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トゥリモンストゥルム

索引 トゥリモンストゥルム

トゥリモンストゥルム(Tullimonstrum)とは、古生代の海に棲息していた脊椎動物である。北アメリカ・イリノイ州の石炭紀後期の地層から発見、記載された。名称は発見者であるフランスのフランシス・ターリーに献名されたもので、意味としては「ターリーの怪物」である。他に表記として「タリモンストラム」、「タリモンストルム」、また俗称として「ターリーモンスター」「タリーモンスター」「タリモンスター」など様々な名で知られる。 全長は約10cm。全体は前後のとがった楕円形、細い柳の葉のような形で、扁平である。体幹には筋節が見られ、身体の中央には腸管と脊索が見られる。脊索の一部に沿って連続的に塊状の構造が見られ、これは椎骨の弓体(arcualia)にあたると見なされる。体の後端近くには両側に張り出したひれがあって、ほぼ菱形になっている。奇妙なのは体の前端に突き出した吻部で、その先端に口が開いていたらしい。その中央に腸管が通り、先端に角質の「歯」を備えた顎のような構造があることから、ここを動かしてえさをとったのではないかと思われる。さらに、胴体の前方三分の一くらいのあたりから、両側に棒状の眼柄が突き出し、その先端に眼があったらしい。 その形態が奇妙で、現生のどの動物にも直接に比較できるような似たものがなかったことから、バージェス動物群の再発見以前から、古くから知られる代表的な「古生代の怪物」であった。中にはゾウクラゲ(クラゲの仲間の腔腸動物ではなく、軟体動物の巻き貝の一つである)と近縁という説もあった。 2016年、角質の「歯」が並んだ吻、脊索を持つ可能性、そして眼の構造などから、脊椎動物に属すると発表された。複数の特徴から脊椎動物の中でも系統的に円口類の一系統、特にヤツメウナギ類の一種であるという主張もあるものの、他の円口類には見られない特徴も数多く、いまだ系統関係には問題が残る。.

28 関係: 古生代巻貝ネッシーバージェス動物群ヤツメウナギフランスイリノイ州クラゲゾウクラゲ円口類動物石炭紀種 (分類学)献名眼柄角質軟体動物脊索脊椎動物腔腸動物椎骨怪物1966年2016年

古生代

古生代に生きていたとされる三葉虫の化石 古生代(こせいだい、Paléozoïque、Paleozoic era)は、古生代・中生代・新生代と分かれる地質時代の大きな区分の一つである。約5億4200万 - 約2億5100万年前。先カンブリア時代(隠生代)の後に相当する。地質学的には、古生代以前の地質年代をはっきりと確定することはできない。無脊椎動物の繁栄から、恐竜が繁栄しはじめる中生代の手前までの期間に対応する。.

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パビニア突き出した吻が顕著 吻(ふん、proboscis)とは、動物の体において、口あるいはその周辺が前方へ突出している部分を指す用語である。動物群によってその部位や役割はさまざまである。.

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巻貝

巻貝(巻き貝、まきがい)は軟体動物門腹足綱に属する動物の総称、またはその中でも特に螺旋状に巻いた貝殻を持つものを指す。腹足綱の多くは螺旋状に巻いた殻を持つが、カサガイの様に笠状になったものや、アメフラシ、ウミウシ、ナメクジ類など殻が退化したものもある。 頭足類ではオウムガイやアンモナイトあるいはトグロコウイカなどが螺旋状の貝殻を持ち、タコ類の一部におけるメスが産卵用に殻を形成するが、それらも巻貝とは言わない。なお殻を形成するタコ類では、殻の方に本体とは別の名を持つものがある(カイダコ→アオイガイ・フネダコ→タコブネ)。.

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ネッシー

ネッシー()は、イギリス、スコットランドのネス湖で目撃されたとされる、未確認動物「ネス湖の怪獣 (、ロッホ・ネス・モンスター)」の通称。未確認動物の代表例として世界的に知られ、20世紀最大級のミステリーとして語られてきた。.

