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索引 偏

偏(へん)とは、漢字の構成要素の一つである偏旁のうち主に左側に置かれるものの総称。部首として採用された偏は、全ての部首の中で最も種類が多く、偏を部首とする漢字は、全ての漢字の過半数を占める。常用漢字表においても、偏を部首とする漢字が占める割合は過半数である。 また、成り立ちは形声文字(片方で音、片方で意味を表す漢字)が大半を占め、ほかに会意文字がある。 表記する際は平仮名で書く。.

125 関係: 力部垂 (漢字)偏旁十二支口部又部大修館書店女部子部山部工部巾部人部会意弓部形声彳部心部土部匕部トンボ刀部カマキリクモシカれんが冠 (漢字)冫部犬部矢部石部矛部玉部火部示部禾部立部米部糸部缶部羊部爿部瓦部田部田部 (部首)熟字訓片部牛部目部...白部音部韋部鎌田正聿部非金属元素面部革部青部衣部行部血部食部馬部首部見部香部角部言部骨部鬲部魚部谷部豸部豆部豕部貝部鳥部足部鹿部鹵部麦部身部車部黍部黹部黒部黄部鼠部鼻部龠部部首舟部舌部阜部赤部肉部脚 (漢字)臣部至部里部金属元素金部釆部長部酉部耳部耒部虫部欠部歯部歹部水部漢字木部 (部首)月部方部斗部日部日本漢字能力検定手部 インデックスを展開 (75 もっと) »

力部

left 力部(りょくぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では19番目に置かれる(2画の13番目)。 力の字は腕の筋肉が盛り上がる様子に象る。一説に刃先の分かれた農具の象形で後にちからの意味に借用されたともいう。 偏旁では意符として力量や力を入れる行為に関することを表す。 片仮名の「カ」は「力」(ちから)に似ているが、片仮名の「カ」は「力」を構成要素に持つ「加」という漢字から造られたためである。.

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垂 (漢字)

垂(たれ)とは、漢字の構成要素である偏旁の区分けの一つであり、漢字の上部から左下にかけて置かれるものである。部首となるものがある。 一般に「厂(がんだれ)」「广(まだれ)」「尸(しかばね)」「疒(やまいだれ)」、そして「戸(とだれ)」の 5 部首が垂と呼ばれる。「虍(とらがしら・とらかんむり)」は、垂ではなく冠に分類される。また「戸(とだれ)」は冠に分類されることがある。 垂を部首とする漢字は、常用漢字 2141 字のうち 51 字(がんだれ 4 字・まだれ 17 字・しかばね 15 字・やまいだれ 15 字・とだれ 4 字)、人名用漢字 985 字のうち 12 字(がんだれ 2 字・まだれ 8 字・しかばね 2 字)。.

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偏旁

偏旁(へんぼう)とは、漢字の字体を構成する要素の一つで、左右上下内外の部分に分解できる要素をいう。偏や旁を総合して言う。四字で偏旁冠脚(へんぼうかんきゃく)ともいう。筆画を組み合わせて作られ、同じ組み合わせの偏旁をもつ漢字同士は、類型的な意味あるいは音声のグループを形成する。 また偏旁の配置構造も漢字の字体を構成する重要な要素の一つであり、例えば「岩」であれば、「山」が左にあったり、下にあったり、右にあったりすることはなく、必ず上にあることで一つの字体として認識される。.

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十二支

十二支(じゅうにし)は、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の総称である(それぞれ音訓2通りの読み方がある:下表参照)。十干を天干というのに対して、十二支を地支(ちし)ともいう。 十二支と太極の彫刻 子の像(愛知県新城市・鳳来寺山).

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口部

口 口部(こうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では30番目に置かれる(3画の1番目)。 口字は口の形に象る。 偏旁では口の部分・口の動き・口を使った行為・感嘆の言葉などであることを示す。口部は口を構成要素とする漢字を収めるとともに、「口」の形を筆画としてもつ漢字を分類している。「味」「唱」など左右構造を取って偏となるものが主であるが、「和」など右部に位置、「呈」など上部に位置、「唇」など下部に位置、その他「向」「可」など中央に位置するものなど幅広い構成を取る。身体を表す部首では「手部」と並び、非常に多くの字を集める。 日本では、ヤード・ポンド法の単位に当てる国字として、「口偏+尺貫法での単位」というような漢字が作られた(吋、哩など)。中国語では、外来語や擬声語の当て字に口偏のつく字がよく使われる。(咖啡など).

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又部

left 又部(ゆうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では29番目に置かれる(2画の23番目)。 「又」の字は手の形に象る。「右」の古字。偏旁では「手」と関わることを示す。「聿、尹」などの一部に使われている「ヨ」もルーツは同じである。なお「又」は手を象る代表的な形であり、部首となっているもので言えば、「攴」「殳」は手に武器をもった形であり、「廾」は両手で捧げる形、「寸」は手首からの距離を表す。さらに「爪」は爪の先を下に向けた形である。 又部はこれを構成要素にもつ漢字を収める。 なお日本の新字体には「攴」を「又」に略した漢字がある。 書体によっては2画目に筆押さえが付く場合がある。これは普通はデザイン差とされるが、漢和辞典で筆押さえがあるものが旧字体であるとされていたり、大規模文字セットでは区別されている場合もある。.

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大修館書店

株式会社大修館書店(たいしゅうかんしょてん)は、辞典類・教科書・参考書などを刊行する日本の出版社。.

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女部

女部(じょぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では38番目に置かれる(3画の9番目)。 女の字は女性の跪いた様子に象り、女性を意味する。偏旁の意符としては女性・婚姻・姻戚・姓・感情などに関することを示す。意符としては、大抵は左か下に来る字が多い。 なお、「男」を意符とする字も少数ながら存在しており、『説文解字』には男部も存在していたが、『康熙字典』には存在せず、「男」は田部、「甥」は生部、「舅」は臼部、「嬲」は女部にそれぞれ置かれている。 女部は上記のような意符を構成要素とする漢字を収める。.

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子部

子部(しぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では39番目に置かれる(3画の10番目、寅集の最初)。 子の字はこどもの形に象る。偏旁の意符では出産育児・こどもの序列や区別などに関することを示す。子部はこのような意符を構成要素とする漢字を収める。.

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山部

180px 山部(さんぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では46番目に置かれる(3画の17番目)。 山の字はやまの意味で、その形に象る。 偏旁の意符としては山の種類・部分・形状などに関することを示し、また固有の山名を表す字につけられることもある。左右構造で偏にとる場合と上下構造で冠にとる場合が多い。また、上下、左右の構造が異なるが、同字が多く見られる(と嵜、嶋と嶌など)。峠など国字も多く、今日では国内固有の一地名にのみ用いられる字も見られる。 山部は以上のような意符を構成要素とする漢字を集めている。.

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工部

180px 工部(こうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では48番目に置かれる(3画の19番目)。 工の字は曲尺や定規に象ったとされる。 偏旁の意符としては工作や工具に関することを示す。 工部はこのような意符を構成要素とする漢字および「工」を筆画にもつ漢字を収める。.

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巾部

巾部(きんぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では50番目に置かれる(3画の21番目)。 巾の字は布きれの意味であり、布きれに糸をつけて身に帯びる形に象る。偏旁の意符としては織物の種類や形状などに関することを示す。 巾部は上記のような意符を構成要素とする漢字および「巾」を筆画にもつ漢字を分類している。.

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人部

人部(じんぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では9番目に置かれる(2画の3番目)。 left 「人」はヒトの腕と足の形に象る。偏旁では意符としてヒトに関わる事物・行為・動作・性格・呼称などを表している。偏にあるときは「」、冠にあるときは「」となる。人部はこれらの偏旁を構成要素とする漢字、およびその字形を筆画の一部としてもつ漢字を分類している。 片仮名の「イ」は偏にきたときの「人」とほぼ同じ形であるが、これは人偏を含む「伊」から造られたとされている。.

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会意

会意(かいい、會意)とは、漢字の造字法である六書(りくしょ)の一つ。既成の象形文字または指事文字を組み合わせること。会意によって作られた漢字を会意文字(かいいもじ)という。 例えば、「休」は「人」と「木」によって構成され、人が木に寄りかかって休むことから「やすむ」の意味を表す字として作られたとされる。 『説文解字』では会意の例として、「武」と「信」を挙げている。「武」は「戈(ほこ)」と「止(とめる)」から構成され、これは『春秋左氏伝』宣公12年の「戈を止めるを武と為す」にもとづいて解釈されている。しかし、「止」は「足」を表す字でもあるので、武器をもって行進することと考える方が無難である。このように会意文字の解釈は人それぞれ恣意的になされる場合が多いので注意が必要である。甲骨文字の発見以後、かなりのものが見直されつつある。 なお、日本の国字は会意で作られたものが多い。 Category:漢字 en:Chinese_character_classification#Ideogrammatic_compounds zh:會意.

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弓部

60px 弓部(きゅうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では57番目に置かれる(3画の28番目)。 弓の字は弓の形に象る。 偏旁の意符としては弓の種類や性質・部分、弓を用いる動作などに関することを示す。 弓部はこの偏旁を構成要素とする漢字を分類している。.

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形声

形声(けいせい、形聲)とは、漢字の造字法を表す六書(りくしょ)の一つである。象声、諧声ともいう。.

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彳部

彳部(てきぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では60番目に置かれる(3画の31番目)。 彳の字は少しずつ歩くの意味であり、『説文解字』では人の脚の3つの部分が連なる様子に象るという。しかし、甲骨文から見れば、十字路の象形である「行」が使われており、よって彳はその左半分だけを用いたものである。偏旁の意符としては道や歩行、脚の動作などに関わることを示す。 彳部はこの偏旁を構成要素とする漢字を収める。.

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心部

心部(しんぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では61番目に置かれる(4画の最初。卯集の最初)。 心臓 心の字はヒトの心臓に象る。古代では心臓が精神を司る器官と考えられていたため物理的な心臓と精神的な心との両方を意味した。 偏旁の意符としては感情や思考といった心の働きやそれが外に現れた表情、人を規定する性格といったものに関わることを示す。なおその字形は左の偏にあるときは「(りっしんべん)」に変形し、また下部でも「㣺(恭の下、したごころ)」に変形することがある。 心部は以上のような意符を構成要素とする漢字および「心」の形を筆画にもつ漢字を収める。.

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土部

left 土部(どぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では32番目に置かれる(3画の3番目)。 土の字は土や大地を意味する。『説文解字』では地中に象った「二」から物が生まれ出ることを「」で表した指事文字とするが、甲骨文字を見ると、大地を表す横画のうえに「◇」のような柱状の造形物がある形であり、積まれた土塊に象るか、「社」の本字で道祖神のような土地を守る神に象っているとされる。 偏旁の意符としては土の種類・地形・境域・土器・建造物などに関わることを示す。 土部はこのような意符を構成要素にもつ漢字および「土」の字形を筆画としてもつ漢字を収める。.

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匕部

180px 匕部(ひぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では21番目に置かれる(2画の15番目)。 匕(音はヒ。横画が縦画を貫かない字形)字は「さじ」の形に象る。しかし、『説文解字』にはさらに別の「匕部」が設けられており、この匕(横画が縦画を貫く字形。音はカ(クヮ))字は人が転倒した様子に象り、「変化」を意味する。篆書体では字形が異なるため違う部首であるが、楷書体では同一部首にされた。このため匕部は「さじ」あるいは「変化」の意符をもつ漢字、さらに「匕」を筆画の一部にもつ漢字を分類している。 片仮名の「ヒ」は「匕」に似ているが、関連性は無い。「比」の一部から「ヒ」が作られたためであるが、「比」自体は独立した部首である(「比部」を構成)。.

