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論蔵

索引 論蔵

論蔵(ろんぞう、Abhidhamma pitaka(アビダンマ・ピタカ)、Abhidharma pitaka(アビダルマ・ピタカ))とは、仏教の聖典(仏典・三蔵)の一部であり、律蔵・経蔵に対する解釈・注釈書である論(Abhidhamma(アビダンマ)、Abhidharma(アビダルマ)、阿毘達磨)をまとめたもの。.

45 関係: 十住毘婆沙論双論大乗仏教大正新脩大蔵経大智度論上座部仏教中国の仏教中観派中論三論宗三蔵人施設論仏典仏教律蔵チベット大蔵経チベット仏教パーリ仏典分別論アッタカター六足論倶舎宗経蔵瑜伽師地論瑜伽行唯識学派界論発趣論百論説一切有部論 (仏教)論事論蔵 (パーリ)龍樹部派仏教般若経阿毘達磨阿毘達磨大毘婆沙論阿毘達磨倶舎論阿毘達磨発智論毘曇部 (大正蔵)法相宗法集論成実宗成唯識論摂大乗論

十住毘婆沙論

『十住毘婆沙論』(じゅうじゅうびばしゃろん、Daśa-bhūmika-vibhāśa-śāstra, ダシャ・ブーミカ・ヴィバーシャ・シャーストラ)は、大乗仏教中観派の祖・龍樹による、(『華厳経』の「十地品」としても知られる)『十地経』(Daśa-bhūmika Sūtra)に対する註釈書。全17巻。 原題は、「ダシャ・ブーミカ」が「菩薩の十の修行位階(十地・十住)」(ここではそれについての経である『十地経』のこと)、「ヴィバーシャ」(vibhāśa)は「註釈・解説」、「シャーストラ」(śāstra)は「論・書」、総じて「菩薩の十の修行位階(についての経である『十地経』)についての注釈書」の意。.

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双論

『双論』(そうろん、Yamaka、ヤマカ)とは、パーリ仏典論蔵の第6論。.

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大乗仏教

大乗仏教(だいじょうぶっきょう、महायान Māhāyāna, Mahāyāna Buddhism)は、伝統的にユーラシア大陸の中央部から東部にかけて信仰されてきた仏教の一派。大乗仏教が発祥した背景としてはさまざまな説が唱えられているが、部派仏教への批判的見地から起こった側面があるとされている。.

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大正新脩大蔵経

大正新脩大藏經(たいしょうしんしゅうだいぞうきょう、大正一切経刊行会)は、大正13年(1924年)から昭和9年(1934年)の10年間をかけて、北宋代に蜀(四川省)で開版された漢訳大蔵経である『開宝蔵』を最もよく保存していた韓国海印寺の高麗大蔵経再彫本を底本としつつ、日本にあった各地・各種の漢訳仏典をすべて調査校合した、民間人の手による、「漢訳仏典の総集」とも言える大蔵経である。大正大蔵経、大正蔵とも。 プロデューサー(編纂責任者)は、高楠順次郎・渡辺海旭・小野玄妙(おの げんみょう、1883-1939年、浄土宗僧侶)の3名。当時の仏教関係の大学研究者が一致協力し、校訂作業に当たった。 出版・刊行は、大蔵出版が担っており、この出版社からは、大正蔵を底本として新たな学術研究の成果を踏まえた現代日本語訳の大蔵経である『新国訳大蔵経』も、1990年代から刊行中である。大正蔵を底本とした日本語訳の大蔵経としては、他には、大東出版社から「印度撰述部155巻」と「和漢撰述部100巻」が刊行されている、より文量・翻訳量が多く網羅性が高い『国訳一切経』がある。(なお、その他の日本語訳大蔵経としては、日本の各宗派の需要が高い仏典だけに的を絞った、比較的小部の『国訳大蔵経』『昭和新纂国訳大蔵経』などがある。).

