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シチジン三リン酸

索引 シチジン三リン酸

チジン三リン酸(シチジンさんりんさん、Cytidine triphosphate)は、ピリミジンヌクレオチド の一つである。CTPはRNA合成の基質の一つでもある。 通常は5'位に三リン酸を持つシチジン‐5'‐三リン酸を指す。生合成的には酵素によりUTPがアミノ化されて産生される。 CTPは ATP,と同様に高エネルギー結合を持つがATPのような生体での際立った役割は持たない。CTPはエネルギー源として使用され、レシチンやホスファチジルエタノールアミンなとグリセロリン脂質合成やたんぱく質のグリコシル化などの代謝反応に際して担体や活性体として働いている。また,ホスホコリンやホスホエタノールアミンは酵素的にシチジン三リン酸と反応して、シチジン二リン酸コリン(CDP-choline)やシチジン二リン酸エタノールアミンを生成する。.

15 関係: 代謝ヌクレオチドヌクレオシド三リン酸ピリミジン塩基デオキシシチジン二リン酸アスパラギン酸カルバモイルトランスフェラーゼウリジル酸シチジル酸シチジル酸シクラーゼシチジンシトシンCDP-コリンCTP転写 (生物学)核酸

代謝

代謝(たいしゃ、metabolism)とは、生命の維持のために有機体が行う、外界から取り入れた無機物や有機化合物を素材として行う一連の合成や化学反応のことであり、新陳代謝の略称である生化学辞典第2版、p.776-777 【代謝】。これらの経路によって有機体はその成長と生殖を可能にし、その体系を維持している。代謝は大きく異化 (catabolism) と同化 (anabolism) の2つに区分される。異化は物質を分解することによってエネルギーを得る過程であり、例えば細胞呼吸がある。同化はエネルギーを使って物質を合成する過程であり、例えばタンパク質・核酸・多糖・脂質の合成がある。 代謝の化学反応は代謝経路によって体系づけられ、1つの化学物質は他の化学物質から酵素によって変換される。酵素は触媒として、熱力学的に不利な反応を有利に進めるため極めて重要な存在である。また、酵素は、細胞の環境もしくは他の細胞からの信号(シグナル伝達)の変化に反応することにより代謝経路の調節も行う。 有機体の代謝はその物質の栄養価の高さがどれだけか、また、毒性の高さがどれだけかを決定する。例えば、いくつかの原核生物は硫化水素を使って栄養を得ているが、この気体は動物にとっては毒であることが知られている。また、代謝速度はその有機体がどれだけの食物を必要としているかに影響を与える。.

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ヌクレオチド

ヌクレオチド (nucleotide) とは、ヌクレオシドにリン酸基が結合した物質である。語源は“nucleo(核の)tide(結ばれた)”と言う意味である。英語では「ニュークリオタイド」と発音する。ヌクレオシドは五単糖の1位にプリン塩基またはピリミジン塩基がグリコシド結合したもの。DNAやRNAを構成する単位でもある。 ヌクレオチドが鎖のように連なりポリヌクレオチドになる。またアデノシン三リン酸はリン酸供与体としても機能し、加えてセカンドメッセンジャーの機能を持つcAMPなども知られる。遺伝暗号のコドンでは、ヌクレオチド3個でアミノ酸一つをコードしている。.

