クロンキスト体系ではゴマノハグサ目に含められていた。世界の熱帯から亜熱帯を中心に、一部は温帯域にかけて、約150-160属2000-3200種ほどが属する大きな科である。日本にもイワタバコなどの自生種がある。
イヌサフラン科
イヌサフラン科(イヌサフランか、学名:)はユリ目の科の1つである。
イキシオリリオン科
イキシオリリオン科(イキシオリリオンか、学名:)は、単子葉植物の科で 1属のみからなる小さな属。かつてはヒガンバナ科に含まれたため、属の1つにもされたが、遺伝子レベルでの解析に依る、APG植物分類体系ではキジカクシ目に属す単型の科とされた。 中央アジアに4種 1変種 が自生する小さな属である。耐寒性の秋植え球根で、根元から出る葉は非常に細く、花は4月から5月に咲き、濃い青紫の散形花序で、細い花弁は外に反り返り、属名の様に、ユリの花を小さくした花である。国内でも球根が売られており、花壇・鉢植え・切り花に利用されている。日本国内では殆どがイキシオリリオン・タタリクム (Ixiolirion tataricum (Pall.) Schult.
イクソナンテス科
イクソナンテス科(イクソナンテスか、)はキントラノオ目に属する科の一つ。世界の熱帯に分布する木本で、5属30種ほどからなる。日本には分布しない。葉は単葉で互生。花は多くが5数性の両性花、萼と花弁があり、小型で花序をつくる。
イグサ科
イグサ科(イグサか、)は単子葉植物の科の一つである。外見はイネ科に似ているが、小穂は作らない。
見る APG IIIとイグサ科
イズセンリョウ属
イズセンリョウ属(イズセンリョウぞく、Maesa)はサクラソウ科に属する植物の属の一つ。 かつてはヤブコウジ科とされていたが、APG体系(第2版まで)では単独でイズセンリョウ科(Maesaceae)とし、さらにAPG IIIではサクラソウ科の亜科としている。 常緑の低木から小低木。葉は互生、柄がある。花は両性または単性で、子房は半下位。花弁は5枚が合生し鐘状あるいは筒状になる。雄蘂は基部が花弁と癒合して花弁から出ているように見える。果実は液果または蒴果で、多数の種子を含む(ヤブコウジ科とされていた他属では1個または少数)。 150種ほどを含み、旧世界の熱帯・亜熱帯に分布する。日本には二種が自生している。
イソマツ科
イソマツ科(イソマツか、Plumbaginaceae)は双子葉植物の科で、約24属800種の草本または低木(一部つる性)からなる。
ウマノスズクサ科
ウマノスズクサ科(ウマノスズクサか、)は、コショウ目に属する植物の科である。クロンキスト体系および新エングラー体系ではウマノスズクサ目に属していた。熱帯に多く、温帯(東アジア・北米・ヨーロッパ)にかけて世界に6属約600種が分布し、日本にはウマノスズクサ属とカンアオイ属が自生する。また、カンアオイ属をフタバアオイ属、ウスバサイシン属及びカンアオイ属などに分ける意見もある。花は3数性をしめし、両性で、大部分は花弁がなく(一部のものは花弁3枚)、萼は合生して筒状(先が3裂する)、ラッパ状または細長い管状になる。おしべは6または12本のものが多い。子房下位または半下位。
ウメバチソウ科
ウメバチソウ科(ウメバチソウか、Parnassiaceae)は双子葉植物の科で、APG植物分類体系などで設けられている。ウメバチソウなどを含む小さい科で、従来はユキノシタ科に入れられていたが、現在では系統が異なるとされる。 2属50種ほどからなる。ウメバチソウ属がほとんどの種を占め、北半球の温帯・寒帯に分布する。もう1つのLepuropetalon属は1種だけで、アメリカ南部と中南米の一部に分布する。 いずれも小型の草本。形態的にはユキノシタ科と似ているが、花が単生し、10本の雄蕊のうち5本が仮雄蕊(花粉を作らない)となるなどの点で異なる(そのため従来から別科とする説もあった)。APG分類体系ではニシキギ目に入れるが、ほとんどが木本からなるニシキギ目の中では特殊である。
ウリ科
ウリ科(うりか、瓜科、学名: )は、被子植物の科である。 類縁については昔から議論があり、新エングラー体系では独立のウリ目 Cucurbitales にした(離弁花類と合弁花類のどちらに入れるか問題となっていた)が、クロンキスト体系ではスミレ目 に分類していた。最新のAPG体系ではシュウカイドウ科などを含むウリ目とする。
見る APG IIIとウリ科
ウリ目
ウリ目 (ウリもく、Cucurbitales) は被子植物の目のひとつで、ウリ科をタイプ科とするもの。分類体系によって含まれる科は異なる。
見る APG IIIとウリ目
ウルシ科
ウルシ科(学名: Anacardiaceae)は、双子葉植物に属する科で、約83属860種ほどを含む。日本にはウルシやヌルデ、ハゼノキなどが自生する。ウルシ以外にも、マンゴーやピスタチオ、カシューナッツなど経済的に重要な植物を含む。
見る APG IIIとウルシ科
ウツボカズラ属
ウツボカズラ属(ウツボカズラぞく、靫葛)は、葉先から伸びた蔓の先に捕虫袋をつける食虫植物。単独でウツボカズラ科(Nepenthaceae)を構成する。単にウツボカズラというと、そのうちの一種である、Nepenthes rafflesiana の標準和名だが、むしろこの属の植物の総称として使われることが多い。野生で約70種が知られており、園芸品種も多く作り出されている。
ウォキシア科
ウォキシア科(ウォキシアか)あるいはボチシア科(ボチシアか、)はフトモモ目の科の一つ。南米とアフリカに分布する。木本で、葉は対生する。花は左右相称で、1-(3)-5数性である。 クロンキスト体系ではヒメハギ目とされていた。
ウコギ科
ウコギ科 (ウコギか、Araliaceae) は真正双子葉類の科の一つ。木本、大型草本、およびつる性植物からなり、約60属900種を含む。 葉は掌状単葉または複葉(掌状、羽状)。花は小型で放射相称、子房下位。大きな散形などの花序を作る。 ウド、タラノキ、コシアブラ、タカノツメ、ウコギなど野菜・山菜として食用にされるもの、ヤツデ、カクレミノ、キヅタ、シェフレラなど庭木・観葉植物として利用されるもの、また薬用のオタネニンジン(朝鮮人参、高麗人参)などを含む。 最近の分子系統学的研究によれば、この科はセリ科およびトベラ科と近縁(セリ目)で、これらとの境界はまだ確定していない。セリ科を広くとってここにウコギ科を含める見解もある。かつてはミズキ科とも類縁があるといわれたが、旧ミズキ科の一部の種のみが近縁であるとしてセリ目に移されている。
見る APG IIIとウコギ科
エウポマティア科
(学名: )は、被子植物のモクレン目に属する科の1つである。低木から矮性低木で葉は2列互生し、花芽(つぼみ)はカリプトラとよばれるキャップ状の構造で覆われ、花被を欠くが、葯をもつ雄しべの内側に花弁状の仮雄しべが多数ある。ただ1属、エウポマティア属()のみを含み、3種ほどが知られる。ニューギニア島からオーストラリア東部に分布する。 属名である の語源は、eu-(真の、発達した)と pōmatia(カバー)であり、発達したカリプトラに由来する。
エゴノキ科
エゴノキ科(エゴノキか、Styracaceae)は双子葉植物の科。
エスカロニア科
エスカロニア科(エスカロニアか、学名: Escalloniaceae)は被子植物の科であり、7属約130種からなる。APG II では、キキョウ類に配置された8つの科であり、特定の目には属していなかった。最近の研究で、とは、エスカロニア科から生じたものとされた。では、両科をエスカロニア科に結合し、エスカロニア目に配置した。
オミナエシ科
セイヨウカノコソウ オミナエシ科(Valerianaceae)は被子植物の科の1つ。オミナエシなどを含む7-17属300-400種からなる。一年草または多年草が多く、わずかに低木のものがある。葉は対生、花は小さくて左右相称、集散花序をなす。
オモダカ科
オモダカ科(オモダカか、Alismataceae)は、被子植物の科のひとつ。 ほぼ全種が水性の多年草であり,抽水性,浮葉性,沈水性のものが知られる. 主に河川や湿地で生活する湿地性・抽水性の植物。大きなものでは1メートル近いが、小さなものでは葉長は数センチメートル程度である。日本を含むアジア、南北アメリカ大陸と広範囲に分布している。模式属はサジオモダカ属。
オモダカ目
オモダカ目(オモダカもく、Alismatales)は、単子葉植物の目の一つでオモダカ科をタイプ科とするもの。水草を多く含む。また、ほぼ全ての海草がこの目に含まれている。
オラクス科
オラクス科(オラクスか、学名: )は、 ビャクダン目に属する被子植物である。 木本植物であり、熱帯世界の地域に自生している。 1998年のAPG体系および2003年のAPG体系2版では、オラクス科は、コア真正双子葉類ビャクダン目に分類された。分子レベルで分類される前は、オラクス科の範囲は、学者により大きく異なっていたValéry Malécot and Daniel L.
