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散光星雲

索引 散光星雲

散光星雲(さんこうせいうん、英語:diffuse nebula)とは、可視光によって観測できる比較的広い範囲に広がったガスや宇宙塵のまとまりである天体。 散光星雲とは古い用語であり、輝線星雲を指したり、輝線星雲と反射星雲、更には暗黒星雲や超新星残骸まで含める場合もあり、混乱を避けるためこの用語は使用すべきではない。.

36 関係: はくちょう座ばら星雲いっかくじゅう座いて座反射星雲可視光線天体宇宙塵三裂星雲干潟星雲北アメリカ星雲ナノメートルペリカン星雲ペルセウス座バルマー系列りゅうこつ座イータカリーナ星雲オメガ星雲オリオン大星雲オリオン座カリフォルニア星雲スペクトルスペクトル分類紫外線網状星雲超新星残骸輝線星雲赤外線HII領域暗黒星雲恒星水素波長星雲放射光散開星団

はくちょう座

はくちょう座(白鳥座、Cygnus)は、トレミーの48星座の1つ。.

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ばら星雲

バラ星雲 ばら星雲(ばらせいうん、The Rosette Nebula、Caldwell 49)は、いっかくじゅう座に位置する散光星雲である。 NGCカタログ番号はNGC 2237-9,NGC 2246であるAstroArts。 おおよそオリオン座α星ベテルギウスからこいぬ座α星プロキオンに向かって1/3ほど行った冬の天の川の中、いっかくじゅう座12番星を中心とする散開星団NGC 2244の周囲に広がっている。肉眼で見ることはできないが、望遠鏡に干渉フィルターを用いることで視認することができる。 写真に写すと真紅のバラの花飾り()のような姿に見えることからバラ星雲(ばら星雲)とよばれている。 理科年表では視直径75'、距離5000光年、実直径130光年となっている。.

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いっかくじゅう座

いっかくじゅう座(一角獣座、Monoceros)は、星座の1つ。日本では冬に南の空に見える。固有名もついていない4等星がいくつかあるだけの目立たない星座だが、後述のばら星雲など著名な天体が属している。.

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いて座

天の川といて座 いて座(射手座、Sagittarius)は、黄道十二星座の1つで、トレミーの48星座の1つでもある。冬至点や銀河の中心がこの星座の領域にある。.

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反射星雲

反射星雲(はんしゃせいうん、reflection nebula)とは、星間分子雲が近くの恒星の光を反射することで我々の目に見えている天体である。反射星雲を照らしている恒星は、輝線星雲の場合のように星雲のガスを電離するほどには温度が高くないが、ガスに含まれる塵を散乱光で照らし出すのには十分な明るさを持っている。したがって、反射星雲のスペクトルは星雲を照らしている星のスペクトルとほぼ同じである。分子雲を構成する塵粒子のうち、このような光の散乱に寄与しているのは主に炭素(ダイヤモンド)や鉄、ニッケルなどである。鉄やニッケルはしばしば銀河磁場によって粒子が同じ方向に整列しているため、反射星雲の散乱光はわずかに偏光していることがある。輝線星雲と反射星雲のこのような性質の違いは1922年にエドウィン・ハッブルによって発見された。 光の散乱は赤い光よりも青い光の方により強く効くため、反射星雲は通常青く見える。これは空が青く、夕焼けが赤く見えるのと同じ物理過程である。 反射星雲と輝線星雲はしばしば一緒に存在し、両者をまとめて散光星雲と呼ぶ場合もある。このように両者が共存している例はオリオン大星雲(M42)である。 現在約500個の反射星雲が知られている。この中で最も代表的で美しいものはおうし座のプレアデス星団(M45)の周囲を取り巻く反射星雲である。いて座の三裂星雲(M20)の中にも青い反射星雲を見ることができる。 反射星雲はまた、星形成の現場でもあることが多い。.

