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饗宴

索引 饗宴

『饗宴』(きょうえん、Συμπόσιον、シュンポシオン、Symposium)は、プラトンの中期対話篇の1つ。副題は「恋について」。.

61 関係: 対話篇少年愛山本巍山本光雄岩波文庫岩波書店両性具有京都大学学術出版会ペロポネソス戦争マルシリオ・フィチーノリュシアスルネサンス哲学ヘルマプロディートスヘーシオドスプラトンプラトニック・ラブプロディコスプロタゴラス (対話篇)パルメニデス (対話篇)パイドロスパイドンヒュペーリオンディオーネーディオティマフリードリヒ・ヘルダーリンフェミニズムニキアスの和約ダンテ・アリギエーリアリストパネスアルキビアデスアプロディーテーアテナイアガトーンイデアウーラノスウーラニアーエロースカオスガイアギリシア語ギリシア悲劇クセノポンゴルギアスゼウスソクラテスソクラテスの弁明光文社古典新訳文庫国家 (対話篇)神統記紀元前400年...紀元前415年紀元前416年生田春月角川文庫鈴木照雄 (哲学者)藤沢令夫雲 (戯曲)東京大学出版会森進一 (大学教授)新潮文庫 インデックスを展開 (11 もっと) »

対話篇

対話篇(たいわへん、dialogue, ダイアローグ)とは、複数の登場人物の間での対話形式を採った文学ないし学術作品である。 古より対話形式で著作を著した作家、叙述家、学者は多く、中でも西洋においては、哲学者のプラトンは膨大な著作のほとんどを対話篇で著したことで有名であり、東洋においても古代中国の諸子百家の書にも対話篇を採用したものがある。 対話篇の利点は話し言葉で書かれることが多いことによる記述の平明さ、そして著者の思考の筋道を読者が追うことができる点などがある。しかし、欠点もあり、例えば、複数の登場人物が出てくることからいったいどの登場人物の主張が著者自身の主張であるかがぼやけかねないという点がある。現にデイヴィッド・ヒュームの『自然宗教に関する対話』の登場人物のうちクレアンテスかフィロンのどちらがヒューム自身の見解であるかについては現代でも論争の種である。.

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少年愛

少年愛(しょうねんあい,独語: Knabenliebe,英語: Pederasty,希: Παιδεραστία) とは、成人男性と思春期前後の少年のあいだの恋愛関係、性的関係である。プラトニックなものもあるが、一般に性的交渉が前提となっている。文化的背景において規定された「年長者対少年の制度的理想型」が基本的な定義である。 夭折せるポリュデウキオン師は少年を神として称えた 紀元前100年頃。ポンペイ-->.

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山本巍

山本 巍(やまもと たかし、1945年4月5日 - )は、日本の哲学者、東京大学総合文化研究科名誉教授。.

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山本光雄

山本 光雄(やまもと みつお、1905年 ‐ 1981年)は、古代哲学研究者、東京都立大学名誉教授。 福岡県生まれ。東京帝国大学文学部哲学科卒業。1967年まで東京都立大学教授。.

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岩波文庫

岩波文庫(いわなみぶんこ)は、株式会社岩波書店が発行する文庫本レーベル。1927年(昭和2年)7月10日に、ドイツのレクラム文庫を模範とし、書物を安価に流通させ、より多くの人々が手軽に学術的な著作を読めるようになることを目的として創刊された日本初の文庫本のシリーズ。最初の刊行作品は『新訓万葉集』などであった。.

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岩波書店

株式会社岩波書店(いわなみしょてん、Iwanami Shoten, Publishers. )は、日本の出版社。.

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両性具有

プロス島の両性具有者、アプロディトス 両性具有(りょうせいぐゆう)は、男女両性を兼ね備えた存在の事を指し、両性具有者(りょうせいぐゆうしゃ)、ギリシャ語よりandrogynos(アンドロギュノス/アンドロギュヌス)とも称する。.

