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アエネーイス

索引 アエネーイス

『アエネーイス』()は、古代ローマの詩人ウェルギリウス(前70年–前19年)の叙事詩。全12巻。イーリオス(トロイア)滅亡後の英雄アエネーアース(Aenēās、ギリシア語ではアイネイアース Αἰνείας)の遍歴を描く。アエネーイスは「アエネーアースの物語」の意。 ウェルギリウスの最後にして最大の作品であり、ラテン文学の最高傑作とされる。この作品の執筆にウェルギリウスは11年(前29年–前19年)を費やした。最終場面を書き上げる前に没したため未完である。彼は死の前にこの草稿の焼却を望んだが、アウグストゥスが刊行を命じたため世に出ることになった。『アエネーイス』以後に書かれたラテン文学で、この作品を意識していないものはない。.

72 関係: 古代ローマ叙事詩岡道男岩波文庫岩波書店川村二郎世界古典文学全集一騎討ち京都大学学術出版会ハーバード・クラシクスポエニ戦争メネラーオスユリウス氏族ユーノーユーピテルラテン文学ラティヌスラウィーニアレムスローマの建国神話ローマ神話ロームルスボルゲーゼ美術館トマス・ブルフィンチトロイアの人々トゥルヌスヘルマン・ブロッホパリスパリスの審判パロディディードーホメーロスダンテ・アリギエーリアルバ・ロンガアンキーセースアイネイアースアウグストゥスアキレウスアスカニオスイリオスイーリアスイタリアイタリア半島ウェルギリウスウェルギリウスの死ウェヌスウクライナ語エネイーダエクトル・ベルリオーズオデュッセイア...オデュッセウスカルタゴギリシア神話ギリシア語ギリシア文学クロード・ロランジャン・ロレンツォ・ベルニーニ神曲筑摩書房紀元前19年紀元前29年紀元前70年西洋古典学詩人高橋宏幸 (古典学者)自殺集英社逸身喜一郎松田治泉井久之助新評論1798年 インデックスを展開 (22 もっと) »

古代ローマ

古代ローマ(こだいローマ、Roma antiqua)は、イタリア半島中部に位置した多部族からなる都市国家から始まり、領土を拡大して地中海世界の全域を支配する世界帝国までになった国家の総称である。当時の正式な国号は元老院ならびにローマ市民(Senatus Populusque Romanus)であり、共和政成立から使用されて以来滅亡まで体制が変わっても維持された。伝統的には476年のロムルス・アウグストゥルスの退位をもって古代ローマの終焉とするのが一般的であるが、ユスティニアヌス1世によってイタリア本土が再構成される554年までを古代ローマに含める場合もある。ローマ市は、帝国の滅亡後も一都市として存続し、世界帝国ローマの記憶は以後の思想や制度に様々な形で残り、今日まで影響を与えている。.

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叙事詩

多くの演劇の題材に用いられるアジアの代表的叙事詩『ラーマーヤナ』(インドネシア、サヌール海岸) 叙事詩(じょじし、epic)とは、物事、出来事を記述する形の韻文であり、ある程度の長さを持つものである。一般的には民族の英雄や神話、民族の歴史として語り伝える価値のある事件を出来事の物語として語り伝えるものをさす。 口承文芸として、吟遊詩人や語り部などが伝え、その民族の古い時代には次世代の教養の根幹を成したり、教育の主要部分となることも多かった。後世に書き残され、歴史資料に保存されることになったものが多い。.

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岡道男

岡 道男(おか みちお、1931年1月4日- 2000年3月3日)は、日本の西洋古典文学者。 大阪市生まれ。京都大学文学部西洋古典学科卒業。松平千秋に学ぶ。1965年-1966年及び1988年-1989年、マインツ大学西洋古典学科客員教授。1998年5月から没するまで日本西洋古典学会委員長(第6代)。 1977年「ホメロスと叙事詩の環」で文学博士(京都大)。1969年京大文学部助教授、1979年教授、1994年定年退官後は姫路獨協大学教授となり、図書館長にも就いていたが在職中に没した。弟子に中務哲郎らがいる。.

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岩波文庫

岩波文庫(いわなみぶんこ)は、株式会社岩波書店が発行する文庫本レーベル。1927年(昭和2年)7月10日に、ドイツのレクラム文庫を模範とし、書物を安価に流通させ、より多くの人々が手軽に学術的な著作を読めるようになることを目的として創刊された日本初の文庫本のシリーズ。最初の刊行作品は『新訓万葉集』などであった。.

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岩波書店

株式会社岩波書店(いわなみしょてん、Iwanami Shoten, Publishers. )は、日本の出版社。.

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川村二郎

川村 二郎(かわむら じろう、1928年1月28日 - 2008年2月7日)は、日本のドイツ文学者、文芸評論家。.

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世界古典文学全集

『世界古典文学全集』(せかいこてんぶんがくぜんしゅう)は、筑摩書房が1964年から2004年にかけ刊行した叢書(全54冊)である。.

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一騎討ち

一騎討ち 一騎討ち(いっきうち)とは、戦争状態にある戦場において戦士同士が一対一を原則として決着をつける戦闘手法である。一騎打ち(いっきうち)とも表記される。.

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京都大学学術出版会

一般社団法人京都大学学術出版会(きょうとだいがくがくじゅつしゅっぱんかい、英称:Kyoto University Press)は、京都大学の出版部に当たる一般社団法人で、大学出版部協会の会員。主として京都大学における学術的成果を出版活動を通じて公表・普及することを目的とする。現会長は山極寿一、理事長は末原達郎。同会の出版活動に対して、梓会出版文化賞第20回記念特別賞、2011年度地中海学会賞が授与されている。.

