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ダエーワ

索引 ダエーワ

アゼルバイジャンの切手に描かれたダエーワ 『シャー・ナーメ』の挿絵に描かれた、ダエーワの一人が英雄ロスタムを海に投げ入れようとする場面 ダエーワ(アヴェスター語: daēva(輝ける者)青木 2013, p. 306.(ダエーワ)、古代ペルシア語: daiva、中世ペルシア語: dēw(デーヴ)。近世ペルシア語ではディーヴ)は、イランやゾロアスター教の神話に登場する悪神。アンラ・マンユに仕えている悪魔達の総称であり、地獄で亡者達を苦しめる仕事をする悪魔達で、さまざまな姿をしている。 ダエーワが対抗するのが善神であるアムシャ・スプンタやヤザタである。.

50 関係: ちくま学芸文庫古代ペルシア語古代教会スラヴ語天部平凡社伊藤義教地獄ハルワタートヤザタルドラロスタムヴァルナ (神)ヴァルター・ブルーノ・ヘニングヴァーユパフラヴィー語デーヴァフシャスラ・ワルヤドゥルジアムルタートアムシャ・スプンタアンラ・マンユアヴェスターアヴェスター語アフラ・マズダーアカ・マナフアシャ・ワヒシュタアシュヴィン双神アスラインドラインド神話ウォフ・マナフザラスシュトラザリチュシヴァスラヴ語派スプンタ・アールマティゾロアスター教タルウィタローマティサルワサンスクリットサーサーン朝前田耕作筑摩書房白水社青木健 (宗教学者)辻直四郎邪神東洋文庫 (平凡社)松村一男

ちくま学芸文庫

ちくま学芸文庫(ちくまがくげいぶんこ)は、筑摩書房による学術部門・文庫判レーベル。.

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古代ペルシア語

古代ペルシア語(こだいペルシアご)はイラン語派に属する言語のひとつである。古代ペルシア帝国(アケメネス朝)の公用語の一つで、古代ペルシア楔形文字を用いて書かれた紀元前6世紀から紀元前4世紀までの碑文が残る。 アヴェスター語とともに古代イラン語に含まれる。中世ペルシア語(パフラヴィー語)や現代ペルシア語の祖先にあたる。.

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古代教会スラヴ語

古代教会スラヴ語(こだいきょうかいスラヴご、 ポーランド語: Język staro-cerkiewno-słowiański 英語: Old Church Slavonic または Old Church Slavic)、古代スラヴ語(古スラヴ語、ロシア語: старославянский язык, древнеславянский язык)は、スラヴ語による最古の文語であり、現代のスラヴ語の文章語の前身にあたる言語である。正教会のスラヴ語地域で用いる聖書がこの言語で書かれ、奉神礼もこの言語で行なわれていることからこの名がある。この言語が口語的に使われていたのはおおよそ9世紀から11世紀のころである。現在も奉神礼の祈祷文を中心に使用されている。 最初に古代教会スラヴ語に聖書を翻訳したのは、スラヴ語を書き表すための最初の文字であるグラゴル文字を考案したキュリロスとメトディオスの兄弟で、現存する古代教会スラヴ語の著作はほぼ全てがギリシア語から翻訳されたキリスト教文献である。 キュリロスとメトディオスはマケドニア地方のテッサロニキの出身であり、古代教会スラヴ語と呼ばれている言語はスラヴ語派の中でもこの地方で話されていた南スラヴ語群に基づくと考えられ、現在のマケドニア語やブルガリア語と関係が深い。このため、狭い意味では古代教会スラヴ語とはマケドニア・ブルガリア地方の方言をもとに作られたスラヴ語文献の言語のことであり、ブルガリアでは古代ブルガリア語(Старобългарски език)と呼ばれる。ただし、当時のスラヴ語文献には、ボヘミア(チェコ)の西スラヴ語群やルーシ(ウクライナ、ベラルーシ、ロシア)の東スラヴ語群の方言の特徴を含むものも多い。 古代教会スラヴ語より後の11世紀~17世紀頃に東・南スラヴで用いられた文章語は、教会スラヴ語と呼ぶ。.

