目次
30 関係: 対地速度、対気速度計、密度、地球の大気、マッハメーター、マッハ数、ノット、ピトー管、フライトコンピューター、ベルヌーイの定理、エア・データ・コンピュータ、全圧、動圧、国際標準大気、倍数、空気、相対速度、音速、計器、高度、航空交通管制、航空機、航空法、速度、速度計、標準到着経路、標準計器出発方式、温度、流体静力学、海面。
対地速度
対地速度(たいちそくど、Ground Speed; GS)とは、地面に対する物体の速度である。 列車や自動車が走行するとき、速度計に表示されるのは地面の上を何km/hで進んでいるかという値である。この表示される値が対地速度である。列車の中で、人が走る場合には、人の走る速さに列車の走行速度を加えたものが人の対地速度となる。 対して航空機等が大気中を航行するとき、機体は地面から離れて進んでいるため、地面の上を何km/hで進んでいるかは非常に分かりづらい。大気中を飛ぶために常に大気の流れ、即ち風の影響を常に受ける宿命を航空機は背負っている。 飛行機の一般的な速度計は、空気に対する相対速度(対気速度、Air Speed)を表示する。
見る 対気速度と対地速度
対気速度計
対気速度計(たいきそくどけい、airspeed indicator(ASI))または対気速度ゲージ(たいきそくどゲージ、airspeed gauge)は、航空機の対気速度をキロメートル/時 (km/h)、ノット (kn)、マイル/時 (MPH)、メートル/秒 (m/s) の単位で表示する航空計器。 ICAOは、km/hを使用することを推奨しているが、現在でも最も使用されている単位はノットである。ASIは、静的ポートからの静圧とピトー管からの全圧との圧力差を測定する。この圧力差は、計器表面のASI指針に記録される。
見る 対気速度と対気速度計
密度
密度(みつど)は、一般には、対象とする何かの混み合いの程度を示す語である。ただし、科学において、単に密度といえば、単位体積あたりの質量(質量の空間微分直観的には、各点における物質の量(質量)という意味)を指すことが多い。 広義には、ある量(物理量など)が、空間(3次元)あるいは面上(2次元)・線上(1次元)に分布していたとして、これらの空間・面・線の微小部分上に存在する当該量と、それぞれ対応する体積・面積・長さに対する比のことを言う異なる物理量どうしの演算で得られた新しい量であるため、組立単位で表されるものであり、正確に比ではない。(それぞれ、体積密度・面密度・線密度と呼ぶ)。微小部分は通常、単位体・単位面積・単位長さ当たりに相当する場合が多いより正確には、この微小部分は微分で考える微分小と同じであるが、物理量が異なる場合、純粋な幾何学のような比で表す事ができないため、各点における物理単位辺りの大きさで表している。
見る 対気速度と密度
地球の大気
上空から見た地球の大気の層と雲 国際宇宙ステーション(ISS)から見た日没時の地球の大気。対流圏は夕焼けのため黄色やオレンジ色に見えるが、高度とともに青色に近くなり、さらに上では黒色に近くなっていく。 MODISで可視化した地球と大気の衛星映像 大気の各層の模式図(縮尺は正しくない) とは、地球の表面を層状に覆っている気体のことYahoo! Japan辞書(大辞泉)。地球科学の諸分野で「地表を覆う気体」としての大気を扱う場合は「大気」と呼ぶが、一般的に「身近に存在する大気」や「一定量の大気のまとまり」等としての大気を扱う場合は「空気」と呼ぶ。 大気が存在する範囲をYahoo! Japan辞書(大辞泉) 、その外側を宇宙空間という。大気圏と宇宙空間との学術的な境界は、何を基準に考えるかによって幅があるが、一般的には、大気がほとんど無くなる高度100kmのカーマン・ラインより外側を宇宙空間とする。
見る 対気速度と地球の大気
