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楊式太極拳

索引 楊式太極拳

右 楊式太極拳(ようしきたいきょくけん)とは、中国武術の一門派(流派)であり、伝統太極拳の中でも代表的一派である。 その起源は河南省陳家溝在住の武術家陳長興について陳家太極拳を学んだ楊露禅が、大成の後に独自の創意工夫を施して創始されたものといわれる。 その後、楊露禅の孫である、楊澄甫が陳氏の拳法の剛の一面を取り除いて柔の特徴を主とした「楊氏太極拳」を確立したとされている。この楊澄甫が改編した「楊氏太極拳」が現代において「楊式太極拳」と呼ばれているものである。 露禅は実戦名手として「楊無敵」と讃えられ、その評判故に請われて清朝の王族、貴族の多くの者に教授した。その拳は非常に柔らかな動きで、「綿拳」あるいは「化拳」とも称されたと伝えられる。その後も露禅の子、孫と3代にわたって楊式は改変され、現在最も普及しているスタイルは露禅の孫、楊澄甫が伝えた大架式の套路(型)である。楊式太極拳の理論書としては、楊班侯伝の『太極拳九訣』や楊澄甫伝の『太極拳老譜三十二解』がある。 楊一族のみ、なぜあれほどの無敵の強さを誇ったかについては、元来楊一族のみ伝えられていた拳(緩急自在・剛強な拳風 )を家伝の秘拳とし秘密裏に練習・伝承し他には伝えなかった為、文人向けに伝えた軟弱な套路を他に伝える派のみが増えていったとする説がある。 楊式太極拳にも比較的素早く細密な動作を含む、楊家小架式及び楊家二路砲捶など特殊な套路が存在するが、最も普及した澄甫の大架式の動作はのびのびとして緩やかで、発勁は暗勁で老若男女を問わず練習がし易く、最も広く行われている。 健康法として有名な簡化二十四式太極拳などの制定太極拳はこの楊式を一番の土台として、各派の太極拳の要領をも加味して構成されている。 主要な楊式太極拳の套路には、創始者楊露禅により武当太極拳を編成した一〇八式、それを孫である楊澄甫が改編した八十五式があり、八十五式は 制定拳の二十四式及び八十八式の元になっている。八十五式は古式楊式太極拳として武当派などに伝承されている。.

14 関係: 健康法太極拳太極拳九訣套路中国武術二十四式太極拳発勁陳家太極拳陳長興楊班侯楊露禅楊澄甫武当派河南省

健康法

睡眠の確保 犬との散歩 ラジオ体操会(2002年夏休み、大阪市鶴見区でのひとコマ) 太極拳は中国で盛んに行われている健康法 健康法として合気道を行っている人もいる 温泉は人間だけでなく猿も本能的に行う健康法(地獄谷温泉にて) 気功は世界各地で行われている 「爪もみ」は指先あたりを揉む健康法 ヨーガのアサナ(ポーズ)のひとつ 山中にてヨーガの蓮華座を組む人 健康法(けんこうほう)とは、健康を保つことを目的として日常的に行なわれる行為や方法のことである。健康法を実践することは養生ともいう。 体操の類、自分で行うマッサージの類、食事の管理や控えめな飲食の習慣、心身調和をもたらす方法の実践(呼吸法や瞑想の習慣)、心の持ち方(短気にならない、怒らない、「足るを知る」 等々)、そのほか生活習慣全般など、その範囲は多岐に及ぶ。.

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太極拳

太極拳(たいきょくけん)は、中国武術の一派。東洋哲学の重要概念である太極思想を取り入れた拳法で、形意拳、八卦掌と並んで内家拳の代表的な武術として知られる。.

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太極拳九訣

太極拳九訣(たいきょくけんくけつ)は、中国武術の、伝統拳である太極拳としての楊式太極拳の楊班侯(永年楊氏二世)の作と伝わる九種の理論書。楊班侯から牛連元。牛連元から呉孟侠に伝わる。 太極拳九訣   楊班侯 伝 全體大用訣、 十三字行功訣、 十三字用功訣、 八字法訣、 虚實決、 亂環訣、 隂陽訣、 十八在訣、 五字經訣 五個要訣(六合勁、十三法、五法、八要、全力法) 以上14件 くけつ.

