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電子レンズ

索引 電子レンズ

電子レンズ(でんしレンズ)とは、電磁界の作用を利用して電子線やを収束させるレンズである。電子顕微鏡などで用いられる。 電場を用いて電子ビームを収束させる静電レンズ(電界レンズ)と、磁界を用いて電子ビームを収束させる磁界レンズ(電磁レンズ)が存在する。 電子レンズは電子線を収束させる凸レンズの作用のみであり、光学レンズで凹レンズの様に電子線を発散させる事が出来ない為、収差の除去には選択肢が限られる。 によると、回転対称を持つ電場や磁場は、近軸光線に対してレンズ作用を持つ。 また回転対称を持たない電場・磁場が作る円柱レンズを重ねたものを多極子レンズという。 電子レンズは光学レンズに比べて光学的な収差が大きい。さらに電磁場の不安定性に基づく収差も加わるため、顕微鏡用の電子レンズでは開口角を小さくする必要がある。.

8 関係: 収差レンズエルンスト・ルスカ近軸近似開口数電子顕微鏡電磁場陰極線

収差

収差(しゅうさ)とは、望遠鏡や写真機等のレンズ類による光学系において、被写体から像への変換の際、幾何的に理想的には変換されずに発生する、色づきやボケやゆがみのことである。.

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レンズ

レンズ レンズの断面形状の種類 レンズ()とは、.

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エルンスト・ルスカ

ルンスト・ルスカ(Ernst August Friedrich Ruska、1906年12月25日 - 1988年5月27日)はドイツの物理学者。1986年電子顕微鏡の基礎研究と開発の業績でノーベル物理学賞を受賞した。 ハイデルベルクで生まれた。ミュンヘン工科大学を卒業した後、ベルリン工科大学に進み、マックス・クノールと1931年電子顕微鏡を製作した。 1937年から1955年までジーメンス・ハルスケ社で働き、その後1972年までフリッツ・ハーバー研究所の所長となった。またベルリン自由大学、ベルリン工科大学の教授を歴任した。1986年ノーベル物理学賞を受賞した。.

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近軸近似

幾何光学において、近軸近似とは(レンズなどの)光学系の光線追跡をおこなう際の近似の一種である。 近軸光線とは、光学系の光軸に対してなす角θが小さく、かつ、その経路がすべて光軸の近くを通っているような光線である。このとき光線の経路を計算する際に以下のような近似が可能になる。(θの単位はラジアンとする。) 近軸近似は一次のオーダーの近似の光線追跡や、ガウス光学で用いられる。光線行列解析もこの近似を使う手法の一つである。 二次のオーダーの近似も、近軸近似と呼ばれることがある。上記の近似式で sin θ と tan θ に関しては既に θ の二次のオーダーまで正確である。 cos θ に関してはテイラー級数の次の項まで展開する必要があるため、次のようになる。 角θが10°程度以下ならば近軸近似はかなり正確であるが、それより大きい角度だと不正確となる。 より大きな角度では、光軸を含む平面だけを通るようなメリディオナル光線と、そうでないサジタル光線とを区別して扱う必要がある。.

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開口数

レンズの分野の開口数(かいこうすう、numerical aperture, NA)は、レンズの分解能を求めるための指標である。 開口数の値が大きい方が明るさを取り込めるため、基本的には値が大きい方がいい。 開口数 NA は、物体から対物レンズに入射する光線の光軸に対する最大角度を θ、物体と対物レンズの間の媒質の屈折率を n (レンズの屈折率ではないので注意)として、次の式で表される。 ジョン・ウィリアム・ストラットの理論によると、光学機器の分解能は、対物レンズの開口数と、見ている光の波長で決まる。波長を λ とすれば、2つの点光源の分解能 δ は で表される(本来は係数が0.61ではない場合もあるのだが、代表的数値として通常用いる)。分解能は波長に比例し、開口数に反比例する。 焦点深度 d は である。焦点深度は、波長に比例し、開口数の2乗に反比例する。.

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電子顕微鏡

電子顕微鏡(でんしけんびきょう)とは、通常の顕微鏡(光学顕微鏡)では、観察したい対象に光(可視光線)をあてて拡大するのに対し、光の代わりに電子(電子線)をあてて拡大する顕微鏡のこと。電子顕微鏡は、物理学、化学、工学、生物学、医学(診断を含む)などの各分野で広く利用されている。.

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電磁場

電磁場(でんじば,, EMF)、あるいは電磁界(でんじかい)は、電場(電界)と磁場(磁界)の総称。 電場と磁場は時間的に変化する場合には、互いに誘起しあいながらさらにまた変化していくので、まとめて呼ばれる。 電磁場の変動が波動として空間中を伝播するとき、これを電磁波という。 電場、磁場が時間的に一定で 0 でない場合は、それぞれは分離され静電場、静磁場として別々に扱われる。 電磁場という用語を単なる概念として用いる場合と、物理量として用いる場合がある。 概念として用いる場合は電場の強度と電束密度、あるいは磁場の強度と磁束密度を明確に区別せずに用いるが、物理量として用いる場合は電場の強度と磁束密度の組であることが多い。 また、これらの物理量は電磁ポテンシャルによっても記述され、ラグランジュ形式などで扱う場合は電磁ポテンシャルが基本的な物理量として扱われる。このような場合には電磁ポテンシャルを指して電磁場という事もある。 電磁場のふるまいは、マクスウェルの方程式、あるいは量子電磁力学(QED)によって記述される。マクスウェルの方程式を解いて、電磁場のふるまいについて解析することを電磁場解析と言う。.

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陰極線

極線(いんきょくせん、Cathode ray)とは真空管の中で観察される電子の流れである。真空に排気されたガラス容器に一対の電極を封入して電圧をかけると、陰極(電源のマイナス端子に接続された電極)の逆側にある容器内壁が発光する。その原因は陰極表面から電子が垂直に撃ち出されることによる。この現象は1869年にドイツの物理学者ヴィルヘルム・ヒットルフによって初めて観察され、1876年にによってKathodenstrahlen(陰極線)と名付けられた。近年では電子線や電子ビームと呼ばれることが多い。 電子が初めて発見されたのは、陰極線を構成する粒子としてであった。1897年、英国の物理学者J・J・トムソンは、陰極線の正体が負電荷を持つ未知の粒子であることを示し、この粒子が後に「電子」と呼ばれるようになった。初期のテレビに用いられていたブラウン管(CRT、cathode ray tubeすなわち「陰極線管」)は、収束させた陰極線を電場や磁場で偏向させることによって像を作っている。.

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