マッハメーター
マッハメーター(まっはめーたー、Machmeter)は、航空機のピトー静電システム(pitot-static system)の航空計器。航空機の場所の音速に対するの比、すなわちマッハ数と呼ばれる無次元量を示す。 マッハメーターでは、これを小数で表示し、マッハ数1の音速で飛行する航空機は、「Mach 1」と表示される。
見る 対気速度とマッハメーター
マッハ数
マッハ数(マッハすう、Mach number)は、流体の流れの速さと音速との比で求まる無次元量である。 名称は、オーストリアの物理学者エルンスト・マッハ(Ernst Mach)に由来し、航空技師のにより1929年に名付けられた。英語での読みは、あるいはとなる。
見る 対気速度とマッハ数
ノット
ノット (knot 記号: kn, kt)は、速さの単位であり、1ノットは1時間に1海里 (1852 m) 進む速さである。
見る 対気速度とノット
ピトー管
ピトー管(ピトーかん、)は流体の流れの速さを測定する計測器である。発明者であるアンリ・ピトーにちなんで命名され、その後ヘンリー・ダルシーやにより改良された。航空機の速度計や風洞などに使用される。 アンリ・ピトーは1732年11月12日にパリ科学アカデミーでこの流速を直接計測できる発明を発表した。当時ベルヌーイの定理はまだ発表されていなかったため、彼はまったく直感的な根拠によってこの装置を利用した。ピトー管の動作とその使用における合理的な理論をベルヌーイの定理に基づいて調査したのはジョン・エアレイで、1913年のことであった。
見る 対気速度とピトー管
フライトコンピューター
フライトコンピューター(Flight computer)とは計算尺の一種。航空機のパイロットが推測航法を行うため飛行中に速度、距離、時間、燃料を素早く計算できるように特化されている。日本語では航法計算盤とも。 地図、プロッター(地図から距離と角度を測る道具)、方位計、時計と組み合わせればアナログ式(ただし、汎用の計算尺と同様に入出力はデジタル)の航法システムとして機能する。また補助機能として対気速度の変換、高度の補正、風の影響を計算する目盛りを追加したものもある。
ベルヌーイの定理
ベルヌーイの定理(ベルヌーイのていり、Bernoulli's principle)またはベルヌーイの法則とは、完全流体のいくつかの特別な場合において、ベルヌーイの式と呼ばれる運動方程式の第一積分が存在することを述べた定理である。
エア・データ・コンピュータ
エア・データ・コンピュータ(ADC Air Data ComputerまたはCADC Central Air Data Computer)とは、高高度を高速で飛行する航空機において、機外でいくつかの量を同時に計測し、それらから得られた情報を基にコンピュータが計算を行い、航空機が飛行に必要とする、気圧高度・対気速度・外気温度などを出力する装置である。日本語では外気情報処理機とも呼ばれる。
全圧
全圧 (total pressure)。
見る 対気速度と全圧
動圧
動圧 (どうあつ、Dynamic pressure, Velocity pressure) とは、単位体積当たりの流体の運動エネルギーを圧力の単位により表したものであり、以下の式により定義される。 ここで |- | q; ||。
見る 対気速度と動圧
国際標準大気
国際標準大気(こくさいひょうじゅんたいき、International Standard Atmosphere, ISA)とは、地球大気の圧力、温度、密度、および粘性が高度によってどのように変化するかを表したモデル。様々な高度における値を記した表と、表に示されていない値を導出するためのいくつかの方程式で記述される。ISOによってISO 2533:1975.
