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フリギダリウム

索引 フリギダリウム

''The Frigidarium'' (1890) ローレンス・アルマ=タデマ画 フリギダリウム(frigidarium)は、古代ローマの公衆浴場で熱い風呂を楽しんだ後に入る大きな冷水のプールがある部屋である。カルダリウムとテピダリウムは皮膚の毛穴を広げる。その後、冷たい水に入ることで汗腺を閉じる。プールは小さい場合もあるが、水泳もできる大きなプールの場合もある。 差し渡しが5m以上の八角形のフリギダリウムの遺構が2006年、ケントのFaversham近郊の農場で発掘された。冷水を供給する大きなレンガ製の導管があった。壁は塗装された漆喰で装飾され、床からはモザイク用の着色したタイルの小片が見つかっている。このような遺跡としてはイングランド南東部では初の発見である。八角形のフリギダリウムは、キリスト教徒の洗礼やユダヤ教の沐浴に使われた可能性もあると示唆されている (Pitts, 2006)。.

16 関係: 古代ローマの公衆浴場モザイクユダヤ教プールテピダリウムイングランドカルダリウムキリスト教徒ケント (イングランド)煉瓦水泳汗腺沐浴洗礼漆喰2006年

古代ローマの公衆浴場

バース(イングランド)の古代ローマの公衆浴場。周囲の柱の土台部分より上層の建物は後世の再現である。 ドイツのヴァイセンブルクにあった古代ローマの公衆浴場を測域センサ技術を使って再現した図(CG) 古代ローマの公衆浴場(こだいローマのこうしゅうよくじょう)では、古代ローマの公衆浴場について記述する。 バルネア (balnea)またはテルマエ (thermae)とは、古代ローマの公衆浴場である。 古代ローマの多くの都市に少なくとも1つの公衆浴場があり、社会生活の中心の1つになっていた。古代ローマ人にとって入浴は非常に重要だった。彼らは1日のうち数時間をそこで過ごし、時には一日中いることもあった。裕福なローマ人が1人か複数人の奴隷を伴ってやってきた。料金を支払った後、裸になり、熱い床から足を守るためにサンダルだけを履いた。奴隷は主人のタオルを運び、飲み物を取ってくるなどした。入浴前には運動をする。例えば、ランニング、軽いウェイトリフティング、レスリング、水泳などである。運動後、奴隷が主人の身体にオイルを塗り、(木製または骨製の)肌かき器で汚れと共にオイルを落とした。 ヴィッラやドムスや砦にも私的な浴室があり、それらも「テルマエ」と呼ばれた。これらは付近を流れる川や用水路から水を供給していた。浴室の設計については、ウィトルウィウスが『建築について』で論じている。.

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モザイク

モザイク(英語:mosaic、フランス語:mosaïque)は、小片を寄せあわせ埋め込んで、絵(図像)や模様を表す装飾美術の手法。石、陶磁器(タイル)、有色無色のガラス、貝殻、木などが使用され、建築物の床や壁面、あるいは工芸品の装飾のために施される。この装飾方法は古くから世界的に見られ、宗教画や幾何学模様など様々なものが描かれており、歴史上、カテドラルの内部空間やモスクの外壁などの装飾手法として特に有名である。.

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ユダヤ教

ダビデの星 ユダヤ教(ユダヤきょう、יהדות)は、古代の中近東で始まった唯一神ヤハウェ(יהוה)を神とし、選民思想やメシア(救世主)信仰などを特色とするユダヤ人の民族宗教である。ただしメシア思想は、現在ではハバド・ルバヴィッチ派などを除いて中心的なものとなっていない。 『タナハ』(キリスト教の『旧約聖書』に当たる書物)が重要な聖典とされる。.

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プール

プール(swimming pool)は、レクリエーションあるいは水泳競技(競泳、水球、シンクロナイズドスイミング、飛び込みなど)のために、人為的に水を溜め込んである空間または施設。英語では、poolは単に「水溜り」を指し、水泳用のプールのことはswimming poolと呼ぶ。尚、プールの数え方は面を使う。.

