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Pic言語

索引 Pic言語

Pic言語は、C言語の開発者の一人であるブライアン・カーニハンが、長方形とそれを結ぶ矢印でフローチャートのような図を自動的に作成するために考案した、プログラミング言語である。用途は図の生成に限られており、ドメイン固有言語である。pic言語のコンパイラは、pic言語で書かれたソースファイルを読み、具体的な描画命令に変換する。pic言語は手続き型言語であり、変数、変数への代入、マクロ、条件分岐、ループを備えている。小さな言語の代表例であり、元々 Unix 環境下で専業プログラマでない人の作業を簡素化することを目的として開発された。 最初は troff 処理のためのプリプロセッサとして実装され、現在でもそうして使われている。pic プリプロセッサはフィルタとして troff 原稿を処理し、pic言語で書かれた部分だけを実際の描画命令に変換し、他の部分は何も変更せずに出力する。 GNU 版の troff である groff にも picプリプロセッサが含まれている。その GNU pic は TeX 原稿中の pic 言語部分を処理することができる。pic 言語部分には、任意の文字列を書いて groff や に処理させることができ、また後処理を行うプログラム (post-processor) を文書整形処理の前にはさんでもよい。Dwight Aplevich による実装 では、プリプロセッサとしての動作に加えて、直接 PostScript 形式の出力を行うこともできる。現在の主な pic 処理系の実装は3種類である。多くの Linux に含まれる GNU pic、dpic(この2つはフリー)、それと AT&T のオリジナルの実装である。 pic言語の処理系には、MetaPost や DOT言語 (graphviz) と共通した特徴があると言える。.

14 関係: ブライアン・カーニハンプログラミング言語ドメイン固有言語C言語DOT言語GNUGraphvizLinuxMetaPostPostScriptRoffTeXUNIX手続き型プログラミング

ブライアン・カーニハン

ブライアン・カーニハン (Brian Wilson Kernighan、1942年1月1日 -) は、ベル研究所に在籍していたカナダ出身の計算機科学者である。C言語やUNIXの開発者であるデニス・リッチー、ケン・トンプソンと共に、C言語およびUNIXに対する多くの研究開発結果による貢献で知られている。 デニス・リッチーと共著の『プログラミング言語C』(通称:K&R)は、C言語の規格化が成されるまで事実上の規格書的な扱いを受けていた。現在でも古典的な教科書の一つである。 現在は、計算機科学部教授としてプリンストン大学に在籍している。.

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プログラミング言語

プログラミング言語(プログラミングげんご、programming language)とは、コンピュータプログラムを記述するための形式言語である。なお、コンピュータ以外にもプログラマブルなものがあることを考慮するならば、この記事で扱っている内容については、「コンピュータプログラミング言語」(computer programming language)に限定されている。.

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ドメイン固有言語

ドメイン固有言語(ドメインこゆうげんご、domain-specific language、DSL)とは、特定のタスク向けに設計されたコンピュータ言語である。 DSL は一種類のタスクをうまく実行することに集中したものであり、古くから存在した。何らかのプログラミング言語それ自体の構文と処理系を利用する internal DSL(あるいは embedded DSL)と、独立した構文と処理系を持つ external DSL に大別されるが、そのいずれにしても近年の、自由度と機能が高いプログラミング言語により手軽に扱えるようになったことから広まっている。ドメイン固有モデリングの支持者によれば、ドメイン固有モデリングの発達と共にDSLという用語も広く知られるようになってきた、とされる。実際にはドメイン固有言語はモデリングとは特別な関係が何もあるわけでもなく(ドメイン固有モデリングのためのドメイン固有言語、といったものはあるが)、モデリング以外にもあらゆる分野のための言語がある。 例えば、ハードウェア記述言語のVerilog HDLやVHDL、表計算ソフトのマクロ、データベースへの問い合わせ言語(SQLなど)、文脈自由文法を記述するBNFや正規文法を記述する正規表現、図を作成する言語を構築する 、音響や音楽の合成用のCsound、グラフ(ネットワーク)描画システムGraphvizのDOT言語、依存関係解決用のmakeなどがある。.

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C言語

C言語(シーげんご)は、1972年にAT&Tベル研究所のデニス・リッチーが主体となって開発したプログラミング言語である。英語圏では単に C と呼んでおり、日本でも文書や文脈によっては同様に C と呼ぶことがある。.

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DOT言語

DOT は、プレーンテキストを用いてデータ構造としてのグラフを表現するための、データ記述言語の一種である。コンピュータで処理しやすく、かつ目で見ても分かり易い、単純化された形式でグラフを記述することができる。DOT言語で書かれたデータのファイルは、拡張子として.dot を付けることが多い。 DOT言語の処理系は多数実装されているが、どれもDOT言語の記述をファイルから読み込み、画像を生成するか、グラフを操作することができるようになっている。そのひとつ dot はドキュメンテーションジェネレータのdoxygenで使われている。dot は Graphviz パッケージの一部である。.

