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12ステップのプログラム

索引 12ステップのプログラム

12ステップ・プログラム(Twelve-step program)とは、嗜癖(アディクション)、強迫性障害、その他行動問題からの回復のための、ガイドライン方針のリストである。これはアルコホーリクス・アノニマス(AA)による1939年の著書、Alcoholics Anonymous: The Story of How More Than One Hundred Men Have Recovered from Alcoholism(通称ビックブック)において、アルコール依存症からの回復手法として示された。現在では様々な組織がAAのこの手法を取り入れている。 アメリカ心理学会は、このプロセスを以下に要約している.

29 関係: 否認奉仕不眠症強迫的ホーディング強迫性障害心身症ワシントンD.C.パニック障害ニーバーの祈り嗜癖アメリカ心理学会アルコール依存症アルコホーリクス・アノニマスアクセプタンスイネーブリングセルフコントロール先延ばし瞑想衝動制御障害躁病自助グループ自己中心性自己批判自傷行為自殺集団精神療法抑うつ注意欠陥・多動性障害摂食障害

否認

否認(ひにん、Denial)とは、一般的には申し立てが事実ではないと主張すること。精神分析家ジークムント・フロイトはこれを防衛機制として挙げ、人がそれを受け入るにはあまりにも不快な事実に直面した際に、圧倒的な証拠が存在するにも関わらず、それを真実だと認めず拒否することである。 これは以下の形態をとり得る。.

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奉仕

奉仕(ほうし、, service)は、報酬を求めず、また他の見返りを要求するでもなく、無私の労働を行うことをいう。 往々にしてその根拠となる土台には宗教的な信念や、宗教的な意味合いの神奉仕のかたちとして、神ではないもののその代わりとしての、困難な場面におかれている隣人に手を差し伸べ、できる限りの援助を与えるというケースがある。その場合の隣人とは、同じ信仰、たとえばキリスト教の信仰をもつ信徒仲間に限られることもあるし、また十字架を背負わされてゴルゴダの丘に向かう途中のイエスの額の汗をぬぐったナザレ人のように、同じ信仰を持たない人をも含めていわれることもある。 英語では service、ドイツ語では der Dienst というが、それぞれ、一般的な「勤め、業務」の他に、狭義で「神奉仕」の意味を持ち、隣人や困窮者への援助、奉仕がそのまま神奉仕につながるという意味合いで用いられる。キリスト教ではこのような考え方は、5-6世紀のヌルシアのベネディクトゥスの修道会会則以来、教えの中に入ってきたものといわれている。カトリックの各修道院では、活発な活動の一つに奉仕がある。(例:トラピスト修道院のオリジナルクッキー作り、映画『禁じられた遊び』や映画『サウンド・オブ・ミュージック』、映画『汚れなき悪戯』の中でも、修道士や修道女が社会に奉仕している姿が描写されている) 奉仕の活動をする団体、協会などには、こうした宗教的な背景を持つものは少なくない。早稲田奉仕園、赤十字奉仕団、日本キリスト教海外医療協力会など。神道や仏教などでも、同様に宗教的な使命感、信仰の証としての奉仕の活動が行われている。そのため、信徒が団体を組んで総本山や総本社などの清掃奉仕にでかけることを「ご奉仕」という呼び方をすることがある。また皇居の掃除を行う「奉仕団」もいる。.

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不眠症

不眠症(ふみんしょう、英:Insomnia, Hyposomnia)とは、必要に応じて入眠や眠り続けることができない睡眠障害である。それが持続し、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている場合に精神障害となる。 不眠症は、入眠や睡眠持続が難しかったり、睡眠の質が悪いといったことが続いているという特徴を持つ、いくつかの医学的な兆候と症状を伴う医学的また精神医学的な障害であると考えられている。不眠症では一般的に起床中の機能障害が続いている。不眠症はどの年齢でも起きるが、女性と高齢者ではより一般的であり、特に顕著なのは高齢者である。日本では60歳以上では約3人に一人が睡眠問題で悩んでいる。 不眠症は、原発性と二次性、あるいは併存の不眠症に分類される。原発性不眠症とは、医学的、精神医学的また環境的な原因がない睡眠障害である。医学的、心理学的な原因を特定したり除外することが重要であり、二次性不眠症とは、身体疾患、精神障害、薬物の使用等によるものである。薬物誘発性不眠症の原因として最も多いのはカフェインであり、娯楽薬や処方薬も原因となりうる。 DSM-5とICSD-3では不眠症を原発性と二次性で分類するのをやめた。不眠症状が生じた原因の内容を問わず臨床症状から不眠症を診断する。不眠と精神疾患とが併存する場合、治療はその双方を標的にする必要がある。このため不眠症に並存疾患がある場合、2つの状態の因果関係を明らかにする必要はない。 睡眠の問題を抱える人にしばしば睡眠薬が用いられ、たまに使用されれば役立つが、定期的に長期的に用いた場合、薬物依存症や乱用につながることがあり。英国国民保健サービスにおいては睡眠薬の処方は最終手段であり、かつ数日-数週間の限定でなければならないとしている。豪州ガイドラインでは最大4週間である。日本ガイドラインでは、睡眠薬は現在の主流であり成人の20人に1人が服用しているが、ベンゾジアゼピン系のリスクベネフィット比の悪さと、エビデンスが乏しいまま抗精神病薬が適応外使用されている現状を危惧している。一部の不眠症患者では睡眠薬の長期服用する治療選択肢も許容されるが、「しかしながら難治性・治療抵抗性であることは無期限、無制限の処⽅を正当化するものではない」とし、可能な限り断薬を目指すべきであるとしている。認知行動療法には、医薬品と同様の有効性があり、また医薬品と異なり持続的な効果が判明している。しかし日本では、不眠症に対する認知行動療法は保険適応外となっている。.