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ハーバード・クラシクス

ハーバード・クラシクス(Harvard Classics)は、ハーバード大学学長チャールズ・エリオット (C. W. Eliot) によって選ばれた50からなるアンソロジー。1909年に初めて出版され、当初「エリオット博士の5フィートの本棚」と題されていた。 第1巻: フランクリン、ウールマン、ペン フランリン自伝 (His Autobiography)ベンジャミン・フランクリン ジャーナル (The Journal of John Woolman)ジョン・ウールマン (John Woolman) フルーツ・オブ・ソリチュード (Fruits of Solitude)ウィリアム・ペン 第2巻: プラトン、エピクテトス、マルクス・アウレリウス ソクラテスの弁明パイドンクリトンプラトン 金言 (The Golden Sayings)エピクテトス 自省録マルクス・アウレリウス 第3巻: ベーコン、ミルトン、トーマス・ブラウン エッセイと民衆と道徳 (Essays, Civil and Moral)ニュー・アトランティスフランシス・ベーコン アレオパジティカ/言論・出版の自由 (Areopagitica)教育に関する論文 (Tractate of Education)ジョン・ミルトン レリギオ・メディキ/医師の信仰 (Religio Medici)トーマス・ブラウン 第4巻: イギリスの全詩集、ミルトン イギリスの全詩集 (Complete poems written in English)ジョン・ミルトン 第5巻: エッセイとイギリスの特徴、エマーソン エッセイ (Essays)イギリスの特徴 (English Traits)ラルフ・ワルド・エマーソン 第6巻: 詩と歌、バーンズ 詩と歌 (Poems and songs)ロバート・バーンズ 第7巻: 聖アウグスティヌスの告白、キリストに倣いて 告白聖アウグスティヌス キリストに倣いてトマス・ア・ケンピス 第8巻: 9つのギリシャの演劇 アガメムノーンコエーポロイ/供養する女たちエウメニデス/慈しみの女神たち縛られたプロメテウスアイスキュロス オイディプス王アンティゴネソポクレス ヒッポリュトスバッコスの信女エウリピデス 蛙アリストパネス 第9巻: キケロとプリニウスの書簡 友情について (On Friendship)大カトー・老年についてキケロ プリニウス書簡 (Letters)小プリニウス 第10巻: 国富論、アダム・スミス 国富論アダム・スミス 第11巻: 種の起源、ダーウィン 種の起源チャールズ・ダーウィン 第12巻: プルタルコスの対比列伝 対比列伝プルタルコス 第13巻: アエネーイス、ウェルギリウス アエネーイスウェルギリウス 第14巻: ドン・キホーテ第一部、ミゲル・デ・セルバンテス ドン・キホーテ第一部ミゲル・デ・セルバンテス 第15巻: 天路歴程、ダンとハーバート、バニヤン、ウォルトン 天路歴程ジョン・バニヤン ダンとハーバート (The Lives of Donne and Herbert)アイザック・ウォルトン 第16巻: 千夜一夜物語 千夜一夜物語 第17巻: 民間伝承と寓話、イソップ、グリム、アンデルセン イソップ寓話イソップ グリム童話グリム兄弟 アンデルセン童話 (Tales)ハンス・クリスチャン・アンデルセン 第18巻: 現代のイギリスの喜劇 すべて恋ゆえに (All for Love)ジョン・ドライデン 悪口学校 (The School for Scandal)リチャード・ブリンズリー・シェリダン 負けるが勝ち (She Stoops to Conquer)オリヴァー・ゴールドスミス チェンチ (The Cenci)パーシー・ビッシュ・シェリー 家門の恥 (A Blot in the Scutcheon)ロバート・ブラウニング マンフレッドジョージ・ゴードン・バイロン 第19巻: ファウスト、エグモント、etc.

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ポエニ戦争

ポエニ戦争(ポエニせんそう、Bella Punica)とは、共和政ローマとカルタゴとの間で地中海の覇権を賭けて争われた一連の戦争である。ポエニとは、ラテン語でフェニキア人(カルタゴはフェニキア系国家)を意味する。紀元前264年のローマ軍によるシチリア島上陸から、紀元前146年のカルタゴ滅亡まで3度にわたる戦争が繰り広げられた。.

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メネラーオス

メネラーオス(Μενέλαος,, Menelaus)は、ギリシア神話の英雄である。長母音を省略してメネラオス、あるいはメネラウスとも表記される。トロイア戦争におけるギリシア側の副大将で、伝説上のスパルタ王である。ミュケーナイ王アトレウスの子。妻はヘレネーで、兄はアガメムノーン、父はアトレウス、娘にはヘルミオネーがいる。.

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ユリウス氏族

ユリウス氏族 (gens Julia) は、古代ローマの氏族の一つ。ユリウス氏族はパトリキ系の氏族の一つで自らの祖先がアエネイアスの息子ユルスであるとし、アエネイアスを通して女神ウェヌスにも連なると主張していた。 王政ローマにおける第3代の王、トゥッルス・ホスティリウスによって滅ぼされ、ローマに移住させられたローマの隣国アルバ・ロンガの有力者の一族。ユリウス氏族の女性はユリアと呼ばれた。ユリウス氏族に属する著名な家族としてカエサル家がある。 共和政末期ローマの独裁官ガイウス・ユリウス・カエサルもユリウス氏族に属しており、カエサルが改めた暦にもユリウス暦(さらに7月、英語ではJuly)としてこの名が使われている。さらにカエサルの跡を継いだガイウス・ユリウス・カエサル・オクタウィアヌス(アウグストゥス)が開始した帝政ローマにおいて、アウグストゥスから続く最初の元首の家系もユリウス氏族からユリウス・クラウディウス朝と呼ばれている。 カエサルはガリア戦争の戦後処理として、部族長達にそれまでの特権をそのまま認め、ローマ市民権を与え、そして自らの家門名ユリウスも大盤振る舞いし、クリエンテス網に組み込んだ。そのため帝政期ガリアの有力者にはユリウスの名を持つ者が多い。 ユリウスの氏族名を持つローマ人には以下がいる。.

