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五段櫂船

索引 五段櫂船

五段櫂船(quinqueremis; πεντήρης, pentērēs)は、古代のガレー船の一種で、カルタゴ海軍とローマ海軍で広く使われた。実際に櫂が五段になっている訳ではなく、3本の櫂を5人(上段2人、中段2人、下段1人)で漕ぐ形になる。.

22 関係: 三段櫂船ポリュビオス僭主ローマ海軍ティトゥス・リウィウスディオニュシオス1世アテナイエクノモス岬の戦いカルタゴガレー船シラクサシケリアのディオドロスサイダ共和政ローマ第一次ポエニ戦争紀元前324年紀元前351年紀元前367年紀元前399年紀元前432年軍団兵旗艦

三段櫂船

三段櫂船(さんだんかいせん)は、紀元前5世紀頃から地中海で使用された軍船(ガレー船)である。三橈漕船(さんどうそうせん)ともいう。フェニキア人の国家や古代ギリシアで用いられた。三段櫂船に限らずこの種の軍船は外洋の航行には適さず乗員の寝場所もないため、一般に沿岸を航行し、夜間は海浜に引き揚げて乗員は陸上で炊事をし休息した。 古代ギリシアの三段櫂船 その名称の通り、櫂の漕ぎ手60~170名を上下3段に配置して高い速力を得た(アテナイのそれの船員は漕手170人、補欠漕手・水夫・戦闘員30人の200人、攻撃時の最高速力およそ10ノット)。帆を備え、風力でも移動できるが地中海では風はあてに出来なかった。この種の軍船は船底最前部に青銅で補強した衝角(ram)という突起物を備え、敵船に衝突して船腹に穴を穿って浸水させ、行動不能とすることを目的とした。 アテナイでは漕手は自ら武具を調達できないテテス(無産階級の市民)で構成されていたが、その数は2万程度だったので、のちにはテテスだけでは足りずメトイコイ(在留外国人)が大半を占めるようになった。トゥキディデスの『戦史』によると、ペロポネソス戦争中にスパルタ側についたケルキューラ (現在のコルフ) は貿易によって富裕を誇っており、軍船の漕手はほとんど奴隷でまかなっていたとされる。 船体衝突により打撃を与える戦法は、ペルシャ戦争で威力を発揮した。三段櫂船の他に補助的な軍船として五十櫂船があった。高木の少ないギリシアでは櫂の材料にする真っ直ぐな木材が入手しにくく、テッサリアなどからの輸入に頼っていたので、海戦に勝った場合戦場に漂う敵味方の櫂などの船材を確保することも重要だった。 艦隊の戦法としては、敵艦隊を左右から包囲して混乱させつつ周囲から衝角攻撃を加えるペリプルスや、敵艦の隊列の間を突っ切り、櫂の列を破壊して機動力を奪ってから衝角攻撃を行うディエクブルスなどがあった。.

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ポリュビオス

ポリュビオス(Πολύβιος, Polybius, 紀元前204年? - 紀元前125年?)は、古代ギリシアのメガロポリス生まれの歴史家である。第三次マケドニア戦争のピュドナの戦いの後、人質としてローマに送られ、スキピオ・アエミリアヌスの庇護を受けた。 著書『歴史』はローマの歴史を中心に第一次ポエニ戦争から紀元前146年までを取り扱い、ポエニ戦争など当時の状況についての第一級の史料である。またその中で述べられた政体循環論もよく知られる。.

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僭主

僭主(せんしゅ、τυραννος (tyrannos); tyrant)とは、本来の皇統、王統の血筋によらず、実力により君主の座を簒奪し、身分を超えて君主となる者。僭帝、僭王とも。僭主による政治を僭主政治という。.

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ローマ海軍

ーマ海軍(ローマかいぐん)は、古代ローマの海軍。ラテン語で海軍あるいは艦隊をさす単語として「クラッシス」(Classis)がある。.

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ティトゥス・リウィウス

ティトゥス・リウィウス(Titus Livius, 紀元前59年頃 - 17年)は、共和政末期、帝政初期の古代ローマの歴史家。単にリウィウスと呼ばれることが多い。アウグストゥスの庇護の下に『ローマ建国史』を著した。.

