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真性の文字と哲学的言語にむけての試論

索引 真性の文字と哲学的言語にむけての試論

『真性の文字と哲学的言語にむけての試論』 (しんせいのもじとてつがくてきげんごにむけてのしろん、An Essay towards a Real Character and a Philosophical Language, London, 1668) はジョン・ウィルキンスによる著作である。ウィルキンスの数多い著作の中で最も記憶されるものであり、この中で彼は、哲学者の使用のための新しい普遍言語を詳説する。 試論で、ウィルキンスは、速記に似た英語のための新しい正書法である「真性の文字」と、初期分類法案や (これは後に計算機科学という語の意味になった) 存在論に基づかれた「哲学的言語」を定義した。 ウィルキンスは、全ての概念が固有の「非恣意的」名称を持つように語を記号化する方法を提案した。全ての概念は40の主要な類に分割され、それぞれ語の最初の二文字音節を与える。類は差異に分割され、それぞれもう一つの文字が加わる。差異は種に分割され、第四文字を加える。たとえば、Ziは「獣」(哺乳類)の類を同定し、Zitは「犬類の肉食獣」の差異を与え、Zitαは、犬の種を意味する。(しばしば最初の一文字が上位カテゴリーを示す。例えばZは常に動物を示す。しかしこれは常に適用されない。) 結果として生じた語は、このようにその綴りの中にその意味の意味論のいくつかをコード化する。このようなアプリオリ言語は、どのように中国語の筆記システムが働いているかという報告により影響された。 ホルヘ・ルイス・ボルヘスは、彼のエッセイEl idioma analítico de John Wilkins (『ジョン・ウィルキンスの分析的言語』) でウィルキンスの哲学的言語の批評を書いた。彼は、ウィルキンスの分類法を架空の天上界の慈悲深い知識の百貨店と比較し、全ての普遍分類法への試みについて疑いを表した。近代情報理論も、似ているが区別される語も似た音を持つことは悪い方法であることを示唆している。なぜなら聞き間違いと結果的混乱が現実の言語よりもより著しくなるからである。The Search for the Perfect Language (『完全言語の追求』) において、ウンベルト・エーコは、文献においてウィルキンス自身がこの種類の間違い (Gαpe‹チューリップ› の代わりにGαde‹大麦› を使う) をしていたことを発見した。 より近代のアプリオリ言語は、ソルレソルとRoである。.

16 関係: 存在論ロンドンホルヘ・ルイス・ボルヘス分類アプリオリ言語ウンベルト・エーコソルレソル哲学的言語計算機科学速記Ro (言語)正書法漢字情報理論意味論1668年

存在論

存在論(そんざいろん、ontology、Ontologie)は、哲学の一部門。さまざまに存在するもの(存在者)の個別の性質を問うのではなく、存在者を存在させる存在なるものの意味や根本規定について取り組むもので、形而上学ないしその一分野とされ、認識論と並ぶ哲学の主要分野でもある。.

