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P型小惑星

索引 P型小惑星

P型小惑星(P-type asteroid)は、低いアルベドと特徴のない赤みがかった電磁スペクトルを持つ小惑星の分類である。有機物の豊富なケイ酸塩、炭素、無水ケイ酸塩で構成され、内部には恐らく水の氷が存在すると推定されている。P型小惑星は、小惑星帯外縁部以遠で見つかる。.

18 関係: 大きさ順の太陽系天体の一覧小惑星のスペクトル分類バンベルガ (小惑星)メレテ (小惑星)ルーシー (探査機)ヒルダ群ベルトルダ (小惑星)イスメーネ (小惑星)エルナ (小惑星)オッパヴィア (小惑星)オウムアムア (恒星間天体)キュベレー族シワ (小惑星)ステファニア (小惑星)PLANET計画T型小惑星X型小惑星木星のトロヤ群

大きさ順の太陽系天体の一覧

地球より小さい太陽系天体の比較図 太陽系惑星の相対質量。木星が全体の71%、土星が21%を占めている。水星と火星は合計しても 0.1%未満である。 大きさ順の太陽系天体の一覧(おおきさじゅんのたいようけいてんたいのいちらん)では、平均半径が判明している、または推定されている太陽系内の主な天体を大きな順に並べている。この一覧は天体の質量や体積、表面重力の順に並び替えることもできる。この一覧に含まれているのは、太陽、惑星、準惑星、大型の太陽系小天体(準惑星候補を含む小惑星や太陽系外縁天体 (TNO) の一部)、それらの衛星、そして科学的・歴史的に興味深い彗星や地球近傍小惑星といった他の天体である。 一般に天体の密度はそれぞれ異なるため、半径順や質量順のリストでは順序が異なっている。例えば、天王星は海王星よりも体積が大きいが、質量は小さい。また、ガニメデやタイタンは水星よりも体積は大きいが、質量は水星の半分以下である。 1990年代以降、非常に大きな外縁天体が続々と発見されている。見つかってからまだ日が浅いため、これらの半径の数値は暫定的である。以下のリストでは幅や近似位置で表示されることがある。 1021 kg 以上の質量を持つ天体は、ほぼ球状の形をしていることが知られている。天文学的に、天体自身の重力が自らの物理的構造の強度を上回るとき、静水圧平衡に達し、その天体は丸みを帯びた形に変形していく。なお、氷天体は岩石天体よりレギュラー (調整の取れた形)になりやすく、事実氷天体は低い質量でも、その多くが回転楕円体の形をしている。半径が 200 km を超えるか超えないかが、レギュラーとなるか否かの大よその境界である。 テティスやケレス、ミマスといった、1018 kg から 1021 kg の質量を持つ大きな天体は自重力のため、均衡の取れた扁球の形をしている。一方、アマルテアやヤヌスといった質量の小さいラブルパイル天体 (rubble pile) は丸みを帯びてはいるが、球状ではなく、イレギュラー と呼ばれる。 一般的に、楕円形の天体には自転による遠心力のため、平らな極がいくつか存在している。しかし、イレギュラーな形である天体の特徴は2つの赤道直径の長さが非常に異なるということである。 土星より遠方に存在する天体の半径を計算することは一般的に難しい。以下のリストに掲載されているTNOの直径のデータはいくらかの信憑性があるが、非連星TNOの参照のない質量・密度データは実際のところ信憑性がない。多くのTNOは、密度 0.5 g/cm3 ほどの彗星と同密度の密度であるにもかかわらず、2.0 g/cm3 と想定されている。ゆえに、多くのTNOには地球との質量比較は掲載しない。 ガリレオやカッシーニといった探査機の数多くの観測により、木星と土星の衛星の大きさと質量はよく知られている。しかしヒマリアのような、半径が 100 km 以下の衛星の多くは、未だ質量がよく分かっていない。 さらに、土星より遠方の天体になると、より不明確になる。天王星や海王星の長期的な衛星研究のための探査機は未だ打ち上げられていない。シコラクスのようなボイジャー2号のフライバイでも発見されなかった天王星の小さな不規則衛星の推定質量やアルベドは NASA のウェブページによっても異なる。 ミランダより小さい一覧の天体データは質量や半径の数値が不確実であり、形状や密度分布が不規則であるため信憑性に欠けている。.