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天部

天部(てんぶ、サンスクリット देव, deva, देवता, devatā)は、仏教において天界に住む者の総称。天、諸天部、天部神ともいう。インドの古来の神が仏教に取り入れられて護法神となったものである。 梵天、帝釈天、吉祥天、弁才天、伎芸天、鬼子母神、大黒天、四天王、竜王、夜叉、聖天、金剛力士、韋駄天、天龍八部衆、十二神将、二十八部衆などの天部が存在し、貴顕天部と武人天部に二分される。仏教の尊像においては、如来、菩薩、明王、天という4区分の4番目にあたる。.

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平凡社

株式会社平凡社(へいぼんしゃ)は、日本の出版社。百科事典の出版社として有名で、多様な一般書のほか岩波書店、筑摩書房と並んで学術・教養性の強い出版物を多く刊行する。現在も継続刊行中の東洋文庫(1963年創刊)、『別冊 太陽』(1972年創刊)などは歴史が古い。社名の「平」の字は、厳密には二つの点が末広がりになった旧字体「」を用いる(大正末期創業のため)。.

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伊藤義教

伊藤 義教(いとう ぎきょう、1909年2月23日-1996年10月23日)は日本のイラン学者。.

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地獄

地獄(じごく)は、宗教的死生観において、複数の霊界(死後の世界)のうち、悪行を為した者の霊魂が死後に送られ罰を受けるとされる世界。厳しい責め苦を受けるとされる。素朴な世界観では地面のはるか下に位置することが多い。.

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ハルワタート

ハルワタート (Haurvatāt) とは、ゾロアスター教において崇拝される善神アムシャ・スプンタの一柱。 その名はアヴェスター語で「完全」を意味する。 パフラヴィー語、現代ペルシア語では、ホルダード (Hordād, Xordād) と呼ばれる。アルメニアではこの名前を借用し、ハロウト花として民間祭儀に使用した。イスラム教ではハールートという天使の伝承に変化した。 女神と考えられ、同じく女神のアムルタートと密接不可分とされる。また、水を司るとされ、悪神タルウィ(熱)の敵対者である。また、規則正しい季節も司る。 スプンタ・マンユが創造した世界の七つの要素のうちの水の守護神とされる。.

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ヤザタ

ヤザタ (Yazata) とは、ゾロアスター教において崇拝される、中級の善神の総称。 その名はアヴェスター語で「崇められるに値する者」を意味する。パフラヴィー語ではヤズド (Yazd) と呼ばれる。 その多くはインド・イラン共通時代の多神教に由来する自然神で、ゾロアスター教神学においては、アムシャ・スプンタより低位であるとされる。 ヤザタは人間に祀られる事を常に欲しており、また、祀られる事によって人間に恩恵を与えると言う。こうした性格はインドのデーヴァと共通しており、ゾロアスター教に取り入れられてなお古い多神教時代の性格を色濃く残していると言える。.

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ルドラ

ルドラ ルドラ (रुढ्र) は、インド神話に登場する暴風神である『神の文化史事典』 576頁。『インド神話伝説辞典』 352頁。(ルドラ)。その名は「泣く、吠える」を意味する語根 rud に由来し、「咆哮を上げる者」「叫ぶ者」を意味する。 『リグ・ヴェーダ』では3篇の独立讃歌、一部がソーマに割かれている讃歌1篇、またソーマと共有する讃歌1篇がある。.

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ロスタム

タムは、ペルシアの叙事詩『シャー・ナーメ』に登場する英雄。ザール(白髪のザール)とカブールの王女の息子。母ルーダーベが蛇王ザッハークの曾孫であるため、ロスタムは(ナリーマーン)家という英雄の家系に生まれながらも、蛇王ザッハークの玄孫でもある。 巨象のような立派な体格をもち、『シャー・ナーメ』ではたびたび獅子に喩えられる。700年もの生涯のうち、イランを守るため、トゥーラーン(トゥラーン)や化け物とたびたび戦った。.

