目次
34 関係: 側系統群、古第三紀、姉妹群、始新世、川田伸一郎、中耳、中新世、地層、マングース科、マダガスカルマングース科、マカイロドゥス亜科、ネコ亜科、ネコ科、ハイエナ、バルボロフェリス科、ヨーロッパ、プロアイルルス、ヒョウ亜科、ディニクティス (哺乳類)、ニムラブス科、ホプロフォネウス、アフリカ大陸、アジア、イヌ型亜目、キノボリジャコウネコ、ジャコウネコ科、哺乳類、哺乳類科学、食肉目、裂脚亜目、鮮新世、鰭脚類、漸新世、日本哺乳類学会。
側系統群
側系統群(そくけいとうぐん)とは、生物の分類群のうち、単一の進化的系統からその中の特定の単一系統を除いたすべてをまとめた群をいう。系統樹でいえば、1つの枝の中からいくつかの小さい枝を除き、残りをまとめたものに当たる。 それに対し、単一の系統全体からなる分類群を単系統群といい、全く異なる系統をまとめた群を多系統群という。
見る ネコ型亜目と側系統群
古第三紀
古第三紀(こだいさんき、Paleogene period)は、6,600万年前から2,303万年前までにあたる新生代最初の紀である地質時代の一つ。漸新世、始新世、暁新世の3つの世に区分される。 この時代の暖かい海では大型有孔虫の貨幣石が繁栄した。
見る ネコ型亜目と古第三紀
姉妹群
姉妹群(しまいぐん、sister group, sister taxon)とは、系統樹において注目する系統群に最も近縁な系統群である。説明のため、下の分岐図で考えてみる。 Aの姉妹群はBである。逆にBの姉妹群はAである。AとB(および両者の最も近い共通祖先)を合わせた系統群ABの姉妹群はCである。系統群ABC全体は、それ自体がより大きな系統樹において有根化されており、より外の分類群が姉妹群になる。標準的な分岐学では、A、B、Cは、個体、種、高次分類群などすべて可能である。種の場合は、姉妹群は姉妹種 (sister species) と呼ばれる。 姉妹群という語は系統解析で用いられ、解析で認識されるグループのみが姉妹群として扱われる。その例が鳥である。鳥の姉妹群はふつうはワニとされるが、これは現生の分類群のみを対象とした場合の話である。鳥の系統樹は恐竜に根づかせられ、遡ってワニと鳥の最も近い共通祖先に至るまでいくつもの絶滅種が分岐している よって姉妹群という用語は相対的なもので、解析に用いるグループ、種のみの中で、最も近いもの、ということに注意しなければならない。
見る ネコ型亜目と姉妹群
始新世
始新世(ししんせい、英:Eocene)は、約5,600万年前から約3,390万年前までにあたる古第三紀の第二世の地質時代の一つ。プリアボニアン、バートニアン、ルテシアン、ヤプレシアンの4つの期に区分される。 始新世の最初にはシベリアに大隕石が激突し、それが引き起こした気候変動により、新哺乳類に最初の危機が訪れた。
見る ネコ型亜目と始新世
川田伸一郎
川田 伸一郎(かわだ しんいちろう、1973年2月1日 - )は、日本の動物学者。研究テーマは「モグラ科食虫類の系統分類学」で、「モグラ博士」の呼び名もある。学位は、農学博士(名古屋大学・2002年)。現在、国立科学博物館動物研究部脊椎動物研究グループ(旧動物第一研究室)研究員。岡山県赤磐郡瀬戸町(岡山市に編入合併)生まれ。
見る ネコ型亜目と川田伸一郎
中耳
中耳(ちゅうじ、英語:middle ear)とは、耳の鼓膜から奥のことをいい、中耳腔、耳小骨、耳管からなる。
見る ネコ型亜目と中耳
中新世
中新世(ちゅうしんせい、英:Miocene)は、約2,300万年前から約500万年前にあたる新第三紀の第一世の地質時代の一つ。メッシニアン、トートニアン、サーラバリアン、ランギアン、バーディガリアン、アキタニアンの6つの期に区分される。
見る ネコ型亜目と中新世
地層
アルゼンチン サルタ州 サンカルロスに見られる地層 ポーランド南東部のカルパティア山脈に見られる地層 平凡社の地学事典でいうところの地層。岩盤と言うほどの硬度を持たず、時折ボロボロと土砂が崩れ落ちる。(青森県東津軽郡今別町) 本記事では地層(ちそう、英:単数形 stratum、複数形 strata)について解説する。
見る ネコ型亜目と地層
マングース科
マングース科(マングースか、Herpestidae)は、哺乳綱食肉目に属する科。
見る ネコ型亜目とマングース科
マダガスカルマングース科
マダガスカルマングース科(マダガスカルマングースか、Eupleridae)は、哺乳綱食肉目に分類される科。別名マダガスカルジャコウネコ科本川雅治「食肉目」、日本進化学会 編『進化学辞典』共立出版、2012年、429-431頁。。
マカイロドゥス亜科
マカイロドゥス亜科 (Machairodontinae) は食肉目ネコ科(真のネコ類)に属する絶滅亜科である。アジア・アフリカ・北アメリカ・南アメリカ・ヨーロッパの各地で、中新世から更新世まで(2300万年前から1万1000年前まで)の地層から発見されている。 マカイロドゥス亜科には、有名なスミロドンをはじめとした「剣歯虎」としてよく知られる絶滅捕食動物が含まれているが、上顎犬歯の長さや大きさがあまり増大していない者も多く含まれている。時に同じように伸張した剣歯をもった他の肉食哺乳類も剣歯虎と呼ばれることがあるが、それらはネコ科には属していない。マカイロドゥス亜科の他に伸張した犬歯をもった捕食者には、ニムラブス科、バルボロフェリス科、肉歯目の(特にマカエロイデス亜科)、後獣下綱のがいたLars W.
