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ラウィーニア

索引 ラウィーニア

PAGENAME ラウィーニアまたはラーウィーニア(Lavinia、Lāuīnĭa)は、ローマ神話に登場するラティヌスとアマタの娘である。 ラテン人の賢王ラティヌスは、トロイア戦争に敗れて亡命してきたアイネイアースと彼の軍団をもてなし、ラティウムでの再出発を支援した。彼の娘ラウィーニアはルトゥリの王トゥルヌスと婚約していたが、ラティヌスはアイネイアースとラウィーニアの婚礼を進めようとした。ユーノーに駆り立てられたこともあり、トゥルヌスはアイネイアースとの戦争を決意する。結果としてトゥルヌスは敗退し、殺された。ティトゥス・リウィウスによれば、アイネイアースは勝利したが、ラティヌスは戦争中に亡くなった。アイネイアースの息子アスカニオスはアルバ・ロンガを建設し、王家の祖となり、ユリウス氏族の祖とされている。 アイネイアースとラウィーニアにはシルウィウスという息子ができた。アイネイアースが建設したラウィニウムはラウィーニアの名を冠したとされている。.

17 関係: ユリウス氏族ユーノーラティヌスラティウムラウィニウムローマ神話トロイア戦争トゥルヌスティトゥス・リウィウスアマタアルバ・ロンガアーシュラ・K・ル=グウィンアイネイアースアエネーイスアスカニオスウェルギリウスシルウィウス

ユリウス氏族

ユリウス氏族 (gens Julia) は、古代ローマの氏族の一つ。ユリウス氏族はパトリキ系の氏族の一つで自らの祖先がアエネイアスの息子ユルスであるとし、アエネイアスを通して女神ウェヌスにも連なると主張していた。 王政ローマにおける第3代の王、トゥッルス・ホスティリウスによって滅ぼされ、ローマに移住させられたローマの隣国アルバ・ロンガの有力者の一族。ユリウス氏族の女性はユリアと呼ばれた。ユリウス氏族に属する著名な家族としてカエサル家がある。 共和政末期ローマの独裁官ガイウス・ユリウス・カエサルもユリウス氏族に属しており、カエサルが改めた暦にもユリウス暦(さらに7月、英語ではJuly)としてこの名が使われている。さらにカエサルの跡を継いだガイウス・ユリウス・カエサル・オクタウィアヌス(アウグストゥス)が開始した帝政ローマにおいて、アウグストゥスから続く最初の元首の家系もユリウス氏族からユリウス・クラウディウス朝と呼ばれている。 カエサルはガリア戦争の戦後処理として、部族長達にそれまでの特権をそのまま認め、ローマ市民権を与え、そして自らの家門名ユリウスも大盤振る舞いし、クリエンテス網に組み込んだ。そのため帝政期ガリアの有力者にはユリウスの名を持つ者が多い。 ユリウスの氏族名を持つローマ人には以下がいる。.

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ユーノー

バチカンのユーノー像 ユーノー(Juno、古典綴:Iūno)は、ローマ神話で女性の結婚生活を守護する女神で、主に結婚、出産を司る。また、女性の守護神であるため月とも関係がある高津春繁 『ギリシア・ローマ神話辞典』 岩波書店 1960、293頁。。主神ユーピテルの妻であり、ローマ最大の女神である。神権を象徴する美しい王冠をかぶった荘厳な姿で描かれ、孔雀がその聖鳥。女性的気質の神格化である。ギリシア神話のヘーラーと同一視される。 英語ではジューノウ (Juno) 、フランス語ではジュノン (Junon) 。日本語ではユノ、ユノー、ジュノーなどともカナ表記する。 ユーピテル、ミネルウァと共に3柱1組でカピトーリウムの丘の神殿で崇拝されている。 古代ローマのユーノーの祭としては3月1日のマートローナーリア (Matronalia) や7月7日のノーナイ・カプロティーナイ (Nonae Caprotinae) があったが、現在では6月の女神として知られる。ヨーロッパの言語で6月を表す Giugno, Juin, June などはユーノーに由来する。また、「6月の花嫁(ジューン・ブライド)」は、6月に結婚することで花嫁にユーノーの加護を期待する風習である。.