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可視光線

可視光線(かしこうせん 英:Visible light)とは、電磁波のうち、ヒトの目で見える波長のもの。いわゆる光のこと。JIS Z8120の定義によれば、可視光線に相当する電磁波の波長は下界はおおよそ360-400 nm、上界はおおよそ760-830 nmである。可視光線より波長が短くなっても長くなっても、ヒトの目には見ることができなくなる。可視光線より波長の短いものを紫外線、長いものを赤外線と呼ぶ。可視光線に対し、赤外線と紫外線を指して、不可視光線(ふかしこうせん)と呼ぶ場合もある。 可視光線は、太陽やそのほか様々な照明から発せられる。通常は、様々な波長の可視光線が混ざった状態であり、この場合、光は白に近い色に見える。プリズムなどを用いて、可視光線をその波長によって分離してみると、それぞれの波長の可視光線が、ヒトの目には異なった色を持った光として認識されることがわかる。各波長の可視光線の色は、日本語では波長の短い側から順に、紫、青紫、青、青緑、緑、黄緑、黄、黄赤(橙)、赤で、俗に七色といわれるが、これは連続的な移り変わりであり、文化によって分類の仕方は異なる(虹の色数を参照のこと)。波長ごとに色が順に移り変わること、あるいはその色の並ぶ様を、スペクトルと呼ぶ。 もちろん、可視光線という区分は、あくまでヒトの視覚を主体とした分類である。紫外線領域の視覚を持つ動物は多数ある(一部の昆虫類や鳥類など)。太陽光をスペクトル分解するとその多くは可視光線であるが、これは偶然ではない。太陽光の多くを占める波長域がこの領域だったからこそ、人間の目がこの領域の光を捉えるように進化したと解釈できる。 可視光線は、通常はヒトの体に害はないが、例えば核爆発などの強い可視光線が目に入ると網膜の火傷の危険性がある。.

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天体

天体(てんたい、、)とは、宇宙空間にある物体のことである。宇宙に存在する岩石、ガス、塵などの様々な物質が、重力的に束縛されて凝縮状態になっているものを指す呼称として用いられる。.

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宇宙塵

宇宙塵(うちゅうじん、cosmic dust)は、星間物質の一種で、宇宙空間に分布する固体の微粒子のことである。「星間塵(せいかんじん)」ともいう。.

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三裂星雲

三裂星雲(さんれつせいうん、M20、NGC 6514)はいて座にある散光星雲。.

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干潟星雲

干潟星雲 (ひがたせいうん、M8、NGC 6523) はいて座にある散光星雲(輝線星雲)である。散光星雲を南北に横切る帯状の暗黒星雲が存在し、その姿が干潟に似ていることからその名が付けられている。星雲と同じ位置に散開星団 NGC6530 も重なって見える。.

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北アメリカ星雲

北アメリカ星雲(きたあめりかせいうん、NGC 7000、Sh2-117、Caldwell 20)は、はくちょう座の尾部、デネブの近くに見える散光星雲である。18世紀の天文学者ウィリアム・ハーシェルによって発見された。形が北アメリカ大陸に似ているところから名づけられた。見かけの大きさは面積にして満月の十倍ほどと広大であるが、暗いため肉眼での観測は余程空の暗い場所でもなければ、ほぼ不可能である。ある程度の口径と広視界を持つ双眼鏡を使えば、しみのような星雲の姿を観測することができる。赤い星雲の姿を確認するには写真撮影する必要がある。 実際には、北アメリカ星雲とその隣にあるペリカン星雲とは、電離した水素からなる同一の星間雲の一部である。星雲と太陽系の間には別の宇宙塵を多く含む暗黒星雲の帯があり、これが星と星雲の光を吸収するため我々の知る星雲の形となっている。星雲までの距離は特定されていない。この星雲は近くの恒星の紫外線を受けて発光しているので、紫外線の元となる恒星が分かれば距離を特定できる。一説によればその恒星はデネブであり、それが正しければ距離はおよそ1800光年、星雲の実寸は100光年となる。.

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ナノメートル

ナノメートル(nanometre、記号: nm)は、国際単位系の長さの単位で、10−9メートル (m).