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強迫的ホーディング

強迫的ホーディング(Compulsive hoarding)、ホーディング障害(hoarding disorder)とは、居住空間において大量の物品を度を越して蒐集することを止められず、それにより著しい苦痛・不全を起こしているという行動パターンである。強迫的ホーディングは、健康リスク、機能不全、経済的問題、友人家族とのトラブルなどに関連づけられている。臨床的に著しい機能不全を起こしている場合、ホーディングは調理、清掃、屋内移動、睡眠などの活動を制限するほど、空間が通常使用できないほどのものになりえる。そのためホーディングは自分や他者にとって、火事、崩壊、不衛生、その他の健康問題を起こすリスクになりえる。強迫的ホーディング者は、自分の理不尽な行動は気になっているが、しかし蒐集物への感情的な移入により物を捨てることができないでいる。 強迫的ホーディングの研究は最近始まったばかりであり、精神疾患としてDSMにて定義されたのは2013年の第5版からである。「強迫的」であるかどうかは、他の疾患ら(例えば強迫性障害)とはっきりと区別されていないが、現在のDSMでは強迫的ホーディングを、精神疾患と強迫性障害症状の両者でリストしている 。有病率は成人で2-5%ほどと推定される。児童青年の発達期に、他人を世話し、散らかり具合をコントロールしてくれるであろう家族が、死去または失踪した場合、症状は悪化するというのが典型的とされる。またホーディングは、抑うつ、不安、ADHDなどの精神疾患でも一般的である。ほかにもアルコール依存症、パラノイド統合失調型パーソナリティ障害、回避性パーソナリティ障害などと関連付けられている。.

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強迫性障害

強迫性障害(きょうはくせいしょうがい、Obsessive–compulsive disorder, OCD)は、不合理な行為や思考を自分の意に反して反復してしまう精神障害の一種である。1994年以前は強迫神経症の診断名であった。同じ行為を繰り返してしまう「強迫行為」と、同じ思考を繰り返してしまう「強迫観念」からなる。アメリカ精神医学会発行のDSM-IV(精神障害の診断と統計マニュアル)において、不安障害に分類されている。多くはその行為に日あたり1時間以上を費やしてしまう。2013年のDSM-5では強迫症の診断名も併記される。 その原因は不明である。同様の症状を生み出す複数の疾患の基盤にある連続性に注目し、それらを強迫スペクトラム障害 (OCSD) として、その特異な関連の研究が行われている。このスペクトラムには自閉症、アスペルガー症候群、チック、トゥレット障害、抜毛症、皮膚むしり症、自傷行為、身体醜形恐怖、摂食障害、依存症などが含まれている。 人口の約2.3%は、人生のある時点で強迫性障害を経験する。年間の患者数は、全世界では約1.2%ほど。35歳以降で発症することは少なく、患者の半数は20歳以下で発症している。男性も女性も、ほぼ等しく発症する。 治療は主に心理療法によって行い、認知行動療法(CBT)や曝露反応妨害法(ERP)などが用いられ、時には薬物療法(SSRI)などが行われる。治療されなければ、その症状は数十年続きえる。.

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心身症

心身症(しんしんしょう、psychosomatic disease)は、その身体疾患の症状発現や症状の消長に心の問題の関与が大きい身体疾患の総称。何らかの身体的な疾患が、精神の持続的な緊張やストレスによって発生したり、症状の程度が増減する。身体的な検査で実際に異常を認めることも多い身体疾患であるが、症状の発生や、症状の増悪に心因が影響している疾患をさす。身体的な治療と並行して、心理面の治療やケア(「ストレス管理」・「認知行動療法」などを参照)も必要な場合が多い。.

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ワシントンD.C.

