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極渦

索引 極渦

極渦(きょくうず、きょくか、英語:polar vortex、polar vortices)とは、北極および南極の上空にできる、大規模な気流の渦のこと。周極渦(「しゅうきょくか」または「しゅうきょくうず」)、ポーラーサイクロン(polar cyclone)、北極低気圧(arctic cyclone)、南極低気圧(antarctic cyclone)などともいう。.

28 関係: 偏西風南極南極点南極振動大気循環対流圏対流圏界面北極北極振動チベット高原ロッキー山脈ブリューワー・ドブソン循環プラネタリー波オイミャコンオゾンホールジェット気流サハ共和国白夜西英語極夜極循環極高圧帯極東風気圧成層圏成層圏突然昇温

偏西風

偏西風(へんせいふう、)とは北緯または南緯30度から60度付近にかけて中緯度上空にみられる定在的な西寄りの風のこと。偏西風は熱帯地域の加熱を中心とするハドレー循環と極地域の冷却を中心とする極循環の二つの子午面循環の間の層厚の違いにより発生する。偏西風は高度とともに強くなり対流圏界面付近で風速が最大となり(温度風を参照)特に、冬季には対流圏界面付近で毎秒100mに達し、ジェット気流とよばれる。また、天候を西から東に変える原動力でもある。赤道と極の温度差が大きくなると偏西風は南北に蛇行するようになる(傾圧不安定)。この蛇行を偏西風波動という。季節により循環の位置は移動するので、偏西風域も移動する。偏西風波動は中緯度における赤道と両極の間の熱輸送を担っており(フェレル循環)、低気圧や高気圧の盛衰を支配している。偏西風の蛇行が大きくなるとブロッキング現象が発生し長期的な異常天候をもたらすことがある。日本上空においては、高層天気図の200hPa図がおおよその目安となる。.

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南極

南極大陸の位置 南極大陸の衛星写真 南極旗 南極(なんきょく、Antarctic)とは、地球上の南極点、もしくは南極点を中心とする南極大陸およびその周辺の島嶼・海域(南極海)などを含む地域を言う。南極点を中心に南緯66度33分までの地域については南極圏と呼ぶ。南緯50度から60度にかけて不規則な形状を描く氷塊の不連続線である南極収斂線があり、これより南を南極地方とも呼ぶ。南極地方には、南極大陸を中心に南極海を含み、太平洋、インド洋、大西洋の一部も属する。 なお、1961年6月に発効した南極条約により、南緯60度以南の領有権主張は凍結(2012年現在、一部の国が現在も領有権を主張している)されており、軍事利用、核実験なども禁止されている。.

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南極点

南極点(なんきょくてん、South Pole)とは、自転する天体の最南端に当たる南緯90度地点のことである。ほとんどの場合、地理学上の南極点は自転軸と天体表面が交差する点の内、南側にある1点が南極点である。もうひとつは北極点のことである。 以下本項では特に断らないかぎり、地球の南極点について述べる。.

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南極振動

南極振動(なんきょくしんどう、英語:Antarctic oscillation、北極振動(AO)と区別するためAAOと略される)とは、南半球における極渦の強弱を示すパターンである。SAM(Southern Annular Mode、南半球環状モード)またはSHAM(Southern Hemisphere Annual Mode)とも呼ばれる。1999年にGong & Wangによって発見された。 南極振動は北極振動と同様に南極振動指数(後述)の値(第1主成分得点)が大きな正の値の時には南極域の気圧が負偏差を示し、中緯度の海上を中心に正偏差を示し、南極振動指数の値が大きな負の値の時には逆のパターンとなる南極域と中緯度の気圧のほぼ環状のシーソー的変動とされている。 また北極振動はEOF(経験的直交関数展開)解析すると出てくる見かけのモードであるという批判的な議論もあるが南極振動の場合、南極の周りは南極海で囲まれており真の固有モードである可能性もある。 昭和基地の年平均地上気圧の時系列は南極振動とのと負の相関関係を持つことが観測された。.