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バージェス動物群

アノマロカリスの想像模型 バージェス動物群(バージェスどうぶつぐん)は、カナダのブリティッシュコロンビア州にあるバージェス頁岩の中から化石として発見された動物群である。バージェス頁岩動物群(バージェスけつがん-どうぶつぐん)とも呼ばれる。.

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ヤツメウナギ

ヤツメウナギ(八目鰻、lamprey)は、脊椎動物亜門,円口類,ヤツメウナギ目に属す動物の一般名、ないし総称であり、河川を中心に世界中に分布している。 円口類はいわゆる「生きた化石」であり、ヤツメウナギとヌタウナギだけが現生している。ウナギどころか「狭義の魚類」から外れており、脊椎動物としても非常に原始的である。.

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フランス

フランス共和国(フランスきょうわこく、République française)、通称フランス(France)は、西ヨーロッパの領土並びに複数の海外地域および領土から成る単一主権国家である。フランス・メトロポリテーヌ(本土)は地中海からイギリス海峡および北海へ、ライン川から大西洋へと広がる。 2、人口は6,6600000人である。-->.

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イリノイ州

イリノイ州(State of Illinois)は、アメリカ合衆国の州。合衆国に加盟したのは21番目であり、人口では国内5番目、中西部では人口最大、かつ民族構成が最も多様化した州である。.

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クラゲ

ラゲ(水母、海月、水月)は、刺胞動物門に属する動物のうち、淡水または海水中に生息し浮遊生活をする種の総称。体がゼラチン質で、普通は触手を持って捕食生活をしている。また、それに似たものもそう呼ぶこともある。.

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ゾウクラゲ

ゾウクラゲ(象水母)は、腹足綱のゾウクラゲ科またはハダカゾウクラゲ科に属する軟体動物の総称、またはゾウクラゲ科の一種(Carinaria cristata)を指す。名前にクラゲとあるが軟体動物である巻貝の仲間であり、刺胞動物や有櫛動物に属するいわゆるクラゲとは系統的に異なる。本項ではゾウクラゲ科の一種(Carinaria cristata)について解説する。.

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円口類

円口類(えんこうるい Cyclostomata)とは、脊椎動物亜門のうち、ヤツメウナギ類とヌタウナギ類を含む系統。無顎類のうち、現在生存しているのは全て円口類である。.

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動物

動物(どうぶつ、羅: Animalia、単数: Animal)とは、.

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石炭紀

石炭紀(せきたんき、Carboniferous period)は、地質時代の区分のひとつ。古生代の後半で、デボン紀の後、ペルム紀の前の時代を指し、これはおおよそ現在より3億5920万年前から2億9900万年前までの時期にあたる。この期間はデボン紀末の大量絶滅からペルム紀直前の数百万年に及ぶ氷河期で区切られている。 名前の由来はこの時代の地層から多く石炭を産することによる。この地層から石炭を産するのは当時非常に大きな森林が形成されていたことの傍証となる。 北米では石炭紀の前半をミシシッピ紀(Mississippian)、後半をペンシルベニア紀ペンシルバニア紀、ペンシルヴァニア紀とも書かれる。 (Pennsylvanian) と呼ぶ研究者もいる。これらはおおよそ3億2300万年前よりも前か後かで分けられる。 サイモン・ウィンチェスター著、野中邦子訳『世界を変えた地図 -ウィリアム・スミスと地質学の誕生-』早川書房 2004年 84ページ。 -->.

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種 (分類学)

(しゅ)とは、生物分類上の基本単位である。2004年現在、命名済みの種だけで200万種あり、実際はその数倍から十数倍以上の種の存在が推定される。新しい種が形成される現象、メカニズムを種分化という。 ラテン語の species より、単数の場合は省略形 sp.

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献名

名(けんめい)とは生物の命名に際して特定の人物の名前を織り込むこと。生物の種を記載し学名を命名するのに際して、しばしば命名者が特定の人物に敬意を表して名前を織り込む慣行がある。.