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トンボ

トンボの頭部・胸部(カトリヤンマ ''Gynacantha japonica'' のメス) トンボの頭部・胸部・腹部(カトリヤンマ ''Gynacantha japonica'' のメス) トンボの複眼 ハートを形作るイトトンボの交尾 左側がオス ギンヤンマ類のヤゴ トンボ(蜻蛉、蜻蜓、とんぼ、英語:dragonfly, damselfly)は細長い翅と腹を持った昆虫である。蜻蛉目(せいれいもく、トンボ目、Odonata)をなす。.

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刀部

刀部(とうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では18番目に置かれる(2画の12番目)。 刀の字はかたなの形に象る。 偏旁では意符として刃物の性質や刃物を使った行為などを示す。旁の位置にある場合、多く「」の形に変化する。.

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カマキリ

マキリは、昆虫綱カマキリ目(蟷螂目、学名:)に分類される昆虫の総称。前脚が鎌状に変化し、他の小動物を捕食する肉食性の昆虫である。漢字表記は螳螂、蟷螂(とうろう)、鎌切。 名前の由来については、「鎌切」という表記があることからわかるように、「鎌で切る」から「鎌切り」となったという説と、「カマキリ」は、「鎌を持つキリギリス」の意味で、この「キリ」はヤブキリ、クサキリ、ササキリなどのキリギリスの仲間の名にふくまれる「キリ」と同じであるという説とがある。分類法によっては、ゴキブリやシロアリなどとともに網翅目(もうしもく、)とすることもある(その際、カマキリ類はカマキリ亜目になる)。かつてはバッタやキリギリスなどと同じバッタ目(直翅目、)に分類する方法もあったが、現在ではこれらとはそれ程近縁でないとされている。カマキリに似たカマキリモドキという昆虫がいるが、アミメカゲロウ目(脈翅目)に属し、全く別の系統に分類される。またおなじくカマキリに似た前脚を持つミズカマキリもカメムシ目(半翅目)に属し、全く別の系統である。これらは収斂進化の例とされている。.

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クモ

モ(蜘蛛)、クモ類は、節足動物門鋏角亜門クモ綱クモ目に属する動物の総称である。網を張り、虫を捕食することで、一般によく知られている。この類の研究分野はクモ学と言われる。.

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シカ

(鹿)は、鯨偶蹄目シカ科 に属する哺乳類の総称である。ニホンジカ、トナカイ、ヘラジカなどが属しており、約16属36種が世界中の森林に生息している。.

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れんが

れんがは、.

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冠 (漢字)

冠(かんむり)とは、漢字の構成要素のうち上部に置かれるものの総称。かしらともいう。かえたら.

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冫部

180px 冫部(ひょうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では15番目に置かれる(2画の9番目)。日本での通称は、にすい。 冫の字は冰(氷)の原字であり、水が凍って凝固した様子を象る。 偏旁では、左右では多く左側に置かれ、上下では多く下側に置かれる。意符として気候や温度の寒冷、または寒冷による水の凝固に関わることを示す。冫部は「冫」を構成要素とする漢字を分類している。 なお水に関わる部首として水部の(さんずい)があるが、そのいくつかの漢字は俗字として「冫」を用いるものがある(沖→冲、決→决、淨→净)。中国の簡化字ではこれらが採用されている。 「次」の偏部にあるものは、本来は「二」であり、「冫」とは別物であるが、日本の新字体および中国の新字形では「冫」と同じ形になっている。しかし、「次」は今日でも冫部には属さないので注意。(欠部に属する).

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犬部

部(けんぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では94番目に置かれる(4画の34番目、巳集の10番目)。 left 犬の字はイヌを表す。側面から見たイヌの形に象る。「狗」と対照されるときには「犬」は大きいもの、「狗」は小さいものであるが、一般には区別なく使われた。現代中国語ではもっぱら「狗」のみが使われる。逆に日本ではもっぱら「犬」が使われ、「狗」は「走狗」「鶏鳴狗盗」といった熟語でしか用いられない。イヌは中国で古くから飼育された家畜であり、六畜(馬・牛・羊・鶏・犬・豚)の一つに挙げられている。狩猟や牧羊に用いられる他、その肉は食用された。新石器時代から食用犬の飼育が盛んだったことが知られており、「羊頭狗肉」といった熟語も現代に伝わっている。食用犬の価値が下がったのは五胡十六国時代、犬をもっぱら猟用する北方騎馬民族が華北に移動してきたためであり、宋朝以後、「狗肉は席に上さず」として公には食用を禁止した。現在では南方の一部に食用の習慣が残っている。 偏旁の意符としては獣類(現代的に言えば、四足歩行する哺乳類)に関することを示す。例えば獣の種類や名称(猿・猫…)、獣の性質(猛・狂…)、獣を捕獲すること(狩・獲…)などである。また「狄」など異民族の蔑称に用いたものもある。他に獣類に関する偏旁に「豸」がある。 犬部は上記のような偏旁を構成要素としてもつ漢字を収録する。.

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矢部

部(しぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では111番目に置かれる(5画の17番目、午集の17番目)。 180px 「矢」字は弓や弩に用いられる矢を意味し、その鏃と箆、羽根の形に象る。「箭」字と区別するとき、「矢」は木製、「箭」は竹製であったという。現代中国語では主として「箭」のみが使われている。また投壷に用いられる籌、動詞として陳列する・誓うなどを意味し、また「屎」に通じて糞の意味でも用いられた。 偏旁の意符としては矢に関することを示すほか、矢が長さの尺度として用いられたとして長さや直っすぐに関することを示す。.

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石部

180px 石部(せきぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では112番目に置かれる(5画の18番目、午集の18番目)。 「石」字は岩石を意味する。『説文解字』によると、崖を表す厂の下に岩石の象形である口がある形とされる。和訓の「いし」は専ら小さい岩石を指すが、「石」字は形の大小を限定しない。また引伸して石刻、医療用の石鍼(石)や石薬、戦争用の石つぶて、石製楽器(八音の一つ)などを意味する。また助数詞として使われ、容量の単位としては「斛(コク)」に通じて10斗を表し、重さの単位としては「担(タン)」に通じて120斤(現在の市制で「担」は100斤)を表す。なお助数詞として使われる時の発音は韓国ではそのまま「(セキ)」の字音が適用されているが、日本では「斛」の字音から「コク」とされ、現代中国では「」の字音から「タン」とされる。 偏旁の意符としては、岩石、石製品、鉱物(中国語では「礦物」)などに関することを示す。 なお、現代中国語では、元素名は全て漢字一字となっており、そのうち常温常圧で固体の非金属元素には、鉱石から派生して「石」を構成要素に持ち石部に属する漢字が充てられる(例:硫、硅、碳、碘。詳細は「元素の中国語名称」の項目を参照)。.

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矛部

矛部(ぼうぶ)は漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では110番目に置かれる(5画の16番目、午集の16番目)。 left 「矛」字は武器の一種である矛を意味し、その形に象る。長柄の尖端に両刃の剣を備えた武器。戈同様、もともとは戦車戦で使われた武器であり、その刃は青銅で作られていたが、漢代以降は鉄器で作られた。矛の進化したものが槍である。 偏旁の意符としては矛に関することを示す。また声符としてもよく用いられる(柔・茅・袤…)。 矛部は上記のような意符を構成要素とする漢字を収める。.

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玉部

玉部(ぎょくぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では96番目に置かれる(5画の2番目、午集の2番目)。 玉部に関する偏旁には「玉」と「王」、「」の3つがある。 「玉」の字はヒスイなどを含めた半透明で淡緑色・淡灰色の宝石を意味する。3つの玉を連ねた形に象る。偏旁の意符としては玉石や玉器、玉の装飾品、玉に類似した宝石などに関することを示す。偏の位置に置かれると例えば「珍」のように点のない「王」が斜めにはねた形に変形する。 「王」の字は国土を支配する君主を意味する。『説文解字』では天地人三才を貫く形とするが、甲骨文字では斧の形に象るとも言われる。偏旁としてはもっぱら声符として使われる。このため「王」を構成要素とする漢字はもっぱら偏や旁に従って他の部に収録されており、玉部における「王」を構成要素とする漢字は他の部に分類しきれなかったものが収録されている。また「琴」や「琵琶」のように冠の位置で王を二つ並べたものがあるが、もともとは指で弾く弦楽器の弦を張った柱の形に象ったもので、楷書で「王」2つの字形となったものである。 玉部は上記のような偏旁や筆画を構成要素とする漢字を収める。.

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火部

火部(かぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では86番目に置かれる(4画の26番目、巳集の2番目)。 100px 火の字は火の燃えあがる様子に象る。『説文解字』では五行説で南方を司る元素とする。偏旁の意符としては火に関する事物、動作、性質などを示す。脚にあるときは、「(れっか・れんが)」の形に変わる。 火部は上記のような意符を構成要素にもつ漢字を収め、また「無」」「營」といった火と関わらず、その字形を筆画の一部にもつ漢字を収める。.

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示部

部(しぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では113番目に置かれる(5画の19番目、午集の19番目)。字形についてよく混乱が生じる部首である。 北京の社稷壇 - 土地神(社神)と五穀神(稷神)を祀るため五色の土で作られた祭壇 「示」字は自分の考えや物を人に見せることを意味する。後漢の『説文解字』では「天、象を垂れて吉凶をあらわす。人に示す所以なり」と述べ、天文現象を通じて人々に示される天の啓示とし、「二」に従い、三つの垂れているものは日・月・星を表すという。甲骨文の研究からは諸説あるが、祭祀の際に犠牲を捧げる祭壇という説、神や祖霊が宿る木や石でできた神主(位牌や神体といった依り代)といった説がある。 偏旁の意符としては鬼神(霊や天神・土地神など)や祭祀、祭器、吉凶禍福などに関することを示す。偏旁の配置構造としては主として下の脚あるいは左の偏の位置に置かれる。楷書では偏の位置に置かれるときは「」の形に変形して用いられる。.

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禾部

部(かぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では115番目に置かれる(5画の21番目、午集の21番目)。 180px 「禾」字はイネ科植物のアワを意味し、その穂が垂れる様子に象る。黄河文明の主食はアワであり、長江文明の主食であるイネは殷周時代を通じて華北では作られることはなかった。また現在の主食であるコムギも後に伝来した。このため「禾」は穀物の代表であり、穀物一般の総称としても用いられた。後代にはイネを意味するようになった。「米」が実だけを指すのに対し、「禾」は茎や穂を含めた全体を指している。 偏旁の意符としては穀物や農業に関することを示す。 禾部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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立部

立部(りゅうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では117番目に置かれる(5画の最後23番目、午集の最後23番目)。 180px 「立」字は立つこと、すなわち両足で体を支え、まっすぐ身体を起こすことを意味する。地面を表す「一」の上に立った人を表す「大」がある会意文字である。比喩的に引伸して立てる、すなわちものを地面に対してまっすぐに置くことを意味する。また抽象的な意味へと引伸して、ある段階を終えて新しい領域に入ること(成立・自立・立春…)、併存すること(存立・両立・乱立…)、設けること(建立・設立・創立…)、定めること(立案・立志・立法…)、人を重要な地位につけること(立坊・擁立…)などを意味する。 偏旁の意符としては立つことに関することを示す。これらは主に左の偏の位置に置かれる。なお近代になり西洋の自然科学用語が流入した際、日本では容量の単位であるリットルを「立」で表記し、「竓」(ミリリットル)「竰」(センチリットル)「竕」(デシリット)「竍」(デカリットル)・「竡」(ヘクトリットル)・「竏」(キロリットル)といった和製漢字も作られた。 立部は上記のような意符を構成要素とする漢字を収める。また楷書において犯罪や刑法に関する「辛」字の省略形が「立」となったものがあり、立部はこの偏旁を構成要素とする漢字も収めている。なお「辛」の省略形は冠の位置に置かれている。.

