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口腔病理学

索引 口腔病理学

口腔病理学(こうくうびょうりがく、英語:oral pathology)とは、顎口腔領域の病気の原因、発生機序の解明や病気の診断を確定するのを目的とする、歯学、病理学の一分野である。.

49 関係: 嚢胞口腔外科口腔外科学口腔カンジダ症口腔細菌学口腔解剖学多形腺腫低悪性度型粘表皮癌地図状舌医学医学部医師フッ素症エナメル上皮腫唾液腺石灰化嚢胞性歯原性腫瘍粘表皮癌粘液停滞嚢胞紅板症病理学病理専門医病気炎症白板症類皮嚢胞類表皮嚢胞解剖学角化嚢胞性歯原性腫瘍高悪性度粘表皮癌腫瘍腺リンパ腫腺腫様歯原性腫瘍腺様嚢胞癌良性セメント芽細胞腫英語正中菱形舌炎歯原性粘液腫歯学歯学部歯科医師歯牙腫毛舌溝状舌日本病理学会日本臨床口腔病理学会悪性エナメル上皮腫扁平上皮癌扁平苔癬

嚢胞

嚢胞(のうほう)とは、軟組織内に病的に形成された液状成分を持ち、液状成分周囲を固有の単層上皮に覆われている球状の嚢状物を指す。内容物が固体の場合は嚢腫と言う。 大部分において害は無く放置しても大丈夫とされるが、面積が大きなものや周囲の臓器との癒着を伴うもの等は手術による摘出を必要とする。また、極稀に癌に変化するものもあるとされる。類皮嚢胞・ 歯周嚢胞・歯根嚢胞・鰓嚢胞、正中頸嚢胞、側頸嚢胞、くも膜嚢胞などがある。.

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口腔外科

口腔外科(こうくうげか、英語:oral surgery)とは、齲蝕や歯周病の治療を除く顎口腔領域の外科処置を中心として、その疾病全般を扱う診療科である。 外科の一分野であると同時に歯科の一分野でもある。日本では、口腔外科に従事する医者はその殆どが歯科医師のほうであり、医師は少ない。これは、咬合などの顎口腔機能が歯科と密接に関わっているためである。フランス・ドイツにおいては医師及び歯科医師のダブルライセンスが必要条件となり、米国でも両ディグリーを取得する流れとなりつつあるが、日本においては歯科医師または医師のシングルライセンスで行うことができる。 なお、医療法施行令第3条の2、および厚生労働省令に歯科医業として規定されている標榜科名は、歯科口腔外科である。また、「口腔」の本来の読みは「こうこう」であるが、医学分野では「口孔」と区別するなどといった理由から慣用読みとして「こうくう」の読みが用いられている。.

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口腔外科学

口腔外科学(こうくうげかがく、英語:oral surgery)は、外科学・歯学の一分野で、顎顔面口腔領域の外科学的処置について研究、分析を行う学問である。 1850年代ごろのアメリカにおいて顎顔面口腔の手術を疎む傾向があり、その頃より口腔外科学が外科学から独立し始めた。 歯科補綴学、保存修復学とともに歯学の根幹をなす学問の一つである。診療科としては「歯科口腔外科」と呼ばれているが、診療科「歯科」においても口腔外科学における小手術が臨床に応用され、歯学全体の基盤となる学問の一つとして存在している。.

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口腔カンジダ症

口腔カンジダ症(oral candidiasis 、こうくうカンジダしょう)とは、口腔内で発生するカンジダ(主にCandida albicans) による感染症である。鵞口瘡(がこうそう)とも呼ばれる。.

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口腔細菌学

口腔細菌学(こうくうさいきんがく、英語: oral microbiology)とは、基礎歯学の一分野で、主に口腔内における微生物及び生態防御機構を取り扱う学問である。.

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口腔解剖学

口腔解剖学(こうくうかいぼうがく、英語:oral anatomy)は歯学並びに解剖学の一分野であり、顎口腔領域の形態、構造について研究を行う学問である。特に歯牙の形態、構造についての学問を歯牙解剖学(しがかいぼうがく)という。 歯の形態はそれぞれ異なっており、一本一本の歯がそれぞれどのような働きをし、そのためにどのような形を取るかと言うことが、歯の形態を再現するための基礎知識として重要である。.