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京都大学学術出版会

一般社団法人京都大学学術出版会(きょうとだいがくがくじゅつしゅっぱんかい、英称:Kyoto University Press)は、京都大学の出版部に当たる一般社団法人で、大学出版部協会の会員。主として京都大学における学術的成果を出版活動を通じて公表・普及することを目的とする。現会長は山極寿一、理事長は末原達郎。同会の出版活動に対して、梓会出版文化賞第20回記念特別賞、2011年度地中海学会賞が授与されている。.

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ペロポネソス戦争

ペロポネソス戦争の両陣営。赤がペロポネソス同盟軍の進路、青がデロス同盟軍の進路 ペロポネソス戦争(ペロポネソスせんそう、Πελοποννησιακός Πόλεμος、Peloponnesian War、紀元前431年 - 紀元前404年)は、アテナイを中心とするデロス同盟とスパルタを中心とするペロポネソス同盟との間に発生した、古代ギリシア世界全域を巻き込んだ戦争である。.

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マルシリオ・フィチーノ

マルシリオ・フィチーノ(Marsilio Ficino 1433年10月19日 - 1499年10月1日)は、イタリア・ルネサンス期の人文主義者、哲学者、神学者。メディチ家の保護を受け、プラトンなどギリシア語文献の著作をラテン語に翻訳した。プラトン・アカデミーの中心人物。近年はルネサンスの芸術思想をはじめ、魔術思想、神秘思想の面など多方面で注目される思想家となった。.

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リュシアス

リュシアス(Λυσίας,, 紀元前445年頃 - 紀元前380年)は、古代ギリシアの弁論作者(ロゴグラフォス)で、アッティカ十大雄弁家の一人。アテナイで活躍した。.

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ルネサンス哲学

ルネサンス哲学(るねさんすてつがく)は中世哲学の直後に区分されるルネサンス期の哲学。イタリアで、古代ギリシア、古代ローマの文芸が復興したことをきっかけに、神中心の中世的世界観から人間中心の新たな世界が生まれ人文主義者と呼ばれる人物が活躍した時代。一般に、世俗主義的で個人主義的で合理主義的な傾向をもつ。.

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ヘルマプロディートス

ヘルマプロディートス(Ἑρμαφρόδιτος, Hermaphrodītos, )とは、ギリシア神話に登場する神である。ヘルメースを父に、アプロディーテーを母に生まれた頗るつきの美少年であったが、水浴びのさなかにニュンペーのサルマキスに強姦され、文字通りに一つに合体して両性具有者となった。 ヘルマプロディートスの名は、両親にちなんでいるだけでなく、美しい女体をもった美少年(ヘルメースにしてなおかつアプロディーテー)という意味も持つ。また、「両性具有」「雌雄同体」を意味する "hermaphrodite" という語の語源でもある。日本語では長母音を省略してヘルマプロディトスとも表記される。.

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ヘーシオドス

ヘーシオドス (Ἡσίοδος, Hēsíodos) は、古代ギリシアの叙事詩人。紀元前700年頃に活動したと推定される。『神統記』や『仕事と日』(仕事と日々)の作者として知られる。 1939年からギリシャで発行されていた旧50ドラクマ紙幣に肖像が使用されていた。.

