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トゥファ

索引 トゥファ

トゥファ(Tufa)は炭酸塩堆積物(石灰岩の一種)で、天水(地表から浸透した水)起源の泉源水や鍾乳洞から湧出した水が沈殿し堆積したもの。これに対し、温泉水から生成したものをトラバーチンという。やや黄色味掛かった白色堆積物であり、脆く多孔質で通常の岩石と比べ軽い。 トゥファを堆積させる泉源水は石灰岩地帯に降った雨水であり、雨水は大気中の二酸化炭素を含み酸性であるため、石灰岩をわずかに溶解する。この水が土壌中を通過する過程で土壌中の二酸化炭素をさらに取り込むため、石灰岩をさらに溶解するため、水の中に大量の炭酸カルシウムを溶解するようになる。このように大量の炭酸カルシウムを溶解した水が洞内から湧き出て大気に触れると(大気二酸化炭素濃度との平衡により)二酸化炭素が失われるため、炭酸塩が沈殿する。このようにして生成されるのがトゥファである。 例えば、山口県の秋芳洞では、トゥファは主に洞口から鍾乳洞内部の約100mの範囲で堆積している。.

7 関係: 平衡二酸化炭素トラバーチン石灰岩秋芳洞炭酸塩炭酸カルシウム

平衡

平衡(へいこう、balance, equilibration, equilibrium)は、物が釣り合って安定していること、あるいはその釣り合い。平衡させることを英語で といい、そのときの状況が である。 および は「平衡」の他に「均衡」とも訳される。平衡と似た概念として詳細釣り合いがある。.

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二酸化炭素

二酸化炭素(にさんかたんそ、carbon dioxide)は、化学式が CO2 と表される無機化合物である。化学式から「シーオーツー」と呼ばれる事もある。 地球上で最も代表的な炭素の酸化物であり、炭素単体や有機化合物の燃焼によって容易に生じる。気体は炭酸ガス、固体はドライアイス、液体は液体二酸化炭素、水溶液は炭酸・炭酸水と呼ばれる。 多方面の産業で幅広く使われる(後述)。日本では高圧ガス保安法容器保安規則第十条により、二酸化炭素(液化炭酸ガス)の容器(ボンベ)の色は緑色と定められている。 温室効果ガスの排出量を示すための換算指標でもあり、メタンや亜酸化窒素、フロンガスなどが変換される。日本では2014年度で13.6億トンが総排出量として算出された。.

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トラバーチン

イエローストーン国立公園のマンモス・ホットスプリングスにあるトラバーチンでできた石灰華段 マンモス・ホットスプリングスの石灰華段 カルシウム炭酸塩が付着しながらも成長する苔。多孔性石灰華が形成される初期段階 トラバーチン(travertine)は、温泉、鉱泉、あるいは地下水中より生じた石灰質化学沈殿岩で、緻密、多孔質、縞状など、多様な構造をもつ。温泉沈殿物や鍾乳洞内の鍾乳石類、あるいは石灰分の多い河川沈殿物など。とくに多孔質で、軟弱なものをトゥファ()と呼ぶ。これらの総称として石灰華()が用いられる。緻密で、研磨して美しい光沢や色合い、模様を有するものを、装飾石材名としてオニックス マーブル()とかケイブ オニックス()という 。 ローマ近郊地方のラテン語名に由来し、イタリア語で(フランス語で)と呼ぶ。本項では温泉生成物について主に記述する。.

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石灰岩

石灰岩(せっかいがん、)は、炭酸カルシウム(CaCO3、方解石または霰石)を50%以上含む堆積岩。炭酸カルシウムの比率が高い場合は白色を呈するが、不純物により着色し、灰色や茶色、黒色の石灰岩もある。.

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秋芳洞

秋芳洞の入口 秋芳洞「百枚皿」 秋芳洞「黄金柱」 秋芳洞(あきよしどう、「しゅうほうどう」の読みは誤り、詳細は後述)は、山口県美祢市東部、秋吉台の地下100-200mにある鍾乳洞で、約1kmの観光路をもって公開されている。鍾乳洞としては日本最大規模。洞奥の琴ヶ淵より洞口まで、約1kmにわたって地下川が流れ下っている。 1990年前後の洞窟探検家による琴ヶ淵から奥への潜水調査の結果、東方約2.5kmにある葛ヶ穴まで連結し、総延長は約8,500mに達した。 2016年7月からのの山口大学洞穴研究会と秋吉台科学博物館でつくる「秋吉台カルスト洞窟学術調査隊」の測量調査によって総延長は10・3キロは伸び、現在日本第3位にランクされている。 1926年以前は滝穴(瀧洞)と呼ばれていた。特別天然記念物。秋吉台国定公園に属する。.

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炭酸塩

炭酸イオンの球棒モデル 炭酸塩(たんさんえん、)は、炭酸イオン(、CO32−)を含む化合物の総称である。英語の carbonate は炭酸塩と炭酸イオンの他、炭酸エステル、炭酸塩化、炭化、飲料などに炭酸を加える操作のことも指す。無機炭素化合物の一種で、炭酸塩の中には、生物にとって重要な物質である炭酸カルシウムや、産業にとって重要な炭酸ナトリウムなどがある。炭酸塩はアルカリ金属以外は水に溶けないものが多い。一般に加熱により二酸化炭素を発生して金属酸化物を生じる。 \rm CaCO_3 \quad \overset \quad CaO + CO_2.

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炭酸カルシウム

炭酸カルシウム(たんさんカルシウム、calcium carbonate)は、組成式 CaCO3 で表されるカルシウムの炭酸塩である。 貝殻やサンゴの骨格、鶏卵の殻、石灰岩、方解石、霰石、大理石、鍾乳石、白亜(チョーク)の主成分で、貝殻を焼いて作る顔料は胡粉と呼ばれる。土壌ではイタリアのテラロッサに含まれる。.

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