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ユーノー

バチカンのユーノー像 ユーノー(Juno、古典綴:Iūno)は、ローマ神話で女性の結婚生活を守護する女神で、主に結婚、出産を司る。また、女性の守護神であるため月とも関係がある高津春繁 『ギリシア・ローマ神話辞典』 岩波書店 1960、293頁。。主神ユーピテルの妻であり、ローマ最大の女神である。神権を象徴する美しい王冠をかぶった荘厳な姿で描かれ、孔雀がその聖鳥。女性的気質の神格化である。ギリシア神話のヘーラーと同一視される。 英語ではジューノウ (Juno) 、フランス語ではジュノン (Junon) 。日本語ではユノ、ユノー、ジュノーなどともカナ表記する。 ユーピテル、ミネルウァと共に3柱1組でカピトーリウムの丘の神殿で崇拝されている。 古代ローマのユーノーの祭としては3月1日のマートローナーリア (Matronalia) や7月7日のノーナイ・カプロティーナイ (Nonae Caprotinae) があったが、現在では6月の女神として知られる。ヨーロッパの言語で6月を表す Giugno, Juin, June などはユーノーに由来する。また、「6月の花嫁(ジューン・ブライド)」は、6月に結婚することで花嫁にユーノーの加護を期待する風習である。.

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ユーピテル

ユーピテル(Jūpiter, Juppiter, 古典綴 IVPPITER)は、ローマ神話の主神である。また最高位の女神であるユーノーの夫である。 時として女性化・女体化して女神となり、その姿がディアーナであるという言い伝えもある。 ユピテルまたはユッピテルとも表記され、英語読みのジュピターでも呼ばれている。.

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ラテン文学

ラテン文学は、ラテン語による文学のことである。.

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ラティヌス

ラティヌス(Lătīnŭs)はラテン人の起源神話に登場する神で、ローマ神話やローマ建国神話に登場するラテン人の王。 ヘーシオドスが書き残したギリシャ神話についての伝承である『神統記』においても神々の一人として登場する。.

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ラウィーニア

PAGENAME ラウィーニアまたはラーウィーニア(Lavinia、Lāuīnĭa)は、ローマ神話に登場するラティヌスとアマタの娘である。 ラテン人の賢王ラティヌスは、トロイア戦争に敗れて亡命してきたアイネイアースと彼の軍団をもてなし、ラティウムでの再出発を支援した。彼の娘ラウィーニアはルトゥリの王トゥルヌスと婚約していたが、ラティヌスはアイネイアースとラウィーニアの婚礼を進めようとした。ユーノーに駆り立てられたこともあり、トゥルヌスはアイネイアースとの戦争を決意する。結果としてトゥルヌスは敗退し、殺された。ティトゥス・リウィウスによれば、アイネイアースは勝利したが、ラティヌスは戦争中に亡くなった。アイネイアースの息子アスカニオスはアルバ・ロンガを建設し、王家の祖となり、ユリウス氏族の祖とされている。 アイネイアースとラウィーニアにはシルウィウスという息子ができた。アイネイアースが建設したラウィニウムはラウィーニアの名を冠したとされている。.

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レムス

『ロームルスとレムス』(カルロ・ブロギ) レムス(, 紀元前771年 – 紀元前753年)は、ローマの建国神話に登場するローマの建設者でロームルスの双子の兄弟。.

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ローマの建国神話

ーマの建国神話(ローマのけんこくしんわ)は古代ローマが誕生するまでの伝承や神話である。主な内容としてアイネイアースの伝承や、ロームルスのローマ建国などが挙げられる。建国伝承以外のローマ神話はローマ神話等を参照。.

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ローマ神話

ーマ神話(ローマしんわ)とは、古代ローマで伝えられた神話である。そのうちローマの建国に関する部分について、歴史的事実を反映したものとして解釈した場合の詳細は王政ローマを参照のこと。.

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ロームルス

ームルス(Romulus、紀元前771年 - 紀元前717年7月5日)は、ローマの建国神話に登場するローマの建設者で、伝説上の王政ローマ建国の初代王である。レムスの双子の兄弟。ロムルスとも呼ばれる。 ラテン人貴族の子としてアルバ・ロンガに生まれ、叔父アムーリウスを倒して祖父ヌミトルをアルバ王に復位させるなど、様々な冒険を経てローマを建国した。最初の国王として元老院や軍団(レギオー)、七つの丘の城壁など古代ローマの根幹となる概念を整備した。 また勇敢な王として他のラテン都市やサビニ都市を征服して国を豊かにしたが、同時に強権的な王として元老院とは対立したという。.

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ボルゲーゼ美術館

ボルゲーゼ美術館(ボルゲーゼびじゅつかん、イタリア語:Museo e Galleria Borghese)は、ローマにある美術館。イタリア・ルネサンスおよびバロック美術を中心としたボルゲーゼ・コレクション (en) を所蔵することで知られる。 英語では Borghese Gallery、もしくは、イタリア語に準じて Galleria Borghese などと呼ばれる。.

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トマス・ブルフィンチ

トマス・ブルフィンチ(Thomas Bulfinch, 1796年7月15日 - 1867年5月27日)は、アメリカの作家。 "The Age of Fable" (伝説の時代、日本では『ギリシア・ローマ神話』の題名で知られる)をはじめとする、神話・伝承に関する研究・著作で知られる。父は合衆国国会議事堂の設計にも関わった建築家、チャールズ・ブルフィンチ (Charles Bulfinch) 。 代表作は、神話・民間伝承の解説書である "The Age of Fable", "The Age of Chivalry", "Legends of Charlemagne" の三冊。これら三冊はいずれも、アメリカ人を対象に、イギリス文学を読む人のために ("for the reader of English literature") 書かれたものである。古典文学には頻繁に各種の神話の知識を前提とする記述が現れるが、それらを理解するために必要な様々な物語が体系立てて、平易な文章でまとめられている。.

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トロイアの人々

『トロイアの人々』(Les Troyens)H.133/133aは、エクトル・ベルリオーズが作曲した、全5幕からなるグランドオペラである。『トロイ人』や『トロイア人たち』などと日本語では様々に訳され、一定しない。.

