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太歳星君

索引 太歳星君

太歳星君(たいさいせいくん)は、中国の道教に伝わる太歳(木星の鏡像となる仮想の惑星)の神。太歳、太歳元帥、太歳神とも。 祟り神でもあり、中国の天文官達は太歳星君のもたらす災いをさけるため、とりわけその年の太歳の方位に注意したという。 太歳を恐れる信仰は長く、古くは後漢の王充が『論衡』で取り上げている。太歳は天上の木星と呼応して土中を動く肉の塊として考えられ、住居を建設するときは決してこれを犯してはならないとされた。『太平広記』には、太歳の祟りを信じず地下から掘り起こしたために一族滅亡となった家の説話が記されている。 この太歳信仰を人格化したのが太歳星君であり、首に多くの髑髏を下げ、金鐘を手にした三面六臂の姿で語られることが多い。またその名は『道法会元』や『三教捜神大全』他、多くの文学資料で殷郊または殷交(殷元帥)だとされている。 『三教捜神大全』には太歳殷元帥の項があり、それによると殷の紂王の子で、母親の姜皇后が巨人の足跡を踏んだことで孕み、産み落とした肉球を切り裂いたところ誕生したという。後に周の武王が紂王を討つのを援けたため、玉帝によって太歳神の位に封じられた。 同様の説話は元代の歴史小説『武王伐紂平話』にも登場する。また明の神怪小説『封神演義』では、易姓革命の際に殷に加勢し周に討たれた殷郊が姜子牙(太公望)によって太歳に封じられたとされている。 民間においても太歳星君は凶神の代表格とされ、その意味でももっとも恐れられた神格である。.

22 関係: 大修館書店太平広記太歳太歳神封神演義巨人 (伝説の生物)帝辛後漢呂尚元 (王朝)玉皇大帝王充祟り神道教論衡髑髏金鐘武王 (周)木星易姓革命新紀元社

大修館書店

株式会社大修館書店(たいしゅうかんしょてん)は、辞典類・教科書・参考書などを刊行する日本の出版社。.

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太平広記

『太平広記』(たいへいこうき)は、北宋時代に成立した類書のひとつ。『太平御覧』、『文苑英華』、『冊府元亀』とあわせて四大書と称せられる。太宗の勅命を奉じて李昉ら12名が太平興国2年(977年)から翌3年(978年)にかけて編纂したもので、全500巻、目録10巻。.

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太歳

太歳(たいさい)は、木星の鏡像となる仮想の惑星。古代中国の天文暦学において設けられた。.

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太歳神

太歳神 太歳神(たいさいしん)とは、陰陽道における8人の方位神(八将神)のひとり。暦本によってはだいさい・太さいと書くものもある。同じ八将神の一人である太陰神の夫ともされ、仏教における本地仏は薬師如来とされる。 太歳神は、木星(歳星)の精とされ、1年の四季において万物の生成をつかさどるという。また、君主的な立場にあり、八方に影響力を持つとされる。木星の精とされることから、樹木や草に関する性格を持っており、太歳神の位置する方位に向かって、樹木や草木等を植えつけることなどは吉であるが、樹木の伐採や草刈りなどは凶とされる。また、君主的な立場にある神であることから、争いごと(訴訟や談判など)や葬儀・解体などは疫災にあうとされるが、貯蓄や家屋の建築や増改築、移転、商取引、結婚、就職などは大吉とされる。 太歳神の在位する方角は、その歳の十二支の方位と同じ方角となる。.

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封神演義

『封神演義』(ほうしんえんぎ)は、中国明代に成立した神怪小説。『商周演義』、『封神伝』、『封神榜』、『封神榜演義』ともいう。史実の殷周易姓革命を舞台に、仙人や道士、妖怪が人界と仙界を二分して大戦争を繰り広げるスケールの大きい作品である。文学作品としての評価は高くないが、中国大衆の宗教文化・民間信仰に大きな影響を与えたとされる。著者(編者)は一般に許仲琳とされることが多いが、定説はない。.

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巨人 (伝説の生物)

巨人(きょじん、英 ジャイアント(giant)、ジャイガント(gigant))は、様々な神話や伝説、ファンタジーに登場する伝説の生物の一種で、長身・巨体の神や人間あるいは人型の生物、亜人間のことである。 英語のジャイアント・ジャイアンツは、ギリシア神話のギガス(ギガンテス)に由来する。また、ティーターン(タイタン)など、神である場合は巨神と書く事もある。.

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帝辛

帝辛これら諡号・名とも殷滅亡後に呼ばれたものである。出土した甲骨文占卜の中の殷王の諡号には、この帝辛のように「帝」を含む殷王の例はないが、武丁を帝丁と呼ぶ事例もあることから、殷王の諡号として必ずしも矛盾と断ずることはできない。(ていしん、、紀元前1100年ごろ)は、殷朝最後の第30代王。周の武王に滅ぼされた。紂王(ちゅうおう、)の名でも知られる。 帝乙の末子。異母兄に微子啓と微仲衍らがいる。子に武庚禄父ら。 史書の上では、暴虐な悪政を行なった王とされ、『史記集解』は「義を残(そこ)ない、善を損なうを紂と曰う」と記されている。.

