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遺伝子地図

索引 遺伝子地図

遺伝子地図(いでんしちず)とは染色体上の遺伝子の位置を示した地図のこと。染色体地図とも言う。 モーガンがショウジョウバエでこれを作り、遺伝子が染色体上にあるという、当時は仮説であったことを証明したことでよく知られ、遺伝子研究の歴史で大きな意味を持つ。 ただし現在でも作られることがある。金銭的な問題や効率面からゲノムプロジェクトの前段階として各種の地図が作られる他、実際の研究では塩基配列全ての情報よりも、こういった簡略化された地図が有用な場合も多い。そういった地図のひとつ。 組み換えや交差から遺伝子間の距離を基に作成する遺伝地図(連鎖地図ともいう)、制限酵素切断部位やDNAマーカーの位置、距離を基にした物理的地図、形質を支配する遺伝子座(QTL→Quantitative Trait Loci)を配したQTL地図などがある。ゲノムプロジェクトで行われているのは塩基配列に基づく塩基配列地図作りである。 組み替え頻度を基に遺伝地図を作る場合は、染色体上の位置に関係なく交差が無作為に同じ確率で起こり、遺伝子間距離と組み替え頻度が比例すると仮定しているが、 DNAの塩基配列を基に作成された遺伝地図と比較すると違いがある。これは染色体上には組み替えスポットと呼ばれる交差頻度が高い部位があり、実際には染色体の領域によって組み換え頻度が異なるからである。.

16 関係: 塩基配列交差形質トーマス・ハント・モーガンデオキシリボ核酸制限酵素ゲノムプロジェクト遺伝子遺伝子座遺伝子マーカー遺伝的組換え距離量的形質遺伝子座染色体1次元

塩基配列

生物学における塩基配列(えんきはいれつ)とは、DNA、RNAなどの核酸において、それを構成しているヌクレオチドの結合順を、ヌクレオチドの一部をなす有機塩基類の種類に注目して記述する方法、あるいは記述したもののこと。 核酸の塩基配列のことを、単にシークエンスと呼ぶことも多い。ある核酸の塩基配列を調べて明らかにする操作・作業のことを、塩基配列決定、あるいはシークエンシングと呼ぶ。.

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交差

交差あるいは交叉(こうさ)とは、2つの事物が交わる、または交換すること。;交通.

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形質

形質(けいしつ、trait, character)とは、生物のもつ性質や特徴のこと。 遺伝によって子孫に伝えられる形質を特に遺伝形質と呼ぶが、単に形質と言えば遺伝形質のことを指すことが多い。たとえば髪の色は形質であり、遺伝形質である。また髪の色そのもののこと(黒や白や茶色など)を形質状態と言う。元々は種を見分けるための形態を意味する言葉であった。.

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トーマス・ハント・モーガン

トーマス・ハント・モーガン(Thomas Hunt Morgan、1866年9月25日 - 1945年12月4日)はアメリカ合衆国の遺伝学者。キイロショウジョウバエを用いた研究で古典遺伝学の発展に貢献し、染色体が遺伝子の担体であるとする染色体説を実証した。その業績により、1933年、ノーベル生理学・医学賞を受賞した。.

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デオキシリボ核酸

DNAの立体構造 デオキシリボ核酸(デオキシリボかくさん、deoxyribonucleic acid、DNA)は、核酸の一種。地球上の多くの生物において遺伝情報の継承と発現を担う高分子生体物質である。.

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制限酵素

制限酵素(せいげんこうそ)は、酵素の一種。2本鎖のDNAを切断する。必須因子や切断様式により3種類に大別されるが、そのうちのII型酵素が遺伝子組み換えに多用される。.

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ゲノムプロジェクト

ノムプロジェクトとは、DNAシークエンシングによって生物のゲノムの全塩基配列を解読し、タンパク質コード領域やその他のゲノム領域のアノテーションをつけることを目的としたプロジェクト。当初はヒトをはじめ、マウスや線虫などのモデル生物が主な対象であったが、多くの生物種に対象は拡大している。各国の公的研究機関がチームを組んでプロジェクトを進行させるケースが多いが、イネや小麦などの主要農産物については企業による解読もなされた。 塩基配列情報は重要なものではあるが、それだけでは生物の理解には不十分であり、遺伝子領域や制御領域の認識、それらの役割の解明などを進めていくことが望まれる。これらの研究をポストゲノムと総称する。.

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糸 糸(いと)とは、天然繊維、化学繊維の両方、もしくはいずれか一方の繊維を引き揃えて、撚りをかけた物のことである。糸を造ることを紡績、これを生業としたものを「製糸業」「紡績業」という。工業的に撚りをかけたもののことを専門的には撚糸(ねんし)という。 フィラメント糸やクモの糸の様な紡績とは無関係な長細い形状の物も含めて糸と呼ぶ。 英語では「縫い糸」は「スレッド」(thread)、「紡ぎ糸」は「ヤーン」(yarn)、 「たこ糸」「楽器の弦」は「ストリング」(string)、「釣り糸」は「ライン」(line)と呼び方が異なる。.

