4 関係: プロセス指向心理学、パラダイム、アーノルド・ミンデル、深層民主主義。
プロセス指向心理学
プロセス指向心理学(プロセスしこうしんりがく)は、アメリカのユング派心理学者アーノルド・ミンデルが中心となって創始、発展させてきた、心理療法、自己成長、関係性への取り組み、社会運動等に、統一的に活用できる体系。米国では主に「プロセスワーク」の名前で呼ばれているが、ヨーロッパ、日本を含むアジアでは「プロセス指向心理学」の名前もよく使われている。 当初ユング派心理療法家であったアーノルド・ミンデルは、人間の背後に「ドリーミング」と呼ばれる広大な無意識体が存在し、その働きかけが「ドリームボディ」となり、身体に夢や病気を引き起こすと考えた。プロセス指向心理学の仕事とは、このドリームボディに付き添い、それが治療的なプロセスを展開するのをサポートすることである。既存の多くの心理学体系のように、病をただ治療すべき対象と見なすのではなく、「病や夢はそれ自身に目的を持つ」ものとして目的論立場に立って扱うのである。(→#ドリームボディワーク)プロセス指向心理学は、ユング心理学の夢の概念を身体性へも拡張したものと言える。 この「状況を観察しながらプロセスに従う」という方法は非常に高い普遍性を持っていることが経験的に確信されるにつれ、幅広い応用が展開されることになった。一見、外界とのコミュニケーションが不可能であるような昏睡状態の患者とのワーク(→#コーマワーク)、紛争対立する集団へのワーク(→#ワールドワーク)などである。サトル・ボディの概念なども深化させるにともなって従来の心理療法の枠組みを踏み越え技法を展開することとなった。プロセス指向心理学はより広範な範囲での実践を行うため独立して打ち立てた理論・実践の体系である。 プロセス指向心理学はネオ・シャーマニズム、老荘思想の「道」の概念、量子物理学、マハトマ・ガンディーやキング牧師などに多くの影響を受けている。.
新しい!!: ワールドワークとプロセス指向心理学 · 続きを見る »
パラダイム
パラダイム (paradigm) とは、科学史家・科学哲学者のトーマス・クーンによって提唱された、科学史及び科学哲学上の概念。一般には「模範」「範」を意味する語だが、1962年に刊行されたクーンの『科学革命の構造(The structure of scientific revolutions)』で科学史の特別な用語として用いられたことで有名になった。しかし、同時に多くの誤解釈や誤解に基づく非難に直面したこと、また、概念の曖昧さなどの問題があったために、8年後の1970年に公刊された改訂版では撤回が宣言され、別の用語で問題意識を再定式化することが目指された。 本記事では、撤回の宣言を踏まえつつも、クーン本来の問題関心を明らかにするため、再定式化に用いられた専門図式(disciplinary matrix)の概念も含めて記述する。.
新しい!!: ワールドワークとパラダイム · 続きを見る »
アーノルド・ミンデル
アーノルド・ミンデル(Arnold Mindell、1940年 - )は、プロセス指向心理学、プロセスワークの主な創始者の一人。.
新しい!!: ワールドワークとアーノルド・ミンデル · 続きを見る »
深層民主主義
深層民主主義(しんそうみんしゅしゅぎ、(ディープデモクラシー))とは、意思決定の為の、心理-社会-政治的パラダイムと方法論である。深層民主主義という用語は、文献上ではアーノルド・ミンデル Leader as Martial Artist(Mindell, 1992)で最初に見られる。 深層民主主義が深く表出するときは、他の個人や組織に対する開かれた態度としてだけでなく、わだかまりのある状況や、通常の公共の場でのやり取りでは尊重されにくい、感情や個人的な体験を十分に大切するという形でも、実現される。(Mindell, 1992).
新しい!!: ワールドワークと深層民主主義 · 続きを見る »