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ヴァルナ (神)

マカラに乗ったヴァルナ ヴァルナ(वरुण )は、古代インドの神であり、ミトラとならぶ最高神でもある。ミトラとともに太古のアスラ族、アーディティヤ神群を代表した神である菅沼編 1985, p. 71.

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ヴァルター・ブルーノ・ヘニング

ヴァルター・ブルーノ・ヘニング(Walter Bruno Henning、1908年8月26日 - 1967年1月8日)は、ドイツ出身の東洋学者。とくに中期イラン諸語とマニ教の研究で知られる。.

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ヴァーユ

ヴァーユ ヴァーユ( 、ワーユとも)はインド神話における風の神蔡丈夫 『インド曼陀羅大陸』 『神の文化史事典』 100頁。。その名は「風」の意。アニラ(Anila、「風」の意)、マルト(Marut、「風」の意)、ガンダヴァハ(Gandhavaha、「香を運ぶ者」の意)、パヴァナ、プラーナとも呼ばれる。.

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パフラヴィー語

中期ペルシア語またはパフラヴィー語は、主に3世紀から7世紀にかけてのペルシア語(主に文語)を指す呼称である。サーサーン朝ペルシアの公用語として、碑文やゾロアスター教の文献などに用いられた。また、マニ教の文献にも用いられた。.

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デーヴァ

アンコールワットに彫られたヒンドゥーの神々 デーヴァ (サンスクリット देव, deva) は、サンスクリットで神を意味する語である。女性形はデーヴィー (देवी, devī)。印欧祖語に由来する。 ヒンドゥー教、仏教などインド系の諸宗教で現われる。 漢訳仏典では、天部、天、天人、天神、天部神などと訳される。 デーヴァが住む世界をデーヴァローカ (devaloka, deva loka) と呼び、天、天界、天道、天上界などと漢訳される。 インドのデーヴァはイランのダエーワと同一の語源と言われるが、イランのゾロアスター教ではダエーワは悪神である。 ラテン語のデウス (dēus) などと同じ語源である。.

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フシャスラ・ワルヤ

フシャスラ・ワルヤ (Χšaθra Vairya) は、ゾロアスター教において崇拝される善神アムシャ・スプンタの一柱。 その名はアヴェスター語で「望ましき王国」あるいは「善き統治」を意味する。パフラヴィー語ではシャフレワル (Šahrevar)、現代ペルシア語では シャフリーヴァル (Šahrîvar) と呼ばれる。 アフラ・マズダーによる理想的統治を神格化したものと考えられる。また、悪神サルワ(無秩序)の敵対者である。 スプンタ・マンユが創造した、世界の七つの要素のうちの鉱物の守護神。最後の審判の際には、灼熱の溶鉱で世界を焼き尽くし、浄化するとされる。 また、後世の神学では天空の神とされるが、これは天空が鉱物で出来ているとする古代イランの世界観に基づく。.

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ドゥルジ

ドゥルジ (Druj) とは、ゾロアスター教の悪神の一人。 その名はアヴェスター語で「虚偽」を意味し、善神アシャ・ワヒシュタの敵対者である。 アシャは宇宙の天則の神格化であり、正義・真実の神格化である。したがってドゥルジは不義と偽りの神格化である。 ザラスシュトラ自身の直説であるガーサーなど、アヴェスターの初期の神学では、善なる者をアシャワン(ašavan 『義者』)、悪しき者をドルグワント(drəgvant 『不義者』)と呼び、人間の宗教的な有り様を端的に表す概念として極めて重視された。 しかし、ウィーデーウダートなど、アヴェスターの中でも新しい部分では、ドゥルジは「不浄」の概念と結びつけられる。特に死の穢れを司る者とされ、この場合はドゥルジ・ナス (Druj Nasu) と呼ばれる。なお、「ナス」とは「死体」の意味である。 ドゥルジ・ナスは複数の女悪魔と考えられ、アルズーラ山峡にある地獄とつながる洞穴から、ハエの姿で飛んで来るという。そして腐敗した死体を温床とし、世界に不浄をまき散らす。また、伝染病を媒介し、死を広めるのも彼女の使命である。 また、猛禽類や犬はドゥルジ・ナスから死体を守護する者とされ、従ってゾロアスター教では鳥葬が推奨される。.