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トゥルヌス

トゥルヌスを破るアイネイアース。ルカ・ジョルダーノ作(1634年 - 1705年)。アイネイアースのゲニウスが未来の明るさを見つめ優勢を示しているのに対して、トゥルヌスのゲニウスは暗闇に覆われ沈みこんでいる。 トゥルヌス(turnus)は、ウェルギリウスの『アエネーイス』に登場するルトゥリの王であり、英雄アイネイアースにとって最大の敵役である。そのギリシアの先祖と猛々しい性格から、「新たなアキレス」と見ることができる。 アイネイアースがイタリアに到着する以前、トゥルヌスはラテン人の王ラティヌスの娘ラーウィーニアと婚約していた。しかしアイネイアースが到着すると、ラーウィーニアとこのトロイの王子の婚約が決められた。ユーノーはトロイ人に苦難をもたらすため、トゥルヌスをそそのかして新参者との戦争を促す。王ラティヌスはトゥルヌスに大いに不満があったが、戦争を始める許可を与えた。 ラテン人とトロイ人(何人かのトロイ人同盟者と共に王エウアンドロス率いるアルカディア人もいた)の戦争において、トゥルヌスはかっとなりやすいが勇敢であることを証明した。第9巻では、トロイ人の要塞全体を奪う勢いで多くの相手を倒し、その後窮地に陥ったがユーノーに救われた。 第10巻で、トゥルヌスはエウアンドロスの若い息子パッラスを殺害する。勝ち誇ったトゥルヌスは、戦利品としてパッラスの剣帯をとり身につけた。これに怒ったアイネイアースはトゥルヌスを殺す決意をして彼を捜し求める。ウェルギリウスはパッラスの死をトゥルヌスの運命が暗転する転換点として描いている。トゥルヌスがアイネイアースの手で殺害されることを防ぐため、ユーノーはアイネイアースの幽霊を出現させ、トゥルヌスを船上に誘導し、彼を助けた。トゥルヌスはこれに大いに恨み言を述べ、自身の価値について煩悶し自殺まで考える。 第12巻で、アイネイアースとトゥルヌスは死を賭けた決闘をする。イーリアスのような展開(アキレウスとヘクトールのようにトゥルヌスとアイネイアースが隊列の周囲を3周追いかける)の後、アイネイアースが優勢になる。トゥルヌスはアイネイアースに命乞いし、せめて遺体を一族のもとに返して欲しいと懇願する。アイネイアースは助けようかとも思ったが、トゥルヌスがパッラスの剣帯を身につけていることに気づき、逆上してトゥルヌスを殺してしまう。作品の最後にはトゥルヌスの死後の世界での不幸な旅路を描いている。 トゥルヌスを支援したのは、ラティヌスの妻アマタ、妹で川や泉の女神であるユートゥルナ、エトルリア人の先代の王メゼンティウス、ウォルスキ族の女王カミッラといった面々で、アイネイアースとの戦いの様々な局面で彼を助けた。.

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ヘルマン・ブロッホ

ヘルマン・ブロッホ(1909年) ヘルマン・ブロッホ(Hermann Broch, 1886年11月1日 - 1951年5月31日)は、オーストリアの作家。ウィーンの富裕なユダヤ系の家庭に生まれた。 長く織物工業に携わり、のちに作家となった。ロベルト・ムージルとならんでオーストリア=ハンガリー帝国の生んだ二大巨匠との評価がある。1938年、ナチスに迫害を避けるため、アメリカに亡命し東部に在住、大作『ウェルギリウスの死』はアメリカで出版された。.

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パリス

パリス(Πάρις, Paris)は、ギリシア神話の英雄である。 イーリオス(トロイア)王プリアモスとヘカベーとの間に生まれた。出生時の名前アレクサンドロスでも知られる。長兄にイーリオスの英雄ヘクトール、妹に悲劇の予言者カッサンドラーを持つ。「パリスの審判」により、イーリオスに戦乱(ひいては滅亡)をもたらしたことで知られる。.

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パリスの審判

パリスの審判(パリスのしんぱん)は、ギリシア神話の一挿話で、トロイア戦争の発端とされる事件である。.

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パロディ

パロディ(parody、παρωδια)は、現代の慣用においては他の芸術作品を揶揄や風刺、批判する目的を持って模倣した作品、あるいはその手法のことを指す。.

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ディードー

ディードー(Διδώ, Dīdō, Dido)は、ギリシア神話・ローマ神話に登場する女性で、カルタゴを建国したと伝えられている伝説上の女王である。長母音を省略してディド、ディドーとも表記される。 2006年よりチュニジアで発行されている10ディナール紙幣に肖像が使用されている。.

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ホメーロス

ホメーロス(、Homerus、Homer)は、紀元前8世紀末のアオイドス(吟遊詩人)であったとされる人物を指す。ホメロスとも。西洋文学最初期の2つの作品、『イーリアス』と『オデュッセイア』の作者と考えられている。「ホメーロス」という語は「人質」、もしくは「付き従うことを義務付けられた者」を意味する。古代人はホメーロスを「詩人」()というシンプルな異名で呼んでいた。 今日でもなお、ホメーロスが実在したのかそれとも作り上げられた人物だったのか、また本当に2つの叙事詩の作者であったのかを断ずるのは難しい。それでも、イオニアの多くの都市(キオス、スミルナ、コロポーンなど)がこのアオイドスの出身地の座を争っており、また伝承ではしばしばホメーロスは盲目であったとされ、人格的な個性が与えられている。しかし、彼が実在の人物であったとしても、生きていた時代はいつ頃なのかも定まっていない。もっとも信じられている伝説では、紀元前8世紀とされている。また、その出生についても、女神カリオペの子であるという説や私生児であったという説などがありはっきりしない。さらに、彼は、キュクラデス諸島のイオス島で没したと伝承されている。。 当時の叙事詩というジャンルを1人で代表するホメーロスが古代ギリシア文学に占める位置は極めて大きい。紀元前6世紀以降、『イーリアス』と『オデュッセイア』はホメーロスの作品と考えられるようになり、また叙事詩のパロディである『蛙鼠合戦』や、ホメーロス讃歌の作者とも見做されるようになった。主にイオニア方言などからなる混成的なは紀元前8世紀には既に古風なものであり、テクストが固定された紀元前6世紀にはなおのことそうであった。両叙事詩は(ダクテュロスのヘクサメトロス)で歌われており、ホメーロス言語はこの韻律と密接に結び付いている。 古代において、ホメーロスの作品に与えられていた史料としての価値は、今日では極めて低いものと見做されている。このことは同時に、西洋において叙事詩というジャンルを確立した文学的創造、詩としての価値をさらに高めた。無数の継承者が出現し、21世紀のハリウッドにまで続いている。.