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多形腺腫

組織像(粘液腫様部分) 組織像(軟骨様部分) 多形腺腫(たけいせんしゅ、Pleomorphic adenoma)とは、かつて混合腫瘍と言われており、上皮成分と間質様組織成分が混在した多彩な像を呈する良性唾液腺腫瘍である。多形性腺腫とも。.

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低悪性度型粘表皮癌

低悪性度型粘表皮癌(ていあくせいどがたねんひょうひがん)とは、多形性腺腫と似た臨床像を示すことが多い粘表皮癌である。 組織学的には、細胞分化度が高く杯細胞様の粘液産生細胞と扁平上皮細胞がいずれも明瞭かつ多数認められと共に嚢胞腔や腺腔の形成が目立つ。 これらの腔に溜まった粘液が間質に流れ込むとその部分に炎症反応が引き起こされる。 扁平上皮細胞に角化はあまり見られない。どの細胞型にも属さない未分化の小細胞(中間細胞)が見られる。完全な切除による治癒を期待できる。.

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地図状舌

地図状舌(ちずじょうぜつ、geographic tongue)とは、舌背の一部に発生した灰白色の辺縁で縁どられた赤斑が不規則な病巣として広がる口腔粘膜疾患の一つ。自覚症状はほとんどなく、稀にしみると訴えることがある高橋ら。地図舌(ちずぜつ)とも。.

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医学

医学(いがく、英:Medicine, Medical science)とは、生体(人体)の構造や機能、疾病について研究し、疾病を診断・治療・予防する方法を開発する学問である広辞苑「医学」。 医学は、病気の予防および治療によって健康を維持、および回復するために発展した様々な医療を包含する。.

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医学部

医学部(いがくぶ)は、大学において医学に関する研究・教育を行っているところ。また医学を専門に学ぶ課程である。.

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医師

医師(いし、doctor)とは、医療および保健指導を司る医療従事者。医学に基づく傷病の予防、診療および公衆衛生の普及を責務とする。 米国では、伝統的に医師は英語で「」と称される。また、専門分野ごとに「内科医 (physician)」と呼ばれたり「外科医 (surgeon)」と呼ばれたりもする。欧米で医師の一般名称「physician」に対して外科医だけが「surgeon」と呼ばれている理由は、中世より「内科学」=「医学」とされており、「内科医」=「医師」であったことによる。「外科医」の仕事は初期の頃は理容師によって行われ、医療補助職として扱われており、現在での義肢装具士や理学療法士等のような存在であったことから、別の名称があてられることになった。すなわち医師である内科医が診察診断を行いその処方に基づいて理髪師(外科医)が外科的治療を薬剤師が内科的治療(投薬)をそれぞれ行うという建前であった。しかし時代が進むにつれ外科医も薬剤師も独自に治療を行うようになり彼らも医者とみなされるようになっていった。その他に、フランス語では médecin(メドゥサン)、ドイツ語では Arzt(アルツト)である。 また、博士の学位を持っていない医師までも doctor と呼ぶことは、日本、英国、オーストラリア、ニュージーランド、等で行われている。ただし、英連邦諸国では、外科医は、学位にかかわらず、今日なお「ミスター」で、「ドクター」とは呼ばない。本来なら「master.

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フッ素症

フッ素症は(フッそしょう、Fluorosis)は、フッ素の過剰摂取に関連して生じる疾病のこと。.

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エナメル上皮腫

胞型の組織像 叢状型の組織像 200px エナメル上皮腫(エナメルじょうひしゅ、Ameloblastoma)は歯原性腫瘍の一種で、殆どは良性腫瘍高田ら (2010) p.200であるがまれに悪性のものもある。良性でも再発や播種などを起こし治療に難渋することがある。実質はエナメル器に類似している。 歯原性腫瘍の中でもっとも多い腫瘍である。1827年にCusackによって報告されJ.W. Cusack、1930年にIveyとChurchillによって現在の名前であるAmeloblastomaと命名されたR.H. Ivey, H.R. Churchill, Rastogi Madhupa, et al.。 エナメル上皮腫は上皮性腫瘍であり、日本では十代から二十代の男性に好発する高田ら (2010) p.201。主に下顎骨の臼歯部に発生し、上顎骨に発生することは少ないReichart PA, et al.。比較的まれではあるが、骨外性(歯肉)に発生することもある高田ら (2010) p.205。濾胞型と叢状型があり、前者が多い。 まれに悪性のものや良性であっても管腔性に転移することがあり、成長が遅く増大しても症状に乏しいため顔面や顎骨に深刻な損傷を与えることがある。さらに、腫瘍細胞が骨組織に浸潤し破壊するので、治療のために広い範囲の外科切除が必要となることがある。皮膜様の構造も腫瘍実質であることがあり、広範囲に外科切除しても再発を繰り返すことがある。.