ワシントンD.C.(ワシントン・ディーシー、Washington, D.C.)は、アメリカ合衆国の首都である。同国東海岸、メリーランド州とヴァージニア州に挟まれたポトマック川河畔に位置する。現代の主要都市としては狭隘で人口もさほど多くないが、超大国の政府所在地として国際的に強大な政治的影響力を保持する世界都市であり、また金融センターとしても高い重要性を持つ。首都としての機能を果たすべく設計された、計画都市である同様な計画都市としては満州国の新京、オーストラリアのキャンベラ、ブラジルのブラジリア(共に首都)がある。。.

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パニック障害

パニック障害(パニックしょうがい、Panic disorder; PD)とは、予期しないパニック発作(Panic attacks, PA)が繰り返し起こっており、1か月以上にわたりパニック発作について心配したり、行動を変えているという特徴を持つ不安障害に分類される精神障害である。 きっかけのないパニック発作は、4つ以上の特定の症状が急速に、10分以内に、頂点に達する『DSM-IV-TR』§パニック発作。典型的な悪化の仕方では最終的に広場恐怖症へと進展する。まれに幻聴や幻覚が起こることで知られるが、統合失調症ではない。 『精神障害の診断と統計マニュアル』第2版(DSM-II)における不安神経症は、1980年の第3版のDSM-IIIでは本項のパニック障害と、パニックがなく不安―心配―だけが持続している全般性不安障害へと分離された。1992年には、世界保健機関(WHO)の『国際疾病分類』(ICD-10)にも記載された。DSM-5ではパニック症の診断名も併記されている。 近年の研究によってその多くは心理的葛藤によるものではなく、脳機能障害として扱われるようになってきている。具体的には、脳内のノルアドレナリン系の核にあたる青斑核におけるGABA系システムの制御機能障害である。 治療には認知行動療法や薬物療法が推奨されている。治療には抗うつ薬が有効だが、ベンゾジアゼピン系抗不安薬が多用されているという2008年の指摘がある。45歳以降の発症では、身体疾患や薬物が原因である可能性がある『DSM-IV-TR』§パニック障害-鑑別診断。カフェインを中止することが良い結果をもたらすことがある。.

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ニーバーの祈り

ニーバーの祈り(ニーバーのいのり、Serenity Prayer)は、アメリカの神学者ラインホルド・ニーバー(1892–1971年)が作者であるとされる、当初、無題だった祈りの言葉の通称。serenityの日本語の訳語から「平静の祈り」、「静穏の祈り」とも呼称される。 この祈りは、アルコール依存症克服のための組織「アルコホーリクス・アノニマス」や、薬物依存症や神経症の克服を支援するプログラム12ステップのプログラムによって採用され、広く知られるようになった。.

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嗜癖

嗜癖(しへき、、アディクション)とは、ある特定の物質や行動、人間関係を特に好む性向である。 薬物嗜癖()の用語は、異なる概念である薬物依存症と薬物乱用の定義との誤用があるため世界保健機関の専門用語から除外された。薬物に対する嗜癖の用語は、一般的には広く用いられている。日本の法律的な文脈では中毒という邦訳もあるが、医学的に薬物中毒とは、嗜癖ではなく過剰摂取などによって有害作用が生じている状態である。さらなる詳細は、以下の定義節を参照のこと。.

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アメリカ心理学会

アメリカ心理学会(アメリカしんりがっかい、American Psychological Association:APA)は、アメリカ合衆国における心理学分野の職能団体として代表的な学会である。設立は1892年、現在会員数15万人、年間総予算7千万ドル(約80億円)に及ぶ、アメリカ最古で最大の心理学者の団体である。本記事にて取り扱う。目的は「科学および職業としての心理学、そして健康・教育・福祉の増進の手段としての心理学を進展させること」とされる。 アメリカ心理学会から一部分派したような形をとる科学的心理学会(Association for Psychological Science, 旧・アメリカ心理学協会)も、アメリカの心理学の学会であるが別組織である。また、アメリカ精神医学会(American Psychiatric Association)もAPAという略称を用いているため、混同しないよう注意が必要である。 アメリカ心理学会は、1892年にクラーク大学において26人の発起人によって設立された。初代の会長はスタンレー・ホールが勤めた。巨大組織であるため、54の専門領域別分科会、58の地域別分科会を下部組織に持っている。アメリカの学会であるが、カナダも実質的に含み、年次大会もアメリカ合衆国だけでなくカナダの都市でも開催されてきている。また、北アメリカ以外の心理学者も会員になれるため、日本国内の心理学者にも会員となっている者もいる。 アメリカ心理学会は、設立からしばらくは心理学研究者を中心とした学術団体であったが、その後、臨床心理士やスクールカウンセラーなど臨床心理学分野での心理学実践家(Professional Psychologists)が会員数でも従来の心理学研究者(Research Psychologists)を凌駕するようになり、学術団体というよりは職能団体としての色彩が強くなった。 そこで、1959年には認知心理学を専門とする心理学研究者のグループが新しく「心理科学協会」(Psychonomic Society)を作り分派した。さらには、1988年には心理学のすべての研究領域における研究志向の心理学者が、学術団体としての「アメリカ心理学協会」(APS: American Psychological Society)を作った。ただし、職能団体としてのアメリカ心理学会(APA)と学術団体としてのアメリカ心理学協会(APS)に完全に色分けされたわけではなく、APS会員となった心理学研究者もAPA会員であり続けている場合が多い。なお、APSは2006年1月から、名称を変更して「科学的心理学会」(Association for Psychological Science: 略称は同じAPSのままである)となっている。.

