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顎口上綱

索引 顎口上綱

顎口上綱(がっこうじょうこう:Gnathostomata)とは、顎を持つ脊椎動物をまとめた分類群の名である。 分類学的には伝統的に上綱として扱われ、魚類、鳥類、哺乳類などを含む。一方、顎のない脊椎動物は無顎類と呼ばれる。しかし最近の分子遺伝学的な研究によって、顎口上綱の分類が見直されるようになった。 最近発見された化石による研究から、かつて栄えたテロドゥス類は分類学的に顎口上綱に近かったと考えられている。 顎は、かつてえらを支える器官(鰓弓)だったものが発達し、次第に効率的に口を開け閉めして水をえらに運ぶ働きを持つようになったものだと考えられている。こうして口は次第に大きく、幅広くなり、獲物を獲得しやすくなっていった。口を開け閉めするのにさらに力が必要になり、ついには顎になったと考えられている。 板皮類は鋭い骨盤を歯の代わりに使う。最近の研究によって、板皮類の顎はその他の顎口上綱の生物のものとは別個に進化してきたことが示唆されている。ダンクルオステウスなどは下顎だけではなく上顎も動かすことができたため、口を大きく開けることができた。 顎口上綱の生物のもう一つの大きな特徴はニューロンの髄鞘と適応免疫(獲得免疫)系である。 顎口上綱はオルドビス紀に初めて登場し、デボン紀には一般的になった。現在では円口類を除くすべての脊椎動物を占めている。.

27 関係: えら上顎骨下顎骨ヤツメウナギヌタウナギテロドゥスデボン紀ダンクルオステウス分類学オルドビス紀哺乳類円口類動物神経細胞綱 (分類学)無顎類髄鞘魚類鳥類軟骨魚綱肉鰭綱脊索動物脊椎動物PHP研究所条鰭綱板皮類

えら

えら(鰓、腮、顋)とは、.

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上顎骨

アニメーション。上顎骨を赤で、それ以外の骨を半透明にして示してある(出典:http://lifesciencedb.jp/ag/edit?lng.

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下顎骨

下顎骨(かがくこつ、mandible bone)は下顎を形成する骨である。 ヒトの下顎骨は、上顎骨と対になっている骨であり、頭蓋の顔面骨の中で一番大きく、強い骨である。下顎の歯を釘植する。水平のU字状上に曲がっている下顎体と、その両端に垂直につく二つの下顎枝からなる。.

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ヤツメウナギ

ヤツメウナギ(八目鰻、lamprey)は、脊椎動物亜門,円口類,ヤツメウナギ目に属す動物の一般名、ないし総称であり、河川を中心に世界中に分布している。 円口類はいわゆる「生きた化石」であり、ヤツメウナギとヌタウナギだけが現生している。ウナギどころか「狭義の魚類」から外れており、脊椎動物としても非常に原始的である。.

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ヌタウナギ

ヌタウナギ(饅鰻、沼田鰻、Hagfish)は、ヌタウナギ綱に属する生物の総称、円口類の一群、またはその中の1種 Eptatretus burgeri の標準和名である。ヌタウナギは脊椎動物として最も原始的な一群であり、硬骨魚類であるウナギとは体型が似ているに過ぎず、現生の他の魚類から最も遠縁のグループである。。.

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テロドゥス

テロドゥス(Thelodus)は、シルル紀前期に生息していた魚類の仲間。 体長約18センチメートル。無顎類の中では比較的胸鰭などが発達しており、上手く泳げたと考えられている。 Category:シルル紀の魚類.

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デボン紀

デボン紀(デボンき、Devonian period)は、地質時代の区分のひとつである。古生代の中ごろ、シルル紀の後、石炭紀の前で、約4億1600万年前から約3億5920万年前までの時期を指すただし、始まりと終わりの時期は資料により若干の違いがある。。デヴォン紀と記載されることもある。イギリス南部のデヴォン州に分布するシルル紀の地層と石炭紀の地層にはさまれる地層をもとに設定された地質時代である。デボン紀は、魚類の種類や進化の豊かさと、出現する化石の量の多さから、「魚の時代」とも呼ばれている。.

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ダンクルオステウス

ダンクルオステウス(Dunkleosteus:ダンクルの骨 の意)は、古生代デボン紀後期の北アメリカ大陸、及び北アフリカに生息していた板皮類の属の一つ。日本語ではダンクレオステウスとも呼ばれる。 ダンクルオステウスの模式種 D. telleri はかつてディニクティス属 (Dinichthys ディニクチスとも)に含められ、保存状態のよいD. telleri がディニクティスの復元の元となっていた。そのため、「ディニクティスの復元図」とされているものの多くは実際には本属の復元図である。ちなみにディニクティス科は、本属を含め12属程が知られている。.

