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メタノコックス綱

索引 メタノコックス綱

メタノコックス綱(Methanococci)は主に海洋に分布するメタン生成古細菌の1綱である。 グラム陰性で運動性を持つ球菌であり、水素と二酸化炭素、またはギ酸を資化して増殖する。細胞表面は単純タンパク質性の薄い細胞壁(S層)に包まれているが、機械的強度が弱く純水や界面活性剤に接触すると容易に溶菌する。メタノコックス科は常温性(または弱い好熱性)で海洋沈殿物などの広い嫌気条件、メタノカルドコックス科は超好熱性で深海の熱水噴出孔などに生息する。GC含量が低く(一般に40%以下)、これにより同じグラム陰性のメタン菌メタノミクロビウム綱との区別が可能である。 メタノコックス綱の仲間では''Methanocaldococcus jannaschii''が最も研究が進んでおり、古細菌として初めて全ゲノムの配列が解読された。古細菌はDNA複製、転写、翻訳などに真核生物に似たところがあると言われていたが、これによりゲノムレベルで類似していることが実証された。至適条件での世代時間が26分とメタン菌の仲間では2番目に速いため、この他様々な研究に使用されている。 メタノコックス綱はユリアーキオータ門の綱の1つで、系統解析からはメタノバクテリウム綱やメタノピュルス綱に近縁なことが示されている。下位分類はメタノコックス目以下1目2科4属が設定されている。.

31 関係: 古細菌属 (分類学)二酸化炭素メタノミクロビウム綱メタノバクテリウム綱メタノピュルス・カンドレリメタノカルドコックス・ヤンナスキイメタノサルキナ属メタン菌ユリアーキオータ門ギ酸グラム陽性菌ゲノムタンパク質球菌細胞壁細胞分裂純水綱 (分類学)翻訳 (生物学)真核生物熱水噴出孔界面活性剤DNA複製転写 (生物学)S層水素深海溶菌1936年

古細菌

古細菌(こさいきん、アーキア、ラテン語:archaea/アルカエア、単数形:archaeum, archaeon)は、生物の分類の一つで、''sn''-グリセロール1-リン酸のイソプレノイドエーテル(他生物はsn-グリセロール3-リン酸の脂肪酸エステル)より構成される細胞膜に特徴付けられる生物群、またはそこに含まれる生物のことである。古"細菌"と名付けられてはいるが、細菌(バクテリア。本記事では明確化のため真正細菌と称する)とは異なる系統に属している。このため、始原菌(しげんきん)や後生細菌(こうせいさいきん)という呼称が提案されたが、現在では細菌や菌などの意味を含まない を音写してアーキアと呼ぶことが多くなっている。 形態はほとんど細菌と同一、細菌の一系統と考えられていた時期もある。しかしrRNAから得られる進化的な近縁性は細菌と真核生物の間ほども離れており、現在の生物分類上では独立したドメインまたは界が与えられることが多い。一般には、メタン菌・高度好塩菌・好熱好酸菌・超好熱菌など、極限環境に生息する生物として認知されている。.

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属 (分類学)

属(ぞく、genus, pl.:genera)は、生物分類のリンネ式階級分類における基本的階級の1つ、および、その階級に属するタクソンである。属は科の下・種の上に位置する。属の下に亜属をもうけることがある。.

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二酸化炭素

二酸化炭素(にさんかたんそ、carbon dioxide)は、化学式が CO2 と表される無機化合物である。化学式から「シーオーツー」と呼ばれる事もある。 地球上で最も代表的な炭素の酸化物であり、炭素単体や有機化合物の燃焼によって容易に生じる。気体は炭酸ガス、固体はドライアイス、液体は液体二酸化炭素、水溶液は炭酸・炭酸水と呼ばれる。 多方面の産業で幅広く使われる(後述)。日本では高圧ガス保安法容器保安規則第十条により、二酸化炭素(液化炭酸ガス)の容器(ボンベ)の色は緑色と定められている。 温室効果ガスの排出量を示すための換算指標でもあり、メタンや亜酸化窒素、フロンガスなどが変換される。日本では2014年度で13.6億トンが総排出量として算出された。.