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ロンドン

ンドン(London )はグレートブリテンおよび北アイルランド連合王国およびこれを構成するイングランドの首都。イギリスやヨーロッパ域内で最大の都市圏を形成している。ロンドンはテムズ川河畔に位置し、2,000年前のローマ帝国によるロンディニウム創建が都市の起源である。ロンディニウム当時の街の中心部は、現在のシティ・オブ・ロンドン(シティ)に当たる地域にあった。シティの市街壁内の面積は約1平方マイルあり、中世以来その範囲はほぼ変わっていない。少なくとも19世紀以降、「ロンドン」の名称はシティの市街壁を越えて開発が進んだシティ周辺地域をも含めて用いられている。ロンドンは市街地の大部分はコナベーションにより形成されている 。ロンドンを管轄するリージョンであるグレーター・ロンドンでは、選挙で選出されたロンドン市長とロンドン議会により統治が行われている。 ロンドンは屈指の世界都市として、芸術、商業、教育、娯楽、ファッション、金融、ヘルスケア、メディア、専門サービス、調査開発、観光、交通といった広範囲にわたる分野において強い影響力がある。また、ニューヨークと並び世界をリードする金融センターでもあり、2009年時点の域内総生産は世界第5位で、欧州域内では最大である。世界的な文化の中心でもある。ロンドンは世界で最も来訪者の多い都市であり、単一の都市圏としては世界で最も航空旅客数が多い。欧州では最も高等教育機関が集積する都市であり、ロンドンには大学が43校ある。2012年のロンドンオリンピック開催に伴い、1908年、1948年に次ぐ3度目のオリンピック開催となり、同一都市としては史上最多となる。 ロンドンは文化的な多様性があり、300以上の言語が使われている。2011年3月時点のロンドンの公式の人口は817万4,100人であり、欧州の市域人口では最大で、イギリス国内の全人口の12.7%を占めている。グレーター・ロンドンの都市的地域は、パリの都市的地域に次いで欧州域内で第2位となる8,278,251人の人口を有し、ロンドンの都市圏の人口は1200万人から1400万人に達し、欧州域内では最大である。ロンドンは1831年から1925年にかけて、世界最大の人口を擁する都市であった。2012年にマスターカードが公表した統計によると、ロンドンは世界で最も外国人旅行者が訪れる都市である。 イギリスの首都とされているが、他国の多くの首都と同様、ロンドンの首都としての地位を明示した文書は存在しない。.

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ホルヘ・ルイス・ボルヘス

ホルヘ・フランシスコ・イシドロ・ルイス・ボルヘス・アセベード(Jorge Francisco Isidoro Luis Borges Acevedo、1899年8月24日 - 1986年6月14日)は、ホルヘ・ルイス・ボルヘス(Jorge Luis Borges)として知られるアルゼンチン出身の作家、小説家、詩人。特に『伝奇集』『エル・アレフ』などに収録された、夢や迷宮、無限と循環、架空の書物や作家、宗教・神などをモチーフとする幻想的な短編作品によって知られている。彼の評価は1960年代の世界的なラテンアメリカ文学ブームによって確立され、その作品は20世紀後半のポストモダン文学に大きな影響を与えた。.

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分類

分類(ぶんるい)とは、複数の事物や現象を、何らかの基準に従って区分することによって体系づけることである。そうして作られたグループをカテゴリという。.

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アプリオリ言語

アプリオリ言語(アプリオリげんご、a priori language)または先験語(せんけんご)は、アポステリオリ言語と異なり、既存言語に基づかない語彙を持つ人工言語である。例えば、Ro、ソルレソル、クリンゴン語を含む。.

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ウンベルト・エーコ

ウンベルト・エーコ(Umberto Eco, 1932年1月5日 - 2016年2月19日)は、イタリアの小説家、エッセイスト、文芸評論家、哲学者、記号学者。イタリア共和国功労勲章受章者。1980年に発表された画期的歴史小説『薔薇の名前(lI nome della rosa)』の著者として最もよく知られる。同作品はフィクションの記号論的分析、聖書分析、中世研究、文学理論の要素を盛り込んだ知的ミステリーである。後に発表した小説作品には、『フーコーの振り子(Il pendolo di Foucault)』、『前日島(L'isola del giorno prima)』などがある。2010年に上梓した『プラハの墓地(Il cimitero di Praga)』はベストセラーとなった。 エーコは学術書や論文、児童書、エッセイなども著した。サンマリノ共和国大学コミュニケーション学科創立者、ボローニャ大学大学院人文学研究科長、アカデミア・デイ・リンチェイ会員、オックスフォード大学ケロッグ・カレッジ名誉フェローを務めた。2016年2月19日、癌のために84歳で死去した。.

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ソルレソル

ルレソル (Solresol)はフランス人のジャン・フランソワ・シュドル(Jean François Sudre, 1787年 - 1864年)によって国際補助語として使用されることを目的として創られた、アプリオリな人工言語である。文字の代わりに音の高さを使用しており、「音楽語」などともよばれる。.

