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銀河フィラメント

索引 銀河フィラメント

銀河フィラメント(ぎんがフィラメント、galaxy filaments)または、超銀河団Complex(supercluster complexes)あるいはグレートウォール (great walls) は、宇宙物理学の用語であり、現在のところ、大クエーサー群と共に知られている宇宙の最大の構造の1つである Boris V. Komberg, Andrey V. Kravtsov, Vladimir N. Lukash; "The search and investigation of the Large Groups of Quasars";;R.G.Clowes; "Large Quasar Groups - A Short Review"; The New Era of Wide Field Astronomy, ASP Conference Series, Vol.

33 関係: おとめ座超銀河団じょうぎ座銀河団うお座・くじら座超銀河団Complexうみへび座・ケンタウルス座超銀河団かみのけ座銀河団かみのけ座超銀河団大クエーサー群天体物理学宇宙の大規模構造ペルセウス座・うお座超銀河団ハワイ大学システムハーバード・スミソニアン天体物理学センターハッブルの法則ハッブル・ディープ・フィールドバリオンヘルクレス座・かんむり座グレートウォールパーセクろ座銀河団ガンマ線バーストグレート・アトラクターグレートウォールケンタウルス座スローン・グレートウォール光年CfA赤方偏移サーベイClG J2143-4423フィラメント超空洞超銀河団赤方偏移Λ-CDMモデルU1.27暗黒物質2MASS

おとめ座超銀河団

おとめ座超銀河団(おとめざちょうぎんがだん、Virgo Supercluster)は、銀河系(天の川銀河)、アンドロメダ銀河、大マゼラン雲などからなる局部銀河群を含む超銀河団である。局部超銀河団とも呼ばれる。.

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じょうぎ座銀河団

じょうぎ座銀河団(じょうぎざぎんがだん、英: Norma Cluster ; 別名 ACO 3627 または Abell 3627)は、空間密度の高い銀河団の一つで、質量は1015太陽質量 のオーダーと見積もられている。 地球から約68メガパーセク(2億2000万光年)と近く明るい銀河団だが、銀河面吸収帯(天の川銀河内の星間物質が観測を妨げる星野)に位置し、可視光観測が困難である。 グレート・アトラクター中心に近く、関連性が研究されてきた。 2014年9月に、ハワイ大学のを中心とするグループが、グレート・アトラクターを中心として、それに重力的に支配された銀河から構成される、直径約5億2千万光年のラニアケア超銀河団を提案する論文を発表した。この説では、グレート・アトラクターの位置は、じょうぎ座銀河団にほぼ一致するとしている。.

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うお座・くじら座超銀河団Complex

うお座・くじら座超銀河団Complex(Pisces-Cetus Supercluster Complex)は、超銀河団、銀河フィラメントの複合体で、おとめ座超銀河団を含む(おとめ座超銀河団の中には、銀河系を含む局部銀河群が含まれる) 。 ハワイ大学の天文学者ブレント・タリーが1987年に発見した。.

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うみへび座・ケンタウルス座超銀河団

近傍宇宙の大規模構造マップ(超銀河座標)。 近赤外線による銀河系外天体の総パノラマ図。2MASSサーベイで得られたデータに基づいて作成された。右上の Centaurus Cluster の表記から青色の矢印をたどったケンタウルス座銀河団が超銀河団の中心である。 うみへび座・ケンタウルス座超銀河団(うみへびざ・ケンタウルスざちょうぎんがだん、英: Hydra-Centaurus Supercluster)は、われわれの天の川銀河を含むおとめ座超銀河団の、最近の隣接超銀河団である。 この超銀河団の中心は、次の4つの大きな銀河団を含む集団であり、これはケンタウルス座超銀河団 (Centaurus Supercluster) とも呼ばれている。.

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かみのけ座銀河団

かみのけ座銀河団(かみのけざぎんがだん、英:Coma Cluster、別名:Abell 1656)は、確認されただけで1000個以上の銀河を含む大きな銀河団である。しし座銀河団(Abell 1367)と共に、かみのけ座超銀河団を構成する、2つの主要な銀河団の一方である。 銀河団の地球からの平均距離は99Mパーセク(3.21億光年)である。中央の領域は、2つの巨大楕円銀河、NGC 4874とNGC 4889により支配されている。星野では銀河座標の北極付近の数度の範囲に見える。銀河団の中央部分に存在する銀河のほとんどは、楕円銀河である。矮小銀河も巨大楕円銀河と同様に、大量に銀河団の中で見出される。 空間密度の高い銀河団の例にもれず、構成銀河は圧倒的に楕円銀河とレンズ状銀河(S0銀河)である。ごく少数の形成年代の若い渦巻銀河も存在するが、それらの大部分は銀河団の周辺近くにある。.