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大智度論

『大智度論』(だいちどろん、Mahā-prajñāpāramitā-śāstra, マハー・プラジュニャーパーラミター・シャーストラ)は、大乗仏教中観派の祖である龍樹による、『摩訶般若波羅蜜経』(大品般若経、二万五千頌般若経、Mahā-prajñāpāramitā Sūtra)に対する、百巻に及ぶ注釈書である。初期の仏教からインド中期仏教までの術語を詳説する形式になっているので、仏教百科事典的に扱われることが多い。漢訳は鳩摩羅什による(402-405年、大正蔵No.1509)。 題名の「智度」(ちど)とは、「六度」(六波羅蜜)の内の「智慧波羅蜜」、「般若波羅蜜」(prajñāpāramitā)のこと。「智」は「智慧」すなわち「般若」の、「度」は「渡」と同じで「彼岸に渡ること」すなわち「波羅蜜」の意訳である。。つまり、「大-智度」とは「摩訶-般若波羅蜜(Mahā-prajñāpāramitā)」(経)の意訳であり、「大智度論」(Mahā-prajñāpāramitā-śāstra)という題名は、そのまま「『摩訶般若波羅蜜経』(Mahā-prajñāpāramitā Sūtra)についての論」の意である。 以上のごとく、『大智度論』という意訳的な漢訳題名は直感的に分かりづらいので、より原題に素直に『摩訶般若波羅蜜経釈論』『摩訶般若釈論』の名で呼ばれたりもする。.

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上座部仏教

上座部仏教(じょうざぶぶっきょう、Theravāda、Sthaviravāda、เถรวาท, 、Theravada Buddhism)は、仏教の分類のひとつ。上座仏教、テーラワーダ仏教、テーラヴァーダ仏教とも。「上座」 (thera) とはサンガ内で尊敬される比丘のことで、「長老」とも漢訳される。 スリランカ、ミャンマー、タイ、カンボジア、ラオスに広まり、パーリ語仏典を受持する上座部仏教は、南伝仏教とも呼ばれ、パーリ語の三蔵を伝えていることからパーリ仏教ともいう。東アジア、チベット、ベトナムへ伝わった大乗仏教(北伝仏教)とは異なる歴史経過をたどった。小乗仏教と呼ばれることもあるが、南伝仏教側の自称ではなく、そのように呼称するのは不適切とされる。.

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中国の仏教

中国の仏教(ちゅうごくのぶっきょう)では、中国地域の仏教の歴史について詳述する。.

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中観派

中観派(ちゅうがんは、माध्यमिक,, マーディヤミカ)は、インド大乗仏教において、瑜伽行派(唯識派)と並ぶ2大学派のひとつ総合仏教大辞典編集委員会 『総合仏教大辞典』 法蔵館、1988年1月、994-995頁。。龍樹(りゅうじゅ、Nāgārjuna, ナーガールジュナ、150年 - 250年頃)を祖師とし、その著作『中論』などを基本典籍とする学派。『中論』を根底として般若空観を宣揚した中村元 『広説佛教語大辞典』中巻 東京書籍、2001年6月、1179-1180頁。。縁起と空の思想を説き、中(madhyama) もしくは中道 (madhyamā pratipat) の立場を重んじる中村・2005年 250頁。.

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中論

『中論』(ちゅうろん)、正式名称『根本中頌』(こんぽんちゅうじゅ、Mūlamadhyamaka-kārikā, ムーラマディヤマカ・カーリカー)は、初期大乗仏教の僧・龍樹(ナーガールジュナ)の著作である。インド中観派、中国三論宗、さらにチベット仏教の依用する重要な論書である。.

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三論宗

三論宗(さんろんしゅう)は、中国・東アジアの大乗仏教宗派の1つで、インド中観派の龍樹の『中論』『十二門論』、その弟子提婆の『百論』を合わせた「三論」を所依の経典とする論宗である。空を唱える事から、空宗とも言う。その他、無相宗・中観宗・無相大乗宗の呼び方もある。日本仏教における三論宗は、南都六宗の一つ。.

