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FADEC

索引 FADEC

FADEC(ファデック、または、フェデック)とは、デジタルコンピュータを用いて、航空機用エンジンの全ての制御を行う制御装置である。 FADECは、Full Authority Digital Engine Control の略であるが、当初は Full Authority Digital Electronics Control の略とされていた。日本語では「全デジタル電子式エンジン制御装置」、「全デジタル式電子制御器」、「デジタル電子制御装置」などと訳されている。 FADECは、制御用デジタルコンピュータを中心に、アクチュエータ、センサ、電源回路などからなるシステムである。FADECは、従来の油圧機械式と比べて高い制御精度を持つことから、燃費を含むエンジン性能の最適化につながるほか、故障診断機能を備えたり、制御機能の追加・変更を行いやすいため、エンジン全体の開発や改良の点でも有利である。 FADECが最初に導入されたのはタービンエンジンの制御で、後に、技術が洗練されたことでレシプロエンジンにも用いられるようになった。21世紀現在では軍用・民間用を問わず新たに製造される航空機のFADECは、安全性確保のために冗長性を持った2重系となっている。.

28 関係: レシプロエンジンロールス・ロイス オリンパスプラット・アンド・ホイットニープラット・アンド・ホイットニー F100プラット・アンド・ホイットニー PW2000プラット・アンド・ホイットニー PW4000プラット・アンド・ホイットニー TF30アナログコンピュータアメリカ航空宇宙局アビオニクスアクチュエータウォッチドッグタイマーエンブリー・リドル航空大学エンジンコントロールユニットコンピュータスロットル冗長化BMW 801第二次世界大戦航空機航空機関士F-111 (航空機)F3 (エンジン)FAAT-4 (練習機)推力偏向気化器海軍航空技術廠

レシプロエンジン

レシプロエンジン(英語:reciprocating engine)は、往復動機関あるいはピストンエンジン・ピストン機関とも呼ばれる熱機関の一形式である。 燃料の燃焼による熱エネルギーを作動流体の圧力(膨張力)としてまず往復運動に変換し、ついで回転運動の力学的エネルギーとして取り出す原動機である。燃焼エネルギーをそのまま回転運動として取り出すタービンエンジンやロータリーエンジンと対置される概念でもある。 レシプロエンジンは、自動車や船舶、20世紀前半までの航空機、非電化の鉄道で用いられる鉄道車両、といった乗り物の動力源としては最も一般的なもので、他に発電機やポンプなどの定置動力にも用いられる。.

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ロールス・ロイス オリンパス

リンパス オリンパス(Olympus )はイギリスで開発された軸流圧縮式ターボジェットエンジンである。原型はブリストル航空エンジンで開発、生産された。オリンパスの名前の由来はブリストルでの伝統に則ってギリシャ神話から名づけられた。後にブリストル・シドレーに引き継がれ、最終的には ロールス・ロイスに引き継がれた。 原型はアブロ バルカン向けに開発されたものである。後にTSR-2計画で超音速能力を付与され、同計画が中止されるとコンコルド向けに用途を見出された。アメリカ合衆国のカーチス・ライト社ではJ67の名称で産業用および艦船用ガスタービンとしてライセンス生産されている。.

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プラット・アンド・ホイットニー

プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney、プラット・アンド・ウィットニー)は、アメリカ合衆国の航空機用エンジンメーカー。.

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プラット・アンド・ホイットニー F100

ョージア州のロビンス空軍基地でテスト中のF100 F100はアメリカ合衆国のプラット・アンド・ホイットニーが開発した航空機用アフターバーナー付きターボファンエンジンである。F-15戦闘機とF-16戦闘機に搭載されている。.

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プラット・アンド・ホイットニー PW2000

C-17に装備されたF117 PW2000は、軍用のF117としても知られる高バイパスターボファンエンジンで、推力は37,000-43,000 lbf(165-190 kN)である。プラット・アンド・ホイットニーがボーイング757の動力として開発した。これらのエンジンはロールス・ロイス RB211と競合する。.