見る 対気速度と国際標準大気
倍数
数学において、数 の倍数(ばいすう、英:multiple)とは、 を整数倍した数、あるいはそれらの総称である。つまり、 を指す。 ならば、 の倍数は無数に存在する。 を整数に限ると、 の倍数とは「 で割り切れる整数」のことであり、 の約数(「 を割り切る整数」)と対比されることも多いが、倍数は が整数でなくても定義できる。 倍数の中で 以外は符号の違いだけの組が現れるので、 と表すこともある。とくに が正の整数で負の数を考えない、あるいは本質的でない場合は(正の)倍数として だけを考えることも多い。 整数全体からなる集合 mathbb を用いると、 の倍数は amathbb である。
見る 対気速度と倍数
空気
空気(くうき)とは、地球の大気圏の最下層を構成している気体で、人類が暮らしている中で身の回りにあるものをいう。 一般に空気は、無色透明で、複数の気体の混合物からなり、その組成は約8割が窒素、約2割が酸素でほぼ一定である。また水蒸気が含まれるがその濃度は場所により大きく異なる。工学など空気を利用・研究する分野では、水蒸気を除いた乾燥空気(かんそうくうき, dry air)と水蒸気を含めた湿潤空気(しつじゅんくうき, wet air)を使い分ける。
見る 対気速度と空気
相対速度
相対速度(そうたいそくど、英語:relative velocity)とは、ある運動物体から見た他の運動物体の速度である。 二つの物体A、Bのそれぞれの速度ベクトルをmathbf, mathbf とする。 この場合、ニュートン力学では、Aを観測者とした場合の物体Bの相対速度mathbfは となる。 以下にいくつかの例を示す。
見る 対気速度と相対速度
音速
音速(おんそく、speed of sound)とは、音が物質(媒質)中を伝わる速さのこと。
見る 対気速度と音速
計器
計器(けいき、)は計測・測定する機器類、計測機器、計量器のこと。
見る 対気速度と計器
高度
高度(altitudeまたはheight)という用語は、以下の異なった概念を指している。
見る 対気速度と高度
航空交通管制
航空交通管制(こうくうこうつうかんせい、Air traffic control, ATC)とは、航空機の安全かつ円滑な運航を行うために、主に地上から航空交通の指示や情報を航空機に与える業務のことである。航空管制とも。
見る 対気速度と航空交通管制
航空機
航空機(こうくうき、aircraftブリタニカ百科事典「航空機」)は、大気中を飛行する機械の総称である広辞苑 第五版 p.889「航空機」。
見る 対気速度と航空機
航空法
航空法(こうくうほう、昭和27年7月15日法律第231号)は、民間の航空機の航行の安全および航空機の航行に起因する障害の防止などを目的としている日本の法律である。
見る 対気速度と航空法
速度
速度(そくど、velocity)は、単位時間当たりの物体の位置の変化量である(位置の時間微分 物体の位置の、各時間の点での変化の割合)。
見る 対気速度と速度
速度計
速度計(そくどけい)またはスピードメーター (speedometer) とは、速度を計測するための計器のこと。鉄道車両、自動車、バイク、飛行機など多くの乗り物に速度計が装備されている。
見る 対気速度と速度計
標準到着経路
標準到着経路(ひょうじゅんとうちゃくけいろ、Standard Terminal Arrival Route; STAR)とは、巡航する航空機が空港に着陸するために高度を下げながら進入を開始する地点まで飛行するために定められた経路である。2010年1月14日の管制方式基準の改正で、正式名称は標準計器到着方式(Standard instrument arrival,STAR)に変更されており、その定義も「計器飛行方式により飛行する到着機が、ATS 経路から着陸飛行場の進入フィックスまで秩序よく降下するため設定された飛行経路、旋回方向、高度、飛行区域等の飛行の方式」となった。ただし、略称のSTARについての変更はない。
見る 対気速度と標準到着経路
標準計器出発方式
標準計器出発方式 (ひょうじゅんけいきしゅっぱつほうしき、Standard Instrument Departure; SID)とは、計器飛行方式で航行する航空機が、空港の滑走路を離陸後、地上の障害物や他機を安全に避けながら上昇し、目的地へ向かう航空路へ合流するために設定された飛行法、あるいは、その経路のことである。計器飛行方式(IFR)で出発する空港ごとに経路が定められている。 SIDの終点と航空路が一致しない場合は、SIDと航空路をつなぐ転移経路 (transition route)が設定されている。
温度
とは、温冷の度合いを表す指標である。
見る 対気速度と温度
流体静力学
流体静力学(りゅうたいせいりきがく、fluid statics, hydrostatics)は静止流体についての科学であり、流体力学の一分野である。流体静力学という用語は通常、対象物の力学的取り扱いを指し、流体が安定した平衡下の状態についての研究を含んでいる。仕事をする流体の活用は水理学と呼ばれ、動的な流体についての科学は流体動力学と呼ばれる。
見る 対気速度と流体静力学
海面
コート・ダジュールの海面 海中から見た海面 海面(かいめん)とは、一般には海洋の水面、表面(海水面)。海水面は、測地学的には海洋の平均的な高さ(平均海水面)を示す。 大気と海洋とは、その境界面である海面を通して、熱(潜熱、顕熱)および運動量(風応力)等の形でエネルギーをやりとりしており、海洋物理学、気象学の観点から非常に重要な場となっている。
見る 対気速度と海面