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細胞性粘菌

索引 細胞性粘菌

細胞性粘菌(さいぼうせいねんきん)とは、変形菌と同様に、アメーバ状の生活と、菌類のような子実体を、その生活環の中に持っている微生物である。ただし、生活環のどの段階でも、単細胞かまたはそれが集合した形を取り、細胞の構造を失わない。“細胞性”といわれるのはそのためである。 これに類するものにはタマホコリカビ類とアクラシス類の二つがあり、かつては一つの分類群にまとめられた。しかし、分子系統学などの証拠から現在ではこれらは系統的に遠いものと判断され、独立させた。そのため分類群としての細胞性粘菌というくくりは認められていないが、今もこの語を聞くことは多いため、これについてここに説明する。右の分類表はあえて過去のものを示した。 これに属するキイロタマホコリカビが、モデル生物として、特に分化の研究材料として注目され、変形菌とは異なる分野で研究に利用されている。.

20 関係: 原生生物単細胞生物多核体変形体変形菌子実体ミドリムシモデル生物ヘテロロボサ分化アメーバアメーボゾアアクラシス類キイロタマホコリカビタマホコリカビ類社会性粘菌同期法生活環菌類胞子

原生生物

原生生物(げんせいせいぶつ, Protist)とは、生物の分類の一つ。真核生物のうち、菌界にも植物界にも動物界にも属さない生物の総称である。もともとは、真核で単細胞の生物、および、多細胞でも組織化の程度の低い生物をまとめるグループとして考えられたものである。いくつかの分類体系の中に認められているが、その場合も単系統とは考えておらず、現在では認めないことが多い。.

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単細胞生物

単細胞生物(たんさいぼうせいぶつ)とは、1個の細胞だけからできている生物のこと。体が複数の細胞からできている多細胞生物に対する言葉である。 原核生物と、原生生物に多く、菌類の一部にもその例がある。 単細胞生物には寿命が無いと思われがちだが、接合による遺伝子交換をさせないよう注意深くゾウリムシを培養するとやはり死に至る。.

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多核体

多核体(たかくたい)とは、その生物の体が一つの細胞に多数の核が含まれている状態になっているときに、その状態を指す言葉である。菌類、藻類などに多くの例がある。.

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変形体

変形体(へんけいたい)というのは、変形菌類の栄養体のことである。変形運動をしながら、微生物等を捕食して成長する。.

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変形菌

変形菌(へんけいきん)とは、変形体と呼ばれる栄養体が移動しつつ微生物などを摂食する“動物的”性質を持ちながら、小型の子実体を形成し、胞子により繁殖するといった植物的(あるいは菌類的)性質を併せ持つ生物である。.

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子実体

子実体(しじつたい Fruiting body)とは、菌類が胞子形成のために作る、複合的な構造のことである。大型のものを中心に、いわゆるキノコと呼ばれている。あるいは、それに類似の生物の作る、類似の構造を指して使う場合もある。.

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ミドリムシ

ミドリムシ(緑虫)は、ユーグレナ植物門ユーグレナ藻綱ユーグレナ目に属する鞭毛虫の仲間であるミドリムシ属 の総称。 の由来は、(eu 美しい + glena 眼点)。名称としてミドリムシの代わりに「ユーグレナ」を用いる場合も多い。古くはユーグレムシの名称が使われたこともある。本項目では や などを含む、典型的なミドリムシに関して記述する。 ミドリムシの名は、広義にはミドリムシ植物 (≒ 現在のユーグレナ類 )全体の総称として用いられる。鞭毛運動をする動物的性質をもちながら、同時に植物として葉緑体を持ち光合成を行うため、「単細胞生物は動物/植物の区別が難しい」という話の好例として挙げられることが多い。これはミドリムシ植物がボド類のような原生動物と緑色藻類との真核共生により成立したと考えられる生物群であるためである。それゆえミドリムシ植物には 属のように葉緑体を持たず捕食生活を行う生物群も現存する。.

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モデル生物

モデル生物(モデルせいぶつ)とは生物学、特に分子生物学とその周辺分野において、普遍的な生命現象の研究に用いられる生物のこと。.

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ヘテロロボサ

ヘテロロボサ は、無色の原生生物の一群で、ペルコロゾア とも。これらは総称的に、シゾピレヌス類、アメーバ鞭毛虫類、バールカンピア類などとも呼ばれている。.

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分化

分化(ぶんか)とは、本来は単一、あるいは同一であったものが、複雑化したり、異質化したりしていくさまを指す。生物学の範囲では、様々な階層において使われる。特に細胞の分化は発生学や遺伝学において重要な概念である。.