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唾液腺

①耳下腺、②顎下腺、③舌下腺 唾液腺(だえきせん、Salivary gland)は、動物の唾液を分泌する腺であり、導管は口腔に開口している。大唾液腺と小唾液腺とに分類している。脊椎動物の大唾液腺は、山口腺、新幹腺が有り、哺乳類には更に耳下腺が有る。 以下は特に記述がないかぎりヒトの唾液腺についての説明である。.

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石灰化嚢胞性歯原性腫瘍

組織像 石灰化嚢胞性歯原性腫瘍(せっかいかのうほうせいしげんせいしゅよう、Calcifying cystic odontogenic tumour (CCOT) )とは、前歯部から大臼歯部の顎骨内に発生する腫瘍である。 WHO分類(1992年)では、石灰化歯原性嚢胞として歯原性の腫瘍であるにもかかわらず、非腫瘍性の「嚢胞」という名前で分類されていたが2005年のWHOの分類で名称が変更された。 嚢胞様形態をとらず浸潤性増殖を示す。また、歯牙腫など他の歯原性腫瘍とよく合併する。前歯部に好発し、多くは骨内に生じる。20-30代に多い。 エックス線では、境界明瞭な嚢胞様透過像を呈し、様々な程度の石灰化像が認められる。 組織学的には、多くは線維性の壁と歯原性上皮を有する嚢胞構造を呈し上皮の形状は様々でエナメル上皮腫に類似した像を示す。 上皮内には、好酸性で無核のゴースト細胞が観察される。内部への石灰化も認められる。.

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粘表皮癌

粘表皮癌(ねんひょうひがん、mucoepidermoid carcinoma)とは、上皮性悪性腫瘍(癌腫)の組織型の一つ。 粘液産生細胞、類表皮細胞およびこれらの細胞より小型で形態的にどちらにも属さない中間型の細胞からなる。唾液腺や、気道の呼吸線毛上皮に覆われた領域の外分泌腺、子宮頸部などより生ずる。 悪性唾液腺腫瘍としては頻度の高いものの一つである。ただし、5年生存率は80%と良い。すなわち多くは比較的予後が良いものである。しかし、中には予後の悪い分化度が低いものもある。 耳下腺に多く、小唾液腺では40%は口蓋に生ずる。30-40代好発でやや女性に多い。10歳以下では稀であるが小児の悪性腫瘍の中では一般的である。 被膜は不明瞭で、低分化なものでは周囲組織への浸潤が目立つ。始めは疼痛はないが大きくなると疼痛と神経障害を生じ通常1年以内に自覚する。顎骨内に発生することもある。 肺内の気管支腺より生じたものは、稀な組織型の肺癌として認識される。 組織病理学的には、嚢胞性に拡張した腺管や不整形の腺管には粘液産生の明瞭な細胞質の明るい細胞が認められる。周囲には、敷石状の配列を示す扁平上皮様細胞や充実性胞巣を形成する中間型の細胞の増殖が認められる。扁平上皮様の細胞には角化は見られず、間質は線維性組織で、腫瘍被膜は不明瞭である。.

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粘液停滞嚢胞

粘液停滞嚢胞(ねんえきていたいのうほう)とは、主に小唾液腺の導管損傷により周囲結合組織に唾液成分が流出することによって生じる嚢胞様構造(偽嚢胞)で内面に裏装上皮は見られない。粘膜嚢胞と呼ばれることもある。また、口底に発生した大型のものをガマ腫という。さらに、導管の閉塞などで生じる拡張した導管の一部が嚢胞様に変化したものを停滞型粘液嚢胞という。 組織学的には、上皮裏装を欠いた肉芽組織からなる種々の厚さの壁を有する嚢胞様構造が見られ内部には組織球や炎症性細胞と共に唾液成分が認められる。周囲には拡張した導管や間質に軽度の炎症性細胞浸潤をみる唾液腺組織が見られる。.