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ディオニュシオス1世

ディオニュシオス1世あるいは大ディオニュシオス(Διονύσιος ο Πρεσβύτερος、紀元前432年ころ - 紀元前367年)は、現在のイタリア南部シチリア島にあった都市シュラクサイ(現在のシラクサ)を支配した、ギリシア人の僭主。ディオニュシオス1世はシチリア島内やイタリア半島南部の数都市を征服し、カルタゴの勢力がシチリア島へ及ぶことに抵抗して、シュラクサイを古代ギリシアの西方植民都市の中でも最も有力なものに成長させた。古代の人々の間で、ディオニュシオス1世は、残虐で猜疑心が強く、執念深い、最悪の暴君のひとりと見なされていた。.

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アテナイ

アクロポリス、間にアレオパゴス、西にプニュクスがある。 アテナイと外港ペイライエウス アテナイ(: Ἀθῆναι, Athēnai)は、ギリシャ共和国の首都アテネの古名。中心部にパルテノン神殿がそびえるイオニア人の古代ギリシアの都市国家。名はギリシア神話の女神アテーナーに由来する。アッティカ半島の西サロニコス湾に面し外港ペイライエウスを有していた。.

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エクノモス岬の戦い

ノモス岬の戦い(エクノモスみさきのたたかい、英:Battle of Cape Ecnomus)は紀元前256年にシチリアのエクノモス岬周辺海域(今日のリカータ近海)にて、共和政ローマとカルタゴとの間で行われた、第一次ポエニ戦争での海戦である。両軍それぞれ300隻を超える船団が参加し、各船には約100人の漕手と約150人の戦闘要員が乗船していた。動員人数で、古代地中海世界において最大規模の海戦である。.

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カルタゴ

ルタゴ(Carthāgō または Karthāgō カルターゴー、قرطاج Qarṭāj、Carthage)は、現在のチュニジア共和国の首都チュニスに程近い湖であるチュニス湖東岸にあった古代都市国家。地中海貿易で栄え、現在は歴史的な遺跡のある観光地となっているほか、行政上はチュニス県カルタゴ市として首都圏の一部を成す。 「カルタゴ」の名は、フェニキア語のカルト・ハダシュト(Kart Hadasht=「新しい町」)に由来するとされる。.

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ガレー船

レー船(ガレーせん、, )は、主として人力で櫂(かい、オール)を漕いで進む軍艦。古代に出現し、地形が複雑で風向きの安定しない地中海やバルト海では19世紀初頭まで使用された。正確にはガレーであり、この語だけで船であることも意味しているが、この語が一般的でない日本では「船」を付して呼ばれることが多い。.

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シラクサ

ラクサ(Siracusa)は、イタリア共和国のシチリア島南東部に位置する都市で、その周辺地域を含む人口約12万人の基礎自治体(コムーネ)。シラクサ県の県都である。標準イタリア語の発音に近い表記は「シラクーザ」。 古代ギリシャの植民都市シュラクサイに起源を持つ都市で、歴史的な遺跡など、多くの観光スポットがある。2005年には市内および周辺の歴史的建造物や遺跡が「シラクサとパンターリカの岩壁墓地遺跡」の名で世界遺産に登録もされている。.

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シケリアのディオドロス

リアのディオドロス (Διόδωρος Σικελιώτης, Diodooros Sikheliootees, ディオドロス・シケリオテス, ラテン語名 Diodorus Siculus, ディオドルス・シクルス, 紀元前1世紀)は、シケリア(シチリア)島で生まれた古代ギリシアの歴史家である。.

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サイダ

イダ、サイダー(Saida)=シドン(Sidon)は、レバノン第3の都市で、南レバノン県の県都である。シドンはアラビア語で「漁場」「漁師」を意味する。ギリシャ人は「花に富む街」と呼んだ。 レバノン内戦時には、首都ベイルート同様、イスラエル軍による攻撃にさらされて、市街は荒廃した。内戦終結後は、急速に復興して、ベイルート、トリポリと共に国立サイダ競技場を会場に2000年のアジアカップを開催し、日本にもその名を広めた。首相を務めたラフィーク・ハリーリーの生地。 古くはフェニキアの主要都市国家シドンとして繁栄しており、遺跡も発掘されている。紀元前5世紀にフェニキア人が建てたエシュムーン神殿遺跡がある。この遺跡の帯状彫刻には、酔った男達の姿、薄着をまとった神々の様子が生き生きと描かれており、フェニキア時代の人々の生活を知ることができる。アレクサンドロス大王の石棺や他の王の石棺にある彫刻は、いずれもシドンで発見されたものである。。.

