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カプロニ Ca.60

索引 カプロニ Ca.60

プロニ Ca.60 トランスアエロ (Caproni Ca.60 Transaereo) は、100名の乗客を乗せて大西洋横断飛行を横断する計画の下に、イタリアのカプロニ社によって製造された9枚の主翼を持つ試作飛行艇。8基のエンジンと、三葉で3セットある主翼が特徴。機体の安定性を保つために、両脇にフロートが取り付けられている。前後三列に三葉の主翼を持つ世界で唯一の機体である。 まだ航空機の黎明期に近い時代に「100人の乗客とともに大西洋を横断する」という、当時としては桁違いに野心的な計画のもとに生まれた巨人機だった。カプロニは第一次世界大戦においてCa.36等の多発大型爆撃機で成功した経験を持っており、その経験を活かした設計であった。この試作機は1921年3月4日、イタリアのマッジョーレ湖で乗客60人分に相当する重量を積載して試験飛行を行なったが、ごく短い飛行をするに留まった。機体はわずか60フィート(約18メートル)の高さまで上昇しただけで、その後すぐに墜落。機体は衝撃で破壊され急速に浸水、数分で湖の底に沈んだ。パイロットは脱出に成功したため死傷者は出なかった。 カプロニは機体を回収、これを修理して試験続行が考えられていたが、実際に修理に着手する前に火災が発生し1機だけの試作機は焼失してしまった。.

20 関係: 大西洋大西洋横断飛行平方メートルマッジョーレ湖フロートドルニエ Do Xイタリアカプロニタンデム翼機火災第一次世界大戦風立ちぬ (宮崎駿の漫画)飛行艇飛行機の歴史複葉機航空に関する年表航空事故H-4 (航空機)1921年3月4日

大西洋

大西洋(たいせいよう、Atlantic Ocean、Oceanus Atlanticus)は、ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸、アメリカ大陸の間にある海である。なお、大西洋は、南大西洋と北大西洋とに分けて考えることもある。おおまかに言うと、南大西洋はアフリカ大陸と南アメリカ大陸の分裂によって誕生した海洋であり、北大西洋は北アメリカ大陸とユーラシア大陸の分裂によって誕生した海洋である。これらの大陸の分裂は、ほぼ同時期に発生したと考えられており、したがって南大西洋と北大西洋もほぼ同時期に誕生したとされる。.

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大西洋横断飛行

大西洋横断飛行(たいせいようおうだんひこう)は1910年代から、航空機の性能の発達の指標として目標になった飛行記録である。 主な大西洋横断飛行記録は以下である。.

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平方メートル

平方メートル(へいほうメートル、square metre)は、計量法および国際単位系 (SI) における面積の単位である。1平方メートルは、「辺の長さが一メートルの正方形の面積」と定義される。 日本では、メートルを「米」と書くことから、「平方米」を略して平米(へいべい、へーべー)と略したり発音される場合もある。ただし計量法では、「平米」の表記も「へいべい」、「へーべー」の読みも認められていない。 平方メートルの単位記号は、mである。大文字によるMは用いることはできない。 1平方メートルは以下に等しい。.

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マッジョーレ湖

マッジョーレ湖(マッジョーレこ、Lago Maggiore)、別名ヴェルバーノ湖(ヴェルバーノこ、Verbano)はイタリアのロンバルディア州とピエモンテ州の州境に有る湖で、北部はスイスのティチーノ州にまたがっている。 イタリアで2番目に広い湖で、面積は212.2km2、深さは最大372mである。.

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フロート

フロート(float).

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ドルニエ Do X

ドルニエ(Dornier) Do Xはドイツのドルニエ社が製造した旅客用飛行艇。飛行船による大西洋航路の旅客輸送に代わる、「空の豪華客船」として開発された当時世界最大の重航空機で、設計はツェッペリン飛行船も担当したクラウディウス・ドルニエ。 3機が製造され、うち2機はイタリアからの発注であった。機内にはダイニングルーム、寝室、喫煙ラウンジ、バー、高級カーペットを敷きつめた中央サロン等を備えていた。 当初は、シーメンス社生産の525馬力ブリストル製ジュピター9気筒空冷星型を装備していたが、出力不足が判明したうえに、後列の冷却不良前列は牽引式プロペラの直後にあり後流を直に受けられるので充分な冷却が可能なのに対し、後列はその陰に入るうえに推進式プロペラなので後流による冷却が不可能なために充分な風を受けられなかった。空冷星形エンジンを前後2列に搭載し前列で牽引式プロペラ、後列で推進式プロペラを駆動する機体ではよくある問題であり、当機に限ったことではない。が発生したために後に600馬力カーチス製コンカラーに換装された。 12基のエンジンは2基一組で流線型ナセルに収められ、各エンジンは補助翼で結ばれていたため機関士は飛行中でもエンジン関係の作業を行うことができた。と言うよりは、冷却や点火のばらつきなどから、12基のエンジンの調子をそろえることが難しく、飛行中も付きっきりで調整を行う必要があった、というのが真相の様である。 エンジンの出力不足から500m以上への上昇は困難であるために低高度飛行を余儀なくされ、期せずして世界最初の地面効果翼機となった(実際には100m以上への上昇さえ不可能で、高度わずか数mをやっと飛ぶことも珍しくなかった)。 乗員10名、正規の乗客150名、密航者9名、合わせて169名通常であれば密航者はその存在を認められないため数に入らないが、DoXの乗せた169名は密航者も正式に数に入れてこの人数であるを乗せてのデモフライトは評判を呼んだ。当時は難しかった大西洋横断飛行も行なったが、故障や不調続出で片道9ヶ月かかり、しかも到着先のニューヨークでは修理に7ヶ月を要するなど問題点が多く、イタリア以外の航空会社から注文を受けることは無かった。後にベルリンの航空輸送博物館に収蔵されたが、1945年の空襲により破壊され、現存しない。 イタリアの発注した2機はSANA社が民間航路への投入を目指したもので、1機目が「ウンベルト・マダレーナ」、2機目が「アレッサンドロ・ギドーニ」と命名され、投入予定の航路も決まっていたが、実際には運行されず、イタリア空軍にて実験的な任務を与えられた。しかし実用性が低いと判断されたのか軍での任務も短期間のみであり、これが終了すると2機とも解体されたためやはり現存しない。なお、イタリアの2機はエンジンが600hpのフィアット A.22Rに換えてあった。 北海道の新千歳空港ターミナルビル一階に復元模型が展示されている。.