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ダンテ・アリギエーリ

ダンテ・アリギエーリ(イタリア語:Dante Alighieri、1265年 - 1321年9月14日)は、イタリア都市国家フィレンツェ出身の詩人、哲学者、政治家。 ダンテの代表作は古代ローマの詩人ウェルギリウスと共に地獄(Inferno)、煉獄(Purgatorio)、天国(Paradiso)を旅するテルツァ・リーマで構成される叙事詩『神曲(La Divina Commedia)』であり、他に詩文集『新生(La Vita Nuova)』がある。イタリア文学最大の詩人で、大きな影響を与えたとされるルネサンス文化の先駆者と位置付けられている。.

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アルバ・ロンガ

アルバ・ロンガ (Alba Longa) は、古代イタリア半島中部のラティウム地方にあったとされるラテン人の都市国家。ローマの南東アルバーノ山地(en)に位置したと考えられている。 その名はラテン語で「長く白い都市」を意味する。.

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アンキーセース

en)『アイネイアースの逃亡』(1598年)。ローマ、ボルゲーゼ美術館所蔵。 アンキーセース(Ἀγχίσης, )は、ギリシア神話の人物である。ラテン語ではアンキーセス。長母音を省略してアンキセスとも表記される。 トロイア王イーロスの娘テミステーとアッサラコスの子カピュスの子。一説にアッサラコスの子ヒュギーヌス、94話。、またカピュスの子でラーオコオーンと兄弟とも言われる。愛と美の女神アプロディーテーに愛されたことで知られ、アイネイアース、リュロスをもうけた。またヒッポダメイアという娘もいた。.

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アイネイアース

負傷して手当てを受けるアイネイアース(アエネアース)、傍らには泣くアスカニオス(ユールス)と彼らを見守るアプロディーテー(ウェヌス) アイネイアース(Αἰνείας, Aineiās)あるいはアイネアース(Αἰνέας, Aineās)は、ギリシア神話およびローマ神話に登場する半神の英雄である。ラテン語ではアエネーアース(Aenēās)と表記される。日本語では長音記号を省略しアイネイアス、アイネアス、アエネアスとも呼ばれる。 トロイア王家の人物アンキーセースと女神アプロディーテー(ウェヌス)の息子。トロイアの王プリアモスの娘クレウーサを妻とし、息子アスカニオス(アスカニウス、別名ユールス、イウールス)をもうけた。 アイネイアースはトロイア戦争におけるトロイア側の武将で、トロイア滅亡後、イタリア半島に逃れて後のローマ建国の祖となったといわれる。古代ローマでは敬虔な人物として知られていた。彼を主人公とした作品に詩人ウェルギリウスの叙事詩『アエネーイス』がある。.

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アウグストゥス

アウグストゥス(Imperator Caesar Divi Filius Augustus インペラートル・カエサル・ディーウィー・フィーリウス・アウグストゥス、Gaius Julius Caesar Octavianus Augustus ガイウス・ユリウス・カエサル・オクタウィアヌス・アウグストゥス、紀元前63年9月23日 - 紀元14年8月19日)は、ローマ帝国の初代皇帝(在位:紀元前27年 - 紀元14年)。志半ばにして倒れた養父カエサルの後を継いで内乱を勝ち抜き、地中海世界を統一して帝政(元首政)を創始、パクス・ロマーナ(ローマの平和)を実現した。ちなみにアウグストゥスは、ラテン語で「尊厳ある者」を意味しており、現在のギリシア語では「8月」の意になっている。.

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アキレウス

アキレウス(Ἀχιλλεύς、Achilles)は、ギリシア神話に登場する英雄で、ホメーロスの叙事詩『イーリアス』の主人公である。ラテン語ではアキレス。 プティーアの出身で、プティーア王ペーレウスと海の女神テティスとの間に生まれた。アイアコスの孫にあたる。スキューロス島の王リュコメーデースの娘デーイダメイアとの間にネオプトレモスをもうけた。トロイア戦争にはミュルミドーン人を率いて50隻の船と共に参加し、たった一人で形勢を逆転させ、敵の名将を尽く討ち取るなど、無双の力を誇ったが、戦争に勝利する前に弱点の踵を射られて命を落とした。足が速く、『イーリアス』では「駿足のアキレウス」と形容される。.

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アスカニオス

アスカニオス(Ἀσκάνιος, Askanios, Ascanius)は、ギリシア神話に登場するアイネイアースの子で、ローマ神話に登場する伝説上の王である。ラテン語ではアスカニウス。 父がアイネイアースである事は間違いないが、母や兄弟・子供については伝承によって違いがある。.

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イリオス

イリオス(古代ギリシア語イオニア方言形:イーリオス)は、ギリシア神話に登場する都市。イリオン(イオニア方言形:イーリオン)、トロイア(アッティカ方言形:トロイア、イオニア方言形:トロイエー、ドーリス方言形:トローイア)、トロイ(英語:Troy)、トロイアー(古典ラテン語:トロイヤ)などとも呼ばれる。現在のトルコ北西部、ダーダネルス海峡以南(同海峡の東側、アジア側、トルコ語ではトゥルヴァ)にあったとされる。遺跡の入り口には、有名な「トロイの木馬」の複製が建てられている。 一般に、ハインリヒ・シュリーマンによって発掘された遺跡がイリオスに比定されている。神話ではかなりの規模を持った都市国家であるが、現在発掘によって確認される遺跡は城塞以上のものではない。ギリシア神話においては、アガメムノーンを頭とするアカイア軍に滅ぼされたとされ、そのあらましはホメロスの『イーリアス』をはじめとする叙事詩環に描かれている。 トロイの古代遺跡については、イリオス遺跡を参照のこと。.

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イーリアス

イーリアスの表紙(1572年・Rihel社) 『イーリアス』(Iλιάς, Ilias, Iliad)は、ホメーロスによって作られたと伝えられる長編叙事詩で、最古期の古代ギリシア詩作品である。.

