ロゴ
ユニオンペディア
コミュニケーション
Google Play で手に入れよう
新しい! あなたのAndroid™デバイスでユニオンペディアをダウンロードしてください!
ダウンロード
ブラウザよりも高速アクセス!
 

バーナードループ

索引 バーナードループ

バーナードループ(Barnard's Loop 、Sh 2-276)はオリオン座にある巨大な散光星雲である。この星雲は同じオリオン座の馬頭星雲やオリオン大星雲(M42)を含む巨大なオリオン座分子雲の一部を構成している。この星雲はオリオン大星雲付近に中心を持つ円弧状の形をしている。バーナードループのガスを電離して輝かせているのもオリオン大星雲の若い星々だと考えられている。 地球から見ると10度以上の範囲に広がっており、オリオン座のほとんどを覆うほどの大きさである。肉眼では見ることはできないが、長時間露出の写真撮影では明るく写る。1895年にエドワード・エマーソン・バーナードが写真から発見した。 地球から約1,600光年の距離にあると見積もられている。この場合、実際の星雲の直径は約300光年となる。この星雲は約200万年前にこの領域で起きた超新星爆発の残骸であると考えられているが、古い超新星残骸であるため、既にシンクロトロン放射で発光するほどの高温にはなっておらず、通常のHII領域と同様にOB型星からの紫外線で水素ガスが電離されて光っている。このため、星雲の分類としては散光星雲(輝線星雲)に分類されることが多い。 天球上で大きな固有運動を持って運動している恒星を「走り去る星(runaway star、逃亡星)」と呼ぶことがある。このような速い運動をする恒星には、ぎょしゃ座AE星、はと座μ星、おひつじ座53番星がある。これらの星は、固有運動の方向を逆に延長すると約200万年前にオリオン大星雲付近にあったことが分かっている。このことから、かつてこれらの星は多重連星系を作っていたが、約200万年前にその中の一つが超新星爆発を起こし、その衝撃波で連星系が壊れて、残りの星がばらばらの方角に飛び出したものと考えられている。爆発時期が一致することから、バーナードループを作ったのもこの時の超新星ではないかとする説もある。.

26 関係: ぎょしゃ座AE星はと座ミュー星学術用語集丸善雄松堂地球エドワード・エマーソン・バーナードオリオン大星雲オリオン座オリオン座分子雲シャープレスカタログ光年固有運動紫外線馬頭星雲超新星超新星残骸輝線星雲連星HII領域J2000.0OB型星文部科学省日本天文学会放射光散光星雲1895年

ぎょしゃ座AE星

ぎょしゃ座AE星(AE Aurigae、AE Aur)は、ぎょしゃ座にある逃走星で、散光星雲IC 405を光らせる光源となっている恒星でもある。.

新しい!!: バーナードループとぎょしゃ座AE星 · 続きを見る »

はと座ミュー星

はと座μ星(μ Columbae、μ Col)は、はと座にある恒星である。はと座μ星は、肉眼でみることができる数少ないO型星の1つである(例えば、輝星星表におけるO型星は51個だけである)。太陽系からの距離は、およそ1,300光年とされるが、誤差が100光年以上ある。.

新しい!!: バーナードループとはと座ミュー星 · 続きを見る »

学術用語集

学術用語集(がくじゅつようごしゅう)とは、.

新しい!!: バーナードループと学術用語集 · 続きを見る »

丸善雄松堂

丸善雄松堂株式会社(まるぜんゆうしょうどう、)は、日本の大手書店、出版社、専門商社。文化施設の建築・内装、図書館業務のアウトソーシング等も行い、幅広い業務を手がけている。大日本印刷の子会社である丸善CHIホールディングスの完全子会社である。 なお、かつての丸善石油(後のコスモ石油)、「チーかま」など珍味メーカーの丸善、業務用厨房機器メーカーのマルゼン、エアソフトガンメーカーのマルゼンとは無関係である。 本店は東京都中央区日本橋二丁目に、本社事務所は港区海岸一丁目にある。.

新しい!!: バーナードループと丸善雄松堂 · 続きを見る »

地球

地球(ちきゅう、Terra、Earth)とは、人類など多くの生命体が生存する天体である広辞苑 第五版 p. 1706.。太陽系にある惑星の1つ。太陽から3番目に近く、表面に水、空気中に酸素を大量に蓄え、多様な生物が生存することを特徴とする惑星である。.

