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平織

索引 平織

平織の組織図 平織(ひらおり)とは、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に浮き沈みさせて織る、最も単純な織物組織である。できあがった模様は左右対称になる。丈夫で摩擦に強く、織り方も簡単なため、広く応用されている。三原組織の一つ。 中でも経糸と緯糸を2本もしくは数本ずつ引き揃えて織ったものを魚子織(斜子織、ななこおり、basketweave)と言う。代表的な織物にオックスフォード(オックス)がある。.

34 関係: お召ちりめんあしぎぬ小千谷縮上布帆布チヂミポーラモスリンローン (曖昧さ回避)トロピカル (曖昧さ回避)トワルブロード (織物)フレスコ (曖昧さ回避)ダンガリーオックスフォード (曖昧さ回避)キャラコギンガムシャンブレーシャンタンシーチングシフォンジョーゼットズックタフタ綾織綿織物織物羽二重絹織物麻織物黄八丈毛織物

お召

お召(おめし、御召)または御召縮緬(おめしちりめん)は主として和服に用いられる絹織物の一種。羽二重などとともに最高級の素材として、略礼装・洒落着に好まれる。経済産業省指定伝統的工芸品。 先染めの糸を用いた平織りの織物で縮緬の一種で、徳川家斉が好んだところから「御召」の名がある。 通常縮緬は縦糸に撚りをかけず、横糸に右撚りと左撚りを交互に用いることで独特のしぼを出すが、御召は縦糸につよい撚りをかけた八丁撚りという糸を用い、横糸にも一般の縮緬よりも撚りのつよい御召緯という糸を使うことによって、縮緬独自のしぼがより大きく、はっきりとあらわれるところに特色がある。また一般の縮緬のように織りあげ後ではなく、糸の状態で精練するために絹のセリシンが除かれ、織りあがりが硬く、コシのある地風となる。 このような理由から、御召は通常の縮緬よりもコシがつよく、紬よりはしっとりと馴染む独特の風合いがあり、着崩れしにくく、裾さばきがよいために、洒落着に向くとされる。また一般に和服では織りよりも染めのほうが格が高く、礼装に用いられるが、そのなかにあって御召は織物中一二を争う格を持ち、今日でも略礼装として用いられることが多い。江戸時代には礼装として用いられることも多かった。 徳川家斉が好んで御止め柄(お納戸色に白の細格子縞)を定めた桐生産がそもそもの発祥であるが、そのほか西陣、十日町、米沢などの品が有名。また縦糸、横糸を二重の袋状にして織った「風通御召」は、軽く、皺になりにくいところから、御召のなかでも特に高級品とされる。 Category:日本の絹織物.

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ちりめん

ちりめん(レーヨン製)の表面を拡大したところ。 ちりめん(縮緬、クレープ織り、)は、絹を平織りにして作った織物。 縦糸にはほとんど撚り(より)のない糸を使い、横糸に強い撚りをかけた右より(右回りにねじる)と左より(左回りにねじる)の糸を交互に織ったものである。そのため精練すると布が縮み生地の表面にシボ(凹凸)が現れる。主に高級な呉服や風呂敷に使われる。 絹・レーヨンで織られたちりめんは、水に付けると縮むので水分を避けること。ポリエステルで織られたちりめんは、水に付けても縮まない。 日本のちりめんの主なものに、京都府丹後地方の丹後ちりめん、滋賀県長浜市の浜ちりめんがある。現在、京都府丹後地方では原料の糸を絹から綿・化合繊に変えた丹後ちりめんも織られている。越後ちりめんを産する現在の新潟県(上越市高田など)もちりめんの主な生産地の一つである。テレビドラマ『水戸黄門』では、主人公水戸光圀は「越後の縮緬問屋の隠居で光右衛門」と名乗っている。.