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共和政ローマ

共和政ローマ(きょうわせいローマ)は、紀元前509年の王政打倒から、紀元前27年の帝政の開始までの期間の古代ローマを指す。 この時期のローマは、イタリア中部の都市国家から、地中海世界の全域を支配する巨大国家にまで飛躍的に成長した。帝政成立以後ではなく地中海にまたがる領域国家へと発展して以降を「ローマ帝国」と呼ぶ場合もある。また、1798年に樹立されたローマ共和国 (18世紀)、1849年に樹立されたローマ共和国 (19世紀)と区別するために「古代ローマ共和国」と呼ばれることもある。.

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第一次ポエニ戦争

一次ポエニ戦争(だいいちじポエニせんそう、Primum Bellum Punicum, 紀元前264年 - 紀元前241年)は、カルタゴと共和政ローマの間で戦われた三度にわたるポエニ戦争の初めのものである。 この戦争で二つの勢力は、地中海のシチリアとその周辺海域の覇権をめぐって、23年間にわたって争った。 カルタゴは、アフリカ大陸の現チュニジアの場所に位置し、戦闘が始まった頃は地中海を支配する大国だった。戦争の結果、ローマ軍が勝利し、ローマはカルタゴに厳しい講和条項と多額の賠償金を課した。第一次ポエニ戦争を出発点として、ローマは60年間にわたって勢力を拡大し、地中海海域のほぼ全てを支配するに至る。ローマ軍の勝利は、古代地中海の文明がアフリカに依存する時代から、ヨーロッパ社会に委ねられる時代に変わる転換点となった。 日本語でのポエニに当たるローマ側の Punici とは、カルタゴを建設したフェニキア人を意味する Phoenici(ポエニキ)から派生した語である。.

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紀元前324年

紀元前324年は、ローマ暦の年である。当時は、「クルソールによるド独裁の年」として知られていた(もしくは、それほど使われてはいないが、ローマ建国紀元430年)。紀年法として西暦(キリスト紀元)がヨーロッパで広く普及した中世時代初期以降、この年は紀元前324年と表記されるのが一般的となった。.

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紀元前351年

紀元前351年は、ローマ暦の年である。当時は、「ペティクスとクリスピヌスが共和政ローマ執政官に就任した年」として知られていた(もしくは、それほど使われてはいないが、ローマ建国紀元403年)。紀年法として西暦(キリスト紀元)がヨーロッパで広く普及した中世時代初期以降、この年は紀元前351年と表記されるのが一般的となった。.

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紀元前367年

紀元前367年は、ローマ暦の年である。当時は、「コルネリウス、プラエテクスタトゥス、ストルクトゥス、カピトリヌス、クラッスス、キクリヌスが護民官に就任した年」として知られていた(もしくは、それほど使われてはいないが、ローマ建国紀元387年)。紀年法として西暦(キリスト紀元)がヨーロッパで広く普及した中世時代初期以降、この年は紀元前367年と表記されるのが一般的となった。.

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紀元前399年

紀元前399年は、ローマ暦の年である。当時は、「アウグリヌス、ロングス、プリスクス、ルフスとフィロが護民官に就任した年」として知られていた(もしくは、それほど使われてはいないが、ローマ建国紀元355年)。紀年法として西暦(キリスト紀元)がヨーロッパで広く普及した中世時代初期以降、この年は紀元前399年と表記されるのが一般的となった。.

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紀元前432年

紀元前432年は、ローマ暦の年である。当時は、「マメルクス、アルビヌス、メドゥリヌスが護民官に就任した年」として知られていた(もしくは、それほど使われてはいないが、ローマ建国紀元322年)。紀年法として西暦(キリスト紀元)がヨーロッパで広く普及した中世時代初期以降、この年は紀元前432年と表記されるのが一般的となった。.

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軍団兵

軍団兵(古典ラテン語:Legionarius, レギオーナーリウス)は、ローマ軍団を構成する兵士。共和政ローマ中期までローマ市民は軍団兵としての義務があり、25年間、45歳までの兵役が課せられた。退役までの5年間はベテラン軍団兵として、従事する内容を軽いものなどにしてもらい、優遇をされた。編成においては彼らはトリアリイ(Triarii)(後詰の予備部隊)に組み込まれ、余程の劣勢でなければ実際に白兵戦に参加することはなかった。兵の資格としてローマ市民権を保持する市民でなければならず、これは帝政ローマになっても変わらなかった。.

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旗艦

旗艦(きかん, flagship; フラグシップ)とは、司令官(司令・司令長官などを含む)やその幕僚が座乗し、指令・命令を発する艦を指す海軍用語「歴代旗艦物語」勝山拓 世界の艦船2011年11月号 P92-97 株式会社海人社。海上自衛隊では「はたぶね」とも読む。.

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