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小惑星のスペクトル分類

小惑星のスペクトル分類(しょうわくせいのスペクトルぶんるい、)は、スペクトルの形、色、あるいはアルベドに基づいて行われる。これらの分類は、小惑星の表面の組成に対応していると考えられている。内部の分化が進んでいない小さな天体では、表面と内部の組成は似ていると推定される。一方、ケレスやベスタ等の大きな天体は、内部構造を持つことが知られている。.

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バンベルガ (小惑星)

バンベルガ (324 Bamberga) は小惑星帯の中で16番目に大きい天体である。1892年2月25日にヨハン・パリサによってウィーンで発見され、200kmを超える小惑星として最後の発見になった。地球近傍小惑星のエロスを除いて、双眼鏡で見える小惑星としても最後に発見されたものとなった。ドイツの都市、バンベルクから名づけられた。 離心率が高いことから、視等級が大きく変わる。大接近時(近日点の付近で衝になった時)は+8.0等級に達し、その明るさは土星の衛星タイタンにも匹敵する。このような位置で見られるのは22年ごとで、前回は1991年、次回は2013年のことである。近日点距離に来た時のバンベルガはC型小惑星の中では最も明るく、2番目に明るいヒギエアの+9.1よりも、およそ1等級明るい。大接近時のバンベルガは、+9.5等級よりも明るい小惑星の中では最も地球に近い位置にあり、その距離は0.78天文単位である。例えばイリスは裸眼で見える距離になっても0.85天文単位までしか近寄らず、ベスタにしても1.13天文単位までである。 バンベルガは小惑星帯の中で10番目に明るい天体であり、バンベルガより明るい天体の明るさの順番はベスタ、パラス、ケレス、イリス、ヘーベ、ジュノー、メルポメネ、エウノミア、フローラとなっている。ただし冥王星の1.36倍と離心率が非常に大きいため、大接近時以外は他の小惑星の方が明るく見えることもある。 また、大きな小惑星としては自転周期が非常に長く、C型小惑星とP型小惑星の中間の特徴を持つとされる。 1987年12月7日-8日に中国から日本、アメリカにかけて掩蔽が観測され、直径が228kmと測定された。その後、2007年4月20日にはオーストラリアで掩蔽が観測された。 これらの結果や測光観測などから、バンベルガの自転軸の方向は黄経λ.

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メレテ (小惑星)

メレテ (56 Melete) は、小惑星帯に位置する小惑星の一つ。1857年9月9日にドイツの天文学者、ヘルマン・ゴルトシュミット (Hermann Mayer Salomon Goldschmidt) により発見された。炭素とケイ素に富む比較的珍しいP型小惑星であり、比較的大きいが暗い。ギリシア神話の女神ムーサの一柱、メレテーにちなみ命名された。これまで1997年と2002年の2回、この星による恒星の掩蔽が観測された。.

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ルーシー (探査機)

ルーシー(Lucy)とは、5つの木星トロヤ群小惑星を探査する計画、あるいはその計画における探査機の名称である。 ルーシーは、M型小惑星探査計画のと共に、2017年1月4日にNASAのディスカバリー・プログラムに選定された。 ミッション名は、有名な類人猿化石、ルーシーに由来する。これは、探査対象であるトロヤ群小惑星が太陽系初期の歴史を保存する「惑星形成の化石」であると考えられているからである。一方、類人猿化石のほうのルーシーは、ビートルズの楽曲「Lucy in the Sky with Diamonds」にちなんだものである。.