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イタリア

イタリア共和国(イタリアきょうわこく, IPA:, Repubblica Italiana)、通称イタリアは南ヨーロッパにおける単一国家、議会制共和国である。総面積は301,338平方キロメートル (km2) で、イタリアではロスティバル(lo Stivale)と称されるブーツ状の国土をしており、国土の大部分は温帯に属する。地中海性気候が農業と歴史に大きく影響している。.

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カプロニ

プロニ(Caproni)、あるいは、カプローニは、イタリアに存在した航空機・自動車・オートバイメーカー。.

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タンデム翼機

タンデム翼機(タンデムよくき、Tandem wing aircraft)とは固定翼機のうち、主翼を2枚(3枚以上の例も存在する)、機体の前後両方に備えた形態のものである。串型機(くしがたき)ともいう。前の翼も後の翼も共に揚力を担う。重航空機の揺籃期にはしばしば設計され、或いは実際に製作もされたが、ライト兄弟の時代以降ではほとんど見られない。殊に実用機においては希である。 タンデム翼を備えた機体としては、ライト兄弟に飛行機開発競争で敗れたサミュエル・ラングレーのエアロドロームのように、前後の主翼に加えてさらに尾翼を持つ機体も分類される。一方で常時揚力を発生するカナードを備えた機体(サーブ 37 ビゲンなど)は分類されない。.

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火災

火災(かさい)とは、火による災害である。一般的には火事(かじ)ともいう。また、小規模な火災のうちに消し止められたものは小火(ぼや)、焼失面積が大きく被害が甚大なものは大火(たいか)ともいう。被害は有形財産の焼失はもとより、怪我人や死者がでることも頻繁にある。.

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第一次世界大戦

一次世界大戦(だいいちじせかいたいせん、World War I、略称WWI)は、1914年7月28日から1918年11月11日にかけて戦われた世界大戦である。.

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風立ちぬ (宮崎駿の漫画)

『風立ちぬ』(かぜたちぬ)は、宮崎駿による日本の漫画。『モデルグラフィックス』(大日本絵画)において、2009年4月号から2010年1月号まで連載された。本作を原作としたアニメーション映画が2013年7月20日に公開された。 タイトルは堀辰雄の同名小説からの借用である。.

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飛行艇

飛行艇(ひこうてい、)とは、水面発着出来る機体のうち、胴体部分が水面に接するように設計された飛行機である。日本工業規格 (JIS) では「水上にあるとき、主に艇体によってその重量を支持する水上機」と定義される。この点で「フロートによってその重量を支持する」フロート水上機と区別される(JIS W 0106 航空用語(航空機一般))。 水面で機体を安定させる為に、主翼に補助フロートを備えるタイプと、胴体側面下部に横に広がった張り出し部分(スポンソン)を有するタイプがある(これらがないと横風を受けた時に傾いてしまう)。現在は格納式の降着装置を装備し、陸上からも発着できる水陸両用タイプが多い。.

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飛行機の歴史

飛行機の歴史(ひこうきのれきし)について、大まかな発展の状況と各時代を象徴する機体について解説する。関連する項目については#関連項目のセクションを参照。 機体解説の凡例:; メーカー名 機種名: 説明文 例:; ボーイング 747: 初飛行xx年.

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複葉機

複葉機(ふくようき)とは、飛行機において、揚力を得るための主翼が2枚以上あるものを指す。しかしほとんどは2枚であり、3枚以上の飛行機は少ない。狭義として2枚のもののみを「複葉機」とし、3枚のものを「三葉機」、4枚以上のものを「多葉機」と区別することもある。但しミサイルに見られるような、胴体を貫通する主翼2枚が十字型に直交して配された物は、一般に「複葉機」と呼ばない。.

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航空に関する年表

航空に関する年表は、航空機(飛行機)、飛行場(空港)、空運など航空に関する年表である。.

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航空事故

航空事故(こうくうじこ)とは、航空機の運航中に起きる事故である。.

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H-4 (航空機)

ヒューズ H-4 ハーキュリーズ(Hughes H-4 Hercules)は、アメリカのヒューズ・エアクラフトにより製造された飛行艇。初飛行は1947年。1機だけが製作された。翼幅(スパン)はモデル351 ロックが登場するまで世界最大の航空機であった。名称の「ハーキュリーズ」はヘラクレスの英語読みから。.

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1921年

記載なし。

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3月4日

3月4日(さんがつよっか)はグレゴリオ暦で年始から63日目(閏年では64日目)にあたり、年末まであと302日ある。.

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