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SMARPP

索引 SMARPP

SMARPP(スマープ、Serigaya Methamphetamine Relapse Prevention Program:せりがや覚せい剤依存再発防止プログラム)とは、神奈川県立精神医療センターのせりがや病院にて開発された、精神刺激薬の覚醒剤への薬物依存症を主な対象とし認知行動療法の志向をもつ外来の治療プログラムである。このプログラムは2006年より、松本俊彦が中心となって開発されている。派生するプログラムは各地域ごとに、多摩ではTAMARPPなどと呼ばれる。また読書を通してセルフヘルプを行うためのワークブックも出版されている。 アメリカの西海岸で広く実施されている、マトリックス研究所のマトリックス・モデルという治療プログラムを参考にし、使用の防止には認知行動療法を、支持する場合には動機づけ面接の原則をとり、依存症の知識と具体的な対処スキルの修得に重点が置かれている。なお、SMARPPは8週間全21回という短期集中セッションの形式で開始されたが、週1回28週や週1回16週などの試行錯誤を経て、現在は週1回24週のプログラムとして実施されている。

目次

  1. 18 関係: 依存症専門医療機関ナルコティクス・アノニマスメタンフェタミンヘロインアルコールコカインセルフヘルプ動機づけ面接神奈川県立精神医療センター精神保健福祉センター精神刺激薬覚醒剤認知行動療法薬物依存症金剛出版松本俊彦振戦せん妄12ステップのプログラム

依存症専門医療機関

依存症専門医療機関(いぞんしようせんもんいりょうきかん)、依存症治療拠点機関(いぞんしようちりょうきよてんきかん)とは、厚生労働省の選定指針に基づいて都道府県等が指定する、依存症患者が地域で適切な医療を受けられるようにするために、アルコール健康障害、薬物依存症、ギャンブル等依存症に関する治療を行っている専門医療機関のこと。 各都道府県では1つ以上選定することが求められている。該当施設がすべての依存症疾患について対応している必要はなく、選定にあたっては対象の依存症もリストされている。これらの指定を受けていることは医療法における広告可能事項であり、広告する際には対象疾患の明記が必須である「例:依存症専門医療機関(アルコール健康障害)」。

見る SMARPPと依存症専門医療機関

ナルコティクス・アノニマス

ナルコティックス'''・'''アノニマス(NA)のロゴ ナルコティックス・アノニマス(Narcotics Anonymous)は薬物によって大さな問題を抱えた仲間同士が薬物問題を解決したいと願う相互援助(自助グループ)の集まりで和田清監修『こころライブラリーイラスト版 薬物依存の脳内メカニズム』p.93、講談社2010年11月、直訳すると「匿名の薬物依存症者たち」の意味である。略してNAと呼ばれる。 NAはさまざまな薬物乱用の問題をかかえた人々のために開発・発展された伝統的な12ステップモデルを使用しており、12ステップを使用する団体の中では2番目に大きい規模を有する。 2014年5月の時点で、132か国に63,000以上の団体をもつ。

見る SMARPPとナルコティクス・アノニマス

メタンフェタミン

メタンフェタミン メタンフェタミン(methamphetamine, methylamphetamine)は、アンフェタミンの窒素原子上にメチル基が置換した構造の有機化合物である。間接型アドレナリン受容体刺激薬として中枢神経興奮作用はアンフェタミンより強く、強い中枢興奮作用および精神依存性、薬剤耐性がある。日本では商品名ヒロポンで販売されているが、現在は「限定的な医療・研究用途での使用」のみに厳しく制限されている。 日本では覚醒剤取締法を制定し、覚醒剤の取扱いを行う場合の手続きを規定するとともに、それ以外の流通や使用に対しての罰則を定めている。メタンフェタミンはこの取締法におけるフェニルメチルアミノプロパンであり、日本で薬物乱用されている覚醒剤である。

見る SMARPPとメタンフェタミン

ヘロイン

ヘロイン(Heroin)とは、バイエル社から販売されていたオピオイド系の鎮痛剤のひとつで、アヘンに含まれるモルヒネから作られる半合成オピオイドである。一般名はジアモルヒネ、化学的には、3,6-ジアセチルモルヒネと呼ばれる。いわゆる強オピオイドに該当するが、副作用があるため、現在では医用は稀である。一方、いくつかの国で出産時や心臓発作などの痛みを緩和したり、オピオイド置換治療に使用されている。