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アルコール依存症

アルコール依存症(アルコールいそんしょう、アルコールいぞんしょう、)、アルコール使用障害(、)とは、薬物依存症の一種で、飲酒などアルコール(特にエタノール)の摂取(以下、飲酒とする)によって得られる精神的、肉体的な薬理作用に強く囚われ、自らの意思で飲酒行動をコントロールできなくなり、強迫的に飲酒行為を繰り返す精神障害である。以前は慢性アルコール中毒(アル中)、慢性酒精中毒などと呼ばれていたこともある。 症状は精神的依存と身体的依存から成り立っており、飲酒が自分の意志でコントロールできなくなる症状を精神的依存、振戦せん妄などの退薬症状(アルコール離脱症候群、リバウンドともいう)を身体的依存と言う。患者は、アルコールによって自らの身体を壊してしまうのを始め、家族に迷惑をかけたり、様々な事件や事故・問題を引き起こしたりして社会的・人間的信用を失ったりすることがある(アルコール乱用)。 かつては、このような状態になってしまうのは本人の意志が弱く、道徳観念や人間性が欠けているからだとの考え方で済まされて納得されてきていたが、最近では社会的な必要性からも医学のカバーする範囲がより拡大されていくことに伴って、医学的見地から精神障害の一つとして治療を促す対象と考えられている。 世界保健機関 (WHO) は、アルコール乱用・依存の未治療率は78.1%であると推定している(2004年)。精神疾患の中でも罹患率が高く、各人の性格や意志にかかわらず誰でもかかる可能性がある病気であるとも言える。日本の飲酒人口は6,000万人程度と言われているが、このうちアルコール依存症の患者は230万人程度であると言われている。なお、この230万人という人数はWHOの算出方法により割り出されたものである。.

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アルコホーリクス・アノニマス

アルコホーリクス・アノニマス(Alcoholics Anonymous)は、1935年にアメリカ合衆国でビル・ウィルソン(ビル・W)とボブ・スミス(ボブ・S、Dr.

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アクセプタンス

人間心理学におけるアクセプタンス(Acceptance)、受容(じゅよう)とは、その人が置かれた現実の状況について、変化や抵抗しようとせずに、その過程や状況を理解しようとする姿である。その多くはネガティブで不快な状況である。この概念はacquiescence(黙諾)に近似しており、これはラテン語の 'acquiēscere' に由来する。 アクセプタンスは、様々な信仰と瞑想の世界において顕著である。たとえば仏教の四諦においては「全ての生は苦しみである」という真理が述べられており、人生の本質は苦しみであることを受容するよう諭している。ユダヤ教のカバラという語も、アクセプタンスと同意である。 社会におけるマイノリティ集団(LGBTなど)は、自身らのゴールを「受容」と表現することが多く、少数派の社会への完全参加については大多数が求めていないであろう。多数派は社会における特定シーンに対し、少数派の参加を限定する場合、彼らを「(せいぜい)許容」すると表現するだろう。.

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イネーブリング

心理療法、精神保健の文脈で使われるイネーブリング(Enabling)には二種類の意味がある From the page on 'enabling', by Eli H. Newberger, M.D., referenced by that web page to The Men They Will Become ch.18 "Enabling".

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セルフコントロール

ルフコントロール(Self-control)、克己(こっき)、自制(じせい)とは、誘惑や衝動に直面した際に、自己の意思で感情、思考、行動を抑制すること。直接的な外的強制力がない場面で自発的に自己の行動を統制する行動プロセスである。 「短期的利得が長期的損失あるいは(短期的利得以上に得られる)長期的利得と対立する状況下において、長期的結果を選ぶ能力」ともされ、たとえばアルコール依存症の患者では、飲酒をセルフコントロールする能力が喪失しているため、自分では飲酒をやめることができなくなり長期的には健康を害してしまう。 研究によれば、セルフコントロールは筋肉のようなものである。それは感情的なものか行動的なものかに問わず、エネルギーのような限られた資源であるという。つまりそれを過度に使用しすぎると、短期的には枯渇してしまうのであるLongitudinal Improvement of Self-Regulation Through Practice: Building Self-Control Strength Through Repeated Exercise.