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ペリカン星雲

ペリカン星雲 (Pelican Nebula ) ペリカン星雲 星座はくちょう座 観測データ 種別輝線星雲 赤経 (RA, &alpha) 20h50m48s(2000.0) 赤緯(Dec, &delta) +44°20'60.0(2000.0) 距離 2,000光年 視等級 _ 視直径 85'×75' 物理的性質 直径 _ 絶対等級 _ 特性_ その他の名称 IC5067〜5070 250px ペリカン星雲(ペリカンせいうん、Pelican Nebula 、IC5067〜5070)ははくちょう座の尾部、デネブの近くに見える散光星雲である。形がペリカンに似ているところから名づけられた。 肉眼では見られない。 実際には隣にある北アメリカ星雲とは、電離した水素からなる同一の星間雲の一部である。.

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ペルセウス座

ペルセウス座(Perseus)は、北天の星座でトレミーの48星座の1つ。 有名な変光星アルゴル(Algol)(ペルセウス座β星)があり、毎年ペルセウス座流星群も観測される。.

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バルマー系列

バルマー系列(バルマーけいれつ)とは水素原子の線スペクトルのうち可視光から近紫外の領域にあるものである。 水素原子の線スペクトルのうち、可視光の領域に現れるものとして以下の4つの線が確認され命名されていた。.

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りゅうこつ座

りゅうこつ座(りゅうこつざ、竜骨座、Carina)は、南天の星座の1つ。 α星は、全天21の1等星の中で2番目に明るく、カノープスと呼ばれる。 α星カノープス以外にもβ星、ニセ十字を構成する星など、明るい星がかなり多いが、南天の比較的高緯度にあるため、西日本で北の端がわずかに見える程度である。一方、南半球では華やかに夜空を彩り、みなみじゅうじ座やケンタウルス座らと共に代表的な星座となっている。 ほ座のδ星とκ星、りゅうこつ座ι星とε星を結ぶと十字架の形になるので、これらの星たちはみなみじゅうじ座と見誤りやすい。このためこの4星を「ニセ十字」と呼ぶ。またニセ十字とみなみじゅうじ座の間に「Diamond Cross」というアステリズムを有する。これは、θ星とβ星を結んだ縦線とυ星とω星を結んだ横線を組み合わせたものである。.

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イータカリーナ星雲

イータカリーナ星雲沼澤茂美・脇屋奈々代『星座の事典』ナツメ社 2007年。ISBN 978-4-8163-4364-3ラテン語では Eta Carinae であり、原語により忠実に読むと「エータ・カリーナエ」、英語では「イータ・カリーニー」となるが、日本語ではCarinaを属格Carinaeにしない「イータ・カリーナ」という通称が広まっている。(ηカリーナ星雲、Carina Nebula、Eta Carinae Nebula)は、いくつかの散開星団に囲まれた大きく明るい星雲である。りゅうこつ座η星とHD 93129Aという、銀河系で最大級の重さと光度を持つ恒星の2つがこの星雲の中にある。地球からは、6500光年から1万光年離れていると推定されている。イータカリーナ星雲は、りゅうこつ座の中に見え、いて・りゅうこつ腕の中に位置する。この星雲には、いくつかのO型星が含まれる。 空に見える散光星雲としては最も大きいものの1つである。有名なオリオン星雲よりも4倍も大きく明るいが、南半球の高緯度地方でしか見られないため、それほど知られていない。1751年から1752年に喜望峰でニコラ・ルイ・ド・ラカーユによって発見された。 大きな明るい星雲の中、りゅうこつ座η星のすぐ周囲により小さな星雲があり、人形星雲として知られている。これは、1841年にりゅうこつ座η星が大きな擬似的超新星爆発を起こしてできたものだと考えられている。これにより、りゅうこつ座η星は、一時的に全天で2番目に明るい恒星となった。.

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オメガ星雲

メガ星雲 (M17、NGC6618) は、いて座に位置する散光星雲である。.

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オリオン大星雲

リオン大星雲(オリオンだいせいうん、M42、NGC 1976)は、オリオン座の三つ星付近に存在する散光星雲である。.

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オリオン座

リオン座(Orion)は、トレミーの48星座の1つ。ギリシャ神話における登場人物オリオンを題材とした星座。 天の赤道上にあり、おうし座の東にある星座。中央に三つ星が並んでいるのが目印。明るい星が多いため、特に有名な星座であり、しばしば文学作品などにも登場。 オリオン座は他の星を見つける目印にもなる。シリウス(α Canis Majoris)はベルトのラインを南東へ拡張することによって見つかる。アルデバラン、プロキオン、ふたご座もオリオン座を基準にして見つけることができる。 α星は、全天21の1等星の1つであり、ベテルギウスと呼ばれる。ベテルギウスと、おおいぬ座のα星シリウス、こいぬ座のα星プロキオンの3つの1等星で、冬の大三角を形成する。 β星も、全天21の1等星の1つであり、リゲルと呼ばれる。.