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メタノミクロビウム綱

メタノミクロビウム綱(Methanomicrobia)は古細菌ユリアーキオータ門に属すメタン菌の1綱である。 主に水田や湖沼、シロアリ、反芻動物の消化器官などに分布し、海底沈殿物や醗酵槽などにも見られる。広い物質をメタン生成の基質に使用することが可能で、通常の二酸化炭素/水素、ギ酸などの他に、メタノサルキナ目やメタノスピリルム科は酢酸を代謝できる場合が多い。この他にもC1化合物やアルコール類を代謝可能な種がいる。環境中では真正細菌が自身で分解できないこれら嫌気発酵産物の分解を担っている。ただしこれらの基質はエネルギーに乏しく、例えば酢酸の嫌気分解から得られるATPはごく僅かなので、大量に基質を消費しながら増殖速度が遅い場合が少なくない。 形態は通常の球桿菌やらせん菌、連鎖桿菌(Methanospirillum)、小荷物様群体(''Methanosarcina'')など。細胞壁は糖タンパクまたは単純タンパク質性のS層だが、連鎖桿菌はシース(タンパク質性の鞘)を持つ。小荷物様群体では群体維持にポリサッカライド(動物組織のコンドロイチンに似ているためメタノコンドロイチンと呼ばれる)を使用している。 進化的には他のメタン菌、メタノバクテリウム綱やメタノコックス綱などとは比較的離れており、高度好塩菌の姉妹群になる系統解析例が多い。古細菌には硫酸還元菌と共役し、メタン生成経路を逆行させることでメタンを嫌気的に酸化するメタン酸化古細菌の存在も予見されているが、このグループはメタノミクロビウム綱に含まれるか近縁種から進化したとみられている。 古細菌の中では好熱性は低い方で、好熱菌は醗酵槽や油田中から分離された5種のみに限られている。南極海から発見された最も低温で増殖できる古細菌Methanogenium frigidumもメタノミクロビウム綱の仲間である。.

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メタノバクテリウム綱

メタノバクテリウム綱(Methanobacteria)は古細菌ユリアーキオータ門に属す綱の1つであり、動物の消化器官、熱水泉、下水、湖沼、その他広い淡水系に分布するメタン菌である。メタノバクテリアという学名がつけられているが、これは命名上の優先権のあるMethanobacteriumのためであり、本綱は細菌(バクテリア)ではなく古細菌(アーキア)である。 多くはグラム陽性で運動性を持たない桿菌であり、水素と二酸化炭素を資化してメタンを生成することで増殖する。一部の種はギ酸、メタノール、プロパノールなども利用できる。分離源は比較的多様で、メタノバクテリウム科は脊椎動物やシロアリの消化器官、深い地下水、下水、水田、湖沼の沈殿物など。メタノテルムス科は熱水泉より分離された。メタンを生成することで嫌気条件における有機物分解の最終段階を担っている。人間の口腔や結腸から検出される腸内古細菌としてのメタン菌もその殆どがメタノバクテリウム科に属している。 細胞壁はシュードムレインと呼ばれる糖ペプチドより成るが、これはメタノバクテリウム綱と近縁のメタノピュルス綱のみの特徴であり、他の古細菌や真正細菌はこの構造を持たない。このため古細菌の中では例外的にグラム陽性に染色される。メタノピュルス綱も同様のグラム陽性桿菌であるが、メタノピュルス綱に属す生物はいずれも100を大きく超える温度で増殖が可能なのに対し、メタノバクテリウム綱は最高でもMethanothermus sociabilisの97が限界であり、生育温度で区別がつけられる。シュードムレイン自体は真正細菌の細胞壁ムレイン(ペプチドグリカン)に類似しており、ムレインと同じように機械的強度が強く細胞に浸透圧変化に対する抵抗性を持たせるが、その構造と合成系の違いによりβ-ラクタム系抗生物質やリゾチームの作用は受けない。.