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大気循環

大気循環(たいきじゅんかん、英語:atmospheric circulation)とは、地球の大気の大規模な循環のことである。太陽から地球への熱の供給が原因となって発生する現象。「大気大循環」、「大気の大循環」、また地球表面を南北方向に割った断面(子午面)の循環であることから「平均子午面循環」「子午面循環」とも呼ばれる岩槻、2012年、323-332頁(§9.2, 9.3)。 大気循環は、海洋における風成循環および熱塩循環と並ぶ、地球上の大循環の1つである。 一見、大気の流れは絶えず移り変わっているように見えるが、地球規模で数週間から数か月の長いスパンで見ると大気の流れは基本的には一貫しており、大規模な循環の構造を成している。.

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対流圏

対流圏(たいりゅうけん、troposphere)は、地球の大気の層の一つ。大気の鉛直構造において一番下(高度0kmから約11km)、地表と成層圏の間に位置する。成層圏との境界は対流圏界面と呼ばれる。。'tropos' はギリシャ語で「混ざること、混合」といった意味をもつ。対流圏内では空気の上下攪拌が行われている。.

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対流圏界面

対流圏界面(たいりゅうけんかいめん、tropopause)は、地球の大気圏内にある対流圏と成層圏の境界領域である。 対流圏は地球の大気層の中で最も下にあり、気象現象の起こる層である。地表から始まり、高さの範囲は平均して両極では6km、赤道では17kmほどである。成層圏は赤道ではだいたい17kmの高度から始まり、50kmほどまでである。オゾン層の存在する場所でもある。赤道の上空で最も高く、南極や北極の上空で最も低い。(近年の観測では赤道近傍において南北に高度が増加するU字型の構造をとることが明らかとなっている。)このため、大気圏で最も冷たい層は、赤道上空の約17kmの場所である。対流圏界面には、赤道対流圏界面と極対流圏界面の2つのタイプがある。 対流圏界面の位置は、対流圏から成層圏までの気温減率を測定することで分かる。対流圏での気温減率は、平均すると1kmあたり6.5℃である。これは、1km上昇するごとに温度が6.5℃下がることを意味している。しかし成層圏では高度とともに温度が上昇する。気温減率がプラス(対流圏)からマイナス(成層圏)になる、つまり高度と共に温度が下がらず上昇し始める大気圏の領域が対流圏界面である。世界気象機関で使われている厳密な定義は、次の通りである。 定義変数として鉛直温度勾配の代わりに渦位(:en:potential vorticity)を使う動的な定義もある。普遍的に使われている訳ではないが最も一般的に使われている閾値は、2PVU または 1.5PVU の面を対流圏界面とするものである。PVU は渦位の単位(1PVU.

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北極

北極(ほっきょく、英: Arctic)とは、地球などの惑星・天体の地軸と地表が交わる点のうち、北側のものである北極点の周辺地域、もしくは北極点そのものを指す。地球上では北極海などを含む地域で、特に白夜・極夜の見られる区域を北極圏と呼ぶ。 地球の自転軸上の北極点と方位磁石が示す北極である北磁極は異なる場所にあり、1000km程離れている。そのため、方位磁石が示す方向が必ずしも真北とは限らない。南北の磁極は移動し続けている。.

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北極振動

NOAA) 1950年~2009年の北極振動指数の推移(CPC, NOAA) 北極振動(ほっきょくしんどう、英語:Arctic Oscillation:AO)とは、北極と北半球中緯度地域の気圧が相反して変動する現象のことである。テレコネクション(大気振動)の一種で、気温や上空のジェット気流流路等にも変化をもたらす。冬季にこの振動の幅が大きくなると、北半球の高緯度・中緯度地域で寒波やそれに伴う大雪、異常高温が起きる。.

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チベット高原

チベット高原(チベットこうげん、、)はユーラシア大陸の中央部に広がる世界最大級の高原。チベットの領域とほぼ等しい。.

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ロッキー山脈

ッキー山脈(ロッキーさんみゃく、Rocky Mountains、Rockies、Montagnes Rocheuses 、Rocheuses)は、北アメリカ大陸西部を北西から南東に走る山脈である。 一口に「ロッキー山脈」と言っても実際は複数の山地を連ねた山系で、北は北緯60度に近いカナダ・ブリティッシュコロンビア州最北部から、南は東京23区とほぼ同緯度に位置するアメリカ合衆国ニューメキシコ州の州都サンタフェの近くまで、その長さは4,800kmを超える。 地質学的には、この山脈は褶曲運動により形成された褶曲山脈である。同山脈はアンデス山脈や日本列島などと共に環太平洋火山帯に属している。 山脈の最高峰はアメリカ合衆国コロラド州のエルバート山(4,401m)である。「カナディアン・ロッキー」(Canadian Rockies、Rocheuses canadiennes)と呼ばれるカナダ領内では、ブリティッシュコロンビア州とアルバータ州の州境にそびえるロブソン山(3,954m)が最も高い。 全域にわたって植生や生態系が豊かで、手つかずの自然が残されている地帯も多く、国立公園や世界遺産に登録されている自然遺産も多い。.