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カリフォルニア星雲

リフォルニア星雲(NGC1499)は、ペルセウス座にある散光星雲である。 長時間露光で撮影された写真で見ると、形がアメリカ合衆国のカリフォルニア州によく似ているためにこの名が付けられている。ペルセウス座ξ星のすぐ北に位置するが、表面輝度は非常に低いためにほとんど肉眼では見ることができない。写真に撮影すると赤い星雲の姿を写すことができる。 カリフォルニア星雲はエドワード・エマーソン・バーナードによって1884年に発見された。.

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スペクトル

ペクトル()とは、複雑な情報や信号をその成分に分解し、成分ごとの大小に従って配列したもののことである。2次元以上で図示されることが多く、その図自体のことをスペクトルと呼ぶこともある。 様々な領域で用いられる用語で、様々な意味を持つ。現代的な意味のスペクトルは、分光スペクトルか、それから派生した意味のものが多い。.

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スペクトル分類

ペクトル分類(スペクトルぶんるい、spectral classification)は、恒星の分類法の一つである。スペクトル分類によって細分された星のタイプをスペクトル型 (spectral type) と呼ぶ。恒星から放射された電磁波を捉え、スペクトルを観察することによって分類する。恒星のスペクトルはその表面温度や化学組成により変わってくる。表面温度により分類する狭義のスペクトル型(ハーバード型とも)と、星の本来の明るさを示す光度階級 (luminosity class) があり、両者を合わせて2次元的に分類するMKスペクトル分類が広く使われる。.

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紫外線

紫外線(しがいせん、ultraviolet)とは、波長が10 - 400 nm、即ち可視光線より短く軟X線より長い不可視光線の電磁波である。.

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網状星雲

網状星雲(Veil Nebula 、NGC6992-5、NGC6960)ははくちょう座ε星の3°から5°ほど南に東西に約3°の間隔で向かい合った半弧状の散光星雲である。 明るい東側がNGC6992-5 (C33) 、西側がNGC6960 (C34) であり、数万年前に爆発した超新星残骸のガスが毎秒100kmで広がっている姿だと考えられている。肉眼ではたいへん淡いがカラー写真にはよく写る。近傍のIC1340と併せてはくちょう座ループ(Cygnus Loop )と呼ばれることがある。.

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超新星残骸

プラーの超新星SN 1604の超新星残骸の多波長合成画像 大マゼラン雲の超新星残骸N49の多波長合成画像 超新星残骸(ちょうしんせいざんがい、supernova remnant、SNR)は、恒星が超新星爆発した後に残る構造である。超新星残骸は、爆発により拡張する衝撃波によって区切られ、恒星からの噴出物と星間物質によって構成される。 恒星が超新星爆発に至るには主に2つの道がある。.

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輝線星雲

輝線星雲(きせんせいうん、emission nebula)はさまざまな色の光を放出している電離ガスからなる天体である。ガスを電離するエネルギー源として最も典型的なものは星雲の近くにある高温の恒星から放出される高エネルギーの光子である。光源となる恒星がO型やB型のような若い大質量星の場合には星雲はHII領域と呼ばれ、古い白色矮星の場合には惑星状星雲と呼ばれるが、発光の機構はどちらもほぼ同じである。.

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赤外線

赤外線(せきがいせん)は、可視光線の赤色より波長が長く(周波数が低い)、電波より波長の短い電磁波のことである。ヒトの目では見ることができない光である。英語では infrared といい、「赤より下にある」「赤より低い」を意味する(infra は「下」を意味する接頭辞)。分光学などの分野ではIRとも略称される。対義語に、「紫より上にある」「紫より高い」を意味する紫外線(英:ultraviolet)がある。.