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哲学的言語

哲学的言語(philosophical language)または理想言語(ideal language)またはアプリオリ言語(a priori language)は、論理的言語のように、第一原理から作られたあらゆる人工言語であるが、絶対完全や飛び抜けた優秀さ、さらに実用主義的原理よりむしろ神秘主義的真実という強い主張が伴う。哲学的言語は近世に人気があって、失われたアダムの言語や神の言語回復という目標により部分的に動機付けられた。 哲学的言語において、単語は、「原理的」または根源的なものとして扱われる限られた形態素のセットから作られる。「哲学的言語」は、多かれ少なかれ「分類学的言語」(taxonomic language)と同義である。少数総合的言語の語彙は、(論理的に少数の)形態素の組み合わせより形成される複合語から作られる。サゼット・H・エルジンのラーダンは、弱化グループ理論に基づく女性にとって重要な概念と区別を語彙化・文法化するよう設計された。ソンジャ・エレン・キサのトキポナは、道教の要素を取り入れた、 最小限主義的 単純さに基づく。 アプリオリ言語は、エスペラントやインテルリングアのように他の既存言語に由来するのでなく、直接発明された語彙を持つ人工言語である。 哲学的言語は、ほぼ全てアプリオリ言語であるが、全てのアプリオリ言語が哲学的言語ではない。例えば、J・R・R・トールキンのクウェンヤとシンダール語、そしてマーク・オークランドのクリンゴン語は、両方ともアプリオリであるが、哲学的ではない。それらは、どんな自然言語とも関係を持たないとしても、自然言語に見えるように意図されている。.

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計算機科学

計算機科学(けいさんきかがく、computer science、コンピュータ科学)とは、情報と計算の理論的基礎、及びそのコンピュータ上への実装と応用に関する研究分野である。計算機科学には様々な下位領域がある。コンピュータグラフィックスのように特定の処理に集中する領域もあれば、計算理論のように数学的な理論に関する領域もある。またある領域は計算の実装を試みることに集中している。例えば、プログラミング言語理論は計算を記述する手法に関する学問領域であり、プログラミングは特定のプログラミング言語を使って問題を解決する領域である。.

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速記

速記(そっき、英語:shorthand)とは、速記文字や速記符号とよばれる特殊な記号を用いて、言葉を簡単な符号にして、人の発言などを書き記す方法をいう。主に議会や法廷の発言を記録する分野や出版、ジャーナリズムなどで利用されている。 この技術の知識体系を速記法、技術を運用する方法を速記術、実際に運用する者を速記者という。また、社団法人日本速記協会では文科省認定速記技能検定試験1級に合格し、申請した者を速記士に登録している。.

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Ro (言語)

Roは、1904年からエドワード・パウエル・フォスター(Edward Powell Foster)によって作られたアプリオリ人工言語である。Roにおいて、語は分類システムを用いて作られる。たとえば、赤という語は"bofoc"で、黄色は"bofof"である。"bofo-"で始まる全ての語は色を示す。フォスターは、単に一般的なより良い言語を設計しようとしたのではなく、未知語の認知可能性として、一つの設計基準として彼の言語を最適化しようとした。 約2年間のこの言語の作成の後、フォスターは、1906年にRoに関する最初の小冊子を出版した。Roの定期刊行物の出版は、人間の知識を分類するもう一つの試みであるデューイ十進分類法の発明者メルヴィル・デューイを含む幾人かのアメリカ人スポンサーにより支援された。Roに関するもういくつかの本は、1932年まで長年にわたって現れた。 Roの一般的な批判は、2語間の違いを聞くことが難しくなりうるということである。通常、一つの子音が語を異なった意味にさせるが、意図された意味がしばしば文脈から推測できないほどに類似したままである。この特徴は、自然言語から独立して開発された語彙によって特徴付けられるアプリオリ言語の間で共通である。エスペラントとインターリングアのようなアポステリオリ言語は、アプリオリ型よりも一般的であり、それは恐らく部分的には、おなじみの語彙がその言語の学習と認識を容易にするからである。逆に言えば、アプリオリ言語はより中立的であるとみなされている。 ソルレソルは、より簡単な洞察を成し遂げた、より小さなシンボルの組を使った初期の分類言語である。Ygydeのような類似した目的に沿った設計する少数のより最近の試みがあったが、以後の多くの人工言語作成者は、上で言及された理由により、この分類学的または階層的デザインを避けた。.

