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逆行小惑星

索引 逆行小惑星

逆行小惑星(ぎゃっこうしょうわくせい、Retrograde asteroid)は軌道傾斜角が90度を超える特異小惑星の分類名である。その一部または全部がダモクレス族とされる場合もある。 逆行小惑星はその軌道に至る条件が厳しい為か、20世紀末まで観測例が無かったが、1999年に (20461) ディオレッツァが発見されて以降、ほぼ毎年のように発見例がある。綺麗な円に近い軌道を持つものは尚更少なく(2008年時点では 2005 VD のみ)、殆どは長楕円形の軌道を持つ。また、ほぼ垂直に近い軌道傾斜角を持つものもある(天文年鑑では「軌道傾斜角62.25度以上のすべての小惑星」を同一のグループとして表に載せたことがある)。 一部の彗星と惑星 - 衛星関係を除き、太陽系天体で軌道傾斜角が90度を越えることは稀である。太陽系の逆行天体は天体が巨大惑星に近付き、大幅に軌道を変えられて出来たのではないかと考えられている。 また、そのような条件で出来た逆行彗星が周回する内にガスを放出し尽くし、小惑星天体になったと考えられる彗星・小惑星遷移天体の候補も数個ある。 2006年11月20日にアリゾナ州のレモン山天文台で小惑星として発見されたは、2007年4月30日にコマが発見され、レモン彗星 (C/) となった。その後も同様に逆行小惑星として発見された彗星が数個ある。.

22 関係: 天文年鑑太陽系度 (角度)彗星彗星・小惑星遷移天体レモン山天文台ディオレッツァ (小惑星)ダモクレス族アリゾナ州特徴のある小惑星順行・逆行衛星軌道傾斜角軌道離心率惑星11月20日1999年2005 VD2007年2013年4月30日9月17日

天文年鑑

天文年鑑(てんもんねんかん、Astronomical Yearbook,Astronomical Almanac)は、天文年鑑編集委員会が編集し誠文堂新光社が発行する天文に関するデータ集である。.

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太陽系

太陽系(たいようけい、この世に「太陽系」はひとつしかないので、固有名詞的な扱いをされ、その場合、英語では名詞それぞれを大文字にする。、ラテン語:systema solare シュステーマ・ソーラーレ)とは、太陽および、その重力で周囲を直接的、あるいは間接的に公転する天体惑星を公転する衛星は、後者に当てはまるから構成される構造である。主に、現在確認されている8個の惑星歴史上では、1930年に発見された冥王星などの天体が惑星に分類されていた事もあった。惑星の定義も参照。、5個の準惑星、それを公転する衛星、そして多数の太陽系小天体などから成るニュートン (別2009)、1章 太陽系とは、pp.18-19 太陽のまわりには八つの惑星が存在する。間接的に太陽を公転している天体のうち衛星2つは、惑星では最も小さい水星よりも大きい太陽と惑星以外で、水星よりも大きいのは木星の衛星ガニメデと土星の衛星タイタンである。。 太陽系は約46億年前、星間分子雲の重力崩壊によって形成されたとされている。総質量のうち、ほとんどは太陽が占めており、残りの質量も大部分は木星が占めている。内側を公転している小型な水星、金星、地球、火星は、主に岩石から成る地球型惑星(岩石惑星)で、木星と土星は、主に水素とヘリウムから成る木星型惑星(巨大ガス惑星)で、天王星と海王星は、メタンやアンモニア、氷などの揮発性物質といった、水素やヘリウムよりも融点の高い物質から成る天王星型惑星(巨大氷惑星)である。8個の惑星はほぼ同一平面上にあり、この平面を黄道面と呼ぶ。 他にも、太陽系には多数の小天体を含んでいる。火星と木星の間にある小惑星帯は、地球型惑星と同様に岩石や金属などから構成されている小天体が多い。それに対して、海王星の軌道の外側に広がる、主に氷から成る太陽系外縁天体が密集している、エッジワース・カイパーベルトや散乱円盤天体がある。そして、そのさらに外側にはと呼ばれる、新たな小惑星の集団も発見されてきている。これらの小天体のうち、数十個から数千個は自身の重力で、球体の形状をしているものもある。そのような天体は準惑星に分類される事がある。現在、準惑星には小惑星帯のケレスと、太陽系外縁天体の冥王星、ハウメア、マケマケ、エリスが分類されている。これらの2つの分類以外にも、彗星、ケンタウルス族、惑星間塵など、様々な小天体が太陽系内を往来している。惑星のうち6個が、準惑星では4個が自然に形成された衛星を持っており、慣用的に「月」と表現される事がある8つの惑星と5つの準惑星の自然衛星の一覧については太陽系の衛星の一覧を参照。。木星以遠の惑星には、周囲を公転する小天体から成る環を持っている。 太陽から外部に向かって放出されている太陽風は、太陽圏(ヘリオスフィア)と呼ばれる、星間物質中に泡状の構造を形成している。境界であるヘリオポーズでは太陽風による圧力と星間物質による圧力が釣り合っている。長周期彗星の源と考えられているオールトの雲は太陽圏の1,000倍離れた位置にあるとされている。銀河系(天の川銀河)の中心から約26,000光年離れており、オリオン腕に位置している。.