オリニア科
オリニア科 (Oliniaceae) は被子植物の科の1つで、Oliniaの1属5-10種が含まれる。
オルキダンタ属
オルキダンタ属 Orchidanta は、単子葉植物の1群。ランに似た花をつけるが全く異なる群であり、この1属のみでロウイア科 Lowiaceae を構成する。
オンコテカ科
オンコテカ科 (オンコテカか、Oncothecaceae) は被子植物の科の1つで、Oncotheca属の1属2種からなる。日本に自生種は知られていない。
オトギリソウ科
オトギリソウ科(オトギリソウか、Hypericaceae)はキントラノオ目に属する科で、約9属560種からなる。 低木から草本まであり、つる性のものもある。温帯から熱帯まで広く分布する。薬草として用いられてきた草本のオトギリソウ、セイヨウオトギリなどを含む。また観賞用に栽培されるものとして、黄色い花が美しいビヨウヤナギ、キンシバイなどがある。
オウムバナ科
オウムバナ科 (オウムバナか、Heliconiaceae) は単子葉植物のショウガ目に属する植物の科。オウムバナ属(Heliconia)だけからなる1属約80種からなり、園芸ではヘリコニアと呼ぶ。
オオバヤドリギ科
オオバヤドリギ科(オオバヤドリギか、Loranthaceae)は真正双子葉類ビャクダン目に属す科。すべて半寄生の低木からなり、他の樹木の枝に着生する。いわゆるヤドリギ類に含まれる。世界の熱帯から温帯(特に南半球)に約70属940種が分布する。 古い分類(新エングラー体系等)では他のヤドリギ類とともにまとめヤドリギ科としていたが、クロンキスト体系等では独立の科とし、現在のAPG分類体系でもビャクダン科(旧ヤドリギ科を含む)とは別系統として認めている。
オオバコ科
オオバコ科 (オオバコか、Plantaginaceae) は双子葉植物のシソ目の科。 形態を基にした新エングラー体系及びクロンキスト体系では、オオバコなどを含む小さい科として扱われてきた。しかし分子系統学による研究で、これまでゴマノハグサ科とされてきた大きなグループが多系統であることが明らかになり、APG植物分類体系では、オオバコ科は、キンギョソウ・オオイヌノフグリ・ジギタリスなどを含むような再編先の科となっている。
オクナ科
オクナ科(オクナか、)はキントラノオ目の科の一つ。全世界の熱帯に分布する常緑木本(一部は草本)である。一部は観賞用に栽培され、南部アフリカ原産のオクナ・セルラタ()は、がくのついた実の形がミッキーマウスを思わせるので「ミッキーマウスの木」と通称される。 クロンキスト体系ではツバキ目とされていた。
見る APG IIIとオクナ科
オシャグジタケ
オシャグジタケ (Cynomorium coccineum) は多年生の寄生植物である。オシャグジタケ科は単型。他の植物との関係は未確定である。珍しい植物で、乾燥した砂地・岩場、または海岸・塩沼などの土壌塩分が多い場所で生育する。欧州・アラブ・中国において、古くから薬草として用いられていた。Maltese fungus・Maltese mushroom・desert thumb・red thumb・tarthuth (ベドウィン) ・鎖陽 suo yang (中国)などの呼び名がある, Wild Flowers of the Mediterranean, p33, A&C Black, London (2004), by Subhuti Dharmananda, Ph.D., plus The Treasure of Tarthuth, by R.W.
オシロイバナ科
ブーゲンビリア オシロイバナ科 (オシロイバナか、Nyctaginaceae) は被子植物門双子葉植物綱の科の1つで、オシロイバナやブーゲンビリア、ウドノキなどが含まれる。日本にはウドノキのみが自生し、他種にも屋外や温室で観賞用に栽培されるものもある。
カナビキボク科
カナビキボク科 (カナビキボクか、Opiliaceae) は被子植物の科のひとつで、寄生性の高木あるいは低木、10-12属80種が含まれる。
カネラ科
(学名: )は、被子植物のカネラ目に属する科の1つである。常緑性の木本であり、精油を含む。カネラ科のタイプ属であるカネラ属()の名は、古代ラテン語でシナモン(シナモンスティック)を意味する "cane" に、小さなものを意味する指小辞の "ella" を付したものであり、「小さなシナモン」を意味する。革質の葉は互生し、雄しべが互いに合生して筒状の単体雄しべとなっており、複数の心皮が合生して1室の雌しべをつくっている。フロリダや西インド諸島から南米、アフリカ、マダガスカルに分布する。5属20種程度が知られる。
見る APG IIIとカネラ科
カネラ目
カネラ目(カネラもく、学名: )は、被子植物のモクレン類(モクレン目群)に含まれる目の1つである。精油をもつ常緑性の木本であり、葉は互生し単葉、花は放射相称(図1)。おもに熱帯域から南半球温帯域に分布しており、日本には自生種はいない。カネラ科(約5属20種)とシキミモドキ科(約5属100種)の2科を含む。
見る APG IIIとカネラ目
カバノキ科
カバノキ科(学名:)は、双子葉植物の科で、6属150種ほどの落葉樹からなる。 北半球の温帯を中心に、一部南半球(アンデス山脈)にも分布する。花は単性の風媒花で、花被はないかまたは小さい萼がある。雌花は球果状または頭状の花序をなす。雄花は尾状花序となる。葉は鋸葉のある単葉で互生し、托葉がある。 雄花にのみ花被(萼)があるカバノキ亜科と、雌花にのみ花被があり子房下位のハシバミ亜科に分けられる。果実は種子を1個含む堅果で、翼を持つものもあり、小型のものが多いが、ハシバミ属では大型のドングリ状になる。 よく知られるものでは木材などを利用するシラカバ、ナッツとして食用にするセイヨウハシバミなどがある。
カヤツリグサ科
カヤツリグサ科(カヤツリグサか)は、単子葉植物の一つの科である。全世界で約70属3700種がある。 APG植物分類体系では、イネ目 に属する。
カリケラ科
カリケラ科(カリケラか、Calyceraceae)はキク目に属する被子植物の科の一つ。アンデス山脈と南アメリカ南部の温帯に分布する草本からなる。 葉は互生。花は小型で、キク科やマツムシソウ科に似た頭状花序をつくる。5数性の虫媒花で、花冠は筒状、子房下位。果実は種子を1個含む痩果で、がくと花冠が宿存する。 本科はキク科の姉妹群である。クロンキスト体系では単独のカリケラ目としたが、キク科やキキョウ科に近縁とする考えも有力だった。
カワゴケソウ科
カワゴケソウ科(カワゴケソウか、Podostemaceae)は、双子葉植物に属する科で、すべて水草からなる。
カンナ科
カンナ科(カンナか、Cannaceae)は、単子葉植物の科で、ショウガ目に属する。ダンドク科とも呼ぶ。カンナ属(Canna)だけからなる単型科で、野生種は熱帯地方に50種以上ある。 品種改良されて園芸植物として利用されるカンナ(ハナカンナ、Canna x generalis)が有名である。
見る APG IIIとカンナ科
カンラン科
カンラン科(カンランか、橄欖科、学名: )は、被子植物門の科のひとつである。APG植物分類体系ではムクロジ目に属すが、その他の分類体系ではミカン目に属していた。
カツラ科
カツラ科 (カツラか、Cercidiphyllaceae) は双子葉植物の科のひとつ。 カツラ属のカツラとヒロハカツラの2種のみからなる。属のラテン名は「セイヨウハナズオウCercisに似た葉の」という意味。
見る APG IIIとカツラ科
カイナンボク科
カイナンボク科(カイナンボクか、海南木科、Dichapetalaceae)は、双子葉植物の科のひとつで、3属200種ほどからなる。世界の熱帯・亜熱帯に分布する木本(一部つる性)。 日本には自生しないが、Dichapetalum属の2種が中国・海南島に自生することから「海南木」の和名がある(中国名は「毒鼠子」)。葉は全縁の単葉で互生。花は4-5数性で花弁とがくのある小型の両性花で花序をつくる。果実は核果。この属は毒を持つものが多く、特に南アフリカ原産の"ジフブラール"(Gifblaar、D.