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後漢

後漢(ごかん、東漢、、25年 - 220年)は、中国の王朝。漢王朝の皇族劉秀(光武帝)が、王莽に滅ぼされた漢を再興して立てた。都は洛陽(当時は雒陽と称した。ただし後漢最末期には長安・許昌へと遷都)。五代の後漢(こうかん)と区別するため、中国では東漢と言う(この場合、長安に都した前漢を西漢という)。.

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呂尚

呂尚(りょ しょう)は、紀元前11世紀ごろの古代中国・周の軍師、後に斉の始祖。 姓は姜、氏は呂、字は子牙劉, 尹『文明の原点』、148頁もしくは牙叢『中国五千年の物語』1巻、156-159頁、諱は尚とされる貝塚「呂尚」『アジア歴史事典』9巻、313頁。軍事長官である師の職に就いていたことから、「師尚父」とも呼ばれる貝塚茂樹は『詩経』大明編より、字を尚父とし、尚は「尚父」の略称だと指摘している。(貝塚「呂尚」『アジア歴史事典』9巻、313頁)。謚は太公。斉太公、姜太公の名でも呼ばれる。一般には太公望(たいこうぼう)という呼び名で知られ、釣りをしていた逸話から、日本ではしばしば釣り師の代名詞として使われる。.

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元 (王朝)

元(げん)は、1271年から1368年まで中国とモンゴル高原を中心領域として、東アジア・北アジアの広大な土地を支配した王朝である。正式の国号は大元(だいげん)で、元朝(げんちょう)とも言う。モンゴル人のキヤト・ボルジギン氏が建国した征服王朝で国姓は「奇渥温」である。伝統的な用語上では、「モンゴル帝国が中国に支配後、中華王朝に変化した国」というように認定されたが、視点によって「元は中国では無く、大元ウルスと呼ばれるモンゴル遊牧民の国」と、様々な意見もある。 中国王朝としての元は、唐崩壊(907年)以来の中国統一政権であり、元の北走後は明(1368年 - 1644年)が中国統治を引き継ぐ。しかし、中国歴代征服王朝(遼・金・清など)の中でも元だけが「政治制度・民族運営は中国の伝統体制に同化されなく、モンゴル帝国から受け継がれた遊牧国家の特有性も強く持つ」のような統治法を行った。一方、行政制度や経済運営の面では、南宋の仕組みをほぼ潰して、中華王朝従来の体制を継承してることとは言わない。.

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玉皇大帝

明代の絵画) 玉皇大帝(ぎょくこうたいてい)二階堂 2013, p. 191.(玉皇)、あるいは玉皇(ぎょくこう、、Jade Emperor)、玉帝(ぎょくてい)は、中国道教における事実上の最高神で、天界の支配者でありその下の地上・地底に住むあらゆるものの支配者でもある。現在も庶民から篤く崇拝されており、民間信仰や、東南アジアなどの華僑の間では最高神として扱われる。 略さない形の名称は高上玉皇大帝(こうじょうぎょくこうたいてい)。呼び名は他に玉皇上帝(ぎょくこうじょうてい)、天公(てんこう)など。.

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王充

王 充(おう じゅう、建武3年(27年) - ?)は、後漢の文人、思想家。字は仲任。会稽郡上虞の出身。旧伝などの非合理を批判し合理的なものを追求した『論衡』を著す。その著書において儒教に対しても厳しい批判を行なっていることから、北宋代以降は異端視されて省みられることがなかった。逆に1970年代の中華人民共和国での儒教批判運動の中では、孔子批判の先駆者として評価されたりもした。.

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祟り神

  祟り神(たたりがみ)は、荒御霊であり畏怖され忌避されるものであるが、手厚く祀りあげることで強力な守護神となると信仰される神々である。また、恩恵をうけるも災厄がふりかかるも信仰次第とされる。すなわち御霊信仰である。その性質から、総じて信仰は手厚く大きなものとなる傾向があり、創建された分社も数多い。 平安京、京の都で長くとりおこなわれている祇園御霊会は、祟り神を慰撫し鎮魂する祭りである。主祭神である「祇園神」「牛頭天王」はまさにこの意味での祟り神の代表格であり、疫病をもたらす厄神であると同時に、手厚く祀る者には守護神として働くとされ、全国各地に牛頭天王社が創建された。 八岐大蛇から現れ出た宝剣天叢雲剣は三種の神器として神剣として祀られる。 しかしながら、『日本書紀』には天武天皇が天叢雲剣の祟りが原因で崩御、『日本後紀』には桓武天皇が十握剣(八岐大蛇を征服した宝剣)の祟りが原因で崩御したとあり、神剣の祟りは相当なものと認識されていたようである。 前者は熱田神宮から盗まれ行方不明だった天叢雲剣が献上され宮中にとどめおいたところ、後者は石上神宮から平安京へ無理矢理移動させたため祟ったとある。結局、畏れをなされた神剣は元の場所に戻されることとなった。.