ネコ亜科
ネコ亜科 (ネコあか、) は、ネコ科に属す1亜科である。 歴史的には、現生ネコ科系統を2~3亜科に分類した1つだった。しかし現在では、現生ネコ科全体がネコ亜科に分類される(ネコ科には他に絶滅亜科がある)。
見る ネコ型亜目とネコ亜科
ネコ科
ネコ科(ネコか、)は、哺乳綱食肉目に分類される科。イエネコ、ヤマネコ、ライオン、トラ、ヒョウ、チーター、サーベルタイガーなどが含まれる。
見る ネコ型亜目とネコ科
ハイエナ
ブチハイエナの鳴き声 ハイエナ(鬣犬、hyena)は、食肉目ハイエナ科(Hyaenidae)に属する動物の総称である。長い鼻面と長い足を持ち、イヌに似た姿をしているが、ジャコウネコ科に近縁である。
見る ネコ型亜目とハイエナ
バルボロフェリス科
バルボロフェリス科(バルボロフェリスか、学名:Barbourofelidae)は、ネコ目ネコ亜目に属する哺乳類の絶滅した科。新第三紀中新世の間に北アメリカ大陸・ユーラシア大陸・アフリカ大陸に分布し、約1690万年前から約900万年前までの約790万年間生息した。同じく絶滅したネコ亜目の科であるニムラブス科の下位分類群として扱われることもある。
ヨーロッパ
ヨーロッパ(ポルトガル語・ )は六大州の一つ。漢字表記は欧羅巴であり欧州(おうしゅう)とも呼ぶ。省略する場合は欧の一字を用いる。 ヨーロッパの原風景の一つであるイギリスの世界遺産ダラム城とダラム大聖堂。 国連による世界地理区分。
見る ネコ型亜目とヨーロッパ
プロアイルルス
プロアイルルス(Proailurus)は、およそ2500万年前の漸新世に生息した最初のネコ科動物である。 ネコ科の中では最も基盤的なクレードである。 樹上生活をしていたイヌやネコなどの食肉類の祖先ミアキスが平原へ生活の場に移したのがイヌなどの祖先となり、森にとどまって生活したのがこのプロアイルルスなどのネコの祖先であったと考えられている。
ヒョウ亜科
ヒョウ亜科(ヒョウあか、)またはヒョウ族(ヒョウぞく、)は、ネコ科に属する下位分類群の1つ。現生ネコ科動物の中では最も早くに分岐した一群であり、現生種として2属7種を含む。ヒョウ亜科とヒョウ族は同じ分類群を指しており、それにどの階級をあてるかの違いである(#階級を参照)。本項では便宜上ヒョウ亜科を用いる。
見る ネコ型亜目とヒョウ亜科
ディニクティス (哺乳類)
ディニクティス (Dinictis) またはディニクチスは食肉目ネコ亜目の絶滅科であるニムラブス科("false saber-toothed cats"「偽剣歯虎」として知られる)に属する絶滅哺乳類。ニムラブス亜科に分類され、始新世後期から中新世前期まで(37.2—20.4 Ma)のおよそ1680万年にわたって北アメリカ大陸に生息していた。
ニムラブス科
ニムラブス科 (Nimravidae) は、北米・ヨーロッパ・アジア特産の食肉目に属する絶滅科で、時に「偽剣歯虎」としても知られる。真のネコ類(ネコ科)ではないが近い仲間であると一般的に考えられており、同じくネコ型亜目の一員として分類されている。化石の年代は中期始新世から後期中新世(バートニアンからトートニアン、40.4-7.2 Ma )の3320万年にわたる。 従来はネコ科に含められており、現在この科に分類されているディニクティスとホプロフォネウスがそれぞれ通常ネコ類の系統(ネコ亜科)と剣歯虎類の系統(マカイロドゥス亜科)の代表とされていたこともあったE.H.コルバート 『新版 脊椎動物の進化・下』 築地書館 1978 p131 ISBN 4-8067-1096-2が、詳細な研究の結果、別の科であるとされるようになった。以前はニムラブス科の亜科として扱われていたバルボロフェリス類は2004年に独自の科であるバルボロフェリス科 (Barbourofelidae) に分離された。
見る ネコ型亜目とニムラブス科
ホプロフォネウス