カキノキ科
カキノキ科(カキノキか、学名: )は、双子葉植物の科。すべて木本で、2属500種ほどが知られている。大部分がカキノキ属。 学名は、1891年にオットー・クンツェによりカキノキ科として発表されたエベヌス属 にちなむが、この属名は1753年にリンネによりマメ科の植物に命名されていたため、採用されていない。このため、本来なら名称は となるはずだが、混乱を防ぐために一般的なこの名称が現在も使われている(保存名)。
カタバミ科
カタバミ科(カタバミか、Oxalidaceae)は双子葉植物の分類群のひとつ。8属約930種を含むが、カタバミ属がその大部分を占め世界に広く分布する。草本または木本。
カタバミ目
カタバミ目(カタバミもく、学名:)は、被子植物(双子葉類)に属する目で、カタバミ科などを含む。形態学に基づく従来の分類体系ではあまり採用されていないが、APG植物分類体系では単系統群として認められている。
ガマ科
ガマ科(ガマか、Typhaceae)は単子葉植物の科で、ガマ属 Typhaとミクリ属Sparganiumからなる。古いクロンキスト体系ではガマ目に入れている。 多年生の抽水性水草で、地下には太い根茎を走らせ、鱗片葉をつける。葉は細長く、基部は筒状に偽茎を包む。 花は単性、茎の上に雄花、下に雌花が集まって、花は互いに密集し、それぞれ棒状になる。花序は穂状に見えるが、実際には短い側枝の上に花が付く。花序の基部に苞があるが、早くに脱落する。花はごく単純で、雄花では柄の先に2-3個の雄蘂が、雌花では同じく柄の先に1個の雌蘂があるのみ。いずれもその柄には毛が生えている。雌花では果実が熟すると個の毛によって風に乗り散布される。果実は堅果で、ごく小さい。
見る APG IIIとガマ科
ガリア科
ガリア科(ガリアか、学名: )は、双子葉植物の科の一つで、1属18種ほどからなる。 クロンキスト体系ではミズキ目に含められていた。APG植物分類体系ではアオキ属(従来はミズキ科に入れることが多かった)およびトチュウ科とともにガリア目とされている。また、アオキ属は独立のアオキ科ともするが、ガリア科に近縁なので、ガリア科に含めてもよいとされる。
見る APG IIIとガリア科
ガリア目
ガリア目 (ガリアもく、Garryales) は被子植物の目のひとつで、ガリア科をタイプ科とするもの。クロンキスト体系や新エングラー体系では認められておらず、APG植物分類体系で認められている。 アオキ属など2属からなるガリア科と、トチュウ1種だけのトチュウ科の2つの科で構成されており、3属20種足らずの小さな目である。
見る APG IIIとガリア目
キョウチクトウ科
キョウチクトウ科(キョウチクトウか、, 夾竹桃科)は、真性双子葉植物の科である。 高木から草本まで含み、つる性のものも多い。大部分は熱帯から亜熱帯に分布し、特に熱帯雨林に分布する高木が多いが、乾燥地に生育し茎が太くなった多肉植物もある。温帯にも主に多年草が分布する。猛毒性がある。 旧来(Brown 1810 など)のガガイモ科 を含む。
キラヤ科
キラヤ科 (キラヤか、Quillajaceae) は被子植物の科の一つで、キラヤ属 (Quillaja) 1属2-3種からなる。キラヤ属はクロンキスト体系ではバラ科の中の1属とされたが、分子系統学の進展によりマメ科に近縁と分かったため、APG分類体系ではマメ目の中の独立した科として扱われる。 南米温帯産の常緑の小高木で、高さは25mほどになる。花には花弁・がくが5枚ずつある。また大きな蜜槽があり、その上下にそれぞれ5本の雄蕊がつく。雌蕊も5つに分かれ、それぞれがマメ科にやや似た細長い袋果(写真参照)になる。 Quillaja saponaria は樹皮にサポニンを多く含み、古くから薬用や石鹸代わりとして、また乳化剤として化粧品や食品(既存添加物)に用いられている。
見る APG IIIとキラヤ科
キリ
キリ(桐、学名: )は、シソ目のキリ科キリ属の落葉広葉樹。別名、キリノキともよばれる。中国名は毛泡桐で、漢語の別名として白桐、泡桐、榮がある。初夏に特徴的な淡紫色の花を咲かせる花木で知られる。日本における経済的価値は高く、林業の特用樹種である。アメリカの国立公園では外来種として駆除の対象。日本では軽くて狂いや割れも少ない材の特性を活かして、高級家具の桐箪笥や、琴、琵琶が作られる。 属名はシーボルトが『日本植物誌』(1835年)においてアンナ・パヴロヴナに献名したもの。ただしシーボルトが与えた学名はP.
見る APG IIIとキリ
キルカエアステル科
キルカエアステル科 (キルカエアステルか、Circaeasteraceae) は被子植物の科のひとつで、Circaeaster agrestisのみの1属1種またはKingdonia unifloraをあわせた2属2種が含まれる。日本には自生種は知られていない。
キンバイザサ科
キンバイザサ科(キンバイザサか、仙茅科、学名:)は単子葉植物の科の1つ。ヒガンバナ科やユリ科に含められることもある。日本にはキンバイザサなど数種が自生するが、アッツザクラなど園芸植物として導入されたものもある。現在の呼称が使われるようになったのは、21世紀になってからで、植物図鑑などには旧称のコキンバイザサ科で出ていることが多い。
キンポウゲ科
キンポウゲ科(学名:Ranunculaceae)は、双子葉植物キンポウゲ目に属する科である。ウマノアシガタ科(ウマノアシガタはキンポウゲの別名、普通は前者を標準和名とする)やキツネノボタン科の名も用いられる。多くは草本またはつる性。模式属はキンポウゲ属。
キンポウゲ目
キンポウゲ目(キンポウゲもく、Ranunculales)は、被子植物の目の一つで、キンポウゲ科を含むもの。クロンキスト体系の元となったストロビロイド説では、モクレン目などと共に被子植物の中でも原始的な形態を保存したグループとしていた。
キントラノオ科
キントラノオ科(キントラノオか、Malpigiaceae)は、双子葉植物の科の一つで、アメリカの新熱帯区を中心に世界の熱帯、亜熱帯に分布する。日本には自生種はない。キントラノオなどを含みおよそ65-70属1100-1300種がある。
キントラノオ目
は、被子植物に属する目のひとつである。APG植物分類体系で採用された。伝統的分類体系でスミレ目、ミカン目など異なった目に属していた37の科で構成されている。 一年草から高木まであり、また水草や多肉植物も含み、熱帯地方に多く分布するものの、スミレ科のように、かなり寒い地方や高山帯にも分布するものがある。バラ類の中で最も多くの科を含み、多様性に富む目である。
キンコウカ科
キンコウカ科(キンコウカか、学名:)は、単子葉植物の科で、APG植物分類体系による分類。東・東南アジア、ヨーロッパ、北アメリカに4-5属41種が隔離分布する。日本にはキンコウカ、ノギラン、ソクシンランなどがある。 従来はユリ科などに含められたが、APG植物分類体系ではヤマノイモ目に置いている。
キブシ科
キブシ科(キブシか、学名:Stachyuraceae、和名漢字表記:木五倍子科)は被子植物の科の一つ。キブシ属 1属のみを含む。クロンキスト体系・新エングラー体系ではスミレ目に含められていた。
見る APG IIIとキブシ科
キツネノマゴ科
キツネノマゴ科(キツネノマゴか、Acanthaceae)は真正双子葉類に属する科で、草または低木からなる。
キティヌス科
キティヌス科(キティヌスか、またはシティヌス科(シティヌスか)、学名:)は、被子植物の科。全種が他の植物の根に寄生する全寄生植物で、2属約10種からなる。 従来の分類ではラフレシア科のキティヌス連とされていたが、分子系統解析によって独立した系統群であることが明らかになり(ラフレシア科を参照)、APG植物分類体系第3版(2009年、APG III)ではアオイ目に属す科とされた。 キティヌス属 は地中海地方、マダガスカル、南アフリカに分布し、ハンニチバナ科(これもアオイ目)の植物に寄生する。 ブダロフィトゥム属 は熱帯アメリカに分布し、カンラン科の植物に寄生する。 Category:アオイ目 Category:被子植物の科 Category:寄生植物。
キキョウ科
キキョウ科 (ききょうか、Campanulaceae)は真正双子葉植物の科で、大部分が草本、一部はつる性の、約80属2,000種からなり、世界的に広く分布する。花は花弁が合生し先が5つほどに分かれる。おしべは5本。 花が放射相称のキキョウ亜科(キキョウのように星型に開くもの、ホタルブクロやツリガネソウ(カンパニュラ)のように釣鐘型のものがある)と、左右相称のミゾカクシ(サワギキョウ)亜科(これをミゾカクシ科 Lobeliaceae として独立させることもある)の2亜科のほか、小さい2亜科がある。 多くは乳液を含む。観賞用に栽培するものとしてキキョウ、ツリガネソウ、ロベリアなどがある。キキョウは根にサポニンを含み薬用にもされる。
キク科
イワニガナ(ジシバリ) クリサンセマム(青はネモフィラ) キク科(キクか、学名:、保留名:)は、被子植物真正双子葉類に属する1分類群である。最も進化し、最も分化している植物とされている。