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かみのけ座超銀河団

かみのけ座超銀河団(かみのけざちょうぎんがだん、Coma Supercluster)とは、地球から見てかみのけ座の方向に約3億光年離れた位置にある超銀河団である。初めて発見された宇宙の大規模構造である。.

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大クエーサー群

大クエーサー群(だいクエーサーぐん、Large quasar group・LQG)とは、複数のクエーサーで構成された宇宙の大規模構造である。銀河フィラメントと並んで、宇宙最大の構造を形成しており、そのうちU1.27は、ヘルクレス座・かんむり座グレートウォールに次いで宇宙で最も大きな構造物である。.

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天体物理学

天体物理学(てんたいぶつりがく、英語:astrophysics)は、天文学及び宇宙物理学の一分野で、恒星・銀河・星間物質などの天体の物理的性質(光度・密度・温度・化学組成など)や天体間の相互作用などを研究対象とし、それらを物理学的手法を用いて研究する学問である。宇宙物理学とも。天文学の中でも19世紀以降に始まった比較的新しい分野で、天文学の近代部門の代表的な分野と目されている。 例として、宇宙論の研究は、理論天体物理学の中で最も規模の大きな対象を扱う学問であるが、逆に宇宙論(特にビッグバン理論)では、我々が知っている最も高いエネルギー領域を扱うがゆえに、宇宙を観測することがそのまま最も微小なスケールでの物理学の実験そのものにもなっている。 実際には、ほぼ全ての近代天文学の研究は、物理学の要素を多く含んでいる。多くの国の天文学系の大学院博士課程の名称は、「天文学 (Astronomy)」や「天体物理学 (Astrophysics)」などまちまちだが、これは専攻の学問内容よりもその研究室の歴史を反映しているに過ぎない。.

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宇宙の大規模構造

宇宙の大規模構造(うちゅうのだいきぼこうぞう、)は、宇宙の中で銀河の分布が示す巨大な泡のような構造である。宇宙の泡構造と呼ばれることもある。.

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ペルセウス座・うお座超銀河団

ペルセウス座・うお座超銀河団(ペルセウスざ・うおざちょうぎんがだん、英: Perseus-Pisces Supercluster)は、現在知られている、最大の宇宙の大規模構造の一つ(超銀河団)である。2.5 億光年の距離にありながら、この銀河団のチェーンは、北天の冬空で 40°以上の広がり持つ。ペルセウス座・うお座超銀河団は、近傍の宇宙(3 億光年以内)において、 局部超銀河団(おとめ座超銀河団の別名)の両サイドに位置する、2つの支配的な銀河の密集域の一つであり、銀河系の銀河面の近くに見える。 ペルセウス座・うお座超銀河団を構成する主な銀河団は、 Abell 262、 Abell 347 および Abell 426 である。.

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ハワイ大学システム

ハワイ大学(University of Hawaii、略称:UH)は、アメリカ合衆国ハワイ州の州立大学システムである。 3つの大学キャンパス、および7つのコミュニティーカレッジなど米国のハワイ州全土の6つの島に分布する様々な研究施設を示している。 同州オアフ島マノア地区に本部があり(ハワイ大学マノア校)、本部を合わせ3つの四年制大学、7つの二年制短期大学を抱える。1907年創立。特にアジア太平洋研究、海洋学などが有名である。 10箇所あるハワイ大学のキャンパスと教育施設は6つのハワイ諸島、カウアイ島、オアフ島、モロカイ島、ラナイ島、マウイ島、ハワイ島に所在する。.