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米部

米部(べいぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では119番目に置かれる(6画の2番目、未集の2番目)。 稲米 「米」字は穀物の外皮を取り去った実を意味する。『説文解字』に「粟の実なり。禾の実の形に象る」とあり、本来的には禾すなわちアワの実であった。黄河文明が発祥した華北の主食はアワであり、長江文明の主食であるイネが流入するのは後になってのことである。このためアワは穀物の代表であり、「米」字で穀物の実一般をも表した。後代には伝来したムギが華北の主食となってアワの価値が下がり、稲米をもって「米」の代表とすることになる。現代中国語ではイネの実を「大米」、アワを「小米」、トウモロコシを「玉米」と呼んでいる。ちなみに「粟」字は現在はアワを表すが、もともとは殻のついたままの籾のことを意味している(「籾」は日本の国字)。整理すれば「禾」が茎を備えたアワを代表とするイネ科植物であり、それを脱穀し、茎を取り外したあとの籾殻つきの実が「粟」、その殻が「糠」(現代では玄米の果皮など)、殻を取り去った中身が「米」であった。 偏旁の意符としては穀物やその加工食品に関することを示す。なお近代になり西洋の自然科学用語が流入した際、日本では長さの単位であるメートルを「米」で表記し、「粉」をデシメートルとするとともに、「粍」(ミリメートル)「糎」(センチメートル)「籵」(デカメートル)・「粨」(ヘクトメートル)・「粁」(キロメートル)といった和製漢字も作られた。 米部は上記のような意符を構成要素とする漢字を収める。また「糞」のような楷書において「米」形の筆画をもつようになった漢字も収めている。.

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糸部

糸部(べきぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では120番目に置かれる(6画の3番目、未集の3番目)。 180px 「糸」字は細い絹糸を意味する。古字は2つの丸い束が連なった形であり、よりまとめられた糸の形に象る。「糸」の字音はベキであり、常用漢字の「糸」は「絲」(音はシ、絹糸の意)の略字である。『説文解字』に「糸は細い絲」とある。長さ・重さの単位として蚕が一回に吐くのを忽といい、十忽が絲であるので、「糸」は「絲」の半分とすると、5忽の細さということになる。ちなみに10絲が1毫、10毫が1厘である(尺貫法・市制を参照)。 偏旁の意符としては糸や縄、絹織物や麻織物、またその加工による衣服、染色の色や紋様などに関することを示す。このとき主として左の偏あるいは下の脚の位置に置かれる。楷書では偏の位置に来るとき「小」形を3点に変形させることが多い(下記参照)。.

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繞(にょう)とは、漢字の構成要素のうち、左から下にかけて置かれるものの総称。筆順は先に書くものと後に書くものがある。.

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缶部

罍」と呼ばれる青銅製あるいは陶製の酒や水を入れる容器 缶部(ふぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では121番目に置かれる(6画の4番目、未集の4番目)。 「缶」字は、胴が太く口が小さい、酒や飲料を入れる素焼きの器を意味する。蓋付きの容器の形に象る。なお「缶」の字音はフであり、常用漢字の「缶」は「罐」(音はクヮン、円筒形の容器)の新字体である。 偏旁の意符としては液体を入れる容器(陶器を主とする)に関することを示す。「瓦」に類似し、「甕」と「罋」、「瓶」と「缾」のような異体字を作っているが、どちらかといえば「瓦」は土製という素材に重みがあり、「缶」は液体を入れておく容器という形体に重みがある。 缶部をこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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羊部

羊部(ようぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では123番目に置かれる(6画の6番目、未集の6番目)。 left 「羊」字はヒツジを意味する。また「祥」に通じて「めでたい」「よい」の意味もある。『説文解字』では頭・角・足・尾といった全体の象形とするが、甲骨文を見ると、角をもった頭部だけの象形である。ヒツジは中国で古くから飼育されている家畜であり、六畜(馬・牛・羊・鶏・犬・豚)の一つに挙げられている。その毛は織物に使われ、肉は食用、乳は飲用されたり加工されて食用される。現在でも中国は世界一の羊飼養国であり、羊乳や羊肉はごく一般的な食材である。特にイスラム教徒は豚肉を食べないので、回族の多い西北部では羊肉が主菜として食されている。このようにヒツジは身近な動物であり、部首にもなる独自の字をもつに至っている。 偏旁の意符としては羊や食品に関することを示す。また「善」(口部)や「義」「美」「羨」などのようによい価値や観念であることを示すものもある。声符としては「洋」「養」「詳」などの音として使われている。 羊部は上記のような意符を構成要素にもつ漢字を収録している。.

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爿部

爿部(しょうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では90番目に置かれる(4画の30番目、巳集の6番目)。 爿の字は木を裂いて二つにしたものの左半分を意味する。大徐本の『説文解字』にはこの字が存在しないが、『六書故』引く唐本『説文解字』では爿部があったという。「牀」(寝台の意)字についての徐の注で爿は牀の省略であるとしている。そうだとすると、この字の本来の音は ではなく、「牀」の ということになる。甲骨文字を見ても寝台を縦にした形であり、本来の意味は寝台で、後に左半分の木切れの意味が生じたと考えられる。木切れの意味については『新加九経字様』雑辨部に「鼎」字の下は木を裂いて炊くことに象り、左が爿で右が片であるとしている。 偏旁としてはもっぱら音符として使われ、ショウ(壯・牆・將など)やジョウ(など)といった音を表している。 爿を偏旁にもつ漢字はもっぱら旁に従って分類されており、爿部はそれらに分類しづらかった少数のものだけを収めている。 なお日本の新字体、中国の簡化字において「爿」は「将」や「壮」のように「」と簡略化されている。しかし、爿部の漢字については日本では常用漢字ではないため、簡化字では字全体が簡化されたためにその影響が及んでいない。.

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瓦部

部(がぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では98番目に置かれる(5画の4番目、午集の4番目)。 汶口文化の土器 「瓦」字は素焼きの土器の総称であり、特に素焼きの紡錘を指した。また土器は屋根をふくにも使われ、これを「瓦当」というが、和訓のカワラはこれを指す。偏旁の意符としては陶磁器に関することを示す。主として脚あるいは旁の位置に置かれる。 近代になり西洋の自然科学用語が流入した際、日本では重さの単位であるグラムを「瓦」(瓦蘭姆の略)で表記し、「瓱」(ミリグラム)・「瓰」(デシグラム)・「甅」(センチグラム)・「瓧」(デカグラム)・「瓸」(ヘクトグラム)・「瓩」(キログラム)・「瓲」(トン)といった和製漢字も作られた。「瓦」が偏の位置に置かれるのが特徴である。中国ではワという発音であるので、「瓦特」で仕事率や電力の単位であるワットに当てており、「瓩」はキロワットとして使われている。 瓦部は上記のような意符を構成要素とする漢字を収める。.

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田部

部(たべ)とは、日本の古墳時代に設けられた土地や人民の支配制度の一つで、ヤマト王権が直接支配した人民のうち屯倉(みやけ)で耕作した者を指す。.

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田部 (部首)

部(でんぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では102番目に置かれる(5画の8番目、午集の8番目)。 「田」字は区画された農業の耕作地を意味し、4つの「口」は区切られた耕作地を、「十」は畦道の形を象る。日本では特に、水を張って稲を栽培する稲田を指し、その他の耕作地を和製漢字の「畑」や「畠」に分けているが、本来は稲のみならず五穀を植えた耕作地はすべて「田」である。 偏旁の意符としては農耕や田畑に関することを示し、区画された農地から引伸して行政区画に関することを示す(「界」「略」「畿」など)。左右構造では左の偏に置かれることが多く、上下構造では上の冠、下の脚両方に置かれる。 田部は上記のような意符を構成要素とする漢字を収め、また「甲」「申」「由」など「田」の字形を筆画にもつ漢字を収める。.

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熟字訓

熟字訓(じゅくじくん)とは、日本語において漢字からなる単語に、単字単位ではなく熟字単位で訓読み(訓)を当てたものである。それ故に、単字に分解してもそれぞれに熟字訓の要素は現れず、その読み方でも分節不可能なものが多い。 常用漢字表の付表には、熟字訓の全てではないが、そのうちの116種(123表記)が示されている。.

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片部

片部(へんぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では91番目に置かれる(4画の31番目、巳集の7番目)。 片の字は木切れや平たく薄いものなどを意味する。偏旁の意符としては薄く平たいものであることを示す。 片部は上記のような意符をもった漢字を収録する。.

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牛部

牛部(ぎゅうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では93番目に置かれる(4画の33番目、巳集の9番目)。 180px 牛の字はウシを意味する。『説文解字』ではウシの二つの角、頭、肩、尾の象形とするが、甲骨文字を見ると、ウシの頭部のみの象形である。ウシは中国において古くから飼育された家畜であり、六畜(馬・牛・羊・鶏・犬・豚)の一つに挙げられている。家畜であるウシはその肉が食用され、乳が飲用される他、農耕や運搬のための労働力としても利用されてきた。また古くから祭祀の生贄として用いられ、その血や肉が神や祖霊に捧げられてきた(これを犠牲という)。このように牛は身近な動物であり、その形に象る独自の字を持ち、部首ともなっている。 偏旁の意符としてはウシやウシに類似した動物に関することを示し、またウシは家畜として農耕牧畜や祭祀の生贄(犠牲)に用いられたので、そのようなことに関することも示している。 牛部は上記のような偏旁を構成要素にもつ漢字を収める。 なお牛部の漢字ではないが「牛」を構成要素にもつ「告」について康熙字典では篆書にもとづき縦棒が下に貫く字形としているが、日本の新字体や中国の新字形では筆記体により貫かない字形に改めている。.

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目部

部(もくぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では109番目に置かれる(5画の15番目、午集の15番目)。 130px 「目」字は視覚器官(目を参照)およびその周囲の部位を意味し、人の目の形に象る。「眼」字が目の中の黒白部分すなわち眼球だけを指すのに対し、「目」字はまぶたによって形作られている枠部分を含む。科学的に映像を結ぶ機能を持っているのは眼球部分であるが、我々が文化的に目として捉えるのはまぶたと眼球の境界内部であり、目を開ける・閉じる・細める・丸くする…といったとき実際に動いているのはまぶたの方である。引伸して目くばせする・見るといった目の働きを表し、さらに引伸して名称・箇条・目録などを意味する。 偏旁の意符としては目や目の動作・状態、視覚に関することを示す。なお「目」は篆書以降、縦にして書くのが通常であるが、横にした「」(よこめ)を使ったものがいくらかある(通常、「」は网の変形として使われる)。 目部はこのような意符を構成要素とする漢字を収める。.