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メタノピュルス・カンドレリ

メタノピュルス・カンドレリ(メタノパイラス- メタノピルス- Methanopyrus kandleri)は、深海の熱水噴出孔などに生息するグラム陽性桿菌偏性嫌気性の超好熱メタン菌(メタン生成古細菌)である。複数の培養株が知られるが、何れも100℃を大きく上回る温度での増殖が可能。このうちの一つStrain 116は、2009年現在知られている中では最も高温(122)で増殖が可能な生物であると報告されている。 Methanopyrusに属すのは、Methanopyrus kandleri 1種のみである。また、この属のみでメタノピュルス綱 (Methanopyri) を構成する。 学名の由来は、属名が「methan-um」(羅: メタン)+「ο」(希: 接続母音)+「πῦρ」(希: 炎)+「us」(羅: 男性名詞屈折語尾)。種小名は微生物学者「Otto Kandler」への献名で、そのラテン語名Kandlerusを属格としたkandleriカンドレリーが採用されている。ラテン語として語形成を行うと、Methanopyrus kandleri(古典ラテン語の音写はメタノピュルス・カンドレリー)となり、全体として「カントラーさんの、炎を好むメタン菌」といった意味を帯びる。.

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メタノカルドコックス・ヤンナスキイ

メタノカルドコックス・ヤンナスキイ(Methanocaldococcus jannaschii)は、ユリアーキオータに属す海洋性、超好熱性のメタン菌である。古細菌として全ゲノムが初めて解析された種として知られる。旧名は"Methanococcus jannaschii"。2002年に新設されたMethanocaldococcus属に移動された際、この属のタイプ種に指定された。学名の種形容語は熱水噴出孔周辺の生物の研究で知られるHolger Jannaschに献名されたものである。 1983年、ウッズホール海洋研究所によって東太平洋の水深2,600mにある熱水噴出孔から発見された。やや不規則な形をした鞭毛をもつ球菌で、若干酸性に寄せた硫黄を添加した海水中でギ酸塩または水素-二酸化炭素を基質として増殖する。増殖は1世代あたり25分であり、メタン菌としては最も早いという特徴がある。増殖温度は48-86、最適増殖温度は85の超好熱菌である。.

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メタノサルキナ属

メタノサルキナ属(Methanosarcina、メタノサルシナ)は、多様な淡水域・哺乳類の消化器官に分布するメタン生成古細菌である。水素のほか有機酸やアルコールなどもメタン生成の基質として用いることができる。メタノサルキナの発見は1930年代にまで遡り、メタン菌の中でも最も古い部類に入る。 形態は球菌が基本で、それらが多数集まったサルキナ様の群体を形成する種も多い。個々の細胞を包むS層の外側に、動物組織に存在するコンドロイチンに似たメタノコンドロイチンを持ち群体を形成する。属名はこの形態に由来しており、ラテン語でメタン+Sarcina(サルキナ、包み)を意味している。 栄養的には通性独立栄養または従属栄養的に増殖する。メタノサルキナはメタン菌の中でも特に多様な物質をメタン生成の基質に利用することが可能であり、水素-二酸化炭素系のほかに、ギ酸、酢酸、メタノール、メチルチオール、メチルアミン、一酸化炭素などを利用することができる。酢酸を基質に反芻動物の胃やメタン発酵装置でしばしば優占する。人間の大腸からも分離されている。 ゲノムサイズは記載されている古細菌の中では最大である。Methanosarcina acetivorans C2Aのゲノムサイズは575万1492bp、ORFは4540箇所であり、解析時は全原核生物の中でも4番目に大きいものであった。他にM.

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メタン菌

''Methanosarcina barkeri'' メタン菌(メタンきん、Methanogen)とは嫌気条件でメタンを合成する古細菌の総称である。動物の消化器官や沼地、海底堆積物、地殻内に広く存在し、地球上で放出されるメタンの大半を合成している。分類上は全ての種が古細菌ユリアーキオータ門に属しているが、ユリアーキオータ門の中では様々な位置にメタン菌が現れており、起源は古いと推測される。35億年前の地層(石英中)から、生物由来と思われるメタンが発見されている。 メタン菌の特徴は嫌気環境における有機物分解の最終段階を担っており、偏性嫌気性菌とはいえ、他の古細菌(高度好塩菌や好熱菌など)とは異なり、他の菌と共生あるいは基質の競合の中に生育している。ウシの腸内(ルーメン)や、数は少ないものの人の結腸などにも存在し、比較的身近な場所に生息する生物として認知されている。また、汚泥や水質浄化における応用等も試みられている。 別名、メタン生成菌、メタン生成古細菌など。かつてはメタン生成細菌と呼ばれていたこともあったが、古細菌に分類されるに伴い現在はあまり使われない。.