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プラトン

プラトン(プラトーン、、Plato、紀元前427年 - 紀元前347年)は、古代ギリシアの哲学者である。ソクラテスの弟子にして、アリストテレスの師に当たる。 プラトンの思想は西洋哲学の主要な源流であり、哲学者ホワイトヘッドは「西洋哲学の歴史とはプラトンへの膨大な注釈である」という趣旨のことを述べた“ヨーロッパの哲学の伝統のもつ一般的性格を最も無難に説明するならば、プラトンに対する一連の脚註から構成されているもの、ということになる”(『過程と実在』)。ちなみに、ホワイトヘッドによるこのプラトン評は「あらゆる西洋哲学はプラトンのイデア論の変奏にすぎない」という文脈で誤って引用されることが多いが、実際には、「プラトンの対話篇にはイデア論を反駁する人物さえ登場していることに見られるように、プラトンの哲学的着想は哲学のあらゆるアイデアをそこに見出しうるほど豊かであった」という意味で評したのである。。『ソクラテスの弁明』や『国家』等の著作で知られる。現存する著作の大半は対話篇という形式を取っており、一部の例外を除けば、プラトンの師であるソクラテスを主要な語り手とする。 青年期はアテナイを代表するレスラーとしても活躍し、イストミア大祭に出場した他、プラトンという名前そのものがレスリングの師から付けられた仇名であると言われているディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』3巻4節。(中野好夫訳、1984年、pp.

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プラトニック・ラブ

プラトニック・ラブ(Platonic love)とは、肉体的な欲求を離れた、精神的恋愛のことである。かつては、好き合った男女同士でも結婚までは純潔を保つべきである、として結婚までは精神的な愛を理想と考える向きが強かった。そのため、それをプラトニックと呼んだが、現在においては本質的ではなく、死語と化している。アメリカ合衆国ではキリスト教右派の思想により、純潔運動に参加する若者も多い。.

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プロディコス

のプロディコス(Πρόδικος ο Κείος'、Prodicus of Ceos、紀元前465年頃 - 紀元前415年)は、古代ギリシアの哲学者。ソフィストの第一世代にあたる。「彼は、プロフェッショナル・フリーランス・教育者というすべての意味で、ソフィストだった」Guthrie, William.

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プロタゴラス (対話篇)

『プロタゴラス』(プロータゴラス、Πρωταγόρας、Protagoras)とは、プラトンの初期対話篇の1つ。副題は「ソフィストたち」。.

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パルメニデス (対話篇)

『パルメニデス』(パルメニデース、Παρμενίδης、Parmenides)とは、プラトンの中期対話篇の1つ。副題は「イデアについて」。.

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パイドロス

『パイドロス』(Φαῖδρος、Phaedrus)は、プラトンの中期対話篇の1つであり、そこに登場する人物の名称。副題は「美について」。.

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パイドン

『パイドン』(パイドーン、Φαίδων、Phaedo)は、プラトンの中期対話篇。副題は「魂の不死について」。『ファイドン』とも。 『メノン』に続いて想起説(アナムネーシス)が取り上げられる他、イデア論が初めて登場する重要な哲学書である。.

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ヒュペーリオン

『ヒュペーリオン』(Hyperion)は、フリードリヒ・ヘルダーリンの書簡体小説。二部からなり、第一部は1797年に、第二部は1799年に発行された。ギリシャの一青年が祖国解放戦争や女性への愛などを経て祖国の自然に目覚めるまでを描く物語である。ヘルダーリンの唯一の小説作品。正式な題は『ヒュペーリオン、あるいはギリシャの世捨て人(Hyperion oder Der Eremit in Griechenland)』。.

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ディオーネー

ディオーネー(Διώνη, )は、ギリシア神話に登場する女神である。長母音を省略してディオネとも表記される。主に、.

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ディオティマ

ディオティマ(Διοτίμα、Diotīma)、ないし、マンティネイアのディオティマ(Diotima of Mantinea)は、プラトンの『饗宴』において重要な役回りで言及される女性哲学者、巫女(祈祷師)。彼女の思想とされるものは、プラトニック・ラブという概念の起源となった。彼女について言及した史料は、プラトンによるものしか存在していないため、彼女が歴史上の実在の人物であったのか、架空の人物に過ぎないのかは定かではないが、いずれにせよ、プラトンの対話篇に登場する人物のほとんどは、古代のアテナイに実在していた人物に対応していることは明らかになっている。.