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プラット・アンド・ホイットニー PW4000

P&W PW4000 PW4000は、プラット・アンド・ホイットニーの高バイパスターボファンエンジンである。前作のJT9Dに大幅なモデルチェンジを加えたエンジンであり、ファン径によって大きく3種のシリーズに分類できる。 ETOPS 180(このエンジン1基のみで最高180分の飛行可能)に認定されたエンジンでもある。.

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プラット・アンド・ホイットニー TF30

F-14A用のTF30-P-412A TF30はプラット・アンド・ホイットニーが製造した航空機用アフターバーナー付き低バイパスターボファンエンジンである。社内での形式はJTF10Aであった。 原型は亜音速機であるF6D用に設計されたもので、アフターバーナーは装備していなかった。F6Dが開発中止となった後にアフターバーナーが付加され、世界初のアフターバーナー付ターボファンになり超音速機への搭載が可能になった。TF30はF-111とF-14に搭載され、A-7にはアフターバーナーを持たない派生型が搭載された。初飛行は1964年で、1986年まで生産された。 TF30が導入される前の超音速機用エンジンは全てアフターバーナー付きターボジェットエンジンだった。ターボジェットエンジンでは流入する空気が直接エンジンコアを通過するが、ターボファンエンジンの場合は流入した空気の一部がコアの周りを通過する。そのため通常飛行においてターボファンエンジンはターボジェットよりも燃料消費が少ない。ターボファンエンジンにおいてアフターバーナーを使用すると推力が大幅に向上するが、燃料の消費は著しく増大する。.

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アナログコンピュータ

アナログコンピュータとは、広義には、電子式アナログ計算機(アナログ電子式計算機)の総称である日本において、「世界初のコンピュータ」「日本初のコンピュータ」として言及される機械に関し(前者はENIAC(かABC)、後者はFUJIC)電子的であるか否かのみを「コンピュータ」の基準にしている明確な傾向がある(ENIACはノイマン型でなく、FUJICよりも先行しているリレー式計算機が存在する)。。この記事ではそのうちの「演算関数型」などと分類される加算や微積分といった演算を行う電子回路要素により微分方程式の解を求めるタイプの、真空管式の演算増幅器オペアンプのことだが、この記事の主たる編集者はそう表現されるのが嫌だったようなので、ここでは注にこう書くにとどめる。を使った微分方程式解析装置について解説する。以下では特段の記述のある場合を除き「アナログコンピュータ」はそのようなもののみを指す。「直接相似型」など例えば、2017年のノーベル文学賞受賞で話題となったイギリス人カズオ・イシグロの父、石黒鎮雄が、まず長崎湾の、次いで渡英後に北海のモデルを電子的に構築し、潮位を研究したという例があり( http://d.hatena.ne.jp/masudako/20121014/1350215515, https://beta.sciencemuseum.org.uk/stories/2016/11/4/modelling-the-oceans )、それを指して analogue computer という表現が見られることがあるが、そういったものについてはこの記事では扱わない。、その他についてはアナログ計算機の記事も参照のこと。.

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アメリカ航空宇宙局

アメリカ航空宇宙局(アメリカこうくううちゅうきょく、National Aeronautics and Space Administration, NASA)は、アメリカ合衆国政府内における宇宙開発に関わる計画を担当する連邦機関である。1958年7月29日、国家航空宇宙法 (National Aeronautics and Space Act) に基づき、先行の国家航空宇宙諮問委員会 (National Advisory Committee for Aeronautics, NACA) を発展的に解消する形で設立された。正式に活動を始めたのは同年10月1日のことであった。 NASAはアメリカの宇宙開発における国家的努力をそれ以前よりもさらに充実させ、アポロ計画における人類初の月面着陸、スカイラブ計画における長期宇宙滞在、さらに宇宙往還機スペースシャトルなどを実現させた。現在は国際宇宙ステーション (International Space Station, ISS) の運用支援、オリオン宇宙船、スペース・ローンチ・システム、商業乗員輸送などの開発と監督を行なっている。 宇宙開発に加えてNASAが帯びている重要な任務は、宇宙空間の平和目的あるいは軍事目的における長期間の探査である。人工衛星を使用した地球自体への探査、無人探査機を使用した太陽系の探査、進行中の冥王星探査機ニュー・ホライズンズ (New Horizons) のような太陽系外縁部の探査、さらにはハッブル宇宙望遠鏡などを使用した、ビッグ・バンを初めとする宇宙全体への探査などが主な役割となっている。2006年2月に発表されたNASAの到達目標は、「宇宙空間の開拓、科学的発見、そして最新鋭機の開発において、常に先駆者たれ」であった。.

