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ピリミジン
ピリミジン (pyrimidine) は、有機化合物の一種で、ベンゼンの1,3位の炭素が窒素で置換されたものである。分子式 C4H4N2、分子量 80.09 の複素環式芳香族化合物のアミンの一種で、特有の刺激臭を持つ。窒素原子の位置が異なる構造異性体にピラジンとピリダジンがある。 核酸やヌクレオチドを構成する核酸塩基として知られるチミン、シトシン、ウラシルは、ピリミジンの誘導体であり、それらの母骨格として重要である。
ピリミジン塩基
ピリミジン塩基(ピリミジンえんき、pyrimidine base)とは核酸の構成要素のうちピリミジン核を基本骨格とする塩基性物質である。核酸略号はPyr。細胞への紫外線照射によりピリミジン塩基の一部は二量体となり、遺伝子傷害の原因となる。
オロト酸
オロト酸(オロトさん、Orotic acid)は、乳清から発見された複素芳香環化合物。またはオロット酸・オロチン酸・ウラシル6-カルボン酸とも呼ばれる。アルコール発酵成就残物からネズミの成長促進因子としても発見されたのでビタミンB13とも呼ばれるが、人間を含む多くの高等動物は生合成できるので必須ビタミンではない。化学式はC5H4N2O4、分子量は156.10、融点345-346℃の白色の固体。CAS登録番号は。 有機化学的にはオキサロ酢酸モノエステルと尿素をメタノール中で縮合して合成される。 Oroto acidの合成反応 生化学的にはピリミジン塩基の生合成中間体で、ジヒドロオロト酸からジヒドロオロト酸デヒドロゲナーゼによって誘導され、オロト酸ホスホリボシルトランスフェラーゼによってオロチジン一リン酸となる。ピリミジンの代謝に問題があると尿中に排出され、オロト酸尿症となる。これは知的障害を伴う遺伝病である。
参考情報
ピリミジンジオン
- 4,5-ジヒドロオロト酸
- 5-メチルウリジン
- アログリプチン
- イドクスウリジン
- ウラシル
- ウラシルマスタード
- ウリジル酸
- ウリジン
- ウリジン三リン酸
- ウリジン二リン酸
- オロチジン5'-一リン酸
- オロト酸
- カルモフール
- サニルブジン
- シュードウリジン
- ジドブジン
- ジヒドロウラシル
- ジヒドロウリジン
- ジヒドロチミン
- ソホスブビル
- ソリブジン
- ダサブビル
- ダプロデュスタット
- チピラシル
- チミジン
- チミジン二リン酸
- チミン
- テガフール
- デオキシウリジン
- トキソフラビン
- トリフルリジン
- ピリミジンジオン
- フィアルリジン
- フルオロウラシル
- ブリブジン
- ブロマシル
- ブロモデオキシウリジン
- プリミドン
4,5-ジヒドロオロチン酸、ジヒドロオロチン酸、ジヒドロオロト酸 別名。