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三蔵

三蔵(さんぞう、ti-pitaka, ティピタカ、tri-piṭaka, トリピタカ)は、仏教における経蔵・律蔵・論蔵の3つのことであり、仏教の典籍を総称したもの。.

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人施設論

『人施設論』(じんせせつろん、Puggala-paññatti、プッガラ・パンニャッティ)とは、パーリ仏典論蔵の第4論。.

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仏典

仏典(ぶってん)とは、仏教典籍の略称で、仏教の聖典の総称である。『律蔵』『経蔵』『論蔵』という分類形態から三蔵とも呼ばれる。.

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仏教

仏教寺院 仏教(ぶっきょう、旧字体:佛敎、サンスクリット:बौद्धधर्मः 、Buddhism)は、インドの釈迦(ゴータマ・シッダッタ、もしくはガウタマ・シッダールタ、ゴータマ・シッダールタ)を開祖とする宗教である。キリスト教・イスラム教と並んで、日本では出版点数の多い宗教の一つに数えられる。仏陀(仏、目覚めた人)の説いた教えである。 その教義は、苦しみの輪廻から解脱することを目指している。原因と結果の理解に基づいており、諸々の現象が縁起するとされる。 仏教は仏、その教えである法、その実践者である僧からなる三宝を中心に組織されている。実践における戒定慧の三学は、戒律、心を集中する禅定、ものごとの縁起を観察する智慧であり、後ろ二つは併せて止観とも呼ばれる仏教の瞑想法である。実践にて重要となる能力は六波羅蜜や八正道のように、いくつかの方法でまとめらている。 紀元前450年ごろに、インドで開始された仏教は、今では初期仏教として研究されている。釈迦は、他の苦行などの実践者の主張であるアートマン(真我)の存在を否定して無我とした。釈迦の死後数百年で部派仏教が生まれ、大きく大衆部と上座部とに、さらに細かく分かれたが、今なお大きな勢力として続いているのは南伝した上座部仏教であり、初期の教えを模範としている。紀元前の終わりごろには北伝し日本にも伝わることになる大乗仏教が開始され、教義や団体は多彩に発展しており、禅の瞑想法の様々、チベットや日本の真言宗に残る密教、一方で浄土信仰のような信仰形態の変化など多様である。『日本書紀』によれば仏教が伝来したのは飛鳥時代552年(欽明天皇13年)である(日本の仏教)。.

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律蔵

律蔵(りつぞう、巴・Vinaya pitaka(ヴィナヤ・ピタカ))とは、仏教の聖典(仏典・三蔵)の一部であり、僧伽(僧団)内の規則である「律」(巴・Vinaya(ヴィナヤ))をまとめたもの。.

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チベット大蔵経

チベット大蔵経(-だいぞうきょう)は、8世紀末以後、主にサンスクリット語仏典をチベット語に訳出して編纂されたチベット仏教経典が、集成されたもの。 インド本国において最終的に紛失・散逸してしまった後期仏教の経典の翻訳を数多く含み、その訳出作業も長年の慎重な校訂作業によって絶えず検証、再翻訳され続けてきたため信頼性が高く、サンスクリット原本がない場合などは、チベット訳から逆に翻訳し戻す作業などによって、原本を推定したりして、世界の仏教学者の研究のよりどころとなっている。.