新しい!!: バーナードループと地球 · 続きを見る »

エドワード・エマーソン・バーナード

ドワード・エマーソン・バーナード エドワード・エマーソン・バーナード(Edward Emerson Barnard, 1857年12月16日 - 1923年2月6日)は、アメリカ合衆国の天文学者。E.

新しい!!: バーナードループとエドワード・エマーソン・バーナード · 続きを見る »

オリオン大星雲

リオン大星雲(オリオンだいせいうん、M42、NGC 1976)は、オリオン座の三つ星付近に存在する散光星雲である。.

新しい!!: バーナードループとオリオン大星雲 · 続きを見る »

オリオン座

リオン座(Orion)は、トレミーの48星座の1つ。ギリシャ神話における登場人物オリオンを題材とした星座。 天の赤道上にあり、おうし座の東にある星座。中央に三つ星が並んでいるのが目印。明るい星が多いため、特に有名な星座であり、しばしば文学作品などにも登場。 オリオン座は他の星を見つける目印にもなる。シリウス(α Canis Majoris)はベルトのラインを南東へ拡張することによって見つかる。アルデバラン、プロキオン、ふたご座もオリオン座を基準にして見つけることができる。 α星は、全天21の1等星の1つであり、ベテルギウスと呼ばれる。ベテルギウスと、おおいぬ座のα星シリウス、こいぬ座のα星プロキオンの3つの1等星で、冬の大三角を形成する。 β星も、全天21の1等星の1つであり、リゲルと呼ばれる。.

新しい!!: バーナードループとオリオン座 · 続きを見る »

オリオン座分子雲

リオン座分子雲の主要な構成要素であるバーナードループ。またM42など他の構成要素も写っている。 オリオン座分子雲(オリオンざぶんしうん、 または )は、散光星雲や暗黒星雲、オリオン座に位置する若い星などから構成される大規模なグループを指す。オリオン座分子雲は、1,500~1,600光年の距離にあり、大きさは数百光年に渡っている。双眼鏡や小型の天体望遠鏡で観察できる部分や、肉眼で見えている部分(オリオン大星雲など)もある。 オリオン座分子雲は、オリオンのベルトから剣にかけて数度広がっている。夜空で見ることができる星形成の最も活発な領域の1つで、ここでは原始惑星系円盤や非常に若い恒星が形成されている。オリオン座分子雲は、 星形成の熱のため赤外線の波長でも非常に明るい。一方、暗黒星雲、 輝線星雲、 反射星雲、HII領域を含んでいる。.

新しい!!: バーナードループとオリオン座分子雲 · 続きを見る »

シャープレスカタログ

は、313のHII領域(輝線星雲)のリストで、赤緯-27度より北を網羅することを意図している。なお、南天の星雲もいくつか含まれている。 1953年にスチュワート・シャープレスは、アメリカ海軍天文台フラッグスタッフ観測所のスタッフに加わり、パロマー天文台スカイサーベイからの画像を使用して、銀河系のHII領域を調査し、カタログに登録した。このカタログは、初版(Sh1)と第2版が出版されている。1953年に142の星雲が記載された初版が出版された。1959年に313の星雲が記載された最終版である第2版が出版された。 シャープレスカタログに記載されている天体は、メシエカタログ、ニュージェネラルカタログ、カルドウェルカタログ、RCWカタログなどの多くの他の天体カタログに重複して掲載されている。 シャープレス天体は、次の例のように表記する。Sharpless 123、Sh2-123、Sh 2-123。.

新しい!!: バーナードループとシャープレスカタログ · 続きを見る »

光年

光年(こうねん、light-year、Lichtjahr、記号 ly)は、主として天文学で用いられる距離(長さ)の単位であり、正確に 、約9.5兆キロメートルである。1981年まではSI併用単位であった。.

新しい!!: バーナードループと光年 · 続きを見る »

固有運動

固有運動(こゆううんどう、proper motion)とは天体(主に恒星)の天球上の位置の移動を指す名称である。(固有運動には方向の変化のみを含み、奥行方向の運動(視線速度)は考慮しない。)固有運動は、以下のような「その星固有のものでない運動」を除いた後の位置変化を指す。これらは天体の位置を観測した際の座標値に影響を与えるが、天体自身の真の運動ではない。.

新しい!!: バーナードループと固有運動 · 続きを見る »

紫外線

紫外線(しがいせん、ultraviolet)とは、波長が10 - 400 nm、即ち可視光線より短く軟X線より長い不可視光線の電磁波である。.