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白部

白部(はくぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では106番目に置かれる(5画の12番目、午集の12番目)。 「白」字は色が白いことを表す。また明るいこと、目上に向かって語ること、その地方の長(現在の「伯」)などを意味する。『説文解字』では五行説の西方の色であり、陰において行えば物の色は白くなり、入と二(陰の数)の組み合わせと説く。甲骨文を見ると水滴のようなものに線が入った形である。その解釈には諸説あり、白骨化した髑髏(白川静説)、夜が白んで昇ってくる太陽、灯火、ドングリ、親指…などの形に象るという。 偏旁の意符としては光や明るさ、白色に関することを示す。また声符としてもよく使われ、ハクといった音を表すのに用いられる。 白部では上記の意符を構成要素としてもつ漢字や「白」の字形(自の省略形など)を筆画の要素にもつ漢字を収める。.

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音部

音部(おんぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では180番目に置かれる(9画の5番目、戌集の14番目)。 その字形は「言」の「口」の中に「一」を含んだ会意文字あるいは指事文字である。 偏旁の意符としては音に関することを示す。音部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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韋部

韋部(いぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では178番目に置かれる(9画の3番目、戌集の12番目)。 束帯縹袍を着用した衛門像「韋」字は「違」の本字であり、背きあうことを意味する。その字形は背いた足の象形である「舛」と囲いの象形である「囗」を組みあわせたものであり、守衛が城壁の周囲を巡回していることを表していると考えられる。また「韋」には「革」同様、毛を除いた皮革の意味があるが、「革」と対照する場合、「革」は生革、「韋」はなめし加工された熟革を指す。この意味は背くから反り返った皮革へと引伸されたて生じたとも「革」字と字形が似ることから混同されるようになって生じたものとも言われる。後代にはこのなめし革の意味が「韋」字の基本義となった。 偏旁の意符としては周囲を繞ることに関することを示すが、「圍(囲)」や「違」「衛」などのように声符兼意符となっているものが少なくない。また意符として革製品に関することを示す。 韋部は上記のような意符を構成要素にもつ漢字を収めている。 なお日本の新字体では下部の折れ部分を縦画と横画に分解してヰ形にしたので、これを10画として数える(ただし、「韋」字自体は常用漢字ではない)。.

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鎌田正

鎌田 正(かまた ただし、1911年(明治44年)1月7日 - 2008年(平成12年)6月13日)は、日本の漢文学者。 福島県の渡部家に生まれ鎌田家へ養子に入る。1937年東京文理科大学漢文学科卒、助手、1938年東京高等師範学校教諭、1945年教授、1949年東京教育大学助教授、1957年教授、1961年「左伝の成立と其の展開」で東京教育大学文学博士。1974年定年退官、名誉教授、東洋学術研究所長、東京成徳短期大学副学長。1983年勲三等旭日中綬章受勲。2001年秋山虔、米山寅太郎とともに宮内庁の委嘱を受け、皇太子徳仁親王の長女・敬宮愛子内親王の名前、御称号案を天皇に上申した「勘進者」となった。諸橋轍次『大漢和辞典』の修訂版を米山寅太郎とともに編纂した。2008年6月13日、虚血性心不全のため97歳で死去。.

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聿部

聿部(いつぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では129番目に置かれる(6画の12番目、未集の12番目)。 120px 「聿」字は、筆を意味する。『説文解字』は「」と音を表す「一」の形声文字とするが、筆を手でもつ形そのままに象っていると考えられる。 後に意味を分かりやすく竹冠をつけたのが「筆」である。 偏旁の意符としては、筆や書くことに関することを示す。しかしこの意符をもつ字は聿部にはあまり収められておらず、「書」は曰部、「畫(画)」は田部というように他の部に収められている。 聿部が収めるのは「聿」の形やそれに似た「」や「肀」の形を筆画にもつ漢字を収める。雑多なものを含むが、共通点は手指に関するということで、「肀」という字形が手の指(「又」、ここでは「ヨ」)で何かを操る様子に象るためである。なお、これと共通する要素を持つ「隶」については別に隶部を立てている。.

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非金属元素

非金属元素(ひきんぞくげんそ、nonmetal)とは、金属元素以外の元素のこと。 元素のうち特定の性質(単体が光沢、導電性、延性・展性に富む、いわゆる金属結晶をつくる)を持つものを「金属(元素)」と呼んでおり、非金属元素とはそれ以外の元素である。 金属以外という定義上、非金属そのものを特徴づける性質は一概には言えないが、非金属元素は金属元素に比べて電子親和力が高い。このため、自由電子を放出して金属結晶を形作ることができない。.

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面部

面部(めんぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では176番目に置かれる(9画の最初、戌集の10番目)。 left 「面」字は顔を意味する。頭を意味する「」(「頁」や「首」の共通部)を顔の輪郭を表す外枠で覆ったもの。引伸して前面や方面、面と向かうこと、会うことを意味する。また後起義として物体の表面の意味が生じた。 偏旁の意符としては顔に関することを示す。また声符としては「(麺)」などメンといった音を表している。 面部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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革部

革部(かくぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では177番目に置かれる(9画の2番目、戌集の11番目)。 left 「革」字は毛を取り除いた獣皮である皮革を意味する。その字形は剥ぎ取られた獣皮の形に象っており、上部は頭部、中央は展開した身体部分、下部は尾の部分の形である。引伸して革製品である甲冑や楽器(太鼓など。八音の一つ)を意味する。また動詞としては改変すること、除去することを意味する。 偏旁の意符としては皮革や革製品に関することを示す。多くは左側の偏の位置に置かれ、左右構造を作る。また下の脚の位置に置かれ、上下構造を作ることもある。 革部は上記のような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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青部

青部(せいぶ、部)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では174番目に置かれる(8画の8番目、戌集の8番目)。 left 「(青)」字は草木の色である青色を意味する。草色であるため時に緑色も包含されている。『説文解字』は「生」と「丹」の会意文字とし、丹部に収めているが、これは木が火を生じるという五行説により、木行の色である青から火行の赤(丹)を生じるとこじつけたものである。現在では下部の字は「丼」と考えられており、「生」は草木を表す意符とされる。なお現代中国語では青色を表す字として「青」は使われなくなっており、もっぱら「藍」字を使っている。 偏旁の意符としては青色に関することを示すものがあるが多くはなく、もっぱらセイ・ショウといった音を表す声符として使われている。 このため「青」を意符とする漢字は多く意符の方の部首に従っており、青部では他の部に分類できなかったものを収めている。.

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衣部

衣部(いぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では145番目に置かれる(6画の28番目、申集の6番目)。 「衣」と「裳」をつなげて仕立てた「深衣」。図は「直裾」と呼ばれる男性服 「衣」字は上衣を意味する。上部の字は肩幅、下部の字は袖があり、前襟を斜めに合わせた形に象る。「衣」字が上衣であるのに対して「裳」字は下衣を表し、「服」字は衣装全般を表す。その他、果実の皮や鳥の羽毛、器物や食物を包む袋などを意味した。また動詞としては服を着る・着せるといった意味を表す。 偏旁の意符としては衣服や布製品、衣服を脱いで肌を露出することなどに関することを示す。なお偏旁における「衣」には3種類の形体がある。「裂」や「裁」のように下部に置かれるときはそのまま「衣」が使われ、「袖」や「初」のように左の偏の位置に置かれるときは「」のように変形して使われる。さらに「衰」や「裏」のような字では「亠」と「」を分離して他の偏旁をその間に挟んでいる。 衣部をこのような意符を構成要素にもつ漢字を収録している。.

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行部

行部(こうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では144番目に置かれる(6画の27番目、申集の5番目)。 left 「行」字は複数の字音をもつ、いわゆる多音字であり、『康熙字典』など伝統的な字書では「道を歩く・行く」の意味を最初に掲載している。しかしながら、甲骨文字など古文字を見ると、「行」字は十字路の形に象っており、「道路」の意味が本義で「歩く・行く」の意味は引伸義と考えられる。その他、「ゆく」系統の字義では、おこなう・従事する、めぐる・運行する、年月が経過するといた意味があり、「道路」系統の字義では行列・交易の場所といった意味がある。 偏旁の意符としては道路や道を歩くことに関することを示す。 行部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。 なお古文字から見て「彳」は「行」の省略形であり、偏旁の役割としてはほとんど同じであるが、『説文解字』以来、彳部と行部は別々の部首とされている。現代中国の『新華字典』『漢語大字典』などでは両者を彳部に統一している。また日本でも字書によっては両者を彳部に統一している場合もある。.

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血部

血部(けつぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では143番目に置かれる(6画の26番目、申集の4番目)。 left 「血」字は古代祭祀において捧げられた犠牲の血を意味する。祭器(「皿」)の中に血(「一」)がある様子に象る会意文字である。動詞としては血を塗りつけることを意味する。後に引伸して広く人間および動物の血を意味するようになった。その他、血統や血縁、悲痛の涙、血のような色といった意味を表す。 偏旁の意符としては血や祭祀、薬などに関することを示す。 血部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収めている。ただし、「」の異体字である「衆」(日本ではこれを正字とする)のように偏旁の「血」とは関係なく、たまたま「血」の形の筆画になった漢字も収めている。.

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食部

食部(しょくぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では184番目に置かれる(9画の9番目、戌集の18番目)。 left 「食」字は食べること、または食物を意味する。小篆については『説文解字』が穀物の香りを意味する「皀」と音を表す「」の形声文字とするが、甲骨文字など古文字を見ると、食物が盛られた器(皀)の上に三角形の記号()がある形であり、この三角形が「口」の変形で食べることを表しているとする説や食器の蓋を表しているとする説などがある。食物のうち特に飯を表すときはシ と発音された。例えば清貧に安んずることを表す「食瓢飲(たんしひょういん:竹の器に盛った飯とひさごに入れた水の意)」という熟語がある。その他、太陽や月が欠ける現象を表したが、後にこの意味には「蝕」字が使われるようになった。またシ という字音では食わせる、養うといった意味がある。 偏旁の意符としては食物や飲食に関することを示す。その形体は偏の位置にあるときには「蝕」や「飾」のように変形する(下記参照)。 食部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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馬部

部(ばぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では187番目に置かれる(10画の最初、亥集の最初)。 left 「馬」字はウマ科の動物を意味し、その側面から見た形に象る。ウマは中国において古くから飼育された家畜であり、六畜(馬・牛・羊・鶏・犬・豚)の一つに挙げられている。その用途は主に牽引であり、馬車や戦車のように人や物を運搬したり、農耕の用にも供された。後に騎馬民族が南下した南北朝時代頃になると、騎乗されるようにもなった。 偏旁の意符としてはウマやウマに似た動物に関することを示す。特徴的なのは形容詞が少ないことで、ウマに関する名詞やウマ自身の動作・ウマに対する人の動作などを示す動詞が多い。 馬部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。 中国の簡体字では「马」の形になる。日本では手書き等においては略字として「馬」の「」の部分を横棒に替えた形が使用される事がある。.

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首部

首部(しゅぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では185番目に置かれる(9画の10番目、戌集の19番目)。 「首」字は頭を意味する。「」字(人の頭を前から見た形に象る)の古文と言われ、上部の「巛」は髪の形に象るという。「頭」字と同義であり、古代においては音も通じていたと考えられる。また「首」字は先頭に立つ人物を表したり、物事との始まり部分、物事の要の部分を指したりする。 なお和訓の「くび」では頭部と胴部をつなぐ部分だけを指すことがあるが、これは日本的な用法である。 「首」を偏旁としてもつ字は多くなく、「道」が辵部に収められた以外、他の部に収めることができなかった字のために首部が部首として立てられているといえる。 首部には「首」の他、「馗」(九方に通じる道の意)と「馘」(戦功として敵の耳を切るの意)とがある。.