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チベット仏教

チベット仏教(チベットぶっきょう)は、チベットを中心に発展した仏教の一派。チベット仏教は、根本説一切有部律の厳格な戒律に基づく出家制度から、大乗顕教の諸哲学や、金剛乗の密教までをも広く包含する総合仏教である。また、独自のチベット語訳の大蔵経を所依とする教義体系を持ち、漢訳経典に依拠する北伝仏教と並んで、現存する大乗仏教の二大系統をなす。 教義としては、智慧と方便を重視する。インド後期密教の流れを汲む無上ヨーガ・タントラが実践されている。ニンマ派、カギュ派、サキャ派、ゲルク派の4宗派が存在するが、いずれも顕教と密教の併修を柱とする。チベットでは、7世紀から14世紀にかけてインドから直接に仏教を取り入れた。そのため、インド仏教の伝統が途絶える寸前の時代に伝来した後期密教が保存されていることが特徴である。 ラマと呼ばれる高僧、特に化身ラマを尊崇することから、かつては一般にラマ教(喇嘛教、Lamaism)と呼ばれ、ややもすると、仏教とは異質な宗教と見なす向きもあったが、その実態が一般の認識を得るにつれ、ラマ教という呼称は不適切だとして、現在では使用されなくなっている。.

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パーリ仏典

パーリ仏典(パーリ語仏典、パーリ聖典、)、あるいはパーリ三蔵(Tipiṭaka, ティピタカ、三蔵のこと)は、南伝の上座部仏教に伝わるパーリ語で書かれた仏典である。北伝の大乗仏教に伝わる漢語・チベット語の仏典と並ぶ三大仏典群の1つ。 パーリ経典(パーリ語経典)とも呼ばれることがあるが、これだと仏典よりも狭い限定的な意味のニュアンスを持った表現となる。 日本でも戦前に輸入・翻訳され、漢訳大蔵経(北伝大蔵経)、チベット大蔵経に対して、『南伝大蔵経』『パーリ大蔵経』(パーリ語大蔵経)などとしても知られる。.

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分別論

『分別論』(ふんべつろん、Vibhanga、ヴィバンガ)とは、パーリ仏典論蔵の第2論。.

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アッタカター

アッタカター(Aṭṭhakathā、説明あるいは注釈の意)は、上座部仏教のパーリ語経典に対する注釈からなる文献であり、原始仏教において経典がどのように解釈されていたかを示す資料である。紀元前1世紀ごろ、経典と同時期に成立したシンハラ語による注釈集があり (現在は失われている)、これを元にパーリ語に翻案されたものがアッタカターであると見られている。アッタカターの内容の一部が上座部仏教以外の宗派の経典にも見られることも、元になった古い文献の存在を示唆している。.

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六足論

六足論(ろくそくろん)とは、仏教の部派の1つである説一切有部における、6つの論書の総称。この「六足論」に対して、『発智論』を「身論」と呼ぶ。 大正蔵では第26巻「毘曇部一」のNo1536-1542にかけて収録。.

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倶舎宗

倶舎宗(くしゃしゅう)とは、中国・東アジアの仏教宗派の1つ。世親が著した『アビダルマ・コーシャ』(Abhidharma-kośa) とその漢訳本である真諦訳『阿毘達磨倶舍釋論』(略称『倶舎釈論』)・玄奘訳『阿毘達磨倶舍論』(略称『倶舎釈』)、それらの注釈書を中心として諸経論を研究・講義し、師資相承する学僧たちのグループ。『アビダルマ・コーシャ』は、インド瑜伽行派(唯識派)の世親が、かつて所属した有力部派である説一切有部の思想を中心にまとめた論書(アビダルマ)である。毘曇宗、抑舎宗、倶舎衆、薩婆多(さっばた)宗などとも。中国十三宗の1つ。日本仏教の南都六宗の1つ。.

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経蔵

経蔵(きょうぞう、Sutta pitaka(スッタ・ピタカ)、Sutra pitaka(スートラ・ピタカ))とは、仏教の聖典(仏典・三蔵)の一部であり、釈迦の教説である経(Sutta(スッタ)、Sutra(スートラ))をまとめたもの。.

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瑜伽師地論

『瑜伽師地論』(ゆがしじろん、Yogācārabhūmi-śāstra, ヨーガーチャーラ・ブーミ・シャーストラ)は、大乗仏教唯識派の重要な文献。.