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紅板症

紅板症/赤板症(こうばんしょう/せきばんしょう)とは、粘膜が不可逆的に赤色斑を呈する状態を指す臨床病名である。 組織学的には通常の異形成を生じており、基底細胞の過形成と極性消失、N/C比増加、滴状型の上皮突起形成、核分裂像・核濃染の増加、細胞間結合低下などがみられる。白板症(を伴う異形成)の場合、これらに加えて角化亢進を起こしているのに対し、赤板症は角化を欠く。.

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病理学

病理学(びょうりがく、pathology)とは、病気の原因、発生機序の解明や病気の診断を確定するのを目的とする、医学の一分野である。 細胞、組織、臓器の標本を、肉眼や顕微鏡などを用いて検査し、それらが病気に侵されたときにどういった変化を示すかについて研究する学問である。 歯科分野においては、口腔病理学という分野で存在し、歯学部に設置されている。.

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病理専門医

病理専門医(びょうりせんもんい)とは、日本病理学会が認定する、病理診断を行う専門職。専門医資格の一つ。1970年(昭和45年)に認定病理医制度として発足した。2002年に専門医制度に組み込まれ、呼称が認定病理医から病理専門医に変更された。.

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病気

病気(びょうき)、病(やまい)は、人間や動物の心や体に不調または不都合が生じた状態のこと。(本記事で後述)。一般的に外傷などは含まれない。病気の類似概念としての、症候群(しょうこうぐん)、疾病(しっぺい)、疾患(しっかん)は、本記事でまとめて解説する。 別の読みである、病気(やまいけ)は、病気が起こるような気配をいう。.

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炎症

症(えんしょう、Inflammation)とは、生体の恒常性を構成する解剖生理学的反応の一つであり、非特異的防御機構の一員である。炎症は組織損傷などの異常が生体に生じた際、当該組織と生体全体の相互応答により生じる。.

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白板症

白板症(はくばんしょう、leukoplakia)とは、肉眼的に粘膜が白色を呈することを示す臨床的用語である。主に口腔外科学領域で、ときに婦人科学領域(外陰部)などで用いられる。 病理組織学的には、単にの角化異常の一つである角化亢進を起こした状態であるというに過ぎない。基底細胞の増殖、分化が関係し基底細胞の重層化、棘細胞の肥厚など角化過程の異常を起こしている。 多くの場合、表層の細胞はあたかも皮膚の上皮=表皮のように、高密度のケラチンが細胞内に蓄積し細胞核が消失する完全な角化=正角化する形での角化亢進、すなわち過正角化症を示す。しかし、粘膜の重層扁平上皮の性質を保ったままの、細胞核を失わない不完全な角化=錯角化をしながら、量的には角化亢進している状態、すなわち過錯角化症であることもある。 同時に、上皮下結合組織には炎症性細胞浸潤を認めることが多い。 これらの変化は、単なる感染や自咬その他の外的刺激に対する、可逆的な反応性変化であることもあり、また不可逆的変化を起こしてはいても「皮膚型の上皮への化生」に相当する、良性の変化にとどまることも多い。その場合は、個々の細胞の形態の異常=細胞異型や、細胞が層構造を逸脱した配列を示したり分化勾配を喪失したりといった極性の乱れを起こすこと=構造異型は生じていない。しかし、これらの異型を伴っている場合は、異形成や上皮内癌の結果として角化亢進が起こり、臨床的に「白板症」として捉えられたことになる。 良性の角化亢進は異形成や上皮内癌に必須の前駆症状という訳ではないが、良性の「白板症」に隠れている異形成や上皮内癌をスクリーニングするため、臨床的には白板症を「前がん病変」として扱う。.

