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歪曲収差

索引 歪曲収差

歪曲収差の形状例。陣笠型 歪曲収差 (distortion) は、球面収差、非点収差、コマ収差、像面湾曲と並んでザイデル収差の一つで、典型的なあらわれかたとしては、撮像面(イメージセンサ等)に並行な被写体面のテストパターン等の矩形が矩形として撮影されない、あるいは同じ光学系を逆方向に使い投影した時にテストパターン等の矩形が矩形として投影されない、といったような収差となる『天文アマチュアのための望遠鏡光学・反射編』pp.91-110「収差とその対策」。 中心部が膨らむようなゆがみにより矩形が樽型になるものと、逆に中心部が収縮するようなゆがみにより矩形が糸巻き型になるもの、以上の2つに基本的には分類できるが、中心部と周辺部でこの両者が組み合わさった陣笠型などと呼ばれる歪みかたになるものもある。 。-->なお、(普通に設計された写真用レンズではまずそういったことは無いが)不適切な位置に絞りが配置されていると、絞ることで歪曲が発生する。 書類の撮影や、モダン様式のビルディングの撮影などの際に不自然さとして気になる。魚眼レンズは樽型の歪曲を積極的に利用したレンズである。ダブルガウス型など前群と後群が対称なレンズでは起こりにくいのに対し、片方を凹とし反対を強く凸にした、望遠型や逆望遠型のレンズでは起きやすい。ズームレンズでは、広角側で樽型・望遠側で糸巻き型、といったように発生する場合もある。 反射望遠鏡で皆無にするのはほとんど不可能であるが、実視野が狭いためにあまり問題にならない。撮影した星の写真を元に天体位置を求める場合にはコマ収差と並んで重要な問題になる。.

14 関係: 吉田正太郎像面湾曲ボビン (裁縫)ダブルガウスアッベ式接眼鏡コマ収差ザイデル収差球面収差非点収差誠文堂新光社魚眼レンズ逆望遠接眼レンズ

吉田正太郎

吉田 正太郎(よしだしょうたろう、1912年9月1日 - 2015年7月30日)は、日本の天文学者、光学設計者である。 非球面光学系の先駆者であり、理論面、実務面の双方において優れた業績を残した。学究活動の傍ら、一般や青少年向けの本を執筆して知識の向上に努めた。.

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像面湾曲

像面が湾曲しているイメージ図。右側実線の縦直線が理想平面像面 像面湾曲 (field curvature) とは、光学系の前側と後側で、光学系に平行な焦点面が平面から平面に対応しないという収差である。 球面収差、非点収差、コマ収差、歪曲収差と並んでザイデル収差の一つである『天文アマチュアのための望遠鏡光学・反射編』pp.91-110「収差とその対策」。。 ほとんど全ての接眼レンズの像面は、対象側に凸に湾曲している。.

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ボビン (裁縫)

ボビンとは糸を巻くための筒状の道具のことである。 ミシン等で使用される糸巻きとしてのボビンは筒状または筒状の両端に円形の板がついている形状をしており、材質は金属製、プラスチック製のものが多い。 ボビンは糸を巻いた状態でコッペなどに収納されて、必要に応じて巻かれた糸の色を選んで使用される。使用後、空になったボビンはミシンの糸巻き機能を使用して新たに糸を巻き取り再度使用される。 ボビンはラテン語の「Balbum」を語源とし、原義は「ごとごと音を立てて回るもの」だとされている。その言葉が西欧各地に伝播し、最終的にフランス語の糸巻きを表す「Bobine」に変化して現在に至っているといわれる。 Image:Sewing machine bobbin.png|ボビン釜とボビンケース Image:Bobbins of cotton thread.jpg|木綿糸を巻いたボビン Image:SpoolsOfThread.jpg|ミシン用糸(糸巻き.