見る APG IIIとキク科
キク目
キク目(キクもく、学名: )は、双子葉植物の目の一つ。11科に約1,700属27,000種が属する。属種のほとんどは、ヒマワリやデイジーなどが属するキク科で占められている。被子植物の中で進化の進んだグループであり、大きな目となっている。
見る APG IIIとキク目
キジカクシ科
キジカクシ科(キジカクシか、学名:)はキジカクシ目に属する単子葉植物の科の1つ。クサスギカズラ科ともいう。
キジカクシ目
キジカクシ目(キジカクシもく、学名:)は、単子葉植物の目の1つ。クサスギカズラ目とも。
ギョリュウ科
ギョリュウ科 (ギョリュウか、Tamaricaceae) は双子葉植物の科のひとつでギョリュウなどを含む。草本または低木で、乾燥や塩に強い種が多い。葉や花は小さい。日本には自生種はないが、ギョリュウなどが栽培種として持ち込まれている。北米では野生化している。
クマツヅラ科
クマツヅラ科 (クマツヅラか、Verbenaceae) は被子植物の科。熱帯を中心に分布し、一年草から高木まであり、一部はつる性。花は放射相称(花弁は5裂)または左右相称で、唇状のものもある。葉は多くは対生、果実は液果、核果または分果。全体に芳香または悪臭をもつものが多い。 花が美しいので園芸用に栽培されるものが多く、レモンバーベナなど一部のものはハーブあるいは薬草として用いられる。 日本列島にはクマツヅラ・イワダレソウの2種が自生し、帰化植物もある。
クノニア科
クノニア科あるいはクノーニア科(Cunoniaceae)とは被子植物の科の一つである。クロンキスト体系ではクノニア科のほかにもエウクリフィア科()やダウィドソニア科()といった分類群が存在しいずれもバラ目の下に置かれていたが、APG体系でまとめてカタバミ目の下に置かれることとなった。 オーストラリアを始めとするオセアニアや東南アジアの島嶼部、南アフリカ共和国、南アメリカといった地域に分布する。日本に分布する種は一種類も存在しないが、園芸用植物としてオーストラリア産のエリカモドキ(別名: アイノカンザシ; 学名: )やクリスマスブッシュ(学名: )が知られている。また、タスマニア島固有種のレザーウッド()ことテリハエウクリフィア(学名: )の蜂蜜も流通するようになってきている。
クリソバラヌス科
クリソバラヌス科()は、被子植物の科の一つである。
クルミ科
クルミ科(クルミか、学名:Juglandaceae)は、被子植物の科の1つで、ブナ目に属し、9-10属約50種を含む。クルミ属のほか、サワグルミ属、ペカン属(カリア属)、フジバシデ属、ノグルミ属が含まれ、そのうち実が食用になるのはクルミ属とペカン属である。高木または低木の植物からなり、クルミやサワグルミ、オニグルミ、ペカンなどを含む。種子や材を利用する。
見る APG IIIとクルミ科
クロッソソマ科
クロッソソマ科(クロッソソマか、Crossosomataceae)は双子葉植物の科で、アメリカ合衆国南西部からメキシコにかけての乾燥地に落葉低木10種ほどが分布し、Apacheria、Crossosoma、Glossopetalonの3属に分類される。花は単生で、4または5数性、雄蕊は多数あり、1-5心皮が離生する。果実は袋果。クロンキスト体系ではバラ目に分類されていたが、APG植物分類体系ではミツバウツギ科、キブシ科(従来はそれぞれ別系統とされていた)とともにクロッソソマ目に入れられている。 Category:被子植物の科 Category:バラ目 Category:クロッソソマ目。
クロッソソマ目
クロッソソマ目(クロッソソマもく、Crossosomatales)はAPG IIで新しく設けられた被子植物の目 である。真正双子葉類のバラ類に分類される。
クロウメモドキ科
クロウメモドキ科(クロウメモドキか、Rhamnaceae)はバラ目に属する双子葉植物の科の一つ。木本で、つる性のものも多い。約50属、870-900種を含み、よく知られるものではナツメがある。世界的に分布するが特に熱帯・亜熱帯に多い。 葉は単葉で托葉があり、托葉や枝に由来するとげをもつ属が多い。花は放射相称で、がく、花弁および雄蕊は5個(一部は4個)ある。花弁は緑色、黄色、白色などで小さく目立たないものが多いが、Ceanothus 属(セアノサス、アメリカ原産でカリフォルニアライラックとも呼ばれる)などは淡紅色や青色の花が密集して総状花序をなし、観賞用に栽培される。子房上位(一部下位)で胚珠は2-3個。
クロタキカズラ科
クロタキカズラ科(クロタキカズラか、Icacinaceae Miers) は被子植物の科のひとつ。これまで約55属400種以上が記載されていたが、2001年に複数の分類群を含むことが明らかとなり整理されたため、現在は23属約160種からなる。 日本にはクロタキカズラ、クサミズキ、ワダツミノキの3種が自生する。
クワ科
クワ科 (学名 Moraceae) は、バラ目に属する被子植物の科の一つ。約40属、1000種以上(半分以上がイチジク属)あり、特に熱帯と亜熱帯に多い。
見る APG IIIとクワ科
クスノキ科
クスノキ科(クスノキか、楠科、学名:Lauraceae)とは、55属2000種以上を含む被子植物の科。多くは温帯南部や熱帯、特にアジア南東部やブラジルに分布する。日本ではタブノキをはじめ照葉樹林の構成種を多く含む。大部分の種は常緑(一部落葉)高木ないし低木だが、スナヅル属(Cassytha)はつる性の寄生植物である。 精油を含み、芳香をもつ種が多い。そのためクスノキ(防虫剤などになる樟脳を採る)や、シナモン、ゲッケイジュ(香辛料)、クロモジ(爪楊枝の材料、香料のクロモジ油も採れる)などが利用される。またアボカドは脂肪分に富む果樹として有名。 花は小さく目立たないものが多い。花被は内・外3枚ずつ(花びらとがくに相当するが明らかな区別はない)。
クスノキ目
クスノキ目 (クスノキもく、Laurales) はモクレン類に属する被子植物の目である。 双子葉植物の古い特徴を残すグループであり、モクレン目と非常に近い性質を持つ。
クズウコン科
クズウコン科(クズウコンか、マランタ、Marantaceae)は単子葉植物に属す科。オーストラリアを除く世界の熱帯・亜熱帯に30属400種ほどを産する。日本には本来自生しないが、亜熱帯地域に野生化したものがある。 常緑性の多年草で形態はカンナ科やショウガ科に類似する。地下茎から地上に短い茎を出し基部に葉をつける。花は総状花序につく。葉は中心脈から両側に葉脈を分岐し、幅広い。経済的にはそれほど重要でないが、クズウコンが澱粉の材料として熱帯各地で栽培され、また観葉植物として栽培されるものもある。 夜に葉が閉じることから祈り草(prayer-plant)と呼ばれる。
クサトベラ科
''Scaevola amuela'' クサトベラ科 (クサトベラか、Goodeniaceae) は、被子植物真正双子葉類に属する科である。
グミ科
グミ科 (グミか、Elaeagnaceae) は被子植物の科。温帯(主に北半球)から熱帯に分布する木本、3属50種ほどからなる。 花には花弁はなく、がくが合着して筒状になり、先が4つに裂ける。おしべはがくの内側に4または8本つく。子房上位だが、がくの基部が果実の外側を覆ったまま残る。果実は核果様で、グミ属などの実は食用になる。葉などの表面には星状毛がある。根には放線菌フランキア属が共生し窒素固定を行う。 形態的特徴から、古くはジンチョウゲ科(新エングラー体系)あるいはヤマモガシ科(クロンキスト体系)に類縁があるとされたが、分子系統学研究からバラ目に属すことが明らかになった(APG植物分類体系)。
見る APG IIIとグミ科
グンネラ科
グンネラ科 (グンネラか、Gunneraceae) は、被子植物の科の一つで、グンネラ属をタイプとするものである。エングラーはグンネラ属をアリノトウグサ科に入れたためこの科は存在しないが、クロンキストやAPGで設定されている。 すべて多年草で、草丈は20cmくらいのものから3mを超える大型のものまである。葉は根生葉でうちわ形または腎臓形で、掌状に裂け目があり、葉柄が肉質のものが多く、托葉がある。花は、穂状花序、円錐花序などのものがあり、花弁が退化している。果実は液果である。
グンネラ目
グンネラ目(グンネラもく、学名: )は、2003年のAPG II植物分類体系で設置された双子葉植物の目である。いずれも単型のグンネラ科とミロタムヌス科の2科からなる。クロンキスト分類体系では前者がアリノトウグサ目、後者はマンサク目に分類されていた。 *。
ケマンソウ亜科
ケマンソウ ムラサキケマン ミヤマキケマン ケマンソウ亜科(ケマンソウあか、)は、ケシ科の亜科の一つ。21属に600種ほどの草本(一部つる性)を含み、主に北半球に分布する。高山植物として有名なコマクサや、観賞用に栽培するケマンソウ、春先に赤紫の花をつける野草ムラサキケマン、漢方薬に用いるエンゴサクなどを含む。かつては独立のケマンソウ科 とされていた。 葉は複葉または単葉で裂ける。花は左右相称、がく片は2枚で小さく、花弁は4枚(距があるものが多い)、雄蕊は4または6本、雌蕊は1本で2心皮からなる。果実は細長い蒴果になる。ケシ科と同様にアルカロイドを含み有毒または薬用にされるものが多いが、乳液は含まない。