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あしぎぬ

絁(あしぎぬ)とは、古代日本に存在した絹織物の一種。交換手段・課税対象・給与賜物・官人僧侶の制服などに用いられた。 『日本書紀』に振られた和訓は「ふとぎぬ」、『和名類聚抄』においては「あしぎぬ」である。また、『令義解』においては、「(糸の)細きを絹と為し、麁きを絁と為す」という一文があることから、通説では大陸渡来の精巧な絹に対して国産の糸が太くて粗い糸で織られた後世の紬のような平織りの織物であると推定されている。ただし、律令法において最も上質とされている絹織物は、美濃国で作られた美濃絁(みののあしぎぬ)とされていること、現在正倉院宝物として残されている絹と絁を比較すると、大きな品質の違いが認められないことから、通説に問題があるのか、奈良時代には両者の品質差が無くなっていたのか議論の余地が残されている。 「丹後国赤あしぎぬ」で、これを調査した布目順郎(京都工芸繊維大学名誉教授)によれば『比較的細密で、しかも確りと織られており、数ある「あしぎぬ」の中でも上等品に属し、絹といっても通用する程度のもの』と述べている。  先年、この「丹後国赤あしぎぬ」を古代技法そのままに宮津青年会議所のメンバーで復元した。そのうち1反を牛田織物会長・牛田宏が、丹後ちりめん発展の願いを込めて東大寺に奉納、。なお、この復元「あしぎぬ」は500年後に一度開封されることになっている。  Category:日本の絹織物.

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小千谷縮

小千谷縮(おぢやちぢみ)は、新潟県小千谷市周辺を生産地とする苧麻=からむしを使った麻織物。撚りが強い緯糸で織った布を湯もみする事で「しぼ」を出した織物である。国の重要無形文化財の指定要項にそったものが、南魚沼市を生産地とする越後上布と共に、国の重要無形文化財に指定、ユネスコの無形文化遺産に登録されている。堀次郎将俊が越後麻布から改良したもので、昔は農民の副業として特に冬に生産されていた。 小千谷縮の重要無形文化財指定要件は以下のとおりである。 一 すべて苧麻を手うみした糸を使用すること。 二 絣模様を付ける場合は、手くびりによること。 三 いざり機で織ること。 四 しぼとりをする場合は、湯もみ、足ぶみによること。 五 さらしは、雪ざらしによること。.

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上布

上布(じょうふ)は、細い麻糸(大麻と苧麻)を平織りしてできる上等な麻布(コトバンク)ブリタニカ国際大百科事典小項目事典、世界大百科事典第2版 。過去に幕府などへ献上、上納された。縞や絣模様が多く、夏用和服に使われる。.

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帆布

帆布(はんぷ、)とは平織りで織られた厚手の布である。綿や麻や亜麻で作られる。古くはズック(、オランダ語で布の意)とも呼ばれた。.

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チヂミ

チヂミ(지짐이または지짐)またはチジミは、韓国料理の一つ。様々な食材を溶いた小麦粉などと合わせ、油で平たく焼いた粉食。雨の日になるとチヂミを食べる俗習があるが、これはチヂミを焼く音と雨の降る音が似ているため。荒天時は買い物が面倒なため、家に常備した小麦粉で食事を調えるという意味合いもある。祭祀に欠かせない料理でもある。 地方によってさまざまなチヂミがあるが、日本で一般的に知られるチヂミは薄く外側はパリっと、内側はもちっとした食感のものであり、タレにつけて食べる。日本では大抵の韓国料理店で供されるほか、食品スーパーで「チヂミの粉」が売られるなど、なじみ深い料理となっている。.

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ポーラ

ポーラ(Paula)は英語圏の女性名。パウラ(同綴り)などに対応する。発音記号は。由来はラテン語のPetite(意味は小さい、小柄など)。関連する名前としてパウリナ、パブラなどがある。.

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モスリン

モスリンのドレスに身を包んだヨーロッパの女性(1855年) モスリン(mousseline、muslin)とは、木綿や羊毛などの梳毛糸を平織りにした薄地の織物の総称「モスリン」『日本国語大辞典』。名称はメソポタミアのモースルに由来するとも、そのふんわりとした風合いを示すフランス語のムースに由来するとも言うSusan W. Greene, "Muslin." Encyclopedia of Clothing and Fashion. Ed.

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ローン (曖昧さ回避)

ーン;loan.

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トロピカル (曖昧さ回避)

トロピカル(tropical).

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トワル

トワル(Toile)は様々な素材で織られた平織物。もともとはフランス語で帆布のことを指す。.

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ブロード (織物)

ブロードとは、元々は羊毛でできた目の詰んだ織布で綿織物・毛織物のこと。今のブロードは絹、綿、ポリエステルでできていることもあるが、本来は羊毛100%のものに限られる。緻密に織られているため、高い強度を持つ。英名はポプリン。 ブロードは中世イングランドのいくつかの地域で作られてきた。原料は羊毛の短繊維であり、カード機で紡績された紡績糸を、幅広の織機で1.75ヤード(1.37メートル)幅に織られ、水車を使ったミルで縮絨される。縮絨によってフェルトとなり、表面が滑らかになる。.

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フレスコ (曖昧さ回避)

フレスコ(fresco).