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ラティヌス

ラティヌス(Lătīnŭs)はラテン人の起源神話に登場する神で、ローマ神話やローマ建国神話に登場するラテン人の王。 ヘーシオドスが書き残したギリシャ神話についての伝承である『神統記』においても神々の一人として登場する。.

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ラティウム

ーマ帝国時代のラティウムとカンパーニアを示した地図 アブラハム・オルテリウスの製作した古代ラティウムの地図(1595年) ラティウム(Lătĭŭm)はイタリア中央西部地方を指し、ローマという都市がここに建設され、ローマ帝国の首都に発展した。ラティウムは本来、火山性土壌の肥沃な三角形の狭い地域で、ラテン人部族が住んでいた。テヴェレ川の左岸に位置し、北はアニオ川(テヴェレ川左岸の支流で現在はローマ市内にある)まで、南東は Pomptina Palus(en、ポンティーネ湿原、現在はポンティーネ平野)までであり、この湿原はマラリアの発生する沼地として当時は人間が住める場所ではなく、その南端にチルチェーオ岬 (en) がある。テヴェレ川右岸はエトルリア人の都市ウェイイの支配地だった。後にローマはウェイイとその部族を打ち破り、ラティウムが北東にアペニン山脈まで広がり、南東の沼地の反対端まで広がった。現在この地域はイタリアのラツィオ州であり、今もラティウム地方とも呼ばれるが、その範囲はかつてのラティウムよりやや大きい。 ラティウムの先住民であるラテン人の古代の言語は、ラテン語やロマンス諸語の源流である古ラテン語の元になった。ラティウムはローマというローマ帝国の文化的・政治的中心地を生み出したという点で歴史上重要な役割を果たした。そのため、ラティウムには有名な芸術作品や建築作品が多数存在する。.

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ラウィニウム

中世の城壁が残る村プラティカ・ディ・マーレの門。古代のラウィニウムの中心に位置する。見えている建築物の年代は様々である。左にそびえているのが Castello Borghese でローマ時代の要塞の一部とされている。発掘が行われているのは、ここから左に行ったところ。ポメーツィアの町と博物館は撮影者の背後にある。 ラウィニウム(Lāuīnĭum)はかつてラティウムに存在した港湾都市で、ローマから南に19km、テヴェレ川沿いのオスティアとアンツィオの中間あたりにあった。当時はそのあたりに海岸線があったが、今はかなり内陸になっている。ラウィニウムは丘の上にあり、北には Silva Laurentina という月桂樹の深い森があり、南には Pontine Marshes という広大なマラリアの発生する湿地帯があった。Numicus または Numicius という川の河口があったため、オスティアとアンツィオの間で唯一の港となった。背後には Alban hills と呼ばれる山がある。.

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ローマ神話

ーマ神話(ローマしんわ)とは、古代ローマで伝えられた神話である。そのうちローマの建国に関する部分について、歴史的事実を反映したものとして解釈した場合の詳細は王政ローマを参照のこと。.

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トロイア戦争

トロイア戦争(トロイアせんそう、Τρωικός πόλεμος, Trojan War)は、ギリシア神話に記述された、小アジアのトロイアに対して、ミュケーナイを中心とするアカイア人の遠征軍が行った戦争である。 トロイア、あるいはトローアスという呼称は、後の時代にイーリオス一帯の地域につけられたものである。この戦争の記述から、古代ギリシアにおいて、ホメーロスの英雄叙事詩『イーリアス』、『オデュッセイア』のほか、『キュプリア』、『アイティオピス』、『イーリオスの陥落』などから成る一大叙事詩環が派生した。またウェルギリウスはトロイア滅亡後のアイネイアースの遍歴を『アエネーイス』にて描いている。.

