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リビドー

索引 リビドー

リビドー()とは、日常的には性的欲望または性衝動(sex drive)と同義に用いられる。世間一般的には、リビドーという言葉は押さえきれない性的欲求のようなものを指して使われる。特に男性の荒々しい露骨な性的欲求を表現する言葉としてしばしば使われ、また時には男性の性的欲望を軽蔑する意味合いの言葉としても使われる。 これはジークムント・フロイトが「性的衝動を発動させる力」とする解釈を当時心理学で使用されていた用語にあてたことを継承したものである。一方で、カール・グスタフ・ユングは、すべての本能のエネルギーのことをとした。 対義語はデストルドーと誤認されることもあるが、これはフロイト晩年の『快楽原則の彼岸』における「タナトス(死の欲動)」()の言い換えであって、正確な対義語ではない。フロイト自身はしばしば性的欲動の対義語として、死の欲動または攻撃欲動という言葉を使っている。ただし、1920年以前においては、リビドーは対象に向けられる欲動を指しており、その正反対の力として自我欲動を想定していたようである。これは「愛と飢え」という、古来からいわれる詩人の言葉によってしばしば表される。.

18 関係: 名誉デストルドーカール・グスタフ・ユングジークムント・フロイトタナトス倫理科学精神分析学男根期無意識芸術防衛自我本能支配性 (生物学)1920年

名誉

名誉(めいよ、honorオナー)とは、よい評判を得ること広辞苑「名誉」であり、能力や行為について、すぐれた評価を得ていることを指す大辞泉「名誉」。今日では、内部的名誉、外部的名誉、名誉感情の3つに分類される。判例によれば、名誉とは、「人の品性、徳行、名声、信用等の人格的価値」とされる。民法で保護される名誉は、外部的名誉である。.

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デストルドー

デストルドー(または、)とは、ジークムント・フロイトの提唱した精神分析学用語で、死へ向かおうとする欲動のこと。タナトス()もほぼ同義で、死の神であるタナトスの神話に由来する。.

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カール・グスタフ・ユング

ール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung、1875年7月26日 - 1961年6月6日)は、スイスの精神科医・心理学者。ブロイラーに師事し深層心理について研究、分析心理学(ユング心理学)を創始した。.

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ジークムント・フロイト

ークムント・フロイト(、1856年5月6日1939年9月23日)は、オーストリアの精神医学者、精神分析学者、精神科医。オーストリアのモラヴィア辺境伯領のユダヤ人の家庭に生まれた。神経病理学者を経て精神科医となり、神経症研究、心的外傷論研究(PTSD研究)、自由連想法、無意識研究を行い、さらに精神力動論を展開した。精神分析学の創始者として知られる。 非常に詳細で精密な観察眼を示す症例報告を多数残した。それらは、現在においても次々と新しい角度から研究されている。フロイトの提唱した数々の理論は、のちに弟子たちによって後世の精神医学や臨床心理学などの基礎となったのみならず、20世紀以降の文学・芸術・人間理解に広く甚大な影響を与えた。弟子たちは、フロイトの考え方のどこかしらを批判した上でこれを受け継ぎ、様々な学派に分岐し、それぞれ独自の理論を展開していった。現代思想、特に大陸哲学、フランス現代思想の哲学者(ジャック・ラカン、ジャック・デリダ、フェリックス・ガタリなど多数)に大きな影響を与え、精神分析を基調とする哲学の創始者とされる。人間が意識していないいわゆる「無意識」を初めて扱ったフロイトの精神分析は、「無意識の哲学」として非常に重要なものであり、精神分析を広く援用する大陸現代思想に大きな影響を及ぼした。 フロイトは精神科医であり、精神医学(そのなかで彼が創始した精神分析学)の研究者・学者である。他方、フロイトが「心理学者」であるか否かは「心理学」という語をどのように定義するかによって異論が存在するが、少なくともフロイト自身は著作の中で自分を心理学者だと述べている。現代思想、哲学を解説する書物では広義の哲学者とされることもある。 タビストック・クリニックには銅像が作られた。.

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タナトス

タナトス タナトス(Θάνατος, Thanatos)は、ギリシア神話に登場する死そのものを神格化した神。 ニュクス(夜)の息子でヒュプノス(眠り)の兄弟。抽象的な存在で、古くはその容姿や性格は希薄であった。ただ、『神統記』では、鉄の心臓と青銅の心を持つ非情の神で、ヒュプノスと共に大地の遥か下方のタルタロスの領域に館を構えているという。ヒュプノスと共に背中に翼の生えた姿で描かれるマイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル 『ギリシア・ローマ神話事典』 大修館書店。 しかしホメーロスは、タナトスとヒュプノスの兄弟が英雄サルペードーンの亡骸をトロイアからリュキアへと運ぶ物語を述べ、初めてタナトスは人格神として描かれた。さらに後世の神話では、臨終を迎えんとする人の魂を奪い去って行く死神として描かれる様になる。人間に割り当てられた寿命が尽きるとその人間のもとへ赴き、その髪を一房切り取ってハーデースに捧げ、それからその人物の魂を連れていく。英雄の魂はヘルメースが冥府に運び、凡人の魂はタナトスが冥界へ運ぶともされる。 また、アドメートスの王妃アルケースティスの魂を運ぼうとしてヘーラクレースに奪い返された話や、冥府に運ぶはずのシーシュポスに騙されて取り押さえられ、それからしばらく人が死ねなくなった話なども伝えられている。 一説にはレーテーと兄弟であるとも言われる。また、ヒュプノスとタナトスの兄弟のモチーフは、ドイツではザントマンとその弟の死神として結実する。 ギリシア神話でのタナトスの役割からジークムント・フロイトでの攻撃や自己破壊に傾向する死の欲動を意味する用語、Todestrieb(デストルドー参照)の同義とされる。.

