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吸光光度法

索引 吸光光度法

吸光光度法(きゅうこうこうどほう)とは、試料溶液に光をあて、その光が試料を通過する際の、対象となる物質による光の吸収の程度、すなわち吸光度を測定することにより、その物質の濃度を定量的に分析する方法である。吸光光度分析法(きゅうこうこうどぶんせきほう)とも呼ばれる。.

26 関係: 単位反射可視光線吸収係数吸光度媒質定量対照実験モル濃度ランベルト・ベールの法則ピーク分光測色法センチメートル光学的距離光源補色色素透過率 (光学)検量線比例波長溶液濃度散乱

単位

単位(たんい、unit)とは、量を数値で表すための基準となる、約束された一定量のことである。約束ごとなので、同じ種類の量を表すのにも、社会や国により、また歴史的にも異なる多数の単位がある。.

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反射

反射(はんしゃ、reflection)は、光や音などの波がある面で跳ね返る反応のことである。.

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可視光線

可視光線(かしこうせん 英:Visible light)とは、電磁波のうち、ヒトの目で見える波長のもの。いわゆる光のこと。JIS Z8120の定義によれば、可視光線に相当する電磁波の波長は下界はおおよそ360-400 nm、上界はおおよそ760-830 nmである。可視光線より波長が短くなっても長くなっても、ヒトの目には見ることができなくなる。可視光線より波長の短いものを紫外線、長いものを赤外線と呼ぶ。可視光線に対し、赤外線と紫外線を指して、不可視光線(ふかしこうせん)と呼ぶ場合もある。 可視光線は、太陽やそのほか様々な照明から発せられる。通常は、様々な波長の可視光線が混ざった状態であり、この場合、光は白に近い色に見える。プリズムなどを用いて、可視光線をその波長によって分離してみると、それぞれの波長の可視光線が、ヒトの目には異なった色を持った光として認識されることがわかる。各波長の可視光線の色は、日本語では波長の短い側から順に、紫、青紫、青、青緑、緑、黄緑、黄、黄赤(橙)、赤で、俗に七色といわれるが、これは連続的な移り変わりであり、文化によって分類の仕方は異なる(虹の色数を参照のこと)。波長ごとに色が順に移り変わること、あるいはその色の並ぶ様を、スペクトルと呼ぶ。 もちろん、可視光線という区分は、あくまでヒトの視覚を主体とした分類である。紫外線領域の視覚を持つ動物は多数ある(一部の昆虫類や鳥類など)。太陽光をスペクトル分解するとその多くは可視光線であるが、これは偶然ではない。太陽光の多くを占める波長域がこの領域だったからこそ、人間の目がこの領域の光を捉えるように進化したと解釈できる。 可視光線は、通常はヒトの体に害はないが、例えば核爆発などの強い可視光線が目に入ると網膜の火傷の危険性がある。.

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吸収係数

吸収係数(きゅうしゅうけいすう、absorption coefficient)または吸光係数(きゅうこうけいすう)とは光がある媒質に入射したとき、その媒質がどれくらいの光を吸収するのかを示す定数。長さの逆数の次元を持つ。ランベルト・ベールの法則に従えば、媒質をある距離通過した光の強度と入射した光の強度の比の対数(吸光度)は、通過距離と比例関係にあり、その比例係数を吸収係数と呼ぶ。 記号としては自然対数の形式ではα、常用対数の形式ではβを用いる場合が多い。また、溶液などの吸収を観測する場合、αまたはβを溶液の単位モル濃度で規格化したモル吸光係数εが用いられる。 音波についても同様に、音波吸収係数などの概念が用いられる。.

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吸光度

吸光度(きゅうこうど、absorbance)とは分光法において、ある物体を光が通った際に強度がどの程度弱まるかを示す無次元量である。光学密度(こうがくみつど、optical density)とも呼ばれることがある。吸収・散乱・反射をすべて含むため、吸収のみを表すものではない。 分析化学において、波長λにおける吸光度 Aλ は と定義される。つまり、入射光強度 I0 と透過光強度 I の比(透過率)の常用対数をとり、吸収のある場合を正とするために負号を付けたものである。透過率が光路長に対し指数関数的減衰するのに対し、吸光度は対数で表されているため光路長に比例して減少する。例えば透過率が 0.1(吸光度が 1)の物体の厚さが3倍になったとすると透過率は 0.13.

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媒質

媒質(ばいしつ、medium)とは波動が伝播する場となる物質・物体のことである。.

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定量

定量(ていりょう).

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対照実験

対照実験(たいしょうじっけん)とは、科学研究において、結果を検証するための比較対象を設定した実験。コントロール実験とも呼ばれる。条件の差による結果の差から、実験区の結果を推し量る基準となり、実験の基礎となる。1つの条件のみ変更し他条件は一致させるようにする。.