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ヌクレオシド三リン酸

ヌクレオシド三リン酸(Nucleoside triphosphate、NTP)は、3つのリン酸が結合したヌクレオシドを含む分子である。天然のヌクレオシド三リン酸には、アデノシン三リン酸(ATP)、グアノシン三リン酸(GTP)、シチジン三リン酸(CTP)、5-メチルウリジン三リン酸(m5UTP)、ウリジン三リン酸(UTP)がある。これらの用語は、リボースを含むヌクレオシド三リン酸に対しても使われる。デオキシリボースを含むヌクレオシド三リン酸は、名前の前に「デオキシ」という接頭辞を付け、略称には"d"を付ける。デオキシアデノシン三リン酸(dATP)、デオキシグアノシン三リン酸(dGTP)、デオキシシチジン三リン酸(dCTP)、デオキシチミジン三リン酸(dTTP)、デオキシウリジン三リン酸がある。 (d)ATP、(d)GTP、(d)CTP、(d)TTP、(d)UTP以外にも、ヌクレオチド代謝の中間体など、多量には存在しないヌクレオシド三リン酸もあるが、さらに「珍しい」天然のヌクレオチドや人工のヌクレオチドさえある。珍しいヌクレオチドは、通常のヌクレオチドの互変異性体である。これらは、DNA複製の際にミスマッチ塩基対を作る。例えば、シトシンの互変異性体は、アデニンと3つの水素結合を形成することができ、元々のシトシンと入れ替わってミスマッチを引き起こす。同様に、シトシンの脱アミノ化物はウラシル、真核生物ではよく見られる5-メチルシトシンの脱アミノ化物はチアミンを誘導する。しかし、5'から16'のDNA複製では、このようなミスマッチ塩基は削除される。 ヌクレオチド誘導体は、核酸の構成ブロックとなり、その他、細胞内の代謝や制御に数千の役割を持つため、生物にとって必須である。ATPは、細胞のエネルギーの主要な源である。GTPはしばしば酵素やタンパク質の補因子となる。また、ヌクレオシド三リン酸はリン酸化の際にエネルギーやリン酸基の供給源となる。 一般的に、ヌクレオシドは、ヌクレオチド(窒素塩基に糖が共有結合したもの)がリン酸基を欠いたものである。しかし、専門用語としては、ヌクレオチドは、ヌクレオシドにリン酸基の数を付して表される。例えば、ヌクレオチドがリン酸基を1つ持っていれば、ヌクレオチド一リン酸、ヌクレオチドがリン酸基を2つ持っていれば、ヌクレオチド二リン酸、3つ持っていればヌクレオチド三リン酸と呼ばれる。リボース糖を含むヌクレオチドは、リボ核酸のモノマーとなり、デオキシリボースを含むヌクレオチドは、デオキシリボ核酸のモノマーとなる。 ヌクレオシド三リン酸、ヌクレオシド二リン酸、及びヌクレオシド一リン酸は、細胞質、細胞核、細胞小器官内に遍在する。多様な機能を持っているため、そのレベルは厳しい代謝制御下にある。 Category:核酸 Category:ヌクレオチド.

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ピリミジン塩基

ピリミジン塩基(ピリミジンえんき、pyrimidine base)とは核酸の構成要素のうちピリミジン核を基本骨格とする塩基性物質である。核酸略号はPyr。細胞への紫外線照射によりピリミジン塩基の一部は二量体となり,遺伝子傷害の原因となる。.

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デオキシシチジン二リン酸

デオキシシチジン二リン酸(Deoxycytidine diphosphate)は、ヌクレオシド二リン酸である。一般的な核酸であるシチジン三リン酸と関連があり、ヌクレオチドのペントースの2'炭素についた水酸基がなく、さらにCTPよりもリン酸基が1つ少ない。 2'-デオキシシチジン二リン酸は、dCDPと略称される。.

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アスパラギン酸カルバモイルトランスフェラーゼ

アスパラギン酸カルバモイルトランスフェラーゼは、ピリミジン生合成経路において最初の反応を触媒する酵素。.

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ウリジル酸

ウリジル酸(ウリジルさん、uridylic acid)は、ヌクレオチド構造を持つ有機化合物の一種である。ウリジン一リン酸 (uridine monophosphate) とも呼ばれ、UMPと略される。UMPはウラシル、五炭糖のリボース、1つのリン酸より構成されており、リン酸とウリジン(ヌクレオシド)との間でリン酸エステルが形成されている。リン酸エステルの位置により、2'-体、3'-体、5'-体が知られる。5'-体は RNA の部分構造としてあらわれ、その二ナトリウム塩はうま味調味料として用いられる。.

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シチジル酸

チジル酸(シチジルさん、cytidylic acid)は、リン酸とリボースとシトシンが結合した有機化合物。シチジン一リン酸(cytidine monophosphate、CMP)ともいう。リボース部位上のどのヒドロキシ基にリン酸が結合しているかによって、2'-シチジル酸、3'-シチジル酸、5'-シチジル酸 (2'-CMP、3'-CMP、5'-CMP) の3種類の構造異性体がある。通常5'-体はナンバリングを省略して記載されるので、CMPと表記される。CMP はリボ核酸 (RNA) を構成するヌクレオチドである。.

