11 関係: 寒帯、乾燥帯、亜寒帯、亜熱帯、ケッペンの気候区分、熱帯、降水量、気候、気候区分、気温、温帯。
寒帯
寒帯(かんたい)とは気候帯の一種で最暖月平均気温が10℃未満の地域である(降水量は無条件)。この地域では樹木の生育は基本的に不可能である。ケッペンの気候区分による記号はEで、低緯度から5番目(最も高緯度)に位置することを示す。 フローン=クプファーの気候区分においては、ケッペンの区分でいう氷雪気候(EF)のみを寒帯気候帯(記号:EE)とする。アリソフの気候区分では、気候帯7(極気団地帯)に対応する。.
乾燥帯
乾燥帯(かんそうたい)とは無樹林気候のうち乾燥しすぎることが原因で植物が生育できない地域のことを指す。ケッペンの気候区分における気候帯Bで、低緯度から2番目に位置することを示す。 乾燥帯が最も分布するのは緯度20~30度付近の中緯度地帯、いわゆる亜熱帯地域の大陸西岸・内陸部である。これらの地域では亜熱帯高圧帯の勢力下にあるためである。.
亜寒帯
亜寒帯(あかんたい)、もしくは冷帯(れいたい)とはケッペンの気候区分における気候帯のひとつである。記号はDで、低緯度から4番目に位置することを示す。 フローンの気候区分においては、亜寒帯(記号:6a)と冷帯(記号:6)は区別される矢澤(1989):306 - 307ページ。フローンの気候区分の場合、亜寒帯(6a)はケッペンの気候区分の亜寒帯・冷帯と一致し、冷帯(6)はケッペンの気候区分のツンドラ気候(ET)に相当する。.
亜熱帯
亜熱帯(あねったい)とは、熱帯に次いで気温の高い地域のこと。しかし、ケッペンの気候区分には亜熱帯という区分はない。ケッペンの気候区分では温帯に含まれる地域の一部(温暖湿潤気候等)を俗に亜熱帯と呼ぶことがある。温帯夏雨気候(Cw)の別名として「亜熱帯モンスーン気候」と呼ぶこともある。このため、亜熱帯の定義として広く認められたものはなく、人や場合によってさまざまな意味合いで使われる。一般には熱帯の北と南にある北回帰線と南回帰線(それぞれ北緯・南緯23.5度)付近の緯度が20度から30度あたりの地域を漠然と指すことが多い。温帯に属する地域の中で最寒月の最低気温の平均 (平均気温ではない)が摂氏0度以下には下がらない地域であるとか、温帯であって年平均気温が18度以上である地域とか、冬季の平均気温がほぼ15度以上ある地域であるなどの定義がされることもある。 この緯度の地域は、大陸の東岸においてはモンスーンの影響を受けるため非常に湿潤となり、熱帯モンスーン気候や温暖湿潤気候など熱帯や温帯に属する気候となる。対して、西岸においてはモンスーンの影響を受けないため、亜熱帯高圧帯の影響下でほとんど雨が降らず、乾燥帯となるのである。 フローンの気候区分においては、亜熱帯乾燥帯(記号:PP)と亜熱帯冬雨帯(記号:PW)が存在する矢澤(1989):306ページ。PPはケッペンの気候区分の乾燥帯(B)、PWは地中海性気候(Cs)に相当する。 アリソフの気候区分においては、気候帯4すなわち「高日季(夏)は熱帯気団、低日季(冬)は寒帯気団に支配される地域」が亜熱帯と呼ばれている。.
ケッペンの気候区分
ッペンの気候区分(ケッペンのきこうくぶん、)は、ドイツの気候学者ウラジミール・ペーター・ケッペンが、植生分布に注目して考案した気候区分である。.
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熱帯
熱帯(ねったい)とは、地球上で緯度が低く年中温暖な地域のことである。緯度による定義、気候区分による定義が存在する。 緯度による定義では、赤道を中心に北回帰線(北緯23度26分22秒)と南回帰線(南緯23度26分22秒)に挟まれた帯状の地域を意味する。英語で熱帯を意味するtropicsは、回帰線(tropic)から生まれた言葉である。 気候区分による定義は気象学者によって複数存在する。以下では気候区分による定義、それもケッペンの気候区分における定義に基づいた内容を紹介する。ケッペンの気候区分における記号はAで、最も低緯度に位置することを示す。 アリソフの気候区分では、1936年に発表された「地理的気候帯」の中に熱帯があり、赤道気候(E)・赤道モンスーン気候(E.M.)・貿易風気候(Pass.)の3つに区分される矢澤(1989):352ページ。さらに貿易風気候は海洋性(Pass.
降水量
降水量(こうすいりょう)とは、大気から地表に落ちた水(氷を含む)の量。雨や雪を気象台の雨量計や、アメダスなどで観測し、計測する。通常、水に換算した体積を単位面積で除した値を mm で表す。.
気候
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気候区分
気候区分(きこうくぶん)とは気象観測で得られたデータやその土地の自然・風土などの基準に当てはまる地域を1つの気候区として、地球上または限定した地域をいくつかの気候区に分けることである。広域的な気候を考える上での目安となる。区分の目安は、往々にしてそこに成立する植物群落の型である。植物群落はその地域の自然の景観を大きく規定し、それ以外のあらゆる生物の生活に影響を与え、そこに生活するヒトの生活様式、活動の様式を決定するものだからである。たとえばどのような農業の分布がその地域にける植物群落と強く結びつく。 現在最も広く使われている分類は、ウラジミール・ペーター・ケッペンが1923年に発表しその後改良されたケッペンの気候区分である。 ケッペン以外の気候区分も考案されている。1879年に公表されたズーパンの気候区分は、年平均気温のみで気候を区分していた。1950年以降はケッペンのような結果としての気候ではなく、気候の成因(原因)から分類する試みが続いている。1950年にはヘルマン・フローンが風系(季節風)を加味した区分(.
気温
気温(きおん)とは、大気の温度のこと。気象を構成する要素の1つ。通常は地上の大気の温度のことを指す。.
温帯
温帯(おんたい)とは、年間を通して温暖な気候の地域のことである。ケッペンの気候区分における気候帯のひとつで記号はCで、低緯度から3番目に位置することを示す。そして季節の変化がはっきりとしている。.