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グラスピー

索引 グラスピー

ラスピー(Grass pea、学名:Lathyrus sativus)は、マメ科レンリソウ属に属する植物。ガラスマメとも呼ばれ、また学名からラチルスピー、ラチルスマメとも呼ばれる。地中海沿岸から西アジア、インドにいたるまで広い範囲で栽培される食用植物で、豆を食用とするが、この種子には有毒成分が含まれ、多量に常食した場合下半身麻痺を引き起こす可能性がある。しかし、乾燥に強くやせ地でも生育し湿潤にも強く収量も多いため、他の作物が不作の時にも生育しやすく、そのためコムギ畑など他の作物と混栽されることが多い。 インドでは畑の後作や混栽などで広く栽培され、栽培面積は200万ヘクタールにのぼり、生産量も100万トンにのぼる。食べ方としてはそのまま煮たり、練ってチャパティにしたりする。収量は多く栄養価も高いが、多収と危険性のために価格は安くしばしば貧民の食糧とされる。 グラスピーの種子には神経毒性を持つアミノ酸の一種であるオキサリルジアミノプロピオン酸(ODAP、またはBOAA)が含まれているため、グラスピーを大量に食べることは下半身が麻痺するラチルス病(ラチリズム)という難病を引き起こす可能性がある。よく水にさらしたり何度もゆでこぼすことで無毒化することはできるが、この無毒化処理の際に栄養分が多く失われ、これを常食すると今度は栄養失調となりがちとなる。1日に200グラムまでの消費であれば中毒症状を起こさないことが知られており、実際にほかに食べ物のある時にはラチルス病が起こることはない。しかし、飢饉の際にはほかの植物が大打撃を受ける一方でグラスピーは順調に生育することが多く、そのため飢饉のときには貧困層は食糧の大半がグラスピーという状態になってしまう。こうした時に、ラチルス病は大流行する。ラチルス病は古代ギリシア時代から知られており、近年の流行としては、1940年から1941年にかけて内戦中のスペインで起きた流行や、1961年及び1975年にインドで起きた流行などがある。 対策として毒性の少ない改良品種が育成されたものの、収量や環境耐性に難があり、またグラスピーはそもそも捨て作りするものであって、グラスピーを栽培する大多数の農民には新品種を購入する資金も必要性もないため、普及は遅々として進んでいない。.

22 関係: APG III古代ギリシア学名地中海マメ亜科マメ科マメ目チャパティバラ類レンリソウ属アミノ酸インドスペインスペイン内戦神経毒真正双子葉類被子植物西アジア1940年1941年1961年1975年

APG III

APG III は、APG体系の、2009年に公表された第3版である。.

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古代ギリシア

この項目では、太古から古代ローマに占領される以前までの古代ギリシアを扱う。.

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学名

学名(がくめい、)は生物学(かつては博物学)的な手続きにもとづき、世界共通で生物の種および分類に付けられる名称。英語では二名法による名称という意味で 、あるいは科学的な名称という意味で という。命名には一定の規則があり、ラテン語として表記される。この規則は、それぞれの生物分野の命名規約により取り決められている。動物には「国際動物命名規約」があり、藻類・菌類と植物には「国際藻類・菌類・植物命名規約」が、細菌には「国際細菌命名規約」がある。日本語独自の和名(標準和名)などと異なり、全世界で通用し、属以下の名を重複使用しない規約により、一つの種に対し有効な学名は一つだけである。ただし、過去に誤って複数回記載されていたり、記載後の分類の変更などによって、複数の学名が存在する場合、どの学名を有効とみなすかは研究者によって見解が異なる場合も多い。 種の学名、すなわち種名は属名+種小名(細菌では属名+種形容語)で構成される。この表し方を二名法という。二名法は「分類学の父」と呼ばれるリンネ(Carl von Linné, ラテン語名 カロルス・リンナエウス Carolus Linnaeus, 1702 - 1778)によって体系化された。.

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地中海

地中海(ちちゅうかい、Mare Mediterraneum)は、北と東をユーラシア大陸、南をアフリカ大陸(両者で世界島)に囲まれた地中海盆地に位置する海である。海洋学上の地中海の一つ。.

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マメ亜科

マメ亜科(マメあか)またはソラマメ亜科(ソラマメあか、学名:、代替名:)はマメ科を構成する3つの亜科のうち最大のものである。南極を除く全ての大陸に分布し、およそ476属13860種を擁する。 木本性の種は熱帯に多く、草本性の種は温帯や寒冷地に産するが熱帯にも分布する。 有用植物や有名な植物が多くある。例を挙げるならエンドウ、ヒヨコマメ、インゲンマメ、ヤハズエンドウ、クローバー、ソラマメ、ムラサキウマゴヤシ、ダイズなどであるLewis et al (2005)。 この亜科の植物がマメ科の他の2亜科の植物と区別される点は、花弁の4枚が重なり合って管を作り雄蕊を包み込んでいるところである。5枚目の花弁は上に広がって目立ち、旗弁と呼ばれる。.