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度 (角度)

角度の単位としての度(ど、arc degree)は、円周を360等分した弧の中心に対する角度である。また、測地学や天文学において、球(例えば地球や火星の表面、天球)上の基準となる大円に対する角度によって、球の上での位置を示すのにも用いられる(緯度・経度、黄緯・黄経など)。 国際単位系では「SIに属さないが、SIと併用される単位」(SI併用単位)と位置付けられている。.

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彗星

アメリカ合衆国アリゾナ州のカタリナ天文台で1974年11月1日に撮影されたコホーテク彗星 クロアチアのパジンで1997年3月29日に撮影されたヘール・ボップ彗星 彗星(すいせい、comet)は、太陽系小天体のうち主に氷や塵などでできており、太陽に近づいて一時的な大気であるコマや、コマの物質が流出した尾(テイル)を生じるものを指す。.

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彗星・小惑星遷移天体

彗星・小惑星遷移天体(すいせい・しょうわくせいせんいてんたい、Comet-Asteroid Transition Object、CAT天体)は過去に彗星として活動していた天体が、それをほとんど(または完全に)示さなくなり小惑星化した場合の天体の分類名である。枯渇彗星核(こかつすいせいかく)とも呼ばれる。英語では、"Extinct comet"という。.

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レモン山天文台

レモン山天文台(Mount Lemmon Infrared Observatory )はサンタ・カタリーナ山地のコロナド国立森林内、アリゾナ大学の北約73km、海抜2,800mのレモン山の頂上にある。 1970年までは北アメリカ航空宇宙防衛司令部のレーダー基地であったのを、ハイテク赤外線天文台に変換したものであって、現在も軍時代のレーダーが残っている。それらはスペースシャトルがニューメキシコ州のホワイト・サンズ基地に緊急着陸の際に使用される。 天文台が所有する40inカセグレン式望遠鏡とアメリカ航空宇宙局(NASA)と共同運用する60inカセグレン式望遠鏡などの望遠鏡がある。 後者の望遠鏡を用いてNASAのJPLは組織的な地球接近天体捜索を行っており、多数の小惑星や彗星を発見している。天文台コードはG96。彗星については、クレジットは原則として観測者に与えるというアリゾナ大学チームの方針から、自動捜索で小惑星として初期報告された天体を除き、天文台内で発見した個人名が付けられている。.