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ハーバード・スミソニアン天体物理学センター

CfA外観 ハーバード・スミソニアン天体物理学センター( - てんたいぶつりがく - 、CfA; Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics)は、アメリカのマサチューセッツ州ケンブリッジに位置する天文学・宇宙物理学に関する研究所である。 ハーバード大学天文台とスミソニアン天体物理観測所によって構成されている。この両者は長期にわたって協力関係を持っていたが、1955年により効率的な運営と研究の推進を行うためにスミソニアン天体物理観測所が本部をケンブリッジに移した。1973年に正式に共同運営を開始し、現在のCfAが誕生した。 小惑星(10234)シクスティガーデンは、研究所の住所である 60 Garden Street にちなんで名づけられた。.

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ハッブルの法則

ハッブルの法則(ハッブルのほうそく)とは、天体が我々から遠ざかる速さとその距離が正比例することを表す法則である。1929年、エドウィン・ハッブルとミルトン・ヒューメイソンによって発表された。この発見は、宇宙は膨張しているものであるとする説を強力に支持するものとなった。 v を天体が我々から遠ざかる速さ(後退速度)、D を我々からその天体までの距離とすると、 となる。ここで比例定数 H_0 はハッブル定数 (Hubble constant) と呼ばれ、現在の宇宙の膨張速度を決める。 ハッブル定数は時間の逆数の次元 T をもち、通常はキロメートル毎秒毎メガパーセク(記号: km/s/Mpc)が単位として用いられる。2014年現在最も正確な値は、プランクの観測による である。換言すれば、銀河は実視等級20等程度までスペクトル観測が可能であるが、いずれの銀河もそのスペクトルは赤のほうにずれている、これを赤方偏移という。これがドップラー効果とすれば銀河までの距離と後退速度の間に一定の法則性を発見したものといえる。 1927年にジョルジュ・ルメートルもハッブルと同等の法則を提唱していたが、フランス語のマイナーな雑誌に掲載されたためそのときは注目されなかった。ルメートルはスライファーとハッブルの観測データを用いている。.

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ハッブル・ディープ・フィールド

ハッブル・ディープ・フィールド。 ハッブル・ディープ・フィールド(Hubble Deep Field、HDF)とは、ハッブル宇宙望遠鏡による一連の観測結果に基づいた、おおぐま座の非常に狭い領域の画像である。ハッブル深宇宙などとも呼ばれる。画像の大きさは差し渡し144秒角であり、これは100メートル先に置いたテニスボールの大きさと同じである。この画像は、1995年12月18日から12月28日まで10日間続けて、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野惑星カメラ2(Wide Field and Planetary Camera 2、WFPC2)で撮影された342枚の画像を組み合わせて得られたものである。 撮影された領域は非常に狭く、また画像内には銀河系の星は、ほとんど写っていない。画像内に写っている約3000の天体のほとんど全てが銀河であり、その中にはこれまで知られている中で最も若く遠いものも含まれている。このように非常に多数の若い銀河の姿を明らかにしたために、HDFは初期宇宙を研究する宇宙論において画期的な画像となり、画像が作られて以来400近い論文の基となっている。 HDFの観測から3年後には、似たような方法で南天の一領域の画像が作られ、(、HDF-S)と名付けられた。この2つの領域が似通っていたことから、宇宙は大きな規模で見ると均一であり、地球は宇宙の中で典型的な位置にあるという説(宇宙原理)がさらに強固なものとなった。2004年には、より詳細なハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド(Hubble Ultra Deep Field、HUDF)が、合計11日間の観測から作られた。HUDFはこれまで可視光の波長域で撮影されたものとしては最も暗い天体まで写っている天体写真である。.

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バリオン

バリオン(baryon)とは、3つのクォークから構成される亜原子粒子である。素粒子物理学の標準模型では、ハドロンの一種である。重粒子(じゅうりゅうし)とも言う。.

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ヘルクレス座・かんむり座グレートウォール

ヘルクレス座・かんむり座グレートウォール(ヘルクレスざ・かんむりざグレートウォール、Hercules-Corona Borealis Great Wall)は、銀河フィラメントの1つである。長さは100億光年に達し、2013年現在知られている中で最大の宇宙の大規模構造である。.

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パーセク

パーセク(、記号: pc)は、距離を表す計量単位であり、約 (約3.26光年)である。主として天文学で使われる。 1981年までは天文学の分野に限り国際単位系 (SI) と併用してよい単位とされていたが、現在ではSIには含まれていない単位である。 年周視差が1秒角 (3600分の1度) となる距離が1パーセクである。すなわち、1天文単位 (au) の長さが1秒角の角度を張るような距離を1パーセクと定義する。 1 パーセクは次の値に等しい。.