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イタリア

イタリア共和国(イタリアきょうわこく, IPA:, Repubblica Italiana)、通称イタリアは南ヨーロッパにおける単一国家、議会制共和国である。総面積は301,338平方キロメートル (km2) で、イタリアではロスティバル(lo Stivale)と称されるブーツ状の国土をしており、国土の大部分は温帯に属する。地中海性気候が農業と歴史に大きく影響している。.

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イタリア半島

イタリア半島(イタリアはんとう、Penisola italiana、Paeninsula Italica)は、ヨーロッパ大陸のアルプス山脈の南側から地中海に南東に延びた形の半島。別名アペニン半島。東側をアドリア海、南側をイオニア海、西側をティレニア海に分断している。アペニン山脈が貫いていて、半島のつけ根には北のアルプス山脈と南のアペニン山脈に囲まれるようにパダーナ平原がある。 以下の国が存在する。.

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ウェルギリウス

プーブリウス・ウェルギリウス・マーロー(Publius Vergilius Maro、紀元前70年10月15日? - 紀元前19年9月21日)は、ラテン文学の黄金期を現出させたラテン語詩人の一人である。共和政ローマ末の内乱の時代からオクタウィアヌスの台頭に伴う帝政の確立期にその生涯を過ごした(#生涯)。『牧歌』、『農耕詩』、『アエネーイス』の三作品によって知られる(#作品)。ヨーロッパ文学史上、ラテン文学において最も重視される人物である(#受容)。.

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ウェルギリウスの死

『ウェルギリウスの死』(独:Der Tod des Vergil)は、ヘルマン・ブロッホの小説。1945年刊。古代ローマを代表する詩人ウェルギリウスの死の直前の18時間を、ジョイスの影響を受けた意識の流れの手法を織り交ぜた重層的、複合的な文体で描き出した長編小説である。 全編は四大元素に基づく4つの表題に分けられており、ウェルギリウスを視点人物とした3人称の文体で書かれている。「第1章 水―到着」では、ギリシャへの見聞旅行の中途で熱病に侵されたウェルギリウスが、舟でブルリンディシウムの港に運ばれ、輿に移されて王宮へ連れてゆかれるまでを描く。その間に彼は様々な回想や考察にふけるとともに、周囲の民衆たちの猥雑な会話が聞こえてくる。王宮の客間では廷臣が少年リュサニアスを連れてきて、ウェルギリウスは彼と詩の道について対話を行う。「第2章 火―降下」ではベッドに臥せったウェルギリウスの心理描写や考察が中心となり、彼は熱にうかされ眠れない夜を過ごしながら、アエネアス、オルフェウスに導かれて黄泉の国を幻視する。部屋にいたリュサニアスとの対話を経て、彼は未完に終わった畢生の大作『アエネーイス』を焼く決意をする。「第3章 地―期待」では、朝、目覚めたウェルギリウスが友人のプロティウス、ルキウスに原稿の焼却を頼むが、彼らとの対話、続く皇帝アウグストゥスとの対話を経て考えを翻し、時の判決にゆだねることに決める。「第4章 風―帰郷」では、死の床にあるウェルギリウスに自他の区別がなくなり、彼は動物や植物となった自分を体感しながら死ぬ。彼はリュサニアスの漕ぐ小船に載せられ「言葉の彼方」へ漂ってゆく。 本作はもともと、ラジオ放送の朗読のためのごく短い作品として書かれたものであった。1938年、ユダヤ人であったブロッホは、ナチスによるオーストリア併合に際し、ゲシュタポによって捉えられて投獄された。収容所で5週間を過ごしたブロッホは、ジョイスらの尽力により処刑は免れたが、このときの精神的な「死の準備」の経験が作中の死の床のイメージに反映されることとなった。獄中でも書き継がれた『ウェルギリウスの死』は、ブロッホがトーマス・マンらの協力を得てアメリカに亡命したのちの1945年、ドイツ語と英語で同時出版され、特にアメリカのインテリ層の間に大きな反響を起した。.

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ウェヌス

ンドロ・ボッティチェッリ1482-1485年頃ウフィツィ美術館所蔵--> ウェヌス(古典ラテン語: Venus - )は、ローマ神話の愛と美の女神。日本語では英語読み「ヴィーナス」()と呼ばれることが多い。.

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ウクライナ語

ウクライナ語( )は、インド・ヨーロッパ語族のスラヴ語派の東スラヴ語群に属し、キリル文字を使用する言語である。ウクライナの公用語である。ウクライナ国外においても、諸外国に住むウクライナ人によって使用されている。本国での話者人口は3680万人。本国以外に、ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、ポーランド、カナダやアメリカ合衆国などの南北アメリカ、オーストラリアなどにも話者がおり、それらを合計すれば約4500万人になる。スラヴ語派においてはロシア語、ポーランド語に次いで第3位の話者人口である。11月9日はウクライナ語の記念日となっている。.

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エネイーダ

20世紀初頭の『エネイーダ』の表紙。コサック軍を率いるエネーイ棟梁。 『エネイーダ』(ウクライナ語:Енеїда)は、ウェルギリウスの『アエネーイス』をモチーフに現代ウクライナ語の口語で書かれたパロディー叙事詩。6巻から構成する。イヴァン・コトリャレーウシキーの著作。初めて1798年に出版された。全巻の出版は1842年である。原本の『アエネーイス』は、トロイ戦争に惨敗したアエネーイス武将が諸国を遍歴し、ローマの地で自国をローマ帝国として再建するという話であるが、ウクライナの『エネイーダ』はトロイをロシア帝国に亡ぼされたコサック国家に例え、アエネイス武将(ウクライナ語風にエネーイ)とそのコサック軍が異国を放浪し、ついに新たな地でコサック国家を再建して繁栄するという話になっている中井 1998:233.

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エクトル・ベルリオーズ

ルイ・エクトル・ベルリオーズ(Louis Hector Berlioz, 1803年12月11日 - 1869年3月8日)は、『幻想交響曲』でよく知られているフランスのロマン派音楽の作曲家である。この他に『死者のための大ミサ曲』(レクイエム、1837年)にみられるように、楽器編成のはなはだしい拡張や、色彩的な管弦楽法によってロマン派音楽の動向を先取りした。 ベルリオーズの肖像はかつてフランス10フラン紙幣に描かれていた。.

