11 関係: 小島事件、島田事件、上告、幸浦村、二俣事件、秘密の暴露、紅林麻雄、額田巌、死刑存廃問題、浜松連続殺人事件、日本における死刑囚の一覧。
小島事件
小島事件(おじまじけん)は、1950年(昭和25年)に静岡県庵原郡で発生した強盗殺人事件である。 1950年5月10日深夜、庵原郡小島村で、女性が斧で撲殺される事件が発生した。国警静岡県本部から派遣された警部補の紅林麻雄らによる捜査の結果、同村に住む27歳の男、Aが被疑者として浮上した。Aはほどなく犯行を自供したが、公判の段階では自供を翻し、取調べでは拷問を受けたとして無実を訴えるようになった。また、事件には自供以外の直接証拠も乏しかったが、一審の静岡地裁と控訴審の東京高裁はともに無罪主張を退け、Aには無期懲役の有罪判決が下された。 しかし、1958年(昭和33年)に最高裁は、Aが取調べ後に負傷していた可能性や自供の不自然性を指摘し、自供は無理のある取調べの末に得られたもので任意性に疑義がある、と判決した。最高裁により有罪判決は東京高裁へ破棄差戻しされ、差戻審によっても、やはり取調べは強制的なものであったとして自供の任意性は否定された。1959年(昭和34年)に差戻審で下された無罪判決が確定し、事件は冤罪と認められた。.
島田事件
島田事件(しまだじけん)とは1954年3月10日に静岡県島田市で発生した幼女誘拐殺人、殺人死体遺棄事件である。被告人が死刑の確定判決を受けたが、1989年に再審で無罪になった冤罪事件。四大死刑冤罪事件の一つ(免田事件、財田川事件、松山事件、島田事件)。日本弁護士連合会が支援していた。.
上告
上告(じょうこく)とは、民事訴訟・刑事訴訟の裁判過程における上訴の一つ。日本において、(1)第二審の終局判決若しくは高等裁判所が第一審としていた終局判決(原判決)に対して不服があるとき又は(2)飛越上告の合意がある場合において第一審のした終局判決に対して不服があるときに、上級の裁判所に対し、原判決の取消し又は変更を求める申立てをいう。 上告審となる裁判所は、原則として最高裁判所であるが、民事訴訟において第一審の裁判所が簡易裁判所の場合、高等裁判所が審理を行う。.
幸浦村
幸浦村(さちうらむら)は静岡県の西部、山名郡・磐田郡に属していた村。袋井市南端部にあたり、遠州灘に面する。.
二俣事件
二俣事件(ふたまたじけん)とは、1950年1月6日に当時の静岡県磐田郡二俣町(現在の浜松市天竜区二俣町)で発生した、四人が殺害された事件である。逮捕・起訴された少年が地裁・高裁とも死刑判決を受けたが、最高裁が審理を差し戻した後の地裁・高裁とも無罪判決を受け、無罪が確定した。 同じ静岡県内で起きた袴田事件と並ぶ冤罪事件の一つとして知られる。この事件では、当時静岡県警察の警部補であり、多くの冤罪を作った紅林麻雄による拷問での尋問と自白強要、これに基づく供述調書作成などが、同僚警官の告発書により明らかとなった。.
秘密の暴露
密の暴露(ひみつのばくろ)とは、刑事事件等で、取調べの際に被疑者が真犯人でしか知るはずのない事項を自白することである。.
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紅林麻雄
紅林 麻雄(くればやし あさお、1908年 - 1963年9月)は、日本の警察官。静岡県警察部から国家地方警察静岡県本部を経て静岡県警察に属した。最終階級は警部。担当した事件で多くの冤罪を作ったことで知られる。.
額田巌
額田 巌(ぬかた いわお、1911年9月12日- 1993年11月)は、日本の工学者。包結研究家。学位は工学博士、文学博士。.
死刑存廃問題
死刑存廃問題(しけいそんぱいもんだい)は、死刑制度の是非に関して存在する倫理、法律(憲法)、刑事政策、そして国際外交にかかわる諸問題である。.
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浜松連続殺人事件
浜松連続殺人事件(はままつれんぞくさつじんじけん)は、日中戦争及び第二次世界大戦下の日本で発生した連続殺人事件。当時の日本は戦時体制下にあり犯罪報道が制限されていたためあまり知られていない明治・大正・昭和・平成 事件・犯罪大事典 p671。.
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日本における死刑囚の一覧
日本における死刑囚の一覧は、日本の刑事裁判で死刑判決が言い渡された主な死刑囚の確定順による一覧である。下級審で死刑判決を言い渡された後、上訴中に死亡した者については死刑確定囚ではないためここに含めない。.
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