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フリードリヒ・ヘルダーリン

ヘルダーリンの生家(作者不詳、1840年頃) ヨハン・クリスティアン・フリードリヒ・ヘルダーリン (Johann Christian Friedrich Hölderlin,, 1770年3月20日 - 1843年6月6日)は、ドイツの詩人、思想家である。ラウフェンに説教師の息子として生まれ、テュービンゲン大学で神学生としてヘーゲル、シェリングとともに哲学を学ぶ。卒業後は神職にはつかず各地で家庭教師をしながら詩作を行い、書簡体小説『ヒュペーリオン』や多数の賛歌、頌歌を含む詩を執筆したが、30代で統合失調症を患いその後人生の半分を塔の中で過ごした。 生前はロマン派からの評価を受けたものの大きな名声は得られなかったが、古代ギリシアへの傾倒から生まれた汎神論的な文学世界はロマン主義、象徴主義の詩人によって読み継がれ、またニーチェ、ハイデッガーら思想家にも強い影響を与えた。.

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フェミニズム

フェミニズム フェミニズム(feminism)又は女性主義(じょせいしゅぎ)とは、性差別を廃止し、抑圧されていた女性の権利を拡張しようとする思想・運動、性差別に反対し女性の解放を主張する思想・運動などの総称。男女同権運動との関わりが深い。リベラル・フェミニズムやラディカル・フェミニズムなど、フェミニズムの思想は多様であり、一本の思想と考えることはできない。対置概念はマスキュリズム。 フェミニズムを主張する人のことを「フェミニスト」と呼ぶ。.

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ニキアスの和約

ニキアスの和約(Peace of Nicias)は紀元前421年ペロポネソス戦争終結を目的として、デロス同盟とペロポネソス同盟との間で結ばれた講和条約である。.

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ダンテ・アリギエーリ

ダンテ・アリギエーリ(イタリア語:Dante Alighieri、1265年 - 1321年9月14日)は、イタリア都市国家フィレンツェ出身の詩人、哲学者、政治家。 ダンテの代表作は古代ローマの詩人ウェルギリウスと共に地獄(Inferno)、煉獄(Purgatorio)、天国(Paradiso)を旅するテルツァ・リーマで構成される叙事詩『神曲(La Divina Commedia)』であり、他に詩文集『新生(La Vita Nuova)』がある。イタリア文学最大の詩人で、大きな影響を与えたとされるルネサンス文化の先駆者と位置付けられている。.

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アリストパネス

アリストパネス(Ἀριστοφάνης,, 紀元前446年頃 - 紀元前385年頃)は、古代アテナイの喜劇詩人、風刺詩人である。アリストファネス、あるいはアリストパネース、アリストファネースと長母音でも表記される。 代表作はソクラテスに仮託する形でソフィストを風刺した『雲』、デマゴーグのクレオンを痛烈に面罵した『騎士』、アイスキュロスとエウリピデスの詩曲を材に採り、パロディーなどを織り交ぜて優れた文芸批評に仕上げた『蛙』など。.

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アルキビアデス

アルキビアデスの像 アルキビアデス(Αλκιβιάδης / Alkibiádēs、紀元前450年頃 - 紀元前404年)は、アテナイの政治家、軍人。ソクラテスの弟子であり、アテナイ衆愚政治を代表するデマゴーグ。アテナイの政敵により一時追放されたため敵国スパルタに味方し、結果的にペロポネソス戦争でアテナイを敗戦に導いた。.