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套路

套路(太極拳) 套路(𡘷路、とうろ)とは中国武術における練習方法のひとつで、連続的な攻撃方法、防御方法、立ち方(站とう法、姿勢)、歩き方(歩法、走法)、呼吸法、運気法(気功)などを総合的に盛り込んだ一連の身体動作である。日本武術のいわゆる「型」に近いが、概念上、あるいは運用方法の点で差異がある。空手の型には、中国武術の南派少林拳の套路に由来するものが多い。 複数の技が連続して組み合わさって構成されており、套路を一度行うだけで、それぞれの技とそのつながりを練習することができる効率のよい練習法である。多くの門派では、練習者は他の練習法と共に、繰り返し套路を反復練習する。(套路を練る、という言い方が使われる) しかし、套路はあくまでも型であるため、技の用法を練習するには、別に対人練習や実践練習を行う必要がある。 練習者の技術力を見て取るのに最適であり、套路の演武を一度見るだけで、技量を容易に推し量ることができる。師弟の間で修練の進み具合を見たり、修正をする目的で使われる。技を部外者に見せるときにも、套路を見せる場合が多い。しかし、実戦を重んずる流派では、他派はおろか師兄弟の間でも安易に套路を披露することはなく、見せてもわざと手を抜く事がある。特に他流派の者に見せる場合、重要なポイントを省略したり、呼吸法をともなわずに行ったりする場合もある。これは、套路がその武術の核心の一つであるため、他流派に要点を知られることを避けるためである。同じ名前の套路でも、表演用と練習用の2つを用意している流派さえある。逆に戦わずして力の差を見せる場合にも利用される。 表演武術の大会では、競技として套路の演武の巧拙が採点される。太極拳の大会などはこの形で行われる。通常はその流派のいずれかの套路を演じるが、演武者が独自に一連の技を取捨選択し、自選套路として演じる場合もある。 素手のものと兵器(武器)を使ったものに分類することができるが、両者とも名称は套路である。、制定拳(表演競技)の技の連続を指す場合も套路という。素手の套路がそのまま兵器の套路に変化するものもある。 散打は套路と対になる用語としてしばしば使われる。散打は柔道の乱取り、ボクシングのスパーリングや空手の自由組手のような、人と相対した状況で自由に動いて行う練習である。流派にもよるが、套路は一人で行う型稽古、散打は対人で行う自由対錬、と位置づけられ、武術練習の両輪とされる。対人戦の技術交流のために開かれる大会も散打大会などと呼ばれ、表演大会とは区別される。 ほとんどの流派では、複数の套路を持っており、多いところでは数十もの套路を運用している流派もある。練習者の熟達につれて、習得した套路も増えていくのが普通だが、弟子の体格や性格に応じて師が教える套路を選び厳選する場合もある。意拳、太気拳など套路を持たない流派も少数ながら存在する。 とうろ en:Chinese martial arts#Forms.

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中国武術

朝に上海の広場で健康体操の簡化太極拳をしている人々 中国武術(ちゅうごくぶじゅつ)とは、中国大陸に起源を持つ武術の総称。「中国武術」は中華人民共和国(中国大陸)では単に武術(ウーシュー、wǔshù)、中華民国(台湾)では國術(グォーシュー、guóshù、日本国でこれから転じて国術)、広東省など両広地方では功夫 とも呼ばれる。また、中国で単に「武術」というと世界中の武術、武道、格闘技全般を指すこともある。.

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二十四式太極拳

二十四式太極拳は、1956年に発表された最初の制定拳。楊式太極拳の主な二十四の套路(トウロ)から構成されている。套路とは動作名称のこと。簡化太極拳とも呼ばれる。二十四の套路とは、以下である。.

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発勁

勁(はっけい)とは、中国武術における力の発し方の技術のこと。元々中国語には発勁という熟語はないが、発と勁で「激しく力を発する。」という意味ともとれる。楊式太極拳の第三代伝人の楊澄甫の弟子である鄭曼青によれば「左莱蓬老師曰く『力は骨より発し、勁は筋より発する』」と主張している。この論は形意拳大師の郭雲深の『三歩功夫』にも重なる論である。 専門的に中国武術を修したことが無い者は『勁』は気の力(超能力)と主張するが、武術(中国の武術以外にも気は存在する)における「気」とは、体の「伸筋の力」、「張る力」、「重心移動の力」などを指し、超常のものではない。勁を鍛えるため、様々な鍛錬(中国武術では練功という)を行う。また、「力む」と屈筋に力が入ってしまい、「張る力」を阻害するため逆効果であるともされる。 なお、「発剄」や「発頸」は誤字である。.

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陳家太極拳

右 右 陳家太極拳(ちんかたいきょくけん、陳氏太極拳・陳式太極拳)は、中国河南省温県陳家溝在住の陳氏一族を中心に伝承されている中国武術。 陳家太極拳は現在分派した全ての太極拳の源流であり、その動作は剛柔相済、快慢兼備を理想とし、太極拳に特徴的な柔軟さや緩やかな動作だけではなく、跳躍動作や震脚(全身を沈め、大地を強く足で踏む動作)など激しく剛猛な動作をも含んでいる。発勁(中国武術でいう全身を協調一致させて威力を発する技術)は太極拳の得意とする暗勁(大きな動作を伴わない発勁法)ばかりではなく、明勁(大きな動作を伴う発勁法)をも得意とし、纏絲勁(纏絲精・らせん状の捻りを伴った勁)によって全身の勁力を統一的に運用することが他派の太極拳に比べ特異である。 一般的な太極拳のイメージからすると豪快な印象を持たれやすいが、慢練(型をゆっくりと練習すること)や、高齢の達人の拳風は剛柔が相済され、和(か)式太極拳や楊式太極拳を連想させるかのように柔らかく緩やかである。 楊式太極拳の祖、楊露禅は陳長興(陳氏十四世)に陳家太極拳を学び、陳発科、杜毓沢は陳延煕(陳氏十六世)に学んだとされる。 異説はあるが20世紀に入り、陳発科が北京で大架式系統を教授してから、一般に普及しはじめたといわれる。.