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ディオレッツァ (小惑星)

ディオレッツァ (20461 Dioretsa) は、彗星のような細長い軌道を持つ小惑星。近日点は小惑星帯に、遠日点はエッジワース・カイパーベルトにある。軌道傾斜角が非常に大きく、惑星や多くの小惑星とは逆方向に公転している。 リンカーン研究所のサーベイによって発見された。初めて見つかった逆行小惑星であることから、"asteroid" の綴りを逆にして "dioretsa" と名付けられた。.

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ダモクレス族

ダモクレス族(ダモクレスぞく、Damocloid)は周期彗星(例:ハレー彗星)のような楕円軌道を持ち、彗星特有のコマや尾などの現象を伴わない小惑星の分類名である。オールトの雲由来との説が一般的である。また、殆どの逆行小惑星はこれに属する。 中村彰正は「近日点距離 5.2 AU 以下、軌道長半径 8.0 AU 以上、離心率 0.75 以上」あるいは「軌道傾斜角 90°以上」の天体をとしてリスト化しており、またデビッド・C・ジューイットのWebサイトにもがある。それぞれ30個余りの天体が掲載されているが、完全に一致してはいない。一方でジェット推進研究所 (JPL) のにはダモクレス族というクラスが存在せず、該当する天体はケンタウルス族や太陽系外縁天体、もしくはアポロ群に分類されている。 ダモクレス族小惑星について「地球附近を通る長周期彗星のような」と説明されることもあるが、上記のリストに掲載されている天体の大半は近日点が小惑星帯に匹敵する距離にあり、いわゆる地球近傍小惑星には当てはまらない。また、軌道傾斜角こそ大きいが離心率は比較的小さい天体も上記のリストには掲載されている。 太陽から遠方にある限り、彗星は小惑星と区別がつかない(→彗星及び彗星・小惑星遷移天体の説明参照)ため、小惑星としてダモクレス族に分類されていた天体が彗星に分類変更された例がある。例えばは太陽に近づくとともに彗星としての活動を始めた為、C/(LONEOS彗星)に改称された。.

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アリゾナ州

アリゾナ州(State of Arizona 、hoozdo hahoodzo )は、アメリカ合衆国の南西部にある州である。地域区分としてはロッキー山脈西部およびアメリカ合衆国西部にも含められる。世界遺産のグランド・キャニオンを擁することで知られる。元来銅と綿花の生産がさかんで、1980年代に南部サンベルトの一角として発展したが、1990年代に入るまで、ハイテク産業の発展に追いつけなかった。今日ではハイテク産業の一大拠点となっており、カリフォルニア州からの企業流入が著しい。 州都および最大都市はフェニックス市である。第2の都市はツーソンであり、その後に続くのはフェニックス都市圏に入っている8都市、すなわちメサ、グレンデール、チャンドラー、スコッツデール、ギルバート、テンピ、ピオリア、サプライズ、さらにユマ郡のユマである。 アメリカ合衆国の州になったのは1912年2月14日で、48番目の州であり、合衆国本土では最後の州だった。非常に暑い夏と温暖な冬の砂漠気候が特徴であるが、北部の松林や山岳部では低地の砂漠よりもかなり涼しい気候になる。 アリゾナ州はいわゆるフォー・コーナーズと呼ばれる4州の1つである。ニューメキシコ州、ユタ州、ネバダ州およびカリフォルニア州と境を接しており、コロラド州とは州北東部のフォーコーナーズの1点で接している。メキシコのソノラ州とバハ・カリフォルニア州とも国境で接しており、その総延長は389マイル (626 km) になる。人口規模はアメリカ合衆国の内陸州としては最大である。州内にはグランド・キャニオン国立公園がある他、多くの国立の森、公園、保護地域がある。領域の4分の1以上は連邦信託地となっており、ナバホ族、ホピ族、トホノ・オーダム族とアパッチ族、さらにはヤヴァパイ族、クチャン族、フアラパイ族などユマン部族の土地になっている。.

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特徴のある小惑星

レス。小惑星帯中最大の天体である。 この記事は小惑星の一覧から何らかの観点で特徴があると考えられるものを抜粋した記事である。この中には準惑星も含まれる。.

