ロゴ
ユニオンペディア
コミュニケーション
Google Play で手に入れよう
新しい! あなたのAndroid™デバイスでユニオンペディアをダウンロードしてください!
インストール
ブラウザよりも高速アクセス!
 

球面収差

索引 球面収差

上図は理想的なレンズ。実際には球面収差により下図のように光が1点に収束しない。 球面収差 (spherical aberration) は、点を光源とする光線が光学系を通った後、焦点1点に収束せず前後にばらつく収差をいう『天文アマチュアのための望遠鏡光学・屈折編』pp.161-202「対物レンズ」。『天文アマチュアのための望遠鏡光学・反射編』pp.91-110「収差とその対策」。『ニコンの世界第6版』pp.250-255「ニッコールレンズ用語辞典」。。 コマ収差、非点収差、像面湾曲、歪曲収差と並んでザイデル収差の一つである。 この収差があると画面全体が不鮮明になる。視界の中心にも影響を与えるため、望遠鏡の分解能を阻害する最大の要因である。 写真に使う軟焦点レンズでは意図的にこれを残し印象的な像を得るのに利用している。.

12 関係: 吉田正太郎像面湾曲レンジファインダーカメラニコンコマ収差ザイデル収差写真レンズ非点収差誠文堂新光社軟焦点レンズ歪曲収差望遠鏡

吉田正太郎

吉田 正太郎(よしだしょうたろう、1912年9月1日 - 2015年7月30日)は、日本の天文学者、光学設計者である。 非球面光学系の先駆者であり、理論面、実務面の双方において優れた業績を残した。学究活動の傍ら、一般や青少年向けの本を執筆して知識の向上に努めた。.

新しい!!: 球面収差と吉田正太郎 · 続きを見る »

像面湾曲

像面が湾曲しているイメージ図。右側実線の縦直線が理想平面像面 像面湾曲 (field curvature) とは、光学系の前側と後側で、光学系に平行な焦点面が平面から平面に対応しないという収差である。 球面収差、非点収差、コマ収差、歪曲収差と並んでザイデル収差の一つである『天文アマチュアのための望遠鏡光学・反射編』pp.91-110「収差とその対策」。。 ほとんど全ての接眼レンズの像面は、対象側に凸に湾曲している。.

新しい!!: 球面収差と像面湾曲 · 続きを見る »

レンジファインダーカメラ

ライカIIIf レンジファインダーカメラとは、光学視差式距離計が組み込まれており、距離測定に連動して撮影用レンズの焦点を合わせられるカメラのことである。.

新しい!!: 球面収差とレンジファインダーカメラ · 続きを見る »

ニコン

株式会社ニコン()は、日本の光学機器メーカー。カメラ、デジタルカメラ、双眼鏡、望遠鏡、顕微鏡、ステッパー、メガネ、測定機、測量機、光学素材、ソフトウェアなど光学関連装置の大手メーカーであり、三菱グループの一員。三菱金曜会及び三菱広報委員会の会員企業である。.

新しい!!: 球面収差とニコン · 続きを見る »

コマ収差

マ収差のモデル コマ収差の発生した像の例 コマ収差 (comatic aberration) とは、光軸外の1点を光源とする光が、像面において1点に集束しない収差をいう『天文アマチュアのための望遠鏡光学・屈折編』pp.161-202「対物レンズ」。『天文アマチュアのための望遠鏡光学・反射編』pp.91-110「収差とその対策」。。 球面収差、非点収差、像面湾曲、歪曲収差と並んでザイデル収差の一つである。 コマとは頭髪のギリシア語で、点光源が散在する夜景などを撮影すると頭髪や彗星彗星の英語cometの由来もギリシア語の頭髪である。のように一方に尾を引いてボケた像となることが名称の由来である。不自然なアウトフォーカス像の原因にもなる。.

新しい!!: 球面収差とコマ収差 · 続きを見る »

ザイデル収差

イデル収差(ザイデルしゅうさ)応用物理学会光学懇話会;「幾何光学(POD版)」森北出版(2003)久保田 広;「応用光学(POD版)」岩波書店(2000)工藤 恵栄、上原 富美;「基礎光学」現代光学社(1990)左貝 潤一;「光学の基礎」コロナ社(1997)大坪 順次;「光入門」コロナ社(2002)は、幾何光学においてレンズや鏡で像をつくるときに生じるボケやゆがみなどの収差のうち、レンズにおいて単色収差すなわち色収差ではない単一の波長の光でも生じる収差で、近似計算において3次の項として説明できる収差を分類し説明したものである。名前は19世紀のドイツの研究者ルートヴィヒ・ザイデルにちなむ。5種類あることから「ザイデルの5収差」とも呼ばれる。.

新しい!!: 球面収差とザイデル収差 · 続きを見る »

写真レンズ

写真レンズ(単焦点レンズ):焦点距離50mm、F値1.8 レンズ側の絞り制御機構の様子(キヤノンFDマウント) カメラ側の絞り制御機構の様子(キヤノンFDマウント) 写真レンズ(しゃしんレンズ)とは、写真撮影用・写真機(カメラ)用のレンズで、写真用レンズともいう。写真撮影カメラの主要な構成要素のひとつであり、レンズ交換式カメラでは独立したモジュールとして、「レンズマウント」にネジ込み構造やバヨネット構造など他にスピゴット構造などがある。で取り付けられる。レンズ交換式でないカメラでは内蔵ないし通常は取り外されない構造のモジュールとなっている。.