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先延ばし

先延ばし(さきのばし、procrastination)とは、するべき行動を遅らせることで事態が悪くなると予想される場合ですら、合理的理由無く意図して遅らせる態度、振る舞いのことである。英訳のProcrastinationからPCN症候群と呼ばれる場合もある。 この振る舞いは社会全体のどこにでも存在するもので、誰にでも問題の解決をある程度引き延ばすことはある。しかし慢性的にそうした行動を取ることにより顕著な遅延を示す人間がおり、心理学の解析対象となっている。先延ばしする人は、するべき行動に背を向け別のより愉快な活動を好むことが多い。 典型的な遅延は、期待される行動に苦痛あるいは不快、すなわちストレスが伴う場合引き起こされる。これは重労働や厳しい練習で経験されるような肉体的なストレスのこともあるし、フラストレーションや不安等の心理的ストレスのこともある。 取り組むべき課題自体やその課題の遂行を必要とする状況が、危険な苦痛な圧倒的な困難な不快な退屈なもの、すなわち不愉快であると感じられるとき、ストレスが大きいといえる。ひとたび習慣化すると、先延ばしはいつでも起こりうる。 さらに先延ばしはうつ病やADHD(注意欠陥多動性障害)のような精神疾患や発達障害の症状や原因の一つでもある。受動的攻撃行動の一つとして、先延ばしが行われることがある。.

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瞑想

瞑想(めいそう、英:Meditation)とは、心を静めて神に祈ったり、何かに心を集中させること、心を静めて無心になること、目を閉じて深く静かに思いをめぐらすことである。この呼称は、単に心身の静寂を取り戻すために行うような比較的日常的なものから、絶対者(神)をありありと体感したり、究極の智慧を得るようなものまで、広い範囲に用いられる。 精神科医の安藤治は、現代的視点から瞑想研究を紹介する『瞑想の精神医学』で、「伝統的により高度な意識状態あるいはより高度な健康とされる状態を引き出すため、精神的プロセスを整えることを目的とする注意の意識的訓練のことであるが、現代においてはリラクセーションを目的としたり、ある種の心理的治療を目的として行われることもある。」と定義している安藤治 著 『瞑想の精神医学 トランスパーソナル精神医学序説』 春秋社、2003年。「通常の意識状態、通常の健康よりも優れた」という価値の設定は、現在一般に認められている科学的世界観をはみ出しており、こういった価値付与を避けて、瞑想を「変性意識状態」として位置付ける見方もある。.

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衝動制御障害

『精神障害の診断と統計マニュアル』第4版(DSM-IV)では「他のどこにも分類されない衝動制御の障害」の大分類が、『ICD-10 第5章:精神と行動の障害』でも「習慣および衝動の障害」の中分類があり、この障害には、間歇性爆発性障害、窃盗癖、放火癖、病的賭博が含まれる。 DSMの第5版(DSM-5)では、「秩序破壊的・衝動制御・素行症群」が反抗挑戦性障害、間欠性爆発性障害、素行症、放火症、窃盗症を含んでいる。 他の障害に見られるような衝動制御の問題では分類できず、また害を与えるような衝動に抵抗できないという特徴を持つ。.