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アプロディーテー

アプロディーテー(古典ギリシア語:ΑΦΡΟΔΙΤΗ, Ἀφροδίτη, )またはアプロディタ(アイオリス方言:ΑΦΡΟΔΙΤΑ, Ἀφροδιτα, )は、愛と美と性を司るギリシア神話の女神で、オリュンポス十二神の一柱であるマイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル『ギリシア・ローマ神話事典』。美において誇り高く、パリスによる三美神の審判で、最高の美神として選ばれている。また、戦の女神としての側面も持つ。日本語では、アプロディテ、アフロディテ、アフロディーテ、アフロダイティ(Aphrodite)などとも表記される。 元来は、古代オリエントや小アジアの豊穣の植物神・植物を司る精霊・地母神であったと考えられるフェリックス・ギラン『ギリシア神話』。アプロディーテーは、生殖と豊穣、すなわち春の女神でもあった。 ホメーロスの『イーリアス』では「黄金のアプロディーテー」や「笑いを喜ぶアプロディーテー」など特有の形容語句を持っている。プラトンの『饗宴』では純粋な愛情を象徴する天上の「アプロディーテー・ウーラニアー(英語版)」と凡俗な肉欲を象徴する大衆の「アプロディーテー・パンデーモス(英語版)」という二種類の神性が存在すると考えられている。.

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アテナイ

アクロポリス、間にアレオパゴス、西にプニュクスがある。 アテナイと外港ペイライエウス アテナイ(: Ἀθῆναι, Athēnai)は、ギリシャ共和国の首都アテネの古名。中心部にパルテノン神殿がそびえるイオニア人の古代ギリシアの都市国家。名はギリシア神話の女神アテーナーに由来する。アッティカ半島の西サロニコス湾に面し外港ペイライエウスを有していた。.

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アガトーン

アガトーン(Ἀγάθων,, 紀元前448年頃 - 紀元前400年)は、古代ギリシアの悲劇詩人である。長母音を省略してアガトンとも表記される。エウリピデスやプラトンの友人だった。 アガトーンの作品は断片が僅かに残っているだけだが、アリストパネスの『女だけの祭』(Thesmophoriazusae)や、プラトンの『饗宴』に登場人物として出てくることで有名である。『饗宴』の舞台は、アガトーンが最初の悲劇の優勝(紀元前416年)を祝して催された饗宴である。アガトーンはまた、『饗宴』と『プロタゴラス』に登場するアテナイのパウサニアス(Pausanias (Athenian))の長年(10年から15年)の愛人(エローメノス、Eromenos)であった。そのパウサニアスとともにアガトーンは後に、劇作家を募っていたマケドニア王国のアルケラオス1世(Archelaus I)の王宮に移り、おそらくそこで亡くなったものと思われる。 アガトーンはギリシア演劇にいろいろな革新をもたらした。アリストテレスが伝えるところによれば、当時の演劇は一般にギリシア神話を題材とすることが普通だったのに、アガトーンの『アンテウス(Antho)』のプロットは全くのオリジナルで、また、テーマに関係のないコロスの歌をドラマの中に任意に挿入した最初の人物もアガトーンだと述べている。 プラトンは『饗宴』の中でアガトーンを、身なりの良い、洗練されたマナーを身につけた美青年として描いている。さらに、アガトーンのエロース讃美の演説に対して、ソクラテスにゴルギアスの演説によく似ていると指摘させている。アリストパネスの喜劇『女だけの祭』はアガトーンのスタイルを茶化したもので、アガトーン自身も登場する。 アリストパネスと同時代人の喜劇作家プラトン(Plato (comic poet))も『恋人たちの唇』という題のエピグラム(警句)でアガトーンのことを歌っている。.

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イデア

イデア(ιδέα、idea)とは、.

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ウーラノス

ウーラノス(Ουρανός、Ouranos)は、ギリシア神話に登場する天空神である。全宇宙を最初に統べた原初の神々の王とされる。果てしなく巨大な体躯を持ち、無数の銀河系が鏤められた宇宙を常に身に纏っている。ウーラノスとはギリシア語で 「天」 の意味で、天そのものの神格化である。日本語では長母音を省略してウラノスとも表記する。 ローマ神話にも取り入れられカイルス(Caelus)と呼ばれる高津春繁 『ギリシア・ローマ神話辞典』 岩波書店 1960年、60,95,104,287頁。。.