ケシ科
ケシ科(ケシか、Papaveraceae)は、双子葉植物に属する科。ケシ、ヒナゲシ、ハナビシソウ、ケマンソウ亜科、オサバグサ、クサノオウ、タケニグサ、ケナシチャンパギクなどを含む。
見る APG IIIとケシ科
ゲルセミウム科
ゲルセミウム科(ゲルセミウムか、学名: )は、リンドウ目の科の一つ。新エングラー体系やクロンキスト体系ではマチン科に含まれていた。
ゲイッソロマ科
ゲイッソロマ科(ゲイッソロマか、)はクロッソソマ目の科の一つ。 1属1種だけからなる単型科。
コミカンソウ科
コミカンソウ科(コミカンソウか、学名:)は、APG植物分類体系における被子植物の科。従来の分類ではトウダイグサ科コミカンソウ亜科とされることが多い。APG分類体系ではここからツゲモドキ連(これはツゲモドキ科として独立した)などを除いて、コミカンソウ科としている。56属1700種ほどで、熱帯・亜熱帯を中心に分布する木本または草本。日本では一年草のコミカンソウが本州中部以南によく見られるほか、暖帯から亜熱帯地域に十数種が分布する。葉は単葉であるが、マメ科に似た就眠運動をするものもある。
コルメリア科
コルメリア科(コルメリアか、学名: Columelliaceae)は南アメリカのアンデス山脈に自生する樹木である。 APG II分類ではシソ目に配置されたが、2008年の研究では、ブルニア科と姉妹群であることが示唆され、では、その両科をブルニア目に配置することを提案している。2009年に発表された最新版であるAPG IIIでは、コルメリア科は、ブルニア目の配下に置かれている。
コカノキ科
コカノキ科(コカノキか、学名:Erythroxylaceae)は双子葉植物の科のひとつ。
コショウ科
コショウ科(コショウか、学名: )はコショウ目に分類される被子植物の科の1つである。5属4,000種ほどが知られる大きな科であるが、ほとんどの種はコショウ属またはサダソウ属に属する。主に熱帯から亜熱帯域に分布し、コショウやヒハツ、ヒハツモドキなど香辛料として用いられる種を含む。またサダソウ属の中には、観葉植物として栽培されるものが多い(ペペロミアと総称される)。 多くは草本から低木であり、つる植物や着生植物となるものも多い(図1)。茎の維管束は散在し、葉はふつう互生するが、対生・輪生するものもいる。花は小さく花被を欠き、ふつう密集して細長い穂状花序を形成する。
コショウ目
コショウ目(コショウもく、Piperales)は、モクレン類に属する被子植物の目の1つ。
ゴマノハグサ科
ゴマノハグサ科(ゴマノハグサか、Scrophulariaceae)は、双子葉植物のシソ目に属する科のひとつ。草本または低木からなる。世界的に分布し特に温帯や熱帯の高山に多い。花は左右相称、花弁は合着して4-5裂し、シソ科に似た唇状、あるいは筒状になるものもある。果実は2つに裂ける。
ゴマ科
ゴマ科(ゴマか、Pedaliaceae)は、双子葉植物の科である。APG植物分類体系ではシソ目に属す。東南アジアから南アジア、マダガスカル、アフリカ南部にかけて、熱帯地方を中心に分布し、大部分が草である。作物のゴマ(胡麻)が最も有名で、胡麻の種子と、それを搾って得られるごま油は、今や世界的に重要な食材になっている。日本にも水草のヒシモドキが自生している。 狭義のゴマ科は14属50種ほどで、クロンキスト体系の分類ではさらにツノゴマ科(5属17種ほど)もゴマ科に含めているが、APG分類体系では別科とする。 花は合弁花で、花びらは筒状、先は5裂する。果実は胡麻のように多数の種子を含む蒴果のほか、堅果もあり、とげを持つもの(ツノゴマ、ヒシモドキなど)もある。ツノゴマ科は葉や茎の表面の毛から粘液を分泌し、中にはこれで虫を捕らえる食虫植物もある(Ibicella属)。
見る APG IIIとゴマ科
ゴモルテガ科
ゴモルテガ科 (ゴモルテガか、Gomortegaceae) は被子植物の科のひとつ。Gomortega keuleのみ、一属一種からなる。
ゴクラクチョウカ科
ゴクラクチョウカ科 (ゴクラクチョウカか、Strelitziaceae) は単子葉植物の科の1つ。熱帯を中心に3属7種が知られる。ゴクラクチョウカは温帯では温室植物として栽培されるほか、切り花の生産もされている。タビビトノキは特徴ある形態で知られるとともに、熱帯圏で広く植栽される。
ザクロソウ科
ザクロソウ科(ザクロソウか、Molluginaceae)は双子葉植物の科。いずれも草本で、19属100種ほどが世界の熱帯を中心に温帯まで分布する。日本では畑や道端によく見られる雑草のザクロソウとクルマバザクロソウがある。かつてはハマミズナ科(Aizoaceae:ただし和名ではザクロソウ科と呼ばれた)に含められており、現在でも混同されることがある。ハマミズナ科は多肉植物で花は多くが目立つ(美しいのでよく栽培される)ものが多いのに対し、ザクロソウ科は多肉でなく花も目立たない。 属:。
シバナ科
シバナ科(シバナか、学名:)は、単子葉植物の科。両半球の温帯から寒帯にかけて分布する。湿地に生育する多年草で、淡水・海水それぞれに適応したものがある。花は両性の風媒花で、多くは花被及び雄蕊各6個、雌蕊1個からなり、総状又は穂状花序になる。 日本ではシバナ(塩場菜) が九州以北の海岸湿地に、ホソバノシバナ が北日本の淡水湿地に分布する。 シバナ科は、かつて形態・生態的に似たホロムイソウ科 に含められていたが、現在では分けるのが普通。
見る APG IIIとシバナ科
シュロソウ科
シュロソウ科(シュロソウか、またはメランチウム科(メランチウムか)、Melanthiaceae)は、単子葉類ユリ目の中の分類群で、従来の分類(新エングラー体系、クロンキスト体系等)ではユリ科に含められることが多かった。APG植物分類体系では16属170種Stevens 2001 onwardsほどの草本からなる。主として北半球温帯に分布。 アルカロイドを含む有毒な種が多い。
シュウカイドウ科
シュウカイドウ科(シュウカイドウか、秋海棠、Begoniaceae)は双子葉植物の科のひとつで、ベゴニアなどを含む、球根性の草本が多い。2属少なくとも2000種がある。葉は左右非対称、子房下位で、果実には3翼があり、種子は1mlあたり数千粒もある微細種子である。
ショウブ属
ショウブ属 (ショウブぞく、) は単子葉植物の属の一つ。単型のショウブ科・ショウブ目に属する。
ショウガ科
ショウガ科(ショウガか、学名: Zingiberaceae)は、およそ50の属と総計およそ1600の既知種から成る被子植物の科である。ショウガ科植物は芳香のある多年生草本であり、塊茎状の匍匐根茎を持つ。花の形は見かけ上はラン科の花にやや似る。熱帯アフリカ、アジア、アメリカ州の至るところに分布している。 ショウガ科の多くの種は重要な観賞植物、香辛料、薬用植物である。観賞植物となる属にはキフゲットウ(ハナミョウガ属 Alpinia)、クルクマ・シャローム(Curcuma alismatifolia)、グロッバ属 Globba、( Hedychium)、(Kaempferia)、トーチジンジャー Etlingera elatior、(Renealmia)、ショウガ( Zingiber)が含まれる。香辛料には、ショウガ(ショウガ属)、ガランガル(タイショウガ、''Alpinia galanga''やその他の種)、ギニアショウガ(Aframomum melegueta)、ミョウガ(Zingiber mioga)、(Aframomum corrorima)、ウコン(ウコン属 Curcuma)、カルダモン(アモムム属 Amomum、ショウズク属 Elettaria)がある。
ショウガ目
ショウガ目(ショウガもく、)は、単子葉植物の目の一つ。ショウガ科をタイプ科とする。ウコン、カルダモン、クズウコン、ショウガ、ミョウガ、バナナなどが含まれる。
シレンゲ科
シレンゲ科(シレンゲか)またはロアサ科 (ロアサか、Loasaceae) は被子植物の科。低木または草本で、15-20属200-260種がアメリカ大陸などの熱帯・亜熱帯に分布する。全体に毛またはとげが密生する。花は放射相称で5弁、美しいので観賞用に栽培するものもある。 ロアサ属 (Loasa) は美しいがとげが多いため、シレンゲ(刺蓮花)とも呼ばれている。 現在ではアジサイ科に比較的近縁(姉妹群)とされており、APG植物分類体系ではミズキ目に含めている。
シキミ属
シキミ属(学名: )は、被子植物のマツブサ科に分類される属の1つである Integrated Taxonomic Information System (ITIS).。常緑性の低木から高木であり、精油細胞をもち芳香がする。花は両性花であり、らせん状に配置した多数の花被片と雄しべをもつ(図1a)。雌しべは多数が輪生しており、集合性の袋果となる(図1b)。40種ほどが知られ、東アジアから東南アジアと北アメリカに隔離分布している。トウシキミの果実は、香辛料として広く用いられている(、またはスターアニズ; 図1b)。一方、シキミは猛毒であることが知られているが、日本では仏事に広く用いられている。 本属のみでシキミ科 (学名: Illiciaceae) とすることが多かったが、2020年現在ではふつうマツブサ科に分類される。