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GNU

GNU(グヌー、)とはオペレーティングシステム であり、かつコンピュータソフトウェアの広範囲に渡るコレクションである。GNUは完全にフリーソフトウェアから構成されている。 GNUは"GNU's Not Unix!"(「GNUはUNIXではない」)の再帰的頭字語である。この名称が選ばれたのは、GNUはUnix系の設計ではあるがUNIXとは違いフリーソフトウェアでありUNIXに由来するソースコードを全く使っていないことを示すためである。GNUの正式な発音は「グヌー」である。一般的な英語では、gnuは「ヌー」と発音し、ウシカモシカまたはヌーと呼ばれる動物をさす言葉である。GNUプロジェクトは自らの名称を「it is pronounced g-noo, as one syllable with no vowel sound between the g and the n.」と呼ぶよう要請している。 GNUプロジェクトには、元々フリーソフトウェア財団が焦点を当てていたオペレーティングシステムのカーネルであるGNU Hurdが含まれているVaughan-Nichols, Steven J. "",, April 9, 2009: "…after more than 25 years in development, GNU remains incomplete: its kernel, Hurd, has never really made it out of the starting blocks.

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Graphviz

Graphviz (Graph Visualization Software) は AT&T研究所が開発したオープンソースのツールパッケージであり、DOT言語で記述されたグラフ構造(ノードとエッジから成るネットワーク構造)を描画する。パッケージにはアプリケーションソフトウェアからツールを使うためのライブラリも含まれる。GraphvizはEclipse Public Licenseライセンスで提供されるフリーソフトウェアである。.

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Linux

Linux(リナックス、他の読みは後述)とは、Unix系オペレーティングシステムカーネルであるLinuxカーネル、およびそれをカーネルとして周辺を整備したシステム(GNU/Linuxシステムも参照)である。.

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MetaPost

MetaPostはプログラミング言語、およびそのインタプリタの両方を意味する。ドナルド・クヌースが作ったMETAFONTに由来する。PostScript内における図形の描写に優れる。METAFONTの優れた宣言構文を共有している。.

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PostScript

PostScript(ポストスクリプト)は、アドビシステムズが開発している、1984年に発表したページ記述言語。 スタック指向型のプログラミング言語で、様々な計算・処理と共に描画命令を実行することができる。事前にデータをスタックに格納し、後の命令がデータを処理するというモデルで実行される。そのために記述法が逆ポーランド記法で一貫しており、名前は「追伸」の英語「post script」に後置記法といった意味を掛けている。.

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Roff

roff とは UNIX に於ける文書整形を行うコマンド、ただし今日ではこの名称のコマンドは廃棄されており、主に troff、nroff の総称として使われる。また GNU による groff がある。.

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TeX

(TeX; テック、テフ)はアメリカ合衆国の数学者・計算機科学者であるドナルド・クヌース (Donald E. Knuth) により開発されている組版処理システムである。.

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UNIX

UNIX (ユニックス、Unix、)は、コンピュータ用のマルチタスク・マルチユーザーのオペレーティングシステムの一種である。公式な商標は「UNIX」だが、商標以外の意味として「Unix」、またはスモールキャピタルを使用して「Unix」などとも書かれる。Unixは1969年、AT&Tのベル研究所にて、ケン・トンプソン、デニス・リッチーらが開発を開始した。 当初はアセンブリ言語のみで開発されたが、1973年にほぼ全体をC言語で書き直した。このため、Unixは歴史上、初めて高水準言語で書かれたOSであると言われる。 1973年の段階ではPDP-11に依存したコードが多く、移植性は低かったが、その後徐々にPDP-11に依存したコードを減少させ、1978年にInterdata 8/32への移植に成功して以降、徐々に他のプラットフォームにも移植されていった。 現在では「Unix」という語は、Unix標準に準拠するあらゆるオペレーティングシステムの総称でもある。現在ではUnixシステムは多数の系統に分かれており、AT&Tの開発停止後も、多数の商用ベンダーや非営利組織などによって開発が続けられている。 1970年代から1980年代の初期にかけて、Unixは大学や研究所などの教育機関で広範囲に採用され、特にカリフォルニア大学バークレー校をオリジナルとするBSD系統が誕生した。また Version 7 Unix や UNIX System V の特徴を持つオペレーティングシステムは「伝統的なUNIX」(traditional Unix)とも呼ばれる。 2007年に、「UNIX」の商標の所有者である標準化団体のThe Open Groupは、Single UNIX Specificationを完全に満たすと認証を受けたシステムのみが「UNIX」の商標を得られるとした。このためそれ以外のシステムは(ずっと以前から、AT&T版およびBSD以外を指して使われていた用語だが)「Unixシステムライク」または「Unixライク(Unix系)」と呼ばれるようになった。ただし The Open Groupはその呼称を気に入っていない。 現在では多く使われているUnixとしてはmacOS、AIX、HP-UX、Solarisなどがある(いずれも商用)。また認証を受けていないUnix系としてはLinux(派生OSにAndroid他)やMINIX、BSDの派生OS(FreeBSD、NetBSD、OpenBSD、DragonFly BSDなど)がある。.

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手続き型プログラミング

手続き型プログラミング(てつづきがたプログラミング、Procedural programming)は、「手続き呼び出し」の概念に基づくプログラミングパラダイムの一種。命令型プログラミングと同義に扱われることが多い。「手続き」はプロシージャ、ルーチン、サブルーチン、メソッド、関数(数学の関数とは異なる。)など様々な呼称があるが、実行すべき一連の計算ステップを持つものと定義できる。手続きはプログラム実行中の任意の時点で呼び出すことができ、他の手続きからの呼び出しも、自分自身からの呼び出し(再帰呼び出し)も含まれる。 手続き型プログラミングは単純な逐次型プログラミングや非構造化プログラミングよりも多くの場合よりよい選択である。非構造化プログラミングでは複雑なコードを組むことは困難であり、保守性が悪い。手続き型プログラミングには、以下のような利点がある.

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