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アムルタート

アムルタート (Amərətāt) とは、ゾロアスター教において崇拝される善神アムシャ・スプンタの一柱。 その名はアヴェスター語で「不滅」を意味する。 パフラヴィー語ではアムルダード (Amurdād)、現代ペルシア語でモルダード (Mordād) と呼ばれる。アルメニアではこの名前を借用し、マロウト花として民間祭儀に使用した。イスラム教ではマールートという天使の伝承に変化した。 女神と考えられ、同じく女神のハルワタートと密接不可分とされる。また、食物を司るとされ、悪神ザリチュ(渇き)の敵対者である。 スプンタ・マンユが創造した世界の七つの要素のうちの植物の守護神とされる。.

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アムシャ・スプンタ

アムシャ・スプンタ (Aməša Spənta) は、ゾロアスター教に於いて、最高神アフラ・マズダーに従う七人の善神。その名は「不滅の聖性」を意味する。なお、スプンタ・マンユはアフラ・マズダーと同一視されることがあり、その場合は六人と数えられる。 極めて抽象的、教理的な神格のため、中世以降はあまり信仰されなくなり、ゾロアスター教においての信仰は、ヤザタに取って代わられた。 本来はゾロアスター教よりも古いペルシャ土着の神々の中で、人類の守護者とされたものが取り入れられたとされる。.

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アンラ・マンユ

アンラ・マンユ (Angra Mainyu, Aŋra Mainiuu) またはアフリマン(Ahriman。中世ペルシア語形:アーリマン)は、ゾロアスター教に登場する悪神である。.

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アヴェスター

アヴェスターとはゾロアスター教の根本経典である。 なお「アヴェスター」というのは現代ペルシア語読みで、中世ペルシア語ではアパスターク(Apastāk)、或いはアベスターグ(Abestāg)と呼ばれていた。.

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アヴェスター語

アヴェスター語とは、ゾロアスター教の聖典『アヴェスター』に用いられた言語。.

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アフラ・マズダー

アフラマズダー神(右)から王権の象徴を授与されるアルダシール1世(左)のレリーフ(ナクシェ・ロスタム) アフラ・マズダー (Ahura Mazd&#x0101) は、ゾロアスター教の最高神である。 宗教画などでは、有翼光輪を背景にした王者の姿で表される。その名は「智恵ある神」を意味し、善と悪とを峻別する正義と法の神であり、最高神とされる。 ゾロアスター教の神学では、この世界の歴史は、善神スプンタ・マンユと悪神アンラ・マンユらとの戦いの歴史そのものであるとされる。 そして、世界の終末の日に最後の審判を下し、善なるものと悪しきものを再び分離するのがアフラ・マズダーの役目である。その意味では、彼は善悪の対立を超越して両者を裁く絶対の存在とも言える。 中世以降の教義では、パフラヴィー語形のオフルマズド (Ohrmazd)と呼ばれ、アムシャ・スプンタの筆頭スプンタ・マンユと同一視される。 この場合、古典的な教義に於けるアフラ・マズダーの役割(善神と悪神の対立の上にある絶対者)はズルワーンが担う。.

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アカ・マナフ

アカ・マナフ (Aka Manah) とは、ゾロアスター教の悪神の一人。 その名はアヴェスター語で「悪しき思考」を意味し、善神ウォフ・マナフの敵対者である。 また、パフラヴィー語形ではアコーマン (Akōman) と言う。 アカ・マナフに取り憑かれた人間は善悪の判断が付かなくなり、その選択は常に誤ったものになるという。.