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オデュッセイア

『オデュッセイア』(古代ギリシア語イオニア方言:ΟΔΥΣΣΕΙΑ, Ὀδύσσεια, Odysseia, ラテン語:Odyssea)は、『イーリアス』とともに「詩人ホメーロスの作」として伝承された古代ギリシアの長編叙事詩広辞苑 第五版 p.383。 オデュッセイア.

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オデュッセウス

デュッセウス()は、ギリシア神話の英雄で、イタケーの王(バシレウス)であり、ホメーロスの叙事詩『オデュッセイア』の主人公でもある。ラテン語で(ウリクセス)あるいは (ウリュッセウス)ともいい、これが英語の(ユリシーズ)の原型になっている。彼はトロイ攻めに参加した他の英雄たちが腕自慢の豪傑たちであるのに対して頭を使って勝負するタイプの知将とされ、「足の速いオデュッセウス」「策略巧みなオデュッセウス」と呼ばれる。ホメーロス以来、女神アテーナーの寵厚い英雄として書かれる。イタケー王ラーエルテースとアンティクレイアの子で、妻はペーネロペー、息子はテーレマコスである。シーシュポスが父とする説もある。 トロイア戦争ではパラメーデースの頓智でアカイア勢に加勢させられ、アキレウスの死後、その武具を大アイアースと争って勝利した。また木馬の策を立案し、アカイア勢を勝利に導いた。 オデュッセウスの貴種流離譚である長い帰還の旅に因み、長い苦難の旅路を「オデュッセイ、オデュッセイア」という修辞で表すこともある。啓蒙や理性の奸智の代名詞のようにもいわれ、テオドール・アドルノ/マックス・ホルクハイマーの「啓蒙の弁証法」でも取り上げられる。彼が難破して、裸体でスケリア島に漂着したところを助けた、純粋無垢の代表としての清らかな王女ナウシカアに対置されることもある。姦計としての理性対愛という対立構造で近世市民社会の論理を語るのに、オデュッセウスとナウシカアを対置させた哲学者もある。.

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カルタゴ

ルタゴ(Carthāgō または Karthāgō カルターゴー、قرطاج Qarṭāj、Carthage)は、現在のチュニジア共和国の首都チュニスに程近い湖であるチュニス湖東岸にあった古代都市国家。地中海貿易で栄え、現在は歴史的な遺跡のある観光地となっているほか、行政上はチュニス県カルタゴ市として首都圏の一部を成す。 「カルタゴ」の名は、フェニキア語のカルト・ハダシュト(Kart Hadasht=「新しい町」)に由来するとされる。.

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ギリシア神話

リシア神話(ギリシアしんわ、ΜΥΘΟΛΟΓΊΑ ΕΛΛΗΝΙΚΉ)は、古代ギリシアより語り伝えられる伝承文化で、多くの神々が登場し、人間のように愛憎劇を繰り広げる物語である。ギリシャ神話とも言う。 古代ギリシア市民の教養であり、さらに古代地中海世界の共通知識でもあったが、現代では、世界的に広く知られており、ギリシャの小学校では、ギリシャ人にとって欠かせない教養として、歴史教科の一つになっている。 ギリシア神話は、ローマ神話の体系化と発展を促進した。プラトーン、古代ギリシアの哲学や思想、ヘレニズム時代の宗教や世界観、キリスト教神学の成立など、多方面に影響を与え、西欧の精神的な脊柱の一つとなった。中世においても神話は伝承され続け、その後のルネサンス期、近世、近代の思想や芸術にとって、ギリシア神話は霊感の源泉であった。.

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ギリシア語

リシア語(ギリシアご、現代ギリシア語: Ελληνικά, または Ελληνική γλώσσα )はインド・ヨーロッパ語族ヘレニック語派(ギリシア語派)に属する言語。単独でヘレニック語派(ギリシア語派)を形成する。ギリシア共和国やキプロス共和国、イスタンブールのギリシア人居住区などで使用されており、話者は約1200万人。また、ラテン語とともに学名や専門用語にも使用されている。省略形は希語。.

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ギリシア文学

リシア文学とはギリシア語で書かれた文学作品の総称。最も古くかつ最も知られた古代のホメーロスから現代の作家にいたるまで、その歴史と展開は幅広い。ヘレニズム文化のもとでギリシア語は古代東地中海世界の共通語となったため、非ギリシア人による著作も多い。古代から中世にかけての言語状況に関してはギリシア語の項を参照。.

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クロード・ロラン

ード・ロラン(Claude Lorrain, 1600年代 - 1682年11月23日)は、本名をクロード・ジュレといい、フランスのバロック・フランス古典主義絵画の画家。ロレーヌ地方の出身なので、「ロラン」と呼ばれ、生涯の大半をローマで送った。プッサンと同時代に活躍した。理想風景を追求する画風で知られ、代表作は『海港 シバの女王の上陸』。日本では、国立西洋美術館、静岡県立美術館、山梨県立美術館、東京富士美術館に収蔵されている。.

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ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ

ャン・ロレンツォ・ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini,1598年12月7日 - 1680年11月28日)は、バロックの時期を代表するイタリアの彫刻家、建築家、画家。 「ベルニーニはローマのために生まれ、ローマはベルニーニのためにつくられた」と賞賛されたバロック芸術の巨匠である。古代遺跡が残る古き都ローマは彼の手によって、壮大なスケール、絢爛豪華な装飾にあふれる美の都に変貌していった。人々は彼の作品を「芸術の奇跡」と絶賛した。 1984年から1999年まで発行された50000イタリア・リレ(リラの複数形)紙幣の裏面に肖像が採用されていた。.

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神曲

『神曲』(しんきょく、)は、13世紀から14世紀にかけてのイタリアの詩人・政治家、ダンテ・アリギエーリの代表作である。 地獄篇、煉獄篇、天国篇の3部から成る、全14,233行の韻文による長編叙事詩であり、聖なる数「3」を基調とした極めて均整のとれた構成から、しばしばゴシック様式の大聖堂にたとえられる。イタリア文学最大の古典とされ、世界文学史にも重きをなしている。当時の作品としては珍しく、ラテン語ではなくトスカーナ方言で書かれていることが特徴である。.