見る SMARPPとヘロイン

アルコール

化学においてのアルコール(álcool、alcohol)とは、炭化水素の水素原子をヒドロキシ基 (-OH) で置き換えた物質の総称である。ただし、芳香環の水素原子を置換したものはフェノール類と呼ばれ、アルコールと区別される。 最初に「アルコール」として認識された物質は酒に含まれるエタノール(酒精)である。この歴史的経緯により、エタノールもしくは酒を指して「アルコール」と言うことも多い。

見る SMARPPとアルコール

コカイン

コカイン(cocaine)は、コカの木に含まれるアルカロイドで、局所麻酔薬として用いられ、また精神刺激薬にも分類される。無色無臭の柱状結晶。 1885年にはじめて単離され、19世紀後半から20世紀初頭には広く販売されていたが、後に国際条約で規制され、麻薬に関する単一条約による規制に引き継がれている。日本の麻薬及び向精神薬取締法における麻薬である。日本では、70年以上、医薬品として用いられてきたが、製造中止が発表された。

見る SMARPPとコカイン

セルフヘルプ

セルフヘルプ()、自助(じじょ)とは、専門家の助けを借りず、自身の問題を当事者で解決することである。

見る SMARPPとセルフヘルプ

動機づけ面接

動機づけ面接(どうきづけめんせつ、motivational interviewing, MI)とは、アメリカのニューメキシコ大学臨床心理学名誉教授、イギリスのカーディフ大学臨床心理学教授が主になって開発したカウンセリングアプローチである。アルコールに関する問題を抱えるクライエントへの面接技法を研究する中で、良い結果が得られた治療者の面談スタイルを実証的に解析することで、アルコール依存症の治療法として開発され、体系化された 岩崎学術出版北田雅子 『』札幌学院大学総合研究所紀要。

見る SMARPPと動機づけ面接

神奈川県立精神医療センター

神奈川県立精神医療センター(かながわけんりつせいしんいりょうセンター)は、精神病院法に基づくわが国3番目の府県立精神病院として、1929年3月から診療を開始した「芹香院(きんこういん)」と、1963年4月に全国に先がけて麻薬中毒患者専門医療施設として収容治療を開始し、その後神経症、アルコール依存症、薬物中毒等の患者を対象に治療を行ってきた「せりがや園」を統合して、1990年4月に神奈川県立精神医療センターに組織を改正・改称した。2014年12月に現在の新病院完成に伴い両病院が統合し、神奈川県立精神医療センターと改称した。

見る SMARPPと神奈川県立精神医療センター

精神保健福祉センター

精神保健福祉センター(せいしんほけんふくしせんたー)とは、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第6条に定められた精神障害者の福祉の増進を図るために設置された機関。都道府県単位、または政令指定都市に設置されている。都道府県によっては精神医療センターと名前をつけているところもある。

見る SMARPPと精神保健福祉センター

精神刺激薬

精神刺激薬(せいしんしげきやく、, -->)とは、中枢神経系の活動を増加させる薬物の総称である。刺激薬、興奮剤とも呼ばれる。乱用のため一定の規制があるが、医療や研究上の用途が認可されているものも多い。 デキストロアンフェタミンやメタンフェタミンを含むアンフェタミン類、コカイン、カフェインや他のキサンチン類、ニコチン、メチルフェニデートが含まれる。ということは、日本におけるアンフェタミン類の覚醒剤を含むものである。のような新規向精神薬(NPDs)のデザイナードラッグも含む。メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)は化学構造としてアンフェタミン類に分類される。しかし幻覚作用を有し特性が異なる。

見る SMARPPと精神刺激薬

覚醒剤

メタンフェタミン 覚醒剤(かくせいざい、覚醒アミンとも)とは、薬用植物のマオウに含まれるアルカロイドの成分を利用して精製した医薬品であり、アンフェタミン類の精神刺激薬である。脳神経系に作用して心身の働きを一時的に活性化させる(ドーパミン作動性に作用する)。乱用により依存を誘発することや、覚醒剤精神病と呼ばれる中毒症状を起こすことがある。本項では主に、日本の覚醒剤取締法の定義にて説明する。ほかの定義として、広義には精神刺激薬を指したり、狭義には覚せい剤取締法で規制されているうちメタンフェタミンだけを指すこともある。俗にシャブなどと呼ばれる。医師の指導で使われる疾病治療薬として、商品名ヒロポンとして、住友ファーマで製造されている。

