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大西洋岸森林南東部の保護区群

索引 大西洋岸森林南東部の保護区群

大西洋岸森林南東部の保護区群は、ブラジルの世界遺産の一つである。大西洋岸森林のうち、パラナ州からサン・パウロ州にかけての一帯に含まれる25の保護区群が対象になっている。一部の保護区は、大西洋岸森林生物圏保護区(Mata Atlantica Biosphere Reserve)にも含まれている。 核心地域だけでおよそ47万ha にもなる広大な熱帯雨林地区だが、本来の原生林の8% でしかない。人類の開発の歴史によってその多くが失われてしまったことから、残されている熱帯雨林の豊かな動物相・植物相を守ることを目的として、世界遺産に登録された。マメ科、トウダイグサ科、クスノキ科、フトモモ科などの森林が残っている。.

17 関係: 大西洋岸森林マメ科トウダイグサ科ヘクタールブラジルの世界遺産パラナ州フトモモ科クスノキ科コスタ・ド・デスコブリメントの大西洋岸森林保護区群サンパウロ州動物相国際自然保護連合国際連合環境計画生態系熱帯雨林開発植物相

大西洋岸森林

大西洋岸森林(たいせいようがんしんりん)は、ブラジルの大西洋岸の北部から南部にかけて分布する森林の総称であり、アマゾンと並ぶ有数の森林地帯である。現地ブラジルのポルトガル語ではマタ・アトランチカ "Mata Atlântica"と呼ばれる。 大西洋岸森林の地理的分布をみると、北東部では海岸沿いの幅狭い地域に限られているが、サンパウロ州などブラジルの南東部から南部にかけては内陸まで分布しており、その一部はパラグアイ、アルゼンチンにまで広がっている。大西洋岸森林は、熱帯雨林・常緑広葉樹林(Tropical and subtropical dry broadleaf forests)、ブラジル南部に分布する針葉樹のパラナ松アラウカリア林(Araucaria Forest)から構成される。なお、大西洋岸森林の範囲を、海岸沿いに分布する熱帯雨林のみに限定して使用する場合もあるが、一般にブラジルの環境保全団体や政府機関、マスメディアの論調では、湿潤林から季節林、パラナ松アラウカリア林の全ての森林を含んだものを指すことが多い。その一方、ポルトガル語でセハードとよばれるサバナのほか、マングローブやレスチンガ(海浜植物)は、関連した生態系として位置づけられ、通常、大西洋岸森林の範疇には含まれない。なお、半乾燥気候が卓越するブラジル北東部の内陸には、周囲よりも標高が高いために雨量が多く島状に森林が生育するブレジョ(Brejo)と呼ばれる場所があるが、これらブレジョの森林についても大西洋岸森林に含まれる。 大西洋岸森林は、もともと人間によって開発が始まる前、アマゾンの森林の約4分の1に相当する1億ヘクタール弱を覆っていたとされている。しかしながら1500年以降に始まるポルトガル人の植民地化を契機に森林は徐々に失われ始め、現在ではもとの7%弱しか残っていない。特に19世紀半ば以降、コーヒー栽培を目的に開拓が進むにつれて、森林は急速に失われていった。加えて、牧草地の造成、道路、ダム、都市建設、不動産開発などのあおりを受け、今日、森林が残っているのは、傾斜地や環境保全地域などに限られている。 面積的に見ればアマゾンの森林に劣るものの、生物多様性に富んでおり、とりわけ、遺伝子資源の宝庫としての役割に注目が集まっている。そういった事情を背景に、大西洋岸森林には自然遺産に登録された場所も存在している(コスタ・ド・デスコブリメントの大西洋岸森林保護区群、大西洋岸森林南東部の保護区群)。ゴールデンライオンタマリンなど絶滅危惧種が生息している。.

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マメ科

マメ科(まめか、 )は、被子植物に含まれる分類群の1つで、いわゆるマメの仲間を含む。 マメ科・ネムノキ科・ジャケツイバラ科に3分する説もあったが、ジャケツイバラ科が他の2科を内包する側系統であり、系統的には否定された。.