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類皮嚢胞

組織像 類皮嚢胞(るいひのうほう、dermoid cyst)とは、嚢胞壁が皮膚様の組織からなるもので、胎生期外胚葉組織が陥入して発生すると考えられるものと、(生殖腺以外から発症した場合は胚細胞=原始生殖細胞の迷入によって起こる)成熟嚢胞性奇形腫のうちで皮膚様の組織のみからなるものとがある。 組織学的には、表皮様の角化重層扁平上皮によって裏装された嚢胞であり、嚢胞壁に皮膚付属器(脂腺、汗腺、毛包など)を有するものが狭義の類皮嚢胞である。 嚢胞壁に皮膚付属器がないものを類表皮嚢胞といい、こちらはむしろ成熟した上皮組織からの化生により生ずるものが多い。皮膚に好発する(多くは毛包の毛漏斗由来。毛漏斗嚢胞とも呼ばれる)。 いずれも身体各所に発生し口腔領域の発生頻度は低い。顎骨内に生じる類表皮嚢胞は角化嚢胞性歯原性腫瘍、歯肉・歯槽粘膜に生じる場合は歯肉嚢胞として扱われる。.

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類表皮嚢胞

類表皮嚢胞(るいひょうひのうほう、epidermoid cyst)とは、嚢胞壁が皮膚様の組織からなる病変。口腔内の嚢胞としては、粘液瘤の次に多い。 組織学的には、表皮様の角化重層扁平上皮によって裏装された嚢胞であり、嚢胞壁に皮膚付属器(脂腺、汗腺、毛包など)を有するものを類皮嚢胞、ないものを類表皮嚢胞という。 発生としては、第一咽頭嚢などの外胚葉の迷入説、鰓弓間癒合時の外胚葉の迷入説、後天的に外傷等での表皮や皮膚の迷入説など諸説ある。.

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解剖学

Mondino dei Liuzzi, ''Anathomia'', 1541 解剖学(かいぼうがく、)とは、広い意味で生物体の正常な形態と構造とを研究する分野である。形態学の一つ。.

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角化嚢胞性歯原性腫瘍

角化嚢胞性歯原性腫瘍(かくかのうほうせいしげんせいしゅよう、Keratocystic odontogenic tumor;KCOT)は、歯原性腫瘍の一種で、良性腫瘍である。多発する場合は基底細胞母斑症候群の1症状としての発生が多い。 歯原性角化嚢胞(しげんせいかっかのうほう、odontogenic keratocyst;OKC)として嚢胞に分類されていたが、浸潤性や再発率の高さ、増殖活性の高さから2005年のWHO分類により腫瘍として取り扱うようになった。臨床所見はエナメル上皮腫と共通することが多いが、歯根吸収は稀である。.

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高悪性度粘表皮癌

悪性度(型)粘表皮癌(こうあくせいどがたねんひょうひがん)とは、浸潤増殖が早く早期より疼痛、神経麻痺、リンパ節転移を起こすことが多い粘表皮癌の一つである。 被膜は不完全で、細胞の異型性が強く主に分化に乏しい扁平上皮細胞と中間細胞からなり、腺腔構造と粘液産生細胞が乏しいのが特徴である。稀に、グリコーゲンの蓄積によって腫瘍細胞が明細胞化する。再発しやすく、しばしば肺や骨に転移する。.

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腫瘍

腫瘍(しゅよう、Tumor)とは、組織、細胞が生体内の制御に反して自律的に過剰に増殖することによってできる組織塊のこと。腫瘍ができたことにより、身体に影響を及ぼすことがある。 病理学的には、新生物(しんせいぶつ、Neoplasm)と同義である。なお、Neoplasmはギリシャ語のNeoplasia(新形成)からできた単語である。.

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腺リンパ腫

腺リンパ腫 (adenolymphoma) とは、唾液腺腫瘍の2-15%を占める、比較的稀な良性上皮性腫瘍の組織型である(紛らわしい名称であるが、リンパ球は反応性に集簇しているだけであって新生物ではない)。最近は誤解を避けるために、この疾患の発表者Aldred S. Warthinの名を採ってWarthin腫、ワルチン腫瘍 (Warthin's tumor) と呼ぶことが多い(ただしWarthinの原語発音は「ウォーシン」に近い)。しかし、WHO分類での名称は依然として"adenolymphoma"である。 大唾液腺、特に耳下腺(下顎角に近い尾部)に好発し、40歳以上の男性に多い。また、圧倒的に喫煙者に多く見られる。多発例あるいは悪化した報告はあるが、再発は少ない。また、発育は極めて緩慢で、無痛性の境界明瞭な腫瘤としてみられ、周囲組織との癒着はない。一般に菲薄な線維性被膜を有するが、被膜を欠くことがある。治療は外科的摘出であり、予後は良好である。 かつては歯科口腔外科で歯科医師による手術が行われることもあったが、現在は耳鼻咽喉科の医師が執刀することがほとんどである。 組織学的には、腺腔形成を示す好酸性顆粒状細胞質の目立つ上皮細胞とリンパ組織からなる。上皮細胞は2層配列で、内腔側に偏在する濃縮核が目立つ内層の高円柱細胞と、立方形あるいは多角形の外側の細胞からなる。リンパ組織は散在性に胚中心を伴い異型のないリンパ球の密な増生からなる。その他壊死した細胞もよく見られる。拡張した嚢胞状腔では、上皮細胞が腔内に乳頭状に増殖している。嚢胞内容物は分泌物や脱落して変性した好酸性細胞、顆粒状壊死物質であり、腫瘍実質は上皮のみである。 唾液腺シンチグラムで著明な集積を認める。.