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アメーバ

アメーバ(amoeba, ameba, amœba)は、単細胞で基本的に鞭毛や繊毛を持たず、仮足で運動する原生生物の総称である。また仮足を持つ生物一般や細胞を指してこの言葉を使う場合もある。ギリシャ語で「変化」を意味する αμοιβη(amoibē) に由来する。 アメーバという語は意味が広いため、この項ではまず分類学的にもまとまっている典型的なアメーバについて説明し、その後で様々な「アメーバ」と呼ばれる生物について概要を述べ、最後に「アメーバ」と呼ばれる細胞について述べる。アメーバという語の一般社会での用法については最後にまとめる。.

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アメーボゾア

アメーボゾア は真核生物の主要な系統の1つである。部分的に訳しアメーバ動物とも。分類階級は通例アメーバ動物門を当てる。 アメーバ類(アメーバ様生物)のうち一部の典型的なものとさらに粘菌類から成る。アメーバ類のなかでも葉状仮足と呼ばれる丸く指のようになった仮足を持つものが含まれるが、アメーバ類はアメーボゾア以外の系統に属するものが多く含まれている。アメーバ類はほとんどが単細胞性で、土壌や水圏に普通に見られるが、他の生物に共生するものも見付かっており、病原体もいくつか含まれている。一方、粘菌類(変形菌や細胞性粘菌)は多核ないし多細胞で胞子を作り、たいてい肉眼的な大きさに達する。.

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アクラシス類

アクラシス類(Acrasid)は、アメーバ状の体と、それが多数集まってできる子実体をその生活環の中に持つ生物である。いわゆる細胞性粘菌の一つと考えられてきたが、タマホコリカビ類とは系統が異なることが明らかとなり、現在では独立した群として扱われている。最初の発見は1873年である。.

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キイロタマホコリカビ

イロタマホコリカビ(Dictyostelium discoideum)は細胞性粘菌の一種である。モデル生物として広く研究されている。.

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タマホコリカビ類

タマホコリカビ類(タマホコリカビるい、)は、細胞性粘菌として知られた生物の代表的なものである。特にキイロタマホコリカビはモデル生物として非常によく知られている。.

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社会性

会性(しゃかいせい、英:socialityまたは英:sociability、仏:sociabilité)とは集団をつくって生活しようとする人間の持つ基本的な傾向。本能的なものと考える説がある。.

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粘菌同期法

粘菌同期法(ねんきんどうきほう)は細胞性粘菌の生命活動における一連の同期現象のメカニズムを一般化した同期法である。 細胞性粘菌は、飢餓状態になると集合・凝集しナメクジ状の形態に変化し移動したり胞子を作り出す。この一連の活動において、各々の粘菌同士が化学物質をやり取りすることによって同期現象が生じていることが確認されている。 一つの粘菌を非線形振動子と考えれば、多数の粘菌が集合している状態は化学物質によって結合された連結振動子系とみなすことが出来る。連結振動子系では振動子単体では観測することの出来ない複雑で多様な振る舞いをすることが知られている。単純なシステムの集合により複雑な振る舞いをすることは非線形システムの典型例である。 現在粘菌同期法は、非線形振動子の同期法の一つとして、また、たとえば蛍の一斉発光現象のような生命活動のメカニズム解明などさまざまな分野において生物学的・数学的・工学的側面でそれぞれ研究されている。 Category:生物物理学.

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生活環

生活環(せいかつかん、Life cycle、Biological life cycle)とは、生物の成長、生殖に伴う変化がひと回りする間の様子、特に核相との関わりから見た場合のそれを指す言葉である。.

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菌類

菌類(きんるい)とは、一般にキノコ・カビ・酵母と呼ばれる生物の総称であり、菌界(学名:Regnum Fungi )に属する生物を指す。外部の有機物を利用する従属栄養生物であり、分解酵素を分泌して細胞外で養分を消化し、細胞表面から摂取する。 元来、「菌」とは本項で示す生物群を表す語であったが、微生物学の発展に伴い「細菌」などにも派生的に流用されるようになったため、区別の観点から真菌類(しんきんるい)、真菌(しんきん)とも呼ばれる。.

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胞子

胞子(ほうし)は、シダ植物・コケ植物および藻類、菌類(キノコ・カビ・酵母など)、あるいは原生生物のうちの変形菌などが形成する生殖細胞を指す。胞子による生殖を胞子生殖と呼ぶ場合がある。 また、鞭毛を持って運動する胞子を、遊走子と呼ぶ。.

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