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トウダイグサ科

トウダイグサ科(トウダイグサか、Euphorbiaceae)は双子葉植物の科で約300属7500種以上を含む大きな科である。特にトウダイグサ(ユーフォルビア)属 Euphorbia が多く1500種ほどある。 現行のAPG植物分類体系では、新設されたキントラノオ目に属する。 かつてはユズリハ科やツゲ科など多くの種が含められていたが、これらは後に別の科に分けられた。近年では、ラフレシア(巨大な花で有名な寄生植物)がトウダイグサ科の系統に含まれるとする説も提唱されている。.

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ヘクタール

ヘクタール(hectare、記号:ha)は、メートル法における面積の単位のひとつであり、10 000 平方メートルである。 SI単位ではなく、「SI単位と併用される'''非SI単位'''」である「SI単位と併用される非SI単位」には、他に、時間の分・時・日、リットル、トンなどがある。。.

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ブラジルの世界遺産

古都オウロ・プレット ブラジルの世界遺産 (ブラジルのせかいいさん)はユネスコの世界遺産に登録されているブラジル国内の文化・自然遺産。 ※この項目はウィキプロジェクト 世界遺産に準じて作成されています。.

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パラナ州

パラナ州(Estado do Paraná)は、ブラジル南部の州。州庁所在地はクリチバ。パラグアイとアルゼンチンと国境を接する。州の略称は「PR」である。 1853年にサンパウロ州から分割される形で成立した。 パラナ州の対蹠地に沖縄県が位置する。パラナ州周辺は日本国内で唯一の陸地の対蹠地である。.

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フトモモ科

フトモモ科 (Myrtaceae) は双子葉植物に属する科で、すべて木本、3000種以上からなり、130–150属に分けられる。古くはテンニンカ科とも呼んだ。 大部分が世界の熱帯・亜熱帯に分布し、特に東南アジアからオーストラリアにかけてと南米に多い。日本ではアデクが亜熱帯地域(南西諸島や小笠原諸島)に自生し、小笠原諸島には固有のムニンフトモモとヒメフトモモがある。 利用価値のあるものとしては、ユーカリのほか、熱帯果樹のグアバ、レンブ、フトモモ、フェイジョア、ジャボチカバ、ピタンガなど、香辛料のチョウジ(クローブ)、オールスパイスなどのほか、鑑賞用に栽培されるギンバイカ(ミルテ)、ギョリュウバイ、テンニンカやブラシノキを含む。 精油を含み香りのよいものが多い。花は両性で放射相称。花弁は5または4枚、大きく美しいものもあるが、退化してなくなったものもある。長い雄蕊が多数あって、花弁よりむしろ目立つことが多い。葉は常緑で多くは全縁(縁に鋸歯がない)。子房下位で、果実はさく果または液果。 これまで果実の特徴にもとづいて2つの亜科、Leptospermoideae と Myrtoideae に分類されてきた。さく果をつける Leptospermoideae はユーカリ、ブラシノキ、ギョリュウバイなどを含み、特にオーストラリア付近に多く分布する。液果をつける Myrtoideae はギンバイカ(地中海沿岸原産)や、果樹・香辛料として利用される種類を含み、東南アジアと南米に多く分布する。ただし現在この分類は系統学的に再編されつつある。 File:Feijoa sellowiana edit.jpg|フェイジョアの花 画像:ARS HPSI41.jpg|グアバの実 画像:Wax apple1.jpg|レンブの実.

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クスノキ科

ノキ科(楠科、学名:Lauraceae)とは、55属2000種以上を含む被子植物の科。多くは温帯南部や熱帯、特にアジア南東部やブラジルに分布する。日本ではタブノキをはじめ照葉樹林の構成種を多く含む。大部分の種は常緑(一部落葉)高木ないし低木だが、スナヅル属(Cassytha)はつる性の寄生植物である。 精油を含み、芳香をもつ種が多い。そのためクスノキ(防虫剤などになる樟脳を採る)や、シナモン、ゲッケイジュ(香辛料)、クロモジ(爪楊枝の材料、香料のクロモジ油も採れる)などが利用される。またアボカドは脂肪分に富む果樹として有名。 花は小さく目立たないものが多い。花被は内・外3枚ずつ(花びらとがくに相当するが明らかな区別はない)。果実は液果で種子を1個含む。.