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ダブルガウス

ダブルガウス型レンズの初期における発展過程 ダブルガウス(Double Gauss )は写真レンズに多用される構成型の一つである。 最も基本的な構成は対称型で凸凹(絞り)凹凸の4群4枚。もっとも典型的な構成は凸 凸凹(絞り)凹凸 凸の4群6枚。 カール・フリードリヒ・ガウスの考案した原型を元に発達したもので、ガウスはダブルガウス型を発明してはいないが、今日では単にガウス型と言われる場合もダブルガウスを指している場合がほとんどである。.

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アッベ式接眼鏡

構成図 アッベ式接眼鏡(あっべしきせつがんきょう)は接眼レンズの一形式である。1880年にエルンスト・アッベ『天文アマチュアのための望遠鏡光学・屈折編』pp.201-234「接眼鏡」。が顕微鏡用高倍率接眼鏡として発表し、伝統的な形式の一つ『天体望遠鏡のすべて'87年版』p.73-79「高級接眼鏡の性能と特長をテストする」。となった。.

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コマ収差

マ収差のモデル コマ収差の発生した像の例 コマ収差 (comatic aberration) とは、光軸外の1点を光源とする光が、像面において1点に集束しない収差をいう『天文アマチュアのための望遠鏡光学・屈折編』pp.161-202「対物レンズ」。『天文アマチュアのための望遠鏡光学・反射編』pp.91-110「収差とその対策」。。 球面収差、非点収差、像面湾曲、歪曲収差と並んでザイデル収差の一つである。 コマとは頭髪のギリシア語で、点光源が散在する夜景などを撮影すると頭髪や彗星彗星の英語cometの由来もギリシア語の頭髪である。のように一方に尾を引いてボケた像となることが名称の由来である。不自然なアウトフォーカス像の原因にもなる。.

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ザイデル収差

イデル収差(ザイデルしゅうさ)応用物理学会光学懇話会;「幾何光学(POD版)」森北出版(2003)久保田 広;「応用光学(POD版)」岩波書店(2000)工藤 恵栄、上原 富美;「基礎光学」現代光学社(1990)左貝 潤一;「光学の基礎」コロナ社(1997)大坪 順次;「光入門」コロナ社(2002)は、幾何光学においてレンズや鏡で像をつくるときに生じるボケやゆがみなどの収差のうち、レンズにおいて単色収差すなわち色収差ではない単一の波長の光でも生じる収差で、近似計算において3次の項として説明できる収差を分類し説明したものである。名前は19世紀のドイツの研究者ルートヴィヒ・ザイデルにちなむ。5種類あることから「ザイデルの5収差」とも呼ばれる。.

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球面収差

上図は理想的なレンズ。実際には球面収差により下図のように光が1点に収束しない。 球面収差 (spherical aberration) は、点を光源とする光線が光学系を通った後、焦点1点に収束せず前後にばらつく収差をいう『天文アマチュアのための望遠鏡光学・屈折編』pp.161-202「対物レンズ」。『天文アマチュアのための望遠鏡光学・反射編』pp.91-110「収差とその対策」。『ニコンの世界第6版』pp.250-255「ニッコールレンズ用語辞典」。。 コマ収差、非点収差、像面湾曲、歪曲収差と並んでザイデル収差の一つである。 この収差があると画面全体が不鮮明になる。視界の中心にも影響を与えるため、望遠鏡の分解能を阻害する最大の要因である。 写真に使う軟焦点レンズでは意図的にこれを残し印象的な像を得るのに利用している。.

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非点収差

非点収差のモデル 非点収差 (astigmatism) とは、光軸外の1点を光源とする光が、レンズに対して同心円方向と直径方向で焦点距離がずれる収差をいう『天文アマチュアのための望遠鏡光学・反射編』pp.91-110「収差とその対策」。。 球面収差、コマ収差、像面湾曲、歪曲収差と並んでザイデル収差の一つである。 望遠鏡や広角レンズによる星野写真の周辺部で鳥が羽根を広げたような星像を見かけることがあるのは、非点収差によるものである。 非点収差と像面湾曲は密接な関係にある。像面湾曲による像面が、同心円方向の像と、直径方向の像で異なった面になっていると、それが非点収差になる。 英語のアスティグマティズムには「乱視」の意味もあり、またレンズ関係者が「アス」という場合レンズや鏡を締めすぎて点光源像が変形する現象を含める場合もあるので注意が必要とされている。.