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正書法

正書法(せいしょほう、orthography)は、言語を文字で正しく記述する際のルールの集合のことである。「正書法」を示す英語のは、ギリシア語の(orthos、「正しい」)と(graphe、「書くこと」)から来ている。現在では、スペリング、句読点などの約物の打ち方、大文字・小文字の使い分けなども含んだ意味となっている。正書法はタイポグラフィとは別個のものである。 言語学的に見て、言語のあらゆる側面と関連があり、一概にまとめることは不可能である。 表音文字を用いている英語やフランス語などのつづりにも文字と発音のギャップはある(このギャップが大きい正書法は「深い正書法」(deep orthography)と呼ばれる)。ジョージ・バーナード・ショーがghotiでfishと同じように発音すべきだと皮肉ったのは、ghでlaughの、oでwomenの、tiでnationのの音を表すからである。ただし英語では、アメリカとイギリスでつづりが違う少数の単語(例 defenseとdefence, centerとcentre)を除き、個々の単語のつづりは現代ではほぼ1語1通りに統一されている。スペイン語、イタリア語、トルコ語、フィンランド語などはつづりと発音のギャップが少ない正書法(「浅い正書法」(shallow orthography)を持っている。 国によっては(または、言語によっては)、正書法について議論する公的な組織を持っていることもある。また、人工言語などの場合は、文字と発音のギャップが可能な限り無いようにデザインされることもある。.

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漢字

漢字(かんじ)は、中国古代の黄河文明で発祥した表語文字。四大文明で使用された古代文字のうち、現用される唯一の文字体系である。また史上最も文字数が多い文字体系であり、その数は10万字を超え、他の文字体系を圧倒する。古代から周辺諸国家や地域に伝播して漢字文化圏を形成し、言語のみならず文化上の大きな影響を与えた。 現代では中国語、日本語、朝鮮語の記述に使われる。20世紀に入り、漢字文化圏内でも日本語と中国語以外は漢字表記をほとんど廃止したが、なお約15億人が使用し、約50億人が使うラテン文字についで、世界で2番目に使用者数が多い。.

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情報理論

情報理論(じょうほうりろん、Information theory)は、情報・通信を数学的に論じる学問である。応用数学の中でもデータの定量化に関する分野であり、可能な限り多くのデータを媒体に格納したり通信路で送ったりすることを目的としている。情報エントロピーとして知られるデータの尺度は、データの格納や通信に必要とされる平均ビット数で表現される。例えば、日々の天気が3ビットのエントロピーで表されるなら、十分な日数の観測を経て、日々の天気を表現するには「平均で」約3ビット/日(各ビットの値は 0 か 1)と言うことができる。 情報理論の基本的な応用としては、ZIP形式(可逆圧縮)、MP3(非可逆圧縮)、DSL(伝送路符号化)などがある。この分野は、数学、統計学、計算機科学、物理学、神経科学、電子工学などの交差する学際領域でもある。その影響は、ボイジャー計画の深宇宙探査の成功、CDの発明、携帯電話の実現、インターネットの開発、言語学や人間の知覚の研究、ブラックホールの理解など様々な事象に及んでいる。.

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意味論

意味論(いみろん、英: semantics)とは、言語学では統語論に対置される分野、数学(とくに数理論理学)では証明論に対置される分野で、それらが中身(意味)に関与せず記号の操作によって対象を扱うのに対し、その意味について扱う分野である。なお、一般意味論というものもあるが、言語の使用に関する倫理を扱うものであり、ありていに言って無関係である。.

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1668年

記載なし。

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