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ろ座銀河団

ろ座銀河団(ろざぎんがだん、英: Fornax Cluster)は、約6500万光年の距離にある、1億光年以内ではおとめ座銀河団についで2番目に空間密度が高い銀河団である(ただし、おとめ座銀河団と比較すれば非常に小さい)。 この銀河団は基本的にはろ座の領域内にあり、おそらく近傍のエリダヌス座銀河群はこの銀河団に従属している。銀河団としては小規模であるが、ろ座銀河団は、このような銀河団の進化についての価値ある情報源である。それは、サブグループ(エリダヌス座銀河群)がメイングループ(ろ座銀河団)に吸収される際の現象を見せてくれ、 銀河スケールの上位構造についての手がかりを与えてくれる。 銀河団の中心にはNGC 1399があり、他に主な構成メンバーとしてNGC 1427A と NGC 1404がある。.

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ガンマ線バースト

1999年1月23日に起きたガンマ線バースト GRB 990123 の可視光での残光(白い四角形の中の輝点。右は拡大図)。残光の上部に伸びるフィラメント状の天体はバースト源をもつと思われる銀河。この銀河は別の銀河との衝突によって形が歪んでいる。 ガンマ線バースト(ガンマせんバースト、、)は、天文学の分野で知られている中で最も光度の高い物理現象である。 ガンマ線バーストではガンマ線が数秒から数時間にわたって閃光のように放出され、そのあとX線の残光が数日間見られる。この現象は天球上のランダムな位置で起こり、一日に数回起きている。 ガンマ線バーストを起こす元となる仮想的な天体をガンマ線バースターと呼ぶ。2005年現在では、ガンマ線バーストは極超新星と関連しているという説が最も有力である。超大質量の恒星が一生を終える時に極超新星となって爆発し、これによってブラックホールが形成され、バーストが起こるとされる。多くのガンマ線バーストは何十億光年も離れた場所で生じている事実は、この現象が極めてエネルギーが高く(太陽が100億年間で放出するエネルギーを上回る)、かつめったに起こらない現象である事を示唆している(1つの銀河で数百万年に一度しか発生しない)。これまで観測された全てのガンマ線バーストは銀河系の外で生じている。似たような現象として軟ガンマ線リピーターがあるが、これは銀河系内のマグネターによるものである。ガンマ線バーストが銀河系で生じ、地球方向に放出された場合、大量絶滅を引き起こすと仮定されている。 しかし天体物理学界ではガンマ線バーストの詳細な発生機構についての合意は得られていない。.

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グレート・アトラクター

レート・アトラクター(Great Attractor)は、近傍宇宙の大規模構造の一つであり、いくつかの銀河および銀河団の特異運動からその存在が予測されている銀河間空間内の重力異常である。うみへび座・ケンタウルス座超銀河団の範囲内に位置し銀河系の数万倍の質量集中を持つと考えられている。これは、グレート・アトラクターが数億光年に渡る宇宙の領域内にある銀河とそれが属する銀河団の運動に及ぼす影響の観測から推定されたものである。 これらの銀河はすべてハッブルフローに従う赤方偏移を受けているが、これらの銀河の赤方偏移の偏差は、重力異常を観測するのに十分である。これらの赤方偏移の偏差は、特有速度として知られているものであり、偏角 (銀河系、グレート・アトラクター、観測される銀河に挟まれる角)に応じておよそ +700 km/s から -700 km/s までの値を取る。.