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ウーラニアー

ウーラニアー(Οὐρανία, )は、ギリシア神話に登場する女神である。「天上の女」の意。長母音を省略してウラニアとも表記される。.

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エロース

ース(Ἔρως,Erōs)は、ギリシア神話に登場する恋心と性愛を司る神である。ギリシア語でパスシオン則ち受苦として起こる「愛」を意味する普通名詞が神格化されたものである。日本語では長母音を省略してエロスとも呼ぶ。.

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カオス

(Χάος, Chaos)とは、ギリシア神話に登場する原初神である。「大口を開けた」「空(から)の空間」の意。オルフェウスによれば、このカオスは有限なる存在全てを超越する無限を象徴しているという。.

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ガイア

イア(Γαῖα, Gaia, Gaîa, Gæa, Gaea)、あるいはゲー(Γῆ, Gē)は、ギリシア神話に登場する女神である。地母神であり、大地の象徴と言われる。ただし、ガイアは天をも内包した世界そのものであり、文字通りの大地とは違う存在である。『神統記』によれば、カオスから生まれ、タルタロス、エロースと同じく世界の始まりの時から存在した原初神であるマイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル 『ギリシア・ローマ神話事典』 大修館書店フェリックス・ギラン 『ギリシア神話』 青土社。 ギリシア神話に登場する神々の多くはガイアの血筋に連なり、また人類もその血を引いているとされ、母なる女神としてギリシア各地で篤く崇拝された。未来を予言する能力を持つ女神であり、デルポイの神託所はアポローンの手に渡る前に元々ガイアのものであった。さらに、地上のあらゆる事がその上で行われることから、誓言の神でもある。 ローマ神話におけるテルースに相当する。.

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ギリシア語

リシア語(ギリシアご、現代ギリシア語: Ελληνικά, または Ελληνική γλώσσα )はインド・ヨーロッパ語族ヘレニック語派(ギリシア語派)に属する言語。単独でヘレニック語派(ギリシア語派)を形成する。ギリシア共和国やキプロス共和国、イスタンブールのギリシア人居住区などで使用されており、話者は約1200万人。また、ラテン語とともに学名や専門用語にも使用されている。省略形は希語。.

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ギリシア悲劇

リシア悲劇(ギリシアひげき、、トラゴーイディアー)は、古代ギリシアで、アテナイのディオニュシア祭において上演されていた悲劇またそれに範を取った劇をいう。ヨーロッパにおいては古典古代およびルネサンス以降、詩文芸の範例とみなされる。.

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クセノポン

ノポン クセノポン(クセノポーン、Ξενοφών、Xenophon、紀元前427年?-紀元前355年?)は、古代ギリシアの軍人、哲学者、著述家。アテナイの騎士階級の出身。クセノフォンとも。 クセノポンはグリュロスなる人物の息子で、(古代ギリシアでは父の名を息子につける慣習があるため)同名の息子がいる。息子のグリュロスは紀元前362年のマンティネイアの戦いでテバイの名将エパメイノンダスを討ち取ったといわれる(パウサニアス, VIII.

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ゴルギアス

ルギアス(ゴルギアース、Γοργίας, Gorgias, 紀元前487年 - 紀元前376年)は古代ギリシアの哲学者(ソフィスト、ソクラテス以前の哲学者)、修辞学者。シチリアのレンティーニの生まれ。プロタゴラスとともにソフィストの第一世代にあたる。古代のドクソグラファーの何人かは、ゴルギアスはエンペドクレスの弟子だったと伝えているが、これはいささか疑わしい。なぜなら、確かにゴルギアスはエンペドクレスより年下だが、たった2、3歳しか違わないからである。「他のソフィストたち同様、彼はあちこちの都市を巡業して回り、全ギリシアの中心であるオリンピアやデルポイでは大衆の前でその技術を披露し、金を取って授業や公演を行った。ゴルギアスのパフォーマンスで特に売り物だったのは、観衆から種々雑多な質問を受け付け、即興でそれに答えることだった」W.K.C. Guthrie, The Sophists (New York: Cambridge University Press, 1971), p. 270.