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テピダリウム

''The Tepidarium'' (1881) ローレンス・アルマ=タデマ画 テピダリウム(tepidarium)は、古代ローマの公衆浴場にあった微温浴室。床暖房システムの一種であるハイポコーストで熱していた。テピダリムは、床や壁に接する部分から人体に熱がほどよく伝わることを特徴とする。 ポンペイには興味深いテピダリウムの例がある。半円形の筒型ヴォールトで覆われ、レリーフや化粧しっくいで装飾され、男像柱でそれぞれ区切られた休憩できる壁龕が周囲の壁に並んでいる。ローマの公衆浴場では、テピダリウムはその中心の大ホールとなっていて、そこから他のグループ化されたホールに出入りするようになっていた。入浴者はまずテピダリウムに入り、そこから高温浴室(カルダリウム)や冷室(フリギダリウム)へと向かったと思われる。テピダリウムは大理石やモザイクで豪華に飾られていた。高窓から採光し、貴重な芸術品を飾っていた。1546年、パウルス3世の命による発掘でカラカラ浴場からファルネーゼのヘーラクレースなどの彫像、現在バチカンにある緑色の玄武岩でできた石棺、その他多数の宝物が見つかり、バチカンやナポリの博物館に移された。.

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イングランド

イングランド(England)は、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス)を構成する4つの「国」(country)の一つである。人口は連合王国の83%以上、面積はグレートブリテン島の南部の約3分の2を占める。北方はスコットランドと、西方はウェールズと接する。北海、アイリッシュ海、大西洋、イギリス海峡に面している。 イングランドの名称は、ドイツ北部アンゲルン半島出身のゲルマン人の一種であるアングル人の土地を意味する「Engla-land」に由来する。イングランドは、ウェールズとともにかつてのイングランド王国を構成していた。.

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カルダリウム

バース)。部屋を暖める熱い空気を流す床下の構造を見せるため、床面をはがしてある。 カルダリウム(caldarium)は古代ローマの公衆浴場にあった高温浴室。カリダリウム(calidarium)、ケッラ・カルダリア(cella caldaria)、ケッラ・コクティリウム(cella coctilium)などとも。 床暖房システムの一種であるハイポコーストで熱した非常に高温多湿の部屋である。公衆浴場の中でも最も高温の部屋で、入浴者はその後テピダリウム、フリギダリウムと進んでいく。 カリダリウムには、お湯をはった湯船があり、時にはサウナのように汗を流すラコニクム(laconicum)もあった。 浴場の利用者は、オリーブ・オイルで身体を洗浄し、肌かき器を使って余分なオリーブ・オイルを取り除いた。 欧米では、体育館やスパにある床が暖かい部屋をカルダリウムと呼ぶ。.

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キリスト教徒

リスト教徒(キリストきょうと、Christianus; クリスティアーヌス)あるいはクリスチャン(Christian)とは、キリスト教の信徒のことである。 キリスト教はいくつかの教派に分かれているが、ナザレのイエスを救世主キリスト(メシア)と信じ、旧約聖書に加えて、新約聖書に記されたイエスや使徒たちの言行を信じ従い、その教えを守る者がキリスト教徒であると言える。 日本では、明治時代以前、キリスト教徒のことを「キリシタン」と呼んだ。近現代の日本のキリスト教徒はキリスト者(きりすとしゃ)と自称することがある。日本正教会ではロシア語から「ハリスティアニン(Христианин)」との転写も用いられる。.

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ケント (イングランド)