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マメ科

マメ科(まめか、 )は、被子植物に含まれる分類群の1つで、いわゆるマメの仲間を含む。 マメ科・ネムノキ科・ジャケツイバラ科に3分する説もあったが、ジャケツイバラ科が他の2科を内包する側系統であり、系統的には否定された。.

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マメ目

マメ目 (Fabales) は、被子植物の目の一つ。タイプ科としてマメ科を含む。.

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チャパティ

チャパティ チャパティを焼く少女、カルナータカ州 チャパティ(チャパーティー、 、 、 )は、インド、パキスタン、バングラデシュ、アフガニスタンにおけるパンのひとつ。南アジアからの移民の影響で、東アフリカにも普及している。ロティの一種。 直径12cm程の円形で、薄いクレープのような形状をしている。()と呼ばれる全粒粉と水を捏ねて生地を作り、発酵させずに薄い円形にのばして焼いたものである。()という円形の鉄板などで焼いてから、直火で焼くと膨らむ。タワーはフライパンで代用できるし、直火焼きも一般的なガスコンロでも可能である。 また、薄い円形にのばしたチャパティの生地を油で揚げたものはプーリー()、同じ生地に油を塗って折り畳むことを繰り返し、薄くのばしてから焼いたり、茹でたジャガイモなどの野菜や刻んだ青唐辛子などスパイスを混ぜてから少量の油で焼いたものはパラーター()という。 欧米や日本ではカレーなどのインド料理に付くパンとしてはナンが良く知られている。ナンは生地をタンドール()の内側に張り付けて焼くが、大きなタンドールを持つ家庭は少ないうえ、精製した小麦粉を用いるナンは高級とされている。少しの燃料とタワーがあればすぐに焼けるチャパティの方が一般的である。屋外に器具と粉、水を携行し、出先で燃料を集めればどこでも焼きたてのチャパティを食べられるので遊牧民の生活にも適している。 粉と水を混ぜて捏ね平たく伸ばして焼くだけという簡単なものなので、同様なものは世界各地にある。 近年は日本のインド料理店でも供する事が多くなった。屋台やそれに類する小規模店舗では、タンドールの設備が無いため、チャパティを供する場合が多い。逆に大きな店舗で、既に大きなタンドールがある場合においては、ナンを焼くほうが簡単であるため、単に未精製の小麦粉を材料に用いただけで、調理法としてはナンと同一のものを、チャパティと称する例も見られる。 File:Indiantava.jpg|インドのタワー File:Chapaticooking.jpg|チャパティ生地をのばす File:Roadside chapati stand, Mandalay.jpg|マンダレーのチャパティ屋台.

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バラ類

バラ類、バラ群あるいはバラ目群 (rosids) は顕花植物のクレードの一つである。およそ16-20目140科、70,000 種が含まれ、被子植物の1/4以上の種を含む大きなクレードである。 化石記録は白亜紀に遡る。分子時計からはアプチアン世-アルビアン世(およそ1億2500万年前から9960万年前)に出現したと推定されている。.

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レンリソウ属

レンリソウ属(レンリソウぞく)は、スイートピーやレンリソウなどを含むマメ科の属の一つで、およそ160種が含まれる。世界中の温帯地域を中心に、ヨーロッパに52種、北アメリカに30種、アジアに78種、東アフリカに24種、南アメリカ温帯地域に24種が分布する。蔓性もしくは叢生する一年草または多年草。この属には、かつては別の属に分類されていたOrobusも含め、多数の節がある。.

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アミノ酸

リシンの構造式。最も構造が単純なアミノ酸 トリプトファンの構造式。最も構造が複雑なアミノ酸の1つ。 アミノ酸(アミノさん、amino acid)とは、広義には(特に化学の分野では)、アミノ基とカルボキシル基の両方の官能基を持つ有機化合物の総称である。一方、狭義には(特に生化学の分野やその他より一般的な場合には)、生体のタンパク質の構成ユニットとなる「α-アミノ酸」を指す。分子生物学など、生体分子をあつかう生命科学分野においては、遺伝暗号表に含まれるプロリン(イミノ酸に分類される)を、便宜上アミノ酸に含めることが多い。 タンパク質を構成するアミノ酸のうち、動物が体内で合成できないアミノ酸を、その種にとっての必須アミノ酸と呼ぶ。必須アミノ酸は動物種によって異なる。.

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インド

インドは、南アジアに位置し、インド洋の大半とインド亜大陸を領有する連邦共和制国家である。ヒンディー語の正式名称भारत गणराज्य(ラテン文字転写: Bhārat Gaṇarājya、バーラト・ガナラージヤ、Republic of India)を日本語訳したインド共和国とも呼ばれる。 西から時計回りにパキスタン、中華人民共和国、ネパール、ブータン、バングラデシュ、ミャンマー、スリランカ、モルディブ、インドネシアに接しており、アラビア海とベンガル湾の二つの海湾に挟まれて、国内にガンジス川が流れている。首都はニューデリー、最大都市はムンバイ。 1947年にイギリスから独立。インダス文明に遡る古い歴史、世界第二位の人口を持つ。国花は蓮、国樹は印度菩提樹、国獣はベンガルトラ、国鳥はインドクジャク、国の遺産動物はインドゾウである。.