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分類学

分類学(ぶんるいがく、taxonomy)とは、生物を分類することを目的とした生物学の一分野。生物を種々の特徴によって分類し、体系的にまとめ、生物多様性を理解する。 なお、広義の分類学では無生物も含めた事物(観念も含めて)を対象とする。歴史的には博物学にその起源があり、古くは、鉱物などもその対象としたが、それらの分野は分類学という形で発展することがなかった。以下の叙述では狭義の分類学(生物の分類学)についておこなう。 分類学は、この世に存在する、あるいは存在したすべての生物をその対象とする。現在存在しない生物については古生物学が分担するが、現在の生物の分類にも深く関わりがあるため、それらはまとめて考える必要がある。実際には、個々の分類学者はその中の特定の分類群を研究対象とし、全体を見渡した分類体系をその対象にすることのできる人はあまりいない。 分類学は本来は進化論とは無関係であったが、現在では近いどうしを集め分類群を作成することで系統樹が作成され、分類学は進化を理解する上で重要な役割をもっている。.

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オルドビス紀

ルドビス紀(オルドビスき、Ordovician period)とは地質時代、古生代前期における区分で、約4億8830万年前から約4億4370万年前までを指す。オルドビスの名前は、模式地であるウェールズ地方に住んでいた古代ケルト系部族「オルドウィケス族」(Ordovices) からついた。奥陶紀(おうとうき)ともいう。 オルドビス紀は、生物の多様化がカンブリア紀並に進んだ時代である。オウムガイに代表される軟体動物や三葉虫のような節足動物、筆石のような半索動物が栄えた。また、オルドビス紀後期には顎を持つ魚類が登場した。 オルドビス紀末には大量絶滅が起こった。.

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哺乳類

哺乳類(ほにゅうるい、英語:Mammals, /ˈmam(ə)l/、 学名:)は、脊椎動物に分類される生物群である。分類階級は哺乳綱(ほにゅうこう)とされる。 基本的に有性生殖を行い、現存する多くの種が胎生で、乳で子を育てるのが特徴である。ヒトは哺乳綱の中の霊長目ヒト科ヒト属に分類される。 哺乳類に属する動物の種の数は、研究者によって変動するが、おおむね4,300から4,600ほどであり、脊索動物門の約10%、広義の動物界の約0.4%にあたる。 日本およびその近海には、外来種も含め、約170種が生息する(日本の哺乳類一覧、Ohdachi, S. D., Y. Ishibashi, M. A. Iwasa, and T. Saitoh eds.

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円口類

円口類(えんこうるい Cyclostomata)とは、脊椎動物亜門のうち、ヤツメウナギ類とヌタウナギ類を含む系統。無顎類のうち、現在生存しているのは全て円口類である。.

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動物

動物(どうぶつ、羅: Animalia、単数: Animal)とは、.

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神経細胞

経細胞(しんけいさいぼう、ニューロン、neuron)は、神経系を構成する細胞で、その機能は情報処理と情報伝達に特化しており、動物に特有である。なお、日本においては「神経細胞」という言葉でニューロン(neuron)ではなく神経細胞体(soma)を指す慣習があるが、本稿では「神経細胞」の語を、一つの細胞の全体を指して「ニューロン」と同義的に用いる。.

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綱 (分類学)

綱(こう、class、classis)は、生物の分類における階級のひとつで、その階級に含まれるそれぞれのタクソンも綱と呼ぶ。門と目の間に位置し、綱の下に亜綱(あこうsubclass、subclassis)をおく場合もある。.

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無顎類

無顎類(むがくるい Agnatha)とは、脊椎動物のうち、顎を持つ顎口類以外の動物。現在生息しているのはヤツメウナギ類とヌタウナギ類のみであり、大半のグループは絶滅している。.

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顎(あご、jaw)は、それを持つ生物一般においては、口の一部であって、開閉して物を捕らえる機能を有する構造体を指す。 ヒトを含む顎口上綱の動物では、頭の下部にあって、上下に開閉する機能を持つ、骨(顎骨)と筋肉を中心に形成された、口の構造物全体を指す。顎口上綱の顎は上顎と下顎で形成されており、支点のある上顎に対して下顎が稼働する。哺乳類(ヒトを含む)は下顎の稼働性が高く、これを繰り返し動かすことによって食物を咀嚼する。対して、顎を具えてはいても咀嚼を行わない動物の多くは、物を捕らえる、引きちぎる、呑み込むなどを行うために顎を用いる。.

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髄鞘

経科学において髄鞘 (ずいしょう、myelin sheath) は、脊椎動物の多くのニューロンの軸索の周りに存在する絶縁性のリン脂質の層を指す。 ミエリン鞘とも言う。コレステロールの豊富な絶縁性の髄鞘で軸索が覆われることにより神経パルスの電導を高速にする機能がある。 髄鞘はグリア細胞の一種であるシュワン細胞とオリゴデンドロサイト (乏突起または稀突起グリア細胞、:en:oligodendrocyte) からなっている。 シュワン細胞は末梢神経系の神経に髄鞘を形成し、一方オリゴデンドロサイトは中枢神経系の神経での髄鞘を形成している。 大脳では大脳皮質の内側に髄鞘化された神経細胞の軸索の線維が集まっており、髄鞘中のリン脂質によって見た目が相対的に白く見えるので、白質と呼ばれている。.