見る APG IIIとシキミ属
シキミモドキ科
シキミモドキ科(シキミモドキか)(ウィンテラ科、学名: )は被子植物のカネラ目に属する科の1つである。常緑性の木本であり、多くの被子植物とは異なり道管をもたない。花は不特定数の花弁や雄しべをもち、雌しべの心皮が二つ折りで縁が完全には合着していない不完全心皮であることが知られている。精油を含み、英名で「… pepper」とよばれるものが多い。東南アジアからオセアニア、マダガスカル、メキシコから南米に分布し、日本に自生種は存在しない。5属100種ほどが知られる。
シクンシ科
シクンシ科(シクンシか、Combretaceae) は、双子葉植物フトモモ目の科で、旧世界の熱帯・亜熱帯に分布する木本(つる植物を含む)、14-20属600種ほどからなる。 花は両性または単性で、子房下位、4-5数性、雄蕊は5から多数ある。マングローブ樹種もあり、これらは胎生種子をつける。日本ではモモタマナが南西諸島・小笠原諸島に自生および栽培され、ヒルギモドキが琉球諸島(沖縄県)のマングローブに自生する。 利用としてはシクンシが薬用に用いられ、モモタマナは食用または薬用にされる。また、モモタマナ属の(インディアン)シルバーグレイウッド()、イディグボ(idigbo、これはナイジェリアのヨルバ語由来の呼称であり、コートジボワールのアニ語由来のフラミレ framiré とも呼ばれる)、インディアンローレル(; 別名: ロックファー、ロクハ rokfa河村・西川 (2019).)、リンバ(limba、これはコンゴ共和国・コンゴ民主共和国・アンゴラ由来の呼称であり、ヨルバ語由来のアファラ afara とも呼ばれる)は木材として国際的に流通するエイダン・ウォーカー 編『世界木材図鑑』乙須敏紀 訳、産調出版、2006年、175-8頁。
シソ科
シソ(''Perilla frutescens'') レモンバーム(''Melissa officinalis'') ヒメオドリコソウ(''Lamium purpureum'') シソ科(シソか、Lamiaceae)はシソ目に属する植物の科の一つ。 シソのほか、バジル、ミント、ローズマリー、ラベンダー、セージ、マジョラム、オレガノ、タイム、レモンバームなど多くのハーブを含むほか、サルビア、ムラサキシキブ、アジュガなど非芳香性の品種も園芸品種として栽培される。 一般にシソ科植物は茎は四角く葉が対生で特有の香気を有する。多くは草本であるが低木や高木の種もある。 葉は対生で、精油を含むため香気に富むものが多い。
見る APG IIIとシソ科
シソ目
シソ目(シソもく、)は真正双子葉類の目の一つ。24科におよそ1,060属23,800種が属する。
見る APG IIIとシソ目
ジンチョウゲ科
ジンチョウゲ科 (ジンチョウゲか、Thymelaeaceae) は双子葉植物の科で、44属500種ほどあり、大部分が低木で一部草本もある。 花は子房上位。がく(多くは合着し先が4-5個に裂ける)と花弁(4-5枚)があるが、花弁が退化または消失してがくが目立つもの(ジンチョウゲ属など)も多い。雄蕊も多くは同数。世界の温帯から熱帯に広く分布する。 従来のクロンキスト体系による分類ではフトモモ目に、新しいAPG植物分類体系ではアオイ目に含める。 ジンチョウゲをはじめ、花が美しいものや香りのよいものが多く、観賞用に栽培する。また靭皮(内部樹皮)に強い繊維を含むので、ミツマタ・ガンピなど製紙に用いるものもある。
スミレ科
スミレ科 (スミレか、Violaceae) は、被子植物の科の1つで、スミレやパンジー、ニオイスミレなどを含むもの。
見る APG IIIとスミレ科
スリアナ科
スリアナ科 (スリアナか、Surianaceae) は双子葉植物の5属8種ほどの木本からなる小さい科で、世界の熱帯・亜熱帯の主に沿海地域に分布する。花にはがく片・花弁が各5枚、雄蕊が5または10本あり、雌蕊は1ないし5個の心皮が離生する。ただしStylobasium属は花弁がなく鱗片状のがくのみがあり、Stylobaceae科として独立させることもある。 この科は従来、分類上の位置が明確でなく、ニガキ科などに近縁とされたこともあったが、クロンキスト体系ではバラ目に入れていた。APG分類体系ではマメ目に含めている。
スティルベ科
スティルベ科(スティルベか)あるいはスチルベ科(スチルベか、学名: )とは、双子葉植物の科の一つである。11属39種で、大部分が南アフリカ、ケープ州に生育し、熱帯アフリカ、マダガスカル、マスカリン諸島、アラビアにも見られる.。
スファエロセパルム科
スファエロセパルム科(スファエロセパルムか、学名:Sphaerosepalaceae Tiegh.)は、2属14種含まれる被子植物の科であり、マダガスカルの固有種である。本科は、かつて、Rhopalocarpaceaeとされていた。
スベリヒユ科
スベリヒユ科(スベリヒユか、Portulacaceae)は双子葉植物に属する科。熱帯から温帯にかけて広く分布する草本、20属500種ほどからなる。 マツバボタンやハナスベリヒユ(ポーチュラカ)を観賞用に栽培する。日本にはスベリヒユやオキナワマツバボタンが自生し、ヒメマツバボタンやハゼラン等が帰化している。 葉は多くは対生し、多肉化するものが多い。花は両性で放射相称、花被片(花弁様)4-5枚と苞2枚をもつ。果実は蒴果。
スイレン科
スイレン科(スイレンか、学名: )は、被子植物のスイレン目に属する科の1つであり、池沼など淡水域に生育する水草が含まれる。コウホネ属、バルクラヤ属、スイレン属、オニバス属、オオオニバス属の5属約60種が知られており、世界中に分布し、観賞用に栽培されているものも多い。 地下茎から葉柄を伸ばし、ふつう円形から楕円形の葉身が水中、水面または水上で展開する(図1a)。また地下茎から長い花柄を伸ばし、ふつう水面か水上で比較的大きな花が咲く(図1a, b)。萼片は4–6枚、花弁と雄しべはふつう多数でしばしば連続的にらせん状についており、また多数の心皮が合着して1個の雌しべを形成している。 古くはハスやジュンサイもスイレン科に分類されることが多かったが、2020年現在ではふつうこれらは別科 (それぞれハス科、ハゴロモモ科) に分類される。特にハスは真正双子葉類に属し、スイレン科とは系統的に大きく異なることが明らかとなっている。また古くは、コウホネ科、バルクラヤ科、オニバス科を別科として分けることもあったが、2020年現在ではこれらはスイレン科にまとめられる。
スイレン目
スイレン目(スイレンもく、学名: )は被子植物の目の1つであり、スイレン科(スイレン属、コウホネ属、オオオニバス属など)、ハゴロモモ科(ジュンサイなど)、ヒダテラ科の3科、約80種が含まれる(図1)。全て水草であり、沈水植物、浮葉植物または抽水植物である(下図2)。現生被子植物の中では、アンボレラ目に次いで2番目に他と分かれた植物群であると考えられている。
スイカズラ科
スイカズラ科(すいかずらか、Caprifoliaceae)は双子葉植物の科で、スイカズラのほか、花を観賞するアベリア、タニウツギや、果実を食用にするハスカップ(クロミノウグイスカグラ)を含む。旧スイカズラ科には、庭木にするサンゴジュ、ガマズミ、ニワトコなどを含む。多くは木本で一部はつる性あるいは草本。16属 500種前後からなり、北半球温帯、特に東アジアと北米に多い。 最近の研究で従来のスイカズラ科はいくつかの系統(大部分がマツムシソウ目に入る)に分かれることが明らかになった。新しいAPG分類体系では、CarlemanniaとSilvianthusの2属をCarlemanniaceae(カルレマンニア科:シソ目)に、ニワトコ属とガマズミ属をレンプクソウ科(マツムシソウ目)に移している。その他はAPG IIIでは狭義スイカズラ科にマツムシソウ科やオミナエシ科を加えてスイカズラ科とまとめているが、狭義スイカズラ科だけをスイカズラ科と見なしてリンネソウ科とタニウツギ科を独立させても良い。
スイセイジュ属
スイセイジュ属(水青樹属、)はヤマグルマ科に属する植物の属の一つ。現生種は、中国南西部からヒマラヤ東部に分布する落葉高木のスイセイジュ(水青樹: )ただ1種のみである。 花は花弁のない風媒花で、萼・雄蕊・雌蕊(離生)各4個がある。また材には道管がなく仮道管しかない。この性質は裸子植物と同じで原始的形質とされ、かつてはかなり原始的な被子植物と考えられた(現在は真正双子葉類の中のやや基底的なグループとされる)。同じく道管がないヤマグルマに近縁とされている。 かつてはスイセイジュ科 (1945)として本属のみを含む独立科とされていた。
スグリ科