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瑜伽行唯識学派

伽行唯識学派(ゆがぎょうゆいしきがくは)は大乗仏教の学派のひとつで、唯識の教学を唱導した学派である。 唯識瑜伽行派、唯識派(विज्ञानवाद, Vijñānavāda, ヴィジュニャーナヴァーダ、Vijñapti-mātra(tā), ビジュニャプティ・マートラ(ター)、Cittamātra, チッタマートラ)、瑜伽行派 (योगाचार, Yogācāra, ヨーガーチャーラ)とも言う。.

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界論

『界論』(かいろん、Dhātukathā、ダートゥカター)とは、パーリ仏典論蔵の第3論。.

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発趣論

『発趣論』(ほっしゅろん、Paṭṭhāna、パッターナ)とは、パーリ仏典論蔵の第7論。.

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百論

『百論』(ひゃくろん、Śata śāstra, シャタ・シャーストラ)とは、提婆によって書かれたとされる仏教論書である。『中論』『十二門論』と並び、三論宗の所依の一つ。 龍樹の『中論』を受ける形で、他派の論を百種の偈を以て斥ける構成。.

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説一切有部

説一切有部(せついっさいうぶ、Sarvāstivādin)は、部派仏教時代の部派の一つ。略称は有部。説因部(せついんぶ、Hetuvāda)ともよばれる。紀元前1世紀の半ば頃に上座部から分派したとされ、部派仏教の中で最も優勢な部派であったという。同じく上座部系とされる南伝の分別説部と並んで、多くのアビダルマ文献が現存している。 「あらゆる現象」(諸法、dharmā)を構成する基体として、有法、法体(ダルマ、dharma)を想定し、主観的な我(人我)は空だが客体的な事物の類型(法)は三世に渡って実在するとした。説一切有部は大衆部や経量部と対立し、大乗仏教からも批判されたが、大きな勢力を保った。.

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論 (仏教)

論(ろん)は、仏教の教説を解説した書物の総称。論書とも。本来はアビダルマの漢訳語であり、経・律・論のひとつとして、狭義にはこれを指すが、漢訳圏の大乗仏教ではアビダルマだけでなく、教学の綱要書や、経典あるいはアビダルマへの注釈の形を取った思想書などをまとめて論書として扱う。.

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論事

『論事』(ろんじ、Kathā-vatthu、カターヴァットゥ)とは、パーリ仏典論蔵の第5論。.

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論蔵 (パーリ)

論蔵(Abhidhamma Piṭaka, アビダンマ・ピタカ)とは、『パーリ仏典』の三蔵(Ti-piṭaka, ティピタカ)における論(Abhidhamma, アビダンマ)に関する文献が収められた領域、蔵(piṭaka)のこと(論蔵)。 部派仏教の時代、各部派ごとに各種の「論」(Abhidhamma, アビダンマ、Abhidharma, アビダルマ)が作られたが、今日まとまった形で現存している部派仏教時代の論(アビダンマ/アビダルマ)は、この南伝上座部仏教(分別説部)のパーリ語テキストと、北伝仏教に伝わる漢訳された説一切有部の『六足論』『発智論』(いわゆる「六足発智」)のみである。.

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龍樹

龍樹(りゅうじゅ、、、、、、)は、2世紀に生まれたインド仏教の僧である。龍樹とは、サンスクリットのナーガールジュナの漢訳名で、日本では漢訳名を用いることが多い。中観派の祖であり、日本では、八宗の祖師と称されることがある。.

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部派仏教

部派仏教(ぶはぶっきょう、Early Buddhist schools)とは、釈迦の死後百年から数百年の間に仏教の原始教団から分裂して成立した諸派の仏教。アビダルマ仏教ともいう。紀元前3世紀頃に原始教団が上座部と大衆部に分裂(根本分裂)したのち、この2部派がさらに分裂してゆき、部派の数は全体で20となった。各部派は、釈迦が残した教法を研究・整理して、独自の教義を論(アビダルマ)として作り、互いに論争した。部派仏教は、釈迦と直弟子時代の初期仏教を継承し、大乗仏教の成立後も数世紀に渡りインドで大きな勢力を有していたとされる。のちに興った大乗仏教からは小乗仏教と貶称された。.