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見部

見部(けんぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では147番目に置かれる(7画の最初、酉集の最初)。 left 「見」字は視覚によって外界の情報を得ることを意味する。日本語の「みる」であるが、見ることを意味する字には他に「視」「看」「観」「望」などたくさんあり、「見」は見えているという見る行為の結果に着目している。ちなみに「視」は見るという動作自体を意味し、「観」は目的をもって見ること、「望」は遠くから見ること、「看」は注意深くじっと見ることを意味する。このうち「視」が一般的に見ることを意味する字であるが、魏晋以後になると、「看」にも一般的な意味が生じ、やがて「看」が「視」に取って代わって現代に至っている。その他「見」には名詞として見解・見識といった意味があり、また助動詞として動詞の前で使われ、受動の文法的意味を表す。また「現」に通じ、謁見する・拝見する(「会」の謙譲語)、現れるといった意味を表す。 古文字は跪いた人の上に一つの大きな目がある形であり、全体で人が目を開けてものを見ている状態を強調していると思われる。 偏旁の意符としては見ることに関することを示す。「見」は主に右側の旁や下側の脚の位置に置かれる。 見部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。また、簡体字では「见」の形が用いられる。.

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香部

香部(こうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では186番目に置かれる(9画の最後11番目、戌集の最後20番目)。 「香」字はかぐわしい香りを意味する。「芳」字とほぼ同義であるが、「芳」は主に草花の香りを指し、「香」は食物の香りを指す。また「香」字は香りのする原料や製品を意味する。その字形は『説文解字』によると「黍」と「甘」の会意文字とされ、穀物のうま味から引伸してその香しさを表すようになったと考えられる。 偏旁の意符としては香りに関することを示す。 香部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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角部

角部(かくぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では148番目に置かれる(7画の2番目、酉集の2番目)。 left 「角」字は獣の頭に生える硬質の突起である角を意味する。その他、名詞としては角の酒杯、軍隊の角笛、物体の二辺が接する場所、二十八宿の一つである角宿、五声の一つといった意味を表す。また動詞としては競う、競べるといった意味があり、日本の「すもう」の当て字ともなっている「角力」は力を競うという意味である。 偏旁の意符としては角や酒杯に関することを示す。 角部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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言部

言部(げんぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では149番目に置かれる(7画の3番目、酉集の3番目)。 left 「言」字は言語で人に何かを伝えるといった言語行動を意味する。他に言語行動を表す字に「語」字があるが、「言」がその人から発言し始めることを表すのに対し、「語」は他人の話に答えることや互いに話し合うことを表す。また「言」字は目的語に聞き手となる人をとることなく、言及する事物だけを目的語にとるのに対し、「語」は聞き手を目的語にとることができる。名詞としては両者とも言語・言葉といった意味をもつ。また日本語の「いう」に当たる字として他に「謂」や「曰」があるが、これらは人について批評したり、「 - という」といった事物の呼称を表す字であり、その異なる機能として「謂」は「 - にいう」というように間接目的語として聞き手の人物を導くのに使われ、「曰」は話した内容を引用するのに使われる。 その字源については、「舌」字に記号をつけた指事文字という説や「辛」(罪人に刑罰として刺青を入れる刀)と「口」の会意文字あるいは形声文字といった説がある。ちなみに「言」字の「口」のなかに「一」がある指示文字が「音」字である。 偏旁の意符としては言語や言語を使った活動に関することを示す。また形容詞として使われるとき、「誠」や「謹」のように品行道徳に関するものもある。多くは左側の偏の位置に置かれて左右構造を作り、時に下側の脚の位置に置かれて上下構造を作る。 言部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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骨部

部(こつぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では188番目に置かれる(10画の2番目、亥集の2番目)。 left 「骨」字は動物の肉を取り去った部分にある骨を意味する。その字形は骨を表す字に「肉」を加えた会意文字である。その骨の象形は牛の肩胛骨とも、頸骨とも、頭蓋骨とも言われる。また「骨」字は支えるものとして人の気概や風格を意味する。 偏旁の意符としては骨格や身体に関することを示す。このとき左側の偏の位置に置かれ、左右構造を構成する。 骨部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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鬲部

鬲 鬲部(れきぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では193番目に置かれる(10画の7番目、亥集の7番目)。 「鬲」字は中国古代の炊具。火でくべることができるように三足になっており、「鼎」に似る。その字形は側面から見た形で、腹部分に紋様があり、三本の足がある様子に象る。 偏旁の意符としては炊具や煮炊き・飲食に関することを示す。 鬲部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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魚部

魚部(ぎょぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では195番目に置かれる(11画の最初、亥集の9番目)。 left 「魚」字は水生動物の一種である魚類の総称として用いられる。また動詞として魚を捕まえることを意味したが、この字義には後に「漁」字が作られた。その字形は魚を側面から見た形に象っており、上が頭で下が尾である。 偏旁の意符としては魚類や水生動物に関することを示す。その大部分は名詞であり、魚や水生動物の種類やその加工食品などの名称が大半を占める。 魚部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収録する。なお大陸の中国と異なり、日本は海洋国であるため、魚部の漢字には日本独自の国字や国訓が数多く存在する。 中国簡体字では「鱼」の形を用いる。.

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谷部

谷部(こくぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では150番目に置かれる(7画の4番目、酉集の4番目)。 left 「谷」字は山と山の間の狭道あるいは川を意味する。『説文解字』は穴から水が半分ほど湧き出している様子とするが、古文字の研究から下部の「口」は両側から山がせまった渓谷の入り口であり、上部の2つの「八」は谷口から平野部に水が流れ込む様子に象るともされる。また「谷」字は深い穴や鍼灸の穴位を意味したり、「穀」に通じて穀物を意味したりする。さらに形容詞としては苦境に陥るさまを表しており、和訓では「きわまる」と読まれ、「進退、維(こ)れ谷(きわ)まる」(詩経・大雅・桑柔篇)という熟語として知られる。 偏旁の意符としては山谷に関することを示す。また声符としては「欲」(ヨク)「俗」(ゾク)といった字の音を表している。 谷部は上記のような意符を構成要素にもつ漢字を収める。 篆書や古い楷書では3・4画目も1・2画目と同じく「八」のように間をあけて書かれていたが、現在はくっつけて「人」形で書かれることが多い。また中国で「谷」字は「穀」の簡体字としても用いられている。.

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豸部

豹 豸部(ちぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では153番目に置かれる(7画の7番目、酉集の7番目)。 「豸」字は『説文解字』によると長い背骨をもち、くねくねと動く獣であり、獲物をねらって殺そうとしている形に象るという。古文字を見ると、大きな口を長い身体の上に置いた形である。また『爾雅』釈蟲によれば、ムシのうち脚があるものが「蟲」、脚の無いものが「豸」であるという。このため「蟲豸」でムシを総称した。また「獬豸」(かいち)という伝説上の善悪を裁く神獣の簡称であり、古代の司法官がかぶった冠を「豸冠」と呼んだ。 偏旁の意符としては猛獣に関することを示す。左側の偏の位置に置かれ、左右構造を構成する。獣を表す「犭」と意味が似て、時に「猫」と「」、「狸」と「貍」のように異体字を作るが、「豸」は獣の中でも鋭い爪をもっていたり攻撃性が高いことを示している。 豸部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。また「貌」字のように声符の「豹」の省略形によって作られた字も収めている。.

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豆部

豆部(とうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では151番目に置かれる(7画の5番目、酉集の5番目)。 left 「豆」字は古代における食物を盛る容器の一種で、柄のある足で支えられ、上部が円形である高坏(たかつき)を意味する。その字形は高坏を側面から見た形に象っている。なお「豆」字には食用されるマメ科植物の種子あるいは果実の総称であるマメの意味があるが、これは後起字である。先秦時代において豆類食物を表すのは「菽」字であったが、「豆」にも仮借により豆類食物の意味が生じ、漢代以降、次第に「菽」字に取って代わるようになった。 偏旁の意符としては高坏など容器に関することを示す。また後起字には「豌」のように豆類に関することを示すものもある。声符としては「登」や「逗」のようにトウといった音を示す。 豆部は上記のような意符を構成要素にもつ漢字を収録する。.

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豕部

豕部(しぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では152番目に置かれる(7画の6番目、酉集の6番目)。 left 「豕」字はブタを意味し、その側面から見た形に象っている。ちなみにその頭だけの象形は「彑」字である。ブタは中国で古くから飼育されている家畜であり、六畜(馬・牛・羊・鶏・犬・豚)の一つに挙げられている。その肉は食用され、特に中華料理において「肉」といえば豚肉を指す。現在でも中華人民共和国は世界一のブタの飼養国であり、その飼養頭数は世界の50%近くを占める。 なおブタの総称を表す字には「豕」「豬(猪)」「」などたくさんあるが、漢代の『方言』に「『豬』は北燕・朝鮮の間はこれを『』と謂い、関の東西は或いはこれを『』と謂い、或いはこれを『豕』と謂い、南楚はこれを『』と謂う」とあり、各地域で異なる発音のあったものに異なる字を当てた方言字であったことが分かる。以後、共通語として『豬(猪)』字が使われ、現在に至っている。なお日本では奈良時代以降、仏教の普及により肉用家畜の飼養文化が薄くなったため、「豬(猪)」字は家畜化されたブタではなく、野生のイノシシを表すようになった。中国ではブタとイノシシを字で分けることはなく、区別する際にはブタを「家豬」、イノシシを「野豬」とする。なお略字を正字に採用する現在の日本と中国では俗字の「猪」字の方を使っている。また日本でブタを表すのに用いられる「豚」字は小さなブタの意味である。 偏旁の意符としてはブタに関することを示す。このとき左の偏の位置に置かれて左右構造を作り、下部の脚の位置に置かれて上下構造を作る。 豕部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。また「象」のように楷書で「豕」の形に近い筆画をもつ字もこの部に収められている。.

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貝部

貝部(ばいぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では154番目に置かれる(7画の8番目、酉集の8番目)。 left 「貝」字は貝殻を意味し、子安貝の貝殻の形に象る。古代においては貝殻が装飾品や貨幣(貝貨)として使われていたので、財物・貨幣の意味が生じた。 偏旁の意符としては財貨や交易に関することを示す。左側の偏の位置に置かれ、左右構造を作り、また下側の脚の位置に置かれて上下構造を作る。 貝部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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鳥部

鳥部(ちょうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では196番目に置かれる(11画の2番目、亥集の10番目)。 left 「鳥」字は鳥類の総称として用いられる。『説文解字』によると、「隹」が尾が短い鳥であるのに対して、「鳥」は尾の長い鳥を意味するという。 その字形は鳥を側面から見た形に象っており、突き出した喙のある頭と翼と2本の脚がある胴体の形である。 偏旁の意符としては鳥類に関することを示す。その大部分は鳥の名称を表す字が多いが、中には鳥の動作・行為を表す字もある。 鳥部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。構成としては「鳩」「鶴」などの旁、あるいは「鶯」「鷹」などの脚が一般的だが、他に偏、冠など多様な形を取るのが特徴である。.