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グレートウォール

レートウォール(The Great Wall)は、宇宙の中でこれまでに知られている最も大きな構造の一つである。グレートウォールは地球から約2億光年離れた位置にあり、5億光年以上の長さと約3億光年の幅を持つ、膨大な数の銀河からなる「壁」である。「壁」の厚さは約1500万光年しかない。1989年にハーバード・スミソニアン天体物理学センターのマーガレット・ゲラーとジョン・ハクラらによる銀河の赤方偏移サーベイ観測(CfA赤方偏移サーベイ)によって発見され、中国の万里の長城(英語では )にちなんでこの名が付けられた。 このグレートウォールがどこまで続いているかは明らかになっていない。我々の銀河系のガスや塵が遠方の銀河からの光を遮るため、銀河面に重なっている部分については銀河の分布を観測することができないためである。 グレートウォールの起源については、現在の仮説ではフィラメント状に分布するダークマターの濃い部分に沿って銀河が存在するためにこのような構造ができたものと考えられている。宇宙で最も大きなスケールでは、構造形成を支配するのはこのようなダークマターである。ダークマターは重力によって通常の物質(バリオン)を引き寄せるため、この通常物質でできた天体が長くて薄い超銀河団の壁を形作っているのを見ることになる。 なお、現在では CfA サーベイよりも遠方の銀河を調べるさらに大規模なサーベイ観測プロジェクトがいくつか行われ、その結果同様のフィラメント構造が数多く発見されているため、ゲラーとハクラが発見した構造以外についても一般名詞的にグレートウォールと呼ぶことがある(その場合、ゲラーとハクラが発見した構造は「CfA2グレートウォール」などと呼ぶ)。.

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ケンタウルス座

ンタウルス座(Centaurus)は、トレミーの48星座の1つ。南天の明るい星座である。日本では星座の半分程度しか見えない場所が多く、全体が見えるのは沖縄県の一部や小笠原諸島の一部地域である。 α星・β星ともに、全天21の1等星の1つである。.

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スローン・グレートウォール

ーン・グレートウォール (英) は、銀河が構成する巨大ウォールの一つである。グレートウォール は同様の一つの巨大ウォール(銀河フィラメント)であり、スローン・グレートウォールとは別物である。 スローン・グレートウォールは、スローン・デジタル・スカイサーベイ (SDSS)のデータに基づいてプリンストン大学の J. Richard Gott III と Mario Jurić およびその共同研究者達によって発見され、2003年10月23日に発表された。 ウォールの大きさは全長13億8000万光年(423Mpc)であり、地球から見かけの距離が10.2億光年、実際の距離は10.6億光年の位置にある。現在のところ知られている最大級の宇宙の大規模構造であり、ヘルクレス座・かんむり座グレートウォール(全長100億光年)、U1.27(全長40億光年)、U1.28(全長20億光年)に次いで4番目に大きい。 スローン・グレートウォールは、1989年にハーバード大学のマーガレット・ゲラーとジョン・ハクラらによって発見された、それまでの最大の宇宙構造であるグレートウォール と比較して3倍近く大きい。 スローン・グレートウォールは、SIMBADにおいては、ハイパークラスター SCl 126 として登録されている 。.

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光年

光年(こうねん、light-year、Lichtjahr、記号 ly)は、主として天文学で用いられる距離(長さ)の単位であり、正確に 、約9.5兆キロメートルである。1981年まではSI併用単位であった。.

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CfA赤方偏移サーベイ

CfA赤方偏移サーベイは、宇宙の大規模構造を明らかにするために行われた世界初の赤方偏移サーベイ観測である。その名が示す通り、ハーバード・スミソニアン天体物理学センター(CfA)のマーガレット・ゲラーとジョン・ハクラらによって1977年に開始され、1982年に最初の観測が終了した 第2次CfAサーベイ(1985–95)により、多数の銀河が連なる超銀河団、いわゆるグレートウォールが1989年に発見された。超空洞(ボイド)と呼ばれる銀河の少ない領域に囲まれたこのグレートウォールの発見は、ビッグバンから現在までの間に重力によって作られ得る構造よりも大きいことから、当時の天文学者を大いに驚かせた。この発見以降、超銀河団は宇宙のインフレーションにおける量子ゆらぎによって作られたと考えられるようになっている。.

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ClG J2143-4423フィラメント

ClG J2143-4423フィラメントとは、原始銀河団のClG J2143-4423を取り囲む銀河フィラメントである。 この銀河フィラメントは、最低でも長さが3億光年、幅が5000万光年もある巨大な構造物である。注目すべきは、このようなスローン・グレートウォールにも匹敵する構造物が、赤方偏移の値が2.38という遠い宇宙で発見されたことである。それは109億年前の宇宙に存在する、地球から189億光年も遠くにある構造物である。すなわち、宇宙誕生から約28億年後には、既にこのような大規模構造が発達していたことを示している。ClG J2143-4423フィラメントは見つかっている中で最も遠い宇宙の大規模構造である。.