新しい!!: 球面収差と写真レンズ · 続きを見る »

非点収差

非点収差のモデル 非点収差 (astigmatism) とは、光軸外の1点を光源とする光が、レンズに対して同心円方向と直径方向で焦点距離がずれる収差をいう『天文アマチュアのための望遠鏡光学・反射編』pp.91-110「収差とその対策」。。 球面収差、コマ収差、像面湾曲、歪曲収差と並んでザイデル収差の一つである。 望遠鏡や広角レンズによる星野写真の周辺部で鳥が羽根を広げたような星像を見かけることがあるのは、非点収差によるものである。 非点収差と像面湾曲は密接な関係にある。像面湾曲による像面が、同心円方向の像と、直径方向の像で異なった面になっていると、それが非点収差になる。 英語のアスティグマティズムには「乱視」の意味もあり、またレンズ関係者が「アス」という場合レンズや鏡を締めすぎて点光源像が変形する現象を含める場合もあるので注意が必要とされている。.

新しい!!: 球面収差と非点収差 · 続きを見る »

誠文堂新光社

株式会社誠文堂新光社(せいぶんどうしんこうしゃ)は、東京都文京区に本社を置く日本の出版社である。.

新しい!!: 球面収差と誠文堂新光社 · 続きを見る »

軟焦点レンズ

軟焦点レンズ(Soft Focus Lens )とは、一般の写真レンズが各収差を可能な限り減らしてシャープに写るように設計されているのに対し、故意に収差を残し、ピントが合った像が軟かいものとなるように設計されている写真レンズである。ピントの芯がちゃんとあり、その周囲に滲みが現れる点がピント外れとの違いである。 黒白写真の時代のものには色収差を利用したものもあったが、カラーでは色収差は色の滲みとなるためもっぱら球面収差を利用する。以下に列挙するうちの「ヴェスト・ポケット・コダック単玉」などいくつかの単玉レンズは、軟焦点レンズとして設計されたというよりも、収差のうち色収差は良く補正された「ダブレット」(凸と凹の1群2枚によるレンズ)のアクロマートで安価なレンズとして企画された製品が、設計よりも絞りを開くなどして使った所、ソフトとして良い描写が得られたためそのような使い方が広まった、というものである。写真入門者の体験用などを企図した安価な製品などでも似たようなダブレットのものが見られる。.

新しい!!: 球面収差と軟焦点レンズ · 続きを見る »

歪曲収差

歪曲収差の形状例。陣笠型 歪曲収差 (distortion) は、球面収差、非点収差、コマ収差、像面湾曲と並んでザイデル収差の一つで、典型的なあらわれかたとしては、撮像面(イメージセンサ等)に並行な被写体面のテストパターン等の矩形が矩形として撮影されない、あるいは同じ光学系を逆方向に使い投影した時にテストパターン等の矩形が矩形として投影されない、といったような収差となる『天文アマチュアのための望遠鏡光学・反射編』pp.91-110「収差とその対策」。 中心部が膨らむようなゆがみにより矩形が樽型になるものと、逆に中心部が収縮するようなゆがみにより矩形が糸巻き型になるもの、以上の2つに基本的には分類できるが、中心部と周辺部でこの両者が組み合わさった陣笠型などと呼ばれる歪みかたになるものもある。 。-->なお、(普通に設計された写真用レンズではまずそういったことは無いが)不適切な位置に絞りが配置されていると、絞ることで歪曲が発生する。 書類の撮影や、モダン様式のビルディングの撮影などの際に不自然さとして気になる。魚眼レンズは樽型の歪曲を積極的に利用したレンズである。ダブルガウス型など前群と後群が対称なレンズでは起こりにくいのに対し、片方を凹とし反対を強く凸にした、望遠型や逆望遠型のレンズでは起きやすい。ズームレンズでは、広角側で樽型・望遠側で糸巻き型、といったように発生する場合もある。 反射望遠鏡で皆無にするのはほとんど不可能であるが、実視野が狭いためにあまり問題にならない。撮影した星の写真を元に天体位置を求める場合にはコマ収差と並んで重要な問題になる。.

新しい!!: 球面収差と歪曲収差 · 続きを見る »

望遠鏡

望遠鏡(ぼうえんきょう)とは、遠くにある物体を可視光線・赤外線・X線・電波などの電磁波を捕えて観測する装置である。古くは「遠眼鏡(とおめがね)」とも呼ばれた。 観測に用いられる電磁波の波長により、光学望遠鏡と電波望遠鏡に大別される。電磁波を捕える方式による分類では反射望遠鏡と屈折望遠鏡がある。.

新しい!!: 球面収差と望遠鏡 · 続きを見る »

出ていきます入ってきます
ヘイ!私たちは今、Facebook上です! »