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トゥルヌス

トゥルヌスを破るアイネイアース。ルカ・ジョルダーノ作(1634年 - 1705年)。アイネイアースのゲニウスが未来の明るさを見つめ優勢を示しているのに対して、トゥルヌスのゲニウスは暗闇に覆われ沈みこんでいる。 トゥルヌス(turnus)は、ウェルギリウスの『アエネーイス』に登場するルトゥリの王であり、英雄アイネイアースにとって最大の敵役である。そのギリシアの先祖と猛々しい性格から、「新たなアキレス」と見ることができる。 アイネイアースがイタリアに到着する以前、トゥルヌスはラテン人の王ラティヌスの娘ラーウィーニアと婚約していた。しかしアイネイアースが到着すると、ラーウィーニアとこのトロイの王子の婚約が決められた。ユーノーはトロイ人に苦難をもたらすため、トゥルヌスをそそのかして新参者との戦争を促す。王ラティヌスはトゥルヌスに大いに不満があったが、戦争を始める許可を与えた。 ラテン人とトロイ人(何人かのトロイ人同盟者と共に王エウアンドロス率いるアルカディア人もいた)の戦争において、トゥルヌスはかっとなりやすいが勇敢であることを証明した。第9巻では、トロイ人の要塞全体を奪う勢いで多くの相手を倒し、その後窮地に陥ったがユーノーに救われた。 第10巻で、トゥルヌスはエウアンドロスの若い息子パッラスを殺害する。勝ち誇ったトゥルヌスは、戦利品としてパッラスの剣帯をとり身につけた。これに怒ったアイネイアースはトゥルヌスを殺す決意をして彼を捜し求める。ウェルギリウスはパッラスの死をトゥルヌスの運命が暗転する転換点として描いている。トゥルヌスがアイネイアースの手で殺害されることを防ぐため、ユーノーはアイネイアースの幽霊を出現させ、トゥルヌスを船上に誘導し、彼を助けた。トゥルヌスはこれに大いに恨み言を述べ、自身の価値について煩悶し自殺まで考える。 第12巻で、アイネイアースとトゥルヌスは死を賭けた決闘をする。イーリアスのような展開(アキレウスとヘクトールのようにトゥルヌスとアイネイアースが隊列の周囲を3周追いかける)の後、アイネイアースが優勢になる。トゥルヌスはアイネイアースに命乞いし、せめて遺体を一族のもとに返して欲しいと懇願する。アイネイアースは助けようかとも思ったが、トゥルヌスがパッラスの剣帯を身につけていることに気づき、逆上してトゥルヌスを殺してしまう。作品の最後にはトゥルヌスの死後の世界での不幸な旅路を描いている。 トゥルヌスを支援したのは、ラティヌスの妻アマタ、妹で川や泉の女神であるユートゥルナ、エトルリア人の先代の王メゼンティウス、ウォルスキ族の女王カミッラといった面々で、アイネイアースとの戦いの様々な局面で彼を助けた。.

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ティトゥス・リウィウス

ティトゥス・リウィウス(Titus Livius, 紀元前59年頃 - 17年)は、共和政末期、帝政初期の古代ローマの歴史家。単にリウィウスと呼ばれることが多い。アウグストゥスの庇護の下に『ローマ建国史』を著した。.

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アマタ

アマタ(Amata)は、ローマ神話におけるラテン人の王ラティヌスの妻である。2人には息子ができず、ラーウィーニアという娘しかいなかった。英雄アイネイアースがラーウィーニアとの結婚を求めてきたとき、ラーウィーニアは後にアイネイアースの宿敵となるトゥルヌスと既に婚約していたため、アマタはそれに反対した。同時に彼女は、ユーノーの要求に従って行動するアレークトーに扇動され、トゥルヌスとアイネイアースの戦争を画策する。この物語はウェルギリウスの『アエネーイス』第7巻の大部分を構成している。トゥルヌスが戦いの中で死んだことを知ると、アマタは首を吊って死んだ。.

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アルバ・ロンガ

アルバ・ロンガ (Alba Longa) は、古代イタリア半島中部のラティウム地方にあったとされるラテン人の都市国家。ローマの南東アルバーノ山地(en)に位置したと考えられている。 その名はラテン語で「長く白い都市」を意味する。.

