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ヘモフィルス属

索引 ヘモフィルス属

ヘモフィルス属(Genus Haemophilus)とはパスツレラ科に含まれるグラム陰性多形性桿菌の一属。ヘモフィルス属菌は典型的な小桿菌であるにもかかわらず多形性とされるのは、時として形態が大きく変化するからである。基準種は H. influenzae(インフルエンザ菌)。ヘモフィルス属において著名な種として小児に敗血症や細菌性髄膜炎を引き起こすインフルエンザ菌や軟性下疳を引き起こすH.

14 関係: 好気性生物伝染性コリーザプロテオバクテリアインフルエンザ菌グラム陰性菌グレーサー病真正細菌牛ヘモフィルス・ソムナス感染症衛星現象髄膜炎軟性下疳通性嫌気性生物桿菌敗血症

好気性生物

好気性生物(こうきせいせいぶつ)、または好気性菌(こうきせいきん)は酸素に基づく代謝機構を備えた生物である。 細胞の呼吸で知られた過程の中で、好気性菌は、たとえば糖や脂質のような基質を酸化してエネルギーを得るために、酸素を利用する。またこれと対立した概念は嫌気性生物である。.

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伝染性コリーザ

伝染性コリーザ(でんせんせいコリーザ、)とはAvibacterium(Haemophilus) paragallinarum感染を原因とするニワトリの伝染性呼吸器病。本病の予防にはワクチンがきわめて有効であり、日本ではワクチンの普及に伴い、発症例はきわめて稀となった。伝播経路として、病鶏との直接接触、鼻汁で汚染された飲水や飼料が挙げられる。臨床症状として鼻水の漏出、顔面の浮腫性腫脹、くしゃみ、奇声、開口呼吸などを示す。鑑別疾患としては伝染性気管支炎、マイコプラズマ感染症、緑膿菌感染症、頭部腫脹症候群などがある。.

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プロテオバクテリア

プロテオバクテリア門(Proteobacteria)は真正細菌の門の一つである。大腸菌、サルモネラ、ビブリオ、ヘリコバクターなど多種多様な病原体が含まれている。また、窒素固定に関わる細菌など、自由生活性のものも多く含まれている。この分類群は、他の真性細菌の分類群と同様に基本的にはrRNA配列によって定義されている。その多様性から、ギリシャ神話で姿を変幻自在に変える神プロテウスにちなんで名付けられた。.

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インフルエンザ菌

インフルエンザ菌(インフルエンザきん、Haemophilus influenzae)とは、パスツレラ科ヘモフィルス属のグラム陰性短桿菌で、主に呼吸器や中耳に感染する細菌の1種である。b型菌のことをHib(ヒブ)と呼ぶ。歴史的な理由によりインフルエンザという名称が付けられてはいるが、インフルエンザの病原体ではない。.

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グラム陰性菌

ラム陰性菌(グラムいんせいきん、gram-negative bacteria)とはグラム染色においてクリスタルバイオレットによる染色が脱色される細菌の総称。グラム陽性菌ではクリスタルバイオレットは脱色されない。グラム染色試験では対比染色として通常はサフラニンがクリスタルバイオレットの後に加えられ、全てのグラム陰性菌は赤あるいは桃色に染色される。 かつてグラム陰性の真正細菌には、グラキリクテス(Gracilicutes)というラテン語の分類名が与えられ、門相当として扱われた。命名はグラム陰性菌の薄い細胞壁にちなんでおり、ラテン語のグラキリス(gracilis: 細い、貧弱な)とクティス(cutis: 皮膚)の合成語であった。.

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グレーサー病

レーサー病(グレーサーびょう、英:Glasser's disease)とはHaemophilus parasuis(ヘモフィルス・パラスイス)感染によるブタの感染症。Haemophilus parasuisはグラム陰性通性嫌気性桿菌で発育にV因子を要求する。主に離乳後の子豚に発生する。子豚へのストレスが誘引となる日和見感染症である。甚急性または急性に経過し、甚急性では突然死を起こし、急性では発熱、元気消失、食欲低下、呼吸困難などを引き起こす。原因菌の分離には衛星現象を利用した血液寒天培地あるいはNAD加チョコレート寒天培地を用いる。治療にはペニシリン系抗生物質の大量投与が有効であるとされ、同居豚にも同時に投与することが望ましい。予防にはストレスの軽減、不活化ワクチンの接種が行われる。.

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真正細菌

真正細菌(しんせいさいきん、bacterium、複数形 bacteria バクテリア)あるいは単に細菌(さいきん)とは、分類学上のドメインの一つ、あるいはそこに含まれる生物のことである。sn-グリセロール3-リン酸の脂肪酸エステルより構成される細胞膜を持つ原核生物と定義される。古細菌ドメイン、真核生物ドメインとともに、全生物界を三分する。 真核生物と比較した場合、構造は非常に単純である。しかしながら、はるかに多様な代謝系や栄養要求性を示し、生息環境も生物圏と考えられる全ての環境に広がっている。その生物量は膨大である。腸内細菌や発酵細菌、あるいは病原細菌として人との関わりも深い。語源はギリシャ語の「小さな杖」(βακτήριον)に由来している。.

