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新制度派経済学

索引 新制度派経済学

新制度派経済学(しんせいどはけいざいがく、New institutional economics)とは、不確実な環境のもとでの合理的な個人の行動を理論化することを通じて、人々の経済活動を支える社会的規範や法的規則などの制度的側面を解明すべく、経済学の対象と方法を拡張しようとする現代経済学の潮流である。 新制度派経済学に対比して、ヴェブレンらに始まる制度派経済学は旧制度派経済学(制度主義)と呼ばれる。 新制度派経済学はまた「組織の経済学」ともよばれ、取引費用理論、プリンシパル=エージェント理論、所有権理論などの理論を発展させており、これらを用いて、経済諸制度の分析、現実の企業経営、経営組織、経営戦略などの分析や、コーポレート・ガバナンス問題などに応用されている。.

11 関係: 取引コストプリンシパル=エージェント理論制度派経済学コーポレート・ガバナンスソースティン・ヴェブレン経営組織経営戦略進化経済学比較制度分析法と経済学所有権理論

取引コスト

経済学とその関連した学問分野において、取引コスト(とりひきこすと、transaction cost)とは経済取引を行うときに発生するコストである。例えば、株の売買をする時に大抵の人はブローカーに仲介手数料を払わなければならない。この仲介手数料が株取引の取引コストである。 また店でバナナを買うとしよう。バナナを買うのに必要なコストは、バナナの価格だけではない。沢山あるバナナの種類の中から自分の好きなバナナを見つけ、何処で、いくらでバナナを買うべきかを調べる労力、そして自宅から店までの往復の交通費、支払いまでの列の待ち時間や、支払い自体にかかる労力など様々なコストが必要なのだ。バナナ自体の購入にかかった価格以外のコストが取引コストである。 将来関わる可能性のある取引を合理的に評価する際には、影響力の大きそうな取引コストを考慮することは重要である。 多くの種類の取引コストが、それぞれの特有の名前で知られている。.

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プリンシパル=エージェント理論

プリンシパル=エージェント関係(-かんけい、principal-agent relationship)とは、行為主体Aが、自らの利益のための労務の実施を、他の行為主体Bに委任すること。このとき、行為主体Aをプリンシパル(principal、依頼人、本人)、行為主体Bをエージェント(agent、代理人) と呼ぶ。 エージェンシー・スラック(agency slack)とは、エージェントが、プリンシパルの利益のために委任されているにもかかわらず、プリンシパルの利益に反してエージェント自身の利益を優先した行動をとってしまうこと。エージェンシー問題(-もんだい、agency problem)とは、プリンシパル=エージェント関係においてエージェンシー・スラックが生じてしまう問題のこと。 プリンシパル=エージェント理論(-りろん、principal-agent theory)とは、経済学においては、プリンシパルがエージェンシー・スラックを回避するために、どのようなインセンティブ(誘因)をエージェントに与えれば良いのかについて、主として報酬を対象に考察する研究のこと。また、政治学においては、主として、プリンシパル=エージェント関係にありながらプリンシパルの利益に沿ってエージェントが行動している政治現象を、エージェントに対するインセンティブや監視の形態などから説明するアプローチのこと。.

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制度派経済学

制度学派(せいどがくは、institutional economics)とは、19世紀末から1920年代頃にかけて活躍したアメリカ経済学の一派。社会における制度のあり方に注目して経済活動を見る。.

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コーポレート・ガバナンス

ーポレート・ガバナンス(英語:corporate governance)とは、企業の不正行為の防止と競争力・収益力の向上を総合的にとらえ、長期的な企業価値の増大に向けた企業経営の仕組み。日本語では企業統治(きぎょうとうち)とも訳される。 首脳部で決定された方策をいかに実行するかは運営、その運営状況をいかに管理・監督するかは内部統制(内部管理・監督)、さらに企業のシステムが健全に機能しているかを審査するのは監査(内部監査と外部監査に別れる)という。また昨今のグローバル化による事業環境の変化の速さから、広義では自社の内部統制だけでなく、外部環境である経済情勢やパートナーの動向に対する監視を行うことで、自社に与える利害、リスクを分析し対処することも指す場合がある。.