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ユリアーキオータ門

ユリアーキオータ門(Euryarchaeota、ユーリ古細菌、エウリ古細菌、ユリアーキア/Euryarchaea)は、メタン菌や高度好塩菌を中心とした古細菌の分類群である。この他にも超好熱菌や好熱好酸菌、硫酸還元菌、嫌気的メタン酸化菌など多様な生物が含まれており、既知の古細菌の8割以上が分類される。下位分類としては7綱が記載され、原核生物の門としては最大の多様性を持つ。 1984年にレイクが古細菌界として定義したものである。1990年にカール・ウーズが16SrRNA配列に従いユーリ古細菌界として再定義した。他の古細菌グループとは基本的に16S rRNA系統解析によって区別されており、形態・細胞表層構造、代謝系は非常に多様である。幅広い極限環境に適応していることから、ギリシャ語のευρυς(ラテン文字:eurys;エウリュス、意味:広い)にちなんで命名された。.

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ギ酸

酸(ギさん、蟻酸、formic acid)は、分子量が最少のカルボン酸である。分子式は CH2O2、示性式は HCOOH。IUPAC命名法ではメタン酸 (methanoic acid) が系統名である。カルボキシ基(-COOH)以外にホルミル基(-CHO)も持つため、性質上、還元性を示す。空気中で加熱すると発火しやすい。なお、ギ酸を飽和脂肪酸として見た時は、常温常圧において他の飽和脂肪酸よりも比重が大きいことで知られる。多くの飽和脂肪酸の比重が1を下回っているのに対し、ギ酸の比重は約1.22と酢酸よりもさらに比重が大きい。ギ酸は工業的に生産されており、その水溶液は市販されている。.

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グラム陽性菌

ラム陽性菌(グラムようせいきん、)とは、グラム染色により紺青色あるいは紫色に染色される細菌の総称。これに対して赤色あるいは桃色を呈すものをグラム陰性菌と呼ぶ。大まかにいえば、フィルミクテス門と放線菌門がグラム陽性菌に属している。 かつてグラム陽性の真正細菌は、フィルミクテス門Firmicutesに一括してまとめられた時期がある。命名はグラム陽性菌の厚い細胞壁にちなんでおり、ラテン語のFirmisフィルミス(強固な)とcutisクティス(皮膚)の合成語であった。ここには、現在のフィルミクテス門に含まれる低GCグラム陽性細菌の他に、現在は別の門として扱われる放線菌(高GCグラム陽性細菌)やデイノコックスなども含まれていた。.

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ゲノム

ノム(Genom、genome, ジーノーム)とは、「遺伝情報の全体・総体」を意味するドイツ語由来の語彙であり、より具体的・限定的な意味・用法としては、現在、大きく分けて以下の2つがある。 古典的遺伝学の立場からは、二倍体生物におけるゲノムは生殖細胞に含まれる染色体もしくは遺伝子全体を指し、このため体細胞には2組のゲノムが存在すると考える。原核生物、細胞内小器官、ウイルス等の一倍体生物においては、DNA(一部のウイルスやウイロイドではRNA)上の全遺伝情報を指す。 分子生物学の立場からは、すべての生物を一元的に扱いたいという考えに基づき、ゲノムはある生物のもつ全ての核酸上の遺伝情報としている。ただし、真核生物の場合は細胞小器官(ミトコンドリア、葉緑体など)が持つゲノムは独立に扱われる(ヒトゲノムにヒトミトコンドリアのゲノムは含まれない)。 ゲノムは、タンパク質をコードするコーディング領域と、それ以外のノンコーディング領域に大別される。 ゲノム解読当初、ノンコーディング領域はその一部が遺伝子発現調節等に関与することが知られていたが、大部分は意味をもたないものと考えられ、ジャンクDNAとも呼ばれていた。現在では遺伝子発現調節のほか、RNA遺伝子など、生体機能に必須の情報がこの領域に多く含まれることが明らかにされている。.

