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残響室

索引 残響室

残響室(ざんきょうしつ)は、壁面などの音の吸収を抑え、長い残響が生じるように設計された音響実験室。 残響室は、音場 (sound field) の拡散、ないし、ランダムな発生を生み出すように、すなわち、短時間のうちに画一的な音響エネルギーが与えられ、ランダムな方向への音の発生が生じるように、設計された部屋であり、比較的大きな部屋になりがちであるが、これによって音場は広がり音波の経路は長くなる。また、露出した壁面の表面は コンクリートや、タイル貼りなど、大変硬くできている。硬い壁面によって生じる、音響インピーダンスの空気に対しての変化が大きいため、壁面に達する音響エネルギーのほとんど全てが室内に跳ね返される。室内の壁面を天井も含めて調整し平行な面を作らないようにすることで、定常波が生じないよう工夫されており、さらに、より反響を生じやす壁面を生み出すために、音響を拡散させる仕掛け (diffusers) が施されたり、さらに特定の音場が強調されることもある。 残響室はおもに、建築物の内装用素材などの吸収係数や、スピーカーの音の放射効率の計測といった音響学的実験に用いられる。また、自動車などの遮音性能を調べたり、二つの残響室を開口部でつないでそこに遮音物を設置してその遮音特性を計測することもある。 また、音響に用いられるだけでなく、電気力学でも用いられ、例えば、、音源のの計測などに使われる。こうした様々な技術的試験において、残響室の音場は拡散的なものであることが想定されており、通常は広帯域の音源であるホワイトノイズやピンクノイズが用いられ、可聴域の全体にわたって音響エネルギーが存在する音場が得られる。.

7 関係: 反響室チェンバーフィルターバブルエコーチェンバーエコーチェンバー現象エコー・チェンバー無響室

反響室

反響室(はんきょうしつ).

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チェンバー

チェンバー (chamber)。実際の発音は (チェインバ)。チャンバーと片仮名表記されることもある。.

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フィルターバブル

フィルターバブル (filter bubble) とは、「インターネットの検索サイトが提供するアルゴリズムが、各ユーザーが見たくないような情報を遮断する機能」(フィルター)のせいで、まるで「泡」(バブル)の中に包まれたように、自分が見たい情報しか見えなくなること。.

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エコーチェンバー

ーチェンバー、エコー・チェンバー(echo chamber) 「チェンバー」は「チャンバー」と表記されることもある。.

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エコーチェンバー現象

自分の声」があらゆる方向から増幅されて返ってくる閉じた空間、エコー・チェンバー エコーチェンバー現象(エコーチェンバーげんしょう、)とは、自分と同じ意見があらゆる方向から返ってくるような閉じたコミュニティで、同じ意見の人々とのコミュニケーションを繰り返すことによって、自分の意見が増幅・強化される現象。エコーチェンバー化(エコーチェンバーか)、またはエコーチェンバー効果(エコーチェンバーこうか、echo-chamber effect)とも言う。 ここで比喩の対象となっているエコー・チェンバーとは、閉じられた空間で音が残響を生じるように設計・整備された音楽録音用の残響室のことであり、レコード会社のレコーディングスタジオなどに設置されている。現代ではエコーチェンバーと同様の音響効果をデジタルで再現する機能も「エコーチェンバー」と呼び、元の音楽にミュージックプレーヤー側でリバーブ(増幅)をかけて再生する機能を「エコーチェンバー効果」などと呼んだりしているが、この項目で述べる「エコーチェンバー効果」とは関係ない。それに関してはリバーブレーターを参照のこと。.

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エコー・チェンバー

ー・チェンバー(echo chamber)は、音楽の録音をおこなうための残響室。エコー・ルーム(echo room)とも呼ばれ、反響音などの録音に用いられてきたが、機材の発達によって、同様の効果はデジタル機材などでも得られるようになってきている。 日本語では、「反響室」と訳されることがある。.

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無響室

IRCAMの無響室 無響室(むきょうしつ、anechoic room)とは、音の反射をほとんどなくし、室内での音の反響を無視できるほど小さく設計した部屋のことである。無響室は、自由音場の条件を実現するために、壁、天井、床を高い吸音性に仕上げてある。室外の音響や振動を完全に遮断するとともに、床・天井・壁を厚い吸音体で覆い、室内の反響が生じないようにしてある。工業製品や家電製品の動作音測定や音響機器開発などに用いられる。残響時間は、ほぼ0になる。そのため、周囲の音の反射具合に影響されずに、被測定物の発生または検出する音だけを忠実に測定できる。たとえば、スピーカーの周波数特性、マイクロホンの指向性などを測定するために使用する。 構造としては、グラスウールを針金の枠と薄い布で作った楔状の型の中に入れ、尖った方を部屋の内面方向にしてに床、壁、天井に隙間なく多数設置したものが一般的である(床は、すのこ状の鉄枠などで浮かす)。グラスウールは、単体でも優秀な吸音材だが、楔状にすることにより、楔面に到達した音波が隣り合う楔の表面で反射を繰り返すたびに減衰する(吸音される)ので、さらに吸音効果が大きくなる。これを光の反射・吸収の場合で示すと、多数の縫い針の針先(とがった方)をそろえて束ねると、針の表面は磨かれており光がかなり反射するにもかかわらず、針先面に入射した光が隣り合う針先の表面で反射を繰り返しながら奥に進むので、結果として真っ黒に見えることと同じ原理である。 また、遮音のために部屋全体が建物から弾性体で浮かされている場合もある。 残響が非常に少ないため、聴覚的には壁・床・天井などあらゆる物体が自分の周囲にない状態と同じになる。そのため、無響室にこもり室内の照明を消すと、独特の浮遊感を得ることがある。また、会話をしても、発声に費やしたエネルギーの多くがすぐに当該室内の内面に吸収される。聞こえる音量が話者との距離の2乗に反比例するという初等物理学の法則(逆2乗の法則)がほぼ正確に反映され、少し離れると非常にかぼそい声しか聞こえなくなる。先と同様に光で例えれば、天井面や壁面に黒い塗装を施された部屋では、白い部屋と比較して照明が暗く感じるのと同じである。 床面のみが吸音されていない半無響室と呼ばれるものもあり、重量のある家電製品や自動車を測定する場合などに使われる。.

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