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ソースティン・ヴェブレン

ースティン・ヴェブレン(Thorstein Bunde Veblen、1857年7月30日 - 1929年8月3日)は、19世紀・20世紀初頭期のアメリカの経済学者・社会学者である。.

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経営組織

経営組織(けいえいそしき)とは経営学用語の一つ。企業の従業員の間に定常的に成立している、相互作用が行われている型のことを言う。または経営資源を特定の目的に向かうもの同士を結びつけた型のことを言う。現代の企業においては、職能別組織、事業部制組織、マトリックス組織などといった事柄が組織されているが、これらは経営組織ということになる。.

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経営戦略

経営戦略(けいえいせんりゃく)は、組織の中長期的な方針や計画を指す用語である。.

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進化経済学

進化経済学(しんかけいざいがく、)とは、比較的新しい経済学上の方法論で、生物学の考え方を援用して定式化される。進化経済学の特徴として、経済主体間の相互依存性や競争、経済成長、資源の制約などが強調される。 伝統的な経済理論は主に物理学の考え方になぞらえて定式化されており、労働力や均衡、弾力性、貨幣の流通速度などの経済用語が、物理学上の概念から名付けられているのも偶然ではない。伝統的経済理論では、まず希少性の定義から始まり、続いて「合理的な経済主体」の存在が仮定される。ここでいう「合理性」とは、経済主体が自らの効用(厚生)を最大化するという意味である。すべての経済主体の意思決定に必要とされる情報はすべて共有され(完全情報)、経済主体の選好関係は所与のもので、他の経済主体によって影響されないと仮定される。これらの前提条件による「合理的選択」は、解析学的手法、とりわけ微分法に置き換えることができる。 それに対して、進化経済学は進化論の考え方から派生しており、各経済主体や彼らの意思決定の目的は固定されたものではない。.

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比較制度分析

比較制度分析(ひかくせいどぶんせき、Comparative Institutional Analysis、CIA)とは、同じ資本主義の経済体制であっても、どのような制度配置がその中で成立しているかによって、多様な資本主義があり得るという現実を認め、そうした現実が生成する過程と変化する過程とを、ゲーム理論などのミクロ経済学の手法によって説明する経済学の手法と領域である。.

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法と経済学

法と経済学(ほうとけいざいがく、law and economics)とは、経済学のうち、特にミクロ経済学・ゲーム理論の観点および手法を利用して法的理論を分析、再解釈する学問である、また近年では統計・計量経済学を用いた分析も行われている。近接する分野として契約理論がある。.

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所有権理論

所有権理論(しょゆうけんりろん)は新制度派経済学の一分野で主に財の発生させるプラス・マイナスの外部性に対して所有権がどのような働きをするかを分析する経済理論である。 皆で共有している誰のものでもない土地があったとする。仮に、その土地から得られる資源(例えば果物、山菜、材木とか)を、土地を共有している人たちそれぞれが適度に限度を守って利用している場合には問題は発生しない。 しかし人間は自己利益追求のために悪徳的に行動することがあるので、隠れて共有地の資源を浪費したり資源を過剰に利用したりすることがある。その結果として共有地資源は枯れ果て最終的に誰にも得にならない事態になる。 これがコモンズの悲劇と言われる現象である。ゲーム理論の囚人のジレンマといった経済現象にも似ている。このようなコモンズの悲劇を回避するためには所有権を設定する必要がある。 もし、共有地を細分化し所有権を割り当てることができれば、人々は自分に与えられた資源は大切に使うインセンティブを持つので資源は大切に使われる。このように財を効率的に使うためには所有権の設定が重要になる。.

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