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ブリューワー・ドブソン循環

年平均のブリューワー・ドブソン循環。左目盛りは、下目盛りは緯度(-は南緯)、色はオゾン濃度。 ブリューワー・ドブソン循環(ブリューワー・ドブソンじゅんかん、Brewer-Dobson circulation)とは、成層圏下部で起こる大気循環のことである。成層圏循環、成層圏子午面循環、子午面循環などともいう。 赤道付近の緯度の対流圏界面付近から、南北両半球の中緯度に向かって流れる。また、南北両極から中緯度に向かってもう1つの流れがある。高度10km~30km付近で起こっている。熱帯上空で生成されたオゾンを極に輸送していると考えられている。 ただし、夏になっている極の上空では上昇流、冬になっている極の上空では下降流を伴い、それぞれ中層大気の冬半球向き循環とつながっている。 アラン・ブリューワー(Alan West Brewer)が1949年に水蒸気の移動パターンから、ゴードン・ドブソン(Gordon Dobson)が1956年にオゾンの移動パターンから、それぞれ発見した。.

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プラネタリー波

プラネタリー波(プラネタリーは)とは、偏西風の波動のうちの1つである。 偏西風は南北に波打ちながら流れているが、そこには規模の違いで分けられる3つの波が存在している。最も規模が大きいのがこのプラネタリー波であり、惑星規模である。次に大きいのが総観規模の傾圧不安定波である。さらに小さいものは中小規模擾乱に伴う波であり、これは天気図上で確認することは不可能である。 このプラネタリー波は、主に大規模山脈(ヒマラヤ山脈など)、大陸と海洋の温度差などから発生する。このため、停滞性の波でありほとんど動かない。また、大規模山脈や大陸がほとんどない南半球ではほとんど発達しない。 波長は10,000km以上あり、地球を1周する間に2~3回ほど波打つ。 Category:風.

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オイミャコン

'''オイミャコンの月別平均気温と平均降水量''' 1月の平均気温は-50.0℃まで下がる。年平均降水量は198mmに過ぎない オイミャコン(ロシア語:;サハ語Өймөкөөн, ウイムクーン, Öymököön)はロシア・サハ共和国の北東のオイミャコン地区のインディギルカ川の約2km西、北極圏のわずかに南に位置する村。.

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オゾンホール

ゾンホール(英語:Ozone hole)は、南極や北極上空の成層圏のオゾン層における春期のオゾンの濃度の減少を指す。.

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ジェット気流

ェット気流(ジェットきりゅう、jet stream)とは、対流圏上層に位置する強い偏西風の流れ。 気流の流れを軸とすると、軸の中心に近いほど風速が速く、どこでも平均的な普通の風とは異なるのが特徴。成層圏などにも存在するが、単に「ジェット気流」という場合は対流圏偏西風のものを指す。 極を中心に特に上空8 - 13km付近で風速が最大となる。主要なものとして北緯40度付近の寒帯ジェット気流と北緯30度付近の亜熱帯ジェット気流がある。長さ数千km、厚さ数km、幅100km程度で、特に冬季には寒帯前線ジェット気流と亜熱帯ジェット気流が合流する日本付近とアメリカ大陸東部では風速は30m/sぐらいで中には100m/s近くに達することもあるが、夏期はその半分程度の風速に弱まる。 航空機が、西から東へ向かう場合はジェット気流に乗ることで燃料と所要時間を大幅に短縮することができ、逆の場合はこの気流を回避する必要があることから、最短距離である大圏コースから大きく外れたルートをとる場合もあり、季節によってジェット気流が吹く場所が変わる関係で時期によって所要時間が異なることが多い。.