ホプロフォネウス(Hoplophoneus)は絶滅した生物属である。ニムラブス科ホプロフォネウス亜科に分類される。後期始新世から前期漸新世(約3,800万-3,330万年前)の北アメリカに暮らしたと考えられている。
アフリカ大陸
アフリカ大陸(アフリカたいりく)は、アフロ・ユーラシア大陸のうちスエズ地峡の西側の部分を占める大陸を指す。ユーラシア大陸とは陸続きになり、インド洋・大西洋・地中海に囲まれている。単にアフリカというときは、大陸の周辺の島嶼(マダガスカル島など)や海域をも含んだ地域の総称になる。かつては、暗黒大陸(英:Dark continent)と呼ばれていた。 大陸北部は非常に乾燥したサハラ砂漠で、赤道付近は広大な熱帯雨林が広がる。その南側もまた乾燥しており、サバナと砂漠が広がる。大陸東部には南北に大地溝帯があり大陸を東西に引き裂いていて、ビクトリア湖などを経て一年に数センチメートル単位で東西に分裂していっている。
見る ネコ型亜目とアフリカ大陸
アジア
アジアを中心とする地域の衛星写真 アジア(英語, ラテン語, ギリシャ語) は、世界の大州の一つ。現在では一般的にヨーロッパを除くユーラシア大陸全般を指すが、政治的・経済的な立場の違いにより、さまざまな定義がなされる場合がある。漢字表記は亜細亜で、亜州(亜洲、あしゅう)とも呼ぶ。省略する場合は亜の一字を用いる。 古代メソポタミアのアッカド語 “ 出る ” が語源で、本来は “東、東方” を意味する言葉である。現在の一般的な定義は、ヨーロッパの人たちから見た東・西の区分を反映したものになっている。
見る ネコ型亜目とアジア
イヌ型亜目
イヌ型亜目(Caniformia)は、食肉目を構成する2亜目のうちの一つで、ネコ型亜目の姉妹群である。イヌ亜目、イヌ様亜目とも称す佐藤淳・Mieczyslaw Wolsan「」『哺乳類科学』52巻 1号、日本哺乳類学会、2012年、23-40頁。。 イヌ下目(化石種・現生種ともイヌ科のみ)のイヌ科、および、クマ下目に属する複数の動物群(イタチ上科、クマ科、鰭脚類)が現生する。
見る ネコ型亜目とイヌ型亜目
キノボリジャコウネコ
キノボリジャコウネコ(Nandinia binotata)は、キノボリジャコウネコ科キノボリジャコウネコ属に分類される食肉類。本種のみでキノボリジャコウネコ属を構成する。
ジャコウネコ科
麝香猫科(ジャコウネコか、Viverridae)は、哺乳綱食肉目に含まれる科。
哺乳類
哺乳類(ほにゅうるい、mammal, 、 学名:)は、哺乳形類に属する脊椎動物の一群である。分類階級は普通綱に置かれ、哺乳綱(ほにゅうこう)とされる。 ほ乳類と表記されることもある。 基本的に有性生殖を行い、現存する多くの種が胎生で、乳で子を育てるのが特徴である。ヒト を含む分類群で、ヒトは哺乳綱の中の霊長目ヒト科ヒト属に分類される。 哺乳類に属する動物の種の数は、研究者によって変動するが、現生種は5,416種~6,495種(最近絶滅した96種を含む)とされ、脊索動物門の約10%、広義の動物界の約0.4%にあたる。 日本およびその近海には、外来種も含め、約170種が生息する(日本の哺乳類一覧谷戸崇・岡部晋也・池田悠吾・本川雅治「」『タクサ:日本動物分類学会誌』第53巻(号)、日本動物分類学会、2022年、31-47頁。
見る ネコ型亜目と哺乳類
哺乳類科学