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HII領域

M33銀河の巨大HII領域NGC604 HII領域(えいちつーりょういき、HII region)とは、電離された水素が光を放っている天体である。直径数百光年に達する大きさを持ち、内部で星形成が行われている。このガス雲の中で生まれた若い高温の青い星が多量の紫外線を放出し、星の周囲にある星雲を電離することで光っている。 HII領域は数百万年にわたって数千個の新しい恒星を生み出す。生み出された星団の中で最も質量の大きな星々が超新星爆発を起こしたり激しい恒星風を放出したりすると、HII領域のガスは吹き払われ、星団の背後にわずかな星雲を残すのみとなる。 HII領域は電離された水素原子を大量に含んでいることからその名が付けられている(天文学や分光学では、電気的に中性の原子にはその元素記号にローマ数字の I を、1階電離されている場合には II、2階電離では III…を付けて表記する。そのため、中性の水素原子を HI (H one)、電離された水素原子(陽子)を HII (H two) と呼ぶ。水素の分子は H2 である)。HII領域は宇宙の中で比較的遠距離にあっても観測することができる。系外銀河のHII領域を研究することは、その銀河までの距離を測定したり銀河の化学組成を知る上で重要である。.

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暗黒星雲

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したオリオン座の馬頭星雲のクローズアップ 暗黒星雲(あんこくせいうん、dark nebula)とは天体の一種で、背後の恒星などの光源によって影として浮かび上がる星間雲(周囲よりも高密度の星間ガスや宇宙塵が、他の空域より濃く集まっている領域)のことをいう。 暗黒星雲という用語は星間雲のうち、人間が可視光領域で認識できるものの呼称であるから、狭義の星間雲、あるいは狭義の分子雲として用いられることもある。.

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恒星

恒星 恒星(こうせい)は、自ら光を発し、その質量がもたらす重力による収縮に反する圧力を内部に持ち支える、ガス体の天体の総称である。人類が住む地球から一番近い恒星は、太陽系唯一の恒星である太陽である。.

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水素

水素(すいそ、hydrogenium、hydrogène、hydrogen)は、原子番号 1 、原子量 1.00794の非金属元素である。元素記号は H。ただし、一般的には「水素」と言っても、水素の単体である水素分子(水素ガス) H を指していることが多い。 質量数が2(原子核が陽子1つと中性子1つ)の重水素(H)、質量数が3(原子核が陽子1つと中性子2つ)の三重水素(H)と区別して、質量数が1(原子核が陽子1つのみ)の普通の水素(H)を軽水素とも呼ぶ。.

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波長

波長(はちょう、Wellenlänge、wavelength)とは、空間を伝わる波(波動)の持つ周期的な長さのこと。空間は3次元と限る必要はない。 正弦波を考えると(つまり波形が時間や、空間の位置によって変わらない状態)、波長λには、 の関係がある。 \begin k \end は波数、 \begin \omega \end は角振動数、 \begin v \end は波の位相速度、 \begin f \end は振動数(周波数)である。波数 \begin k \end は k.

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星雲

星雲(せいうん、nebula)は、宇宙空間に漂う重力的にまとまりをもった、宇宙塵や星間ガスなどから成るガスのこと。.

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放射光

放射光(ほうしゃこう、Synchrotron Radiation)は、シンクロトロン放射による電磁波である。「光」とあるが、実際は、人工のものでは赤外線からX線、天然のものでは電波からγ線の範囲のものがあり、特に可視光に限定して呼ぶことは少ない。また、電磁波が放射される現象は他にも多くあるが、シンクロトロン放射による電磁波に限り放射光と呼ぶ。 シンクロトロン放射は、高エネルギーの電子等の荷電粒子が磁場中でローレンツ力により曲がるとき、電磁波を放射する現象である。「シンクロトロン(同期式円形加速器)」と名が付いているが成因を問わずこう呼ぶ。放射光と呼ぶのは人工のものであることが多い。.

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散開星団

2MASS計画によって撮影されたプレセペ星団(M44) 散開星団(さんかいせいだん、open cluster)は恒星の集団(星団)の一種である。分子雲から同時に生まれた星同士がいまだに互いに近い位置にある状態の天体を指す。銀河のディスク部分に存在するため、銀河星団とも呼ばれる。.

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