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眼柄

柄(がんぺい)は頭部と離れた複眼を持つ動物(甲殻類及び昆虫類)の複眼と頭部、或は腹足綱柄眼目やサメなどの目と頭部を繋ぐ組織である。 特に甲殻類は眼柄中にサイナス腺とX器官を持つことが確認され、眼柄切除などによりサイナス腺ホルモンの働きが解明されてきた。またヤドカリ類の眼柄は体色と同様にカラフルな場合がある。眼柄と触角は相同器官とされ、稀に入れ替わる場合もある。 柄眼目では触角の先に目を持ち眼柄は触角でもある。 Image:Trilobite2.jpg|眼柄を持つ三葉虫の一種Asaphus kowalewskii Image:Kilsheadkils.jpg|オキアミの眼柄 Category:動物解剖学.

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(眼、め)は、光を受容する感覚器である。光の情報は眼で受容され、中枢神経系の働きによって視覚が生じる。 ヒトの眼は感覚器系に当たる眼球と附属器解剖学第2版、p.148、第9章 感覚器系 1.視覚器、神経系に当たる視神経と動眼神経からなる解剖学第2版、p.135-146、第8章 神経系 4.末端神経系。眼球は光受容に関連する。角膜、瞳孔、水晶体などの構造は、光学的役割を果たす。網膜において光は神経信号に符号化される。視神経は、網膜からの神経情報を脳へと伝達する。付属器のうち眼瞼や涙器は眼球を保護する。外眼筋は眼球運動に寄与する。多くの動物が眼に相当する器官を持つ。動物の眼には、人間の眼と構造や機能が大きく異なるものがある。 以下では、まず前半でヒトの眼について、後半では動物全体の眼についてそれぞれ記述する。.

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角質

表皮における角質層(Stratum corneum) 角質(かくしつ)とは、硬タンパク質の一種であるケラチンの別称。 ケラチン自体は上皮細胞の中間径フィラメントを構成するタンパク質であるため、動物の外胚葉、内胚葉を問わず上皮細胞に普遍的に見られる。脊椎動物の四足類、つまり両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類では表皮細胞が内部にこれを蓄積して死滅し、角質化という現象を引き起こすことで、強靭な集合体を形成する。これらの動物では皮膚の表皮の角質化が特に著しくなって形成された強固な器官を持つことが多い。たとえば鳥類やカメなどのくちばし、爬虫類や魚類などの表皮由来の鱗、哺乳類の角の中でもウシ科にみられるような洞角の角鞘の部分や、サイの角の全体は角質からなる。そもそもケラチンとは「角の物質」を意味し、角質はその訳語である。ただし、ケラチンは上述のように角質化しない上皮組織にも含まれて細胞骨格として機能しており、こうした角質化していない組織におけるケラチンを日本語で角質と呼ぶことはまずない。.

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軟体動物

軟体動物(なんたいどうぶつ、)とは、後生動物旧口動物の分類群である。門としては軟体動物門。 貝類のほか、二次的に貝殻を喪失したウミウシ、クリオネ、ナメクジ、イカ、タコなど、および、原始的で貝殻のない少数の種を含む。.

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脊索

脊索(せきさく)は全ての脊索動物で見られる柔軟な棒状体である。これは中胚葉由来の細胞から構成され、胚の初期の軸を規定する。かつて原索動物と言われた群では成体までこれを維持する例がある。下等な脊椎動物では一生にわたって体の主軸を支えるが、高等な脊椎動物では脊椎と置き替わる。 これの出現は神経管と同期している。神経溝の腹側の内胚葉は軸方向に肥厚する。この肥厚は溝を作り、その縁が近づいていき、内胚葉から分離して細胞の棒状の塊(脊索)となる。一般的には脊索は、神経系を誘導する形成体であると考えられている。 高等脊椎動物では将来の脊椎の全ての長さを通して延び、中脳の前端まで届き、そこで将来の蝶形骨の鞍背となる領域で鉤様になって終わる。脊索は始め神経管と卵黄嚢の内胚葉の間にある。しかしすぐに、内側へ成長しそれを囲む中胚葉によって分離される。神経管と脊索を囲む中胚葉から、頭蓋骨と脊椎、そして脳膜と脊髄が発生する。 せきさく.