『哺乳類科学』(ほにゅうるいかがく)は、日本哺乳類学会が発行する和文誌である。1961年にネズミ類研究グループの学術誌として創刊されたのが『哺乳類科学』のはじまりである。1961年以降2011年まで一貫して和文誌としての性格を保ってきた。 英文誌名は 『Mammalian Science』であるが、Abstract(つけた場合のみ)以外の「使用言語は日本語」でなければならない、という投稿規定の制限がある。「哺乳類科学」は哺乳類学に関する論文のみならず、意見や主張をも含んだ原稿を広く掲載する学術誌として現在に至っている。日本哺乳類学会アーカイブズでは、英文・和文混合の「日本哺乳動物學雑誌」が日本哺乳類学会の発行してきた最初の出版物としていたが、その継承前誌として、「哺乳動物談話会」の発行する「日本哺乳動物學報」の存在する(この雑誌は日本哺乳動物学会と改名された後も刊行が続けられ、第22号で廃号された)ことがあきらかにされ、この雑誌が現在の英文誌である「Mammal Study」へと継承されていく歴史が明らかにされた。「日本哺乳動物學報」はJST(科学技術振興機構)のおこなったJournal@rchive事業開始時点ではその存在が知られておらず、2012年8月25日現在でもJSTのデータベースには収納されていない。英文誌Mammal Studyの最新号掲載論文はPier Online、BioOneで購読が可能である。また、メディカルオンラインでは哺乳類科学とMammal Studyの両誌、および日本哺乳類学会大会抄録集の最新号が論文あるいは発表演題ごとに提供されている。
見る ネコ型亜目と哺乳類科学
食肉目
食肉目(しょくにくもく、Carnivora)は、哺乳綱に分類される目。イヌ科、ネコ科、クマ科などの肉食動物が多く属する。 日本の教科書などではネコ目(ネコもく)とも表記される。これは、1988年に文部省が作った「学術用語集動物学編」で定めたものだが、研究者にはあまり使われていない。
見る ネコ型亜目と食肉目
裂脚亜目
裂脚亜目(れっきゃくあもく)は、かつて使われていた哺乳類食肉目(ネコ目)の分類群である。鰭脚類(アシカ、オットセイ類)以外の全てが含められていた。 後脚が融合し鰭(ひれ)になった鰭脚亜目に対し、後脚が2本に分かれたままであることから、裂脚亜目と名づけられた。しかし、共有原始形質でまとめられた側系統である。 現在は正式な分類群ではないので、あえて呼ぶなら裂脚類となるが、裂脚類(裂脚目)はアミとオキアミを合わせた Schizopoda の訳語としても使われる。 ネコ亜目と呼ぶこともあったが、現在の分類でネコ亜目といえば、食肉目を系統的に2つに分けた片方の Feliformia を意味する。
見る ネコ型亜目と裂脚亜目
鮮新世
鮮新世(せんしんせい、英:Pliocene)は約500万年前から約258万年前までにあたる新第三紀の第二世であり最後の世である地質時代の一つ。ピクセンジアン、ザンクリアンの2つの期に区分される。 この頃、パナマ地峡が形成され、ヒマラヤ山脈の上昇が激しくなった。
見る ネコ型亜目と鮮新世
鰭脚類
鰭脚類(ききゃくるい、Pinnipedia)は、食肉目イヌ型亜目クマ下目に分類される海生哺乳類。現生群はアシカ科、アザラシ科、セイウチ科で構成され、四肢が鰭状となり遊泳に適応している。
見る ネコ型亜目と鰭脚類
漸新世
漸新世(ぜんしんせい、英:Oligocene)は、約3,400万年前から約2,300万年前までにあたる古第三紀の第三番目かつ最後の世である地質時代の一つ。チャッティアン、ルペリアンの2つの期に区分される。
見る ネコ型亜目と漸新世
日本哺乳類学会
一般社団法人日本哺乳類学会(にほんほにゅうるいがっかい、The Mammal Society of Japan)は、哺乳類に関する研究の促進と哺乳類への理解を広めることを目的とした学会である。本学会には研究者だけではなく、一般の個人も入会することができる。2022年6月末時点の会員数は1021名、団体会員は12である。 主な活動は、会誌の発行、研究発表会・講演会・見学等の実施、関連する各学会・研究機関との連携などである。 1923年に発足された日本哺乳動物學會を前身とする。戦後の1946年に哺乳動物談話会が設立、1949年に日本哺乳動物学会が発足した。また、それとは別に1955年にネズミ研究グループが発足し、1960年に哺乳類研究グループに改称した。
ネコ亜目 別名。