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般若経

般若経(はんにゃきょう、梵:Prajñāpāramitā sūtra, プラジュニャーパーラミター・スートラ)は、般若波羅蜜(般若波羅蜜多)を説く大乗仏教経典群の総称。 最も早く成立した最初の大乗仏教経典群とされ一般の用語としては、 - 日本大百科全書/コトバンクなど。前項日本語訳書の解説、解題に詳しい。、紀元前後に成立した『八千頌般若経』を最初期のものとする説が多いが、その後数百年に渡って様々な「般若経」が編纂され、また増広が繰り返された。 中国では下記するように各時代ごとに経典が持ち込まれ翻訳がなされてきたが、唐の玄奘が西域から関連経典群を持ち帰って漢訳し、集大成したとされるのが『大般若波羅蜜多経』600余巻(660-663年)であり、これを指して般若経と言うことも多い。 一般に空を説く経典とされているが、同時に呪術的な面も色濃く持っており、密教経典群への橋渡しとしての役割を無視することはできない。.

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阿毘達磨

阿毘達磨(あびだつま、Abhidhamma, アビダンマ、Abhidharma अभिधर्म, アビダルマ、音写:阿毘曇(あびどん)、毘曇(びどん)、阿鼻達磨)とは、仏教の教説(具体的には経蔵、律蔵など)の研究・思想体系、およびそれらの解説書・注釈書のこと。大法、無比法、対法と漢訳する。解説書・注釈書は論書といい、これらをまとめたものを「論蔵」と呼ぶ。.

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阿毘達磨大毘婆沙論

『阿毘達磨大毘婆沙論』(あびだつま だいびばしゃろん、Abhidharma-mahāvibhāṣā-śāstra)は、仏教の注釈書の1つ。略称として、『大毘婆沙論』や『婆沙論』が用いられる傾向にある。 また、これらの略称を用いる際には主に玄奘訳の『阿毘逹磨大毘婆沙論』を指す。 「アビダルマ」(abhidharma)は「法について」、「マハー」(mahā)は「大」、「ヴィバーシャー」(vibhāṣā)は「註釈・解説」、「シャーストラ」(śāstra)は「論・書」、すなわち総じて「法についての大きな註釈書」の意である。.

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阿毘達磨倶舎論

『阿毘達磨倶舎論』(あびだつまくしゃろん)は、ヴァスバンドゥ(世親)を作者とするインドの仏教論書である。4〜5世紀頃の成立。サンスクリット本の題名は『アビダルマ・コーシャ・バーシャ』(梵: Abhidharma-kośa-bhāṣyaAbhidharma-kośa-bhāṣyaを略してAKBh と表記することも。)単に『アビダルマ・コーシャ』(梵: Abhidharma-kośa)と呼称することも。。漢訳の際にアビダルマは「阿毘達磨」(あびだつま)、コーシャは「倶舎」(くしゃ)と音写された。 説一切有部の教義は、カーティヤーヤニープトラ(迦多衍尼子)の『ジュニャーナプラスターナ』(Jñānaprasthāna, 発智論)玄奘による『ジュニャーナプラスターナ』の漢訳は、によって確立する三枝充悳 『世親』P.91 II-1『倶舎論』における思想「概説」。この『ジュニャーナプラスターナ』を注釈した論書に『マハー・ヴィバーシャー』(『大毘婆沙論』)玄奘による『マハー・ヴィバーシャー』の漢訳は、がある。倶舎論は『大毘婆沙論』の厖大な内容厖大な内容 - 玄奘訳『阿毘達磨大毘婆沙論』は全200巻。を巧妙に収め説明している『岩波仏教辞典』P.250「『倶舎論』」。説一切有部の教理の行きすぎた点を経量部の立場より批判した点に特色がある。漢訳とチベット訳があり、漢訳本は真諦による『阿毘達磨倶舍釋論』22巻婆藪盤豆造 眞諦譯 『阿毘達磨倶舍釋論』(『大正藏』毘曇部 Vol.29 No.1559)と、玄奘による『阿毘達磨倶舍論』世親造 玄奘譯 『阿毘達磨倶舍論』(『大正藏』毘曇部 Vol.29 No.1558)30巻である。サンスクリット本と玄奘訳は『倶舎論』と略称され、真諦訳は『倶舎釈論』と略称される。なお、漢訳本の正式な原題表記は『阿毘達磨倶舍論』・『阿毘達磨倶舍釋論』である。 研究には玄奘訳がもちいられる。サンスクリット本が発見されてからは、漢訳に依らない原典からの研究もおこなわれている。.