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牛ヘモフィルス・ソムナス感染症

牛ヘモフィルス・ソムナス感染症()とはHaemophilus somnus感染を原因とするウシの感染症。Haemophilus somnusはグラム陰性非運動性の桿菌であり通常のヘモフィルス属(en:Haemophilus)菌と異なりV因子およびX因子非要求性である。症状は発熱、元気消失、食欲不振を示し、進行すると四肢麻痺、起立不能、昏睡状態となり死亡する。Haemophilus somnusは肺炎の起因菌にもなり得る。脳脊髄表面および実質に出血、壊死巣が認められ、脳脊髄液は混濁増量する。ウシあるいはヒツジ血液寒天培地に感染動物の脳脊髄液、血液、脳、肺やその他の実質臓器を材料として接種し、10%炭酸ガス存在下で2-3日培養すると直径1-2mmの淡黄色、正円形の光沢のあるコロニーを形成する。治療にはペニシリンG、アンピシリン、テトラサイクリンなどが有効であるが、脳脊髄炎を発症していると治癒率は低いため、初期における治療が重要。.

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衛星現象

衛星現象(えいせいげんしょう、)とはヘモフィルス属菌とブドウ球菌を同一寒天培地上で培養するとヘモフィルス属菌がブドウ球菌の周辺においてよく発育する現象。ブドウ球菌はヘモフィルス属菌の発育に必要なV因子(化学物質としてはNAD)を産生するため、ブドウ球菌の周辺ではV因子に富み、これをヘモフィルス属菌が利用するためであると考えられている。Actinobacillus pleuropneumoniae(豚線維素性胸膜肺炎の原因菌)やAvibacterium paragallinarum(伝染性コリーザの原因菌)でも同様の現象が認められる。.

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髄膜炎

膜炎(ずいまくえん)とは、髄膜(脳および脊髄を覆う保護膜)に炎症が生じた状態である。脳膜炎、脳脊髄膜炎ともいう。炎症はウイルスや細菌をはじめとする微生物感染に起因し、薬品が原因となることもある。髄膜炎は炎症部位と脳や脊髄との近接度合いによっては生命の危険があるため、救急疾患に分類される。.

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軟性下疳

軟性下疳(なんせいげかん)とは、軟性下疳菌(Haemophilus ducreyi)を原因菌とする性感染症、旧性病予防法に定める性病である。日本では症例は少なく、アフリカや東南アジアに多い。 接触感染後1~7日の潜伏期を経て、生殖器に発赤、膿胞から潰瘍(下疳)を生じ、痛みや出血を伴う。そののち鼠径リンパ節が痛みを伴って腫脹(黄根)化膿し、自潰(じかい)するようになる。 発育にはX因子を必要とする。 Category:性感染症.

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通性嫌気性生物

通性嫌気性生物(つうせいけんきせいせいぶつ)は、そのエネルギー獲得のため、酸素が存在する場合には好気的呼吸によってATPを生成するが、酸素がない場合においても発酵によりエネルギーを得られるように代謝を切り替えることのできる生物である。通常は細菌だが、一部真核生物や古細菌も存在する。 通性嫌気性細菌のいくつかの例を挙げると、たとえば、Staphylococcus(ブドウ球菌、グラム陽性球菌)、Corynebacterium(コリネバクテリウム属、グラム陽性桿菌)、Listeria属(リステリア属、グラム陽性桿菌)、大腸菌(エシェリキア属、グラム陰性桿菌)等がある。 真核生物は通常偏性好気性であるが、酵母のように酸素が無い条件で増殖できるものも存在する。 古細菌は偏性嫌気性ないし偏性好気性生物が多いが、''Thermoplasma''、Acidianus、Sulfurisphaeraの3属、及び''Pyrolobus fumarii''、''Pyrobaculum aerophilum''は嫌気呼吸に切り替えることができる。.

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桿菌

桿菌(かんきん、杆菌)とは、個々の細胞の形状が細長い棒状または円筒状を示す原核生物((真正)細菌および古細菌)のこと。球菌、らせん菌と併せて、微生物を形態によって分類するときに用いられる慣用的な分類群である。.

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敗血症

感染症と全身性炎症反応症候群と敗血症の関係。 敗血症(はいけつしょう、sepsis)とは、感染症に対する制御不能な生体反応に起因する生命を脅かすような臓器障害のことで、患者数は世界で年間約2700万人。そのうち約800万人が死亡していると報告されている。国際的な診断基準では感染症が疑われSOFAスコアがベースラインから2点以上増加しているものを敗血症としている。細菌感染症の全身に波及したもので非常に重篤な状態であり、無治療ではショック、播種性血管内凝固症候群(DIC)、多臓器不全などから死に至る。元々の体力低下を背景としていることが多く、治療成績も決して良好ではない。 これに対し、傷口などから細菌が血液中に侵入しただけの状態は菌血症と呼ばれ区別される。また、敗血症と全身性炎症反応症候群(SIRS)は似た概念だが、全身性炎症反応症候群は感染によらない全身性の炎症をも含む概念である『日本版敗血症診療ガイドライン』2013年版による。.

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