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サハ共和国

ハ共和国(サハきょうわこく、ロシア語:Республика Саха (Якутия)、サハ語:Саха Өрөспүүбүлүкэтэ、英語:Sakha (Yakutia) Republic)は、ロシア連邦を構成する共和国で、連邦構成主体の一つ。首都はヤクーツク。別名ヤクーチア(ロシア語形より)。旧称ヤクート自治ソビエト社会主義共和国(1922年から1990年)、ヤクート・サハ共和国(1990年から1992年)。面積は3,103,200平方kmで、ロシアのヨーロッパロシアを除いた地域(アジアロシア、約13,100,000km2)の約4分の1を占め、地方行政単位としては世界最大である。連邦管区では極東連邦管区の範囲になる。.

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白夜

ノルウェー、ノールカップの白夜(2003年6月6日午前0時44分撮影) 白夜(はくや、びゃくや)とは、真夜中になっても薄明になっているか、または太陽が沈まない現象のこと。 主に、北極圏付近や南極圏付近で見られる現象で、北極圏付近では夏至前後に、南極圏付近では冬至前後に、白夜が多く見られる。北半球では北欧諸国、グリーンランド、ロシア北部、カナダ北部、アメリカ合衆国アラスカ州、南半球では南極大陸の大部分で観測できる。深夜でも街中を散策する人々が見られる。対義語は極夜。.

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西

西(にし)とは、四方位の一つ。日が去るの方向の意味の「去にし」が「にし」に転じた。極地以外では太陽が沈む方位。地球の自転とは反対の方向。 南北が絶対的な位置関係にあるのに対して東西は相対的な位置関係にある。.

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英語

アメリカ英語とイギリス英語は特徴がある 英語(えいご、)は、イ・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属し、イギリス・イングランド地方を発祥とする言語である。.

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極夜

正午過ぎのトロムソの市街、ノルウェー 極夜(きょくや、)とは、日中でも薄明か、太陽が沈んだ状態が続く現象のことをいい、厳密には太陽の光が当たる限界緯度である66.6度を超える南極圏や北極圏で起こる現象のことをいう。対義語は白夜。 地球の自転軸は、公転軌道面に対して約23.4度傾いており、この傾きが季節によって一日中太陽の昇らない極夜を極圏に作り出している。 毎年、南極圏では夏至前後(現地における冬)、北極圏では冬至前後に極夜が起こる。極夜が起こる期間の長さは緯度により異なり、高緯度になるにつれてその期間は長くなる。地域によっては約2か月の間この現象に見舞われる。そのため特に暗い日として北極圏の英語圏では冬至のことを「ミッドウィンター」と呼ぶ。また、極夜の時期はオーロラが最も綺麗に長く見ることのできる時期とされ、他にも極成層圏雲を観測することができる。.

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極循環

極循環(きょくじゅんかん、英語:polar vortex)とは、緯度60度付近で上昇した空気が対流圏上層を極付近まで移動し、極付近で地表付近に下降し、緯度60度付近まで戻る大気の循環のこと。 北極や南極付近は太陽高度が低く、太陽エネルギー(熱)の供給が地球上で最も少ない。そのため、極付近では冷やされた空気が下降して地表付近に集まり、極高圧帯となる。すると、上空では気圧が下がる。より緯度の低い地域から熱が運ばれてくるために、緯度60度付近で上昇した空気が上空6~10km付近の対流圏や成層圏を北上して、気圧の低い極付近の上空に集まってくる。この低気圧を極渦(きょくうず)という。南極は大陸が広がっており、周囲は海で大気の流れを遮る山脈が少ないため、極渦が安定している。一方、北極は周囲に大気の流れを遮る山脈が多いことによりロスビー波が発生して渦を崩してしまうため、極渦は安定していない。 地上では、極高圧帯から高緯度低圧帯に向かって風が吹く。これは自転の影響で東寄りの極東風となる。吹き出した寒気は暖気と衝突して寒帯前線をつくる。極高圧帯は非常に気温が低いため、寒帯前線をつくる暖気と寒気の温度差が非常に大きく、低気圧が発達しやすい。 極渦が安定している南極上空では、最も寒い冬季には気温が約-90Cまで低下する。そのため、硫酸や硝酸などからなる極成層雲(極成層圏雲)が発生する。この硫酸などが塩素と反応し、オゾンが分解されてオゾンホールができる。日射量が増える9月~10月ごろは最もオゾン層の破壊が進む時期である。北極上空の気温は極成層雲が発生できる温度まで低下しないので、オゾンホールはできない。.