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アーシュラ・K・ル=グウィン

アーシュラ・クローバー・ル=グウィン(Ursula Kroeber Le Guin、1929年10月21日 - 2018年1月22日)は、アメリカの女性小説家でSF作家、ファンタジー作家。「ル・グィン」、「ル=グイン」とも表記される。 SF作家としては、両性具有の異星人と地球人との接触を描いた『闇の左手』で広く認知されるようになり、他に代表作にユートピアを描いた『所有せざる人々』 などがあり、SF界の女王と称される。ファンタジーの代表作は『ゲド戦記』のシリーズで、「西の善き魔女」のあだ名もある。他に『空とび猫』といった絵本作品もある。.

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アイネイアース

負傷して手当てを受けるアイネイアース(アエネアース)、傍らには泣くアスカニオス(ユールス)と彼らを見守るアプロディーテー(ウェヌス) アイネイアース(Αἰνείας, Aineiās)あるいはアイネアース(Αἰνέας, Aineās)は、ギリシア神話およびローマ神話に登場する半神の英雄である。ラテン語ではアエネーアース(Aenēās)と表記される。日本語では長音記号を省略しアイネイアス、アイネアス、アエネアスとも呼ばれる。 トロイア王家の人物アンキーセースと女神アプロディーテー(ウェヌス)の息子。トロイアの王プリアモスの娘クレウーサを妻とし、息子アスカニオス(アスカニウス、別名ユールス、イウールス)をもうけた。 アイネイアースはトロイア戦争におけるトロイア側の武将で、トロイア滅亡後、イタリア半島に逃れて後のローマ建国の祖となったといわれる。古代ローマでは敬虔な人物として知られていた。彼を主人公とした作品に詩人ウェルギリウスの叙事詩『アエネーイス』がある。.

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アエネーイス

『アエネーイス』()は、古代ローマの詩人ウェルギリウス(前70年–前19年)の叙事詩。全12巻。イーリオス(トロイア)滅亡後の英雄アエネーアース(Aenēās、ギリシア語ではアイネイアース Αἰνείας)の遍歴を描く。アエネーイスは「アエネーアースの物語」の意。 ウェルギリウスの最後にして最大の作品であり、ラテン文学の最高傑作とされる。この作品の執筆にウェルギリウスは11年(前29年–前19年)を費やした。最終場面を書き上げる前に没したため未完である。彼は死の前にこの草稿の焼却を望んだが、アウグストゥスが刊行を命じたため世に出ることになった。『アエネーイス』以後に書かれたラテン文学で、この作品を意識していないものはない。.

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アスカニオス

アスカニオス(Ἀσκάνιος, Askanios, Ascanius)は、ギリシア神話に登場するアイネイアースの子で、ローマ神話に登場する伝説上の王である。ラテン語ではアスカニウス。 父がアイネイアースである事は間違いないが、母や兄弟・子供については伝承によって違いがある。.

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ウェルギリウス

プーブリウス・ウェルギリウス・マーロー(Publius Vergilius Maro、紀元前70年10月15日? - 紀元前19年9月21日)は、ラテン文学の黄金期を現出させたラテン語詩人の一人である。共和政ローマ末の内乱の時代からオクタウィアヌスの台頭に伴う帝政の確立期にその生涯を過ごした(#生涯)。『牧歌』、『農耕詩』、『アエネーイス』の三作品によって知られる(#作品)。ヨーロッパ文学史上、ラテン文学において最も重視される人物である(#受容)。.

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シルウィウス

ルウィウス(Silvius、シルビウスとも)はローマ神話に登場する伝説上の王で、トロイアの騎士アエネーイスとラテン王女ラヴィニアの子、若しくはアスカニウスの子。 ヴェリギリウスによると、アエネーイスの長男でトロイア王女クレウーサの子アスカニウスとは異母兄弟で、兄の死後にアルバ王位を継承したとされる。ティトゥス・リウィウスによると二人ともラヴィニアを母とする兄弟とされ、親子関係であったとする説もある。.

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