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脊椎動物

脊椎動物(せきついどうぶつ、Vertebrata)は、動物の分類のひとつ。現在主流の説では脊索動物門に属するとされ、脊索と置き換わった脊椎をもつ。魚類、鳥類、両生類、爬虫類、哺乳類の5類からなり、無脊椎動物に比べて(脊椎動物である)人間にとって類縁関係が近く、なじみの深い生物によって構成されているグループである。.

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腔腸動物

腔腸動物(こうちょうどうぶつ、Coelenterata)とは、クラゲやサンゴ、イソギンチャクを含む刺胞動物(しほうどうぶつ)とクシクラゲを含む有櫛動物(ゆうしつどうぶつ)をまとめた動物のグループ。かつては1つの門 (分類学)とされたが、この2つのグループをそれぞれ独立の門とする立場が有力になり、使われることは少なくなった。 刺胞動物の別名として用いられることもある。.

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椎骨

椎骨(ついこつ)または脊椎骨(せきついこつ、英:vertebra)は、脊椎の分節をなす個々の骨のこと。縦一列に並んでおり、ヒトの場合上から順に頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙椎5個、尾椎4個の33個存在するが、仙椎および尾椎はそれぞれ癒合しており、仙骨および尾骨と呼ばれる。その他の独立した椎骨は、それぞれの部位の第何番目の骨と命名されている。.

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歯(は、tooth)は、口腔内にある咀嚼するための一番目の器官。人体でもっとも硬く、遺体ではその治療状況によって人物の特定の重要な手掛かりとなる。人工歯と区別する意味で天然歯と言うこともある。多くの種類の構造を持ち、それぞれが異なる目的を果たす。歯学では、過去には歯牙(しが)と言ったが、現在は使わない傾向にある。 また、それに似たものを歯ということがある。例えば歯車、鋸歯など。 歯の部位を示すために、歯の内側を舌側、口蓋側、外側を唇側、頬側、正中に近い方を近心、反対側を遠心、上端下顎の歯の場合。上顎の歯の場合は下端。を切縁、咬合面という。 多くの高等動物が持つ。人間は乳歯と永久歯の二組を持つが(二生歯性)、ネズミ目のように一組の歯が伸び続ける動物もいれば(一生歯性)、サメのように、二週間に一組ずつ新しい歯が作られていく動物もいる(多生歯性)。化石化した哺乳類においてもっとも特徴的な部位であり、古生物学者達は化石の種類や関係を鑑別するのにしばしば歯を使う。 歯は摂食の際の重要な構造であり、その形は餌のタイプと強く結びついている。.

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海(うみ)は、地球の地殻表面のうち陸地以外の部分で、海水に満たされた、一つながりの水域である。海洋とも言う。 海 海は地表の70.8%を占め、面積は約3億6106万km2で、陸地(約1億4889万km2)の2.42倍である。平均的な深さは3729m。海水の総量は約13億4993万立方キロメートルにのぼる理科年表地学部。ほとんどの海面は大気に露出しているが、極地の一部では海水は氷(海氷や棚氷)の下にある。 陸地の一部にも、川や湖沼、人工の貯水施設といった水面がある。これらは河口や砂州の切れ目、水路で海とつながっていたり、淡水でなく塩水を湛えた塩湖であったりしても、海には含めない。 海は微生物から大型の魚類やクジラ、海獣まで膨大な種類・数の生物が棲息する。水循環や漁業により、人類を含めた陸上の生き物を支える役割も果たしている。 天体の表面を覆う液体の層のことを「海」と呼ぶこともある。以下では主に、地球の海について述べる。.

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怪物

怪物(かいぶつ)は、不気味な様相の正体のわからない超常的な存在、あるいは、それに比せられる並外れた人間のことである。いずれも英語のモンスター()にあたる。.

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1966年

記載なし。

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2016年

この項目では、国際的な視点に基づいた2016年について記載する。.

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