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順行・逆行

順行(じゅんこう、prograde motion)とは、惑星が他の惑星と同じ方向に運動している状態を指す。それに対して逆行(ぎゃっこう、retrograde motion)とは、順行とは逆の方向に運動している状態を指す。天体の順行・逆行には、その天体の回転(公転・自転)方向自体の正逆に起因するものと、地球から天体を見た場合に起こる見かけの現象とがある。歴史的には後者の現象を説明するための理論が発展した。 本項では逆行についてのみ記述する。.

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衛星

主要な衛星の大きさ比較 衛星(えいせい、natural satellite)は、惑星や準惑星・小惑星の周りを公転する天然の天体。ただし、惑星の環などを構成する氷や岩石などの小天体は、普通は衛星とは呼ばれない。.

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軌道傾斜角

軌道傾斜角(きどうけいしゃかく、英語:inclination)とは、ある天体の周りを軌道運動する天体について、その軌道面と基準面とのなす角度を指す。通常は記号 iで表す。 我々の太陽系の惑星や彗星・小惑星などの場合には、基準面は主星である天体、太陽の自転軸に垂直な平面つまり太陽の赤道面である。衛星の場合には基準面として主星の赤道面を採る場合と主星の軌道面を採る場合がある。人工衛星の場合には主星である地球の赤道面を基準とするのが普通である(人工衛星の軌道要素を参照)。 軌道傾斜角 iは0°≦i≦180°の範囲の値をとる。i.

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軌道離心率

軌道離心率(きどうりしんりつ、英語:orbital eccentricity)は、天体の軌道の絶対的な形を決める重要なパラメータである。軌道離心率は、この形がどれだけ円から離れているかを表す値であると言う事ができる。 標準的な条件下で、軌道離心率の値により、円、楕円、放物線、双曲線が定義できる。.

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惑星

惑星(わくせい、πλανήτης、planeta、planet)とは、恒星の周りを回る天体のうち、比較的低質量のものをいう。正確には、褐色矮星の理論的下限質量(木星質量の十数倍程度)よりも質量の低いものを指す。ただし太陽の周りを回る天体については、これに加えて後述の定義を満たすものだけが惑星である。英語 planet の語源はギリシア語のプラネテス(さまよう者、放浪者などの意。IPA: /planítis/ )。 宇宙のスケールから見れば惑星が全体に影響を与える事はほとんど無く、宇宙形成論からすれば考慮の必要はほとんど無い。だが、天体の中では非常に多種多様で複雑なものである。そのため、天文学だけでなく地質学・化学・生物学などの学問分野では重要な対象となっている別冊日経サイエンス167、p.106-117、系外惑星が語る惑星系の起源、Douglas N. C.Lin。.

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11月20日

11月20日(じゅういちがつはつか、じゅういちがつにじゅうにち)はグレゴリオ暦で年始から324日目(閏年では325日目)にあたり、年末まであと41日ある。.

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1999年

1990年代最後の年であり、1000の位が1になる最後の年でもある。 この項目では、国際的な視点に基づいた1999年について記載する。.

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2005 VD

2005 VDは、ダモクレス族(ケンタウルス族とされる場合もある)の小惑星である。レモン山天文台のサーベイで発見された。.

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2007年

この項目では、国際的な視点に基づいた2007年について記載する。.

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2013年

この項目では、国際的な視点に基づいた2013年について記載する。.

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4月30日

4月30日(しがつさんじゅうにち)はグレゴリオ暦で年始から120日目(閏年では121日目)にあたり、年末まではあと245日ある。4月の最終日である。誕生花はナシ、ムラサキハナナ。.

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9月17日

9月17日(くがつじゅうななにち、くがつじゅうしちにち)はグレゴリオ暦で年始から260日目(閏年では261日目)にあたり、年末まであと105日ある。.

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