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モル濃度

モル濃度(モルのうど、molar concentration)は濃度を表す方式の一つで、単位体積の溶液中の溶質の物質量である。モル濃度のSI単位は mol m−3(モル毎立方メートル)であるが、通常 mol dm−3(モル毎立方デシメートル)や mol L−1(モル毎リットル)の単位がよく用いられる。化学や生化学などでよく用いられる濃度表示法であるが、通常溶液の体積は温度に依存して変化するため熱力学では使われにくい。しかし、この問題は温度補正係数や質量モル濃度など温度が影響しない方法をとることにより解決される。 直近の国際機関JCGM 200:2012 (VIM3) の用語に従えば、これは、物質量濃度(.

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ランベルト・ベールの法則

ランベルト・ベールの法則(ランベルト・ベールのほうそく、Lambert–Beer law、英語ではBeer–Lambert law、Beer–Lambert–Bouguer law、または単にBeer's lawと呼ばれるものも同じ意味)は光の物質による吸収を定式化した法則である。法則名はヨハン・ハインリッヒ・ランベルト、アウグスト・ベーア、ピエール・ブーゲに由来する。.

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ピーク

ピーク (Peak, Peek, Peake, Pieck).

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分光測色法

分光測色計 分光測色法(英: Spectrophotometry)とは、物理学における電磁スペクトルの定量的研究手法である。分光法よりも適用範囲が狭く、可視光線、近紫外線、近赤外線を扱う。また、時間分解分光技法も含まれない。 分光測色法では、分光測色計または分光測色器(spectrophotometer)を使う。分光測色計は光度計の一種で、色ごと(より正確に言えば光の波長ごと)の強さを測定する。分光測色計には様々な種類のものが存在する。分類上重要な差異としては、扱える波長の範囲、使用している測定技法の違い、光をスペクトルに分解する技法の違い、測定対象の種類などがある。また、スペクトルの帯域幅と線形な範囲も重要な特性である。 分光測色計の典型的な利用として吸光の測定(吸光光度計)があるが、散乱反射率や鏡面反射率も測定できるよう設計されている。 分光測色計の利用は物理学に限定されない。化学、生物化学、分子生物学などの分野でもよく使われている。.

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センチメートル

ンチメートル(記号cm)は、国際単位系(SI)の長さの単位で、メートル(m)に相当する。基本単位のメートルとを表す接頭辞センチを組み合わせた単位である。.

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上方から入ってきた光の道筋が、散乱によって見えている様子。(米国のアンテロープ・キャニオンにて) 光(ひかり)とは、基本的には、人間の目を刺激して明るさを感じさせるものである。 現代の自然科学の分野では、光を「可視光線」と、異なった名称で呼ぶことも行われている。つまり「光」は電磁波の一種と位置付けつつ説明されており、同分野では「光」という言葉で赤外線・紫外線まで含めて指していることも多い。 光は宗教や、哲学、自然科学、物理などの考察の対象とされている。.

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光学的距離

光学的距離(こうがくてききょり、)とは、幾何光学における用語。光路長(こうろちょう)ともいう。 実際に光が進む距離に屈折率をかけたもの。物質中での光の速さは屈折率に反比例するため、光学的距離が等しければ光は進むのに同じ時間がかかる。 点Aと点Bを結ぶある経路 の光学的距離は、空間的な線素 に屈折率 をかけた を経路に沿って積分したもの \int_\mathrm C n \mathrm d s によって与えられる。 幾何光学では、フェルマーの原理により光が実際に通る経路は光学的距離が最短となるような経路であると考える。 category:光学.

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光源

光源(こうげん)は、自ら光を発する発光体。ただし、広義には他から光を受けた反射や屈折等により光を放つ物体も光源に含む。.

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補色

補色(ほしょく、)とは、色相環 (color circle) で正反対に位置する関係の色の組合せ。相補的な色のことでもある。.

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色(いろ、color)は、可視光の組成の差によって感覚質の差が認められる視知覚である色知覚、および、色知覚を起こす刺激である色刺激を指す『色彩学概説』 千々岩 英彰 東京大学出版会。 色覚は、目を受容器とする感覚である視覚の機能のひとつであり、色刺激に由来する知覚である色知覚を司る。色知覚は、質量や体積のような機械的な物理量ではなく、音の大きさのような心理物理量である。例えば、物理的な対応物が擬似的に存在しないのに色を知覚する例として、ベンハムの独楽がある。同一の色刺激であっても同一の色知覚が成立するとは限らず、前後の知覚や観測者の状態によって、結果は異なる。 類語に色彩(しきさい)があり、日本工業規格JIS Z 8105:2000「色に関する用語」日本規格協会、p.