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タンパク質

ミオグロビンの3D構造。αヘリックスをカラー化している。このタンパク質はX線回折によって初めてその構造が解明された。 タンパク質(タンパクしつ、蛋白質、 、 )とは、20種類存在するL-アミノ酸が鎖状に多数連結(重合)してできた高分子化合物であり、生物の重要な構成成分のひとつである生化学辞典第2版、p.810 【タンパク質】。 構成するアミノ酸の数や種類、また結合の順序によって種類が異なり、分子量約4000前後のものから、数千万から億単位になるウイルスタンパク質まで多種類が存在する。連結したアミノ酸の個数が少ない場合にはペプチドと言い、これが直線状に連なったものはポリペプチドと呼ばれる武村(2011)、p.24-33、第一章 たんぱく質の性質、第二節 肉を食べることの意味ことが多いが、名称の使い分けを決める明確なアミノ酸の個数が決まっているわけではないようである。 タンパク質は、炭水化物、脂質とともに三大栄養素と呼ばれ、英語の各々の頭文字を取って「PFC」とも呼ばれる。タンパク質は身体をつくる役割も果たしている『見てわかる!栄養の図解事典』。.

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球菌

球菌の顕微鏡像(黄色ブドウ球菌) 球菌(きゅうきん)とは、個々の細胞の形状が球形を示す原核生物(真正細菌および古細菌)のこと。桿菌、らせん菌と併せて、原核生物を形態によって分類するときに用いられる用語である。 ラテン語の「coccus(複数形はcocci)」は「(穀物などの)粒」あるいは「木の実」を表すギリシャ語「κόκκος」に由来している。.

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細胞壁

細胞壁(さいぼうへき)は、植物や菌類、細菌類の細胞にみられる構造。動物細胞には存在しない。細胞膜の外側に位置するために細胞外マトリクスの1つである。 細胞壁を形成する物質は、植物ではセルロースで、これはグルコース(ブドウ糖)がいくつもつながって出来ている糖鎖である。他にも、リグニンやペクチンのようなものもある。細胞壁は、二重構造(一次壁・二次壁)になっていて、たえず成長を繰り返している。細胞壁の主な役割は、防御(細胞膜から内側を守る)、改築・補強、物質補給、細胞間連絡、影響感知細胞である。また、細胞壁の分子間は微細ではない為、水・ナトリウムイオン・カリウムイオンなどを容易に通す。通常、植物細胞は緑色をしているが、木などは茶色をしている。これは、細胞壁がリグニンによって木化したためで、通常の細胞壁よりも硬い。.

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細胞分裂

細胞分裂(さいぼうぶんれつ)とは、1つの細胞が2個以上の娘細胞に分かれる生命現象。核分裂とそれに引き続く細胞質分裂に分けてそれぞれ研究が進む。単細胞生物では細胞分裂が個体の増殖となる。多細胞生物では、受精卵以後の発生に伴う細胞分裂によって細胞数が増える。それらは厳密な制御機構に裏打ちされており、その異常はたとえばガン化を引き起こす。ウィルヒョウは「細胞は細胞から生ず」と言ったと伝えられているが、これこそが細胞分裂を示している。.

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純水

純水(じゅんすい)とは、不純物を含まないかほとんど含まない、純度の高い水のことである。.

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綱 (分類学)

綱(こう、class、classis)は、生物の分類における階級のひとつで、その階級に含まれるそれぞれのタクソンも綱と呼ぶ。門と目の間に位置し、綱の下に亜綱(あこうsubclass、subclassis)をおく場合もある。.

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翻訳 (生物学)

分子生物学などにおいては、翻訳(ほんやく、Translation)とは、mRNAの情報に基づいて、タンパク質を合成する反応を指す。本来は細胞内での反応を指すが、細胞によらずに同様の反応を引き起こす系(無細胞翻訳系)も開発されている。.

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真核生物

真核生物(しんかくせいぶつ、学名: 、英: Eukaryote)は、動物、植物、菌類、原生生物など、身体を構成する細胞の中に細胞核と呼ばれる細胞小器官を有する生物である。真核生物以外の生物は原核生物と呼ばれる。 生物を基本的な遺伝の仕組みや生化学的性質を元に分類する3ドメイン説では、古細菌(アーキア)ドメイン、真正細菌(バクテリア)ドメインと共に生物界を3分する。他の2つのドメインに比べ、非常に大型で形態的に多様性に富むという特徴を持つ。かつての5界説では、動物界、植物界、菌界、原生生物界の4界が真核生物に含まれる。.