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陳長興

陳 長興(ちん ちょうこう、チェン・チャンシン、1771年 - 1853年)は、清朝時代の実在した武術家。中国武術のひとつである太極拳の陳式太極拳中興の祖。陳氏十四世。字は雲亭。.

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楊班侯

楊 班侯(よう はんこう、Yang Banhou、1837年 - 1892年)は、中国武術である太極拳の楊式太極拳の永年楊氏第二世。 中国河北省永年県広府鎮の出身。名は鈺、字は班侯。号は「二先生」。子は兆鵬がいる。長兄楊鳳侯の子楊兆林にも太極拳を指導する。幼少より、学問より武術を好み、楊露禅が一を教えると三を理解した。そして若くして楊露禅の家伝を受け継いだ。父に随い北京に出向くが、17歳以後より「雄県劉」、「万斤力」など名だたる武術家を打ち破った。楊式太極拳の不敗の評判は、清朝廷より中国全土に広がり、太極拳を「国術」にとの論争が起こった。 人がいうには、「陳家の拳を、楊家が伝えた。楊家の拳を、班侯が伝えた」。 また、「露禅創天下、班侯打天下、健侯、澄甫伝天下」。 代表弟子として、白忠信がいる。北京の弟子として、傳山、呉全佑など。全佑は満族人で楊式小架太極拳を学ぶ。全佑の子の鍳泉は、後に姓を呉に改め、呉氏太極拳を創る。永年の有名な弟子として、張信義、陳秀峰、李万成などがいる。 Category:中国武術家 Category:太極拳 Category:清代の人物 Category:邯鄲出身の人物 Category:1837年生 Category:1892年没.

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楊露禅

右 楊 露禅(よう ろぜん、 ヤン ルーチャン、1799年 - 1872年)は、清朝時代の実在した武術家。中国武術のひとつである太極拳の楊式太極拳の創始者。 姓は楊、諱は福魁()。字は露禅、または禄禅(禄禪)。祖籍は、中国河北省永年県閻門寨人。後に永年県広府鎮南関に移る。子に、鳳侯(早亡)、楊班侯、楊健侯がいた。.

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楊澄甫

楊 澄甫(よう ちょうほ、Yang Cheng fu、1883年 - 1937年)は、楊氏三世。中国武術である太極拳の楊式太極拳中興の祖。 北京出身。祖籍は河北省永年県。本名は楊兆清。字は澄甫。子に楊振銘(守中)、楊振基、楊振鐸、楊振国がいる。親戚の趙斌、傅鐘文にも武術を教えた。 父楊健侯に幼い頃より武術を教わり、日々練習を重ね、後年には祖父の「小架子」、父が改良した「中架子」に、さらに健康への要求を考慮した「大架子(楊露禅の108式に対し、一般に85式と呼ばれる)」を完成した。また、太極拳の功夫のポイントとして「十三要點」を残す。 父健侯と共に北京で指導し、健侯の死後は、武漢、南京で武術を教えた。1912年頃に許禹生から要請され、北平体育研究社で指導した。1928年には張之江から強く要請され、南京中央国術館の武当門門長に就任した。その後も、杭州、上海、広州などで指導した。各地へ出向いて楊式太極拳の発展に尽力し、現在の世界規模での普及の基礎を作った。 現在の制定拳の簡化24式、48式、88式太極拳は、楊澄甫の楊式太極拳を基礎に陳式、呉式、孫式などの太極拳の特長を付加して整理創作された。 著書に「太極拳体用全書」(1934年)がある。 Category:中国武術家 Category:太極拳 Category:北京出身の人物 う ちようほ Category:1883年生 Category:1937年没.

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武当派

武当派(ぶとうは)は、武俠小説などにおいて名門の一派として登場する中国武術の一派。張三豊(太極拳の創始者に仮託されている)が創設したとされる。武当山を本拠とする。.

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河南省

河南省(かなんしょう、中国語:河南省、拼音:Hénán Shěng、英語:Henan)は、中華人民共和国の省の1つ。地域の大部分が黄河の南にあるため河南と称された。古の豫州があったことから、略称は豫である。省都は鄭州市。古代の中原の中心地であり、中国の中でも歴史のある地域である。.

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