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阿毘達磨発智論

『阿毘達磨発智論』(あびだつま ほっちろん、Jñānaprasthāna)、は説一切有部の論蔵におさめられる論書である。迦多衍尼子(カーティヤーヤニープトラ)が著したとされる。略称として、『発智論』(ほっちろん)が用いられる傾向にある。.

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毘曇部 (大正蔵)

毘曇部(びどんぶ)とは、大正新脩大蔵経において、部派仏教、より具体的には「説一切有部」の論書(アビダルマ, 阿毘達磨, 毘曇)をまとめた領域のこと。 『六足論』『発智論』『大毘婆沙論』『倶舎論』『順正理論』などが含まれる。 第13番目の部であり、収録されている経典ナンバーは1536から1563まで。巻数では26巻(後半)から29巻までに相当する。.

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法相宗

法相宗(ほっそうしゅう)は、インド瑜伽行派(唯識派)の思想を継承する、中国の唐時代創始の大乗仏教宗派の一つ。645年(唐代、貞観19年)中インドから玄奘が帰国し唯識説が伝えられることになる。その玄奘の弟子の慈恩大師基(一般に窺基と呼ぶ)が開いた宗派である。唯識宗・慈恩宗・中道宗とも呼ばれる。705年に華厳宗が隆盛になるにしたがい、宗派としてはしだいに衰えた。 日本仏教における法相宗は、玄奘に師事した道昭が法興寺で広め、南都六宗の一つとして、8-9世紀に隆盛を極めた。.

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法集論

『法集論』(ほうしゅうろん、Dhamma-sangani、ダンマサンガニ)とは、パーリ仏典論蔵の第1論。.

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成実宗

成実宗(じょうじつしゅう)は、仏教の宗派の1つで、『成実論』を研究する論宗(経を所依とせず、論を所依とする宗派)である。中国十三宗・日本仏教の南都六宗の1つで、三論宗に附属する宗派。.

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成唯識論

『成唯識論』(じょうゆいしきろん、Vijñapti-mātratā-siddhi, ヴィジュナプティ・マートラター・シッディ)は、法相宗(唯識宗)が所依とする論典の一つ。10巻からなる。 「ヴィジュナプティ・マートラター」(vijñapti-mātratā)とは「唯識」、「シッディ」(悉地, siddhi)とは「成就」、総じて「唯識による(悟りの)成就(についての論)」の意。 世親が著した『唯識三十頌』を護法が注釈したもので、中国の唐代に玄奘が漢訳した唯識の論典。 日本へも早くに伝わり、長く唯識の教学として研究された。近年新しい訳解説が刊行されている。.

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摂大乗論

『摂大乗論』(攝大乘論、しょうだいじょうろん、Mahāyāna-saṃgraha, マハーヤーナ・サングラハ)は、北インドの大乗仏教の僧侶・無著が5世紀頃に執筆した唯識の論書。 無着までの大乗仏教の教義をまとめたもので、『大乗阿毘達磨経』・『解深密経』・『十地経』・『般若経』が引用されている。中国ではこれを論拠として「摂論宗」が誕生した。.

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