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アビオニクス

アビオニクス(Avionics, エイヴィオニクス)とは、航空機に搭載され飛行のために使用される電子機器のこと。.

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アクチュエータ

アクチュエータ(actuator)は、入力されたエネルギーもしくはコンピュータが出力した電気信号を、物理的運動に変換する、機械・電気回路を構成する機械要素である。能動的に作動または駆動するもの。.

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ウォッチドッグタイマー

ウォッチドッグタイマー (watchdog timer) は、コンピュータシステムにおいて定期的に発動することで、システムが機能し続けていることを確認させるためのタイマーである。.

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エンブリー・リドル航空大学

ンブリー・リドル航空大学(エンブリー・リドルこうくうだいがく、)は、アメリカ・フロリダ州にある大学。学部レベルでは世界最高峰の航空宇宙科学部或いは航空宇宙工学部を持つ大学である。 特に、U.S. News & World Reportの大学ランキングでは博士課程を除く宇宙工学では世界一の評価を得ている。 略称はERAU。.

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エンジンコントロールユニット

ンジンコントロールユニット(engine control unit、ECU)とは、エンジンの運転制御を電気的な補助装置を用いて行う際に、それらを総合的に制御するマイクロコントローラ(マイコン)である。エンジンコンピュータ、または単にコンピュータとも呼ばれる。.

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コンピュータ

ンピュータ(Computer)とは、自動計算機、とくに計算開始後は人手を介さずに計算終了まで動作する電子式汎用計算機。実際の対象は文字の置き換えなど数値計算に限らず、情報処理やコンピューティングと呼ばれる幅広い分野で応用される。現代ではプログラム内蔵方式のディジタルコンピュータを指す場合が多く、特にパーソナルコンピュータやメインフレーム、スーパーコンピュータなどを含めた汎用的なシステムを指すことが多いが、ディジタルコンピュータは特定の機能を実現するために機械や装置等に組み込まれる組み込みシステムとしても広く用いられる。電卓・機械式計算機・アナログ計算機については各項を参照。.

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スロットル

ットル(throttle)は流体を制御する機構のひとつで、流路断面積を変化させて流量を制御する装置である。主要な構成部品である弁(バルブ)はスロットルバルブ(throttle valve)あるいは絞り弁と呼ばれ、弁を操作するための構造はスロットルレバー(throttle lever)、'''スロットルペダル'''(throttle pedal)、ガスペダル(gas pedal)、スロットルグリップ(throttle grip)などのように呼ばれる。あるいは操作部を指してスロットルと略称する場合もある。.

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冗長化

冗長化(じょうちょうか)とは、システムの一部に何らかの障害が発生した場合に備えて、障害発生後でもシステム全体の機能を維持し続けられるように、予備装置を平常時からバックアップとして配置し運用しておくこと。冗長化によって得られる安全性は冗長性と呼ばれ、英語ではredundancyと呼ぶ。 常に実用稼動が可能な状態を保ち、使用しているシステムに障害が生じたときに瞬時に切り替えることが可能な仕組みを持つ。障害によってシステムが本来の機能を失うと、人命や財産が失われたり、企業活動が大きな打撃を受けるような場合には、冗長性設計が必須となっている。.