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遺伝子

遺伝子(いでんし)は、ほとんどの生物においてDNAを担体とし、その塩基配列にコードされる遺伝情報である。ただし、RNAウイルスではRNA配列にコードされている。.

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遺伝子座

遺伝子座(いでんしざ)とは染色体やゲノムにおける遺伝子の位置のこと。英語などでは Locus(ローカス)と呼び、これはラテン語で場所を意味する単語。複数形は Loci(ローサイ)。 通常、転写される領域を指すが、転写調節領域を含む場合もある。二倍体における対立遺伝子どうしの遺伝子座は同一である。また、遺伝子に該当しないような塩基配列・遺伝マーカーの位置は座位(ざい)という。 染色体上の遺伝子座を記載したものを遺伝子地図とよぶ。また組み替え価から導き出された遺伝子間の距離を基に作成したものは連鎖地図と呼ばれる。ゲノムプロジェクトによってゲノムの塩基配列が解読されることによって、全遺伝子座が明らかになるはずであるが、miRNAや偽遺伝子、反復配列など解決すべき問題が残っている。 Category:遺伝子.

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遺伝子マーカー

遺伝子マーカー(いでんしマーカー)とは、生物個体の遺伝的性質(遺伝型)、もしくは系統(個人の特定、親子・親族関係、血統あるいは品種など)の目印となる、つまりある性質をもつ個体に特有の、DNA配列をいう。.

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遺伝的組換え

遺伝的組換え(いでんてきくみかえ)は、狭義には、生物自身が遺伝子をコードするDNA鎖を途中で組み変える現象を差す。英語のRecombinationに相当する言葉として用いられる。広義には人工的な遺伝子組み換えも遺伝的組換えと記述される。.

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距離

距離(きょり、Entfernung)とは、ある2点間に対して測定した長さの量をいう。本項では日常生活および高校数学の範囲内で使われている距離について触れる。大学以上で扱うより専門的な距離については距離空間を参照。.

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量的形質遺伝子座

量的形質遺伝子座(りょうてきけいしついでんしざ、英:Quantitative trait locus、QTLと略す:量的形質座位ともいう)とは、'''量的形質'''がどのように生物に表現されるかに影響を与える染色体上のDNA領域のことである。そのDNA領域は、シス因子であることもあり、必ずしもRNAに転写される遺伝子とは限らない。 一般にはQTLの作用力は個々のQTLごとに異なる。形質の表現型は、関与するQTLの相加効果、優性効果、遺伝子座間の相互効果(エピスタシス)などの遺伝効果および環境効果の合計として観察される。 QTLは形質に関連する遺伝子(英:Quantitative Trait Gene、QTG)の候補を見出す手段としても有用である。同定したQTLの配列決定を行い、すでに明らかになっている遺伝子あるいはゲノムの配列データベースと比較する。このようにして形質と直接的に関連している遺伝子があればそれを明らかにすることができる。 QTLに関する情報を得るには、すでに知られている標識遺伝子(マーカー)とQTLの連鎖およびQTLの作用力を調べる方法(連鎖解析)が取られる。具体的には遺伝子型が異なる個体からなる集団について調査を行い、標識遺伝子の遺伝子型と形質の表現型の関連を統計学的に解析する。この連鎖分析によってQTLの情報を得る過程を、既存の遺伝子地図にQTL情報を加えることから、マッピング(mapping)とも言う。 最近発展してきた方法では、QTL解析と遺伝子発現プロファイリング(DNAマイクロアレイを用いて発現パターンを調べる方法)が組み合わせて用いられている。このような発現QTL(e-QTL)を用いると、疾病など形質に関連する遺伝子そのものの他、その発現に影響する調節因子(遺伝子近傍にある調節配列などのシス因子、および遺伝子に結合する転写因子の遺伝子などのトランス因子)を明らかにすることが可能である。.

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染色体

染色体(せんしょくたい)は遺伝情報の発現と伝達を担う生体物質である。塩基性の色素でよく染色されることから、1888年にヴィルヘルム・フォン・ヴァルデヤー(Heinrich Wilhelm Gottfried von Waldeyer-Hartz)によって Chromosome と名付けられた。Chromo- はギリシャ語 (chroma) 「色のついた」に、-some は同じく (soma) 「体」に由来する。.

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1次元

1次元(いちじげん、一次元)は、空間の次元が1であること。次元が1である空間を1次元空間と呼ぶ。 なおここでいう空間とは、物理空間に限らず、数学的な一般の意味での空間であり、さまざまなものがある(詳細は「次元」を参照)。.

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