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集量論

索引 集量論

『集量論』(Pramāṇa-samuccaya, プラマーナ・サムッチャヤ)は、中世初期のインド大乗仏教唯識派の論理学者・認識論者である陳那(Dignāga, ディグナーガ)の主著であり、陳那の認識論的業績の中心的論書であり、仏教教義に沿って知識の確実性を論究しようとした。この論書によって、仏教としての認識論・論理学(因明)が完成したとみられている。 原題は、「プラマーナ」(pramāṇa)が「量」、「サムッチャヤ」(samuccaya)が「集」、合わせて「集量論」となる。 本文は偈頌と長行の典型的なインド哲学の論書の形態をとり、6章の構成となっている。 『集量論』は、玄奘によって中国に持ち込まれたことは判明しているが漢訳されず、後に義浄によって漢訳されたことが判明しているが、すぐに散佚してしまっている。現在、2種類のチベット訳によって伝わっているのみである。ただ、現在この集量論のきわめて詳細な註釈(ジネードラブッディのPramāṇa-samuccaya-Ṭīkā)の梵本写本の校訂が進められており、同時に梵本の想定作業も進行している。現代語訳としては、まとまったものとして服部による第1章全体の英訳、北川による第2,3,4,6章のそれぞれ自説部分の和訳、Hayesによる5章の英訳があるが、部分的な英訳、和訳などもいくつかの論文に見ることができる。.

15 関係: 大乗仏教仏陀チベット分別因明玄奘三蔵現量義浄瑜伽行唯識学派聖教量陳那武邑尚邦比量法称

境(さかい)とは、あらゆる事物・空間を区切る境目のこと。境界とも言う。古くは堺・界とも表記した。.

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大乗仏教

大乗仏教(だいじょうぶっきょう、महायान Māhāyāna, Mahāyāna Buddhism)は、伝統的にユーラシア大陸の中央部から東部にかけて信仰されてきた仏教の一派。大乗仏教が発祥した背景としてはさまざまな説が唱えられているが、部派仏教への批判的見地から起こった側面があるとされている。.

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仏陀

仏陀(ぶつだ、ぶっだ、बुद्ध、(ブッダ))は、仏ともいい、悟りの最高の位「仏の悟り」を開いた人を指す。釈迦牟尼をも意味する。仏(ぶつ)やほとけともいう。.

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チベット

チベットの旗(雪山獅子旗) チベット(英語:Tibet,,,, )は、東経77-105度、北緯27-40度に至る地域を占め、南はヒマラヤ山脈、北は崑崙山脈、東は邛崍山脈に囲まれた地域、およびこの地域に成立した国家や政権、民族、言語等に対して使用される呼称。.

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分別

* 善悪を識別できる見識を有していること。(ふんべつ).

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因明

因明(いんみょう、サンスクリット:हेतुविद्या hetu-vidyā)とは、インドでおこなわれていた広義の論理学を指すものの仏教での表現で、近年は仏教論理学などとも言われる。五明(声明・工巧明・医方明・因明・内明)の一つとされ、独立した学問分野として重視された。.

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玄奘三蔵

奘(げんじょう、602年 - 664年3月7日)は、唐代の中国の訳経僧。玄奘は戒名であり、俗名は。諡は大遍覚『全唐文』「s:zh:大唐三藏大遍覺法師塔銘(並序)」で、尊称は法師、三蔵など。鳩摩羅什と共に二大訳聖、あるいは真諦と不空金剛を含めて四大訳経家とも呼ばれる。 629年に陸路でインドに向かい、巡礼や仏教研究を行って645年に経典657部や仏像などを持って帰還。以後、翻訳作業で従来の誤りを正し、法相宗の開祖となった。また、インドへの旅を地誌『大唐西域記』として著し、これが後に伝奇小説『西遊記』の基ともなった。.

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現量

量(げんりょう、pratyakṣa-pramāṇa)とはインドの認識論における用語で、判断規範の一つ。もしくは唯識の3つの判断規範の一つ。直接知、直接知覚とも訳される。 現実を認識すること。 凡夫の、煩悩により曇らされた認識によって知られることと、瑜伽行者の、煩悩によって曇らされていない認識によって知られることの二つがある。後者は色等の諸法に向かって、現実にその自相のままを了知し、みじんも分別推求の念がないもの。.

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義浄

義浄(ぎじょう、635年(貞観9年) - 713年(先天2年))は唐の僧。.

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瑜伽行唯識学派

伽行唯識学派(ゆがぎょうゆいしきがくは)は大乗仏教の学派のひとつで、唯識の教学を唱導した学派である。 唯識瑜伽行派、唯識派(विज्ञानवाद, Vijñānavāda, ヴィジュニャーナヴァーダ、Vijñapti-mātra(tā), ビジュニャプティ・マートラ(ター)、Cittamātra, チッタマートラ)、瑜伽行派 (योगाचार, Yogācāra, ヨーガーチャーラ)とも言う。.

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聖教量

聖教量(しょうぎょうりょう、Śabda-pramāṇa, शब्दप्रमाण)。.

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陳那

陳那(じんな、ちんな、दिग्नाग, Dignāga, ディグナーガ、480年頃-540年頃)は、唯識の立場からの新しい仏教論理学(.

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武邑尚邦

武邑 尚邦(たけむら しょうほう、1914年11月20日 - 2004年8月19日)は、東京大学仏教文化研究所で高楠順次郎に師事し、龍谷大学に奉職、因明学と真宗学を中心に研究を重ね、龍谷大学学長・浄土真宗本願寺派勧学寮頭を務めた仏教学者であり僧侶である。.

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比量

比量(ひりょう、Anumāna)とは、主にインド哲学や仏教における量説の一つで、推論の意味である。.

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法称

法称 法称(ほっしょう、 〈ダルマキールティ〉)は、7世紀中葉のインド仏教最大の知識論の学問僧。唯識派に分類される。デカン地方の出身とされるが、生没年は不詳である。活動期は、インドに留学した玄奘と義浄との中間にあたる。.

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