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躁病

躁病(そうびょう、Mania)は、気分が異常に高揚し、夜も眠らずに、支離滅裂な言動を発したり、危険を顧みなくなるような状態になる期間(病相)。19世紀の診断分類の登場時から躁うつ病の、あるいは現行では双極I型障害の、躁病の期間である。以上では、躁病とうつ病が循環すると考えらるが、循環しない単極性躁病の概念も存在する。躁病の用語は双極I型障害の場合に用い、より軽い双極II型障害では軽躁病を用いる。 躁病 Mania については、紀元前にヒポクラテスが人々の気分について悲しみの性質のあるメランコリー melancholia と共に言及しており、ローマの医師Caelius Aurelianusによれば7つの語源があるとし、プラトンは身体、神あるいは閃きから生じる精神的緊張を伴うものとした。その後(1世紀)が、この2つの状態が対応したものだとした。 19世紀まで、躁 Mania と うつ melancholia はまったく異なる障害だとみなされたが、1851年にがこの2つの間を循環するという初の概念を提示し、19世紀末までには広く認識されていった。 ファルレと、初期の精神病の分類を行ったから、着想を得てエミール・クレペリンは分類体系を手掛け、躁と鬱を一体化し、また精神病状態を、早発性痴呆と躁鬱狂気 manic-depressive insanity に組み入れ、現在の双極性障害よりも広い概念といえる。当時の、躁病の用語では幻覚なども含まれ現代的な意味とは必ずしも一致するものではない。 クレペリンの偉業は国際的に評価され『精神病学』(1899年)が著され、日本では呉秀三の門下生である石田昇らが、1906年クレペリンに基づく精神病学を紹介し、1908年には三宅鑛一らが『精神病診断及治療学』を著し、躁鬱狂を紹介した。呉は「狂」の字を除き躁鬱病とした。 これはDSM-IIでは、まだ躁鬱病 manic-depressive illness であったが、1980年の『精神障害の診断と統計マニュアル』第3版(DSM-III)の登場によって、双極性障害 Bipolar Disorder となった。単極性躁病の概念は残されている。双極性障害においては、躁病エピソードは双極I型障害における名称となる。双極II型障害では軽躁病エピソードのみとなる。 バルプロ酸ナトリウムのように、医薬品の添付文書では躁病の言葉が使われている場合がある。 躁病の状態では、気分が高揚しエネルギーに満ち、素晴らしいもので、言葉は絶えず出てくる、睡眠や食事も必要ないように思え、衝動的な無茶をやらかす。怪我、経済的リスクなどを顧みれなくなっている場合、安全の確保のために入院も必要となる。大半の双極I型障害では、躁病エピソードに続くうつ病エピソードが待っている。35歳以上での躁病エピソードの発症はまれで、抗うつ薬、身体疾患、薬物の影響が考えられる。.

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自助グループ

メンタルヘルス関連の自助グループ(じじょグループ、Self Help Group)とは、なんらかの障害・困難や問題、悩みを抱えた人が同様な問題を抱えている個人や家族と共に当事者同士の自発的なつながりで結びついた集団。その問題の専門家の手にグループの運営を委ねず、あくまで当事者たちが独立しているというのが特徴的である。 その役割は、このかかわりの中で自ずから問題への取り組みの姿勢や理解の仕方の上で、自己変容的な成長が期待されること、また彼らを取り巻く地域社会との関わり方、受け入れられ方にも変化が出てくることなどがある。こうした取り組みは、1930年代にアメリカのアルコホーリク(アルコール依存症者)の間でうまれ、その後、摂食障害や、麻薬、覚せい剤、仕事、ギャンブル、買い物、恋愛、食事などのさまざまな嗜癖に悩む当事者たちの間の自助組織が、さまざまなかたちで形成されてきた。.

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自己中心性

自己中心性 (じこちゅうしんせい、)とは、.

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自己批判

自己批判(じこひはん, Self-criticism)とは、自分の誤りを自分で批判することである。これは個人が自分自身をどう評価しているかに関することであり、心理学においては、典型的には人が自己アイデンティティ(self-identity)を崩壊させる否定的なパーソナリティ特性として研究・議論されているBlatt, S.J. (2008).

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自傷行為

自傷行為(じしょうこうい、self-harm、以前はself-mutilation)とは、意図的に自らの身体を傷つけたり、毒物を摂取する事であり、致死性が低い点で自殺とは異なる。リストカット、ライターやタバコで肌を焼く(根性焼き)、髪の毛を抜く、怪我をするまで壁を殴るなどの行為がある。虐待のトラウマや心理的虐待及び摂食障害、低い自尊心や完璧主義と正の相関関係があると考えられている。また抗うつ薬や、他の薬物などが自傷行為を引き起こすことが知られている。 自傷行為は、『精神障害の診断と統計マニュアル』第4版(DSM-IV)の診断名としては独立しておらず、精神障害の症状の1つとして扱われていた。背景となる障害には、境界性パーソナリティ障害、双極性障害、心的外傷後ストレス障害、解離性障害、統合失調症、知的障害があり、また近年では何ら問題の見られない一般人口での伝染も見られる。治療方針は全く異なってくるので患者本人および家族に自傷行為についての誤解を解いてもらうことなど、その評価が非常に重要である。脳の器質的障害が原因とされる自閉症にも自傷と呼ばれる行動障害があり、自分の手を噛む、壁や床に頭を打ち付ける、自分の顔を叩くなどの行動が見られることがある。ただし統計的に親族間での関連性がある双極性障害、統合失調症、境界性人格障害、解離性障害などに見られる自傷行為とストレス性のものは別物である。依存症との関係も指摘されるが、伝統的精神医学の勢力が強い日本では薬物依存の恐れがあるのに精神科医が薬物を処方したりといった事態が発生していた。スティーブン・レベンクロンのように、自傷行為そのものを疾患として扱うべきだという主張もあり、第5版では「非自殺性自傷行為」が独立の疾患として扱われることになった。 自傷行為による疾病は、世界の障害調整生命年(DALY)の1.3%を占め、20位に位置づけられる(WHO,2003年)。特に青年においては一般的である。さらに自傷行為は自殺リスクと関連性があり、自傷行為を行う人は12ヶ月後の自殺死亡リスクが50-100倍であると英国国立医療技術評価機構(NICE)は報告している。WHOは世界で88万人が自傷行為によって死亡していると推定している(2010年)。 治療は、欧米では認知行動療法が主体である。それは自傷行為に替わる、危険性の少ない行動を身につけるということで達成される。.