新しい!!: バーナードループと紫外線 · 続きを見る »

馬頭星雲

頭星雲(ばとうせいうん)は、オリオン座にある暗黒星雲である。オリオン座の三ツ星の東端にあるζ星の約27'南に位置する。 その名前の通り、馬の頭に似た形で非常に有名な星雲で、散光星雲IC434を背景に馬の頭の形に浮かびあがって見える。この星雲は巨大な暗黒星雲の一部である。1888年にハーバード大学天文台の写真観測によって初めて発見された。 星雲の西側の赤く光っている部分は、暗黒星雲の背景にある水素ガスが近くにあるオリオン座σ星からの紫外線を受けて電離したものである。馬頭星雲の黒い色は多量の塵を含んでいることによる。星雲から飛び出したガスは強い磁場によって細く集められている。馬頭星雲の根元近くの明るい点は生まれたばかりの若い星である。.

新しい!!: バーナードループと馬頭星雲 · 続きを見る »

超新星

プラーの超新星 (SN 1604) の超新星残骸。スピッツァー宇宙望遠鏡、ハッブル宇宙望遠鏡およびチャンドラX線天文台による画像の合成画像。 超新星(ちょうしんせい、)は、大質量の恒星が、その一生を終えるときに起こす大規模な爆発現象である。.

新しい!!: バーナードループと超新星 · 続きを見る »

超新星残骸

プラーの超新星SN 1604の超新星残骸の多波長合成画像 大マゼラン雲の超新星残骸N49の多波長合成画像 超新星残骸(ちょうしんせいざんがい、supernova remnant、SNR)は、恒星が超新星爆発した後に残る構造である。超新星残骸は、爆発により拡張する衝撃波によって区切られ、恒星からの噴出物と星間物質によって構成される。 恒星が超新星爆発に至るには主に2つの道がある。.

新しい!!: バーナードループと超新星残骸 · 続きを見る »

輝線星雲

輝線星雲(きせんせいうん、emission nebula)はさまざまな色の光を放出している電離ガスからなる天体である。ガスを電離するエネルギー源として最も典型的なものは星雲の近くにある高温の恒星から放出される高エネルギーの光子である。光源となる恒星がO型やB型のような若い大質量星の場合には星雲はHII領域と呼ばれ、古い白色矮星の場合には惑星状星雲と呼ばれるが、発光の機構はどちらもほぼ同じである。.

新しい!!: バーナードループと輝線星雲 · 続きを見る »

連星

連星(れんせい、)とは2つの恒星が両者の重心の周りを軌道運動している天体である。双子星(ふたごぼし)とも呼ばれる。連星は、地球から遠距離にあると、一つの恒星と思われ、その後に連星である事が判明する場合もある。この2世紀間の観測で、肉眼で見える恒星の半数以上が連星である可能性が示唆されている。通常は明るい方の星を主星、暗い方を伴星と呼ぶ。また、3つ以上の星が互いに重力的に束縛されて軌道運動している系もあり、そのような場合にはn連星またはn重連星などと呼ばれる。 また、二重星という言葉も連星を示す場合が多い。しかし、実際には、複数の恒星が地球から見て、同じ方向に位置しており、「見かけ上、連星のように見える」場合を表す。それぞれの恒星の、地球からの距離は全く異なり、物理的にも何の関連性も無い。二重星は、距離が異なるので、光度の差から、年周視差や視線速度を正確に求める事が出来る。しかし、中にはアルビレオのように、二重星か真の連星かが分かっていないものもある。.

新しい!!: バーナードループと連星 · 続きを見る »

HII領域

M33銀河の巨大HII領域NGC604 HII領域(えいちつーりょういき、HII region)とは、電離された水素が光を放っている天体である。直径数百光年に達する大きさを持ち、内部で星形成が行われている。このガス雲の中で生まれた若い高温の青い星が多量の紫外線を放出し、星の周囲にある星雲を電離することで光っている。 HII領域は数百万年にわたって数千個の新しい恒星を生み出す。生み出された星団の中で最も質量の大きな星々が超新星爆発を起こしたり激しい恒星風を放出したりすると、HII領域のガスは吹き払われ、星団の背後にわずかな星雲を残すのみとなる。 HII領域は電離された水素原子を大量に含んでいることからその名が付けられている(天文学や分光学では、電気的に中性の原子にはその元素記号にローマ数字の I を、1階電離されている場合には II、2階電離では III…を付けて表記する。そのため、中性の水素原子を HI (H one)、電離された水素原子(陽子)を HII (H two) と呼ぶ。水素の分子は H2 である)。HII領域は宇宙の中で比較的遠距離にあっても観測することができる。系外銀河のHII領域を研究することは、その銀河までの距離を測定したり銀河の化学組成を知る上で重要である。.