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スペイン

ペイン王国(スペインおうこく、Reino de España)、通称スペインは、南ヨーロッパのイベリア半島に位置し、同半島の大部分を占める立憲君主制国家。西にポルトガル、南にイギリス領ジブラルタル、北東にフランス、アンドラと国境を接し、飛地のセウタ、メリリャではモロッコと陸上国境を接する。本土以外に、西地中海のバレアレス諸島や、大西洋のカナリア諸島、北アフリカのセウタとメリリャ、アルボラン海のアルボラン島を領有している。首都はマドリード。.

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スペイン内戦

ペイン内戦(スペインないせん、Guerra Civil Española、英語Spanish Civil War1936年7月 - 1939年3月)は、第二共和政期のスペインで勃発した軍事クーデターによる内戦。マヌエル・アサーニャ率いる左派の人民戦線政府(共和国派)と、フランシスコ・フランコを中心とした右派の反乱軍(ナショナリスト派)とが争った。反ファシズム陣営である人民戦線をソビエト連邦が支援し、欧米市民知識人らも数多く義勇軍として参戦、フランコをファシズム陣営のドイツ・イタリアが支持・直接参戦するなどした。.

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神経毒

経毒(しんけいどく、Neurotoxicity)とは、神経細胞(神経単位、ニューロン)に特異的に作用する毒のことである。通常、膜蛋白質とイオンチャネルとの相互作用によって効果を及ぼす。一般的な作用は麻痺であり、それは極めて急速に起こる。.

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真正双子葉類

真正双子葉類(しんせいそうしようるい、英語:eudicots、eudicotyledons)は、被子植物のクレード(単系統群)のひとつで、従来の「双子葉類」(側系統群とされる)の中で、単子葉類(単系統群)と姉妹群をなすグループである。すなわち、従来の双子葉類の中から、単子葉類が分岐する前に分岐した古いグループを除いたもの。分子系統解析に基づくAPG植物分類体系で分類階級のないクレードとして名称がつけられている。 DoyleとHotton(1991年)により提唱された。単子葉類が原始的な双子葉類から進化したとの推測は古くからあったが、Doyleらは花粉の構造などの形質に基づき、被子植物から従来の双子葉類の一部と単子葉類とを除いたものが単系統群としてまとまると考えた(Doyleらによればこの一部の双子葉類には主要なグループとしてモクレン類が含まれる)。 別名として三溝粒類(さんこうりゅうるい Tricolpates)とも呼ばれるが、これは花粉の発芽溝または発芽孔が基本的に3個ある (tricolpate) という意味である(二次的に数が変わったものもある)。原始的双子葉類と単子葉類はこれが基本的には1個(単溝粒)であり、この形質は裸子植物とも共通で、共有原始形質と考えられる。1990年代には分子系統学の立場からも、この考えが支持されるようになった。 なお真正双子葉類以外の双子葉類(真正双子葉類・単子葉類を除いた被子植物)を「原始的双子葉類 (paleodicots)」と称することがあるが、これは単系統群ではなく、古い考え方(下記)とも紛らわしいのであまり使われない。 真正双子葉類のうちで初期に分化したやや原始的な諸群(ステムグループ)には、キンポウゲ目、ハス科、ヤマグルマ科などの原始的な形質状態、例えば花で多数の心皮が離生してらせん状に配置する(ストロビロイド説で原始的とされる)ものや、道管のないものなどがある。古くはこれらを「原始的双子葉類」のシキミ科、モクレン科などとまとめて「多心皮類」と呼んでいた(クロンキスト体系のモクレン亜綱もこれに近い分類)。これは現代的に見れば多系統群ということになる。 このやや原始的な諸群を除いたクレードをcore eudicotsと呼び、日本語ではコア真正双子葉類、中核真正双子葉類、あるいは基幹真正双子葉類という。これらは基本的には「双子葉類らしい」形態(花弁とがく片が分化した花など)を持っており(それからさらに進化して無花被になったものなどもある)、種数的にも真正双子葉類の大多数を占める。 さらにコア真正双子葉類の主要な群は、バラ類とキク類の2つに分かれる。.

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被子植物

被子植物(ひししょくぶつ、Angiospermae、Magnoliophyta、Angiosperm)とは、植物の分類の主要な1グループ名。種子植物(顕花植物)のうち、一般に花と呼ばれる生殖器官の特殊化が進んで、胚珠が心皮にくるまれて子房の中に収まったものをいう。裸子植物と対をなす分類群である。「被子植物門」、「被子植物類」。.

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西アジア

西アジア 西アジア(にしアジア)は、アジア西部を指す地理区分である.

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1940年

記載なし。

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1941年

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1961年

記載なし。

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1975年

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