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腺腫様歯原性腫瘍

腺腫様歯原性腫瘍(せんしゅようしげんせいしゅよう、Adenomatoid odontogenic tumor)は、歯原性腫瘍の一種で、良性腫瘍である。エナメル器や歯堤由来で、歯原性上皮による腺管状構造の形成と結合組織に様々な程度の誘導性変化を生じる充実性増殖である。.

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腺様嚢胞癌

顎下腺に生じたものの組織像 腺様嚢胞癌(せんようのうほうがん、adenoid cystic carcinoma、ACC)とは、悪性腫瘍の一つ。 涙腺・唾液腺・乳腺など、筋上皮細胞という構造をもち分泌物を能動的に搾り出す機能のある外分泌腺より生ずる。なお、きわめてまれには子宮など正常なら筋上皮細胞を持たないはずの器官に生ずることがあり、化生した細胞あるいは多能性の上皮性幹細胞由来と考えられている。 唾液腺腫瘍では、頻度が高く、細胞異型は高くないが浸潤傾向が強く転移率高い。再発を繰り返し、最終的には予後不良となる場合もある。篩状構造が特徴的であるが、その他に充実性あるいは腺管構造が優位な例も多く見られる。 神経症状が出ることが多く、顔面神経麻痺を伴うこともある。肺、骨、皮膚への血行性転移も報告されている。 50歳前後の女性に好発する。 再発率高く増殖は比較的遅いが、予後は不良で特に顎下腺、舌下腺では不良である。神経周囲への浸潤もあることから切除に際しては十分な安全域確保が必要である。 組織学的には、導管上皮様細胞と腫瘍性筋上皮細胞が大小の充実性胞巣を形成して増殖・浸潤している。胞巣内に大小の腔がみられる篩状の胞巣(スイスチーズ様とも表現される)も特徴的な像として観察される。これらには導管上皮様細胞で裏装された真の腺腔と腫瘍性筋上皮細胞の基底面で囲まれた偽嚢胞が区別される。また、神経線維束を囲むように浸潤する像も見られる。篩状構造を有する唾液腺腫瘍は多く、篩状構造が一部に見られるからといって安易に診断すべきではないことが注意される。.

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良性セメント芽細胞腫

良性セメント芽細胞腫(りょうせいセメントがさいぼうしゅ)とは、歯根と連続したセメント質の形成を主体とした腫瘍でセメント芽細胞に由来し、セメント質様硬組織の腫瘍性増殖を特徴とする良性腫瘍のことである。 10-20歳、女性にやや多く、好発部位は下顎臼歯部、特に大臼歯部に多い。 エックス線像では、歯根と連続した類球形の不透過像が見られ病巣は境界明瞭で周囲に帯状のX線透過像を伴う。 組織学的には、歯根に連続する密な梁状の硬組織(セメント質)の増殖が認められ、歯根は部分的に吸収されている。この硬組織は封入細胞に乏しく、不規則な好塩基性の改造線を有する。形成された硬組織間は線維性結合組織からなり、セメント芽細胞や多核の破セメント細胞に富む。硬組織と周囲の骨質は線維性組織で隔てられている。 悪性型がない事から2005年のWHOの分類では、「良性」をはずして「セメント芽細胞腫」としている。.

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英語

アメリカ英語とイギリス英語は特徴がある 英語(えいご、)は、イ・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属し、イギリス・イングランド地方を発祥とする言語である。.