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道教

道教(どうきょう、)は、中国三大宗教(三教と言い、儒教・仏教・道教を指す)の一つである。中国の歴史記述において、他にも「道家」「道家の教」「道門」「道宗」「老氏」「老氏の教」「老氏の学」「老教」「玄門」などとも呼称され、それぞれ若干ニュアンスの違いがある横手(2008)、p.001-008、中国史の中の道教。.

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論衡

『論衡』(ろんこう )は、中国後漢時代の王充(27年 - 1世紀末頃)が著した全30巻85篇(うち1篇は篇名のみで散佚)から成る思想書。実証主義の立場から王充は自然主義論、天論、人間論、歴史観など多岐多様な事柄を説き、一方で非合理的な先哲、陰陽五行思想、災異説を迷信論として徹底的に批判した。.

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髑髏

『ヴァニタス』、ピーテル・クラース(Pieter Claesz)、油彩、1630年 髑髏(どくろ、されこうべ、しゃれこうべ、しゃりこうべ - 英:Skull)とは白骨化したヒトの頭部の頭蓋骨である。「されこうべ」(しゃれこうべ)は「晒され頭(こうべ)」の意味。一般に死の象徴とされる。.

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金鐘

金鐘(アドミラルティ、またはガムチョン)は、香港島中心部の、商業、住宅、官庁街である。「アドミラルティ(英語:Admiralty)」の名は、かつて同地にあったイギリス海軍の基地名に由来する。 香港18区では中西区に属する。金鐘はビジネス街中環、庶民的な商店街と官庁街が入り混じる湾仔にはさまれた地区である。 香港政府の本部があり、英国をはじめとする各国領事館が多く、ピークトラムの下の乗り場はここにある。香港島を代表する都市公園である香港公園もある。 中環は、ビジネス街と、ごちゃごちゃした飲食店街や香港庶民の街も広がるが、ここ金鐘はほぼビジネス街で、世界的銀行の香港支店や、香港を代表する企業の本社などが軒を連ねる。.

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武王 (周)

武王(ぶおう、)は、周朝の創始者。殷を滅ぼし、周を立てた。文王の次子。 同母兄に伯邑考、同母弟に管叔鮮、周公旦、蔡叔度、霍叔処、康叔封らがいる。子は成王、(晋の開祖)、邘叔、応叔、韓叔ら。.

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殷(いん、、紀元前17世紀頃 - 紀元前1046年)は、中国の王朝である。文献には天乙が夏を滅ぼして王朝を立てたとされ、考古学的に実在が確認されている中国最古の王朝である。商(しょう、)、商朝ともよばれる。紀元前11世紀に帝辛の代に周によって滅ぼされた(殷周革命)。.

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木星

記載なし。

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易姓革命

易姓革命(えきせいかくめい)は、古代中国において、孟子らの儒教に基づく、五行思想などから王朝の交代を説明した理論。.

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新紀元社

新紀元社(しんきげんしゃ)は、日本の出版社。出版社コードは7753。 設立は1982年(昭和57年)3月4日。設立当初は家庭用コンピュータ(当時はマイコン、パソコンと呼称)の解説書を主に出版しており、テレビ番組『パソコンサンデー』のテキストなども手掛けていたが、1980年代後半よりファンタジー関連書籍およびテーブルトークRPG関連書籍の発行を始める。 『Truth In Fantasy』シリーズに代表される「ファンタジーゲームに出てくる用語やアイテムなどの元ネタを解説する」、いわゆる"ファンタジー関連書籍"のジャンルについては老舗である。日本のロールプレイングゲームの黎明期にはファンタジーゲームに出てくるガジェット(モンスター、武器など)の背景がほとんどが知られていなかったため、同社のファンタジー関連書籍が全国のゲーマーのファンタジーへの理解を大いに助けることとなった。ほぼ同時期から、ファンタジー関連書籍以外に、ミリタリー関連の解説書も多数出版しているが、これも軍事マニア向けではなくシミュレーションゲームなどの「ゲーマー」向けのライトな解説書であり、ゲーム世代へ向けた解説書籍の出版という基本コンセプトの範疇である。 1990年代後半よりコンピュータゲーム攻略本およびコンピュータゲームやアニメーションのファンブックなど扱うジャンルを広げる。1997年に『幻想動物事典』、2004年に『勇者シリーズメモリアルブック 超勇者伝承』、2005年に『図解 近代魔術』を発行。いずれも幻想事典シリーズ、メモリアルブックシリーズ、F-Filesシリーズとして、シリーズ化されている。2009年に発行した『幻想ネーミング辞典』は、多くの出版社から類似コンセプトの後追い書籍が多数発行され、一部で話題にもなった。近年では上記のジャンルに加えて、ライトノベル、プラモデル製作技法書、テーブルトークRPGのルールブックおよび女性向け書籍の発行も多い。 いわゆる総合出版社ではあるが、俗にいうところの「秋葉系」を得意とするイメージが強く、東京の秋葉原や大阪の日本橋などではとりわけ知名度が高い。.

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