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筑摩書房

株式会社筑摩書房(ちくましょぼう)は、日本の出版社。筑摩書房のマーク(空を截る鷹)のデザインは青山二郎作。 文学者を中心に個人全集は、増補改訂し繰り返し刊行するので、「全集の筑摩」と称されている。特に『世界文学全集』は多くの類書シリーズを刊行した。ほかに古典・現代文の教科書を現在まで毎年出版している。月刊PR誌に『ちくま』がある。.

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紀元前19年

紀元前19年。.

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紀元前29年

紀元前29年。.

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紀元前70年

紀元前70年は、ローマ暦の年である。.

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西洋古典学

西洋古典学(せいようこてんがく、英語:classics、classical philology)とは、古典ギリシア語、ラテン語で書かれた西洋の古典とされる文献を扱う学問の総称。その性質上、哲学、文学、歴史学、新約聖書学などの一部を含む。 主に、「古典古代」と呼ばれる時代にギリシア・ローマ地域で書かれた文献を研究対象とするが、古代ギリシア語、ラテン語は影響範囲が広く、またラテン語は近代まで使用されたため、研究対象となる文献の作られた地域は、それにとどまらない。.

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詩人

詩人(しじん)とは、詩を書き、それを発表する者。また、そのことを職業にしている者。 後者でも詩作のみで生活している人はほとんどおらず、多くの場合、評論、随筆、翻訳、小説、音楽、絵画、演劇、漫画、歌の作詞など他の分野の創作活動を並行して行っていたり、あるいは(文学と縁遠い)他の職業を持っている。たとえば高村光太郎は彫刻家としても多数の作品を残しているし、草野心平にはバーや居酒屋の経営をしていた時期がある。アルチュール・ランボーは10代に残した業績によって詩人と呼ばれているが、詩作を止めた後は貿易商などさまざまな仕事に捧げた。 シンガーソングライターが詩人としても高い評価を得、詩集を出すまでに至る例もある。ボブ・ディラン、パティ・スミスなどがその例である。 また、詩人は古くから聴衆を前に自身の詩を朗読するのを常としていたが、その行為を、ポエトリーリーディングという表現形態において現代社会に甦らせた動きが、欧米のみならず、日本においても1990年代の半ば以降見受けられる、フランスのパリのレーベルで自身のポエトリーリーディングのCDを出している詩人であり美術家でありポエトリーリーディングアートパフォーマーである千葉節子等がその代表的な例である。 詩を書く者以外に対しても「詩人」という言葉が使われることがある。新明解国語辞典第六版(三省堂)にもそのような広義の意味が書かれているし、三好達治は『詩を読む人のために』(至文堂、1952年)の中で「誰かもいったように」と前書きした上で「詩を読み詩を愛する者は既に彼が詩人」であると書いている。 歌の歌詞の作者のことは一般に作詞家と呼ばれる。.

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高橋宏幸 (古典学者)

橋宏幸(たかはし ひろゆき、1956年11月- )は、西洋古典学者、京都大学教授。 京都大学文学博士。 千葉県生まれ。1979年京都大学文学部西洋古典学卒業、84年同大学院博士課程満期修了、86年-88年京都大学助手、88年京都工芸繊維大学講師、1990-91年にカリフォルニア大学バークレー校在外研究員、91年京都工芸繊維大助教授、95年京都大学文学部助教授、97年-98年ハーバード大学客員研究員、2003年より京都大学文学研究科教授。 『アエネーイス』の訳業は、師岡道男が中途で病に倒れたのを受け、その遺業を継ぎ完成させた。.

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自殺

自殺(じさつ)とは、自分で自分を殺すこと。自害、自死、自決、自尽、自裁などとも言い、状況や方法で表現を使い分ける場合がある。 世界保健機関(WHO)によると、世界で2014年時点で毎年約80万人が自殺している。世界の自殺の75%は低中所得国で起こり、自殺は各国において死因の10位以内に入り、特に15〜29歳の年代では2位になっている(2012年)と報告している。 自殺は様々な事情が複雑に絡み合って生じる場合が多い。高所得国における主な理由は精神疾患(特にうつ病とアルコール乱用)であり、ほか金銭的問題、人間関係の破綻、慢性痛や病気などがある。WHOは「自殺は、そのほとんどが防ぐことのできる社会的な問題。適切な防止策を打てば自殺が防止できる」としている。そのうえでWHOは、一人一人のこの上なく尊い生命を守るため、本格的な予防戦略である世界自殺予防戦略(SUPRE)を実施している。このようなWHOに準ずる形で、各国で行政・公的機関・NPO・有志の方々による多種多様な自殺予防活動が行われている。日本では『支援情報検索サイト』『いきる・ささえる相談窓口』などが設けられていて「もしあなたが悩みを抱えていたら、ぜひ相談してください」と呼びかけている。日本では景気の回復に伴い、1978年から統計が始まった10万人あたりの自殺率が過去最低を下回った。.

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集英社

株式会社集英社(しゅうえいしゃ)は、日本の総合出版社。『週刊少年ジャンプ』『週刊プレイボーイ』『non-no』『すばる』 『Myojo』などの雑誌を発行している。社名は「英知が集う」の意味。.

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逸身喜一郎

逸身 喜一郎(いつみ きいちろう、1946年 - )は、西洋古典学者、東京大学名誉教授。.

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松田治

松田 治(まつだ おさむ、1940年 - 2006年)は、日本の古典古代文学者。 奄美大島生まれ。東京教育大学文学部卒業。東京大学大学院西洋古典学修士課程修了。流通経済大学教授、つくば国際大学教授。.

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泉井久之助

泉井 久之助(いずい ひさのすけ、1905年7月2日 - 1983年5月28日)は、日本の言語学者。京都大学を中心に、第二次世界大戦前後に活動した。 専門の印欧語のみならず、世界の古今東西の言語にもまた通じていた。特に戦前3回にわたって実地調査を行ったマライ.

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新評論

株式会社新評論(しんひょうろん)は、日本の学術系中堅出版社。主に人文、社会、環境等の専門書籍を刊行している。.

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1798年

記載なし。

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