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足部

足部(そくぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では157番目に置かれる(7画の11番目、酉集の11番目)。 left 「足」字は広義では人体のおける下肢の総称であり、狭義ではその踝以下の部分を指す。「口」部分は膝下、「止」は足の形に象っており、全体で膝から足先までを象っている。引伸して動物の足、容器の支え部分、山麓などを意味する。また充足する・値するといった意味を表す。 なお現代中国語で踝以下の部分には「足」字は使われず、「脚」字が使われている。「脚」字はもともと膝から踝までの部分を指し、「脛」字と同じ部分を表していたが、中古以降になると踝から下の足先までを含むようになり、やがて「足」字の狭義と同じく踝以下の部分のみを指すようになった。 偏旁の意符としては下肢の部分、足の動作や状態などに関することを示す。このとき左側の偏の位置に置かれて左右構造を作ったり、下側の脚の位置に置かれて上下構造を作る。なお偏の位置では「」といった形に変形する。 足部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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鹿部

鹿部(ろくぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では198番目に置かれる(11画の4番目、亥集の12番目)。 left 「鹿」字はシカ科の動物の総称として用いられる。鹿はよく帝位の比喩として用いられ、群雄割拠の時代、帝位を追い求めて競い合うことを「逐鹿」(「鹿」は「禄」の音に通じる)という。また「鹿」字には粗悪なさま、穀物倉庫、山麓といった意味がある。 その字形は頭に4本の足をもち、長い角を生やした頭をもった牡鹿に象っている。 偏旁の意符としては鹿や鹿に似た動物に関することを示す。 鹿部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。なお「麓」字に関しては声符であるが、木部にではなくこの部に収められている。.

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鹵部

鹵部(ろぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では197番目に置かれる(11画の3番目、亥集の11番目)。 left 「鹵」字は塩を産出する西方内陸部の塩鹹地を意味する。東方すなわち沿岸部の塩鹹地を「㡿(斥)」といい、西方すなわち内陸部の塩鹹地を「鹵」と呼んだ。『説文解字』は具体的な地名として安定郡鹵県(現甘粛省)を挙げている。また引伸してそこから産出される塩自体を指すようにもなり、これを「塩鹵」ともいう。『史記』貨殖列伝に「山東は海塩を食し、山西は塩鹵を食す」という記述がある。また「鹵」字には「鹵莽」という熟語で大雑把な様子を表す意味があり、さらに「櫓」に通じて大きな盾、「」に通じて略奪するといった意味がある。 その字形について『説文解字』は西方の塩鹹地であることから、「西」字の省略形から構成されると強引な解釈をしている。甲骨文字など古文字では区切られた4つの空間の中に点がある形であり、塩を卤(西の異体字、上を縄で縛った袋)の形に象るといった説、塩を浚う竹籠の形に象るといった説、塩を盛った器に象るといった説などがあるが、どの説も区画中央の点が塩を表しているとする。 偏旁の意符としては塩に関することを示す。なお「塩」という常用漢字は「鹽」字の省略形による異体字であり、「口」部分が「鹵」に当たった。 鹵部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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麦部

麦部(ばくぶ、:麥部)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では199番目に置かれる(11画の5番目、亥集の13番目)。 left 「麥(麦)」字はイネ科穀物の一種であるムギ類の総称として用いられ、特にコムギを指す。その実は粉にして加工することができ、現在、中国華北の主食となっているが、もともと西アジアから伝来した穀物であるためその普及は早くはなかった。甲骨文字においても十数例しか使用例がなく、正月など特別な時にしか食べない、貴族の食べ物であったとされる(于省吾、1957年)。漢代以降、徐々に主食の地位を確立していった。 小篆では穂や葉を備えた麦の形に象った「來(来)」の下に足を表す「夊」がある形であるが、甲骨文においては「夊」部分が「來」とくっついていることから、足ではなく、麦の長い根部分の象形ではないかとも言われる。また「夊」をやはり足の象形とし、「來(来)」字が本来、ムギを意味し、「麥(麦)」字が往来するという意味で、後に誤用されるようになったという説もある。 偏旁の意符としては麦類や糧食に関することを示す。 麦部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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身部

身部(しんぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では158番目に置かれる(7画の12番目、酉集の12番目)。 left 「身」字は人間の体の幹となる首より下で腿よりも上の部分を指す。『説文解字』は形声文字とするが、甲骨文など古文字を見ると、腹部が隆起した人の象形であり、本義は妊娠の意味と考えられる。『詩経』などには「身」字に妊娠の意味を表すものがあり、また「身重」という熟語で妊娠していることを意味した。「娠」字とは同音であり、同源字と考えられる。また「身」字は体の幹部分の意味から引伸して首以上の部分を除いた体全体を指すようになり、人間だけでなく動物の体や器物の主幹となる部分を指すようにもなった。さらに自分自身を指したり、副詞として自分から行うことを意味している。 偏旁の意符としては身体に関することを示す。このとき左側の偏の位置に置かれ、左右構造を作る。 身部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。 なお中国の新字形において偏の位置にある「身」は「躬」のように最後の画であった払いを横画とつなげて「フ」形としている。.

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車部

車部(しゃぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では159番目に置かれる(7画の13番目、酉集の13番目)。 left 「車」字は地に接して回転する輪によって動く乗り物あるいは運搬用具である車を意味する。古文字を見ると、馬車を上から見た形に象っており、車輪や車軸、乗載部を覆う車蓋、車を引くために車体からつきだしている縦木の轅(ながえ)、その先に渡した横木である衡、そこにつけられた馬に掛ける軛(くびき)の形を備えている。篆書の字形はそれを簡略化したものである。引伸して風車や水車など軸を中心に回転する器具などを意味する。またキョ (ju1) という字音で戦車を象徴するシャンチー(中国象棋)の駒の一つを意味する。なお漢代の『釈名』は、古えは居(キョ)という音であり、今は舎(シャ)に近い音であるといっており、古音がキョの方であったことが分かる。現代朝鮮語では古音に当たる音もあり、例えば自転車を意味するチャジョンゴ(:俗称「チャリンコ」の語源ともいう)に用いられる。 偏旁の意符としては車輌に関することを示す。左側の偏の位置に置かれ、左右構造を作ることが多い。 車部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。しかし、中には「輝」のように車とは関係なく、他の部首に分類できるところがなかったような字もある。 中国の簡体字では字形を「车」としている。.

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黍部

黍部(しょぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では202番目に置かれる(12画の2番目、亥集の16番目)。 left 「黍」字はイネ科穀物のキビを意味する。その外皮を取り去った実は糧食にされたり、酒の原材料とされた。中国華北では黄河文明以来、殷周時代にかけてアワとともに主食であり、五穀の一つに挙げられている。『説文解字』に「黍は禾の属にして黏(ねば)る者なり」と記載されており、アワとの違いはその粘り気に注目されていた(このため「黍」字を糯粟や糯米の意と解することがある)。 その字形は小篆については『説文解字』によると意符の「禾」と声符の「雨」の省略形からなるとし、孔子の説として「黍は酒となることができるので、禾・入・水からなる」としている。甲骨文は黍の形に象っている。 偏旁の意符としてはキビや粘りに関することを示す。 黍部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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黹部

黹部(ちぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では204番目に置かれる(12画の4番目、亥集の18番目)。 left 「黹」字は針と糸による衣服や布の縫いとり・刺繍を意味する。 その字形について『説文解字』は「」(「幣」の左上の字、破れた衣の意)と「」(「叢」から「取」を除いた部分の字、草むらの意)の会意文字とする。また金文など古文字の研究からは、衣架に掛けられた衣服に縫いとりのある形に象るといった説もある。 偏旁の意符としては縫いとりや刺繍に関することを示す。 黹部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収録している。 2017年現在、日本における常用漢字、人名用漢字および印刷標準字体にこの部首を含む漢字は収録されていない。.

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黒部

黒部(こくぶ、康煕字典体:部)とは、漢字を部首により分類した物の一つ。康熙字典214部首では203番目に置かれる(12画の3番目、亥集の17番目)。 left 「(黒)」字は色の一種で、黒色を指す。火の燻りによって現れる色である。また「暗黒(闇黒)」というように、光がない暗闇の色でもある。また中国伝統思想の範疇である五行では北方・水の色とされる。また「黒」字で暗闇自体を意味することもある。同じく黒色を表す字に「玄」があるが、「玄」が天の色で包み込むような深淵な黒色であるのに対し、「黒」は他の場所とは区別される部分的な黒色である。 その字形は『説文解字』によると下部の「炎」による煙が上部の窓から出る様子に象り、火によって燻り出される色を表すという。また中央の「火」は「火」字ではなく、人の体で、上部の囲いは窓でなく汚れた人の顔であり、火によってあぶられた人の顔が煤けて汚れている様子に象るといった説がある。 偏旁の意符としては黒色や汚れに関することを示す。 黒部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。なお意符であっても、「熏」字は火部に、「墨」字は土部に収められている。.

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黄部

部(こうぶ、:部)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では201番目に置かれる(12画の最初、亥集の15番目)。 黄土高原 「(黄)」字は色を表す字の一つで、黄色を指す。古代より大地の色とされ、『周易』坤卦に「天は玄にして地は黄」とある。また中国伝統思想の範疇である五行では中央・土の色とされる。また玉や金の色ともされ、その輝く色を表した。また枯れた草木の色であることから引伸して枯れることを意味する動詞として用いられた。また「黄口」で喙が黄色い雛鳥を意味し、さらにこれがやがて幼児を意味するようになり、後に隋唐時代の戸籍制度では三歳以下の子供を「黄」とした。 その字形は土地を表す「田」と意符兼声符の「廿」の下に「火」のある字(「光」字の古文)を組みあわせた形声文字とされる。一説に佩玉の形に象るとも言われる。 偏旁の意符としては黄色に関する字をいくつか作っているが、多くはない。主として声符として使われることが多く、「廣(広)」や「鑛(鉱)」のようにコウ(オウ)といった音などを表している。このため「(黄)」を構成要素としてもつ漢字は意符に従って他の部に収録されているものが多い。 黄部は上記のような意符を構成要素とする少数の字形と、声符を構成要素としてもつが、他の部に分類できなかったいくつかの字を収めている。.

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鼠部

部(そぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では208番目に置かれる(13画の4番目、亥集の22番目)。 left 「鼠」字は齧歯類の動物の総称として用いられ、特にネズミを指す。『説文解字』に「鼠は穴蟲の総名なり」とあり、その象形とする。上部は露出した切歯をもった頭であり、下部は手足と尾を表している。また「鼠」字には憂えるという意味があり、「鼠思」で思い悩むことを表した。 偏旁の意符としてはネズミや齧歯類あるいはそれに類似した動物に関することを示す。主として左側に置かれるが、尾の部分を伸ばして左から下を覆う繞の形に変形させる場合もある(下記参照)。またこれを構成要素としてもつ「竄」(隠れるの意)もサンといった音を表す偏旁となっている。 鼠は上記のような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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鼻部

鼻部(びぶ、:鼻部)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では209番目に置かれる(14画の最初、亥集の23番目)。 left 「鼻(鼻)」字は人間や動物の呼吸や嗅覚を司る器官である鼻を意味する。鼻の象形である「自」と声符の「」から構成される形声文字である(『説文解字』は「」を助けるという意符とし、会意とする)。また「鼻」字は引伸して器物のつまみや穴を意味した。 偏旁の意符としては鼻や呼吸に関することを示す。「鼻」の構成要素である「自」自体も鼻に関することを示す偏旁である。 鼻部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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龠部

部(やくぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では最後の214番目に置かれる(17画、亥集の28番目)。 「龠」が意味する管楽器 「龠」字は竹製の管楽器、笛の一種を表す。後に「籥」に作る。今で言う排簫(パンパイプ)のことで、多くの管を束ねたものである。音階の調和すること、ハーモニーの象徴として扱われる。また音律と度量衡を理論的に関連させる古代中国の度量衡理論、黄鍾秬黍説において容量の単位ともなり、黍が1200粒入る黄鍾の音律を出す管の容積を1龠とし、2龠が1合である。 小篆の字形について『説文解字』は「品」(3つの穴)と「侖」(秩序の意)の会意文字とするが、金文など古文字を見ると、むしろ「△」部分がなく、二三の穴と管の形に象っていることが分かる。「△」部分は後で付け加えられたもので、人の口あるいは管を束ねることを表していると考えられる。 偏旁の意符としては楽器や音律・和声に関することを示す。龠部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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部首

部首(ぶしゅ、Radical)とは、漢字を分類する際に用いられる漢字の一部分である。また、それによる分類の、各グループである。部首による分類では、全ての漢字に一つの部首が割振られる。 字書などで漢字を分類する際、偏旁、すなわち偏(へん)や冠(かんむり)など、字の一部分を用いる方法がある。部首とは一つには、そのような分類での、一つ一つの項目である。部首による分類は、字書における漢字の分類・配列方法であるのみならず、字書を引く際の検索方法も与える。 ある漢字がどの部首に分類されるかは字書による。形声文字では、意味を表す部分が用いられることが多い。たとえば「鉄」の字は、左半分の金属を意味する「釒」(金偏、かねへん)を部首とすることが普通である。これは、字書では「金」の部に置かれる。 一方で、「心」部とされうる部分は、いくつかの変形がある。.