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ダンガリー

ダンガリー (dungaree) は、ヒンディ語の dungrī に由来し、英語では1605年ないし1615年から使われている歴史的な用語で、粗く厚手に綾織された木綿の布を指し、多くの場合は青く染められている。インディゴで染色した木綿の糸を綾織にしたものは、今日では一般的にデニムとか、ブルー・デニムと呼ばれる。ダンガリーという言葉は、おそらく、現代のムンバイ近郊の造船所に近い聚落、ドングリに由来するものであろうと考えられている。アメリカ英語では、この生地から頑丈に仕立てられた作業着のズボンのことを、また、イギリス英語では、素材となる生地の種類を問わず、胸当て付きのオーバーオールのことを、カジュアル・ウェアとしてであれ、実用的な作業着としてであれ、ダンガリーと称する。1891年当時、作家ラドヤード・キップリングは、複数形の「dungarees」という形で、何らかの服装について言及していたが、布地を指してこの表現を用いている場合もある。.

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オックスフォード (曖昧さ回避)

ックスフォード(Oxford).

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キャラコ

ャラコ(英語:calico)はインド産の平織りの綿布のこと。.

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ギンガム

ンガム(、)は、平織りの綿織物の一種。 チェック(格子模様)である場合が多く、その模様自体をギンガムチェックと呼ぶ。.

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シャンブレー

ャンブレー.

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シャンタン

シャンタン(shantung, 山東絹)は、縦が普通の絹糸、横が絹の玉糸で織られた先練りの平織物。 横糸が太いのでつむぎの様な節があり、外観に趣がある。軽快で生地に張りがあり、白地または無地染め、あるいはプリント染めなどとしてブラウスその他夏の婦人服として好まれている。近年は化学繊維によっても作られ、また、ウールシャンタンという毛織地も出来ている。 Category:絹織物.

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シーチング

ーチング (sheeting) は、布地の織り方の一種。その多くは綿で、白地の未晒の平織りで上質のものは経緯ともに双糸で織る。リネン製のものもある。 織り方でなく、生地自体を指す場合もある。 元々シーツや枕カバーなどの消耗品の寝具に使用されていた。洋裁においては、仮縫いなどのテスト用に使用される。.

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シフォン

フォン (chiffon) は、織物の一種。フランス語の原義はぼろ布・雑巾であるが、服飾用語としては、薄く柔らかい織物、またはそれを使った衣類の装飾のことである。絹モスリンとも。 本来は、片糸撚りの生糸を荒い平織りにした絹織物である。広義のシフォンには、レーヨンやナイロンなどの化学繊維を使ったもの、メリヤスに編んだものなど、さまざまなものがある。 柔らかいものは婦人用のベール、肩掛け、夏用の衣類や帽子の装飾などに使われる。ややしっかりしたものは、ドレス、ブラウス、スカーフなどにも使われる。.

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ジョーゼット

310x310ピクセル ジョーゼット()は非常に薄く、軽く、緩やかに編まれたちりめんの織物。ジョーゼット・クレープ()を略して言ったものであり、20世紀初頭のフランスの Georgette de la Plante にちなんで名付けられたPicken (1957), p. 88。当初は絹で、次いでレーヨンや混紡で、現在はしばしば合成繊維の糸で作られる。ジョーゼットは平織りで織られ、他のちりめん同様、強く撚(よ)った糸が使われる。ジョーゼットに特徴的な縮れた表面は、縦糸/横糸とも、右撚り/左撚りの糸を交互に並べることで現れるKadolph (2007), p. 230。 ジョーゼットは単色もしくは模様がプリントされ、ブラウス、ドレス、イブニングドレス、縁飾りなど、もっぱら婦人服で使われる。似たものにシフォンがあるが、ジョーゼットはより弾力があり、光沢は少ない。.

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ズック

ッ.

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タフタ

タフタ(taffetas、tafeta)とは、平織地に横畝のある薄い絹織物の一種。名前はペルシア語で「紡ぐ」あるいは「撚糸(ねんし)で織った」を意味する「taftah」に由来する。日本語では、琥珀織に似ることから薄琥珀(うすこはく)とも呼ばれる。元々は、絹織物であったが、後に他の素材でも作られるようになり、ナイロン製のナイロンタフタなどもある。 先練りにした生糸のうち、細いものを経糸に太いものを緯糸にして織りだすもので、経糸は緯糸より本数が多く2倍ほどになる。この太い横糸がごく細い粗い畝を表面に浮き出させている。地には張りがあり、軽く薄い布地の割には固さを感じる。同じ絹の平織服地であるファイユはタフタよりも厚手だが、より柔らかい。独特の硬い光沢があり、経糸と緯糸に違う色を使った玉虫織りのタフタも存在する。一般的に、リボン、女性用服地などに用いられる他、滑りが良いことから衣服の裏地、洋傘地などにも使われる。.