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自殺

自殺(じさつ)とは、自分で自分を殺すこと。自害、自死、自決、自尽、自裁などとも言い、状況や方法で表現を使い分ける場合がある。 世界保健機関(WHO)によると、世界で2014年時点で毎年約80万人が自殺している。世界の自殺の75%は低中所得国で起こり、自殺は各国において死因の10位以内に入り、特に15〜29歳の年代では2位になっている(2012年)と報告している。 自殺は様々な事情が複雑に絡み合って生じる場合が多い。高所得国における主な理由は精神疾患(特にうつ病とアルコール乱用)であり、ほか金銭的問題、人間関係の破綻、慢性痛や病気などがある。WHOは「自殺は、そのほとんどが防ぐことのできる社会的な問題。適切な防止策を打てば自殺が防止できる」としている。そのうえでWHOは、一人一人のこの上なく尊い生命を守るため、本格的な予防戦略である世界自殺予防戦略(SUPRE)を実施している。このようなWHOに準ずる形で、各国で行政・公的機関・NPO・有志の方々による多種多様な自殺予防活動が行われている。日本では『支援情報検索サイト』『いきる・ささえる相談窓口』などが設けられていて「もしあなたが悩みを抱えていたら、ぜひ相談してください」と呼びかけている。日本では景気の回復に伴い、1978年から統計が始まった10万人あたりの自殺率が過去最低を下回った。.

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集団精神療法

集団精神療法(しゅうだんせいしんりょうほう、Group Psychotherapy)は、精神療法の一つ。.

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抑うつ

抑うつ(抑鬱、抑欝、よくうつ、depression)とは、気分が落ち込んで活動を嫌っている状況であり、そのため思考、行動、感情、幸福感に影響が出ている状況のこと。抑うつというだけでは原因不明の症状である。うつ状態とは、状態像であり、抑うつの症状が精神状態の中心となっていることを意味する。 死別や経済破綻、災害や重篤な病気などへの反応は、理解可能な正常な悲観反応である。抑うつの原因が全て精神障害であるとは限らない。認知症の初期症状や、甲状腺機能低下症あるいは亢進症など他の医学的疾患も抑うつの原因となりえる。抑うつは人生の出来事の一つに対する通常の反応としても起こり、ごく一部の医学的な症候についてが医学的治療や薬物療法の対象となる。うつ病として扱われるのは、ほぼ毎日、2、3週間は抑うつであり、さらに著しい機能の障害を引き起こすほど重症である場合である。 また、うつ病という1つの診断がついたので他は考慮しないというような短絡的な診断は行われがちである。他の精神障害も原因となりえ、誤診も報告されている。安易な投薬も行われがちであるが、WHOならびに日英のうつ病の診療ガイドラインは、軽症のうつ病に抗うつ薬の使用を推奨していない。.