スグリ科(スグリか、Grossulariaceae)は双子葉植物の科で、果物として利用されるスグリ属(Ribes)を含む。APG IIIではスグリ属のみ、150種ほど。
見る APG IIIとスグリ科
ススキノキ属
ススキノキ属 (ススキノキぞく、) は単子葉植物の属。オーストラリアに産し、ススキのような細い葉をつける樹木または草からなる。
スズラン亜科
スズラン亜科(学名:)は、キジカクシ科の亜科の1つである。クロンキスト体系などでユリ科に含められていたスズラン、オモト、ナギイカダ等、およびリュウゼツラン科に含められていたドラセナ、サンセベリア(チトセラン)等からなる。キジカクシ目に属し、APG分類体系第2版 (APG II) では近縁のキジカクシ科に含めてもよいとし、第3版 (APG III) ではスズラン科を独立させずキジカクシ科に含めている。 形態・生態的には、地下茎を伸ばして繁殖し葉を叢生する多年草のスズラン、オモト、ヤブラン、ハラン等のほか、乾燥に耐えるサンセベリア、地上茎が立ち上がるアマドコロ、低木状で葉は退化し茎が扁平の葉状になるナギイカダ、大型の木本になるドラセナやトックリランなど、さまざまなものがある。
セリ科
セリ科 (セリか、Apiaceae) は、ニンジンやパセリを含む被子植物の科の一つ。芳香を持ち、ハーブや野菜、香辛料として使われる種を多く含む。 セリ科の植物には抗変異原性があるものが多い。かつて、セリ科の植物は、デザイナーフーズ計画でがん予防に効果のある食物として上位の重要度に位置付けられていた。 特徴的な散形(傘形)花序をつけるので、古くは散形科または傘形科(さんけいか)と呼ばれた。ラテン名の代替名である Umbelliferae も同じ意味である。 はからかさばな科と訳している。子房下位で果実は分果(2個に割れる)。
見る APG IIIとセリ科
セリ目
セリ目 (セリもく、Apiales) は、双子葉植物の目の一つ。
見る APG IIIとセリ目
センリョウ科
センリョウ科 (センリョウか、学名) は被子植物の科の1つである。本科のみでセンリョウ目 (センリョウもく、学名) を構成する。多年草または常緑性の木本であり、葉は対生し、鋸歯をもつ (図1a)。花は両性または単性、極めて単純でふつう花被を欠く (図1b)。東アジアからポリネシア、マダガスカル島、中南米に分布し、センリョウ、ヒトリシズカ、フタリシズカなど、4属約75種が知られている。被子植物における初期分岐群の1つであり、白亜紀から化石記録が多い。 センリョウは冬に美しい果実をつけるため日本では庭木や正月の飾りなどに用いられ (図1a)、またチャランやフタリシズカ、ヒトリシズカ、 なども観賞用に植栽される。
センダン科
センダン科(センダンか、栴檀科、Meliaceae)は、双子葉綱ムクロジ目に属する植物の科で、熱帯から亜熱帯、温帯にかけて、46属700種あまりが分布している。日本では温暖な地域にセンダンが自生しているほか、中国原産のチャンチン(香椿)が庭木として栽培されている。 熱帯産のものには、マホガニーなど、木材として重要な物がいくつか含まれている。その他、植物油・石鹸・殺虫剤などの製造に使われてきた。 「栴檀は双葉より香ばし」という有名なことわざに出てくる栴檀(せんだん)は、これとは全く別物のビャクダン科の植物ビャクダン(白檀)のことである。
ターネラ亜科
ターネラ亜科(またはトゥルネラ亜科、)はトケイソウ科の亜科の一つ。ターネラ・ウルミフォリアなどを含む。中米、南米、熱帯アフリカに12属約220種が分布するが、半分以上の種はターネラ属に属する。
タヌキモ科
タヌキモ科(タヌキモか、Lentibulariaceae)は、シソ目に属する植物の科である。世界各地にに3属300種以上が分布し、日本にも十数種の自生がある。食虫植物で、捕虫方法は属によって異なる。すべて草本で、止水中に浮いていたり、湿地でロゼットを形成する種類が多い。形態は、ムシトリスミレ属とゲンリセア属は属内に大きな違いはないが、タヌキモ屬は多様である。花は左右対称か唇花型で、距があるものが多い。
タヌキアヤメ科
タヌキアヤメ科(タヌキアヤメか、Philydraceae Link)はツユクサ目に属する小さい科である。東南アジアから太平洋諸島、オーストラリアの熱帯・亜熱帯に分布する多年草、3属6種からなる。日本ではタヌキアヤメだけが九州南部以南に自生する。 葉は線形で叢生し、直立する茎の先に穂状または円錐状花序がつく。花は両性で苞に抱かれている。3数性の多い単子葉類としては非典型的な2数性の花を持ち、花被は内外2枚ずつで花弁状。雄蕊は1本。子房上位。果実は蒴果で多数の種子を含む。 クロンキスト体系、新エングラー体系ではユリ目に入れられていた。
タデ科
タデ科(タデか、)は双子葉植物の科の1つである。 50–60属、約1100種。 種数の多い属としては、約250種のエリオゴヌム属 、約200種のギシギシ属 、約130種のハマベブドウ属 、約100種のイヌタデ属 がある。かつては300種を有すタデ属 があったが、約8属に分割された。 日本には3-12属約70種が自生または帰化する。
見る APG IIIとタデ科
タコノアシ
タコノアシ(蛸の足、学名:Penthorum chinense)はタコノアシ科の多年草。タコノアシ属は、2-3種が東アジア・北アメリカ東部に分布する。赤い実を付けた姿がタコの足のようになることからこの名がある。 かつてはユキノシタ科とされていた。花の形態などはベンケイソウ科にも近く、ベンケイソウ科に入れる説もあった(ただし多肉ではない)。APG植物分類体系では、独立のタコノアシ科(Penthoraceae)とし、ユキノシタ科およびベンケイソウ科と共通のユキノシタ目に入れる。
タコノキ科
タコノキ科 (タコノキか、Pandanaceae) は、単子葉植物タコノキ目の科。アジア・アフリカの旧熱帯とポリネシアに3-4属700種あまりが分布し、日本では小笠原諸島と南西諸島に自生種がある。不耐寒性の常緑高木あるいはつる植物である。タコノキ類は茎の節から気根をタコの足のように出している姿がおもしろく、植物園の温室ではよく見かける。学名のPandanaceaeはマレー語に由来する。
タコノキ目
タコノキ目(タコノキもく)は、単子葉植物の目の1つである。クロンキスト体系ではタコノキ科のみの単型目であるが、APG植物分類体系では5科を含める。学名のPandan-は、マレー語の本目植物から。和名は、本目の植物全般に、幹を中心にした気根を支柱のように生やし、その姿がタコのようであるため。
サラセニア科
サラセニア科(サラセニアか、ヘイシソウ科(ヘイシソウか)、瓶子草科 Sarraceniaceae)は、真正双子葉類ツツジ目に属し、ここに属する全種が食虫植物からなる植物群である。なお、クロンキスト体系ではウツボカズラ目に、新エングラー体系ではサラセニア目(内容的にはウツボカズラ目と同じ)とされている。 三つの属が含まれる。いずれも筒状の葉を持ち、落とし穴式で虫を捕らえる食虫植物である。捕虫葉には液体がたまり、そこに獲物が落ち込んで溺れ死ぬが、同様の構造を持つウツボカズラ類のように消化酵素は分泌せず、内部に生息する細菌によって分解されることによって遊離した栄養素を吸収する。貧栄養の湿地に成育し、茎は地表を短く這い、花茎は長く伸びて、先端に少数の花をぶら下げるようにつける。また、食虫植物としては例外的に根の発達がよい。
サルトリイバラ科
サルトリイバラ科(サルトリイバラか、またはシオデ科(シオデか)、Smilacaceae)は単子葉植物に属する科。 従来ユリ科に含められていたが、形態が他のユリ科植物と大きく異なるためクロンキスト体系では独立の科とされている。
サルコラエナ科
サルコラエナ科(サルコラエナか、学名:Sarcolaenaceae)は マダガスカルに自生する被子植物の科である。10属40種あり、ほとんどが常緑樹や低木である。 最近のDNAの研究で、サルコラエナ科は、アフリカ、南米、インド、東南アジアおよびマレーシアに生育するフタバガキ科とは近縁であることを示した。
サンアソウ科
''Alexgeorgea'' サンアソウ科(サンアソウか、Restionaceae)は単子葉植物の科。 すべて多年草からなる。細長い葉を叢生し、見かけはイネ科などに似る。短い地下茎を持つ種や、イネ科に似た珪酸体を含む種もある。花は両性または単性で穂状花序につく。花被は3または6、雄蕊は2または3、子房上位。果実は堅果または蒴果、1または3個の種子を含む。 40-50属、400-500種ほどからなるやや大きい科である。おもに南半球の熱帯・亜熱帯、南アフリカ、マダガスカル、オーストラリア、ニュージーランド、インドシナ、チリなどに分布し、特に南アフリカと西オーストラリアに多い。日本には自生しない。中国ではただ1種、Leptocarpus disjunctus が海南島の三亜付近に自生し、和名で三亜草(サンアソウ、中国名は薄果草)と呼ばれ科名のもとになっている。南アフリカ原産の高さ2-3メートルで竹のようになるものもあり、観賞用に栽培されることもある。
サボテン