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ゼウス

ウス(ΖΕΥΣ, Ζεύς, )は、ギリシア神話の主神たる全知全能の存在。全宇宙や天候を支配し、人類と神々双方の秩序を守護する天空神であり、オリュンポス十二神をはじめとする神々の王でもある。全宇宙を破壊できるほど強力な雷を武器とし、多神教の中にあっても唯一神的な性格を帯びるほどに絶対的で強大な力を持つ。.

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ソクラテス

ラテス(希:Σωκράτης、ラテン語:Socrates、紀元前469年頃 - 紀元前399年4月27日)は、古代ギリシアの哲学者である。長母音を発音するならソークラテース。妻は、悪妻として知られる、クサンティッペ。 ソクラテス自身は著述を行っていないので、その思想は弟子の哲学者プラトンやクセノポン、アリストテレスなどの著作を通じ知られる。.

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ソクラテスの弁明

『ソクラテスの弁明』(ソクラテスのべんめい、Ἀπολογία Σωκράτους、Apologia Socratis、Apology of Socrates)は、プラトンが著した初期対話篇。単に、『弁明』(Ἀπολογία、Apologia、Apology)とも。.

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光文社古典新訳文庫

光文社古典新訳文庫(こうぶんしゃこてんしんやくぶんこ)は、光文社が発行している文庫本レーベル。2006年9月創刊。キャッチコピーは「いま、息をしている言葉で」。 文学作品から哲学書まで、古典と呼ばれる作品を現代の読者にも読みやすい日本語で新訳するのがコンセプトの文庫シリーズ。表紙のイラストはすべて望月通陽。装丁は作品の言語圏別に5色に分類されている(青色はフランス語・イタリア語圏、赤色はロシア語圏、茶色はドイツ語圏、緑色は英語圏、桃色はその他、スペイン語圏・近代中国語・古典日本語・古代ギリシャ語・ポルトガル語圏)。 2008年にはドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』(亀山郁夫訳)の売上が全5巻合わせて100万部を突破したと発表され、社会現象にもなった。一方で翻訳に対しては批判もあり、野崎歓訳『赤と黒』は編集部も交えた論議を呼んだ(野崎歓#『赤と黒』誤訳論争)。.

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国家 (対話篇)

『国家』(こっか、Πολιτεία、ポリテイア、The Republic)は、古代ギリシアの哲学者プラトンの中期対話篇であり、主著の1つ。副題は「正義について」。『国家篇』とも。 なお、ギリシア語原典は長らくジョン・バーネットの校本がOxfordから出版されていたが、現在ではS.

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神統記

『神統記』(しんとうき、θεογονία, テオゴニアー、Theogony)は、紀元前700年頃の古代ギリシアの詩人ヘーシオドス作の叙事詩である。ヘクサメトロス(長短短六脚韻)1022行からなる。冒頭の記述からヘーシオドスの処女作とされ、30代前半の作品と推定される。原題の「テオゴニアー」は「神々の誕生系譜」を意味する。 原初の混沌=カオスからの世界の創造、神々の系譜とその三代にわたる政権交代劇を描き、ギリシア神話の宇宙観の原典とされる。 特徴として、ゼウス政権の正統性、無謬性を強調する事(そのためティーターノマキアーやプロメーテウスの説話に若干矛盾が生じている)、女神ヘカテーを強く賛美している事などがある。 作品中には後世の挿入と見られる箇所もあり、965行から後を、元来は別の作品(『女傑伝』)であったと推定する研究者もいる。.