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紬(つむぎ)とは、紬糸で織られた絹織物。蚕の繭から糸を繰り出し、撚り(ヨリ)をかけて丈夫な糸に仕上げて織ったもので、例外的に木綿を素材とするものを称することがある。紬の生地を縫製した和服を指す場合もある。.

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綾織

綾織の組織図(2/1) 綾織(あやおり、twill:ツイル)もしくは斜文織(しゃもんおり)とは織組織の一つで、タテ糸が2本もしく3本のヨコ糸の上を通過した後、1本のヨコ糸の下を通過することを繰り返して織られもの。平織、繻子織とあわせて三原組織の一つである。糸の交差する組織点が、斜紋線(しゃもんせん)または綾目(あやめ)と呼ばれる線を斜めに表し、できあがった模様は左右非対称になる。織組織の関係上、生地の表面はタテ糸の割合が多い。平織に比べると摩擦に弱く強度に欠けるが、地合は密で柔らかく、伸縮性に優れ、シワがよりにくい等の利点がある。 2本交差の場合を「三つ綾(2/1)」、3本交差の場合を「四つ綾(3/1)」と呼び、それぞれ斜線の角度は異なる。四つ綾(3/1)の織物を一般的に「ツイル」と呼んでいる。また(2/2)組織の綾織物もあり、これも四つ綾と呼ぶ。これはタテ糸とヨコ糸の割合が生地の表裏ともに同一で、斜線の角度が45°なのが特徴(生地の裏表は綾目の向きで判別する)。代表的な織物に「サージ」がある。.

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綿織物

綿織物(めんおりもの)は、木綿で作られた織物。.

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織物

手織機で織る女性(インド) 織物(おりもの)とは、糸を縦横に組み合わせて作った布地である。織物を作ること、あるいはその織り方や風合いを織り(おり)といい、完成した製品(織物)も技法や産地を冠して「〜織」(おり)というものが多い。漢字では伝統的に植物繊維による織物を「布」、絹織物を「帛」といい、両者をあわせた布帛(ふはく)も織物を指すことばである。また、織物は英語風にテキスタイルまたはテクスタイル(英語:textile)とも呼ばれる。 織物は一般的には織機で製作される。織機は「はた(機)」とも呼び、織機を使って織ることを機織り(はたおり)とも言う。織機の基本的な原理は、経糸(たていと)を張りその間に緯糸(よこいと)を通すもので、この通し方(織り方)と糸の素材や太さ等によって、布地の基本的な性格が決まる。代表的な織り方には平織・綾織(斜文織)・繻子織の3種があり、これを「三原組織(さんげんそしき)」と呼び、更に絡み織(綟り織、もじりおり)を加えて四原組織とする場合もある。これらの組織を複雑にしたり、使用する糸の色や太さ等を変えたり、あるいは多様な染色を施すことによって、複雑な染織品が生産される。 機織りは先史時代から行なわれ、織物は衣服や寝具、敷物、家具、さまざまな道具、日用品等に幅広く使われるほか、タペストリー等の芸術品としても製作されてきた。織物業の専門化や機織り技術の程度は文明や地域、時代によってかなり幅があるが、総論すれば、産業革命以前には、自家用の布は各家庭で織られる場合が多く、専門職人による高品質な織物は富裕層のほぼ独占するところであった。18世紀以降、イギリス・フランスを中心に織物産業の機械化が始まり、これが産業革命の一原動力となった。紡績技術の進歩や、牧羊・綿花栽培の集約化、そして19世紀に入って力織機が開発され、安定した品質の織物が大量生産されるようになった。近年では商業的な織物生産は、コンピュータ制御のジャカード織機を使ったものがほとんどとなっている。一方、人力で織機を動かす伝統的な織物生産も行なわれており、高い付加価値を持つ製品として流通したり、手芸の一つとして行なわれることもある。日本語において、手織り(ており)とはもともと工房ではなく自宅で織物を生産すること、またその製品を指していたが、明治時代に日本に力織機が導入されて以後は、このような人力で動かす織機(手織機)を用いて織ること、またその完成品も手織りと呼ばれるようになった。 なお、織りはござや筵等を作る時にも用いられる技法であり、また日本語の「織り」にほぼ相当する英語の weave には籠などを編むことも含まれる。.