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BMW 801

ンジンの前面 エンジンの後方 エンジンの背面 BMW 801はドイツのBMWが第二次世界大戦期に製造した航空機用空冷二重星型14気筒エンジンである。 もともと大型機用のエンジンとして企画されたが、フォッケウルフのFw 190のエンジンに採用されたことで開発の方向性が決定付けられた。Fw 190の他にJu 88をはじめとするドイツ空軍の大型機にも搭載されている。 基本設計自体は比較的手堅かったものの、燃料量調節や燃焼のタイミング制御といった各種制御技術には当時の工業先進国であるドイツらしい工夫が凝らされており、その概念は現代のレシプロエンジンで採用されている制御システムに通じている。.

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第二次世界大戦

二次世界大戦(だいにじせかいたいせん、Zweiter Weltkrieg、World War II)は、1939年から1945年までの6年間、ドイツ、日本、イタリアの日独伊三国同盟を中心とする枢軸国陣営と、イギリス、ソビエト連邦、アメリカ 、などの連合国陣営との間で戦われた全世界的規模の巨大戦争。1939年9月のドイツ軍によるポーランド侵攻と続くソ連軍による侵攻、そして英仏からドイツへの宣戦布告はいずれもヨーロッパを戦場とした。その後1941年12月の日本とイギリス、アメリカ、オランダとの開戦によって、戦火は文字通り全世界に拡大し、人類史上最大の大戦争となった。.

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航空機

航空機(こうくうき、aircraftブリタニカ百科事典「航空機」)は、大気中を飛行する機械の総称である広辞苑 第五版 p.889「航空機」。.

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航空機関士

航空機関士(こうくうきかんし)とは、航空機の運航に携わる職種の航空従事者である。フライトエンジニア(Flight Engineer, FE)とも呼ばれる。.

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F-111 (航空機)

F-111はジェネラル・ダイナミクス社が開発した軍用機。センチュリーシリーズに数えられることがある。.

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F3 (エンジン)

XF3-30 F3とは、1975年(昭和50年)より防衛庁技術研究本部第3研究所(現・防衛省技術研究本部航空装備研究所)が石川島播磨重工業(現・IHI)の協力のもと研究・開発し、石川島播磨重工業により製造されたターボファンエンジンである。F3-30型が航空自衛隊のT-4中等練習機に搭載されている。.

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FAA

FAA.

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T-4 (練習機)

T-4は、日本の航空自衛隊で使用している中等練習機で、プロペラ機による初等訓練を終えたパイロットがつづいて訓練する中等練習のために製作された亜音速ジェット機。エンジンを含めた日本の純国産ジェット練習機はT-1Bについで2機種目である。 「ティーよん」や「ティーフォー」と呼ばれるほか、正式な愛称では無いが、他の航空機に比べ小型で丸みを帯びた姿から「ドルフィン」(イルカ)と呼ばれる。.

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推力偏向

戦闘機用の推力偏向ノズル。ノズル口の向きを変えることで推力偏向を行う。 推力偏向(すいりょくへんこう)とは、ロケットエンジンやジェットエンジン、スクリュープロペラなど、噴流ないしその反作用によって推力を得るメカニズムにおいて、噴流の向きを変えることで、推力の向きを偏向させることである。 航空機では、固定翼のジェット機で、ジェットエンジンの噴流の向きをノズルで変えることで行われる。これにより推進力の一部で機体を持ち上げたり、補助翼や方向舵などの動翼だけに頼らずに機体の姿勢制御を行うことができ、フライ・バイ・ワイヤによる制御と組み合わせれば運動の幅を増すことが可能になる。そのためS/VTOL性能やドッグファイト時の機動性が求められる軍用機に実装されることが多い。スラスト・ベクタリング (thrust vectoring, TV) またはベクタード・スラスト (vectored thrust, VT) と呼ばれることもある。.

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気化器

気化器(きかき).

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海軍航空技術廠

海軍航空技術廠(かいぐんこうくうぎじゅつしょう、はじめ“航空廠”のちに空技廠と呼称される)は、日本海軍航空機に関する設計・実験、航空機及びその材料の研究・調査・審査を担当する機関であり、山本五十六が設置した。.

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