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紀元前400年

紀元前400年頃のヨーロッパのケルト人の影響圏(紫色)。青色は紀元前500年頃のラ・テーヌ文化の核心地域。 紀元前400年(きげんぜんよんひゃくねん)は、ローマ暦の年である。当時は、「Esquilinus、Capitolinus、Vulso、Medullinus、Saccus、Vulscusが護民官に就任した年」として知られていた(もしくは、それほど使われてはいないが、ローマ建国紀元354年)。紀年法として西暦(キリスト紀元)がヨーロッパで広く普及した中世時代初期以降、この年は紀元前400年と表記されるのが一般的となった。.

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紀元前415年

紀元前415年は、ローマ暦の年である。当時は、「コッスス、ウイブラヌス、ウオルスス、キンキナトゥスが護民官に就任した年」として知られていた(もしくは、それほど使われてはいないが、ローマ建国紀元339年)。紀年法として西暦(キリスト紀元)がヨーロッパで広く普及した中世時代初期以降、この年は紀元前415年と表記されるのが一般的となった。.

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紀元前416年

紀元前416年は、ローマ暦の年である。当時は、「アトラティヌス、アンブストゥス、ムギラヌス、ルティルスが護民官に就任した年」として知られていた(もしくは、それほど使われてはいないが、ローマ建国紀元338年)。紀年法として西暦(キリスト紀元)がヨーロッパで広く普及した中世時代初期以降、この年は紀元前416年と表記されるのが一般的となった。.

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生田春月

生田 春月(いくた しゅんげつ、1892年3月12日 - 1930年5月19日)は、日本の詩人。ハインリヒ・ハイネなど、外国文学の翻訳も多い。妻生田花世は平塚らいてう主宰の「青鞜」同人作家。本名は清平。.

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角川文庫

角川文庫(かどかわぶんこ)は、株式会社KADOKAWAが発行している文庫レーベル(角川書店ブランド)。.

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鈴木照雄 (哲学者)

鈴木 照雄(すずき てるお、1919年 - 2008年5月9日)は、日本の哲学研究者、大阪市立大学名誉教授。ギリシア哲学専攻。プラトン「饗宴」の訳者である。.

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藤沢令夫

藤沢 令夫(ふじさわ のりお、1925年6月14日 - 2004年2月28日)は、日本の哲学者、西洋古典学者。専攻はギリシア哲学。京都大学名誉教授。.

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雲 (戯曲)

『雲』(くも, ネペライ、Nubes)は、古代ギリシアのアリストパネスによるギリシア喜劇。ソフィストたちを風刺した。実在の哲学者ソクラテスが登場する。 オリジナル作品は紀元前423年の大ディオニューシア祭で上演されたが、最下位の3等で終わった。優勝はクラティノスの『酒壺(ピューティネー)』、2等はアメイプシアスの『コンノス』だった。その後、数年以内に手が加えられて改作され、現在の形になったが、上演されることはなかった。.

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恋(こい)とは、特定の相手のことを好きだと感じ、大切に思ったり、一緒にいたいと思う感情。 → 恋愛を参照。.

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東京大学出版会

一般財団法人東京大学出版会(とうきょうだいがくしゅっぱんかい、英称:University of Tokyo Press)は、東京大学の出版部に当たる法人。東京大学総長を会長とし、東京大学の活動に対応した書籍の出版を主に行う。.

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森進一 (大学教授)

森 進一(もり しんいち、1922年6月10日 - 2005年10月11日)は、古代ギリシア哲学研究者、小説家、関西医科大学名誉教授。.

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新潮文庫

新潮文庫(しんちょうぶんこ、SHINCHO BUNKO)は、株式会社新潮社が発行している文庫レーベル。新潮文庫の歴史は4期に分かれている。岩波文庫と並ぶ、文庫レーベルの老舗である。世界文学の名作を収め、また日本文学作品も数多く収めている。 2014年8月28日、新潮文庫nex(しんちょうぶんこネックス)が刊行開始される。新潮文庫内の派生シリーズという位置づけ。.

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