新しい!!: バーナードループとHII領域 · 続きを見る »

J2000.0

J2000.0またはJ2000とは、天文学または測量学でいう元期のひとつであり、地球時の西暦2000年1月1.5日(1月1日12:00、正午)を指す。この時刻は、協定世界時では2000年1月1日11:58:55.816 UTC、日本標準時では、2000年1月1日20:58:55.816 に当たる。なお、地球時(TT)は、過去の暦表時と連続していて、閏秒のない時刻系で、世界時(UT)より約1分進んでいる。 J2000.0元期を使う状況では、以前にはB1950.0元期が使われていた。 特に、J2000.0分点の赤道座標を指す。1992年1月1日から、B1950.0分点のものに代わり使用されている。.

新しい!!: バーナードループとJ2000.0 · 続きを見る »

OB型星

OB型星 (OB star)は、スペクトル型OまたはBの熱くて重い恒星である。OBアソシエーションと呼ばれる緩いグループを形成する。寿命は短く、誕生した場所からそれほど遠くには動かない。生涯を通じ、大量の紫外線を放出する。この放射はすぐに周囲の分子雲の星間物質をイオン化し、HII領域やストレームグレン球を形成する。.

新しい!!: バーナードループとOB型星 · 続きを見る »

文部科学省

文部科学省(もんぶかがくしょう、略称:文科省(もんかしょう)、Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology、略称:MEXT)は、日本の行政機関の一つである。 「教育の振興および生涯学習の推進を中核とした豊かな人間性を備えた創造的な人材の育成、学術、スポーツおよび文化の振興並びに科学技術の総合的な振興を図るとともに、宗教に関する行政事務を適切に行うこと」を任務とする(文部科学省設置法3条)。 中央合同庁舎第7号館東館に所在している。2004年(平成16年)1月から2008年(平成20年)1月までの期間、新庁舎への建替え・移転のため丸の内の旧三菱重工ビルを「文部科学省ビル」と改称して仮庁舎としていた(その後、同ビルは丸の内二丁目ビルに改称され、みずほフィナンシャルグループの本社を経て、現在は東京商工会議所として使用されている)。.

新しい!!: バーナードループと文部科学省 · 続きを見る »

日本天文学会

公益社団法人日本天文学会(にほんてんもんがっかい)は、日本の天文学研究者を中心とする学会である。天文学の進歩及び普及を目的とする。事務局は東京都三鷹市の国立天文台三鷹キャンパス内にある。.

新しい!!: バーナードループと日本天文学会 · 続きを見る »

放射光

放射光(ほうしゃこう、Synchrotron Radiation)は、シンクロトロン放射による電磁波である。「光」とあるが、実際は、人工のものでは赤外線からX線、天然のものでは電波からγ線の範囲のものがあり、特に可視光に限定して呼ぶことは少ない。また、電磁波が放射される現象は他にも多くあるが、シンクロトロン放射による電磁波に限り放射光と呼ぶ。 シンクロトロン放射は、高エネルギーの電子等の荷電粒子が磁場中でローレンツ力により曲がるとき、電磁波を放射する現象である。「シンクロトロン(同期式円形加速器)」と名が付いているが成因を問わずこう呼ぶ。放射光と呼ぶのは人工のものであることが多い。.

新しい!!: バーナードループと放射光 · 続きを見る »

散光星雲

散光星雲(さんこうせいうん、英語:diffuse nebula)とは、可視光によって観測できる比較的広い範囲に広がったガスや宇宙塵のまとまりである天体。 散光星雲とは古い用語であり、輝線星雲を指したり、輝線星雲と反射星雲、更には暗黒星雲や超新星残骸まで含める場合もあり、混乱を避けるためこの用語は使用すべきではない。.

新しい!!: バーナードループと散光星雲 · 続きを見る »

1895年

記載なし。

新しい!!: バーナードループと1895年 · 続きを見る »

出ていきます入ってきます
ヘイ!私たちは今、Facebook上です! »