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羽二重

羽二重(はぶたえ、habutae silk)は、平織りと呼ばれるとを交互に交差させる織り方で織られた織物の一種。絹を用いた場合はとも呼ばれる。 通常の平織りが緯糸と同じ太さの経糸1本で織るのに対し、羽二重は経糸を細い2本にして織るため、やわらかく軽く光沢のある布となる。 織機の筬の一羽に経糸を2本通すことからこの名がある。 白く風合いがとてもよいことから、和服の裏地として最高級であり、礼装にも用いられる。 日本を代表する絹織物であり『絹のよさは羽二重に始まり羽二重に終わる』といわれる。.

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絹織物

絹織物(きぬおりもの)は、絹で織った織物。しなやかで強く美しい光沢があるため、繊維の中でも最も珍重されてきた。丈夫であることから、矢や銃弾を防ぐ用途にも使われた。.

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麻織物

麻織物(あさおりもの)は、麻繊維でできた織物。麻布(まふ、あさふ、あさぬの)。硬くて強く天然の光沢がある。肌触りが涼しげ(シャリ感と呼ばれる)なため、主に夏の衣類に使われる。古くは紀元前のエジプトにおいてはミイラの製造の際にも使用された。紀元前から紙の起源である麻紙の原料となった。麻の衣服の材料となるのは、亜麻の繊維リネン、麻(大麻、狭義の麻)の繊維ヘンプ(:en:hemp)、苧麻(からむし)の繊維ラミーである。麻(大麻)では乾きやすさと共に保温性もあり冬の素材としても用いられる。 麻(ヘンプ)と苧麻(ラミー)は日本では古くから重宝され、共に含めて麻織物と呼ばれ、一般大衆だけでなく、とりわけ神道で重要な麻衣の麁服/荒妙(あらたえ)も古来から調進されており、平安時代の『延喜式』(10世紀)にも記載され、麻織物の縫製技術は江戸時代には最も技術が高まり、上質なものは上布と呼ばれ幕府への献上品ともなった。明治時代には欧米文化の流入と共に需要は減少し、それでも昭和時代の中ごろまではその生産を生業とすることも続いた。1980年代以降には、技術保存会などが発足。21世紀となり注目が集まる。 リネンは、中近東、ソ連で重宝されてきた。日本でも洋装に使われる繊維としてリネンが普及した。.

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黄八丈

八丈(きはちじょう)は、八丈島に伝わる草木染めの絹織物。 島に自生する植物の煮汁で黄色、鳶色、黒に染められた糸を平織りまたは綾織りに織り、縞模様や格子模様を作ったもの。 まれに無地の物も染められることがあるが、地の黄色がムラになりやすく市場にはほとんど出回らない。 むろん八丈島が本場だが、秋田県でもハマナスなどを原料とした染料を用いた「黄八丈」が織られているため、そちらの八丈を「秋田黄八丈」、八丈島で生産される八丈を「本場黄八丈」と呼んで区別している。 八丈刈安(コブナグサ)で染めた明るい黄色の色彩が特徴であり、現在は伝統的工芸品として国の指定を受けている。 鳶色が主体になったものは茶八丈、黒が主体のものは黒八丈と呼ぶことがあるが、黒八丈には同名の別の絹織物が存在するので混同しやすい。 黄八丈という名称は戦後になってからよく使われるようになったものであり、以前は「八丈絹」「丹後」と呼ばれていた。 伊豆諸島では八丈島の他に三宅島でも独自の絹織物が製造されている。三宅島のものは三宅丹後と呼ばれている。.

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毛織物

毛織物(けおりもの)は、動物の毛で作った糸で織られた織物である。 一般には羊の毛である「ウール」が知られているが、アンゴラヤギの「モヘヤ」、カシミアヤギの「カシミア」、ラクダの「キャメル」、アルパカの「アルパカ」などが知られている。 使用する糸の製法の違いで梳毛と紡毛とに大きく分類される。梳毛糸は比較的長い毛を選別し梳いて作成し、生地は薄く艶がありスーツなどに用いられる。紡毛糸は短い毛も利用し紡いで作成し、生地は毛羽立ちツイードやコートなどに用いられる。 日本でも古くから越後国が「兎褐(とかち)」と呼ばれるウサギの毛を織り込んだ毛織物の産地として知られており、『扶桑略記』にも慶雲元年(704年)に朝廷に献上された記事が存在する。もっともこれは限定的なものであり、本格的な毛織物工業の成立は明治時代以後のことである。.

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