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舟部

舟部(しゅうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では137番目に置かれる(6画の20番目、未集の20番目)。 left 「舟」字は水上運輸の乗り物である船を意味する。漢代以降は「船」字が広く用いられるようになり、「舟」は小型のものだけを指すようになった。木をくりぬいて作った船の形に象る。その他、酒器や酒器の受け皿である盤を意味する。 偏旁の意符としては船や船の工具、船の運航に関わることを示す。もっぱら左側の偏の位置に置かれ、左右構造を構成する。 舟部はこのような意符を構成要素とする漢字を収める。なお「服」や「朕」など、「舟」が変形して「月」(ふなづき)になったものは月部に収められている。.

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舌部

舌部(ぜつぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では135番目に置かれる(6画の18番目、未集の18番目)。 left 「舌」字は人や動物の口の中にある器官である舌を意味する。『説文解字』は、声符兼意符の「干」と「口」からなる形声文字とするが、口の中から舌が出ている象形と考えられる。舌先が分かれていることから、蛇の舌に象っているともいわれる。 偏旁の意符としては舌の動作や味覚に関することを示す。「舌」は「辭(辞)」や「亂(乱)」の異体字として使われ、日本の新字体や中国の簡体字では正字に採用されている。 舌部はこのような意符を構成要素とする漢字を収める。「舌」の字形と似た「舍」(「舎」の旧字、字音はシャ、旅宿の意)を構成要素とする漢字も収めている。.

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阜部

部(ふぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では170番目に置かれる(8画の4番目、戌集の4番目)。 left 「阜」字は小高い土山・丘陵を意味する。『説文解字』によると、大きな「陸」(台地・高原の意)で、「山」に石がないものといい、その象形とする。また階梯の形に象るといった説もある。なお山地を表す字の一つで類義字が多いが、小さい方から「丘」「阜」「陵」「阿」の順とされる。また「山」は『説文解字』に「石有りて高」いものとあり、「山」は岩山、「阜」は土山という違いとされる。 篆書の字形では「」のように左側の縦画に「コ」字形が3つついた形であり、隷書にいたって最下の「コ」形が貫く横画に変形し、楷書ではこれを「十」字とするようになった。 偏旁の意符としては土山や丘陵といった地形、通行の障害、昇降、高低などに関することを示す。このとき左側の偏の位置に置かれるが、楷書では「」のように2つのコの字を崩し、最後の横画を省略した形に変形する。これは邑部の偏旁と同形である。 阜部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。ただし、「隣」字の意符は「邑」であるが、左偏にあるということで、この部に入れられている。.

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赤部

赤部(せきぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では155番目に置かれる(7画の9番目、酉集の9番目)。 left 「赤」字は赤色を意味する。「大」(人の象形)と「火」を組みあわせた会意文字であり、火の色と引伸して赤色を意味するようになった。また「赤」字には生まれたての嬰児の意味があり、「赤子」といった熟語を作る。また形容詞として何も無いという意味があり、引伸して動詞として殺しつくすこと、滅ぼすことを意味したり、曇りのない純粋な心や忠誠心、裸などむき出しのさまを意味した。その他、仮借義として「斥」に通じてスパイを、「尺」に通じて長さの単位を意味することがあった。 なお赤という色彩を表す字はいくつかあるが、それを深い色から浅い色の順に並べると、「絳」「朱」「赤」「丹」「紅」の順であった。しかし、「赤」と「紅」は中古には混同されるようになり、赤色はもっぱら「紅」字で表されるようになって現代に至っている。このため日本語に入ってきた赤色に関する熟語でも先秦・漢代文献に由来するものは「赤」字が使われるが、唐詩など中古文献に由来するものには「紅」字が使われていることが多い。ただし、日本では、これら熟語を別にして、「紅色」(べにいろ・くれないいろ)といった場合、上古の字義である薄い赤でも、中古の字義である赤でもなく、鮮紅色すなわち鮮やかな赤色を指すので注意が必要である。 偏旁の意符としては赤色に関することを示す。このとき左側の偏の位置に置かれ、左右構造を作る。.

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肉部

肉部(にくぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では130番目に置かれる(6画の13番目、未集の13番目)。日本における通称はにく、にくづき。.

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左からウマ、オオカミ、ヒトの脚。ヒトにおける各部の名称は; *赤矢印:爪先、*黄色:足底、*緑:踵、*青:膝、*紫:尻 脚(あし)は、動物の体を支える部分である。脚という言葉は言語用途によって意味が異なり、一般に生物学に限らず体部下位に付属し支えるものを指して脚と呼び、それを機軸として慣用句として様々な意味合いを持つ言葉に発展してきた。.

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脚 (漢字)

脚(あし)とは、漢字の構成要素のうち下部に置かれるものの総称。.

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臣部

臣部(しんぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では131番目に置かれる(6画の14番目、未集の14番目)。 「臣」字は奴隷を意味する。奴隸が主人の前で体を屈して服する様子に象るとされ、古字を見ると人の目の形であり、人が伏せている時に目が縦になる様子であるという(郭沫若『甲骨文字研究』)。引伸して広く被支配階層である庶民を意味するようになり、また官吏をも意味した。動詞として従えるといった意味をもつ。また君主に対するときの一人称としても使われた。 偏旁の意符としては奴隷や低頭屈身といった人の動作に関することを示す。 臣部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。 なお日本の常用漢字では「臣」の外側の縦・折れを1画とせずに2画に分け、画数を7画と数えている。その筆順も縦を1画目とし、縦・横・縦・横折れ・横・縦・横である。中国・韓国などでは横・縦・横折れ・横・縦・縦折れの順である。.

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至部

至部(しぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では133番目に置かれる(6画の16番目、未集の16番目)。 「至」字はある地点や時点、段階や地位などに到達することを意味する。現代中国語の口語ではもっぱら「到」のみが使われ、「至」は文章語で使われる。引伸して極点に到達すること、最高級であることなどを意味する。また名詞として夏至・冬至の二至を意味する。 『説文解字』では鳥が飛んで高いところから地上に至ることを意味し、大地を表す最下の「一」と、下を向いた鳥の会意文字とする。他の説(特に甲骨文からの解釈白川静など)では矢の先が下を向て地面に刺さった形を現しているとされる。 偏旁の意符としては到達することに関することを示す。また「室」(宀部)「屋」(尸部)「臺(台)」など人がいる場所に関するものもあり、到達してとどまることに由来するとされる。声符としてはシやチ、シツやチツといった音を表す。 至部は上記のような意符を構成要素とする漢字を収める。.

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里部

里部(りぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では166番目に置かれる(7画の最後、20番目、酉集の最後、20番目)。 left 「里」字は人々の居住地である村落を意味する。耕作地を表す「田」と土地を表す「土」を組みあわせた会意文字。また村落内の家屋を意味することがあり、田地にあって農作業時に利用する小屋を意味する「廬」と対比される。また戸数によって定められた行政区分の単位としても用いられ、時代により幅があるが、『周礼』によれば、五家を隣、五隣を里とするので、25戸であったとする。また距離の単位として300歩あるいは360歩(唐以降)を意味した(漢代頃400メートル強で唐代550メートル強)。なお現代では日本の尺貫法において4キロメートル、中国の市制において500メートルとされる。 偏旁の意符としては「野」のように場所に関することを示すが、その例は多くなく、「里」は「理」「鯉」のようにもっぱら声符として使われている。 このため「里」を構成要素にもつ漢字はもっぱら意符に従った部に収められており、里部は意符を構成要素にもつ「野」のような字、声符であって他の部首に分類することができなかった「釐」のような字、および楷書において「里」の形を筆画にもつ「重」「量」といった字を収めている。 なお中国のこの字を「裏(内の意味)」の簡体字として用いている。.

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金属元素

金属元素(きんぞくげんそ)は、金属の性質を示す元素のグループである。非典型元素という意味で使われる場合と、典型元素であっても金属の物性を示すものも含めて金属元素と呼称する場合とがある。前者は周期表の第1族~第12族元素がこれに当る。言い換えると、典型元素の金属も存在する。正式な取り決めは無いがMという略号で表される事が多い。 周期表の族により とも呼ばれている。 金属元素は金属としての物性を有する他に、非典型金属元素について言えば.

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金部

金部(きんぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では167番目に置かれる(8画の最初、戌集の最初)。 銅 「金」字は金属一般の総称であるが、青銅器時代である先秦時代においては特に銅を指した。漢代の『史記』平準書に価値をもった金属について「金に三等有り。黄金を上と為し、白金を中となし、赤金を下と為す」という記述があるが、後代、この最高の価値をもった金属である「黄金」すなわち金だけを指すようになった(なお「白金」は銀、「赤金」は銅を指す)。また引伸して財貨・貨幣を指す。さらに金属製品を指すことがあり、とりわけ武器(鏃や刀剣)や楽器(銅鑼や鐘、八音の一つ)を意味する。また五行の一つであり、西方・秋・白色などを司る。 字源については『説文解字』は、意符の「土」と声符の「今」を組みあわせた形声文字で、土中から産出されるので「土」に従うとする。しかし、金文を見ると、「全」に左か右に縦に2つの点が置かれた形であり、この2点が製錬された銅塊を表していると考えられている。 偏旁の意符としては金属に関わることを示す。「金」を偏旁にもつ漢字の多くは名詞であり、金属の種類・金属の鋭さを利用した工具や武器、金属製の生活用品、金属製楽器といったものの名称を表す漢字に使われている。このとき左の偏の位置に置かれて左右構造を作ったり、下の脚の位置に置かれて上下構造を作ったりする。偏のときは「釒」のように最後の画が撥ねる形に変形する。ただし、中国の簡体字の場合は簡略化され「钅」となる。 なお、現代中国語では元素には全て漢字1字の名前が付けられており、そのうち金属元素には「金」を構成要素に持つ漢字が当てられている。(鋰、鈉など。詳細は「元素の中国語名称」の項目を参照。常温液体である汞(水銀)は除く)。 金部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収めている。.