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正中菱形舌炎

正中菱形舌炎(せいちゅうりょうけいぜつえん、Median rhomboid glossitis)は、舌の病気の一つ。舌背部正中後方1/3の部位に菱形、楕円形の乳頭のない赤い平滑な部分が存在する状態。正中菱形舌炎という名称であるが、真の炎症ではなく「非炎症性の病変」である高橋ら。二次的に炎症が見られる場合もあるが、自覚症状は乏しく歯科医院に受診した際に発見されることが多い。二次的な炎症等がなければ、治療の必要性はない。.

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歯(は、tooth)は、口腔内にある咀嚼するための一番目の器官。人体でもっとも硬く、遺体ではその治療状況によって人物の特定の重要な手掛かりとなる。人工歯と区別する意味で天然歯と言うこともある。多くの種類の構造を持ち、それぞれが異なる目的を果たす。歯学では、過去には歯牙(しが)と言ったが、現在は使わない傾向にある。 また、それに似たものを歯ということがある。例えば歯車、鋸歯など。 歯の部位を示すために、歯の内側を舌側、口蓋側、外側を唇側、頬側、正中に近い方を近心、反対側を遠心、上端下顎の歯の場合。上顎の歯の場合は下端。を切縁、咬合面という。 多くの高等動物が持つ。人間は乳歯と永久歯の二組を持つが(二生歯性)、ネズミ目のように一組の歯が伸び続ける動物もいれば(一生歯性)、サメのように、二週間に一組ずつ新しい歯が作られていく動物もいる(多生歯性)。化石化した哺乳類においてもっとも特徴的な部位であり、古生物学者達は化石の種類や関係を鑑別するのにしばしば歯を使う。 歯は摂食の際の重要な構造であり、その形は餌のタイプと強く結びついている。.

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歯原性粘液腫

歯原性粘液腫(しげんせいねんえきしゅ)とは、歯原性間葉組織に由来する粘液腫様組織からなる腫瘍で顎骨内部に生じるものである。 局所的侵襲性に、骨梁間に侵入増殖する傾向を示し、完全に除去することが困難で再発は稀ではない。 顎骨の粘液腫は、歯原性上皮を含むことがあることからほとんどが歯原性起源のもと推測される。 10-50代に発生し、わずかに女性好発する傾向にあり、下顎臼歯部に起こりやすい。 エックス線像では、細かい樹枝状の不透過像を呈する。 組織学的には、主に細長い突起を有する星状及び紡錘形の濃縮した核を有する細胞が粘液性基質中に存在し、コラーゲン線維は乏しい。また、歯原性上皮島が散見されることがある。骨質は吸収され、骨皮質が部分的に消失することがある。.

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歯学

歯学(しがく、dentistry)は、口腔顎顔面領域に関する外傷や疾患の性状、原因についての知識を蓄積、その予防、診断、治療の方法を開発する学問である。歯科学・歯科医学(しかがく・しかいがく、dental medicine)とも呼ばれる。 日本においては、明治時代に医学より独立しているが、それまでは口中科として医学の一分科であった。口腔科医師として口腔医学(こうくういがく、oral medicine)や医学(口腔科学・こうくうかがく)に包括されている国も中国・台湾や欧米諸国など存在する。.

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歯学部

歯学部(しがくぶ)とは、歯学を研究・教育する大学の学部のことである。.

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歯科医師

歯科医師(しかいし)は、歯学に基づいて傷病の予防、診断および治療、そして公衆衛生の普及を責務とする医療従事者である。.

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歯牙腫

歯牙腫(しがしゅ)とは、歯の硬組織を主体とする歯原性腫瘍の一種。エナメル上皮腫と共に歯原性腫瘍の代表格である。 形成された硬組織の配列状態により複雑性と集合性に分けられ、後者が多いといわれるが両者の移行性もあり。両者とも本当の腫瘍ではなく組織奇形(過誤腫)に類似する病変である。.

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毛舌

毛舌(もうぜつ)とは、一般的に真菌感染を多く含み、細菌層の変化とそれによる色素沈着が伴って発症すると考えられる。 組織学的には、舌の糸状乳頭は強く角化し、その角化層に表面や内部に多くの細菌塊が見られる。基底細胞の増殖傾向はない。上皮下組織には、軽度炎症性細胞浸潤が見られる。沈着する色により 白毛舌 、黒毛舌と呼ばれる。黒毛舌は抗生物質の使用などによる菌交代減少の結果起こることが多い。.