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コスタ・ド・デスコブリメントの大西洋岸森林保護区群

タ・ド・デスコブリメントの大西洋岸森林保護区群は、ブラジルの世界遺産の一つである。南アメリカ大陸の大西洋岸森林のうち、ブラジルのバイーア州南部からエスピリト・サント州北部にかけて存在する8つの自然保護区を対象とする自然遺産で、単位面積あたりで見た時の樹木の種の多様性は、世界屈指のものである。.

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サンパウロ州

ンパウロ州(Estado de São Paulo)は、ブラジル南東部の州。州庁所在地はサンパウロ市。州名は、キリスト教の聖人パウロに由来する。州の略称は「SP」。州民はパウリスタと呼ばれる(サンパウロ市民の呼称はパウリスターノ)。漢字では、聖州と表記される。 明治以降の日本の移民やその子孫である日系ブラジル人が最も多い州で、特にサンパウロ市やアチバイア市に集中している。.

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動物相

19世紀から20世紀前半のスウェーデンの百科事典 ''Nordisk familjebok'' に掲載されたオーストラリアの動物相の一部 Fauna 動物相(どうぶつそう、fauna)とは、ある特定の地域と時間における動物を表す集合的な用語である。これに対応する植物の集合の概念は植物相である。さらに全生物を対象とする言葉に生物相がある。ラテン語の仮名書きであるファウナの形でもよく使われる。.

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国際自然保護連合

国際自然保護連合(こくさいしぜんほごれんごう、英:International Union for Conservation of Nature and Natural Resources、IUCN)は、1948年に創設された、国際的な自然保護団体である。国家、政府機関、NGOなどを会員とする。本部はスイスのグランにある。日本は1978年に環境庁が日本の政府機関として初めて加盟、1995年に国家会員として加盟した。また、日本国内の18団体(NGOなど)が加盟している。1993年には、旭硝子財団よりブループラネット賞が贈られた。.

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国際連合環境計画

国際連合環境計画(こくさいれんごうかんきょうけいかく、United Nations Environment Programme)は、国際連合総会の補助機関である。英語の略称はUNEP。.

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生態系

生態系(せいたいけい、ecosystem)とは、生態学においての、生物群集やそれらをとりまく環境をある程度閉じた系であると見なしたときの呼称である。.

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熱帯雨林

南アメリカの熱帯雨林 アマゾン川周辺の熱帯雨林(ペルー) アフリカの熱帯雨林(ガボン) マレーシアの熱帯雨林 世界の熱帯雨林(緑色の地域) 熱帯雨林(ねったいうりん)は、年間を通じて温暖で雨量の多い地域に形成される植生、またはその地域のことである。熱帯降雨林(ねったいこううりん)とも呼ばれる。植物生態学では熱帯多雨林(ねったいたうりん)が正しい名称である。ジャングル()、セルバとも呼ばれる。.

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開発

開.

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植物相

植物学において植物相(フローラ flora。複数形 floras または florae )は、ある地域もしくは時代における全ての植物の種の総体を意味し、とくに自生の植物あるいは在来種の植物である。Flora のもうひとつの意味は、特定地域、あるいは時代区分における植物種の記載を行った書物またはそれに類する記録で、日本語では植物誌を充てる。両者とも、英語の読みそのままにフローラと言うこともある。 フロラという語はローマ神話の花の女神のラテン名である。動物でこれに対応するのは fauna(動物相または動物誌)である。生物の分類学や生態学では植物相と動物相および菌類などその他の生物群をあわせて集合的に生物相とよぶ。.

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サウス-イースト大西洋岸森林保護区群

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