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ヒルダ群

小惑星の位置を表した図。ヒルダ群は褐色である。 2005年1月1日におけるヒルダ群天体の位置。左図の灰色は木星軌道まですべての小惑星、右図の灰色はヒルダ群天体の軌道 黄経緯により木星付近を中心として描いた図。中央横軸が黄道面 ヒルダ群(ヒルダぐん)は、軌道長半径が3.7AUから4.2AUの小惑星で構成される小惑星群。 離心率は0.07以上0.3以下で、軌道傾斜角は20°より小さい。 これらの小惑星は一つの母天体に関連付けられるものではないという意味で、厳密には小惑星'''族'''ではないが、木星に対して2:3の軌道共鳴状態にある小惑星からなる力学的な共通点を持った小惑星群である。 このような共鳴関係にあるため、ヒルダ群の天体が遠日点を通過する際は、太陽を挟んで木星の反対側、あるいは木星より60°ほど前か後ろのラグランジュ点の内側、このいずれかの位置関係になる。太陽と木星を固定して見ると、ヒルダ群の天体はこの三つの「遠日点」を通過する。あるいはある時点におけるヒルダ群天体全体を見ると、中段の図のように三つの遠日点を頂点とする「ヒルダ・トライアングル」を形成する。 小惑星群の名前は (153) ヒルダに由来する。命名されていないものも含め1100個以上存在する。表面色から判断すると、D型またはP型が多いが、一部にC型もある。.

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ベルトルダ (小惑星)

ベルトルダ (420 Bertholda) は、小惑星帯に位置するとても大きなキュベレー族のP型小惑星。 マックス・ヴォルフがハイデルベルクで発見し、ドイツ南西部の領邦君主であったバーデン大公家の先祖、ケルンテン公ベルトルト1世にちなんで名づけられた。 2003年8月26日にはヨーロッパ各地でベルトルダによる掩蔽が観測され、これにより大まかな楕円形状とその大きさが求められた。また2003年8月1日と2005年12月9日には日本で掩蔽が観測された。.

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イスメーネ (小惑星)

イスメーネ (190 Ismene) は、小惑星帯に位置する、比較的大きな小惑星の一つ。P型小惑星に属し、とても暗くて氷が存在すると推定されている。 イスメーネの軌道は小惑星帯の外縁近くに位置し、ヒルダ群に分類される。 1878年9月22日にアメリカ合衆国の天文学者、クリスチャン・H・F・ピーターズによりニューヨーク州クリントンで発見され、ギリシア神話に登場するアンティゴネの妹イスメーネー(イスメネ)にちなんで命名された。.

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エルナ (小惑星)

ルナ (406 Erna) は、小惑星帯に位置する典型的な小惑星で、P型小惑星に分類される。 オーギュスト・シャルロワがニースで発見した。ドイツの天文学者Friedrich Bidschofの娘の名前にちなんで命名されたと考えられている。.

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オッパヴィア (小惑星)

ッパヴィア (255 Oppavia) は、小惑星帯に位置するP型小惑星の一つ。ケレス族に分類された事もあるが、スペクトルが違うため現在では無関係と見なされている。 1886年3月31日にオーストリアの天文学者、ヨハン・パリサがウィーンで発見し、パリサが生まれたチェコ(当時はオーストリア・ハンガリー帝国)の町、オパヴァ (Opava) にちなんで命名された。.

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オウムアムア (恒星間天体)

ウムアムア (1I/2017 U1) は、2017年に発見された、天体観測史上初となる太陽系外から飛来したと目される天体である。発見された当初は太陽系内の彗星や小惑星と考えられたため C/2017 U1 や A/2017 U1 という名称で呼ばれていた。.

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キュベレー族

ュベレー族(―ぞく、Cybele asteroids)は小惑星帯の小惑星族の一つ。名前はこの族で一番小惑星番号の若い(65)キュベレーに由来する。 類似した軌道特長によって分けられており、太陽からの軌道長半径はおおよそ3.4天文単位程度となっている。起源となった小惑星が同じと考えられ、C型、P型の小惑星が多い。.

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シワ (小惑星)

ワ (140 Siwa) は、小惑星帯に位置する比較的大きくて暗い小惑星の一つ。P型小惑星(もしくはC型小惑星)に分類される。光度曲線は平坦であり、球に近い形をしていることが予想される。 1874年10月13日にオーストリアの天文学者ヨハン・パリサによってポーラ(現:プーラ)で発見された。スラヴ神話の豊穣の女神シワにちなみ命名された。 宇宙探査機ロゼッタが (46P) ワータネン彗星へ向かう途中の2008年7月に接近する予定であったが、目標が (67P) チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星へ変更されたため、フライ・バイ計画は中止となった。 2006年12月に関東地方で、2009年11月に静岡県と香港で掩蔽が観測された。.