サボテン サボテン(シャボテン、仙人掌、覇王樹)は、サボテン科に属する植物の総称である。北アメリカと中央アメリカを中心に2000種以上ある『日本経済新聞』朝刊2020年7月5日(サイエンス面)2020年7月13日閲覧。その多くは多肉植物であるため、棘の部分は葉や茎が変化したものであると考えられている。
見る APG IIIとサボテン
サトイモ科
サトイモ科(サトイモか、Araceae)は、オモダカ目を構成する科の一つである。温暖で湿潤な環境を好み、湿地や沼地に生育するものも多い。花軸に密集した小さな花(肉穂花序)と、それを囲むように発達した苞(仏炎苞)が特徴。 サトイモやコンニャクなど、食品として重要なものも多いが、美しい葉や花を観賞するために栽培される種も多い。 新エングラー体系及びクロンキスト体系ではサトイモ目に分類されていた。
サガリバナ科
サガリバナ科 (サガリバナか、Lecythidaceae) は被子植物の科のひとつで、およそ25属300種が含まれる。日本にはサガリバナとゴバンノアシが自生種として知られている。また、ホウガンノキは特異な果実の熱帯樹木として知られる。
サクライソウ科
サクライソウ科(サクライソウか、Petrosaviaceae Hutch.)は単子葉植物の科。サクライソウ属3-4種とオゼソウ属1種(オゼソウ)が属する。APG IIでは目に属さない独立の科として扱っているが、APG IIIでは単型目のサクライソウ目が設けられ、そのサクライソウ目に属することになった。
サクライソウ目
サクライソウ目(サクライソウもく、Petrosaviales)は、被子植物の単子葉類の目。サクライソウ科1科が属する。APG IIでは目に属さないサクライソウ科のみの独立の科として扱っていたが、APG IIIで単型目のサクライソウ目が設けられた。
サクラソウ科
サクラソウ科 (サクラソウか、Primulaceae) は、北半球の暖帯から寒帯を中心に広く分布する被子植物の科である。 従来の分類体系によるサクラソウ科(狭義)、ヤブコウジ科、テオフラスタ科およびイズセンリョウ科を含んだ広義のサクラソウ科としては、世界に60-80属、2300-2600種が知られ、日本には8-10属、50種余りが分布する『改訂新版 日本の野生植物 4』p.187。
科 (分類学)
科(か、family、familia)は、生物分類のリンネ式階層分類における基本的階級の1つ、および、その階級にあるタクソンである。 科は、目の下・属の上にある。また科の上に上科(じょうか、superfamily)、下に亜科(あか、subfamily)をおく場合がある。上科は超科(ちょうか)と表記されることもある。
目 (分類学)
目(もく、order、ordo)は、生物分類のリンネ式階級分類における基本的階級のひとつ、および、その階級に属するタクソンのことである。 目は、綱の下・科の上に位置する。さらに、目の上に上目(じょうもく、英: superorder、羅: supraordo)、目の下に亜目(あもく、英: suborder、羅: subordo)、亜目の下に下目(かもく、英: infraorder、羅: infraordo)、下目の下に小目(しょうもく、英: parvorder、羅: parvordo)を置くことがある。
2009年
この項目では、国際的な視点に基づいた2009年について記載する。
参考情報
2009年の科学
- (136617) 1994 CC
- 2009年1月26日の日食
- 2009年7月22日の日食
- 2009年の科学
- APG III
- ソーラー・インパルス
- 世界天文年2009
- 天河一号
- 気候研究ユニット・メール流出事件
植物分類体系
APG3、APGIII、APG植物分類体系第3版、APG植物分類体系詳細、モクレン類 別名。
、ハエモドルム科、ハエドクソウ科、ハゴロモモ科、ハスノハギリ科、ハス科、バラノプス科、バラ科、バラ目、バルベヤ科、バンレイシ科、バショウ科、バターナット科、ムラサキ科、ムクロジ科、ムクロジ目、メッテニウサ科、メギ科、モチノキ科、モチノキ目、モンティニア科、モッコク科、モニミア科、モウセンゴケ科、モクマオウ科、モクレン科、モクレン目、モクセイソウ科、モクセイ科、ヤナギ科、ヤマノイモ科、ヤマノイモ目、ヤマモモ科、ヤマモガシ科、ヤマモガシ目、ヤマイモモドキ科、ヤマグルマ科、ヤマゴボウ科、ヤッコソウ科、ヤブコウジ科、ヤシ、ユリズイセン科、ユリ科、ユリ目、ユキノシタ科、ユキノシタ目、ユズリハ、ラン科、ラパテア科、ラフレシア科、ラクトリス科、リムナンテス科、リュウゼツラン科、リョウブ科、リンドウ科、リンドウ目、レンプクソウ科、レースソウ、ロマンドラ亜科、ロリドゥラ属、ロウバイ科、ワスレグサ亜科、ワタモドキ科、ワサビノキ属、ヴァーリア科、ヌマミズキ科、ボロボロノキ科、ボタン科、トチュウ、トチカガミ科、トリメニア科、トベラ科、トゥルニア科、トウツルモドキ科、トウダイグサ科、トウエンソウ科、トケイソウ科、ブナ科、ブナ目、ブルニア科、ブルニア目、ブレッシュネイデラ・シネンシス、ブローディア亜科、ブドウ科、ブドウ目、プロコスペルマ科、パナマソウ科、パラクリフィア科、パンダ科、パパイア科、パイナップル科、ヒナノシャクジョウ科、ヒマンタンドラ科、ヒメハギ科、ヒヤシンス科、ヒユ科、ヒルムシロ科、ヒルガオ科、ヒルギ科、ヒドノラ科、ヒドロスタキス科、ヒダテラ科、ヒガンバナ科、ビャクブ科、ビャクダン科、ビャクダン目、ビワモドキ科、ビブリス科、ピクラムニア科、ツノゴマ科、ツチトリモチ科、ツバキ科、ツユクサ科、ツユクサ目、ツリフネソウ科、ツルムラサキ科、ツルボラン亜科、ツツジ科、ツツジ目、ツヅラフジ科、ツクバネカズラ科、ツゲモドキ科、ツゲ科、ツゲ目、テリハボク科、テトラメリスタ科、テトラメレス科、テオフラスタ科、ディディメレス科、ディディエレア科、ディオンコフィルム科、デゲネリア科、フミリア科、フランケニア科、フトモモ科、フトモモ目、フウチョウボク科、フウチョウソウ科、フウロソウ科、フウロソウ目、フウ科、フエルテア目、フクロユキノシタ、フクギ科、フタバガキ科、フサザクラ科、ドロソフィルム、ドクダミ科、ドクウツギ科、ニレ科、ニガキ科、ニクズク科、ニシキギ科、ニシキギ目、ホルトノキ科、ホロムイソウ、ホンゴウソウ科、ホホバ、ホシクサ科、ダシポゴン科、ベルベリドプシス科、ベルベリドプシス目、ベンケイソウ科、ベニノキ科、和名、アナカンプセロス科、アマモ科、アマ科、アポダンテス科、アヤメ科、アリノトウグサ科、アルセウオスミア科、アワブキ科、アンボレラ科、アブラナ科、アブラナ目、アニソフィレア科、アウストロバイレヤ科、アウストロバイレヤ目、アオイ科、アオイ目、アオキ (植物)、アカネ科、アカバナ科、アカリア科、アカテツ科、アガパンサス属、アケビ科、アジサイ科、アゼナ科、アサ科、イネ科、イネ目、イラクサ科、イワウメ科、イワタバコ科、イヌサフラン科、イキシオリリオン科、イクソナンテス科、イグサ科、イズセンリョウ属、イソマツ科、ウマノスズクサ科、ウメバチソウ科、ウリ科、ウリ目、ウルシ科、ウツボカズラ属、ウォキシア科、ウコギ科、エウポマティア科、エゴノキ科、エスカロニア科、オミナエシ科、オモダカ科、オモダカ目、オラクス科、オリニア科、オルキダンタ属、オンコテカ科、オトギリソウ科、オウムバナ科、オオバヤドリギ科、オオバコ科、オクナ科、オシャグジタケ、オシロイバナ科、カナビキボク科、カネラ科、カネラ目、カバノキ科、カヤツリグサ科、カリケラ科、カワゴケソウ科、カンナ科、カンラン科、カツラ科、カイナンボク科、カキノキ科、カタバミ科、カタバミ目、ガマ科、ガリア科、ガリア目、キョウチクトウ科、キラヤ科、キリ、キルカエアステル科、キンバイザサ科、キンポウゲ科、キンポウゲ目、キントラノオ科、キントラノオ目、キンコウカ科、キブシ科、キツネノマゴ科、キティヌス科、キキョウ科、キク科、キク目、キジカクシ科、キジカクシ目、ギョリュウ科、クマツヅラ科、クノニア科、クリソバラヌス科、クルミ科、クロッソソマ科、クロッソソマ目、クロウメモドキ科、クロタキカズラ科、クワ科、クスノキ科、クスノキ目、クズウコン科、クサトベラ科、グミ科、グンネラ科、グンネラ目、ケマンソウ亜科、ケシ科、ゲルセミウム科、ゲイッソロマ科、コミカンソウ科、コルメリア科、コカノキ科、コショウ科、コショウ目、ゴマノハグサ科、ゴマ科、ゴモルテガ科、ゴクラクチョウカ科、ザクロソウ科、シバナ科、シュロソウ科、シュウカイドウ科、ショウブ属、ショウガ科、ショウガ目、シレンゲ科、シキミ属、シキミモドキ科、シクンシ科、シソ科、シソ目、ジンチョウゲ科、スミレ科、スリアナ科、スティルベ科、スファエロセパルム科、スベリヒユ科、スイレン科、スイレン目、スイカズラ科、スイセイジュ属、スグリ科、ススキノキ属、スズラン亜科、セリ科、セリ目、センリョウ科、センダン科、ターネラ亜科、タヌキモ科、タヌキアヤメ科、タデ科、タコノアシ、タコノキ科、タコノキ目、サラセニア科、サルトリイバラ科、サルコラエナ科、サンアソウ科、サボテン、サトイモ科、サガリバナ科、サクライソウ科、サクライソウ目、サクラソウ科、科 (分類学)、目 (分類学)、2009年。