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アシャ・ワヒシュタ

アシャ・ワヒシュタ (Aša Vahišta) は、ゾロアスター教において崇拝される善神アムシャ・スプンタの一柱。その名はアヴェスター語で「最善なる天則」を意味する。 パフラヴィー語ではアルドワヒシュト (Ardvahišt)、現代ペルシア語ではオルディーベヘシュト (Ordîbehešt) と呼ばれる。 正義・真実の神格化であり、したがって悪神ドゥルジ(偽り)の敵対者である。 ザラスシュトラ自身の直説であるガーサーなど、アヴェスターの初期の神学では、善なる者をアシャワン (ašavan 『義者』)、悪しき者をドルグワント (drəgvant 『不義者』) と呼ぶ。 アシャワン・ドルグワントは人間の宗教的な有り様を端的に表す概念として極めて重視され、アシャワンは死後必ず天国に赴くとされた。 後の神学では、敵対者であるドゥルジが不浄と関連づけられるようになったのに対応して、清潔を司るとされるようになった。 更に後世の中世以降の神学では火の守護神とされ、ついにはアシャは聖火そのものと同一視された。また、この時代にはドゥルジ・ナスが不浄の女悪魔たちとされるようになった為、インドラが彼の敵対者とされた。.

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アシュヴィン双神

アシュヴィン双神および彼らと瓜二つになったチヤヴァナの3人の中から夫チヤヴァナを言い当てるスカニヤー アシュヴィン双神(アシュヴィンそうしん、Aśvinau、अश्विन)は、インド神話における医術の神で、美しい、うりふたつの双子の神とされる。名は「馬(aśva)を持つ者(御者)」の意で沖田 2013, p. 33.

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アスラ

アスラ(असुर asura)とは、インド神話・バラモン教・ヒンドゥー教における神族または魔族の総称。 本来、『リグ・ヴェーダ』に見られるように、古代インドにおいてアスラは悪役的な要素はあまりなく、デーヴァ神族の王インドラに敵対することもある天空神・司法神ヴァルナとその眷属を指していたが、その暗黒的・呪術的な側面が次第に強調されるようになり、時代が下った古代インドではアスラを魔族として扱うようになった。「アスラはア(a=非)・スラ(sura=生)である」という俗語源説も、この転回を支持するものだった。 インド神話がバラモン教からヒンドゥー教へと発展し、シヴァ・ヴィシュヌが新しく主神となると、アスラはヴァルナの眷属であるという設定はなくなり、神々の敵対者、主にダーナヴァ族・ダイティヤ族の総称としてアスラの呼称は使われるようになった(カシュヤパ仙の憎しみから生まれたヴリトラや、シヴァの破壊衝動から生まれたジャランダーラなどもアスラとして扱われているため、必ずしもこの限りではない)。彼らはデーヴァ(神々)のようにアムリタを飲んではいないため、不死・不滅の存在ではないが、自らに想像を絶する厳しい苦行を課すことによって神々をも超越する力を獲得し、幾度となくデーヴァ(神々)から世界の主権を奪うことに成功している。 アスラが仏教に取り込まれてそれが中国に伝わると、漢字を当てて「阿修羅」と表記されるようになった。また、中国において「阿」の文字が名の接頭辞(日本でいう「○○ちゃん」、また1文字の女性名(:Category:日本語の女性名参照)に添えられる「お」に該当する)と同じ表現であることからか、「修羅」とも呼ばれる。.