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誠文堂新光社

株式会社誠文堂新光社(せいぶんどうしんこうしゃ)は、東京都文京区に本社を置く日本の出版社である。.

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魚眼レンズ

円周魚眼レンズによって得られた画像 対角線魚眼レンズによって得られた画像 魚眼レンズ(ぎょがんレンズ)またはフィッシュアイレンズ()とは、カメラなどに使用する写真レンズで、中心射影方式でない射影方式を採用しているものを指す。 魚眼という名称の由来は、魚類の視点である水面下から水面上を見上げた場合、水の屈折率の関係で水上の風景が円形に見えることから来ている魚が水面下から見るであろう景色に着目した命名であり、水中で魚の眼が魚眼レンズのように結像するということではない。。.

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逆望遠

逆望遠(ぎゃくぼうえん)は写真レンズなどの複数枚の要素から成るレンズの構成様式のひとつで、ガリレオ式(ガリレオ型)望遠鏡のような望遠レンズ(テレフォト型)とは逆の、前群を凹・後群を強い凸とする非対称型の構成様式で、広角レンズに向く。アンジェニューによるレンズ名レトロフォキュ(Retrofocus )の英語読み「レトロフォーカス」が、この方式を指す一般名詞のごとくに広く使われており、そちらのほうが通りが良い。.

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接眼レンズ

さまざまな接眼レンズ 接眼レンズ(せつがんレンズ、 )、とは望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡などの光学機器で目に接する側に取り付けるレンズ。対物レンズや主鏡で集めた光によって焦点に作られた実像を拡大する。アイピース()。 光学機器の多くは焦点を合わせるために接眼レンズの取り付け位置を調整する機構を持つ。 大抵の望遠鏡や顕微鏡では拡大率を調整できるように異なる拡大率を持つ接眼レンズに交換できるようになっている。.

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樽(たる、ドイツ語: Fass、フランス語: tonneau、英語:barrelまたはcask)は、円筒形の容器であり、ヨーロッパで伝統的な樽(洋樽:ようだる)は木の板(樽板)とそれを縛る鉄の輪などの箍(たが)で作られており、胴の側面は中央部が膨らんだ円筒形である。日本で一般的なものは鎌倉時代末から室町時代初期ごろに出現した結樽(ゆいだる)で、たがは竹材を螺旋に捩ったもの。また、形状は洋樽と異なり真っ直ぐで、膨らまない円筒形となる。樽を作る職人は日本では後述のように結樽が桶の系譜を汲むことから桶屋、英語圏ではcooperと呼ばれる。 側壁を構成する板材を、箍で結束することで強度を保つ構造物である(アーチの石積みが重力によって結束されているのと同じ原理による)。すぼまっている方に向かって底板をはめ込むことにより、荷重は箍によって支持され、液体を入れるとそれを吸った板が膨張することにより密閉される。釘や接着剤等を使用せず、木材由来の成分を除いて内容物に不純物が溶出することも無いため、水や飲料の容器として重宝されてきた。 現代でも、アルミニウム(小樽(keg、ケグ)とも言う)およびプラスチック、FRPなど合成樹脂で一体成型した容器のことを、慣習的に樽と呼ぶことが多い。 上記のように洋樽はしばしば中間で膨れており、凸面の形を持っている。このような一定の膨れを作ることで、横にすると摩擦面が小さくなるため比較的容易に方向を変えつつ転がすことができるようになり、容器がより球状に近くなるため材料の中で応力を均等に分散することを助ける。 ビールのために使用される樽は、通気孔や蛇口の台座などの開口部を備えている。.

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