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熱水噴出孔

熱水噴出孔(ねっすいふんしゅつこう、)は地熱で熱せられた水が噴出する割れ目である。数百度の熱水は、重金属や硫化水素を豊富に含む。熱水噴出孔がよく見られる場所は、火山活動が活発なところ、発散的プレート境界、海盆、ホットスポットである。 熱水噴出孔は地球上ではふんだんにみられるが、その理由は地質学的活動が活発であることと、表面に水が大量にあることである。陸上にある熱水噴出孔には温泉・噴気孔・間欠泉があるが、これらについては各項目を参照するとして、ここではおもに深海熱水噴出孔について述べる。 深海によく見られる熱水噴出孔周辺は、生物活動が活発であり、噴出する液体中に溶解した各種の化学物質を目当てにした複雑な生態系が成立している。有機物合成をする細菌や古細菌が食物連鎖の最底辺を支え、そのほかに化学合成細菌と共生したり環境中の化学合成細菌のバイオフィルムなどを摂食するジャイアントチューブワーム・二枚貝・エビなどがみられる。 地球外では木星の衛星エウロパでも熱水噴出孔の活動が活発であるとみられているほか、過去には火星面にも存在したと考えられている。.

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界面活性剤

面活性剤(かいめんかっせいざい、surface active agent, surfactant)とは、分子内に水になじみやすい部分(親水基)と、油になじみやすい部分(親油基・疎水基)を持つ物質の総称。両親媒性分子と呼ばれることも多い。ミセルやベシクル、ラメラ構造を形成することで、極性物質と非極性物質を均一に混合させる働きをする。また、表面張力を弱める作用を持つ。 石鹸をはじめとする洗剤の主成分である。多数の界面活性剤が存在し、サポニンやリン脂質、ペプチドなどの天然にも界面活性剤としてはたらく物質は多い。.

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DNA複製

'''図1 DNA複製の模式図'''.青色の二本の帯が鋳型鎖(Template Strands)。2本が平行に並んでいる上部は二重らせん、斜めになって非平行になっている下部は二重らせんが解けて一本鎖となった領域である。上部と下部の境目が複製フォーク (Replication Fork) であり、二重らせん領域は時間とともに解けられていくので複製フォークは図の上側へと進行していく。下部の2本の一本鎖はそれぞれ異なる様式でDNAポリメラーゼ(DNA Polymerase、緑色)により複製され、上から見て5'から3'の左の鋳型鎖ではDNAポリメラーゼが複製フォークと同じ方向に進行し、一本のリーディング鎖 (Leading Strand) が合成される。上から見て3'から5'の右の鋳型鎖ではDNAポリメラーゼが複製フォークと逆の方向に進み、途切れ途切れにいくつもの岡崎フラグメント (Okazaki Fragments) が合成されていく。伸長が終わった岡崎フラグメントはDNAリガーゼ(DNA Ligase、ピンク)によりつなぎ合わせられ、ラギング鎖 (Lagging Strand) となる。 DNA複製(ディーエヌエイふくせい、DNA replication)は、細胞分裂における核分裂の前に、DNAが複製されてその数が2倍となる過程である。生物学ではしばしば複製 (replication) と略される。セントラルドグマの一員とされる。複製される一本鎖DNAを親鎖 (parent strand)、DNA複製によって新しく合成された一本鎖DNAを娘鎖 (daughter strand) という。また、DNA複製により生じた染色体の個々を姉妹染色分体 (sister chromatid) という。.

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転写 (生物学)

転写中のDNAとRNAの電子顕微鏡写真。DNAの周りに薄く広がるのが合成途中のRNA(多数のRNAが同時に転写されているため帯状に見える)。RNAポリメラーゼはDNA上をBeginからEndにかけて移動しながらDNAの情報をRNAに写し取っていく。Beginではまだ転写が開始された直後なため個々のRNA鎖が短く、帯の幅が狭く見えるが、End付近では転写がかなり進行しているため個々のRNA鎖が長く(帯の幅が広く)なっている 転写(てんしゃ、Transcription)とは、一般に染色体またはオルガネラのDNAの塩基配列(遺伝子)を元に、RNA(転写産物transcription product)が合成されることをいう。遺伝子が機能するための過程(遺伝子発現)の一つであり、セントラルドグマの最初の段階にあたる。.