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ステファニア (小惑星)

テファニア (220 Stephania) は、小惑星帯に位置する小惑星の一つで、P型小惑星に属する。表面は暗く、ケイ酸塩や炭素に富んでいる。 1881年5月19日にオーストリアの天文学者ヨハン・パリサがウィーンで発見し、同年5月10日にオーストリア皇太子妃となったベルギー王女ステファニーにちなんで命名された。.

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PLANET計画

臼田宇宙空間観測所 パラボラアンテナ正面俯瞰 PLANET計画(プラネットけいかく)は、東京大学宇宙航空研究所(後の宇宙科学研究所 (ISAS)、現宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 宇宙科学研究所)による太陽系探査計画、及び計画された宇宙探査機シリーズの名称である。 2010年現在、4機の探査機が打ち上げられ、1機の探査計画が進行中である。 他にこの計画から発展した複数の探査計画があり、それぞれ実績を上げている。.

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T型小惑星

T型小惑星(T-type asteroid)は、小惑星帯内側の珍しい小惑星の分類である。組成は未知で、暗く特徴のない中程度に赤いスペクトルを持ち、0.85μmに緩やかな吸収線を持つ。現在まで、この小惑星に対応する隕石は発見されていない。無水であるが、P型小惑星またはD型小惑星または恐らく高度に変質したC型小惑星に関連すると信じられている。カサンドラがその一例である。.

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X型小惑星

X型小惑星(X-type asteroid)は、似たようなスペクトルを持つが、恐らく組成がかなり異なる小惑星の分類の集合である。.

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木星のトロヤ群

トロヤ群(緑色)は、木星の軌道上の前方と後方に分布する。小惑星帯(白色)は、火星と木星、ヒルダ群の小惑星(茶色)の間に分布する。 木星のトロヤ群 (Jupiter Trojan) は、太陽の周りを公転する軌道を木星と共有する小惑星の大きなグループである。木星に対して、それぞれの小惑星は、軌道上の木星から前方または後方に60°離れた2つのラグランジュ点(L4またはL5)のどちらかの周辺に位置する。トロヤ群の小惑星は、これら2つの点の周りの細長い領域で、軌道長半径の平均が5.2天文単位の軌道に分布する。 最初に発見されたトロヤ群の小惑星は、1906年にドイツの天文学者マックス・ヴォルフが発見した (588) アキレスである。2012年11月時点で、合計で5,425個のトロヤ群の小惑星が発見されている。「トロヤ群」という名前は、慣習により、それぞれの小惑星にトロヤ戦争の人物に因む名前を付けていたためである。直径1kmを超える木星のトロヤ群の合計数は、小惑星帯にある1km以上の小惑星の数とほぼ同じ100万個程度であると見積もられている。また、小惑星帯と同様に、トロヤ群の中にも小惑星族がある。 木星のトロヤ群の小惑星は、赤みがかった暗色で、特徴のないスペクトルを持つ。表面上に水や有機化合物、その他の化合物が存在する確かな証拠は得られていない。二重小惑星や光度曲線の観測から推測された密度は、0.8から2.5g/cm3である。トロヤ群は、太陽系の形成と進化の初期段階で、木星型惑星のマイグレーションが起こった頃に、その軌道に捕獲されたものと考えられている。 トロヤ群という名称は、木星のトロヤ群以外にも、もっと一般的に、より大きい天体と同様の関係にある太陽系小天体に対しても用いられる。例えば、火星のトロヤ群、海王星のトロヤ群、土星のトロヤ衛星がある。また、アメリカ航空宇宙局により、地球のトロヤ群小惑星 が発見されている。ただし、最初に見つかったトロヤ群の小惑星は木星の軌道上にあり、また木星は現在、群を抜いて多くのトロヤ群小惑星を持つため、通常「トロヤ群」や「トロヤ群の小惑星」とだけいった場合、特に木星のトロヤ群の小惑星を指す。.

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