見る SMARPPと覚醒剤

認知行動療法

は、従来の行動に焦点をあてた行動療法から、アルバート・エリスの論理療法や、アーロン・ベックの認知療法の登場により、思考など認知に焦点をあてることで発展してきた心理療法の技法の総称である。「認知行動療法」の用語は、アメリカ以外の国でしばしばアーロン・ベックの認知療法(Cognitive therapy)を指しているが、本項では本来の意味である総称としての認知行動療法の説明に力点を置く。哲学的には、古代ローマのストア派や仏教の影響を受けてはいるが、1950年代から1960年代の論理療法や認知療法に起源をもつ。共に、不適切な反応の原因である、思考の論理上の誤りに修正を加えることを目的としており、認知、感情、行動は密接に関係しているとされる。従来の精神分析における無意識とは異なり、観察可能な意識的な思考に焦点があり、ゆえに測定可能であり、多くの調査研究が実施されてきた。

見る SMARPPと認知行動療法

薬物依存症

薬物依存症(やくぶついそんしょう、やくぶついぞんしょう、substance dependence)とは、薬物を摂取した場合、薬物の効果が薄れる薬物耐性が形成され、同量の摂取量では離脱時と同様の離脱症状と渇望を呈する等の診断基準を満たした精神障害である。以上のような身体症状を示す身体的依存を含まない場合は、単に薬物乱用の状態である。しかしながら、ともに生活の支障や身体への害を認識しているにもかかわらず、薬物使用の抑制が困難になっている病態である。薬物依存症は、すべての精神障害の頻度の高い要因である。中毒の言葉は、医学的に嗜癖 (addiction) と呼ばれ、毒性作用が生じている状態を指すが、このような医学的な意味と異なって使用されている。欧米でも、LSDのように身体的依存や渇望を起こさず、単に好奇心から乱用される薬物についての議論により嗜癖という言葉で区別されてきたが、一般的には混同される。

見る SMARPPと薬物依存症

金剛出版

株式会社金剛出版(こんごうしゅっぱん)は、日本の出版社。主に医学・精神医学・心理学などの学術専門書を出版している。

見る SMARPPと金剛出版

松本俊彦

松本 俊彦(まつもと としひこ)は、日本の精神科医・研究者。学位は、博士(医学)。薬物依存症の治療プログラムSMARPPの開発と普及に関する研究、自傷行為の臨床研究、心理学的剖検の手法を用いた自殺の実態解明に関する研究を行う。 薬物依存症患者の治療経験から日本の薬物政策には批判的であり、「人間とは薬物を使う動物である」という持論から日本版のハーム・リダクションを提唱している。

見る SMARPPと松本俊彦

振戦せん妄

振戦せん妄(振戦譫妄、しんせんせんもう)は、通常はアルコールからの離脱によって引き起こされるせん妄の急性発作である。英語圏では一般的にdelirium tremens(ラテン語で「震える錯乱」の意)と呼ばれ、その略からDT、あるいは症状からthe horrors、the shakesとも言う。文献への記載は、1813年が初である。鎮静催眠剤からの離脱は、アルコールの離脱と本質的に同じものが生じうる。 ベンゾジアゼピン系薬は、振戦せん妄(DT)に対する治療法の選択肢である。共にGABAA受容体に作用するためであるが、同時に薬因性の振戦せん妄の原因ともなり得る。 アルコール以外には、ベンゾジアゼピン系やバルビツール酸系のような鎮静催眠剤からの離脱も適切に管理されなかった場合に発作や振戦せん妄、死亡を引き起こしうる。

見る SMARPPと振戦せん妄

12ステップのプログラム

12ステップ・プログラム(Twelve-step program)とは、嗜癖(アディクション)、強迫性障害、その他行動問題からの回復のための、ガイドライン方針のリストである。これはアルコホーリクス・アノニマス(AA)による1939年の著書、Alcoholics Anonymous: The Story of How More Than One Hundred Men Have Recovered from Alcoholism(通称ビッグブック)において、アルコール依存症からの回復手法として示された。現在では様々な組織がAAのこの手法を取り入れている。 アメリカ心理学会は、このプロセスを以下に要約している。

見る SMARPPと12ステップのプログラム