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シチジル酸シクラーゼ

チジル酸シクラーゼ (cytidylate cyclase、)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。 従って、この酵素の基質はシチジン三リン酸のみ、生成物は3',5'-環状CMPと二リン酸の2つである。 この酵素はリアーゼ、特にリン-酸素リアーゼに分類される。系統名は、CTP二リン酸リアーゼ (環化; 3',5'-環状CMP形成)(CTP diphosphate-lyase (cyclizing; 3',5'-cyclic-CMP-forming))である。他に、3',5'-cyclic-CMP synthase、cytidylyl cyclase、cytidyl cyclase、CTP diphosphate-lyase (cyclizing)等とも呼ばれる。.

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シチジン

チジン(Cytidine)は、ピリミジンヌクレオシドの1つでシトシンがリボース環にβ-N1-グリコシド結合で接続した構造をもつ物質〈ヌクレオチド参照〉である。 シトシンがデオキシリボース環に接合しているものは、デオキシシチジンである。 亜硝酸を作用させると、ウリジンになる。吸収極大波長はpHで変化し、pH2で280nm、pH12で271nmである。.

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シトシン

トシン (cytosine) は核酸を構成する5種類の主な塩基のうちのひとつで、ピリミジン塩基である。分子量は 111.10。右図の構造に対応するIUPAC名は 4-アミノピリミジン-2(1H)-オン (4-aminopyrimidin-2(1H)-one) であるが、ほかに互変異性として、3H体と、4-アミノピリミジン-2-オールをとることができる。 シトシンから誘導されるヌクレオシドはシチジンである。DNA、あるいはRNAの二重鎖構造の中ではグアニンと3本の水素結合を介して塩基対を作る。.

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CDP-コリン

CDP-コリン(しーでぃーぴーこりん、CDP-choline)は、シチコリン(citicoline)とも呼ばれ、ヌクレオチドの一つであるシチジン二リン酸(CDP)にリン酸エステル結合を介してコリンが結合した物質。ホスファチジルコリンの生合成経路(英語版)における中間体のひとつである。神経保護作用などが知られ、脳梗塞や鬱など一部の疾患への適用に関する研究が行われている。海外を中心に一部のマニアには精神活動を改善するヌートロピックあるいは向知性薬としても知られる。.

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CTP

CTP.

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転写 (生物学)

転写中のDNAとRNAの電子顕微鏡写真。DNAの周りに薄く広がるのが合成途中のRNA(多数のRNAが同時に転写されているため帯状に見える)。RNAポリメラーゼはDNA上をBeginからEndにかけて移動しながらDNAの情報をRNAに写し取っていく。Beginではまだ転写が開始された直後なため個々のRNA鎖が短く、帯の幅が狭く見えるが、End付近では転写がかなり進行しているため個々のRNA鎖が長く(帯の幅が広く)なっている 転写(てんしゃ、Transcription)とは、一般に染色体またはオルガネラのDNAの塩基配列(遺伝子)を元に、RNA(転写産物transcription product)が合成されることをいう。遺伝子が機能するための過程(遺伝子発現)の一つであり、セントラルドグマの最初の段階にあたる。.

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核酸

RNAとDNA、それぞれの核酸塩基 核酸(かくさん)は、リボ核酸 (RNA)とデオキシリボ核酸 (DNA)の総称で、塩基と糖、リン酸からなるヌクレオチドがホスホジエステル結合で連なった生体高分子である。糖の部分がリボースであるものがRNA、リボースの2'位の水酸基が水素基に置換された2-デオキシリボースであるものがDNAである。RNAは2'位が水酸基であるため、加水分解を受けることにより、DNAよりも反応性が高く、熱力学的に不安定である。糖の 1'位には塩基(核酸塩基)が結合している。さらに糖の 3'位と隣の糖の 5'位はリン酸エステル構造で結合しており、その結合が繰り返されて長い鎖状になる。転写や翻訳は 5'位から 3'位への方向へ進む。 なお、糖鎖の両端のうち、5'にリン酸が結合して切れている側のほうを 5'末端、反対側を 3'末端と呼んで区別する。また、隣り合う核酸上の領域の、5'側を上流、3'側を下流という。.

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