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注意欠陥・多動性障害

注意欠陥/多動性障害(ちゅういけっかん/たどうせいしょうがい、attention deficit/hyperactivity disorder、ADHD, AD/HD)は、多動性(過活動)や衝動性、また不注意を症状の特徴とする神経発達症もしくは行動障害である。こうした症状は教室内で最年少だとか、正常な者、他の精神障害、薬物の影響でも一般的であるため、機能障害や苦痛を感じるなど重症で、幼い頃から症状があるなどの鑑別が必要とされる。 上記の診断名は1994年からのDSM-IVのものである。以前のDSM-IIIの注意欠陥障害(attention-deficit disorder:ADD)や、ICD-10の多動性障害(hyperkinetic disorder)を継承するもので、口語的には多動症(hyperactivity)などと呼ばれてきた。2013年のDSM-5では、訳語について、欠如(けつじょ)に代わった注意欠如・多動性障害でありこれは日本精神神経学会が2008年に示し、注意欠如・多動症は小児精神神経学会や日本児童青年精神医学会の示したDSM-5の翻訳案である。またDSM-5で成人への診断が追加された。 その症状が、正常な機能と学習に影響を及ぼしている場合のみに診断する。症状は早い時期(6歳未満ごろ)から発症し、少なくとも6か月以上継続している必要がある。DSM-5はそれまでの7歳までの発症を12歳とし、遅発性の発症を含めたがこのことは誤診の可能性も増やしている。また、小児発症が成人ADHDの重要な診断基準であったが、2016年には小児期ADHDと成人期ADHDは異なる経過を持つ異なる2つの症候群だと示唆されている。つまりまだ明確となっていない部分がある。診断は、多くの精神障害と同様に問診等で行われやすいが誤診も起こしやすく、診断を補助するための評価尺度は存在し、生物学的指標はない。ADHDの医学的なあり方、アメリカでの推定有病率を数倍上回る診断数である過剰診断や、投薬に対する議論のため、ADHDに関する論争が盛んである。 遺伝的要因が76%とされるが、分離が洗練されておらず家庭という環境要因が含まれてしまっていることに注意が必要である。学童期までの発症率は1 - 6%で男子の方が女子よりも高い麦島 (2006)、p.54。特に男子では多動性と衝動性しかみられず、特に女子では不注意しかみられない場合がある。ICD-10での多動性障害の発症率は学齢期で3〜7%であり、その内30%は青年期には多動と不注意は目立たたなくなり、40%は青年期以降も支障となる行動が持続し、残りの30%は感情障害やアルコール依存症などのより重篤な精神障害が合併する。ある調査では約3割が大人になっても症状が続いていた。 治療では、世界保健機関や日本のガイドラインでは児童へは心理療法が優先される。心理療法では認知行動療法やソーシャルスキルトレーニング、また親の接し方の練習であるペアレント・トレーニングといったものがある。児童における大規模なMTA研究にて1年時点で見られた投薬の優位性は、2年以上の投薬では行動療法などと差が見られず疑問が呈されており、他の長期研究でも長期の投薬による利益は報告されていない。.

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摂食障害

摂食障害(せっしょくしょうがい、Eating disorder; ED)は、食行動の重篤な障害を呈する精神障害の一種である。近年では嚥下障害等の機能的な摂食障害との区別をつけるため、中枢性摂食異常症とも呼ばれる。厚生労働省の難治性疾患(難病)に指定されている。患者の極端な食事制限や、過度な量の食事の摂取などを伴い、それによって患者の健康に様々な問題が引き起こされる。主に拒食症と過食症の総称である。人間関係の問題などの心理的なストレスが原因となる場合が多い。 摂食障害は大きく拒食症、過食症に分類される。拒食と過食は相反するもののように捉えがちだが、拒食症から過食症に移行するケースが約60 - 70%みられたり、「極端なやせ願望」あるいは「肥満恐怖」などが共通し、病気のステージが異なるだけの同一疾患と考えられている。よって拒食症、過食症を区別する指標は、基本的には正常最低限体重を維持しているかどうかのみである。アメリカではBMIによる標準体重の85%以下が拒食症に分類されているが、日本では80%以下とされている。 一定時間に渡り、食べ物を口に入れ咀嚼し、飲み込まずにビニール袋などに吐き捨てるという行動を繰り返すチューイング(噛み吐き・噛み砕き)と呼ばれる行為も存在する。一見、拒食とも過食とも取られる行為で、特定不能の摂食障害の一部にまとめられる。 また、リストカットなどの自傷行為を行う患者では高確率で拒食・過食などの摂食障害の合併がみられ、摂食障害患者の59 - 76%に自傷行為、アルコールや薬物の乱用、重篤な爪噛み、抜け毛といった行為がみられ、摂食障害、自傷行為、薬物依存は密接な関係があるとされる。これらの行為は、衝動性の高いパーソナリティや、自罰・禁欲嗜好のパーソナリティなど、特定のパーソナリティ傾向にのみ限局しない所見である。なお、摂食障害の患者は強迫的な性格傾向が強いとされる。拒食症・過食症ともに、嘔吐を伴う患者は例外なく強迫性性格である。ローゼンバーグは摂食障害を「現代的な強迫神経症」と称している。 また、精神分析医のヒルデ・ブルックは摂食障害を「これは食欲の病気ではありません。人からどう見られるのかということに関連する自尊心の病理です」と指摘している。摂食障害患者は根源的否定感を抱えており、食行動の異常の背景には茫漠たる自己不信が横たわっていると理解される。その不安を振り払うために強迫的に完全を目指すのである。摂食障害は境界性パーソナリティ障害、自己愛性パーソナリティ障害との合併、あるいはそれらパーソナリティ障害の部分症状として顕在化しているケースも多い。 日本では伝統的に1960年代から摂食障害を心療内科で治療してきたが、現在では主に精神科と心療内科で治療が行われている。経管栄養、中心静脈栄養が必要な場合(BMI15.5以下)では精神療法が不可能なため、初期は入院治療が必要である。九州大学病院心療内科では「軽症の摂食障害」、「中核的な摂食障害」、「境界性パーソナリティ障害的な摂食障害」の3つに分類し、境界性パーソナリティ障害的な摂食障害患者に関しては精神科で取り扱っている。.

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