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極高圧帯

極高圧帯(きょくこうあつたい、英語:Polar High)とは北極・南極周辺の高気圧の地帯である。極周辺の大気は低温であるため下降気流を生じ、これにより地表は高気圧となる。これはちょうど赤道付近の上昇気流が低気圧の熱帯収束帯を生じるのと逆の現象である。極高圧帯の地表温度は地球上で最も低く、一年を通じて氷点下である。 極高圧帯よりも緯度が低い地帯には亜寒帯低圧帯があり、極高圧帯から亜寒帯低圧帯に向かって常に極東風が吹いている。北半球における極東風の南端は北極前線、南半球におけるそれは南極前線と呼ばれ、常に低気圧や前線が発達しやすい。北極では、ロスビー波のうねりによって北極前線が大きく南北に移動するとともに、北極振動が生じる。北極振動によって、中緯度地域では冬の寒暖が数週間単位で大きく変動する。一方、南極にも南極振動が存在するが、うねりは比較的小さい。 低温になるほど飽和水蒸気量が少なくなることから分かるように、極高圧帯の降水量は非常に少なく、極地砂漠、極寒砂漠、雪氷砂漠(Polar desert)などと呼ばれる乾燥地帯となっている。 極地域が高圧なのは対流圏下部~中部までであり、上空8~12kmの対流圏界面付近では極渦と呼ばれる超低温の低圧帯になっている。更に上空の成層圏中部では、夏は高圧、冬は低圧という季節変化の大きい地帯になる。 Category:気候構造 Category:高気圧 Category:極地.

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極東風

極東風(きょくとうふう、英語:polar easterlies)とは、高緯度地域や北極・南極付近で常に吹いている東風のこと。極風、極偏東風とも言う。 極や高緯度では気温が非常に低いため、冷たい空気が大気の低いところ(地表付近)に溜まり、極高圧帯を作る。この極高圧帯からは低緯度側に向かって風が吹き出すが、地球の自転の影響でコリオリの力が働いて西向きに曲げられ、東寄りの風となる。 この風が偏西風とぶつかり収束する地域は高緯度低圧帯となる。 南半球高緯度では、年中北東の極東風が卓越する地域が多い。北半球高緯度では、大気波による波動が多いため、季節によって風向が変わったりする地域が多い。.

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気圧

気圧(きあつ、)とは、気体の圧力のことである。単に「気圧」という場合は、大気圧(たいきあつ、、大気の圧力)のことを指す場合が多い。 気圧は計量単位でもある。日本の計量法では、圧力の法定の単位として定められている(後述)。.

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渦 水流が岩(石)にぶつかり発生している渦 航空機の作る渦(カラースモークで着色) 宇宙から見た台風 NASA/ESA) 渦(うず)とは、流体やそれに類する物体が回転して発生する螺旋状のパターンのこと。渦巻き(うずまき)などとも言う。.

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成層圏

成層圏(せいそうけん、stratosphere)とは、地球の大気の鉛直構造において対流圏と中間圏の間に位置する層である。対流圏と成層圏との境目は対流圏界面(高度は極地で約8km、緯度が低くなるに従って高くなり赤道付近で約17km)、成層圏と中間圏との境目は成層圏界面(高度約50km)と呼ばれる。.

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成層圏突然昇温

成層圏突然昇温(せいそうけんとつぜんしょうおん、英:Sudden stratospheric warming または Stratospheric sudden warming, SSW)とは、日々の気温変化が緩やかな成層圏において、突然気温が上昇する現象のこと。突然昇温。 北半球では寒候期にあたる秋〜春に発生する。数日間で20K(ケルビン)程度の上昇が起こるが、時に50K以上の急激な上昇が起こることもある。一方、下降に転じるときはその速度が遅く、気温が元に戻るまで1〜2ヶ月程度かかる。 ドイツでラジオゾンデによる成層圏の観測を行っていたベルリン自由大学のシェルハーク(Richard Scherhag)が1952年、成層圏の気温が数日で40度以上上昇するのを発見したのが最初である。.

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