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魚類

魚類(ぎょるい)は、脊椎動物亜門 から四肢動物を除外した動物群。日常語で魚(さかな)。脳や網膜など神経系の発達にも関与するといわれている。流行歌のおさかな天国には「魚を食べると頭が良くなる」というフレーズがあるが、上記の健康影響を考えると無根拠とも言えない。 村落単位で見た生活習慣では、労働が激しく、魚又は大豆を十分にとり、野菜や海草を多食する地域は長寿村であり、米と塩の過剰摂取、魚の偏食の見られる地域は短命村が多いことが指摘されている。 魚介類の脂肪酸にて、魚介類100g中の主な脂肪酸について解説。.

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鳥類

鳥類(ちょうるい)とは、鳥綱(ちょうこう、Aves)すなわち脊椎動物亜門(脊椎動物)の一綱岩波生物学辞典 第4版、928頁。広辞苑 第五版、1751頁。に属する動物群の総称。日常語で鳥(とり)と呼ばれる動物である。 現生鳥類 (Modern birds) はくちばしを持つ卵生の脊椎動物であり、一般的には(つまり以下の項目は当てはまらない種や齢が現生する)体表が羽毛で覆われた恒温動物で、歯はなく、前肢が翼になって、飛翔のための適応が顕著であり、二足歩行を行う『鳥類学辞典』 (2004)、552-553頁。.

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軟骨魚綱

軟骨魚綱(なんこつぎょこう、Chondrichthyes)とは、サメ、エイ、ギンザメの仲間を含む、脊椎動物亜門の下位分類群。軟骨魚類とも呼ばれる。名称の由来は、全身の骨格が軟骨で構成されていることによる。.

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肉鰭綱

肉鰭綱(にくきこう、Sarcopterygii)は、シーラカンスやハイギョを含む、脊椎動物亜門の下位分類群。肉鰭類(にくきるい)ともいう。肉質の鰭を持つ。 四肢動物(陸上脊椎動物)はこのグループから進化したと考えられている。したがって、四肢動物を含めない限り、肉鰭綱は側系統群となる。四肢動物を肉鰭綱の1亜綱と扱うことで単系統群にする立場もあるが、この立場を採用すると、通常は独立の綱とされる四肢動物の各群(両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類)を下綱以下の分類階級にしなければならない。 四肢動物を別にすれば、現存する系統はハイギョ類とシーラカンス類のみである。このうちどちらが四肢動物に近縁なのか、あるいはこの2グループが同程度に近縁なのかについては諸説がある。.

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脊索動物

脊索動物(せきさくどうぶつ)とは動物の分類群のひとつで、トカゲ、ヒトなど脊椎(背骨)をもつ動物である脊椎動物と、それと近縁な動物群である原索動物(ナメクジウオなどの頭索動物と、ホヤ類などの尾索動物(被嚢動物)を指す)を合わせたものである。.

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脊椎動物

脊椎動物(せきついどうぶつ、Vertebrata)は、動物の分類のひとつ。現在主流の説では脊索動物門に属するとされ、脊索と置き換わった脊椎をもつ。魚類、鳥類、両生類、爬虫類、哺乳類の5類からなり、無脊椎動物に比べて(脊椎動物である)人間にとって類縁関係が近く、なじみの深い生物によって構成されているグループである。.

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PHP研究所

株式会社PHP研究所(ピーエイチピーけんきゅうしょ、PHP Institute)は、パナソニック株式会社の創業者である松下幸之助によって創設され、出版事業を主体に行っている出版社。2010年10月1日、政策シンクタンクを標榜する株式会社PHP総合研究所を吸収合併した。 東京本部は江東区豊洲5丁目6番地の52()、京都本部の住所は京都市南区西九条北ノ内町11()。.

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条鰭綱

条鰭綱(じょうきこう、)は、脊椎動物亜門の下位分類群の一つ。現生の魚類の大部分にあたる2万6,891種が所属し、肉鰭綱と合わせ硬骨魚類と総称される。およそ4億年前のシルル紀後期に出現して以降、多様な進化および水中環境への適応を遂げた条鰭綱の魚類(条鰭類)は、現代のあらゆる海洋・陸水域で繁栄するグループとなっている。 このグループはかつて硬骨魚綱の下に条鰭亜綱として設置されていたが、現在では側系統群である硬骨魚綱を廃し、条鰭綱と肉鰭綱に分割する体系が一般的となっている。条鰭類は原則として、硬骨化の進んだ内部骨格と、鰭条および鰭膜によって支えられた鰭をもち、肺の代わりに鰾(ひょう/うきぶくろ)をもつなどの特徴を有している。.

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板皮類

板皮類(ばんぴるい、英:Placoderm)は、古生代デボン紀に世界中の海域で繁栄した原始的な魚類の一群である『魚学入門』 pp.1-5。脊椎動物亜門の下位分類群の一つ、板皮綱(学名:)に所属する魚類の総称として用いられる。ほとんどの仲間はデボン紀末期までに姿を消し、ミシシッピ紀(石炭紀前期)に完全に絶滅した。棘魚類棘魚類は板皮類よりもやや早いシルル紀前期に現れ、ペルム紀まで生きていた。に比べても、存続した期間は短かった。.

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