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5,6-メチレンジオキシ-N,N-ジメチルトリプタミン

索引 5,6-メチレンジオキシ-N,N-ジメチルトリプタミン

5,6-メチレンジオキシ-N,N-ジメチルトリプタミン(5,6-methylenedioxy-N,N-dimethyltryptamine、5,6-MDO-DMT)は、幻覚剤の一つ。ジメチルトリプタミン(DMT)の5,6-メチレンジオキシ類縁体である。アレクサンダー・シュルギンにより初めて合成された。彼の著書TiHKAL(Tryptamines I Have Known and Loved)では、この物質には顕著な精神活性はないとしているが、そのテスト摂取量は5mgのみである。この物質の薬理学特性、代謝および毒性のデータはわずかしかない。.

5 関係: 幻覚剤トリプタミンアレクサンダー・シュルギンジメチルトリプタミンTiHKAL

幻覚剤

幻覚剤(げんかくざい)とは、脳神経系に作用して幻覚をもたらす向精神薬のことである。呼称には幻覚剤の原語である中立的なハルシノジェン(Hallucinogen、英語圏で一般的な呼称で日本語圏ではそうでない)や、より肯定的に表現したサイケデリックス/サイケデリクス(Psychedelics)、神聖さを込めたエンセオジェン(Entheogen)がある。その体験はしばしばサイケデリック体験と呼ばれる。神秘的な、あるいは深遠な体験が多く、神聖さ、肯定的な気分、時空の超越、語りえない(表現不可能)といった特徴を持つことが多い。宗教的な儀式や踊り、シャーマンや心理療法に用いられる。宗教、文学作品や音楽、アートといった文化そのものに影響を与えてきた。 典型的な幻覚剤は、LSDや、シロシビンを含むマジックマッシュルーム、メスカリンを含むペヨーテなどのサボテン、DMTとハルミンの組み合わせであるアヤワスカである。MDMAはこれらとは異なる共感能力や親密感の向上作用を持つ。これらは主にセロトニン作動性である。DSM-5では、ケタミンは解離作用が強いため幻覚剤の下位の別の分類に分けられ、大麻は幻覚剤に含めない。ケタミンなどの解離性麻酔薬はグルタミン酸を阻害する(NMDA)。 21世紀に入り臨床試験が再び進行しており、サイケデリック・ルネッサンスと呼ばれる。特にうつ病、不安障害、薬物依存症の治療に使える可能性を示している。継続投与を行わずとも持続的な治療効果を生じている。幻覚剤の使用は、精神的な問題の発生率の低下、自殺思考や自殺企図の低下と関連している。幻覚剤が依存や嗜癖を引き起こすという証拠は非常に限られたものである。 幻覚剤は古来から用いられてきた。20世紀に入ってから幻覚剤の化学合成やそれに伴う研究が展開され、特にLSDが合成された後の1940年代から1960年代に大きく展開した。1960年以降、幻覚剤の乱用が問題視され、所持や使用が法律で禁止されているものも多い。国際的に向精神薬に関する条約で規制されるが、同条約第32条4項によって植物が自生する国における、少数の集団に伝統的に魔術または宗教的な儀式として用いられている場合には、条約の影響は留保される。日本では一部の既存の違法薬物と類似の構造をもつデザイナードラッグが1990年代後半に脱法ドラッグとして流通するようになり、その後取締りが強化され法律や条例による規制が行われるものの、規制と新種の登場のいたちごっこを繰り返してきた。.

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トリプタミン

トリプタミンはインドール誘導体で、トリプトファンから脱炭酸した構造を持つ有機化合物である。様々な生理活性物質の母骨格となっており、この骨格を持つ分子はトリプタミン類として知られている。.

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アレクサンダー・シュルギン

アレクサンダー・シュルギン アレクサンダー・"サーシャ"・シュルギン(Alexander T "Sasha" Shulgin、1925年6月17日 - 2014年6月2日)は、アメリカの薬理学者/化学者で、数百種類のデザイナードラッグと称される向精神薬を合成し、それらの効能を自分でテストした幻覚剤の研究者である。 特に、ドイツの製薬会社メルク社が1920年代にはじめて合成したが広く製品化されることのなかったMDMAに注目し、60年代に再合成したことで有名である。その他には、長時間作用するDOM(俗称STP)や、聴覚のみに変化をもたらすDIPT、もともとは精神療法に利用されていた2C-Bなどがある。 2014年6月2日にカリフォルニア州ラファイエットで肝癌のため死去。88歳没。.

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ジメチルトリプタミン

DMTの結晶。 ジメチルトリプタミン(DMT)あるいは、N,N-ジメチルトリプタミン(N,N-DMT、N,N-dimethyltryptamine)は、トリプタミン類の原型となるアルカロイド物質で、自然界に発生する幻覚剤である。熱帯地域や温帯地域の植物や一部のキノコ、ある種のヒキガエル、ほ乳類、ヒトの脳細胞、血球、尿などに存在する。抽出または化学合成される。形状は室温では透明か、白、黄色がかった結晶。近い物質に、5-メトキシ-N,N-ジメチルトリプタミン (5-MeO-DMT) がある。DMTは向精神薬に関する条約のスケジュールIで、日本の麻薬及び向精神薬取締法の麻薬。 依存性や毒性があるとはみなされていない。DMTは、植物では昆虫の忌避作用があるため合成されておりオレンジやレモンの果汁にも微量に含まれる。基礎研究から生体における低酸素ストレス時に肺によって大量に生合成され脳を保護するとされており、そのため生死をさまよった際に報告される臨死体験との関連が考えられている。紀元前1000年以前から南米で植物を粉末にして吸引されていたとされる。DMTは経口から摂取した場合、モノアミン酸化酵素によって分解されてしまうが、これを阻害する成分と組み合わせて南米でアヤワスカとして伝統的に用いられてきた。 .

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TiHKAL

TiHKAL: The Continuation(『ティーカル―続編』、日本語未訳) は、トリプタミンに分類される向精神薬の一群についての、アレクサンダー・シュルギンとアン・シュルギンによる1997年の著作である。PIHKAL: A Chemical Love Story(『ピーカル―ケミカル・ラブストーリー』、同じく未訳)の続編。TiHKAL は、Tryptamines I Have Known and Loved (わたしが知って愛してきたトリプタミン)の頭字語。.

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