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溝状舌

溝状舌(こうじょうぜつ、Fissured Tongue)は、舌背の表面に多数の溝がみられる状態。.

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日本病理学会

一般社団法人日本病理学会(にほんびょうりがっかい、)は、東京都文京区本郷2-40-9-4Fに事務局を置く日本の医学系学会である。 日本病理学会の活動の基本は、病理学の研究とそれにもとづいた医療における実践の振興・普及をはかることにある。同時に、その活動には学問の発展と人類の福祉に貢献するという願いがこめられている。具体的には学術団体として種々の活動をしている。 毎年、春には「日本病理学会総会」、秋には「日本病理学会秋期特別総会」と称して、それぞれ3日間、2日間にわたり、会員の研究発表と討論の場が設けられる。日頃の研究・病理診断業務・医学、歯学教育などを通じた発表がなされる他、有識者による講演やシンポジウム・ワークショップも行われる。病理医・病理学者むけの生涯教育のプログラムも年々充実度を増す。公開講座などの一般の方むけの啓発プログラムも用意されている。この講座は入場料は無料で、一般人でも参加できる。.

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日本臨床口腔病理学会

特定非営利活動法人日本臨床口腔病理学会(にほんりんしょうこうくうびょうりがっかい、The Japanese Society for Oral Pathology;JOPAT)とは、口腔病理学を中心とした学問を取り扱う専門学術団体の一つである。日本歯科医学会の専門分科会。.

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悪性エナメル上皮腫

悪性エナメル上皮腫(あくせいエナメルじょうひしゅ)とは、既存のエナメル上皮腫が再発を繰り返し長時間を経て悪性転化を来たした物を指す。生物学的に悪性だけであり、通常のエナメル上皮腫が頭蓋底に浸潤して致死的経過経ても悪性エナメル上皮腫と言わない。 好発部位は、後部下顎である。 一般に局所破壊性の増殖が著しく、顎骨周囲の軟組織への浸潤増殖を示す。また、肺や頸部リンパ節に転移する。 組織学的には、エナメル上皮腫の特徴はあるが細胞の多型性、異型性、核分裂など様々な程度の悪性像が見られる。 なお、2005年のWHO分類によって、悪性エナメル上皮腫は歯原性癌腫の項目に含まれるようになり、以下の4つに分類が変更になった。.

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扁平上皮癌

組織像 扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん、squamous cell carcinoma)とは、上皮性の悪性腫瘍のひとつである。皮膚に生じたものは有棘細胞癌と呼ばれる。 扁平上皮癌の発生は、あるいは扁平上皮化生した上皮の基底細胞から始まる。この基底細胞が悪性化し、異型性、多形成を増し、上皮下結合組織中で増殖する。 増殖は、胞巣構造を呈し、胞巣中心部は角質の形成を認める。これを癌真珠という。また、口腔・舌・咽頭・食道・声帯・気管・気管支・喉頭・肛門・女性の外陰部・膣・子宮頚部・子宮膣部などの重層扁平上皮に覆われた粘膜、および皮膚に、不規則なびらん(ビラン)あるいは潰瘍を種々の程度で認め、潰瘍周囲組織には硬結を認める。 組織学的には、癌細胞の角質形成程度により、角質形成が多い場合を高分化型扁平上皮癌、角質形成がない場合を低分化型扁平上皮癌という。高分化型扁平上皮癌は、細胞は角化性重層扁平上皮の性状をよく示し、実質胞巣の中央部に同じ円層状の癌真珠の形成が明らかである。低分化型扁平上皮癌は、異型性の強い紡錘形および多角形の細胞の増殖からなり棘細胞や角化細胞の性状を示すものは乏しい。.

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扁平苔癬

組織像 扁平苔癬(へんぺいたいせん、lichen planus)とは、皮膚や口腔粘膜に生じる疾患の一つ。角化亢進(錯角化、正角化)が見られ、棘細胞層の肥厚を伴う炎症性の角化病変である。苔癬とは一定範囲内での丘疹の集簇を意味する。湿疹に苔癬化という言葉があるが苔癬となるという意味ではなく、慢性炎症の結果、表皮が肥厚することであり、苔癬化は苔癬とは全く関係がない。.

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