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S層

S層()とは、一般に真正細菌や古細菌に認められる細胞外皮(cell envelope)の一部位。S層はタンパク質あるいは糖タンパク質から構成される単分子層である。S層の二次元構造は自己組織化を経て形成され、細胞表面を囲む。S層のタンパク質は細胞のタンパク質量の10-15%を占める 。 S層のタンパク質はほとんど保存されておらず、種差が大きい。S層の厚さは種により5-25nmの厚さであり、直径2-8nmの均一な微細孔がある 。S層は斜交格子(p1, p2)、正方格子(p4)もしくは六方格子(p3, p6)の格子対称性を示す。格子対称性により、S層はそれぞれ1個(P1)、2個(P2)、3個(P3)、4個(P4)もしくは6個(P6)の同一サブユニットタンパク質を形成する。それらのサブユニットの中心間の距離(または格子定数)は2.5ナノメートルから35ナノメートルの間である。.

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水素

水素(すいそ、hydrogenium、hydrogène、hydrogen)は、原子番号 1 、原子量 1.00794の非金属元素である。元素記号は H。ただし、一般的には「水素」と言っても、水素の単体である水素分子(水素ガス) H を指していることが多い。 質量数が2(原子核が陽子1つと中性子1つ)の重水素(H)、質量数が3(原子核が陽子1つと中性子2つ)の三重水素(H)と区別して、質量数が1(原子核が陽子1つのみ)の普通の水素(H)を軽水素とも呼ぶ。.

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深海

深海(しんかい)とは、明確な定義はないが一般的には水深200m以上の海域を指す。 深海は光合成に必要な太陽光が届かないため、表層とは環境や生態系が大きく異なる。高水圧・低水温・暗黒・低酸素状態などの過酷な環境条件に適応するため、生物は独自の進化を遂げており、表層の生物からは想像できないほど特異な形態・生態を持つものも存在する。また、性質の相異から表層と深海の海水は混合せず、ほぼ独立した海水循環システムが存在する。 地球の海の平均水深は 3,729 m であり、深海は海面面積の約80% を占める。21世紀の現在でも大水圧に阻まれて深海探査は容易でなく、大深度潜水が可能な有人や無人の潜水艇や探査船を保有する国は数少ないなどから、深海のほとんどは未踏の領域である。.

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溶菌

溶菌(ようきん)とは、細菌の細胞が細胞壁の崩壊を伴って破壊され、死滅する現象。細菌の細胞が死細胞を残さず、溶けたように消滅することからこの名がついた。 この現象は哺乳類の血液中で抗原抗体反応によって細菌細胞が崩壊する現象として発見され、その後バクテリオファージによる溶菌現象が報告された。また、フレミングによるリゾチームやペニシリンの作用も、溶菌現象を指標に発見された。 category:細菌学.

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海(うみ)は、地球の地殻表面のうち陸地以外の部分で、海水に満たされた、一つながりの水域である。海洋とも言う。 海 海は地表の70.8%を占め、面積は約3億6106万km2で、陸地(約1億4889万km2)の2.42倍である。平均的な深さは3729m。海水の総量は約13億4993万立方キロメートルにのぼる理科年表地学部。ほとんどの海面は大気に露出しているが、極地の一部では海水は氷(海氷や棚氷)の下にある。 陸地の一部にも、川や湖沼、人工の貯水施設といった水面がある。これらは河口や砂州の切れ目、水路で海とつながっていたり、淡水でなく塩水を湛えた塩湖であったりしても、海には含めない。 海は微生物から大型の魚類やクジラ、海獣まで膨大な種類・数の生物が棲息する。水循環や漁業により、人類を含めた陸上の生き物を支える役割も果たしている。 天体の表面を覆う液体の層のことを「海」と呼ぶこともある。以下では主に、地球の海について述べる。.

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1936年

記載なし。

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