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色素

色素(しきそ、coloring matter, pigment)は、可視光の吸収あるいは放出により物体に色を与える物質の総称。 色刺激が全て可視光の吸収あるいは放出によるものとは限らず、光の干渉による構造色や真珠状光沢など、可視光の吸収あるいは放出とは異なる発色原理に依存する染料や顔料も存在する。染料や顔料の多くは色素である。応用分野では色素は染料及び顔料と峻別されず相互に換言できる場合がある。色素となる物質は無機化合物と有機化合物の双方に存在する。.

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透過率 (光学)

透過率(とうかりつ、英語: transmittance)または透過度(とうかど)とは、光学および分光法において、特定の波長の入射光が試料を通過する割合である。 ここで、I_0 は入射光の放射発散度、I は試料を通過した光の放射発散度である。試料の透過率は百分率で示すこともある。 透過率は吸光度 A と次の関係にある。 あるいは、自然対数を使うと、次のようになる。 この式とランベルト・ベールの法則から、透過率は次のようにも表せる。 ここで \alpha は吸収係数、x は経路長である。 光学材料では、表面(界面)で光が反射されるため、素材自体の透過率のことを内部透過率、界面をふくめた全体の透過率を外部透過率と呼ぶ。.

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検量線

検量線(けんりょうせん:calibration curve)あるいは標準曲線(ひょうじゅんきょくせん;英語Standard curve)とは、物質(あるいはさらに広く物理的影響など)の量、濃度もしくは活性などを求める定量的実験・検査で用いる、予め量・活性等のわかっている標準物質と、それに対する測定データとの間の関係を示したグラフである。 一般に測定で得られたデータは目的とする量そのものではないので、データと量との対応を規定するものとして必要とされる。例えば、吸光度その他の物理化学的性質を用いた化合物の定量分析や、生物作用による物質の活性の決定(バイオアッセイ)などに用いられる。測定する物質と同じか共通の性質を有する物質、または反応に共通性のある物質(同じ生物作用を引き起こす薬物など)を標準物質とし、複数用量を用いて測定を行う(単一用量では対照実験にはなるが正確な定量には役立たない)。この用量範囲は目的とするサンプル測定で想定される用量範囲を含んでいる必要がある。また条件を同じにするため、標準物質の測定は基本的にサンプル測定と同時に行う。標準物質を測定サンプルに混ぜて全く同時に測定操作を行う場合、これを内部標準という。 量・活性とそれぞれに対する測定値との関係をグラフにプロットする。普通は量を横軸に、測定値を縦軸に表し、最小二乗法などを用いてグラフを描く。必要に応じて片対数グラフを用いることもある。検量線は量による感度(量が一定変化した場合に測定値がどの程度変化するか)の変化を可能な限り小さくするために、サンプル測定の範囲では直線に近いのが望ましいが、そうならない場合は適切な曲線に回帰する等の方法を用いる。 データの分析には、縦軸上に測定値を定め、それに対応する横軸の数値を読み取る。この数値が求める量である。.

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比例

比例(ひれい、proportionality)とは、変数を用いて書かれる二つの量に対し一方が他方の定数倍であるような関係の事である。.

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波長

波長(はちょう、Wellenlänge、wavelength)とは、空間を伝わる波(波動)の持つ周期的な長さのこと。空間は3次元と限る必要はない。 正弦波を考えると(つまり波形が時間や、空間の位置によって変わらない状態)、波長λには、 の関係がある。 \begin k \end は波数、 \begin \omega \end は角振動数、 \begin v \end は波の位相速度、 \begin f \end は振動数(周波数)である。波数 \begin k \end は k.

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溶液

溶液(ようえき、solution)とは、2つ以上の物質から構成される液体状態の混合物である。一般的には主要な液体成分の溶媒(ようばい、solvent)と、その他の気体、液体、固体の成分である溶質(ようしつ、solute)とから構成される。 溶液は巨視状態においては安定な単一、且つ均一な液相を呈するが、溶質成分と溶媒成分とは単分子が無秩序に互いに分散、混合しているとは限らない。すなわち溶質物質が分子間の相互作用により引き合った次に示す集合体.

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濃度

濃度(のうど)は、従来、「溶液中の溶質の割合を濃度という、いろいろな表し方がある。質量パーセント濃度、モル濃度等」(日本化学会編 第2版標準化学用語辞典)と定義されている。しかし、濃度をより狭く「特に混合物中の物質を対象に、量を全体積で除した商を示すための量の名称に追加する用語」(日本工業規格(JIS))『JISハンドブック 49 化学分析』日本規格協会;2008年と定義している場合がある。 後者に従えば「質量モル濃度」と訳されているMolarityは「濃度」ではない。しかし、MolarityやMolalityにそれぞれ「質量モル濃度」「重量モル濃度」等「~濃度」以外の訳語は見られない。.

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散乱

散乱(さんらん、)とは、光などの波や粒子がターゲットと衝突あるいは相互作用して方向を変えられること。.

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吸収スペクトル吸収分光吸収分光法吸光光度計

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