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インドラ

インドラ。アイラーヴァタに乗っている ミャンマー、タヂャーミン寺院のインドラ(サッカ) インドラ(Indra、इंद्र、इन्द्र)はバラモン教、ヒンドゥー教の神の名称である。省略しない名称は「サンスクリット語:シャクロー・デーヴァナーン・インドラハ、パーリ語:サッコー・デーヴァナン・インドー」で「強力な神々の中の帝王」を意味する(シャクラ・デーヴァナーン・インドラハ)とする文献も。「」は、男性名詞「(男神)」の複数形・属格。は、(王、征服者)の単数形・主格。「(シャクロ―)」は形容詞「(強力な、有能な)」の変化形。インドラの修飾語であるが、固有名詞とする説もある。その場合は「神々の帝王であるシャクラ」となる。。「シャクラ()」や「サッカ()」とも呼ばれる。 デーヴァ神族に属する雷霆神、天候神、軍神、英雄神である。ディヤウスとプリティヴィーの息子。 特に『リグ・ヴェーダ』においては、最も中心的な神であり、ヴァルナ、ヴァーユ、ミトラなどとともにアーディティヤ神群の一柱とされる。また、『ラーマーヤナ』には天空の神として登場する。 漢訳では、因陀羅・釋提桓因・帝釈天・天帝釈・天主帝釈・天帝・天皇などと書かれ、特に仏教における帝釈天の名で知られている。 株式会社日立ソリューションズ・ビジネス 『世界大百科事典 第2版』 Kotobank、2014。楠戸義昭 『戦国名将・智将・梟将の至言』 学習研究社、2009。楠戸義昭 『戦国武将名言録』 PHP研究所、2006。。-->.

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インド神話

ヒンドゥー教の最高神の一柱、シヴァの石像 インド神話(インドしんわ)は、インドに伝わる神話であり、特にバラモン教、ヒンドゥー教、仏教に伝わるものを指す。成立時期や伝承者の層などによって様々な神話があるが、概ねヴェーダ神話がバラモン教に、叙事詩・プラーナ神話がヒンドゥー教に属し、ブラーフマナ・ウパニシャッド神話がその両者を繋ぐものと考えられている。 以下、ヴェーダ神話とブラーフマナ・ウパニシャッド神話、叙事詩・プラーナ神話の3つに大別して概説する。.

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ウォフ・マナフ

ウォフ・マナフ (Vohu Manah) は、ゾロアスター教において崇拝される善神アムシャ・スプンタの一柱。その名はアヴェスター語で「善い思考」を意味する。 パフラヴィー語ではワフマン (Vahman)、 現代ペルシア語ではバフマン (Bahman) と呼ばれる。 伝説によれば、最初にザラスシュトラの前に現れ、アフラ・マズダーのもとへ連れて行った神でもある。 「善い思考」の神格化であり、特に善悪の分別を司る。人間の善行と悪行を記録し、裁きを下す神ともされ、死後 人間を天国で最初に出迎えるのもウォフ・マナフであるとされる。また、悪神アカ・マナフの敵対者である。 中世以降の神学では、動物、特に家畜の守護神とされた。.

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ザラスシュトラ

ラスシュトラ(アヴェスター語:Zaraθuštra、Zartošt,زرتشت、紀元前13世紀?~紀元前7世紀?)は、ゾロアスター教の開祖である。近年の研究では、前10世紀から前11世紀にかけて活躍したといわれるが、研究者によって異なる。たとえば、前1750年から前1500年にかけて、また前1400年から前1200年にかけて、イランの伝統では前570年頃、パーシー教では前6000年より以前ともされる。一神教を最初に提唱したともいわれるが、ゾロアスター経典の中には、古代アーリア人に共通する多くの神々が登場する。したがって、正確には「数多くの神々の中から、崇拝に値する神をアフラ・マズダーだけとした」人物である。その教えは、ユダヤ教、キリスト教に影響を及ぼした。 ニーチェの著作『ツァラトゥストラはかく語りき』の影響から「ツァラトゥストラ」として有名だが、これはペルシア語での呼称をドイツ語読みしたものである。日本語では英語名の転写ゾロアスター(Zoroaster)の名で知られるが、これは古代ギリシア語での呼称であるゾーロアストレース(Ζωροάστρης, Zōroastrēs)に由来する。.

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ザリチュ

ザリチュ(Zairic)とは、ゾロアスター教の悪神の一人。 その名はアヴェスター語で「渇き」を意味し、善神アムルタートの敵対者である。 また、悪神タルウィのパートナーであり、常に並び称される。 有用植物を滅ぼし、毒草を蔓延らせる事が使命である。 さりちゆ Category:邪神・悪神.