ント(Kent)はイングランドの地域で、ロンドンの南東にあり、ケント州(the county of Kent, Kent county)とも呼ばれる。州都はメイドストーンである。ケントはイースト・サセックス、サリー、大ロンドンと接し、テームズ川中流にエセックスとのはっきりした境界がある。ケントには英仏海峡トンネルに沿ってフランスと名ばかりの境界が途中まであり、ケントという名前は、ケント王国から来ている。 ケントには市が2つあり、カンタベリー大主教のいるカンタベリーとロチェスター主教のいるロチェスターである。しかし、地方政府が再編された1998年からロチェスターは行政上の監督のできる市としての権限を失ったが、現在復活に向けた試みが行われている。その他の町は、下記の一覧表を参照のこと。 「イングランドの庭園」という渾名のためにケントは絵に描いたような田園州と思われているかも知れないが、農業経営は今も産業である。何世紀以上も他の多くの産業は重要であったし、今も重要なものがある。羊毛製の生地製造、製鉄、製紙、セメント、工学、以上全ては工業分野である。漁業と観光は(特に海岸のリゾート地で)多くの人が従事している。東部ケントの炭田は、20世紀に採掘され、ダンゲネスにダンゲネス発電所がある。それでもサネット地域はイングランド南東部の最貧地区の1つと考えられている。 フェリー港、英仏海峡トンネル、2つの自動車道は、ヨーロッパ大陸と結んでいる。マンストンとロチェスターに空港が、ヘッドコーンとリッドに小規模の飛行場がある。 ケントに住む有名人は、チャールズ・ディケンズとチャールズ・ダーウィンなどがいる。ウィンストン・チャーチルの家だったチャートウェルもケントにある。 ケントの史跡調査は、ヴィクトリア朝州史調査制度で制限されているが、広範囲にわたる調査は、1755年 - 1805年にエドワード・ヘイステッドにより50年以上にわたって行われた。ウィリアム・ランバルドは16世紀初期の作家であった。 ケントはケント紙の発祥の地である。またタバコのケントも同地に由来があるとも言われている。 テニス選手権の最高峰ウィンブルドン選手権で、優勝者を表彰するのはケント公である。.

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煉瓦

アルチザンスクエア) 煉瓦(れんが)は、粘土や頁岩、泥を型に入れ、窯で焼き固めて、あるいは圧縮して作られる建築材料。通常は赤茶色で直方体をしている。焼成レンガは、土の中に入っている鉄分の影響により赤褐色となる。耐火レンガは炉材にも使われる。 日本において煉瓦建築の技術は、近代化とともに導入されたが、構造材として用いる場合は地震に弱いという難点があり、関東大震災では多くの被害を出したことから、煉瓦建築は小規模な建物を除いて激減した。ただし、建材には煉瓦風のタイルも様々な種類が存在し、仕上げ材としては現在でも多く用いられる。これは洋風の雰囲気を出すため、木造や鉄筋コンクリート造の表面に張り付けるものである。.

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水泳

水泳(すいえい、)とは、水の中を泳ぐこと である。.

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汗腺

汗腺(かんせん、sweat gland, sudoriferous, sudoriparous glands)は、皮膚にある汗を分泌する腺である。汗腺には主に次の2種が存在する。.

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沐浴

沐浴(もくよく、ablution)は、からだを水で洗い潔めることブリタニカ百科事典「沐浴」。宗教的な儀式を指すことが多い。乳児の体を洗うことも含まれる。ここでは、宗教的な儀式について主に説明する。 風呂に入る行為全般に関しては「入浴」を参照。.

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洗礼

洗礼(せんれい、Βάπτισμα, Baptism、「バプテスマ」とも)は、キリスト教の入信に際して行われるサクラメント(大辞林)(機密、秘跡)。浸水(浸礼、身体を水に浸す)または灌水(頭部に水を注ぐ)や滴礼(頭部に手で水滴をつける)によって行われる。 正教会、カトリック教会、聖公会、および大半のプロテスタントで「洗礼」と表記されるが、バプテスト教会では専ら「浸礼」(しんれい)または「バプテスマ」と表記される。 洗礼を受けることを「受洗(じゅせん)」もしくは「受浸(じゅしん)」と言う。日本正教会では「領洗(りょうせん)」とも言う。 日本語の「洗礼」には、ここから派生した語義として「初めての経験」や通過儀礼などがあるが、本項ではキリスト教における洗礼を扱う。.

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漆喰

漆喰(石灰、しっくい)とは、瓦や石材の接着や目地の充填、壁の上塗りなどに使われる、水酸化カルシウム(消石灰)を主成分とした建材である。.

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2006年

この項目では、国際的な視点に基づいた2006年について記載する。.

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