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釆部

釆部(はんぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では165番目に置かれる(7画の19番目、酉集の19番目)。 left 「釆」字は弁別することを意味する。『説文解字』によると、獣の指爪が分かれている形に象る。猟師が動物の足跡から獲物の種類を特定することができたことから弁別の意味ができたとされる。 偏旁の意符としては弁別・分別に関することを示す。 釆部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。ただし、「番」や「悉」はこの部ではなく、脚の部に収められている。また「采」字(爪と木の会意で「採取」の意味)は楷書で「釆」に似ているので、この部に収められている。.

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長部

長部(ちょうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では168番目に置かれる(8画の2番目、戌集の2番目)。 「長」字は時間的・空間的な距離にかなりの開きがあることを表し、「短」字の対義語である。その字源は甲骨金文の研究からは、長い髪がたなびき、杖をついた老人の形に象ったものであり、その本義は長老の意味で、そこから時間的な長さへと引伸していったとも、古代においては切ることのなかった人の髪の毛から空間的な長いの意味を表したとも言われる。引伸して動物の成長や植物の生長を意味し、さらに「幼」の対義語として年上であることを表す形容詞としても使われている。「彡: 髪の毛」+「亠: 頭」+「厶: 伸ばす.

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right 酉(とり、ゆう)は十二支のひとつ。通常十二支の中で第10番目に数えられる。前は申、次は戌である。.

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酉部

酉部(ゆうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では164番目に置かれる(5画の18番目、酉集の18番目)。 left 「酉」字は十二支の第10位(酉)を表す。十干と組みあわせて六十干支を構成し、日を記録する記号として用いられた。漢代以降は年の記録にも使われ、方位では西、月では仲秋、旧暦8月を表す。『説文解字』では「酉は就(成熟)の意味であり、八月に黍が成熟し、芳醇な酒を造ることができる」とし、酒つぼの形に象るとする。甲骨文を見ても、酒つぼの形に象っており、「酒」の本字と考えられる。 偏旁の意符としては酒や発酵食品、調味料などに関することを示す。 酉部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。また「醜」(鬼部に属する辞典もあり)のように声符となっているものもあり、声符兼意符の「酒」も水部ではなく、この部に収められている。.

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耳部

耳部(じぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では128番目に置かれる(6画の11番目、未集の11番目)。 left 「耳」字は聴覚を司る人体の器官である耳を意味し、その形に象る。引伸して聴覚を意味する。また比喩的に物の両側にある運搬などのための取っ手を意味する。その他、語気を表す文法的機能を表す字としても用いられる。 偏旁の意符としては耳や聴覚、音声に関することを示す。このとき左の偏あるいは下の脚の位置に置かれることが多いが、上の冠の位置に置かれることもある。.

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耒部

耒部(らいぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では127番目に置かれる(6画の10番目、未集の10番目)。 120px 「耒」字は農地を耕すため土をかき起こし草を刈る農具である鋤、あるいはその柄を意味する。『説文解字』は「木」で雑草を表す「丯」をすく様子に象るとする。 偏旁の意符としては農具や耕作に関することを示す。このとき左側の偏の位置に置かれる。 なお印刷書体(明朝体)において康熙字典は1画目を右から下に払う筆画とした。現在、日本の新字体・中国の新字形は、「耕」のように左から右への横画としている。ただし、日本の場合、常用漢字表内の「耕」、「耗」、「籍」(他の部首に属するが構成要素に耒を持つ)の3字のみの適用であり、表外字は康熙字典体に従う(部首字の「耒」も表外字である)。ちなみに人名用漢字には耒を含む漢字は2007年8月の時点では1字も無い。JIS X 0208では、耒を含む漢字は常用漢字の3字を除いて全て第2水準に属しており、1983年の改訂で字形変更の対象となったものは1字も無く、使用頻度も高くないので示偏や之繞のような混乱はあまり起きていない。なお台湾の国字標準字体・香港の常用字字形表は康熙字典に従い、右から左の払いである。 また、現在正式な使い方ではないが、「来」の略字に「耒」が使われることはよくある(日本の戦前における常用漢字表に載った事もある)。この場合普通は一画目は横棒の形を使う。「来」または「來」を構成要素に持つ字も「来」または「來」の部分を「耒」に置換えることがある。(例:(莱)→草冠に耒).

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虫部

虫部(きぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では142番目に置かれる(6画の25番目、申集の3番目)。 left 「虫」字は「」の本字として毒蛇を意味し、その形をかたどったものである。なお「虫」の字音はキ(ク)であり、日本の常用漢字および中国の簡化字の「虫」は「蟲」(音はチウ、昆虫の意)字の略字である。 偏旁の意符としては蛇など爬虫類のみならず、這って進む動物全般、即ち昆虫類・節足動物・腔腸動物・環形動物・軟体動物・両生類…などに関わることを示す。また、想像上の動物では龍の眷属に「虫」が使われる。偏や脚の位置に置かれ、左右構造や上下構造を作る。 虫部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収録する。.

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構(かまえ)とは、漢字の少なくとも二辺にまたがる構成要素であり、上と左にまたがる垂および左と下にまたがる繞を除いたものである。漢字を外側から包むような形をしている。.

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欠部

right 欠部(けんぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では76番目に置かれる(4画の16番目)。 欠の字はあくびを意味する。また後起義として不足するの意もある。『説文解字』では「气」が「人」の上から出る様子であるというが、甲骨文字では口を開けた人の形に象っている。偏旁の意符としては口を大きく開く動作に関することを示す。 欠部はこのような意符を構成要素とする漢字を収める(歌、欲など)。 なお日本の新字体において「欠」の字は「缺」(音はケツ、破損する・不足するの意)の代わりとして使われている。.

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歯部

歯部(しぶ、:齒部)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では211番目に置かれる(15画、亥集の25番目)。 left 「齒(歯)」字は門歯を意味する。「牙」が奥歯を指すのに対し、「歯」字は前歯を指した。その字形の下部は口の中に歯がある形を前面から見た形に象っており、上部の「止」は声符である。引伸して動物のきば、特に象牙を意味した。さらに引伸して器物において歯状に並んでいるものを指す(「鋸歯」など)。また牛馬が1年に1つ歯が生えることから、牛馬の年齢を表すのに用いられた。引伸して人の年齢を指す。「歯」字はその他、並ぶこと、任用することなどを意味した。 なお現代日本では「歯」字が歯の総称として用いられているが、元来、歯の総称として用いられる文字は「牙」であり、これは現代中国語においても変わっていない。 偏旁の意符としては歯に関することを示す。その多くは左側の偏の位置に置かれる。 歯部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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歹部

thumb 歹部(がつぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では78番目に置かれる(4画の18番目)。 歹(𣦵、歺)の字は肉を削り取った後に残った骨を意味する。偏旁の意符としては死や傷害に関することを表す。 歹部は上記の意符を構成要素にもつ漢字を収める。.

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水部

thumb 水部(すいぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康煕字典214部首では85番目に置かれる(4画の25番目、巳集の最初)。日本での通称はみず・さんずい・したみず。 水の字はみずを意味し、河川などの水の流れる形に象る。『説文解字』では五行説にもとづいて北方をつかさどる元素として微かな陽気があるようすに象るという。 偏旁の意符としては水や河川・液体に関することを示す。偏では「」(さんずい)の形、脚では「」(したみず)の形になる。 水部は上記のような意符を構成要素にもつ漢字を収める。 なお、現代中国語では、元素のうち常温常圧で液体である臭素、水銀についてはそれぞれ「」、「汞」とし、いずれも水部に属する漢字をあてている。詳細は「元素の中国語名称」の項目を参照。.

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漢字

漢字(かんじ)は、中国古代の黄河文明で発祥した表語文字。四大文明で使用された古代文字のうち、現用される唯一の文字体系である。また史上最も文字数が多い文字体系であり、その数は10万字を超え、他の文字体系を圧倒する。古代から周辺諸国家や地域に伝播して漢字文化圏を形成し、言語のみならず文化上の大きな影響を与えた。 現代では中国語、日本語、朝鮮語の記述に使われる。20世紀に入り、漢字文化圏内でも日本語と中国語以外は漢字表記をほとんど廃止したが、なお約15億人が使用し、約50億人が使うラテン文字についで、世界で2番目に使用者数が多い。.

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木部 (部首)

木部(もくぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では75番目に置かれる(4画の15番目)。 木の字は樹木の形に象る。偏旁の意符としては樹木の部分や種類、木製品などに関することを示す。東(甲骨文は袋の象形文字)から派生した文字もこの部に含まれる。 木部はこのような意符を構成要素とする漢字および「木」の形を筆画にもつ漢字を収める。.

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月部

月部(げつぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では74番目に置かれる(4画の14番目)。 130px 月の字は月の形に象る。偏旁の意符としては月や時間に関することを示す。また月部は以上の偏旁を構成要素とする漢字だけでなく、「舟」の変形である「月」、いわゆる「ふなづき」を構成要素とする漢字も収めている。なお「肉」に由来する「月」(にくづき)は肉部に収録されている。 康熙字典体では「つき」の内部の2つの横棒は右の縦棒に付かず少し離れた字形であり、「ふなづき」は「舟」同様、内部の2つの筆画を横ではなく点で表している。日本の新字体、中国の新字形、台湾の国字標準字体ではこれらを右の縦棒と付いた「月」の形に統一している。.

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方部

方部(ほうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では70番目に置かれる(4画の10番目)。 方の字は『説文解字』によると並び舟を意味し、二艘の舟とその先頭をまとめた形に象るという。偏旁では「ホウ」といった音を表す音符として使われる。しかし、方部が収める漢字はもっぱら「方+人(、U+3AC3)」を意符とする漢字である。「方+人」の音は「エン(偃)」、旗が翻るようすに象る。偏旁の意符としては旗や軍隊に関することを示す。「旅」の左から右上部のように変形して使われる。 方部は上記の意符を構成要素とする漢字および「方」を筆画にもつ漢字を収める。.

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斗部

斗部(とぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では68番目に置かれる(4画の8番目)。 斗の字は容量を量る道具(枡。漢代以前は柄がついた柄杓状が一般的であった)や柄のついた古酒器を指す。またその形をした星座の名(斗宿・北斗)。柄のついた容器の形に象る。偏旁の意符としては容器や容量に関することや柄杓や汲むことに関連したことを示す。.

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旁(つくり)とは漢字を構成するもののひとつ。主に漢字の右半分がこれに当たる。部首となるものと、偏の構成部分(声符となるものが多い)となるものがある。一般的には、部首となるものを指し、「都」のおおざとのような例がある。しかし、全体の字数で見ると、偏を構成する部分となるもの(例:「江」の「工」など)の方が断然多い。 ここでは、部首となる「旁」を例示する。.

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日部

日部(にちぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では72番目に置かれる(4画の12番目。辰集の最初)。 日の字は太陽や1日を意味し、太陽の形に象る。 偏旁の意符としては太陽や時間・天候・気象・明暗などに関することを示す。 日部は上記の意符を構成要素とする漢字を収める。.

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日本漢字能力検定

日本漢字能力検定(にほんかんじのうりょくけんてい)は公益財団法人日本漢字能力検定協会が実施する漢字能力に関する検定である。一般に漢字検定または漢検と呼ばれる。 以前は文部科学省が後援していたが、現在は後援していない。.

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手部

手部(しゅぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では64番目に置かれる(4画の4番目)。 手の字は手を意味し、五指と手首の形に象る。偏旁の意符としては手の部分や形状、手の動作などに関することを示す。左の偏に置かれるときは、「」の形になる。 手部は上記のような意符を構成要素とする漢字を収める。.

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