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超空洞

超空洞(ちょうくうどう)は、現在観測されている宇宙の大規模構造において、泡沫状に分布する超銀河団領域がちょうど膜のようなかたちとなって包含している、何も存在しない空間を指す。そのまま英語でボイドまたはヴォイド とも言う。 銀河団の分布を石鹸泡に喩えれば、ボイドは泡の中の空洞にあたる。.

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超銀河団

超銀河団(ちょうぎんがだん、supercluster、supercluster of galaxy)とは、宇宙において、銀河群や銀河団が集まり形成されている銀河の大規模な集団であり、1億光年以上の広がりをもつものもある。 超銀河団が連なりさらに大きな構造(銀河フィラメント)を形作り、その間にはほとんど銀河の見られない超空洞(ボイド)があることもわかってきた。.

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赤方偏移

赤方偏移(せきほうへんい、redshift)とは、主に天文学において、観測対象からの光(可視光だけでなく全ての波長の電磁波を含む)のスペクトルが長波長側(可視光で言うと赤に近い方)にずれる現象を指す。 波長λのスペクトルがΔλだけずれている場合、赤方偏移の量 z を と定義する。.

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Λ-CDMモデル

Λ-CDMモデルとは、「冷たい暗黒物質 (Cold Dark Matter, CDM)モデル」に宇宙項 Λ を加えた宇宙モデルのこと。英語圏では“Lambda-Cold Dark Matter Model”とも表記し、「ラムダ・コールド・ダークマター・モデル」と読む。Λ-CDMあるいはLCDMと略記される場合が多い Heart of Darkness: Unraveling the Mysteries of the Invisible Universe, by Jeremiah P. Ostriker and Simon Mitton、2013年、Princeton University Press刊。243, 252, 253頁。それを敢えて日本語に直訳すれば「ラムダ項入りの冷たいダークマター・モデル」あるいは「宇宙項入りの冷たい暗黒物質モデル」などとなるかもしれないが、いずれにせよ不自然な日本語になってしまうので、ここではΛ-CDMモデルという表記を採用した。 銀河の回転運動(中心部の回転速度と周辺部の回転速度が同じであるというアノマリー)や銀河群、銀河団の運動の観測から、宇宙には光を発しない暗黒物質が存在することを仮定する。そして、元素合成理論から、暗黒物質の主成分が暗い天体(ブラックホール、褐色矮星等)ではないこと、さらに普通の物質とは重力以外では弱く相互作用しない非バリオン的な物質であることが知られている。その中でも、ニュートリノのような軽い(熱い)粒子ではなく、重い(冷たい)粒子(アクシオン、ニュートラリーノなど)があると、インフレーション理論で生まれた揺らぎが成長することによって、現在の宇宙の階層構造になったという観測事実をうまく説明できる。.

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U1.27

U1.27とは、しし座にある大クエーサー群の1つである。発見当時、知られている中で最大の宇宙の構造物であったが、この記録保持は、10ヶ月後に発見されたヘルクレス座・かんむり座グレートウォールに更新されるまでの短い期間であった。.

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暗黒物質

暗黒物質(あんこくぶっしつ、dark matter ダークマター)とは、天文学的現象を説明するために考えだされた「質量は持つが、光学的に直接観測できない」とされる、仮説上の物質である。"銀河系内に遍く存在する"、"物質とはほとんど相互作用しない"などといった想定がされており、間接的にその存在を示唆する観測事実は増えているものの、その正体は未だ不明である。.

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2MASS

2MASS は、米国の研究機関が実施した近赤外線領域での天文観測プロジェクトの1つであり、 Two Micron All-Sky Survey (直訳すれば「2マイクロメートル(波長)における全天サーベイ」) の意味である 。 観測は、完全な全天走査を行なうため、北半球と南半球にそれぞれ1基ずつ設置された望遠鏡 (Fred Lawrence Whipple Observatory (米国アリゾナ州) と セロ・トロロ汎米天文台 (チリ) に設置) で、1997年から2001年にかけて実施された。この最新の全星野の地図作成という、極めて野心的なプロジェクトの処理済最終データは、2003年にリリースされた。これにおいて全天は、2マイクロメートル赤外線領域の、J (1.25 \mum)、 H (1.65 \mum)、 および Ks (2.17 \mum)という3つの波長帯(バンド)での測光データで網羅されている。 このサーベイの目標は大体次のようなものである。.

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