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倫理

倫理(りんり).

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科学

科学(かがく、scientia、 仏:英:science、Wissenschaft)という語は文脈に応じて多様な意味をもつが、おおむね以下のような意味で用いられている。.

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精神分析学

精神分析(せいしんぶんせき、Psychoanalysis )は、ジークムント・フロイトによって創始された人間心理の理論と治療技法の体系を指す。広義には、フロイト以後の分派を含めた理論体系全体も指す。 精神分析は、現在の英米系の精神医学と対立することがある。 精神分析は、人間には無意識の過程が存在し、人の行動は無意識によって左右されるという基本的な仮説に基づいている。フロイトは、ヒステリー(現在の解離性障害や身体表現性障害)の治療に当たる中で、人は意識することが苦痛であるような欲望を無意識に抑圧することがあり、それが形を変え神経症の症状などの形で表出されると考えた。そのため、無意識領域に抑圧された葛藤などの内容を自覚し、表面化させて、本人が意識することによって、症状が解消しうるという治療仮説を立てた。 フロイトの晩年においては、精神分析はエス―自我―超自我の葛藤による心的構造論という心的理解によって神経症は治されるようになった。この心的構造図式ではうつ病や精神病まで範囲に入り、それらの理解に寄与する事になった。またフロイト自身は晩年に文化や歴史や宗教に対しての心理的理解を深めるようになる。こうして精神分析は人間の心や精神を理解する包括的な心理学として台頭し、様々な近接学問や人文学思想に影響を与える事になった。.

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男根期

男根期(だんこんき、phallischen / ödipalen Phase、phallic stage)は、ジークムント・フロイトが主張する5つの心理性的発達理論(Triebtheorie、psychosexual development、リビドー発達段階)うちのひとつで、肛門期に次いで3番目に表れる。男児においてはペニスがその主役をなし、女児においてはクリトリスがその役割を担う。ラテン語ではファルスは陽根=勃起した男根を指し、性的な目覚めを意味する。.

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無意識

無意識(むいしき、Unterbewusstsein, das Unbewusste、subconscious またはunconscious ※現在は「意識を失う(to be unconscious)」との誤解を避ける為に「subconscious」が使われるようになった)には、大きく以下の二つの意味または使用法がある。.

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芸術

芸術(げいじゅつ、、 techné、 とは、表現者あるいは表現物と、鑑賞者が相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動。文芸(言語芸術)、美術(造形芸術)、音楽(音響芸術)、演劇・映画(総合芸術)などを指す。藝術の略式表記。 Jolene.

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防衛

防衛(ぼうえい、defence)は、国家が侵略を受けた際に自衛権を行使し、軍事力などを以ってこれを拒否・抵抗することである。日本では軍事(軍需)産業ではなく防衛産業と呼称するなど、「軍事」のダブルスピークとしても使われる。.

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自我

自我(じが、ego、das Ich または )とは、哲学および精神分析学における概念。なお、ドイツ語代名詞の とは、頭文字を大文字で表記することで区別される。.

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欲(よく、慾、ἐπιθυμητής, cupio, desire)とは、何かを欲しいと思うことや、そう感じている状態。欲望、欲求などともいう。 人間(ヒト)、動物が、それを満たすために何らかの行動・手段を取りたいと思わせ、それが満たされたときには快を感じる感覚のことである。生理的(本能的)なレベルのものから、社会的・愛他的な高次なものまで含まれる。心の働きや行動を決定する際に重要な役割をもつと考えられている。 仏教などでいう「欲」は、概ね生理的(本能的)なレベルのものを指しており、精神にとって心をよくしていくもの、愛情を育てるもの、抑制するべきものとして説かれている。.

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本能

本能(ほんのう)とは、動物(人間を含む)が生まれつき持っていると想定されている、ある行動へと駆り立てる性質のことを指す。現在、この用語は専門的にはほとんど用いられなくなっているが、類似した概念として情動、進化した心理メカニズム、認知的適応、生得的モジュールなどの用語が用いられる。 本能の語が用いられなくなった理由のひとつは、これが説明的な概念としてはあまり役に立たなかったためである。特定の心理や行動を本能だと述べても、その行動の神経的・生理的・環境的原因(至近的原因:これらが伝統的な心理学の研究対象であった)について何かを説明していることにはならない。またアメリカの科学史家によれば、1920年代から30年代にかけてアメリカの人類学と心理学の文献からこの語が急速に消えた。これは人種主義と結びついた優生学運動の人気の凋落と、行動主義や文化決定論のような空白の石版説の人気の高まりの時期と一致する。第三に、この語は歴史的に様々な意味で用いられており混乱を招く。 近年、スティーヴン・ピンカーのような一部の研究者は、誤解を招く可能性を認めながらも、生物学的に親から受け継いだ性質というイメージが伝わりやすいことなどを理由に積極的に使用することがある.

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支配

支配(しはい).

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性 (生物学)

性(せい、Sex)とは、有性生殖を行う生物において、次世代生産時に両親とは遺伝的に異なるタイプの個体を生じるように保証する機構のことである。 転じてその過程において生じる性交への欲求や衝動、およびそれらにまつわる活動のことも指すことがある。.

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1920年

記載なし。

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