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シヴァ

ヴァ(; サンスクリット: 、「吉祥者」の意)はヒンドゥー教のである。現代のヒンドゥー教では最も影響力を持つ3柱の主神の中の1人であり、特にシヴァ派では最高神に位置付けられている。 トリムルティ(ヒンドゥーの理論の1つ)ではシヴァは「破壊/再生」を司る様相であり、ブラフマー、ヴィシュヌとともに3柱の重要な神の中の1人として扱われているZimmer (1972) p. 124.

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スラヴ語派

ラヴ語派(スラヴごは)とは、インド・ヨーロッパ語族バルト・スラヴ語派の一派で、スラヴ系諸民族が話す言語の総称。かつては同民族の祖先スラヴ人に話される「スラヴ祖語」が存在したと想定されるが、スラヴ人の民族大移動の頃(5 - 6世紀)から分化が進み、次第に各語群が独自の特徴を明確にし始め、12世紀には単一言語としての統一は完全に失われた。.

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スプンタ・アールマティ

プンタ・アールマティ (Spənta Ārmaiti) は、ゾロアスター教において崇拝される善神アムシャ・スプンタの一柱松村一男『世界の神々の事典 - 神・精霊・英雄の神話と伝説 - 』学研〈Books Esoterica 事典シリーズ 5〉、2004年、ISBN 978-4-05-603367-0。 その名はアヴェスター語で「神聖なる敬虔・献身」、「心に従う者」を意味する。パフラヴィー語では、スパンダルマド (Spandarmad) と呼ばれる。 女神と考えられ、女性の守護神とされる。また、悪神タローマティ(背教)の敵対者である池上正太『オリエントの神々』新紀元社〈Truth In Fantasy 74〉、2006年、ISBN 4-7753-0408-9。 地母神とも考えられ、スプンタ・マンユが創造した世界の七つの要素のうちの大地の守護神とされる。後にその役割をアナーヒターに奪われる形で女性の徳目を管轄する存在となった。 アールマティの原型はヴェーダに見られ、その中では地母神とされている。.

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ゾロアスター教

ゾロアスター教(ゾロアスターきょう、 、、、中国語:祆教(けんきょう・シェンジャオ/xiān jiào))は、古代ペルシアを起源の地とする善悪二元論的な宗教である。『アヴェスター』を根本経典とする。.

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タルウィ

タルウィ(Taurvi)とは、ゾロアスター教の悪神の一人。 その名はアヴェスター語で「熱」を意味し、水を司る善神ハルワタートの敵対者である。 また、悪神ザリチュのパートナーであり、常に並び称される。 植物を滅ぼす悪神である一方、毒草の創造者とも考えられている。.

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タローマティ

タローマティ (Tarōmaiti)とは、ゾロアスター教の悪神の一柱。 その名はアヴェスター語で「背教」を意味し、善神スプンタ・アールマティの敵対者であり、アールマティが女神である様に女神である。 アルヤーマー・イシュヨーという呪文を最も嫌うという。 category:ゾロアスター教の神 Category:邪神・悪神.

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サルワ

ルワ (Saurva)とは、ゾロアスター教の悪神の一人。 その名はアヴェスター語で「無秩序」を意味し、善神フシャスラ・ワルヤの敵対者である。 フシャスラはアフラ・マズダーによる理想的統治を神格化したものであり、 サルワはその秩序を破壊し、地上に無政府状態を作ることを使命とする。 中世ゾロアスター教の教典には、彼が金属の神でもあるフシャスラの溶鉱によって滅ぼされることが説かれている。 なおバラモン・ヒンドゥー教でサルワに相当するサルヴァはルドラ神(シヴァ神)の別名である。 シヴァ神は破壊神であり、名前以外に属性もサルワと共有している。.

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サンスクリット

Bhujimolという書体を使って書かれており、椰子の葉からできている (貝葉)。 サンスクリット(संस्कृत、saṃskṛta、Sanskrit)は、古代インド・アーリア語に属する言語。インドなど南アジアおよび東南アジアにおいて用いられた古代語。文学、哲学、学術、宗教などの分野で広く用いられた。ヒンドゥー教、仏教、シーク教、ジャイナ教の礼拝用言語でもあり、現在もその権威は大きく、母語話者は少ないが、現代インドの22の公用語の1つである。 サンスクリットは「完成された・洗練された(言語、雅語)」を意味する。言語であることを示すべく日本ではサンスクリット語とも呼ばれる。 漢字表記の梵語(ぼんご)は、中国や日本でのサンスクリットの異称。日本では近代以前から、般若心経など、サンスクリットの原文を漢字で翻訳したものなどを通して、梵語という言葉は使われてきた。梵語は、サンスクリットの起源を造物神ブラフマン(梵天)とするインドの伝承を基にした言葉である。.

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サーサーン朝

ーサーン朝(サーサーンちょう、Sassanid、ساسانيان - 、226年 - 651年)はイラン高原・メソポタミアなどを支配した王朝・帝国。首都はクテシフォン(現在のイラク)。.

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前田耕作

前田 耕作(まえだ こうさく、1933年2月1日- )は、日本のアジア文化研究者。アフガニスタン文化研究所所長・和光大学名誉教授。三重県出身。.

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筑摩書房

株式会社筑摩書房(ちくましょぼう)は、日本の出版社。筑摩書房のマーク(空を截る鷹)のデザインは青山二郎作。 文学者を中心に個人全集は、増補改訂し繰り返し刊行するので、「全集の筑摩」と称されている。特に『世界文学全集』は多くの類書シリーズを刊行した。ほかに古典・現代文の教科書を現在まで毎年出版している。月刊PR誌に『ちくま』がある。.

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白水社

株式会社白水社(はくすいしゃ)は、日本の出版社。語学書や翻訳書の出版を多く手がける。新人劇作家の登竜門といわれる岸田國士戯曲賞を主催していることでも知られる。 社名は、屈原の長詩「離騒」の註の「淮南子に言ふ、白水は崑崙(こんろん)の山に出で、これを飲めば死せずと。神泉なり」に由来する。.

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青木健 (宗教学者)

青木 健(あおき たけし、1972年 - )は、日本の宗教学者。静岡文化芸術大学教授(2017年4月着任)。 東京大学文学部卒業、同大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。2003年「中世インドのイスラーム的ゾロアスター教 アーザル・カイヴァーン学派の思想とサーサーン王朝時代ゾロアスター教からの連続性」で博士(文学)。慶應義塾大学言語文化研究所兼任所員。専門はゾロアスター教、イラン・イスラーム思想。.

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辻直四郎

辻 直四郎(つじ なおしろう、1899年11月18日 - 1979年9月24日)は、日本の古代インド学者・言語学者で、日本におけるインド古典学研究を開拓し、業績は海外の学会でも高く評価された。.

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邪神

邪神(じゃしん)とは人間にとって災いをなす神である。類義語に悪神、魔神、魔王などがある。.

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東洋文庫 (平凡社)

東洋文庫(とうようぶんこ; The Eastern Library)、別称で平凡社東洋文庫(へいぼんしゃとうようぶんこ)は、平凡社が刊行する叢書シリーズ。1963年に創刊。2013年秋の創刊50周年を機にファンクラブ「東洋文庫読者倶楽部」を発足している。.

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松村一男

松村 一男(まつむら かずお、1953年 - )は、日本の神話学者、和光大学教授。専攻は神話学、宗教史学。 千葉県市川市生まれ。1976年、一橋大学社会学部卒業。1986年、東京大学大学院人文科学研究科宗教学単位取得退学。カリフォルニア大学ロサンゼルス校インド・ヨーロッパ学博士課程修了。天理大学教授、和光大学表現学部教授。.

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